みんなのシネマレビュー
ころりさんさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 636
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
212223242526272829303132
投稿日付順1234567891011121314151617181920
212223242526272829303132
変更日付順1234567891011121314151617181920
212223242526272829303132

301.  グッドフェローズ 《ネタバレ》 実は公開直後にも見たのだけど、当時はピンとこなかった。最近、なぜかこの映画が急に見たくなり、久々の再見。すると、なんと素晴らしい作品だったのか。暴力と犯罪と些細な日常が交錯するギャングの下っ端の世界。物語全体を包むのは、人間の愚かさ、偏狭さ、そしてユーモア。淡々としているけどスピード感のあるタッチと効果的な音楽(「レイラ」のメロディの美しさをああいうふうに使うのは、狙いすぎと見る見方もあると思うけど、やっぱり凄いと思う)。主役3人のキャスティングは言うことなし。あと、個人的に評価したいのは、実はアイルランド人の親を持っていることでイタリア人ギャングの世界の中心にはなれないというヘンリーたちの立場。そのギャング世界の構造のなかでもがき破滅する姿は、どこか普遍的な人間の生き方を描いているようにも思えて妙な共感を導く。現代の多くの映画にも影響を与えた演出で、愚かで魅力的な登場人物たちを描いたスコセッシの傑作。[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2014-03-20 14:28:24)

302.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 昨年末に娘を連れてアメリカ国内の映画館で鑑賞。完全なこどもの付き添い気分だったので、「こどもの間で流行っているらしい」という情報のみで事前チェックなし。久々のピクサー以外のディズニー映画を映画館で見ましたが、意外といい・・・というか、いまや超有名な「Let It Go」のシーンは映画館で初めてみて、もう号泣。歌詞も、エルサが抱えてきた苦悩からの解放を描いてて本当にすばらしい(日本語版のこのシーンをYoutubeで見て、松たか子さんの歌はすばらしいと思いましたが、あの日本語歌詞は本来の意味を全く伝えていない・・・「姉」「長女」としての苦悩の部分が伝わってこないのが残念)! 正直、この映画はこのシーンがピーク。あとは、既存のプリンセスものの図式をうまくずらした展開はなかなかだし、オラフはキュートなキャラで「Some people are worth melting for」は名台詞でしたが、脚本全体はちょっと荒っぽく、残念な展開も少なくない・・・。なんか記録的な大ヒットとあとで聞いて、そこまでの映画かどうかはちょい微妙です。あとで知りましたが、日本では予告編でLet It Goのシーンをノーカットでオンエアしていたとのこと。でもあれは、その前の流れがあるからこそ感動的なわけで、あそこだけ見ても、まあ「いい曲だね」とか「CGきれいだね」で終わってしまうのが本当に残念。事前情報ぬきで、あのシーンを映画館で見て号泣できた私は幸せ者でした。あのシーンを最高の環境で見たいという理由だけで映画館に行く、というのもアリだと思います。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2014-03-18 01:27:28)(良:1票)

303.  華麗なるギャツビー(2013) 《ネタバレ》 『ムーランルージュ』が大好きなので期待しましたが・・・2番煎じ感は否めないか。背後に花火が上がる中で満面の笑顔!という、完全な「出オチ」と言えるギャツビー登場シーンが、映画のなかでテンションが一番上がったけど、あとは下降線だった。ディカプリオ見てれば楽しいけど、バズ・ラーマンらしい映画全体を1つのパッケージにしてしまうパワーはいまひとつ感じられず・・・。[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2014-03-11 13:30:36)

304.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 よく回るカメラ、主人公なのに存在感の薄い4人組、無駄に豪華なキャスト(コナン・オブライエンまで!)、特殊効果頼みで魅力薄のマジック・・・。エンターテイメントとして「飽きさせない」ことは大事ですが、「飽きさせない」ことが自己目的化したような、とってつけたようなアクションシーンや薄っぺらい演出にもがっかり。壮大なイリュージョンの「タネ」も、正直そこまでやるか?というもので、もはやマジシャンとしての能力とかそういう話ではなくなっているし・・。まあ、メラニー・ロラン観賞ビデオとしてはまずまず。[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2014-03-07 02:14:20)

