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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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281.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 画に対するこだわりが随所に感じられるも、言わなければデヴィット・フィンチャーの映画だとはほとんど気付けないだろう。アメリカの現代史とリンクする点では『フォレスト・ガンプ』に近いが、ベンジャミンは表舞台に立つことはない。逆行していく男の人生をあたかも普通の人たちと同じように淡々と綴っていくだけだ。特に時間という概念が強調される。少しの誤差でデイジーには違った人生があったかもしれないし、互いの適齢期が交差したときに生じるささやかな日々ですら愛おしく感じる。だからこそ終盤、歳を取るごとに若者になっていくベンジャミンと老けていくデイジーの対比が孤独感を増していくようで切なかった。彼はいろんな人々に出会い、その人たちもどこかで影響を受けて、それぞれの人生を生きていく。時が経つに連れ、余韻という水が喪失感を埋めるように少しずつ心を満たしていく。そんな作品。[DVD(字幕)] 7点(2018-03-31 20:57:04)

282.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 完結編なのにどうも物足りない印象を受けるのは、合戦シーンが二つの塔の焼き直しに見えてしまったことが大きく、指輪を捨てる顛末が霞んで見える。エンディングも監督が気に入っているからかどれも捨てられず、何度も見せられるような冗長さがあった。それだけ原作への思い入れが大きいということだろう。アカデミー賞の歴史において例外中の例外で、作品賞含めての総ナメということは、それほど実写映像化不可能と言われたファンタジー小説をあらゆる制約と困難を乗り越えて、最高の完成度で応えた功績を称えての"努力賞"だと言える。他の候補作で相応しいものがなかった運の強さもあるかもしれないが、常に多くの人の支持される映画は大衆迎合か否かなのだ。合計11時間以上の3部作の完全版を見てこそ真価が発揮される。そういう意味でこの点数。[映画館(字幕)] 7点(2018-03-30 23:33:41)

283.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 《ネタバレ》 旅の仲間が不満だった人には「お待たせしました」と言える。3組に分かれることによって物語の単調さは避けられ、作中の世界観もより広がった。最大のハイライトは終盤の激しい籠城戦で料金の元はまず取れるくらいに迫力満点。一方、対比するようにフロドの影が薄く、案内人ゴラムとの張り詰めた三人旅で何とか持ち堪える。今作だけでも十分に面白いが、パーティーがバラバラに散らばったことで世界を救う旅をしている一体感が薄れてしまったことが個人的には一番寂しい。[映画館(字幕)] 7点(2018-03-30 23:23:42)

284.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 人口11億人、面積が日本の8倍以上を有するインド。 それだけ広いのだから、映画では描き切れない社会の暗部もカオスさも想像以上で、 熾烈な世界で必死に生き抜こうとする市井の逞しさは相当なものだ。 日本のおける深刻な悩みが小さく見える。 悪臭の立ち込めるスラム街を追われ、貧困ビジネスの魔の手から逃れ、生きていくためにあらゆる手段を総動員する。 この映画では"運命"と片付ける。 壮絶な体験を経て賞金とヒロインを手にした主人公と、ダークサイドに堕ちた兄と、薬品で目を焼かれた少年の違いは何なのか? 不条理を感じるも、自分を信じてがむしゃらに生きていくだけだ。 マサラムービーでお馴染みの歌と踊りがエンドクレジットで流れるのに底なしの陽気さが感じられないのは、 かつて宗主国だったイギリス人監督ならではのどこか醒めた視線がある。 良レビューにある通り、ゴミのように死んでいく現実と対比した、主人公の見た幻にしか見えない。[映画館(字幕)] 7点(2018-03-02 18:34:48)(良:1票) 《改行有》

285.  デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! デジモンをよく知らないため、登場人物たちの背景が分かり辛いが、まだネットが発達していない時代の先見性に、わずか40分で長編映画並みの濃度で描いた細田監督を評価したい。後にこれが『サマーウォーズ』になるのだが、あれぐらい贅肉が付かない方が丁度良いかも。原作付き、脚本家次第で傑作を作れると思うので、オリジナル作品より合っている気がする。[DVD(字幕)] 7点(2018-02-11 23:16:42)

