みんなのシネマレビュー |
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3141. 殺人魚フライングキラー コレは怖いよ。何しろ海に入らなくても空飛んで襲ってくるから逃げ場が無い。ピラニアとトビウオとイワシを掛け合わせた軍用の生物兵器?スゴイよね。どうしたらそんな発想ができるのか、ジェラシーすら感じるぞ。サカナども、まずは海中でイケナイ事してるバカップルを血祭りに。当然だ。で、なんやかんやと、ちょっと微笑ましいパニックシーンなんかもあったり。キャメロン作品中、最もかっこいいランス・ヘンリクセンが拝めます(いや、ここでも大した事してないか)。フライングキラーがひそむ沈没船の描写は、後の『タイタニック』を彷彿とさせる。いや、させない。6点(2003-11-02 02:03:18)(笑:3票) 3142. クジョー 私は昔は、「動物(の集団。好ましくは巨大化)に襲われて一軒家に閉じ込められるもの」イコール「映画」だと本気で信じていたのです。さてこの映画。狂犬病のイヌ一匹に襲われて、クルマに閉じ込められた親子を延々と描くのみ。いやあちょっと薄味ですな。S・キングという人は小説のネタに困ってるのではないかと要らぬ心配を。ディー・ウォーレスの熱演が映画のテンションを維持しているので、悪くないですが、ストーリーをもうちょっとうまく盛り上げられんもんかねえ。6点(2003-11-01 03:20:37) 3143. ホワット・ライズ・ビニース 怪しげな隣人、何を企むのか?と思ってたら、なんと、その話はそのまま立消え。まあ要するに、こういうシーンも撮ってみたかっただけなんでしょう。後半は、意外な展開と言うべきか、はたまた「そのままやんけ」という展開と言うべきか。クライマックスは、お詫びの大サービスで、通常のカメラワークでは不可能な撮影をCGで実現してくれたので、何となく嬉しい気分(若干騙された気分)。結局、なーんとなく一本スジが通ってない感じがして、映画のインパクトを弱めてます。6点(2003-11-01 01:36:23) 3144. ヴァイラス(1999) 宇宙から来た謎の電磁波生命体、船を乗っ取り、何をするのかと思いきや、イロイロ変なロボットをこしらえて、乗り合わせた人間をいじめるだけの映画。スケール小さいよー。もっと効率的な地球の攻め方がありそうなもんだけど。クライマックスは巨大ロボットが登場、なーんとなくCG臭いのが意外と楽しかったりします。6点(2003-10-26 16:32:42) 3145. ウイラード(1971) 『ベン』『巨大生物の島』と並ぶ、70年代ネズミ映画御三家のひとつ。と勝手に呼ばせてもらいます。『ベン』はコレの続編ですが。ネズミが沢山出てくるんで、スワ、パニック映画かと思いきや、チョットだけサスペンス風味の動物映画でした。残念! まあパニック映画だけが映画じゃない、と気を取り直して。永遠のヒール、ボーグナイン親父がここでもアブラギッシュな悪役&ヤラレ役ぶりを披露、今となってはデジャヴのような光景です。また、この映画は後の『残酷ヘビ地獄』や『燃える昆虫軍団』にも多大なる影響を与えているのではないかと(だからどうした)。で。え?リメイク??6点(2003-10-26 12:13:10) 3146. ジョーズ'87/復讐篇 さすがに80年代も後半に入り、やっとジョーズ四作目が来たよ~、と劇場に足を運ぶも、随分閑散としておりました。何が復讐篇って、まさかサメの復讐譚だとは。故ブロディ署長(いつのまに死んだの?)の息子マイケルを演ずるは、『スター・ファイター』で宇宙に言っちゃった筈のランス・ゲスト。随分精悍になりました。さらにその友人には、『エクスターミネーター2』で悪玉の親分をやってたマリオ・ヴァン・ピープルズ(って、他に紹介の仕方があるだろ)、意外にイイ人の役です。いやあ、さすがにジョーズ3ではシリーズ終わるに終われなかったんでしょう。一応、路線としては正常の域に復帰していると言えるのでは。途中、海中でサメに追われるところなんか、ちょっといいじゃないですか。あとは、そうですねえ。無理に人間ドラマをでっち上げようとした脚本家の苦労が、垣間見えますねえ。