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プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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301.  ユア・マイ・サンシャイン 《ネタバレ》 全体的な構成が毎度お馴染み韓国ラブストーリーでございます、って状態で(コミカルな展開を続けた上で、ちょうど映画半分まで来たところでヒロインの過去の男が出てくるのね)、どんな題材でも定型フォーマットに収めるのはいい加減にやめてちょーだいよ!とつっこまざるを得ない訳でして。お笑い前半部分もストーカー男の気持ち悪さを役者の個性でなんとか楽しめる状態にしてるって感じだし(あれ、下手な人がやったらシャレにならないわ)、後半の怒涛の展開は、昼メロワールドにさも似たり。2005年製でこのセンスはなかなかツライわぁ。私自身が韓国映画に苦言を呈する時の毎度の事を書かねばならないのがアレなんですけど、HIVの問題も結局のところエッセンスって感じで最終的にはメイン二人に集約されておしまい、ってのがどうなんでしょうねぇ。韓国マスコミのあり方も、問題視しているように見えつつ、一要素に終わってしまっているし、家族や村の人々との確執も二人の愛の障害物みたいなもの。いや、ラブストーリーとして見る分にゃ、その波瀾に富んだ物語を充分に楽しめる訳ですけど。韓国映画にとっちゃ、難病も戦争も南北分断も泣かせるための手段なんですかい、と。愛は全てに勝利する、のか?[DVD(字幕)] 5点(2008-02-01 20:12:53)

302.  ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ 《ネタバレ》 「ええ~?こんな映画に10点~?」という人がほとんどでしょうけれど、見終わってマジで10年に1本あるかないかの大傑作!って思ってしまったんだから仕方ないです(笑)。予告編を見た限りではB級ボンクラアクション映画?って思ってましたが、これがもうど真ん中ストレート真っ当な青春映画だったりして。チェーンソー男は誰にでもいる存在。そこにぶち当たってゆくか、逃げ出すか。実感のない生と甘美な死の二極に囚われた主人公が、人生に折り合いを付けてゆく物語は、誰にでもある苦悩を判りやすく象徴していて、主人公の迷いとは逆に映画の視点には全くブレがありません(絵理は本来死ななければならない筈だったのを必死に死から逃れている状態という事で、主人公とはチェーンソー男の意味するところが違ってきますが)。日本映画には珍しい、きっちり手をかけたカット割りや綺麗な画。メインタイトル部分のカッコいいこと! シネスコ画面いっぱいに飾られた映像の快楽運動が、やがて一編のシンプルで爽やかな青春映画へと昇華されてゆく、この幸福感。登場人物ひとりひとりがみんな愛すべき存在で(特に主人公と寮で同室の、何をやっても中途半端な芸術志向の同級生に強いシンパシーを感じたりして)、見ている間ずっと幸せな気分になれた最高の映画でした。生きてる限り、雪は降るのですなぁ。[映画館(邦画)] 10点(2008-01-30 01:12:22)(良:3票)

303.  とかげの可愛い嘘 《ネタバレ》 前半笑わせ、後半泣かせの毎度の韓国恋愛映画フォーマット。いい加減飽きるわ!ってところですが、あの手この手で料理法を変えてくるので、なんとなく楽しめてしまうのですよね。でも、冒頭の子供映画風、前半の『アメリ』風な物語がそれぞれ楽しかったので、もうそこだけで映画作ってくれればいいんですけど。HIV感染のお話、という種あかしが登場した時点で全てがばーっと見えてしまって、映画の底と限界が露わになって、あとは消化試合状態になってしまうのが残念です。境界を越えてしまった事で訪れた出会いと喜劇と悲劇の物語は、全編に渡って人と人とを隔てるものとして象徴的に境界が描かれてゆきますが、そんな凝った作りも、辿り着く世界が当たり前の場所ではもったいないなぁ、って感じがします。いっその事、『ドリームキャッチャー』『フォーガットン』くらいのトンデモ系に走っちゃった方がスッキリするんですけどね・・・ダメか・・・。[DVD(字幕)] 6点(2008-01-29 20:14:30)