286.  青いパパイヤの香り 《ネタバレ》 ベトナムの戦火から逃れ、フランスで育ったトラン・アン・ユン監督から見た"箱庭の中のベトナム"或いは"記憶の中のベトナム"を表現したかったのかもしれない。武満徹を彷彿とさせる不協和音に満ちた音楽と、全編を貫く、鳥のさえずり、虫や蛙の鳴き声、水の音といった環境音が、絶妙なハーモニーを生み、東洋の異国情緒を醸し出す。また適度な湿気を保った屋敷と緑豊かな庭園を艶めかしく捉えるカメラワークの美しさも作品の完成度を高める。幼い使用人が主人公ともなると、ハードな鬱展開になりがちだがそういう展開を意図的に排除し、平穏な日常の中に隠された不穏な空気がまとわりつく緊張感が一定の心拍数で描かれる、その神妙さに味わいがあり。この映画はリュ・サン・マンの存在なくして成り立たなかった。そのため、成人したムイに見合う女優がいなかったのはウィークポイント。戦争そして物質主義に激しく移り変わっていく現在において、嵐の前の静けさのようなハッピーエンドに不思議な余韻が残る。幸せの価値観は人それぞれだが、静かに自問自答するような感触。[DVD(字幕)] 7点(2018-01-28 22:17:49)

287.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》 『天国と地獄』と『シンドラーのリスト』の演出を一本の映画にした印象にも取れるが、 無機質から有機質に移り変わっていく作品の情感を丁寧に掬い取る。 作りものの世界であることを逆に利用して、モノクロとカラーを混在させた映像が美しい。 劇中劇のホームドラマには有色人種が一人も登場せず、"色"が付いた人間を差別するとかなかなか皮肉が効いている。 恐れていた予定調和から外れ、生まれ変わった町は新しい世界を広げていくが、同時に負の要素も持ち込まれるだろう。 それが現実の世界そのものだが、過酷だからこそ、ささやかなものですら美しいと感じられるのだ。[DVD(字幕)] 7点(2018-01-19 20:24:14)《改行有》

288.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 もう一つの人生を追体験して、「本当の幸せとは何か?」というベタな展開ながらも手堅い演出と演技で違和感なく見せる。「家族と過ごす中庸な人生が一番」と結論を下さず、空港のカフェテラスで一晩を過ごすラストが良い。それぞれ元の生活に戻ったかもしれないし、結婚しても二人の子供と賑やかな近所仲間が帰ってくるわけでもない。失った時間の大きさを痛感させられる、ほろ苦さが口に残る。邦題が秀逸。[地上波(吹替)] 7点(2018-01-05 14:37:43)(良:1票)

289.  レッドタートル ある島の物語 《ネタバレ》 台詞も説明も全くなく、美しくも叙情に満ちた映像だけで描く、芸術性の高いフランス産アニメらしい。ロビンソン・クルーソーのような無人島脱出のサバイバル劇だと思ったら、家族ものになっていた意外性があり。要約すれば「主人公は女に化けられる亀によって、無人島に囚われて死んだ」と言っても過言ではなく、あの人生で本当に良かったのかと思ってしまう。津波をきっかけに親子で外界に行けば良かった? いや、行けなかったのだ。亀である女は外界の環境に適応できないだろうし、独り立ちの息子も途中で死んだかもしれない。某映画で「初めは刑務所の壁が憎かったはずが次第に守られて安心する」という台詞通り、幸福論の映画だろう。仮に主人公が無人島から脱出できても、世間に戻って幸せな人生を送れるとは限らない。[地上波(字幕)] 7点(2018-01-04 18:20:59)

290.  ムーンライト 《ネタバレ》 気の滅入る映画には近年消極的だ。ましてやトランプ大統領への抗議票による作品賞に違和感はあったが、鑑賞後、これ以外にありえないと思った。描かれる物語は、貧困、麻薬、売春、育児放棄、イジメとネガティブイメージが並ぶ。それでも思った以上に暗澹な気持ちにならなかったのは、主人公の美しくも繊細な精神世界にシンクロされたからだ。同性愛の映画とは思えない、むしろ自分みたいに生き辛さを抱えた者たちの映画かもしれない。重要な部分をあえて省いたのも、誰もが人に知られたくない秘密を抱えているように思える。どこにでも起こりうる普遍的な現実。フアンとケヴィンがいなければ、彼は異端者を排除する社会に立ち向かえなかったかもしれない。たとえドラッグディーラーに身を落としても彼の人生はこれからも続くだろう。残酷な世界でも強く生きていく。華やかな世界とは程遠い日蔭者でも月光に照らされるだけで生きていると実感できる歓びがそこにある。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-01-01 00:57:27)

291.  スター・ウォーズ 『スター・ウォーズ』以前と以後で、映画史が大きく変わったと言っても過言ではないし、仮に本作でコケても一本の作品として完結している。それだけ娯楽映画としての基礎はしっかりしていて、今日においても古さを全く感じさせない。シンプルだけど複雑さを敢えて見せないから奥が深い。"お子様ランチ"と揶揄されることはあれど、それだけ映画通ではない、あまり映画を見ない人からも絶大な支持がされている証拠である。流行に飛びつくミーハーたちが今日の映画を形作っている。せめて映画の世界だけでも夢を見てみたい、辛いことは現実だけで十分。大多数が娯楽目当てで見る以上、支持される本質がそこにあるのではないか。これがアカデミー賞で作品賞・監督賞を獲っていたら今後の映画史はさらに変わっていたはずである。[地上波(吹替)] 7点(2017-12-31 01:19:33)(良:1票)

292.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 題材は違えど、日本の熾烈な労働環境に通じるものがある。閉鎖的で逆らえない上下関係に、普通の人間でも特別な力を持ってしまうと誰もがこうなりうる普遍さ。ムラ社会体質の少ないドイツなら、囚人役の感情が爆発してああいう結末になったかもしれないが(それでも非現実的)、日本ならもっと酷くなっていたはずだ。ショッキングな舞台装置の割に、御都合主義と、余計なエピソード(恋人の存在、研究員への強姦未遂)が目立つため佳作止まり。外の情報は一切断ち切って、ストイックに描いて欲しかった。[ビデオ(字幕)] 7点(2017-12-20 21:19:31)

293.  愛のむきだし 《ネタバレ》 2日に分けて視聴。それだけ変態と猛毒に満ちた237分は気合がいる。壮絶な描写の数々で、合間に挿入されるユーモアと主演の若手三人(特に満島ひかりの取り憑かれたような怪演)によって幾分見易くなっている。園監督特有の悪い意味での行き当たりばったり感は、本作に限ってはプラス働いている。壁にぶち当たり、時には廻り道をしながらもぶつかり合い、やっと真実の愛を手に入れた二人。圧倒的パワーの4時間を見届けた心地良い疲労感、そして、ゆらゆら帝国の連呼する"空洞"に自分自身の持っている虚無感と向き合うような余韻が残る。[DVD(邦画)] 7点(2017-12-20 21:03:43)

294.  レザボア・ドッグス 出世作の『パルプ・フィクション』同様、会話主体の面白さに気付かないと置いていかれる。宝石強盗のシーンは一切描かず、ほとんど廃工場の中で展開される様は演劇そのもの。しかし、次々決めていくスタイリッシュなカメラワークの数々と、時系列に囚われない編集、選曲の数々によって、ミニマムさ、安っぽさは感じられない。特に本編とは無関係の無駄話はリスキーでしかないのに、あえて使うことでアウトローたちの人間味を面白おかしく引き出していることがタランティーノの才能であり、強みだろう。要するに噛めば噛むほど味の出るスルメみたいな作品。[DVD(字幕)] 7点(2017-12-20 20:49:21)

295.  モールス 《ネタバレ》 "リメイク"としては良く出来ている。物語を主役二人に絞り、枝葉のエピソードをごっそり削除した贅肉のない構成。オーウェンがアビーと運命を共にする理由づけも境遇もオリジナルより明確で納得できるものになっている。だからこそ"たどたどしさ"が失われてしまったことで、オリジナルを超えられなかった。主演二人は熱演だが、計算されているが故にたどたどしい素朴さがリメイクには感じられない。また、議論されている、エリの"ある設定"がアビーにはなかったことになっているが、この映画には余計で必要なかっただけだ。変更点が多いのだから、いっそのこと、スウェーデンの芯の冷える寒さが再現できないなら、夏場を舞台にして更に差別化しても良かっただろう。それでも、『ぼくのエリ』と『モールス』はそれぞれの欠点を補い合うような形で完成された、リリカルなダークファンタジーであることに異論はない。[映画館(字幕)] 7点(2017-12-11 20:34:16)

296.  山の郵便配達 大事件もドラマティックな展開も起きない。ただ、手紙を届けるだけなのに、緑が映える山々のように情感豊かに紡がれていく。80年代当時の一人っ子政策で次男坊が犬であるあたり、中国のお国事情を覗かせながらも、素朴で忘れかけていた人々の繋がりがそこにあった。スマホやメールで一瞬で繋がる現代だからこそ、長い道のりを越えてきた手紙で想いを受け取ったときの感慨も深い。あれから30数年、急激に成長していく中国において、その社会から取り残されたような世界に住む彼らは今でも心を失わずに郵便配達をしているのだろうか。[地上波(字幕)] 7点(2017-12-05 00:14:42)

297.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 ロン・ハワードによる実話ものはどれも手堅く良質だが、その手堅さが逆に突っ切った面白さに繋がらない。実話ものの限界と言えばそれまでだが、70年代当時のF1が危険と隣り合わせだからこそ、ラウダとハントの正反対の傲慢さが摩擦を起こす化学反応が予想の範囲内。対決の顛末を知らなかっただけに、大火傷を負ったラウダが逆転優勝せずリタイアするあたりが意外。だが、一度大きな事故を体験し、大切な女性を想っての英断であり、逆に失うものもないハントが優勝に突き進むのは当然の結果だろう。お互いにチャンプとして尊敬し、違う形で勝利を手にした二人。監督の職人芸故の物足りなさはあれど、数少ないモータースポーツものでは佳作に入るほうではなかろうか。[映画館(字幕)] 7点(2017-11-12 00:32:24)

298.  シークレット・サンシャイン 《ネタバレ》 見えるものが全ての人間にとって、信仰は救いになるのか? 息子を殺されたシングルマザーのシネは、自分を如何に大きく見せようと振る舞い、 その誘拐犯に対する赦しも優越感によるものである。 だが、犯人は信仰で既に赦され救われていた。 宗教に失望した彼女にとって、これほどの生き地獄はないだろう。 神はただそこにいるだけで何もしてくれない。 代わりに片思いのジョン・チャンが、壊れていく彼女の傍に何も言わず寄り添う。 神も仏もない不条理の世界において、俗物であろう彼の存在は生きていく上の"密陽"ではないか。 誰も目にも映らない小さな小さな希望。 死ぬことすらできなかったシネは彼の存在にいつ気付くのだろう? たとえ自分自身を赦せなくても、既に誰かから赦されているのに… 残酷な世界に淡く小さい陽光の差すラストカットが秀逸。[DVD(字幕)] 7点(2017-10-31 00:58:56)《改行有》

299.  クイルズ 《ネタバレ》 倒錯もののエロスと背中合わせの血生臭さが漂う。表現の自由のため権力に抗うサド侯爵によって、彼自身も周りの人々も狂わされて破滅に向かっていく。これは現在でも通じるテーマで、感化されて凶悪犯罪に至るきっかけを作った創作物ですら、醜悪な現実に影響されたかもしれないのに。サド侯爵は妄想と願望から醜悪な人間の真実を描いただけに過ぎない。しかし、見せる相手があまりにも悪すぎた。最後は当人の自己責任に集約されるのではないか。犠牲の代償として突っ切ったものだけが歴史を動かしていく。従来のイメージ、プライドをかなぐり捨てた役者陣の演技合戦に酔う。[DVD(字幕)] 7点(2017-10-06 18:45:36)

300.  ブリキの太鼓 《ネタバレ》 これほど重苦しい暗黒史を体感した映画は他にはない。ただ性や暴力を過剰で陰惨に描けば良いのではなく、皮膚感覚で訴えるタールみたいな異臭と粘り気が正確なのだ。大人の醜い世界を覗き、成長を拒んだ少年はいびつで異質な存在。いつまでも大きくならず、太鼓と奇声でガラスを割る光景がどれほど不気味なことか。馬の頭で鰻を獲ることの不気味さ、"子供同士"で性交していることの不気味さ・・・現実と寓話の区別が曖昧だからこそ"不気味"で、如何に不安に覆われた時代かを物語っている。第二次世界大戦後、少年は大人になることに再び向き合い、家族と共に西側の新天地に向かう。ハッピーエンドになるとは限らないが、姑息な社会不適合者が如何に現実と折り合いを付けるかを一定の距離間で見届けているようだった。[DVD(字幕)] 7点(2017-08-02 22:52:36)

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