6点(2003-10-19 01:27:55)(良:1票) 3147. ワイルド・エンジェル(2002) 関西ではこういうのを「バッタもの」と言います。他の地方ではどう呼ぶのか教えて下さい。6点(2003-10-18 20:42:37) 3148. アポロンの地獄 ソポクレスの『オイディプス王』はとっくに読んでるし、さらに読む前から荒筋は知ってたし、ではこれを鬼才と名高いパゾリーニはどう料理してくれるのか、と思って観ると、「え、その程度なの?」と、どうも肩すかしなんですよね。映画という表現手法は、すでに手法そのものに膨大な情報量を有していて、作り手がかなりの部分までを受け手に提供してくれる限定的な手法、他の表現に比較すれば不確定要素が一番少ない手法、だと思ってました。だからこそ、私が「映画」と聞いて思い浮かべるのは、もっと徹底的に「作り込まれた」シロモノなんですが。その意味ではやはり物足りない。その物足りなさ故、パゾリーニが何故、表現形態を「映画」に求めたのか、本当に「映画」でなければならなかったのか、違和感が残ってしまうし、また何だか気になる監督でもあるのです。6点(2003-10-18 20:36:12) 3149. エボリューション 『ゴーストバスターズ』の二匹目のドジョウを狙って続編作るもパッとせず、それでも二匹目のドジョウは確かに存在するハズだ、と信じて、懲りずに作っちゃったような映画。題材は好きですよ、CGも凄いと思います。だからこそどうしても「このまま、マトモ路線でどんどん盛り上げていって欲しい」と思えてきてしまう。なのに、おバカ路線へまっしぐら、後の方ほどつまらなくなっちゃう。モンスター映画としても充分楽しめる上に笑いがあればもう最高なのですが、本作には、ややはぐらかされた印象を受けます。6点(2003-10-18 19:37:12) 3150. アメリカン・サイコ 『太陽の帝国』からは想像もできない大男になったクリスチャン・ベール。暴力衝動を抑えられないリッチマンを描いてますが、これって、アメリカという国家そのものを象徴してるのですかな(多分違うでしょ)。何とも気の滅入る暴力映画ではあるのですが、それでいて若干吹っ切れていないので、観ててちょっとホッとしてしまった自分がいるのも事実。6点(2003-10-18 09:33:39) 3151. マックィーンの絶対の危機(ピンチ) 先日の私と叔母の会話より。叔「ワタシ、俳優やったらマックイーンが好きやな」 私「マックィーンやったら『人喰いアメーバの恐怖』に出てたで」 叔「え、あれ出てたんか。知らなんだ。ワタシあの映画好っきやで」 こういう会話が当り前のように成立するんだから、もう歴史的名作の仲間入りしてるんですよきっと。いやヒドイ映画なんですけどね、アメーバ(?)がだんだん巨大化して、大パニックのクライマックスに至るプロセスは、まぎれも無くパニック映画の源流。かな? そしてラストは文字どおり「?」。この映画を真面目に作ると『ブロブ』になる訳ですが、いやあ、どっちも面白いよね!6点(2003-10-18 07:07:04) 3152. 60セカンズ カーアクションの映画は、実は低予算の方が、ヤケクソみたいな撮り方してるせいで迫力あったりします。ある程度体裁を整えようとすると、本作のようになってしまい・・・。面白くないわけじゃないけど、なんとも薄味の印象です。まあ、例えばですね、B級カーチェイス映画がクルマ30台ブッ壊すんなら、A級カーチェイス映画は300台、いや3000台くらいブッ壊すとか、そういった無鉄砲な心意気があれば、断然支持しますよ!6点(2003-10-18 00:40:42) 3153. 13デイズ 前半の正直な感想。「このペースで13日間分続くの~?チョットきついなあ」。後半そこそこ盛り上がって、当初予想よりキツくは無かったですが、やっぱり長いですねえ。再見をためらわせるものが。どうしても「13」じゃないとダメなんですかねえ。もう少し切り詰めてたらもっと楽しめたのかも知れません。それとも背景について私が不勉強すぎたのかな。6点(2003-10-13 13:48:44) 3154. キングコング(1976) 子供の頃コレを観た時持った独特の感慨、当時は漠然としてけどそれは後からで考えると「な~んだアメリカにも着グルミ怪獣文化ってあったのね」という感慨だったかと。不必要かつ不自然な程、人間的なコングであります。でも当時は33年版は観ておらず、TVヒーロー物が比較対象だった関係上、何かちょっと豪華だなあという誤った認識を持ったのでした(ジェシカ・ラングに息を吹きかけるコングの顔の動き!)。大蛇と格闘、スゴイぞ! 知らぬが華か、一生の恥か。まさに徒然草第五十二段の世界、先達はあらまほしきことなり。ところで作ったはいいけどマトモに動かなかった「実物大コング」、まるでバブルの象徴のようですね。6点(2003-10-13 10:03:17)(良:1票) 3155. TAXi2 前作で覚悟が出来てたというか、高望みしない姿勢で観られたので、楽しめました。はは、ニンジャだってさ。面白いじゃないの。でも今はまだ別にいいけどさ、いつまでもこんなの撮ってちゃダメよ。6点(2003-10-13 00:01:06) 3156. どですかでん コレはどうも、面白いか面白くないかというより、何か悪い夢見てるみたいですね。この世のものとは思えん。はは、は。武満徹の音楽、メインテーマは耳にする機会も多い馴染みやすい曲ですが、途中は一転、タケミツというよりは、ウェーベルンかモートン・フェルドマンか、と言った感じの、不気味な呟くような音楽。こういうのはホントに黒澤監督の好みに合ったのかしらん。ちゅうわけで、部分部分、印象に残るものは確かにあるのですが、全体を通すと、どうもとりとめがなくて、素直にこの世界に入り込めませんでした。6点(2003-10-12 23:50:53) 3157. ザ・ワン リーウェポ4を観て誰もが思ったはず、「リンチェイがこんなポンコツどもに敗れるのは納得いかない」。そう、リンチェイを倒せるのはリンチェイしかいない、というわけで、本作の登場。パラレルワールドにしちゃ125人ってのは少ないですねえ、しかも写真で出てくるだけ(コスプレマニアは必見)。いや、設定は面白いと思いますよ、ただ逆にそれがアクションへの制約になっちゃったのかなあ、とも。それなりに楽しめますが不完全燃焼系。6点(2003-10-12 09:41:31) 3158. ペット・セメタリー(1989) 大体どういう設定の話か雑誌などで紹介されていて、これは面白そう!と思ったのですが、観てみりゃなんの事はない、紹介されてた内容そのものがストーリーのキモで、それにちょいと結末がくっついた感じ。なんとなく呆気ない印象でした。後半をもっとふくらませて欲しかったのですがねえ(例えば『エイリアン』なんかは前半と後半のバランスが抜群)。というわけでこの映画は予備知識無しで観てたらもう少し楽しめたのかもしれません。6点(2003-10-10 23:57:29) 3159. 八つ墓村(1977) 八つ墓村のたたりじゃ~、というのはほとんど流行語でしたね。おかげで当時はオカルト映画かと思ってました。とある犯罪心理関係の本には津山事件の解説の所にこの映画の写真を載せてましたが、やっぱり怖いなこりゃ。実際、怪奇映画の雰囲気が多分に盛り込まれていてかなりオドロオドロしいです。金田一寅さんの語りでちょっとなごませようとしたのかどうか知りませんが、これはまあ、変です。そうそう、芥川ヤっさんの音楽は好きですよ。6点(2003-10-05 17:11:44) 3160. TAXi こんなおふざけバカ映画とは夢にも思わなかったもんで、いきなりスクーターが宙返りしてるのを観て、こりゃヤバいなあ、と。で、案の定の展開。しかも手狭の映画館で前の方に座った若干怪しい二人組のみがいちいち大爆笑、他の観客の間には明らかに薄ら寒い雰囲気が。というわけでかなり愕然として帰ってきたもんですけど、後に観直したら、期待もヘッタクレもない状態なので意外に楽しめちゃったりしました。しかしこの映画、『フェラーリの鷹』を相当パクってると思うがどうか。6点(2003-10-05 16:46:42)
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