304.  大日本人 《ネタバレ》 映画としては未熟で壊れてますけど、日本人を描くという姿勢では高く評価したいと思います。邦画が社会の細かな一部分にしか目を向けられなくなっている今、実は真面目に日本人に向き合っている映画だったりして、それは少なくとも某作品や某作家の映画化群みたいに、上っ面だけ日本の危機!みたいなアドバルーン上げて煽ってるような空疎なシロモノよりもよっぽど志が高かったりして。庶民生活から始まり、伝統・風習から、事件のエンターテイメント化、高齢化社会、アメリカ依存状態までも網羅した、批判精神に富んだ作品。松ちゃんの、人間の暗部を笑うパターンって、あんまり好きじゃないんですけど、これはアリだなぁ。まあ、シニカルなだけで収まってしまっていて、もう少し突っ込んで欲しい気もしますが、松ちゃんって元々そういうキャラですしね。[DVD(邦画)] 7点(2008-01-26 22:25:24)

305.  王の男 《ネタバレ》 色っぽいと言われれば、そうかもしれないけれど、ちょいと肉っぽい感じがしないでもなく。そんなヒロインポジションなイ・ジュンギをめぐっての、男だけの三角関係映画。父を越えられぬ王の悲劇と見るには、王はあまりに軽薄で未熟過ぎ、芸を共に生きてきた仲間の物語と見るには、どうしたってそこに同性愛的な意識が感じられちゃって、それ以上の絆が見られないし、二人の男の間で揺れ動く美しき男は、なんつーか、受け身なばかりで具体的な行動が殆どないという、全体的に曖昧でボヤけた印象。もう少し突っ込んだクサいくらいのドラマが見たかったですね。最後の最後、寸止め状態で映画が終わってしまう訳ですが、そしてそれは映画として物語として正しい終わらせ方ではありましょうが、あそこはやはり戦いのひとつも見せて頂きたかったところ。それにしても、ウケた芸が下ネタばっかりなのはどうなんでしょうねぇ・・・。[DVD(字幕)] 5点(2008-01-26 00:22:52)

306.  僕の、世界の中心は、君だ。 《ネタバレ》 いつも思うのですが、韓国映画は撮影が丁寧で映像が綺麗です。この映画は空と海を捉えたシーンがオリジナルよりも印象的でした(一部CG使っちゃってますが)。本編の方は、あっさりまとめた分、毎度の韓国ラブストーリーの世界になったかな、と。コメディ色が強くなって、その分、悲劇性はかなり薄味になっちゃった感じ。オリジナルとの大きな違い、おじいちゃんのドラマを織り込んだ事で、映画のテーマは強調されましたけど、ドラマとしては散漫になったかも。何しろ、おじいちゃんの過去を描くために、回想の中の回想というタブーをやらかしちゃってますからねぇ。人称がボケてしまって、映画を運んでゆく主旋律が曖昧になってしまった感があります。チャ・テヒョンは毎度の毒なし安全キャラで、嫌味がないのがいいですねぇ。オリジナルの方は、いちいちお前はバカか?ってツッコミたい感じがしたものですが。そう言えば、妹の恋はどうなったんだろう?[DVD(字幕)] 6点(2008-01-24 23:55:10)

307.  ハッピー・フライト(2003) 《ネタバレ》 乗客の中にジョージ・ケネディがいた時点で、ここからパニック超大作に突入?と期待させましたが、何も起こりませんでした。残念。さて、なんとも安い映画です。見るべきところが殆どありません。フェミニズム系映画のように見えながらバリバリ保守的な状態ですし、笑えるのはほんのちょっと。キャンデス・バーゲンに裏がありそうに見えて、ただのいい人だったり、国内線配属になってしまう原因が悪だくみで本人の問題ではないので、成長の物語になってなかったり。実はなんでもできる万能型な人間が周りの影響であれこれダメなんだという、なんのためにもならない設定なんですよね、これ。それにしてもグウィネス、仕事選びましょうよ。アカデミー主演女優賞受賞女優が、なんでこんな安い映画に出なくちゃならない訳? 設定年齢的にも無理があるし。エージェント変えた方がいいかもしれませんよ。[DVD(字幕)] 4点(2008-01-24 16:36:50)

308.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 『スウィーニー・トッド』をティム・バートンが監督したらこんな映画、ってイメージそのままなので、迫害された者の復讐の物語という、ティム・バートン向き過ぎな状態も手伝って、当たり前の映画を見てるなぁ、って感じてしまいました。『スウィーニー・トッド』を素材に『バットマン』『チャリチョコ』『スリーピー・ホロウ』『コープスブライド』あたりのエッセンスを混ぜて、ついでに香る『ハリー・ポッター』臭(キャスト3人カブってますからねぇ)。血まみれなのは舞台版を踏襲して、あとはおなじみのキャスト、おなじみのセンス。撮り方がミュージカルのそれではないのがねぇ、残念だなぁ、と。演技のメリハリを、演出がきっちりとフォローしてないように思えて、いつものティム・バートンカラーが逆に全体の印象を薄くしてしまった感がなきにしもあらずです。ティム・バートンがミュージカルを撮ったらこうだ!っていう押しがね、まるでないんですよ。いつもの調子で撮ったのがたまたまミュージカルでした、みたいな感じ。せめてリズムに合わせた細かい編集をしてくれてればねぇ・・・。それにしてもホラーは苦手なものの、グロ耐性はそれなりにあるつもりですが、結構キツかったですねぇ。歳をとるとまた段々ダメになってゆくのかな。[映画館(字幕)] 6点(2008-01-19 17:32:23)(良:1票)

309.  アース 一部の映像を物語風にしてしまっているため、オチはどうなった~!みたいな部分はあります。あと、大自然を描いているのに加工して作り出したニセモノ映像を入れるのはどうかと(紅葉部分は単に画像に着色してますね、あれ)。微速度撮影が頻出しますが、そういう「ドキュメンタリーのお約束事」に頼ってしまっている感あり。本来は不自然な状態な訳で。更に音楽とナレーションが過剰。そんなの一切なくたっていいくらいの映像の力。そう、大自然の持つ力、美しさ、実はそれだけで充分な映画。実は小さなこの星に内包された世界の、その素晴らしさを堪能し、そして他のどこにもない、ただこの星だけにあるものを実感し、そこから何かを学び取る、そんな大切な1時間半。難しい事を考えなくても、何十人という人々が記録した映像の集大成を見られる事だけでも、とっても貴重な体験だと思います。それにしても自然は美しく、力強く、厳しく、つまり私は自然から最も遠い存在だわ・・・。[映画館(字幕)] 7点(2008-01-14 15:28:19)

310.  俺たちフィギュアスケーター 《ネタバレ》 男同士でフィギュアのペア、ってとっても面白そうな題材ですし、ネットでも評判がとてもいいですし、劇場ではかなり笑いが湧き上がってましたけど、私には合いませんでした。最初の方でゲ○ネタが出た時点で「嫌な予感がする」って感じでしたが、終わってみれば映画全体が汚いというかグロテスクな印象がしてしまって。何がいけないって、中盤に登場する北朝鮮のビデオの部分。アレはブラックな笑いのシーンなんですけど、私にはアレを楽しめる神経がありません。あのシーンでショック受けた上で、映画を見ている最中にどれだけ色々と真剣に考えてしまったか。当事者にしてみれば凄い悲劇な上に、大イベントの最中、ジョンイルの前で失態を見せた以上はタダでは済まないのだろうな、なんて。それをやらせて平然としているコーチの視点を考えたり、英語を喋れない日本人ネタが出てきたりで、東洋人を見下すアメリカ人の上から目線を感じてしまい、ただのおバカコメディゆえの無責任、無神経さにうーむむ・・・。まあ、おバカ映画をマジに捉える方が悪いんですが。ウィル・フェレルものは私にとって地雷っぽいです。ちなみにラストは『超能力学園Z』を思い出しました。[映画館(字幕)] 3点(2008-01-07 23:15:02)(良:1票)

311.  AVP2 エイリアンズVS. プレデター 《ネタバレ》 シネマスコープファンファーレから曲が繋がってるオープニングがなかなか。で、それだけ。「バカでえ!」とか「くだらねー!」とか笑って楽しむ分にはいい感じの映画ですよ。このプリント状態は正常なの?みたいな70年代のフィルムを倉庫にほったらかしにしておいたような画調の映画、2000回くらい映写してズタボロにして『グラインドハウス』の中に組み込めば良いかも。ただ、大マジでこれ作ってるんだとしたら、もうね、呆れます。ハリウッドの腐りまくった素材を寄せ集めて映画にして、これで普通にお金取る事が信じられない、ってレベル。エイリアンとプレデターは毎度お馴染みな今更ネタばっかりで何の驚きもなく(フェイスハガーの存在意義が疑問になってしまう描写はありましたが)、ごてごてと散りばめられたドラマは全部がどこかで見たようなシロモノで、しかも実は全く意味なし。あまりに判りきったオチまで含めて、元ネタ幾つ挙げられるか、みたいな楽しみ方でもしない限りマトモに付き合ってられない映画。最大の問題点は、現代の地球にエイリアン連れてきて、きっちり事後処理をしないままに放り出しちゃったら『エイリアン』史がおかしくなる筈なんだけど?と。たいへん無責任。あまりなくだらなさを楽しみもしたけれど、見てる方まで無責任に肯定しちゃイカンな、と思うのでした。[映画館(字幕)] 2点(2008-01-04 15:35:53)

312.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 平日、六本木のガラガラなシネコン、日本人の方が少ないよ!って状況で見ましたが、エンドクレジットが始まった瞬間に外国人の皆様、一斉に笑い出しまして、それが「あーあ」って笑いで妙に連帯感を抱いたりして。なんと言うか『復活の日』ミーツ『続・猿の惑星』みたいな。穴だらけの腑抜けた脚本で、中学生が書いたような代物。ウィルスが低温では感染しませんって、そんなのシロウトだって考え付く事でしょ。そこに3年間、全く考えが至らない主人公は一体何者なの?と。「たまたま免疫体質」という都合のいい設定の彼の行動は全てにおいて浅はかで、共感できません。大体、太陽光、特に紫外線に弱い人達を相手にするのならば、ピカピカ紫外線マンとして武装できるでしょ? なんでしないのよ? 人類の存亡を賭けた、って映画のクライマックスの舞台が一軒家。ラストにかけての投槍な展開には呆然だわよ。どこかで見た映画を寄せ集めて、お金かけて外観はそれなりに仕上がったけれど、中身は酷く空疎な映画に仕上がったって感じ。映画を作る人達にディティールに対する拘りがないようで、それが反映されて主人公の見せる拘りが効果薄くて、終わってみれば非常に淡白な印象なのでした。人類イムホテップ化計画の映画が見たい人にお薦め。[映画館(字幕)] 4点(2007-12-18 16:49:55)

313.  カンナさん大成功です!(2006) 《ネタバレ》 原作の原型を留めてないくらいに違う話で、どこが『カンナさん』やねん!と。だっていきなりカンナさんの整形前の物語が延々と続くんですから。原作はモテまくりなカンナさんが、整形前のトラウマに悩んだり卑屈になったり過去の自分に似た人に同情してモテ女になりきれなかったり、っていうギャップを笑うマンガで、整形前の姿は一切出さない、想像にお任せします、ってスタイルですけど、これはモロに整形前の凄い状態を見せまくり。整形して以降も全くのオリジナルな物語で進んでゆきます。だけどこれが面白いんですよねぇ。『雨に唄えば』か『ラブソングができるまで』かって感じのバックステージものだったりしますが(原作を知ってる人ならば、それだけで「ええ?」って感じでしょうが)、非常に心地良い定番の世界。こうなるだろうな、こうなって欲しいなってツボを、なんのヒネリもなくまんま突いてきますけれど、それが快感。韓国のラブコメらしく、きっちり人情モノだったりもして、ヘンにスタイルだけ追った状態じゃなく、直球をきっちり直球として投げました、って感じでしっかりほのぼの。整形に対するスタンスも批判的ではあるけれど否定的ではなく、整形しようとする心情にきっちりからめて、日本のマンガを元にしながら整形天国の韓国にピッタリな題材だなぁ、と実感させられました。それにしても主役の歌の上手さにゃビックリ。音響設備が整った環境で見るのが吉な映画です。[映画館(字幕)] 9点(2007-12-16 20:49:30)(良:1票)

314.  ALWAYS 続・三丁目の夕日 映画としては6点。茶川のエピソードを大きくし過ぎてしまっていて、それが全てベタで構成されているために何もかも読めてしまって全然面白くありません。それに、そのエピソードの大きさに押されて大切にして欲しかったはとこの女の子のエピソードが脇に追いやられ半端な印象になってしまったのが残念でなりません。だけど、映画を見ている間、尋常じゃないくらいに自分の過去のあれこれを思い出していて、ツボを突かれまくっておりました。父が倒れ、祖母の家に預けられた時のこと、朽ち捨てられた空き地、トロリーバスの架線が作る低い空、母に連れられ歩いた銀座の街並・・・。前作ではノスタルジックにキレイに描かれていた東京が、今回は汚れてくすんでいて、私の記憶にある灰色の東京に近くなりました。昭和30年代の映画を見ているような映像の自然さもいい感じですし。だけど、今回なんと言っても良かったのは、映画の地元とも言えるような場所で見た事。映画が終わって外に出ると、そこに東京タワー。今もそこにある見慣れた塔を、大きな繭やギャオスの巣やらを思い描くのではなくて、ずっと続いてる人々の営みの象徴としてウルウルしながら見るのは初めての事でした。映画の出来とは関係なく個人的に貴重な時間を与えてくれた映画です。最後に、あのTOHO SCOPEから続くオープニングを見せられちゃ、私としちゃたまりませんわ。東宝さん、この監督で行っちゃえばいいんじゃないですか?[映画館(邦画)] 8点(2007-12-01 17:06:35)(良:1票)

315.  クワイエットルームにようこそ 面白く見られたものの、見終わってみて、さてと省みた時に何もないカラッポな空疎な感じを受けてしまったのは、結局のところ自分が彼女達と同じ世界の住人だったりして、危うい日常はずーっと続いてゆくのだな、という現実以外の何も示唆してくれはしないところにあるのかもしれません。過食、拒食、不眠、ついでに過敏性大腸症候群と、軽めなアレな病気はひと通り経験してきているだけに(抗不安剤の甘美さを思えば、そこに堕ちてゆく心地良さも判るのだけれども)、そこから先の(本当はあるはずもない)甘い未来の方が、実は映画として心地良いワケで、だけどこの映画の笑いの奥にある冷たい世界は「ああ、もう、その通りです」としか言い様がなくって。そして、きっとみんながみんな実はこちら側の世界の人間なんだよ、という映画でもあるのだろうなぁ、なんて。この映画をただ笑って見ていられるだけで終わってしまえる人生が本当の理想なのでしょうけれど。[映画館(字幕)] 7点(2007-11-10 20:18:25)

316.  バイオハザードIII 前2作も映画館で見てるし、すっかり興味も薄れたけどお付き合い程度に、って感じで見ましたが、前作よりは面白かったですね。ゲームの『バイオハザード』から遠く離れて(いや、『1』、『2』、『ベロニカ』しかやってないのでそれ以降どうなってるのかよく知りませんが)、ある意味正統派な終末ゾンビものの匂いを醸してます。前作ラストで示唆されたように超能力は出てきちゃいますけど。でも、カラスのシーンでの圧倒される映像はかなりワクワクさせられましたし、それをバーン!とやっつけてみせるミラのカッコ良さったら。ホラーらしさも復活して、一作目の人間トコロテンも再登場、パワフルなゾンビものとして意外に楽しめる作品でした。ただラストの倖田來未の歌はねぇ、やめて欲しかったですねぇ。彼女は嫌いじゃないし、彼女に罪はないですけど、商売のネタにするために映画に愛のない人達が映画を壊すような事はしちゃいけません。avexはあちこち土足で踏み荒らさないで、音楽できっちり商売して下さい。お願いします。[映画館(字幕)] 7点(2007-11-04 16:25:10)(良:1票)

317.  インベージョン 《ネタバレ》 ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ主演で、ジョエル・シルバー製作のワーナー映画、だけど思いっきりB級。新宿の、元は名画座だったショボい映画館で見たのですが、妙にマッチする、いや、いっそ銀座の道路の下にある某映画館で見せてくれれば雰囲気ぴったりだったのに、みたいな。古典を今日的な素材で飾りつつ映像化してはおりますが、バカくさい編集で映画全体が台無し。1秒あるかないかのカットを時系列崩したりして、ててててて~っと繋いで、ちゃんと映画を見て下さいね、って姿勢がまるでなっしんぐ。小手先のテクで誤魔化しちゃいましたって感が。本編も『ショーン・オブ・ザ・デッド』をシリアスに描いてみました、みたいな、真面目と不真面目の境界でブラブラしてるような代物ですし。寝ちゃダメ!って言いながら簡単に寝ちゃうしねぇ。登場人物に真剣さが足らないわぁ。それにクライマックスで逆転する展開がないのがね、どうもスッキリしません。逃げた、解決した、って。『ゼイリブ』くらいのオチを見せてよ、って。ただし、二コールは素敵ざんした。ステキなB級ヒロインつー事で、微妙なキモチですけど。[映画館(字幕)] 5点(2007-10-27 17:06:22)(良:1票)

318.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 どんな内容かもよく判らないままで見ましたが、切ない映画でした。娯楽アクション映画としてのケレン味を持ちつつ、石油で繋がったサウジアラビアとアメリカの微妙な関係が描かれ、そしてテロリスト殲滅のために政府や国の思惑を無視して動き出したFBIの動機が最後に語られ、それはテロリストと同次元での行動でしかなかったという虚しいオチ。劇中ではたったひと言だけ何気なく日本について語られていますが、それは我々もこの負の連鎖の中に既に組み込まれている事を重たく認識させます。ここに出てくるアメリカ人達は主役でありながら、不敬で、無遠慮な「人の畑を踏み荒らす」存在として描かれ、テロとの戦いを、正義と悪の二元論で片付けていいの?と疑問を投げかけてきます。メインタイトルで911をはっきりと描いた上で、なおそういう姿勢で映画を作る勇気。ただ、最近流行りのカメラ動かしまくりは、シネスコではあんまりやらないで欲しいです。大スクリーンじゃ目が回ります。アクションシーンでカメラ動き過ぎるとディティール判らなくなりますし。それにしても、出てくるなりセクシーポーズを決めまくり、ラップや音真似で暴走し、見終わった後の切ない余韻をブチ壊しまくったジェイミーの舞台挨拶は、だけど笑いました。[映画館(字幕)] 8点(2007-10-13 14:26:01)(良:1票)

319.  めがね 残酷な映画でした。何しろ、私は映画館で映画を見る前には決して飲食しないで臨むのですが、朝から飲まず食わずの午後2時過ぎに、あれだけ美味しそうなものをばーくばく食べまくる映画を見せられちゃ・・・。さて、それはともかくやっぱり残酷な映画。だって、この映画の世界はとても安らぐ世界だけれども、ずっとそこに居たいと思うけれども、現実にはどこにも存在しない、し得ない世界。登場人物ひとりひとりがリアリティのカケラも持たずに存分にたそがれられて、だけどこちら側の人間はあんな風にたそがれる事は絶対に無理、って判ってるから、だから残酷。逆説的に、たそがれシステムに組み込まれてるだけなのでは?なんて意地悪な事を考えたりもしますが、ここは物流やら金銭すら見えて来ない世界ですから、心地良く組み込まれますわなぁ。映画館を出て、冷たい雨のハチ公前、人で溢れ停滞する流れの中で、顔面や首に傘をぶち当てられ、無理矢理突進してきたお姉さんに押されながら、これが現実、と苦笑するしかない私ではありました。[映画館(邦画)] 7点(2007-09-30 18:06:42)

320.  ミス・ポター 《ネタバレ》 オーソドックスでクラシカルな雰囲気がとっても味わい深くて、ちょっとしたファンタジーの要素も愛らしくって、写し取られた風景の情感がとっても良くて、音楽もいいし、わぁ、なんて素晴らしい映画なんでしょう、と感動したかったところなのですが、何故か映画のテンポが3倍速。映画見てる最中に「1分でわかる『タイタニック』」とかいうパロディアニメ思い出しちゃいましたよ。もうテンポ良すぎて、映画始まって1時間くらいでもうユアン退場しちゃったりしますからねぇ。クラシカルって事で、上映時間もクラシカルにまとめようとしたのかもしれませんけど、それにしちゃ子供時代から、本が出版され、恋をして、悲劇を乗り越え、自分の生き方を獲得するまでの一代記、詰め込み過ぎだぁ。そして、大変申し訳ないのですが、プロデューサーまでやってるくらいですから思い入れたっぷりな上で演じてるのでしょうが、レニーがミスキャストかな、と。ウソでももっと若くて綺麗な(本当に失礼!)、キーラ・ナイトレイあたりが演じた方が映画のファンタジーとして綺麗に完結したように思えるんですけど。あと、親友役のエミリー・ワトソンもね・・・。このメイン二人がどうにもこうにもオバ・・・(大変に失礼!)なので、いちいち現実に引き戻されちゃったな、って。あくまで題材は最高でした。[映画館(字幕)] 7点(2007-09-22 15:40:11)

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