みんなのシネマレビュー
鱗歌さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194

2981.  アメリカン・ギャングスター イーストウッドが「硫黄島二部作」として2本の映画を作ったところを、リドリー・スコットは、どうしても一本の映画に収めたかったらしい。それならそれで、もう少しやり方がありそうな気がするのだけど・・・。ギャング側と刑事側の両側からその対決を描いた作品で、両者をことさらに対照的に描いて多層性を出そうとしているのかも知れないけど、もうひとつ噛合っておらず、いつになったら両者が絡むのやら、と少々待たされ過ぎの印象。両者がついに対峙した時に感じるべきカタルシスが、ちと弱いかな(エクステンディッド・エディションの方のラスト、劇場版ではカットされてるんだから本来どうでもいいのかも知れないし、ちょっと甘過ぎる気もするんだけど、それでもなお、本作の弱点を何となく補っているような気がしないでもなく)。クライマックスの銃撃戦は確かに凄かった、だけど、映画全体を通じてデンゼル・ワシントン自身にもう少し凄みが欲しかったですかね。終わりの方で、彼とラッセル・クロウがふと笑みを漏らすシーンは、ちょっとホロリと来たのですけれど、でも、そこに至るまでの過程がもっとしっかりしていれば、もっと感動できたんじゃないか、と。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-05-30 15:54:29)

2982.  雪之丞変化(1963) こういうコトも本当は「言わない約束」なんでしょうけど、例によって例のごとく“実験的過ぎるとかえって「前衛」にはなりえない”という感じ。ああ、はいはい、市川監督一生懸命ヤッテますね、とむしろ納得しちゃう自分がいる。どっちかというと「皆で一生懸命、長谷川一夫オジサンをヨイショしている光景」自体が、最もアヴァンギャルドを感じちゃったりして、ちょっと気が重くなる(笑)。しかしラストの鴈治郎との対決は結構盛り上がりますね。雪之丞の影は、コッポラの『ドラキュラ』あるいはカゲマンにおけるシャドーマンのように、実像と乖離し、雪之丞の恨みを代弁する、その不気味さ。一方の鴈治郎の影は、実像に背後からにじり寄り、彼が壁に追いつめられたことを強調する、その不気味さ。なかなかゾクリとするものがありました。[CS・衛星(吹替)] 6点(2010-05-24 23:14:31)

2983.  駿河遊侠伝 度胸がらす 《ネタバレ》 “刑事コロンボ”って、こんなワルそうな顔してたのか、声からは想像もつかんわい、ってな印象のみが強い映画ですが(笑)。勝新演じる次郎長親分、いよいよ貫禄もついて、しかしその分、あまり活躍しないというか、何と言うか。多分、短い尺の映画に、詰め込み過ぎですね。きっぷのいい妻の姿が描かれ、凶弾に倒れる親分が描かれ、そんで妻の急死が描かれ、ちゃっかり再婚してデレデレする親分が描かれ、そんでしかもそこに、子分どもの活躍も描かれる、とくれば、なんとも慌ただしい訳で。ドラマチックに盛り上がるにはいささか性急な展開。その一方でクライマックスはチトあっさりし過ぎか。一応、まだ物語は続きそうな感じですが、そのいかにも「本作は、シリーズ全○作の中の、第△作です、あくまで“ツナギ”です」みたいなテキトーさが、平凡な印象を強めます。でも、これで、オシマイ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-05-09 17:21:43)

2984.  吸血鬼ドラキュラ ブラム・ストーカーの原作からしてそうなんですけれど、そもそも、ドラキュラって、「誰から血を吸うか」は気にするけれど、「誰の血か」は気にしないんですね。オッサンから輸血した血でも、いいんですね。それはともかく、本作ですが、非常にコンパクト。ドラキュラとの対決と関係のない要素は、ことごとく削ぎ落されている感じ。そもそもこの吸血鬼譚は、ストーリーの発端が“辺境の地”にあり、その未開の不気味さが疫病とともに“都会”に蔓延していく、というところに怖さがあったと思うのですが、本作にはそういうのが一切無いですね。ひたすらコンパクト。ダメとは言わないけど、何となく、ドラキュラとヘルシングの間に「ご近所さん」的な慣れ合いを感じてしまうんですけどね。ま、それでいいんでしょう。あと、ドラキュラの最期は、なかなかの見もの。[DVD(字幕)] 6点(2010-05-05 11:03:00)

2985.  ロープ くそ長い(疑似)ワンショット撮影で有名なこの作品。まるで子供が「何秒間マバタキをガマンできるか」意地になって競っているような作品ですが、ここで行われているのはそんな遊びとはまるで比較にならない大がかりな実験。スタジオ撮影の極限を目指したような、ほとんど曲芸のような作品で、その執念にはただただ恐れ入るばかりです。しかし、そりゃ映画の裏側の事情でしょ、という気もして、映画を観る立場としては、制約の多い不自然な映画、という気もしてきて、要するにこれは映画作家の自己満足じゃないのかい、という気がしてくる。もっとも、「この作品に関する限り、それは言わない約束でしょ」と言われそうですけれど。確かにこの作品、徹底した長廻しにより、独特の時間の流れがここには表現されているし、その中で繰り広げられる人間模様のモザイクの中から犯罪の痕跡が徐々に浮かび上がり、やがて「探偵役」と「犯人役」の対決へと結びついていく、という脚本の巧みさも、見事。しかしその一方で、限られた舞台という制約が、やや人間関係の描き方を肉薄にしてしまったのも否定できないかな、と。作品の創作にあたって、制約はあくまで「可能性」を示すためのものであって欲しい訳で、制約がそのまま制約と感じられてはマズいですよね・・・? という点では本作、やや制約に引きずられた面のある作品に思われます。しかし、「どーだ、これで、一般の作品でアタリマエのように用いられている“切り返し”の意義がよーくわかっただろ」と言われれば、「すみません、まだ全然わかりません、勉強します」としか答えられませんけれど。映画は本当に難しい。[DVD(字幕)] 6点(2010-04-19 02:45:02)(良:1票)

2986.  ファイナル・デッド 何やらモンスターらしきモノが生息しているらしい孤島、そこにアホそうな若者たちが遊びにやってくる、とくれば、『13日の金曜日』あたりのノリを期待する訳ですが(要するに彼らが血祭りにあげられることで映画が盛り上がることを期待する訳ですが)。しかし期待しながら続きを観ていると、何と、モンスターらしきモノの正体は、単なるワンちゃんだったのでした。ワンちゃん達が尻尾ふりふり、若者たちに襲いかかる。そりゃまあ、映画の中で何に人間を襲わせると言って、ワンちゃんほど調教が楽なものはないでしょうから、ねえ。その代わり、あまり強敵には見えず、楽勝で勝てそうな相手、緊迫感にも欠け、「この映画を観て怖がれ」と言われてもツライものがあります。ワンちゃんに襲われては陸地のみならず海もまた安全でなない、ワンちゃんは泳げるのだから、ってな訳ですが、イヌかきで追ってこられても「かわいいなぁ」としか言いようがありません。それに、映画において、危機の中、集うのが老若男女であれば、その危機に立ち向かう映画として盛り上がるし、一方、集うのがアホそうな若者たちであれば、バンバン殺されてナンボの映画として盛り上がる。本作は後者を期待させておきながら、前者の路線を狙ってしまいました。しかもストーリーを語るのに精一杯で、印象的なシーンもあまり無い。という、物足りない映画なんですけれども・・・でも、でも、やっぱり動物パニック映画路線、いいですよねえ。好きです。中盤、窓に板を打ち付けたりして強引に「立て篭もり系映画」の様相を見せ、さらにはワンちゃんが板を突き破って襲ってくるあたり、「わー、こりゃ『巨大生物の島』だぁ」と、ちょっとうれしくなりました。[DVD(字幕)] 6点(2010-04-02 00:05:37)

2987.  愛に迷った時 《ネタバレ》 邦題は「愛に迷った時」だけど、実際にはジュリア・ロバーツは、たいして迷っていそうな気配もなく、ただひたすら表情をクルクルと動かし続けるばかり(表情を見てるだけで結構慌ただしい)。要するに、「旦那が浮気したもんだから、カミさんは娘連れて実家に帰り、楽しく過ごしましたとさ」というオハナシでした。しかも最後は仲直りしてハッピーエンド。えーーーーそれでいいのかーーーと、私の方がむしろコメントに迷ってしまう。うん、多分、次は本当に毒殺されると思うよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-03 23:29:09)

2988.  ロンメル軍団を叩け DVDで観たのですが・・・なんだ~このマチガイだらけの字幕は。「トブルク」が「トルブク」になってたり、その他メチャメチャで、まるで中国製の花火の説明書きを読んでいるみたいだよ。それでも映画の方がちゃんとしてればまだいいんですけど・・・なんだ~このよくわからん展開は。ドイツ軍部隊に捕虜になった連中が、隙をついて逆に部隊を制圧し、制服を奪ってドイツ軍に成り済まし(卑怯だよなあ)、ロンメル率いる戦車部隊の息の根を止めるため、燃料基地の破壊に挑み、さらにはトブルクの砲台の破壊せんとする、決死の作戦が描かれます。戦闘シーンは確かに盛り上がるんだけど・・・敵役であるロンメルが、強敵でもなんでもなく、どうにもオマヌケに描かれているのが、いただけません。さらには、この作戦部隊の中に、何故か紅一点、お色気イタリア姉さんが混じっているのだけれど、この映画に明らかにそぐわぬ存在。一体、彼女を登場させることで何をどう盛り上げようとしたのやら、全くもって、意味不明(もちろん、単なるサービス、だとは思います)。ラストシーンは、これは結構イイ感じで、なかなか見せるモノがあるんですけどねえ・・・ただ、これがものすごーく唐突なのです。ここまでの映画がかなりウソ臭い娯楽アクションだったのに、終わりの方に来て急に、ちゃんと戦史をたどるべし、みたいなドキュメンタリ調になって、これがまたヘンテコでいかにもツギハギの映像。その後にちょっと感動的なラストシーンを持ってきても、ツギハギ映像の延長に過ぎず、そりゃー感動できんわな。という訳で、かなり変な映画でした。そこが面白かったと言えば、面白かったのも事実ですけどねー。[DVD(字幕)] 6点(2010-03-01 23:40:36)

2989.  悪魔の毒々プラトーン 昔、英語の先生が“プラトーン”ではなく“プラトゥーン”です、と怒っておられましたが、これは多分オリバーストーンの映画の邦題の事を指していたのだと思います(まさか本作の邦題の事ではないと思います)。さて本作、無意味なエロと無意味なグロを交えつつ、緊張感の無い銃撃戦がこれでもかこれでもかこれでもかと繰り広げられる、これぞまさに「木曜洋画」路線の極北とも言うべき作品。銃撃戦の好きな方、銃撃戦なら何でもいいという方、特に、銃撃戦さえあれば大抵の事はガマンできるという方には、まさにおススメ。ゼヒその忍耐力を、本作で確認してみてください。無人島に旅客機が墜落。しかしその島は奇遇なことにテロリストの巣窟であった。さらに奇遇なことには、テロリストどもはアメリカ侵攻作戦をまさに展開せんとするところ。生き残った客たちは武器を手にとり、彼らに戦いを挑む。って内容。乗客の中には、ベトナム帰りのバトル親父やら、謎のスパイもどき(端正な着こなしの服の下には毒の吹き矢を常備)やら、ヘヴィメタ軍団やら、ちょっとイッちゃってる牧師やら、その他成金オヤジに食いしん坊オヤジと、キャラの多彩さには事欠きません(こんなヒドイ乗客ばかりなら、そりゃ飛行機も墜落するわな)。勿論、テロリスト側も得体の知れないヘンテコなる面々をそろえており、奇人変人どものデタラメバトルが展開されます。映画を作るにあたって、まともにストーリーを考えようという気がさらさら無く、変なキャラをてんこ盛り出しておけば何とか映画が繋がるだろう、てな感じですが。勿論繋がってません。それでも何でも、この銃撃戦のしつこさ、こればかりはもう、特筆もの。敵のテロリスト軍団がウジャウジャと次から次に現れるのを、片っ端から撃ち殺す。撃って撃って撃ちまくり、敵は倒れ倒れて倒れまくる(しまいにゃ、撃ってもいないのに倒れるヤツまで出る始末)。という訳で、どうせやるならここまでやらなきゃ、というノリですね(というか、どうしてみんな、ここまでやらないんだろう、というノリ。それは皆、自制心があるからですよ)。ひとつの道は確かに極めたな、と。さすがトロマ。 (で、6点なのか?ワタシの基準には統一性が皆無であることがよくわかった)[DVD(字幕)] 6点(2010-02-14 07:46:12)

2990.  メカゴジラの逆襲 前作で潰えたかに見えた、ブラックホール第3惑星人の地球征服計画。しかし彼らは次なる攻撃計画を準備していたのである。前作で破壊されたメカゴジラを海底から引き上げ、修理! 廃品の再利用ですな。そんな、“やっつけ仕事”でいいんですかね。すでに一度失敗し敗北しているのに、全然懲りてませんね~。だが今回は、もうひとつ奥の手があるのでした、それは、自分の研究を否定され、人類に恨みを抱く真船博士を味方につけること。博士は、怪獣チタノザウルスを自由に操る方法を手に入れているのでありました。かくして、リサイクルメカゴジラとチタノザウルスによる攻撃が開始されるのでありました。これにゴジラが立ち向かうわけですが。このあたりの展開が、ちと弱いですね。ゴジラが出てくるまでの期待感が持続せず、やや、たるみ気味。いよいよ始まる怪獣バトルも、1対2のハンディキャップマッチで盛り上がるハズのところですが、チタノザウルスが何とも地味なのがイタイ。メカゴジラの派手な武装に比べて、こちらは尻尾の扇でパタパタと暴風攻撃を送るだけ、というのがどうにも迫力不足。最後には「ゴジラよ、もうこれ以上チタノザウルスをいじめないでくれ」と言いたい気分になってきます。しかしそれでも、バトルシーンそのものは、やっぱり派手に盛り上げてくれますね。前作に負けず劣らず、炎上、炎上、大炎上。ゴジラの着グルミにも引火(?)し、ヒヤヒヤもの。怪獣映画のスーツアクターも命がけだなあ、とつくづく感じます。ところで、前作ではかなりいい加減だったブラックホール第3惑星人の基地、今回は結構、基地らしい体裁になってますね。しかし、操縦するメカゴジラやチタノザウルスが攻撃されると、基地の装置まで火花をスパークさせ破壊されてしまう、という、コントロール装置のあまりに高度な双方向性、コレが今回の敗因の一つですかね。まあ敗因は他にも無数にありそうですけれども。[DVD(邦画)] 6点(2010-02-07 08:59:13)(笑:1票)

2991.  ポカホンタス まあ確かに絵はよく動くよなあ、と感心はするのですけれど・・・。全体的に、似たような光景が続くという印象。そこがイマイチ面白くないところ。せっかくアニメなんだから、もっと色々と表現できそうなもの。あと、これは本当に全くのごくごく個人的な意見、ですけど、「このふたりが、この顔で、お互いに一目ぼれするなんて、信じられなーい」。大きなお世話ってか。[DVD(吹替)] 6点(2010-02-03 00:11:36)

2992.  リロ&スティッチ ちょっと変わった国のちょっと変わった料理を食べて「結構イケるよね~」とか言ってる時って、実は内心では「でもタマにだから食えるんだよな~、毎日コレだとキツイよな~」とか思ってたりするもんですけど。この映画の感想も、そんな感じです。SFとホームドラマを無理やり結びつけて、ほら、斬新なファンタジーでしょ、と。はい、まあ、こういうのを面白がる文化がこの地球上に存在することは想像できます。確かにそれなりに楽しめました。でもこんなのばかり観たくは、ないよなあ・・・。[DVD(吹替)] 6点(2010-01-04 18:20:20)

2993.  ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 日常から突然、普段着のまま未知の海岸にたどり着く発端が魅力的。なんだけど。そこから先、何もない。続編だからコレでいいのだ、というつもりかも知れないけど、やっぱりダメでしょ。主人公のきょうだい達、最初からいきなり、「さあ今回もいっちょやってやるぜ」みたいなノリで、最後まで超人的に大活躍。物語を通して成長するでもなければ、たいした決断をするでもなし。何ら転換点のないまま、通り一遍の戦闘シーン(いったんは敗れてみせたり、とか)を、「ほれ~すごいスペクタクルだべ」と見せられてもなあ。まるで大オーケストラでもって、ただの主和音を長時間聞かされているような気分だよ。しかし、いやまて。ワタシはこう見えても心の広い人間なのであった。いやあ、実に見事なCGで、スバラシイデス、はい。[DVD(吹替)] 6点(2010-01-04 08:27:32)

2994.  盲獣VS一寸法師 本作には無数の差別的表現が含まれておりますが、作品の変態性を尊重し、そのままDVD化します、ってな感じですかね。妄想炸裂、インディーズ魂あふれる一本。と言えば聞こえは良いけど(良くないか?)、ま、正直、安っぽいです(ビデオ撮影で、画質も、何だかなあ)。無理やり2本の小説をごちゃまぜにし、一本で2度おいしい、という仕掛け。実に無理やりで、そこがまた珍味。プロには出せない素人役者の妙味も見逃せない(大根とも言う)。そしてシメは、やっぱり丹波ですか。やっぱりね。って納得するなっての。ミゼットレスラーのリトル・フランキーさん、この後、亡くなってしまいました。合掌。[DVD(邦画)] 6点(2009-12-29 04:08:33)

2995.  28週後... レンタル店に行くと、よくこういう、「ヒット作にそっくりな邦題をつけて、間違って借りさせる」的な三流作品置いてますね。とは言っても、コレは珍しく、正規版の続編。とは言っても、ダニー・ボイルは製作総指揮とかいう名誉職で、監督・脚本はよくからんヒトがやってたりする。『28日後...』はそれなりに楽しんで観たけれど、これは「もっと変な映画かと思って観たら、意外にフツーのゾンビ映画でした」という、意外性が意外にも無かったという意外性によって楽しめたのであって、別に、もう一本同様の映画を観たいとは思わない。「イヤなら観るなよ」と叱られそうだけど、でもですね、レンタル店で「お父さん、遅い」と子供に急かされると、こういうの(続編モノ)をつい手に取ってしまうものなんですよ。ってな訳で。うーむ、ゾンビ襲撃のパニックシーンが、「何かのドアップ」がチラチラするばかりで、さっぱりわからん。とか言うのは、ヤボなんですかね(ヤボでも、言ってやる)。しかしまた一方、ゾンビと市民が入り乱れたところに狙撃兵が無差別射撃をするシーン、これはどうなんでしょ。狙撃兵の目から見て、ゾンビか人間かわからない、という混乱は伝わるんだけど、正直、私の目にも、どれがゾンビかイマイチわかりにくい。こうしうシーンの構成って、狙撃兵からの混乱した観点のほかに、ゾンビと人間を区別できる視点、人間が射殺されてしまう悲劇を伝える視点、ってのが、あってよさそうなものなんだけど。物語は、ゾンビ病の再発と、免疫のあるヒトのオハナシ。あまり新味が無い。またそこに、「家族」とか「父との葛藤」みたいな定番のテーマ(であるが故に難しいテーマ)が絡む、らしいのだけど、これまた何とも浅い。オマケみたいなもの。とか、ボロクソなんだけで、でもやっぱり、「大都会を舞台に、よくこんな映画撮ったなあ」という感動については健在、いやむしろパワーアップしており、その点におけるファンタジー性に関する限り、本作も十分に楽しめたなあ。[DVD(字幕)] 6点(2009-12-02 03:35:05)

2996.  地球が静止する日 なんでキャシーベイツやねんなんでキャシーベイツやねんと、そればかりが気になった映画でした。本作、ようするに、アレですね、“人類”ってのを“映画”に置き換えて、「今の映画界、金儲けばかりに走って、大衆に迎合したツマラン作品ばかりが作られておる。一度、ぶっ壊したほうがよろしい」ってな内容の映画ですね。だから、作品の方も、“イマドキのエンタメ作品”の体裁を借りつつも、実態はというと、「そういう我々の期待をぶっこわす作品」になってますね。細部を詰めることも放棄して、好きホーダイやってます(キアヌ・リーヴスは「マトリックス出演中」ってなノリで、のんびりやってるし)。変には違いない映画ですが、ぶっ飛び具合が楽しめなくもない作品ではないでしょうか。ところで、ゴールドベルク変奏曲を聞いて「美しい・・・」とかつぶやいて見せる宇宙人に告ぐ。一瞬だけ聴いて適当なこと言うな。黙って最後まで聴け。しかしここで「バッハ」ではなく、「さだまさし」とかが流れてたら、もしや人類は救われなかったのだろうか?[DVD(字幕)] 6点(2009-10-05 23:28:57)(笑:1票)

2997.  ハプニング 《ネタバレ》 素朴な映画というか無邪気な映画というか。別に、この映画が「やっていること」自体は、素朴でも無邪気でもなくて、むしろ映画的な策略に満ちているのだけど・・・しかし、今どきコレで通用すると思っているのが、素朴で無邪気だなあ、と。いや、素朴で無邪気なフリをして、「今さらながら、あえてこういう映画に挑戦する」というコトに意義を求めているのだろうか? 突然発生する集団自殺。原因は植物の出す毒素らしい?ってな訳で、人々に襲いかかるモンスター、人々が逃げ惑う敵は、単なる“風”として描写されるという、古臭さがかえって新鮮な映画。あるいは、「古臭さがかえって新鮮でしょ、ね、ね」と馴れ馴れしくも訴えてくる映画。うーん。しかしやっぱり。今どき、これじゃあ、ねえ。ってか、ココロザシ確かに良し、かもしれないんだけど、テーマ自体がイマイチな気がしてしょうがない。人間、それなりに長い人生を生きてきたら、思わぬ死に接したり、なんやかんやと経験してきて、「よく自分なんかがこうやって生きていられるよなあ」みたいな、生存の不安というか生存のブキミさというか、そういったことを、時々感じるわけですよ。まさにこの映画における、原因不明の大量自殺、これこそが現代を生きること自体の不安。なぜ死ぬのか。いつかそれは自分にも降りかかるのか。そこから逃げる術はあるのか、ってね。で、この不安を描写する映像が、「突然、立ち止まり、後ろ向きに歩き始める」ってんでは、やっぱり、弱いんだよなあ。現実の生における“不安”や“恐怖”の方が、よっぽど強いんだよなあ。そこにどうしても、違和感を感じてしまう。「ビルから人が次々に降ってくる」というシーンは確かにインパクトあったけど、それだけにますます後半が弱い印象。ラストは、いわば、諦念と希望が綯い交ぜとなったある種の平和、あるいは“前向きな不安”で映画は幕を閉じ、上記の感覚を持ちつつこのラストを観てると、いささか「楽天的」という気も。でも一方では「でも、うん、そうなんだよな」と、先日、子供が生まれた私にとってはどこか共感する部分もあったり。自分の子供が生まれる、ということには、実は、自分自身への諦めが含まれているのです、ハイ。[DVD(字幕)] 6点(2009-09-10 00:10:44)

2998.  出口のない海 回想が回想につながる階層構造、というと大げさかもしれないけど、緊張感を失うことなく過去と現在(潜水艇の中)をうまく描いています。そこはさすが。しかしなあ。主演エビゾーが、ひとりでオーラ出しまくり。まあこれは仕方ないか。でも、主人公の言動がイマイチ心に響かないのがイタイ。そもそも「昔、人間魚雷(テリー・ゴディのことじゃないヨ)があったということを伝えるために死ぬ」みたいなセリフ、なんやそれって、「この映画を作った理由」そのものやんか。映画の中で映画自身の肩をもつような、口実がましいことを言っては、いけません。でもやっぱりしつこいようだけど、構成はラストに至るまで、なかなか面白かったなあ。[DVD(邦画)] 6点(2009-07-26 16:34:20)

2999.  スターシップ・トゥルーパーズ2 監督フィル・ティペット、ってのがもう、すでに誰も期待しないんだけども。大体、ついに自分で監督しようっつうのに、しかも金が無いというのに、こういうデカイ作品の続編に乗っかっちゃあ、いけません。あなたたち特撮マンに求められているのは、ただただ、アイデアです。とは言え本作。前作のバグ軍団を登場させつつも、今回の目玉は、人間に寄生し意識を乗っ取る新種のバグ。閉ざされた空間の中、バグに寄生されているのは一体誰なのか!?というスリル。前作とは趣向を変えてきましたけれども。ふむ。これはこれで、アリガチな内容ですな。しかーし。この映画の変わっている点というのもありまして。それは、「登場人物が、誰が誰やら、もひとつよくわからん」という点。画面も暗いし、人物描写も乏しく、これじゃあ親戚が出演してても気付かないかもなあ。という中で、バグの感染が広がっていくもんだから、意外な錯綜感が、“結果的に”表現されてしまっていて、おお、フィル・ティペット、なかなかやるやんか、と。このヒト今まであまり信用してなかったけど。今後も信用するわけじゃないけど。[DVD(字幕)] 6点(2009-07-26 16:17:25)

3000.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 あの、無人のニューヨーク。平然と狩りを繰り広げる主人公、そして平然と獲物を奪うライオン(アメリカにもライオンいたのか)。いいですよね~、何だか。昼はこういう非現実の世界を圧倒的なCGで描き、夜は夜でゾンビみたいな連中がモリモリ襲ってくるというわけで、とりあえずギミックには事欠かないはず。なのに。なのにこの、映画全体から受ける印象の、なんとも地味~なこと。この地味さは、はっきり言って、“伝説”級ですよ。そりゃまあ、主人公ひとりニューヨークに生き残った、という設定から来る地味さもあるでしょうけど、問題点はそれだけじゃなさそう。まず、水平的展開(物語が展開していく推進力、非可逆性)の弱さ。そもそも、一人生き残った主人公が、律儀にも肉体をバリバリ鍛えつつ、律儀にコザッパリした身なりで、これまた律儀にも白衣に着替えて熱心にワクチン開発を続ける、という優等生ぶりがツマラナイ訳で、普通、もっと自暴自棄になったり、何らかの“心の傷”があってもよさそうなもの。で、この過剰な優等生が、難なく、ある日ワクチンを完成させちゃって、はい、オシマイ、と。やっぱりさー、「転機」なり「決断」なりの劇的なモノがあってこそ、人間、レジェンドにでも何にでもなるだろうけど、この映画、何もないよね~。という、展開の弱さが、まさに地味・・・。次の問題点、垂直的展開(意外な設定下の思考実験としての面白さ)の弱さ。大体、人類滅亡寸前というサバイバルを描くのに、「あ、どうやら電気と水は来てるのね」という時点で、SFとして弱い。都会が無人になっている、という映像のインパクト以外に、これといって面白さを示せていないのがツライ。大体、変なゾンビみたいのがいくら襲ってきても、CGのチャラチャラ感が恐怖感を弱めていて、はっきり言って、この映画の中では、現実に存在するマネキン人形の方が、よほど不気味に見えるわけです。主人公とマネキン人形の関係、やりとりの描写を、もっと深めていてこそ、サスペンスを生み、映画の印象を深めたのではないでしょうかね。いや、きっと製作者も、そう思いつつも、それができなかったんじゃないかな。マネキンの不気味さを一応は描いてみつつも、イマドキ、CGモンスターを出さなきゃ皆さん納得しないよな~とやっぱりついつい陳腐な方向に走ってしまう、というジレンマが、感じられなくもなく。[DVD(字幕)] 6点(2009-07-24 23:51:21)(良:1票)

030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.89%
41614.16%
53619.33%
663116.30%
7122131.55%
888522.87%
93749.66%
101012.61%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS