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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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3021.  復活の日 スペクタクル映画の帝王=ジョージ・ケネディと、2時間ドラマの女王=丘みつ子の顔が1本の映画で両方拝めるという、奇跡のような映画。他のキャストも、ロバート・ヴォーン、ヘンリー・シルヴァなど、実にセコい、じゃなかった、ツボをついた顔ぶれ。それはさておき、人類の滅亡をテーマとした本作、ミイラ化した死体が点々とし、人類がいなくなった後も、何事もなかったかのように静かに佇む大地、その圧倒的な孤独感が胸を打ちます。病原体の蔓延により、世界各地がパニックになり、南極にいた人々が地球上に残される。映画冒頭のタイトルからもう哀し気で、まるでエンドタイトルを見ているような気分。日本の昭和基地にも「戦国自衛隊員」をはじめとした若干名がいたが(角川春樹もちゃっかり生き残ってるゾ)、しかし彼らには、故国で、世界で、何が起きているのか判らない。迫真の暴風の描写と相まって、絶望感が伝わります。一方日本ではパニックに見舞われる人々の姿。ココの描写が映画全体に対して半端で弱く、別にあってもなくても、という気はします(出番の多くない医師役に緒形拳を起用しているのは、少しでも印象を強めようという事なのかも知れないけど)が、多少ムダな描写でも個人的には歓迎(理由は後述)。しかし、生き残ったアキラちゃんが多岐川裕美に発見されるシーンはサスガに変ですね、アキラちゃんのウソ泣きぶり(えーんえーんママは?えーん)。そして何故か飛び乗るモーターボート、この映像にはつい、つげ義春『ねじ式』のラストを思い出してしまいます。さて、米政府の苦悩などを交えつつストーリーは進みますが(詳細略)、終盤で意外な展開、ここで女性達が南極を離れるために砕氷船に乗り込むシーンが実に印象的で、船に近付くボートからのカメラ視線が演出するゾクゾクする臨場感。さらにはラストでまたまた映画の様相は一変し、草刈正雄の世界秘境の旅へと。荒っぽい展開の映画だけど、これだけ様々なシーンを、曲がりなりにも必然性をもって詰め込んでくれると、お腹いっぱい、実に充実感があります。ボリュームに欠ける上述のパニック描写や、昭和基地隊員の存在が後半完全に無視されるなどのせいで、散漫な印象はありますが、逆にこれらの雑然とした感じの徹底ぶりがここではスケール感にまで昇華されており、見応えアリ。そしてラストの草刈正雄はホントにかっこいい。本気で憧れちゃう。8点(2004-12-29 10:16:07)

3022.  アラモの砦 前半は舞台劇ふうの描き方。アラモ攻防戦に至るまでの展開が会話中心で進められます。会話主体でスタジオ撮影、しかも登場人物たちがなんとなくカメラを意識したような半身の立ち位置なもんだから(笑)、ホントに舞台っぽい。ジム・ボウイとトラヴィスが物語の中心、アレ、我らがクロケットはどこに?と思ったら映画中盤でようやく登場。これはむさい。これに比べりゃボーグナインが何だか爽やかに見えてしまう(何せ若いからな)。さて、このまま会話ばかりで映画が進んでしまっては面白くない訳で、なんぞもう一工夫~と思わないでもないけれど、後半で戦闘が描かれることは観る側としても充分「期待される」わけだから、緊張感は持続され、これもひとつの描き方。そしてこの前半の「静」と、クライマックスの攻防戦の「動」とが対比されて、一気に盛り上がりますな。まー、ジョン・ウェインの『アラモ』ほどドンパチドンパチはじけてませんけどね、白兵戦による緊迫の攻防戦を描ききります。最後に、この映画で気になった点を少し。「ロマンス要素の描き方が中途半端で、消化不良かな?」「戦いに挑む者を募る劇的なシーン、よりによってこんな肝心なシーンで、晴れてるのに大豪雨。せめて曇りの日に撮影して~」「大砲の音が、どう聴いても太鼓の音みたいです、何とかして~」。以上。7点(2004-12-26 15:56:32)(良:1票)

3023.  ピンク・フラミンゴ 1998年11月21~24日の4日間、仕事の都合で当時私が住んでいた仙台にもついに『ピンク・フラミンゴ<特別篇>』がやって来た(仙台シネアート2)。観に行くべきか否か、私は懊悩した。私の心には2つの声がぶつかり合う、「映画史の“伝説”を体感しないでどうする!」との“悪魔”の声と、「わざわざ金払ってイヤなもん観る事ないよなー」との“天使”の声。そこで上映最終日、私は極めて合理的・妥当・アタリマエな賭けに出たのだった、「シネアートってどこにあるのか知らんし、映画館探し歩いて、見つからなければ観るのを断念しよう」。仙台の繁華街を(一応)隈なく歩き回った(つもり)の私だが、首尾よく、映画館の所在は突き止められず。「では家に帰ろう」、ここで油断が出た。何をトチ狂ったか、わざわざ用も無いのに仙台駅の東側に足を向けてしまったのだ(繁華街は駅西側)。シネアートが、そこに、あった。覚悟を決めて劇場に入る。上映前にこれほどドキドキしたのも何年ぶりだろう。観客は10人前後(私の前に座っていたオヤジは開始30分程で席を立った)。さて、肝心の映画についてであるが・・・当然ながら実にヒドイ。素人がホームビデオで撮ったかのような、イイカゲン極まるカメラ。そして描かれる内容たるや、口に出すのも憚られる、というか、つい人に話したくなるというか(どっちやねん)、強烈なる愚行の数々。詳しくは書きませんので、未見の方はご自分の目で確かめるか、他の方のレビューを参照して下さい(これだけは言っておこう、この絶妙な半透明ボカシを入れた人は本当にエライっ!)。 さて映画が終わり、ボーゼンと仙台駅前歩道橋を歩く私の目には、これまでと少し違った街の姿が映った。いつも通り、奇抜なファッションに身を包む若者達の姿。だが、ピンク・フラミンゴの世界の人々(ドリームランダーズ)の天晴れな突抜けぶりに比べると、何て安直で半端で「ダサい」んだろう? いや、そういう親父クサイ事は言うべきではないのかもしれない。彼らには彼らならではの文化がある。でも、ピンク・フラミンゴの自由な空気を無理矢理にでも嗅がされた今、「自分達の中途半端さ」を嫌でも認識せざるを得ない。現状打破すべし。自分の中に奇妙なエネルギーが湧いてくるのである。9点(2004-12-23 11:35:13)(良:1票)

3024.  夜叉ヶ池 え~すみません、コレも子供の頃に観たっきりなんですが。とりあえずですね、「この女のヒト、実は男の役者さんなんやで」などと言われてヒエーと思ったのが第一印象。で、後はラストのスペクタクル大津波シーンまでひたすら頑張って観ましょう、と、まるで『大魔神』でも観る時のような気分で観ておりましたが・・・何じゃこりゃ?というのが第二印象、何しろ得体の知れないキャラが続々登場、しかも、カニのお化けみたいなヤツは、声を聞くとまさに「まんが日本昔ばなし」でお馴染みの声だしな(=常田富士男)。アゼン愕然としている間に、いよいよクライマックスの大洪水、いや、これがまた豪快なこと、こりゃスゴイわ。というわけで、不思議な味わいが子供には濃厚すぎる、トラウマ系映画の一本でした。後に鏡花の原作戯曲を読んだ際には、意味もなくドキドキしてしまいました~。7点(2004-12-23 00:22:25)

3025.  アメリカの友人 ヨナタンは額縁職人である。額縁、それは絵画になくてはならないものだが、所詮は絵を引き立てるための物・・・これは象徴的な設定にも思える。しかし、奇妙なアメリカ人、トムとの出会いが彼の人生を変える。ヨナタンの体調不良の原因は白血病であり、どうやら余命幾ばくもないらしい。「死の病⇒殺し屋」コレ、小説&映画ノ基本ネ。という訳で、ヨナタンは報酬を条件に殺しを引き受ける。ここで、殺人シーンに至るまでのゾクゾク感がたまらない。街には冷たい光が溢れ、殊更に孤独を煽る。さらにその孤独を嘲笑うかのような原色の色使いが、時に目を刺し、カメラマン、ロビー・ミュラーの面目躍如といったところだろうか。やがて事態は抜き差しならぬ展開、第2の殺しへと。しかしこの辺りから、ヨナタンとトムの関係に変化が現れ始め・・・ところで、カウボーイハットを被ったアメリカ人=トムを演じるデニス・ホッパー、彼にとって70年代は不遇の時代であった。仕事を干され、アルコールとドラッグに溺れた彼、しかし紛れも無くアメリカ映画の良心のひとりである彼は、もしかしたら、さしずめ「生きたロード・ムービー」だったのかもしれない。そしてヨナタン、いや、ヨナタンを演じるブルーノ・ガンツと不思議な関係を結ぶホッパーの姿を目にして思うことは、「ホッパーこそがすなわち、アメリカの『ニューシネマの』友人、なのだなあ」ということ、なのである。8点(2004-12-22 23:53:14)(良:1票)

3026.  モータル・コンバット2/魔界来襲 相変わらず、何だかワケがわからんのですが、何となく判るのは、どうやら、人類の運命ってのは、ものすごーくしょうもない事に左右されてるんやなーって事で。判らんと言っても、ストーリーはめちゃくちゃ単純。キタナ姫が誘拐された!助けに行かねば、とテクテク歩いてると、時々敵が襲って来て、戦ってこれを倒す。これの繰り返し。前作からはスケールダウン。CGキャラはやたら早く倒される。経済的! 例えば、荒野で突然、巨大なCGモンスターに襲われるシーン。腕に変なメカ取り付けたにーちゃんにポカスカ殴られただけで、あっというまにやられちゃう。モンスターを倒したのを見て、味方のオネーチャンはほっと安堵の表情を浮かべるが、見てる私はそれ以上にほっとする。何しろ、あんな出来の悪いCG、長々と見せられちゃたまらんもんね。そういや前作にはクリストファー・ランバートが出てたと思ったが、どうやら気のせいだったらしい(笑)。その代わり、おお、ブライアン・トンプソンが出てるじゃないの、いやあ御無沙汰してます(←知合いじゃないっての)。というわけで、アクションシーンをぼーっと眺めて楽しむ、環境ビデオのような映画です。しっかし、世の中、運動神経のいい人っていっぱいいるんだねえ、としみじみ思うのでした。4点(2004-12-19 00:41:53)

3027.  イル・ポスティーノ この映画、例えば、詩人の目を通してすべてを描く方法もあったかもしれない。「詩人がかつて生活を送った南イタリアの島。そこには美しい自然と素朴な人々の暮らしがあり、ひとりの郵便配達夫との交流があった。やがて詩人は島を去る。月日は流れ、久しぶりに島を訪れる彼、しかし郵便配達夫の姿はそこにはない。彼に何が起こったのか?残された妻の話から、郵便配達夫の生前の姿、生き様がよみがえる」・・・こういう、謎解き風のストーリー設計の方が、緊張感もあり、バランスいいのかもしれません。しかし。本作は敢えて、このような描き方はしなかった。しなかったからこそ、これほど独特の叙情性を持たせることができたのでしょう。映画はひとつの基準では決して語りつくせない・・・。映画の中心人物は郵便配達夫マリオですが、彼の恋愛の顛末だけみれば、何とも単純素朴すぎて、深みが感じられない、という感想になりかねない。しかし、この映画の、あまりにも素晴らしい色彩!空や海の色だけではない。屋内シーンの壁の色まで、控えめながらその色合いをアピールし、我々を魅了する。この世界の中で、マリオもまた、いわば風景の一部をなす存在。彼の素朴さこそが、存在感そのもの。そして、詩人が去り、言葉を紡ぐ者がいなくなった島で、やがて、マリオ自身が端緒となり「詩」が自ら迸り始める!・・・。やはり、この映画にはこの構成こそが相応しかったのでしょう。ちなみに、主人公を演じたマッシモ・トロイージがこのすぐ後に他界したことは、私はこの映画を観たときには知らず、後で聞いて、愕然としました。人生最後の瞬間をこの映画にかけ、しかも、あくまで個性を抑え、素朴な南イタリアの青年の姿として自らを深く沈めていったその姿。間違いなく不滅のものでしょう。8点(2004-12-19 00:35:12)(良:1票)

3028.  チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁 えーとナニナニ、チャッキーの花嫁、ですか。今のワタシがレビュー書くのにピッタリの映画かもしれん。よし、これにしよう(笑)・・・。ぎこちない動きの人形2体が延々と夫婦漫才を繰り広げる映画で、ラストにはドツキ漫才も披露してくれるんですけど、まあ、ひどいのなんの。とか言いつつ、観てるとだんだん違和感なくなってきちゃうのが不思議(本当に不思議。我ながらあっぱれな適応力だ)。しまいにゃあ、何だかティファニー人形が「俺たちに明日はない」のフェイ・ダナウェイそっくりに見えてきちゃったよ。ははは。というわけで、人形の描写のヒドさは我慢しよう。でも演出のヒドさは、これまたトホホ。個人的にツボだったのが、チャッキーが警官を爆殺するシーン。車が爆発するやいなや、附近にいた人々、右に左に、テキトーかつデタラメに走り回る。何にも考えずにとりあえずエキストラを走り回らせたんでしょうなあ。笑ってしまいました。さてさて、この映画、一体何が言いたかったのかを考えるに・・・人形カップル同士のやりとりもアホなら、負けず劣らずポンコツな人間のカップルもアホ、殺され方までアホ。おお、要するに、「大体、カップルなんてもんは、本人同士は盛り上がってるかもしれんが、ハタから見たら、こんな感じにおマヌケに見えるんだよ~わかったか!」という事が言いたい映画なのではなかろうか。うむ。反省すべきこと多々ありそうである。気をつけるとしよう。5点(2004-12-10 00:45:48)

3029.  誰も知らない(2004) 実際の事件に基づいた映画です。でもあくまで、事件の「外面」をキッカケとし、「内面」を創作によって構築していく「フィクション」であります。特にここでは、実際の事件(としてマスコミが報道したもの)に対し重要な変更が為されています、それは「冷酷な人間が一人も登場しない事」。ここに本作の問いかけがあります。「実際の事件と異なり、冷酷な人間さえいなければ、彼らは救われたのですか?」答えは本作を観ての通り。事実通りの映画なら、観客は「義憤」を安心してぶちまけられる。「世の中ヒドイ奴がいるもんだね、信じられないね、許せないね(まあ我々には直接関係ないけどね)。」これじゃまるで「お昼のワイドショー」。本作は当事者を糾弾するのではなく、社会、そして社会に属する我々一人ひとりを問い詰める。「あなたは彼らを救うために具体的に何ができますか?何もしない傍観者ですか?ではあなた(=社会)も事件に『間接的に』荷担した当事者と言えませんか?」。ここに事件の奥に潜む本質を見抜いた本作の凄みがあると言えるのではないでしょうか。・・・などと言いつつ、実は私は全く別の意味で、観てて本当にたまらない気持ちになりました。むしろ彼らの立場、つまり彼らと同じ「現代を漂流する孤独な存在として」観てしまったのでした。確かに僕は定職につき、少ないながら一応給料をもらってる。でも? 金なんか幾ら貯めたってタカが知れてる。そもそも収入自体、明日にでも体壊したら、どうなる? 僕らもまた何の拠り所もないまま現代を彷徨する、名も無き漂流者だ。僕の事なんて、身近な人間を除けば結局「誰も知らない」んじゃないか。この映画の子供達に感じたのは「共感」、いや、そう呼ぶにはあまりに切実なものでした。リアルに描きこまれた、ひとつの小宇宙。やがては上映時間が終わり、彼らと別れねばならぬ、その事が辛くて、観ながら息苦しい思いにさいなまれました。それは「一期一会」という言葉がぴったりの貴重な時間でもありました。そして帰途、当時神経症気味だった私は、激しい吐き気に襲われたのでした。 <附記>しかし、本作のように、モデルとなった事件と我々の距離が、時間的にも感覚的にも近いケースでは、そこにある種の不快感を感ずる人がいるのも尤もな事なのでしょう。事件当事者も恐らくは存命であり、この映画が彼らを傷つけるのではないか。常に考えていかねばならぬ問題でしょう。10点(2004-11-30 01:50:33)(良:5票)

3030.  恐竜100万年 いやあ、男の子はみんな、恐竜が大好きなんですよ。一番好きなのが恐竜で、2番がグラマーな原始人。よって本作! 恐竜図鑑を見るのが大好きだった子供の頃の私にとっては夢のような世界であります。特に当時は、ストップモーションなんてものを知らなくて、すべて中に人間が入って演じてると思ってたから、このテの映画は、観ててほんと不思議に思われたものでした。でも、撮影方法を知った今、不思議さはかえって増すばかり。肉食恐竜と死闘の末、「秘技・逆棒高跳び」によって仕留めるシーン、まあこのシーン自体は明らかに無茶なのですが(こんな荒技、どう考えてもムリですわな)、特撮の見せ場としては最高の部類に入ると言えるでしょう。ところで・・・ナヌ、↓本物のイグアナ、ですって!? えー、ウッソだあ、あれもストップモーションだと私は断固信じますっ!(←完全に分別を失ってます)8点(2004-11-30 00:37:26)(笑:1票) (良:1票)

3031.  ケンタッキー・フライド・ムービー 禁断のエロス!! 炸裂するカンフーアクション!! タブーに挑む衝撃の問題作、それが『ケンタッキー・フライド・ムービー』!! まあ、ようするに、そんな映画です。どうか夢のひとときをお過ごし下さい。9点(2004-11-30 00:17:12)

3032.  アタック・オブ・ザ・ジャイアント・ケーキ えーとですね。ワタシは何かが巨大化して襲ってくる映画が好きなのです。巨大化さえしてくれれば何でもOK! というわけで、今回襲ってくるのは、ギリシャ伝統料理、ムサカ! まさか!(・・・・・。) 巨大ムサカの襲撃に逃げまどう人々(←たかだか数名)。真面目に逃げる気あるのかーっ。そしてムサカの通った後には累々たる死体の山。おお、これは結構エグイんじゃないの。あっはっはっはっは。一体何なんだこの映画は。普通なら軍隊が出て来てムサカと戦うところだが・・・。展開が全く予想できん。というわけで、あらゆる予想を超越し、すべての期待を裏切るワンダーランド、それが本作です。それにしても、よくもまあ、こんな映画を作る国が、この数年後にはオリンピック(しかも2度目)を開催できたものだ、と思います。6点(2004-11-24 23:44:14)

3033.  モータル・コンバット(1995) あっはっは。全然わからん。もともとゲームなの?知らんもん。どしたらいいの? ま、いいや。格闘シーンを楽しめばよい映画なんでしょう。ふむふむ。敵のキャラ、やられるシーンだけ見ると、どいつもこいつもメチャ弱いぞ。あっけなくやられすぎ。おーっと、味方もやられちゃった(相手は四本腕の五郎さんとかいうヤツ)。すると敵の首領のシャン・ツン、「貴様の魂はもらった!」。で、やおら目ん玉に魂(?)を吸い込んじゃう!それを見て「ノ~!!!」と叫ぶ主人公の一人!何だか恥ずかしいシーンだぞ。 それからこの映画、全体に格闘シーンが何だかトロいんじゃないですかね。何しろこっちは、日頃からプロレスみて目が肥えてるんだからなー。そんなんじゃあ、ストーカー市川にも勝てまい。ふっふっふ。いやいやでも、後半は格闘シーン良くなってきました(ホッ)。なかなかのもんです。でもシャン・ツンっちゅうヤツ、偉そうだった割に意外と弱かったなあ(がっくり)。最後にやっぱり、登場人物たちに訊きたーい。「アンタ達、一体、何者なんだよ~」 背景がわからんと、つらい。6点(2004-11-24 00:48:17)

3034.  ブリキの太鼓 3歳で自ら成長を止め、太鼓を叩きながら冷たい視線を送りつづけるオスカル、別名エロ探偵コナン(見た目は少年、性欲はオトナ! むしろクレヨンしんちゃんに近いか?)。この「冷たさ」のせいで、本作には、「グロテスク」「アブノーマル」といった言葉より「残酷」という表現の方が合う気すらいたします。映画全体をインモラルが貫き、敢えて「調和」には背を向け続けるかのよう。生れた瞬間から世界を冷静に見続けるオスカル。肉体的成長を止めた彼とは対照的に激しく迷走する大人たち。しかし彼もまた時代に飲み込まれざるを得ないのだが・・・。また本作、特異な音楽も忘れがたいものがあります。行進曲のリズムをオスカル少年の太鼓が狂わせてしまう場面、あるいは、母がレコードの音楽にヤケクソにピアノ演奏と歌をかぶせる場面(一種のヘテロフォニーだ!)、などにおける、不気味な音のカオス。やはり「調和」とは一線を画し続ける、不思議な映画です。ところで、その後のオスカル君の消息ですが、何でも、道頓堀「くいだおれ」の前で今でも太鼓を叩きつづけているらしいんです(んなアホな)。9点(2004-11-24 00:21:02)(笑:1票)

3035.  タンポポ 日頃思ってる事なんですが、映画っつーのは「時間ゲージュツ」としての側面がある以上、「あのシーンがよかった」みたいに映画をコマギレに味わうのは邪道であって、やはり映画全体の流れや構成の中でのそのシーンの位置付けに着目すべきだと思う訳ですよ(そうでなきゃ、映画は単なる「思いつき」の集合体に過ぎない事になっちゃう)。でね、そう思っちゃいるんですが、それでもやっぱり「あのシーンが好き」とかって、つい言っちゃう訳なんですな。邪道だろうが何だろうが、やっぱり楽しいですからね、そういう話するのは。しかし、特に本作、コレに関する限りは、もう堂々とコマギレにでも何にでもして、「どのエピソードが好きか」語り合いましょうよ。盛り上がりまっせ。多分、それが許される映画じゃないですかね。え、私ですか? 井川比佐志が奥さんの最後の料理を食べるハナシですな。クダラナイのなんの、もうバカ受け。それから、エピソードについてではないですが、何とも仰々しい音楽の挿入が、これまたアホでよいですねえ(リスト作曲 レ・プレリュード =前奏曲。人生とは死への前奏曲に過ぎないんだそうだ。ラーメンと何の関係が。あっはっは。なかなか深いぞ)。8点(2004-11-23 03:00:52)(良:1票)

3036.  スラップ・ショット いやー笑った笑った。正直、映画の内容はややコマギレで、流れが少々悪いんですけどね。でもこのバカバカしさはやめられない! 弱小ホッケーチームが、怪しい3人組の加入とともに、ラフプレイを売りものにした人気チームへ生まれ変わり、快進撃ならぬ怪進撃。それだけ。はっはっは。ホッケーをなめとんのか。コメディとは思えぬ仮借なき流血、よくやるね~。最後くらいマトモになるかと思ったら最後までメチャクチャでした。それにしても『メジャーリーグ』って映画、本作からかなり影響されてるんじゃないですかね。ポンコツチームの怪進撃を描いている事自体もそうですが、本作のポール・ニューマンに当たる存在は、『メジャーリーグ』ではトム・ベレンジャー、ともにブッチ・キャシディを演じたソックリさんの関係。チャーリー・シーンが掛けてたビン底メガネは、本作の3兄弟が掛けてたモノ。そして女性オーナーの存在まで同じ。いやー、映画界における輪廻転生ってヤツですかね。しかもそれにとどまらず、最後に戦う相手チームの描写は『バトルランナー』に受け継がれてるし(?)、「不況」に始まって、アレに終わる流れは、紛れもなく97年イギリス製の某映画と同じ。まだまだありそうだ。おお、本作、実はヒジョーに重要な作品ではないのか!?8点(2004-11-21 00:34:15)

3037.  攻撃 ↓「図式的に過ぎる」という批判は、確かに有り得るでしょうね。私の浅見を。小説なら一文一句全て作家が書いた人工的なものであり、また書かれたものがその全て。「書かれた」という事自体が意味を喚起し、また読み手も自分のペースで読みつつ、その意味を存分に斟酌する事ができます。一方、映画はと言うと、これも人工的とは言えあまりの情報量。そもそも我々の日常においても、他人の言動からその人の内面を汲み取ったりする事は易しくない。ある上映時間内で映画の作り手が何かを伝えようとすれば、多少リアリティを犠牲にして類型的になるのは止むを得ないのではないかと。それがどこまで許されるかは、観る人それぞれの感じ方、これはしょうがないし、きっとそれでよいのでしょう。で、本作ですが・・・こりゃ確かに境界キワキワですな。私もまあ、実を言うと気にならなくはなかったのですが、この「戦争なのに敵と戦っている気がしない」異様な雰囲気に圧倒されてしまって、もうそれどころではなく。クライマックスの壮絶さは特筆モノです。スゲーもん観ちゃったなあ、と脱力感に襲われました。それで結局、監督の言いたかった事はちゃんと私に伝わっているのか?怪しいなあ。  《追記》↓やましん様の追記を読んで、私こそこの映画を見直さねばならないな、と思いました。「映画」というものにおける登場人物が「類型的」だからと言って「映画」が「小説」に劣る訳じゃない(勝る訳でもないケド)。「類型的」なキャラで「類型的でない何か」を描くのが映画であり、つまりそれが「映画」の「限界」ではなく「可能性」である筈なのだから・・・確かに、映画における「登場人物」に意味あいというものは、一筋縄でいくようなもんじゃありませんね、今後もよく考えていきたいと思います。やましん様、有難うございました。(でもまだ今の所、9点は譲りませんヨ。フッフッフッ・・・)9点(2004-11-20 10:14:30)

3038.  あの子を探して 女教師モノの一本(←その言い方やめなさいっての)。いやー面白かった。作為と無作為がゴチャマゼになって不思議な世界を作り上げてます。ストーリーだけ見ると、何だか出来過ぎた話。最初は頼り無い先生だったのに、「あの子を探」していく過程で、授業の方も軌道に乗ってスイスイ進んじゃう、だなんて、まー出来過ぎた話。要するにおとぎ話ですな、これは。ところが一方、人物描写の方はと言うと、逆にまるで作為の感じられないナチュラルさ、実に単純素朴。何やら、ケンカばっかりしてるしなー。この「作り話」と「人物描写の素朴さ」が合わさった時のこの妙味! これは観ててハマってしまいました。まあ、人物の内面が充分に描かれない点での深みに欠けるのは、否定できませんが、逆にその要素を排除する事で、この映画は、言わばひとつの「絵本」として完成されており、充分な魅力を放っています。また、このような構成だからこそ、突然の「涙」(=内面)が鮮烈な印象を残すのですね。ま、しかし、このような手法は何度も使えるものではないので、今後は、人物の内面描写をどのように映画に絡めていくかが、チャン・イーモウ監督の課題でもあり、また観る側にとって楽しみな点でもあります・・・(って、最近の作品、路線がエラく変わってきたなあ)。9点(2004-11-20 01:30:58)

3039.  ストリート・オブ・ファイヤー Fireを「ファイヤー」と表記しているのが何ともナウいですな。今や「ファイヤー」などと言うのは大仁田厚くらいのもんかな、と思います。さて本作。まあ要するに、アメリカ版「大映ドラマ」であります。松村雄基が出演していないのが、不思議に思えてきちゃう。今観たら何だかパロディみたいな内容ですが、当時は皆、これはマジでカッコいいと思って観てたわけで。つまり、一粒で二度美味しい映画、と言えましょう。ウィレム・デフォーのヘアメイクやった人、いい仕事してると思います、実にナイスな髪型。それにしてもこの映画、こんな終わり方で、いいんでしょうかね、はっはっは。正直言って、個人的にはあまりスカッとしないのですけども。7点(2004-11-18 00:47:27)

3040.  ラスト・アクション・ヒーロー これはなかなか身につまされる映画ですよ~。映画を観ながら、しょーもない薀蓄をそばにいるヒトについつい垂れてしまう悪いクセ、この映画を観てる時にもつい出てしまう。しかしそんな、薀蓄とも言えないしょぼいネタを偉そうに披露している私に、この映画は天に代わってお仕置きしてくれる訳ですな。片っ端から「そんなの常識だよ」とばかり、全部ばらしちゃう。ちょっと恥かきましたよ。というわけで、良い映画だと思います。まあはっきり言って一発企画モノ、ストーリーはグダグダですが、アクションはなかなかカッチョ良いです。しかし、せっかくマクティアナンとシュワが組んだのにナゼ、『プレデター』ネタを出さないのだろう? やはり2人とも恥ずかしいのだろうか??7点(2004-11-14 01:07:20)

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