305.  それでも夜は明ける 《ネタバレ》 昨年12月にアメリカ国内の映画館で見ました。小さな町の映画館でしたが、始まる前に映画館スタッフから「私たちにとってとても重要な作品です」という挨拶があり、上映。映画の内容は、原題どおりの、自由黒人から奴隷となった男性の12年間の奴隷生活を描きます。ドラマチックというよりも絵画的な映像が印象的ですが、つるし上げのシーンや最後のむち打ちのシーンなどでは「直視せよ」と言わんばかりの長回し。ラストで主人公は奴隷の身分から解放されますが、そんな彼を見つめるパッツィーをはじめとする他の奴隷たちの姿から、奴隷制という残酷な制度はその後もずっと続いていたのだということを痛感させ、何のカタルシスもありません。「それでも夜は明ける」という邦題からイメージするものに反して、この映画が描くのは、「希望」のような前向きな感情ですらなく、ただ「生きたい」とだけ願った、もっと原初的な欲求のようなものだと思います。見終わったあと、恐ろしいものを見たという気持ちだけが残りました。奴隷制はアメリカの歴史の暗部と言われますが、それが、醜いもの、酷いものであるということを最高の演技と映像技術でしっかりと描いた、もの凄い作品だと思います。オスカー作品賞受賞も納得です。[映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2014-03-05 09:06:34)

306.  大統領の執事の涙 《ネタバレ》 主人公が大統領執事として仕えた大統領たちの個性も楽しめますが(しかし、スルーされたフォードとカーターは気の毒)、ドラマの軸は、「節度」を重んじる執事セシルと、「変革」のために身を投げ出す息子ルイスの関係。若さと理想で突っ走る息子は『フォレスト・ガンプ』のジェニーのように危なっかしく、そういう意味では『フォレスト・ガンプ』と構図も似ていますが、大きく異なるのは、この映画は、そんな息子の生き方の意味を、父親が理解し、それを認めるシーンがあること。このシーンこそ、この映画の白眉です。これがなかったら、次々出てくる大統領のモノマネショーを楽しむだけの映画になってたかもしれない。とはいえ、アラン・リックマンとジェーン・フォンダのやり過ぎカップルは笑える。これは必見。[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2014-02-12 08:10:01)(良:1票)

307.  (500)日のサマー 物語内の時間が前後して一回目はちょっと混乱したので(200~300日あたりの前後関係がごっちゃになった)二回見た。完全にトム目線のストーリーなので、後半のサマーの行動はちょっと理解できないものだけど、でもある意味「恋愛」とはそういうもの。自分目線でしか見えない世界で、相手が何を考えているのか、すくない材料から推測して一喜一憂しまくるもの。そういう姿を、あれこれの映像技法で楽しめます。恋愛があれば、人生はミュージカルにだってなるし、都合のいい妄想と現実とのギャップに引き裂かれるときだってある。それを本当に映像にするというアイデアの勝利(まあ、『アニー・ホール』という偉大な先達があるわけですが)。十分おっさんになった今ではやや達観しながら楽しめましたが、たぶんイケてなかった10代~20代の頃にみたら悶絶して即10点付けそうな、愛すべき作品です。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2014-02-08 02:38:39)(良:1票)

308.  アメリカン・ハッスル 《ネタバレ》 若手演技派オールスター総出演という感じの本作。コンゲームを主題に置きつつも、物語の焦点はどちらかというと登場人物たちの愛情・感情のもつれ合いっていうところが本作のポイント。そこは、芸達者な俳優たちのおかげで、どこまでが詐欺のための演技で、どこまでが本気の感情なのかもわからず、見ている側は混乱しまくった挙げ句の「どんでん返し」のラスト。スカッとするというよりは、もう1回みてあれこれ確認したくなったのが正直なところでしたが、映画館ではそれが叶わず。エイミー・アダムスは、ちょっと影のあるセクシー美女をうまく演じきったけど、個人的には、ジェニファー・ローレンスが面白かった!空気を読まずに暴走する彼女に会場も爆笑。ただ、中年女の役を演じるには、お肌がキレイすぎたような・・・(映画館の大スクリーンだとそれがよくわかってしまう)。それにしても、これだけクセのあるキャラを見事なアンサンブルへと昇華させたデヴィッド・O・ラッセル監督の手腕は見事。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2014-01-27 12:58:08)

309.  ビフォア・ミッドナイト 前作から9年。そのあいだにジェシーとセリーヌのあいだに双子の娘が生まれ、2人の関係も前2作までとはうって変わって「生活感」と「倦怠感」あふれるものに・・・。前作のセリーヌにもちらりと見えたリアリストな部分と、ジェシーのちょっと無神経な部分がそれぞれ加速して、もう2人の会話はひたすらかみ合わない。言わなきゃいいことを言ってしまい、ちょっとした言葉をひきずってしまって、結局悪い方へ悪いほうへと向かってしまう。ロマンティックな設定だった前2作と比べ、今作は恋愛成就の「その後」を、ひたすら痛い会話劇として描いてしまいます。でも、この映画の本領は、トゲがあるセリーヌの言葉やジェシーの無神経な態度の繰り返しのなかにも、恋愛モードによるオーラ抜きで生身の人間として関係をつくっていくさまが積み重ねられている部分。前作もそうでしたが、「会話」中心の構成でも「言葉」だけで伝わるわけではない人間関係というものを描いた映画として、あいかわらずのクオリティです。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2014-01-13 10:49:45)(良:2票)

310.  ホワイトハウス・ダウン 《ネタバレ》 ここ数作、興行的にイマイチだったせいか、エメリッヒ作品にしてはいろいろ控えめ。爆破CGも、ホワイトハウス全体をぶっ放すのではなく、ホワイトハウスの庭の倉庫が爆発とかそういう感じで、2013年の映画としては明らかに見劣りする。ただ、それが功を奏したのか、ワシントン観光した帰りの飛行機で見たというタイミングがよかったのか、それなりに楽しめた。首太すぎてスーツが似合わず途中から白シャツで本領発揮するチャニング・テイタムとアクションに不器用な大統領ジェイミー・フォックスのコンビは、バディものアクションの楽しさを久々に味合わせてくれた。あと、この手の映画だと子役が子ども特有の論理で動いて足をひっぱって、全体のテンポを損ねる場合も多いのだが、この映画では娘役が意外な活躍を見せてなかなか爽快。もちろん、エメリッヒだから、ツッコミどころは多い。そもそも正式な合衆国大統領があの下院議長になった時点で、ソイヤー大統領には核ミサイルボタンを解除することはできないはず(任期を終えた元大統領が核ミサイル解除が可能になってしまう)。まあ、そういう細かいこと云う前に、敵の目的が本末転倒すぎで、中途半端に政治ミステリーの要素を入れてしまったのが、そもそもの失敗かもしれない。まあ、そこは目をつむって、過度に期待せずに見れば意外と面白いかも、という程度の作品。[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2013-12-08 03:55:42)

311.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 はじめて日本語吹き替えで見なければと思った作品。某社の機内上映で吹き替え版放送があったので鑑賞。もちろん、3DでもIMAXでもないが、この映画の魅力は十分伝わった。最初の出撃まではダレダレで選んだのを後悔しかけたけど、後半のバトルに入ってからはもう楽しすぎ。幼少期に早起きして再放送のウルトラマン見てる気分で楽しめました。ただ、視聴環境のせいもあってか、怪獣バトルアクションの狭間に見え隠れするハリウッド的な要素がうざい。たとえば、主人公のマッチョな外見。やっぱり、この手のロボット・アクションの主人公は線の細い「少年」であってほしい。逆にヒロインは菊池凛子ではない。あのパワースーツみたいなのが似合う女優は他にもいるでしょう。ついでにラストの海上での抱擁もいらないなあ。怪獣の不満はみなさんの言うとおり。少なくとも最初から最後まで外見が同じなのは残念。ウルトラマンやエヴァもそうだったけど、怪獣の「個性」は、僕はこの手の作品にとってはとっても大事だと思う。外部の「敵」を均質なものにしたがるのはハリウッド映画(だけでなくアメリカ文化)の特徴だけど、敵の「個性」を(愛憎こめて)丁寧に描くのは怪獣映画やロボットアニメの美学のようなものだと思う。そこを落としてしまったこの作品は、怪獣バトル風味のハリウッド映画なんだなあと・・・。そういう意味ではラストの謝辞はちょっと残念な感じ。[DVD(吹替)] 7点(2013-12-08 03:31:19)

312.  42~世界を変えた男~ クセのある映画の脚本に関わってきたヘルゲランド監督・脚本ということで期待したけど、内容はストレートな正統派伝記映画でした。差別にひたすら耐え続けるロビンソンの戦いは、周りの人たちの意識を変え、黒人たちにメジャースポーツへの門戸を開きます。そういう意味では、まさに「世界を変えた男」の物語。ただ、なぜ、いまこの映画なのかなあ。アフリカ系の大統領が登場し、MLBはもはや黒人ではなくドミニカなどのカリブ海出身者が多数を占める時代。スポーツの門戸は開いたけど、黒人の若者が直面する問題は依然として深刻で貧困・犯罪・暴力に晒され続けてる。そういう時代の側面に切り込まないと、「今」ロビンソンの映画を作る意味はあまりないように思う。ノスタルジックな偉人伝の域を出るものではないのが残念。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2013-12-08 03:02:01)(良:2票) 《改行有》

313.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 前作で感じたイヤな予感が現実に。『スタートレック』は熱血おバカ路線で行くことになったらしい。だったら、もうそれで突き進んでくれてもいいわけだが、第1作で済んだと思った話(カークのリーダーとしての適性みたいな話)が、2作目で蒸し返してグダグダやられるとちょっと萎える。2作目からはいよいよカーク船長とエンタープライズで未知の世界へ!みたいなのを期待していたら、とんだ肩すかしでした。そういう話は他でもやってるんだし、007も含め、最近のリメイクものはなかなか本題へ飛ばず、それ以前のところで内輪もめするの多いなあ。で、今作ですが、個人的な見所は、最近過労死するんじゃないかと心配なカーン役の「シャーロック」カンバーバッチ。彼が出てるとどうしても「裏スポック」のような知性と冷酷さの塊を想定してましたが、意外とフツーの暑苦しい逆恨み野郎でした。しかも、彼のせいで序盤以降は出番激減のスポックまで、最後は変に熱血化しちゃってもう何がなんだか・・・。勝手に期待していたスポック対カーンの知力を尽くした対決みたいなのは、しょせん謎かけを放置しまくった『LOST』のエイブラムズ監督には無理な話だったようです。今作は評判も興行成績もイマイチだったようですが、このまま不完全燃焼のままシリーズ終わっちゃうのか、ちょっと心配です。[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2013-11-17 02:28:26)

314.  ゼロ・グラビティ 突然宇宙空間に放り出された飛行士の予告編が印象的で公開直後の米国で鑑賞。宇宙空間のルールを忠実に再現し(部分的には?の部分もあるが)、キュアロン監督おなじみの長回しが効いていて、映像体験としても一見の価値あり。登場人物はサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの実質2人(あと声だけの管制官俳優エド・ハリス)だけですが、無駄をそぎ落としたシンプルなストーリーのなかにも主人公のドラマがちゃんと用意してあって映像だけの映画でもないのも魅力です。目立たないけど音楽もいい。それからカエル君! 『アバター』以降ごちゃごちゃした大味な大作が増えたこともあって、個人的には3D映画に否定的だったのだけれど、3Dであることによって映画としての質を高められるということを、はじめて実感させてくれました。そして、こういう映画をちゃんとヒットさせるのが映画の国の底力なんだなあと関心。[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2013-11-02 04:38:26)(良:4票)

315.  愛のむきだし 《ネタバレ》 とにかく密度の濃い4時間。冒頭の1時間半は何がしたいのかわからず、ひたすらボレロでもうやめようかとも思ったけど、満島ひかりと安藤サクラの登場で俄然盛り上がり、主人公一家の崩壊あたりですっかりハマってました。確信犯的にチープな映像の合間に魂を持っていかれるシーンがちりばめられていて、とにかく気が抜けない。ちょっとエミール・クストリッツァの映画みたいだとか思ってしまったりもした。あと、ユウがヨーコを新興宗教から救うだけで終わらず、最後はヨーコがユウを精神病棟から救うというところには、人の心を何かの枠にはめようとする「施設」vs「むきだし」状態の愛という構図が見えて、この映画のシンプルなメッセージみたいなものを感じることができた。そして、西島、満島、安藤の3人は本当にすばらしかった。監督の才気と若い俳優のエネルギーが見事に結晶化した快作であり怪作。[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-10-01 09:36:20)

316.  マイレージ、マイライフ 《ネタバレ》 主人公のマイルを貯めるのが楽しみな気持ち、なんとなくわかる。いつも混雑して長蛇の列ができるカウンターやセキュリティ・チェックを、さっとスマートにカードをかざすだけでスムーズに通り過ぎる。スタッフが自分の名前を呼んでくれる。いや、冷静に考えれば「何でこんな事に」と思うようなことだが、自分の仕事や生活の「スタイル」の結果として積み上がるマイルという数字を眺めるのは、きっと快感なんだろうなと思う。そういう彼を揺さぶる2人の女性がいい。正論をぶつける部下と、同じ価値観を共有する(と思ってた)大人の女性。そこから浮き彫りになっていく、主人公の生活の「空虚」。そういう主人公の仕事がリストラ通告というのもいい。実際には、仕事で直面する人間や社会のもっともドロドロした部分と、空の上の世界とそこから眺める各都市の風景の対比。「空の上(Up in the Air)」の「空虚」に気づいてしまった主人公の今後は明確には示されないが、たぶん同じような生活を送りながら、彼のなかでは何かが決定的に変わっている、そんな生き方を彼は模索していくんだろうと思わせる。大きな展開や感動的なエピソードがなくても十分に楽しめる佳作。この映画の監督が映画公開時はまだ32歳で、しかもあのアイヴァン・ライトマンの息子だったというのに驚き・・・。さらに、この映画の「大人の女性」ヴェラ・ファーミガが、自分と同い年だったというのに、さらに驚愕・・。若い(と言っておきたい)スタッフが作り上げた大人の映画。[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2013-09-16 22:59:38)(良:1票)

317.  ミセス・ダウト 《ネタバレ》 ハリウッドらしいファミリー・コメディの佳作。所見のときはロビン・ウィリアムズの変身芸を楽しむ程度だったが、今見るときわだつのは名女優サリー・フィールドの見事なリアクション。あのサリー・フィールドが、目を見開いて驚く、怒る、あきれるというリアクションがあってこそ、明らかにやり過ぎなロビン・ウィリアムズの芸が浮かずにすみ、良質のコメディに昇華したんだと思う。そして、彼女だからこそ、ちょっとビターなラストも納得できた。007以前のピアース・ブロスナン演じる妻の恋人やテレビ会社の社長もナイスキャラ。ただ、コメディとしては「子どもバレ」を活かしきれなかったのが残念。この設定で、もっと面白い方向にもっていけたと思うのだけど、最も重要な「妻バレ」シーンを、レストラン&ステューの絡みに持っていたのも残念。そのあたりの脚本の煮込み不足がクリス・コロンバス監督作品らしいといえばそうなのだが。[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2013-09-04 06:30:14)

318.  ワイルド・スピード/MAX なんかシリアスなんですけど・・・。しかも、ヴィン・ディーゼルがシリアス演技をしようとしてる・・・。しかもカーアクション不足・・・。せっかく彼が復帰するので、思いっきり車バカのおバカ映画にしてほしかったなあ。ただ、ラストのラストでやっとおバカ解禁になったみたいで、次作にも手を出してしまいそう。ある意味、制作側の思うツボですね。[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 4点(2013-08-12 12:35:01)

319.  ワイルド・スピードX2 ヴィン・ディーゼルの退場とともに車バカの対決という前作の設定はどこかへ行ってしまい不安なスタートでしたが、王道B級アクション映画に見事に生まれ変わりました。カーシーンになるとキレて楽しそうなポール・ウォーカー、無駄にセクシーなエヴァ・メンデスは一見の価値あり。デヴォンさんは・・・(以下略)。ただ監督が、ジョン・シングルトン・・・。『ボーイズン・ザ・フッド』に涙した自分としては、なぜか複雑な心境です。[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 5点(2013-08-12 12:27:31)

320.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 アメリカでの子どもの映画館デビューにちょうどいいかということで一緒に見に行きました。前作の凝った世界観を説明する必要はないので、どちらかというとフラタニティをはじめとする大学モノに定番の流れで笑わせる。ただ、途中のScary Gamesでちょっと雲行きが怪しくなり、その結果に一瞬唖然としそうになりましたが、そこからがさすがのピクサー。映画として安直な方向に流れず、マイクとサリーが現実を直視し、それでも前向きに立ち向かうラストはお見事でした。ヘレン・ミレンが伝説のScarerにして学部長という役柄を見事に演じてました(『キューティ・ブロンド』のロースクールの教授とキャラが被ってたけど)。どうでもいいことだけど、前作は原題も『Monsters Inc.』でIncorporationは省略語を使ってたのに、なんで今作は「Univ.」じゃなくて原題も「University」だったのかな。省略語使った方がシリーズの一貫性があったように思うのだけれど。[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2013-07-30 02:11:15)

010.16%
120.31%
260.94%
3345.35%
4467.23%
511217.61%
612519.65%
716225.47%
89014.15%
9426.60%
10162.52%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS