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プロフィール
コメント数 1383
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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301.  パラノーマル・アクティビティ5 《ネタバレ》 まず始めに、今更POV風に撮る必要があるのでしょうか?切迫した状況下でカメラを回し続けるなんてこの夫妻には到底無理。と言うか不自然に過ぎます。定点カメラの映像についてはこのシリーズの「らしさ」でもあるので良いとして、POVの方は不要としか思えません。 内容的には、決して面白くないとは言いませんがあまり新しさは感じられませんでした。何より、全編を通じて恐くない。相当不気味なシチュエーションにも関わらず、ほぼほぼ恐くない。ホラー作品でありながら大人しく纏め過ぎたのかも知れません。 この内容で5作目(6作目の予定もあるようですね)、しかもスピンオフ作品まで複数あるということに無理があるのでしょう。早々に「FINAL」とした方が良いのではと思ってしまいました。[インターネット(字幕)] 3点(2022-11-22 09:55:35)《改行有》

302.  ジェイコブス・ラダー(2019) 《ネタバレ》 1990年の作品の強烈なイメージを思い起こしつつ鑑賞。一言で言えば、リメイクと言いつつも似て非なる作品と感じました。 ジェイコブの妄想で始まり、不可思議な出来事が続くうちに観ている者は何が本当か分からなくなって来ます。実態なのか妄想なのか、不確かな状況で登場するアイザック。ジェイコブの記憶の中では死んだはずのジェイコブ。初めのうちはジェイコブの妄想なのかと疑いたくなります。ところが物語が進むうちに次第次第と存在感を増し、ついには脆弱な存在へと転じてしまったジェイコブを凌駕する存在感に。 このあたりの兄弟の姿や言動の移ろいは丁寧に的確に表現されていると思います。勿論、妻のサマンサの存在も見逃せません。アイザックの戦友として登場するものの実はジェイコブの戦友であったポールも重要なキーマン。他にも、決して多くない登場人物の殆ど全てがこの物語にとって欠かすことの出来ない存在になっています。 どこからどこまでがジェイコブの妄想なのか?オリジナル版と同じ解釈で良いのか?全てが彼の妄想と考えて良いのだと思いつつも、最後まで不安な気持ち(ある意味希望的観測)にかられながら鑑賞しました。 実に謎めいていて魅力的なリメイクに8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-22 09:37:50)《改行有》

303.  ヴェロキラプトル 《ネタバレ》 微妙にコメディタッチなモンスターパニックもの。原題の「Craw」(カギ爪)の方が良いですね。ここで登場する恐竜は「ジュラシックパーク」シリーズで登場したヴェロキラプトル。本来のヴェロキラプトルとはだいぶ違うようですが。 物語的には特に斬新と言うこともなく、さりとて面白くないとバッサリ切り捨てる程でもなく、無難にアルアル要素で固められてます。ただ、説明不足に過ぎるという部分は多々あります。 恐竜はどうやって再生したのか?そもそも何でゴーストタウンで再生実験をしているのか?研究施設やそこに住むマッドサイエンティストを古くからの住人であるだろうレイが知らないのは何故か?猛獣用?の麻酔銃で2回も撃たれたのにジュリアは大丈夫なのか?1年後が描かれてますが街で暴れた恐竜はどうやって退治されたのか?などなど。 コメディ要素を挿し込んだがために本題の補足要素が抜けてしまったのでしょうか?それとも最初っからそのあたりは「ありき」で済ます予定だったのか? 不気味な街に立ち寄ったら不気味な住人が居て更には怪物が出ちゃいました、というシンプルな構成ですね。無難に4点といったところでしょうか。 ちなみに物語とは関係ないのですが、印象に残ったのはジュリアの悲鳴。ひさびさに映画の中で所謂「金切り声」を聞いた気がします。超ハイトーンの悲鳴って、60年代とか70年代ぐらいまでのスリラーやサスペンスでよく耳にした覚えがありますが、最近はあまり記憶にないので逆に新鮮で印象的でした。[インターネット(字幕)] 4点(2022-11-22 01:00:45)《改行有》

304.  スリープレス それは、眠ると憑いてくる。(2016) 《ネタバレ》 キリスト教世界では悪魔によるものという考え方があり、日本では「金縛り」と呼ばれ、やはり霊的な原因によるものという考え方がある所謂「悪夢」。ところ変われば解釈も変わるといったところでしょうか。 アリスは、幼い頃に夢遊病の弟を目の前で失ってしまい、弟の最後の言葉は彼女に救いを求めるものでした。その体験がトラウマ的に脳裏から離れないがために、彼女は今の職業を選んだのでしょうけれど、自らが克服出来ずにいるのに人様を治療するというのには土台無理があると思います。 患者の切実な訴えに極力科学的・医学的に対処しようとして深みに嵌ってしまう。そんな彼女の行動にはイマイチ感情移入出来ないままにストーリーは進行。結局、患者を救えないどころか自らも悪夢の世界から抜け出せなくなってしまいました。というお話ですね。 一見、患者の一家は救われたかのように描かれていますが、その表情は何か沈んでいるようにも見えます。それが演出通りだとするならば、アリスもモーガン家も救われないまま。つまりは悪魔側の全面勝利ということなのでしょうか? 全体を通して緊迫感があり無駄に残酷描写もないので(アルフィーは可哀そ過ぎますが)、スプラッター系NGの私としては惹きつけられる作品ではありましたが、観終わってみると何か救いようのなさの中に徒労感だけが残る作品でした。[インターネット(字幕)] 5点(2022-11-22 00:53:00)《改行有》

305.  スティーヴン・キング 骨の袋(TVM) 《ネタバレ》 S・キングの映像化作品は今まで全て原作読了後に鑑賞していたので、原作のイメージが強すぎて正直なところ毎回少なからず違和感を感じつつの鑑賞でしたが、今回はベストセラー作品にも関わらず原作未読。なので先入観に囚われることなく鑑賞出来ました。 前後編に分かれているので結構な尺ですが、思わず没頭し一気に鑑賞。生前の妻を悩ませていた悪夢、妻を亡くした主人公を悩ませるようになった悪夢、別荘での怪異(の一部)は、全て非業の死を遂げたサラ・ティドウェルの呪いによるものだったのですね。 そりゃ、あんな理不尽な目に遭えば強烈な呪いを残して当然。ただ、何の罪もない子どもや孫たちが苦しめられ死に追いやられるというのは、それ自体どう考えても理不尽。呪いの本質と言うのはそういうものなのでしょうか? 散策路の脇に立つ女体の如き樹木。根元に埋められたサラ母娘の亡骸。全ての始まりはそこにあったのですね。 映像も美しく登場人物の存在感にも重厚なものを感じました。S・キング作品の映像化されたものの中では、今までで一番満足。 (追記)↑最後の一行、キング原作の傑作は「シャイニング」「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」等々いっぱいありますから、「今までで一番満足」は言い過ぎでした。「大満足」に変更します。[CS・衛星(吹替)] 7点(2022-11-22 00:47:44)《改行有》

306.  フロッグ 《ネタバレ》 ネット上であらすじを読んで、これはホラーだろうななどと思いつつ観始めました。 刑事の自宅で起きる怪現象。これは誰かが、いや何かが潜んでいるな。そのうち姿を現して修羅場となるのかな。けれども、それが少年誘拐事件とどう繋がるんだろう? ところが、妻の不倫相手の乱入→負傷→死亡によって、思わぬ方向に事態は進展。あれあれ?誘拐事件どころじゃない!その顛末、どうするつもり? そして突然、ここから先はPOVかよ?みたいにハンディカメラの画像に転換して物語は振り出しに。作品後半は種明かし編となっていて、視点も新たな登場人物に変更。種明かしが始まります。 見事な構成ですね。多少は力技もありはしますが(例えば少女が犯人に撃たれるくだりでは前半と後半では時間の同期が出来ていないように感じるとか、母親が息子のベッドの下を覗き込んだ時、中身付きのカエルのお面を二度見までしているのに人が被っていることを認識できない、とか)、前半の不可解な部分をひとつひとつ回収して行く流れはなかなかにユニークで、観る者は前半のホラーテイスト溢れる展開が、実は一人の青年の仕業だったと解るように丁寧に描かれています。そして、最後の最後に実はその青年の復讐譚だったことに気付くのです。そもそもその家を選んだのは彼だったわけで、始めから狙っていた訳ですね。 複雑な構成を破綻させることなく完成させたためか、物語としての深味にはいま一つ欠けるようには感じますが、観る者に予測を許さない見事なエンターテインメント作品だと思います。 ちなみに、邦題より原題の方が謎めいていて好きです。だいたいからして、カエルのお面が可愛くなさ過ぎて到底カエルに見えないし。[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-22 00:06:20)《改行有》

307.  フィラデルフィア 《ネタバレ》 とある契機でこの度鑑賞しました。既に製作後約30年経過している豪華キャスティングのオスカー受賞作品ながら未見でした。 法廷劇のスタイルを採っていますが、純粋に社会派ヒューマンストーリーですね。謂れなき差別と偏見の齎す害悪を訴えつつも、当時の一般大衆の基本的な捉え方を少々無遠慮に挿し込んで来る。その自然体によって逆にテーマが強調されます。 正直なところ法廷劇としての面白さはあまり感じませんでした。原告側と被告側の法廷での厳しく辛辣な闘いは勿論見応え十分なのですが、びっくりするような大どんでん返しや予測不能な展開というものは用意されておらず、激しい心理戦が交わされることもあまりありません。ある意味、実に穏やかな法廷劇だと思います。 陪審員が激論を戦わせ、大逆転で原告勝訴といった展開とも異なるような。評決の末、只管穏やかに主人公たちは勝利を手にします。要は法廷劇としての魅せ場に拘った作品ではないということだと思います。 今でこそ「多様性」をキーワードにLGBTQなどの単語が日々マスコミから流れて来ますが、つい最近まで人生や愛について語られる際には(少なくとも我が国では)タブー視されていたと思います。人権としてそのような内容を語る動き自体は、この作品の製作よりも随分と昔からあったとは記憶していますが、なかなか一般化しないそういった問題への意識がこの作品を通じて強く後押しされたという部分で存在意義は大きいと思います。 そして、豪華キャストの作品にありがちな作品が出演者に負けてしまいそうな感じは一切しませんが、特に主演の二人の強烈な存在感がこの作品をS級にしていることは間違いありません。キャスティングが本作をものの見事に名作に昇華させたという一面はあると思います。 パーティ後のオペラのシーン。トムさんの心に染み入るような独白とデンゼルさんの表情のみの微細な感情表現に感涙しました。[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-21 15:14:56)(良:1票) 《改行有》

308.  ハリケーンアワー 《ネタバレ》 大規模自然災害で孤立。最愛の妻は出産中に急死。人工呼吸器が必要な早産で生まれた赤ちゃん。停電、食料と薬剤の枯渇、発電機の操作のために休憩はおろか一睡もできない。救助隊が来ないどころか殺気立った暴徒が乱入…。 我が子と二人、そんな八方塞がりの状況に放り込まれてしまったら、誰だって父親の自覚どころじゃない。混乱あるのみ。さりとて娘の命は何としても守り抜かねばならない。頭を巡らせ極限まで身体を酷使し、只管発電機のハンドルを回し続ける。保育器の中の娘に語り掛け、思い出の中の妻に語り掛け、人間らしさを失うことなく、それどころか命に代えても娘を守り抜く父親の姿へと一歩ずつ歩んで行く。 老朽化した機器の充電能力の低さ故の時間的制限による繰り返しで、展開が次第に単調になってしまうのかと思いきや、迷い込んで来た救助犬との交流でホッと一息つくことが出来たり、救助隊ならぬ暴徒の襲来を躊躇うことなく撃破する主人公の逞しさに胸をなでおろしたり、短めの尺の中にも変化に富んだ展開で一気に物語は進みます。 そして、身も心もボロボロとなりながらも出生後48時間が過ぎ人工呼吸器が不要となった我が子の姿に安心し、力尽きた主人公が崩れ落ちた時、救助隊の到着によって娘ともどもストレッチャーで運ばれて行く時の父娘の眩しいばかりの姿。(しかも、件の救助犬の働きによって救助隊が呼び寄せられるなんて泣かせる。実はシャーロックの生死を心配してました) 感動的でした。一言で言えばソリッドシチュエーションパニックサスペンス(一言でもないか)なのでしょうけれど、それはあくまでも手段というか設定であって、若き父親の成長を描くストレートなヒューマンドラマとして受け取りました。 ポール・ウォーカーさんの遺作となってしまった本作。アクション中心の作品ばかりではなく、様々なジャンルの作品にもっと出演して欲しかったと思わずにはいられない佳作でした。 追記:DVDのジャケットは勘弁してください。劇中グロック持ってるのは暴漢だけですから。[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-20 00:30:36)(良:1票) 《改行有》

309.  デス・レター 呪いの手紙 《ネタバレ》 何も考えずに観ていたならば、映像も美しく役者さんも自然な演技で(主人公だけが少しばかりオーバーアクションだけれど)、ストーリーも身勝手ながら?ハッピーエンドだし、それなりに楽しめる短めの尺の佳作、などと思えてしまいます。 でも、よくよく考えるとそこかしこに綻びが見えて来ないこともなく、例えば、手紙の配達人に主人公は選ばれたけれど、確かにひき逃げという罪を犯しているものの、他にも罪人はいくらだっているだろうに何故彼を一本釣りなのかが良く分からないだとか、ところどころ時間が飛ぶけれど何で小刻みに巻き戻す必要があるのかだとか(エンディングのための伏線ありき?)、白目の男は多分亡霊なのだろうけれど、本来生きていた時代にあろうはずもないアパートメントの一室に娘の肖像画を飾って配達人を待っているのも変だとか(呪いのパワー故?)、ひき逃げされた少女の霊が主人公を導くようで導かないようで行動がはっきりしないままにやたらと出て来るとか(懺悔を促すため?)、そもそも手紙の呪いを何故大昔の罪人にかけたのかとか…(配達人が手紙開けたら単なる犯罪だし)、なんで娘に不老不死?とか(あぁ、それは魂が欲しいからか。父親に呪いかけてそれを担保に魂売らせる?回りくどいなぁ) こう書いていて、尚更良く分からないバラバラ感が否めなくなってしまいました。テーマは「心から悔いれば人生やり直せる。だから苦しい道を歩み他者に優しく生きなさい」だとか?あれ?でも、それじゃ最初に呪われた人にはやり直しのチャンスがないってこと?どうにもしっくりこないなぁ… タイトルだけ見たら、ありがちな不幸の手紙的都市伝説物語かと思ったら結構違いました。「受け取ったら死ぬ手紙」みたいな邦題はいまひとつかな?シンプルな原題「封筒」の方が良いと思います。[インターネット(字幕)] 5点(2022-11-18 00:48:31)《改行有》

310.  ザ・マミー(2017) 《ネタバレ》 全編を彩るモノクロと見紛う様な暗い色調。登場人物の表情に差す暗い影。実際にヒロインに見えているのかいないのか、ある時は彼女を追うように、またある時は彼女を導くかのように縦横無尽に走る血の筋と蝙蝠のような小さな生き物。そして、壁から動き出す絵や縫いぐるみのトラ。 主要な画面の殆どを個性豊かな子どもたちだけで演じていて、劣悪な環境・状況の中、明るく逞しく生きている姿が等身大にリアルに描かれています。 舞台は揃った、あとは肝心のストーリーをどう展開していくか?といったところですね。 比較的短い尺の中、描き切れていない部分(例えば母娘の暮らしぶりや少年とギャングとの関係性など)もあるように思えますが、逆にあまり丁寧に描いてしまって長尺になるのもいかがかな?とも思えます。個人的には適度に省かれていた方がファンタジー的には良かったのかなと。 ラスト、細やかな幸せを奪った憎きギャングを母の元に連れて来た愛娘に、一人でも生きていける強い子になったねとの思いを告げるかのように、大きくなったらあげると約束していた鳥のブレスレットが母の手首からエストレヤの手首に飛び立ちます。 救いようのないような暗く悲しい物語に一筋の光を与え、扉を開けた少女の行く先には緑に輝く草原が広がる。ホラー転じてヒューマンドラマとしての締めくくりは美しいものでした。 ちなみに、邦題は少々ホラーを意識し過ぎているかのように思え、ストレートに母親を持ち出さなくてもいいように思えます。さりとてスペイン語の原題は少々分かりづらく、少々思わせぶりな感はありますが英題が一番しっくりと来ました。[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-17 11:08:54)《改行有》

311.  メカニック:ワールドミッション 《ネタバレ》 無敵のヒーローが主役の作品でも、大抵は主人公は窮地に陥りますね。捕まってしまったり、瀕死の重傷を負ってしまったり、etc. ところが、この作品では人質こそ取られてしまうもののジェイソン様はほぼ無傷。只管強い。無茶苦茶強い。 でも、それでいいのだと思います。仮令ストーリーに深みがなかろうが、んなこと出来る訳ねーだろ!的なアクションの連続だろうが構いません。だって無敵のジェイソンを観たいだけなんだから。 なので無理無理タイトルを「メカニック」にしないでも良かったと思います。「メカニック」の続編を標榜するがあまり「メカニック」であって欲しい、あるべきだ、という思いに駆られてしまうから。 ジェイソン大好き人間とは言え、その部分は減点要素。けれど、ジェイソン以上にあまりにジェシカが好き過ぎて高得点献上です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-11-14 21:17:00)《改行有》

312.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 高評価された作品だけあって見るべきものは確かにあると思います。ただ、あくまでも個人的な嗜好の問題として、嫌いです。観終わった後、ただ疲労感、いや徒労感だけが残ってしまいました。 その理由を考えてみると、ひとつには単純に尺なのかもしれません。長い。この物語にこの尺は長い。 もう一つは韓流のブラックユーモア。否、ブラックでもないですね。普通のユーモア。韓流のラブコメとかは好きなのに、この重苦しい作品の中に織り込まれたユーモアはダメでした。 そして一番の受け入れ難い部分は、貧しい階層、それも一家族にのみ肩入れし過ぎて(作品的には当たり前ですけど)富める階層から実質的には目を背けていること。見方を変えれば自虐に過ぎるとも言えるかも知れません。 そう、作品全体が歪んでいるから疲れてしまうのです。 当初6点献上しましたが、やはり受け入れ難く4点献上に留めます。 (追記) モノクロ版で再度鑑賞しました。個人的には、独特の色彩が失われたことで尖った感じが弱まり、作品のテーマが見えやすくなっているように思えました。↑に書いたレビューも、我ながら少々ピントがずれているように思えてしまいます。 以前観た時は貧富の差がもたらした悲劇のように受け止めていたのですが、人間が内側に秘めているもの、それは善意であったり悪意であったり、時として狂気であったり、それを描いた作品というように改めて感じた次第です。コメディ的演出なしにそれをストレートに描き切られてしまっていたら、おそらく受け止めきれないだろうなと。そんなこともあって、前言一部撤回して7点献上に修正します。[インターネット(吹替)] 7点(2022-11-12 17:56:20)《改行有》

313.  ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄 《ネタバレ》 1年間行方知れずの愛息を父親が決死の覚悟で取り戻す。良かった良かったというハッピーエンドのような作りですが、たまたま雇われた霊媒師は即お亡くなり。優しく美しい同僚は善意の行為がアダとなって巻き添え死。しかも、遺体の発見が遅れている間に呪われてしまうし。300年の間に連れ去られ続けた子どもたちは、恨みのあまり魔女と化したアニーと闘って恨みを晴らしているかのような状況ですが、だからといって元の世界に帰れる訳じゃない。何だか「ハッピーエンド」<「バッドエンド」に思えて仕方ないです。 とは言え、またしてもB級作品に登場か?!と思っていたニコラスさん、この作品では流石の存在感を放ってました。仮に、良く知らない俳優さんがマイクを演じていたならば、個人的には途端に印象がB級化していたかも。特にホラーとしての目新しさや意外性はなく、オーソドックスと言っても良いような展開。ホラーなのに恐くないというホラーとしては致命的な状況にありながら、適度な尺とも相まってニコラスさんの熱演があるからこそ、結構のめり込んで鑑賞することが出来ました。面白かったです。 ちなみに、エンドロールに差し込まれたワンカット。必要なんでしょうか?続編があるならまだしもそんな話も聞きませんし、必要なのかなぁ?[インターネット(字幕)] 6点(2022-11-06 22:00:58)《改行有》

314.  サンズ・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 まるでアウトドアやサバイバルが似合わない一人の女性とスーツ姿の男ゾンビのロードムービー。これは新しいですね。 頭空っぽ、やることなすこと見事なヘタレっぷり。そんなヒロインだから始めの30分ぐらいはイラつくことイラつくこと、まるっきり感情移入なんか出来ません。倒すチャンスは何度もあったのに、ゾンビを従え只管歩くモリー。 でも、時が経つにつれモリーの感情に変化が。砂漠の中、ゾンビと二人きりで歩く途方もない道のり。愛息チェイスとの想い出に浸りつつ、答えがないと解っていつつもゾンビのスモールに語りかけずにいられない。この辺りの彼女の感情の移ろいがしっかりと描かれてます。下品で如何にもお馬鹿なキャラでスタートしたモリーが、物語が進むにつれ時として美しく、時として可愛らしく見えて来ます。 命の恩人でもあるスモールとの悲しい別れを経てやっと辿り着いた空港なのに、結局はチェイスへの思いから独り残るという道を選んだ彼女。愛息の救出に向かうためクルマのキーを捜すべくゾンビが潜む部屋に入って行く時の力強さ。そして。チェイスを守り抜くという強い意志を抱きゾンビに立ち向かうラストシーンでは、逞しい闘う母親の姿へと変わっていきます。 ブリタニー・アレンさん、いいですね。ゾンビ・ホラーにヒューマンドラマを上手く組み込んだ佳作に7点献上します。 邦題の意味がイマイチ解らないのが残念です。[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-04 00:31:10)《改行有》

315.  シャーク・ショック(TMV) 《ネタバレ》 何でしょう、この画面全体から滲み出る70年代感は?2017年の作品なのに色調も登場人物たちも一昔前の雰囲気です。 まぁそれはそれとして、物語的には、貧しき人々vs金持ちの悪徳地主という設定に高圧電流を帯びた巨大ザメの恐怖という、ある意味オーソドックスなサメ映画路線なんですが、なにせ登場人物の行動が無茶苦茶。一番まともそうな主人公はトレーラーハウスでの暮らしを豊かにしようと電力泥棒に走るし、高圧電流だっていうのに川の中に入っちゃって電線握って闘ってるし、そもそもあの小規模な風力発電で高圧電流?だし。カウボーイおじさんは巨大ザメにわざわざ愛馬で突っ込んだくせに愛馬食われて嘆き悲しんでるし。おねえさん感電して踊っちゃってるし。6メートルの巨大ザメに無駄にいろんな小物を投げつけて後で困ってるし。 そもそもあのサメはなんで遡上して来たのか?堤防決壊したなら海に押し戻されてるんじゃないのか?だいたいからして6メートル級のサメが水深2メートルもなさそうな川で泳げないだろうし、思うように泳げないから酸素切れで死んじゃうだろうし、ヒレだけのカットではいかにも模型の潜水艦みたく直線的に泳ぐし、時折り映るカットではマグロみたいな造形だし。 まあ色々書いたらキリがないですし、あの不衛生さ炸裂な汚水の中で演技した役者さんたちに敬意を表して(感染症対策は大丈夫だったんでしょうか?)3点献上です。[インターネット(字幕)] 3点(2022-11-01 11:39:22)《改行有》

316.  ウィジャ・シャーク/霊界サメ大戦 《ネタバレ》 低予算映画の悲しさか、それともそれを楽しんで製作しているのか、手作り感十分なサメが合成感に溢れる映像の中で暴れ?ます。 登場人物はヒロイン以下全員が果たして役者さんなのかどうか疑ってしまう雰囲気。そして、ヒロイン以下登場する女性が概ねボリューミーなのは監督の好みなのか?(占い師だけが例外?) ヒロインの父親は、困惑する愛娘に「我が家はオカルトの家系」と言い放ち、オカルト一家ならではの戦いをしろと突き放す。それどころか占い師から水晶玉を奪った挙句幽霊ザメを呼び寄せて食われてしまう。そして、霊となって空高く舞い上がった彼は、幽霊ザメが口から放つエネルギーボール?をオカルト戦法ではじき返してサメ粉砕。この段階で完全にコメディと化した感があります。 ヒロインは襲い来る幽霊ザメを撃退すべく結界に使っていた筈のウィジャボードをショットガンで破壊。最初からやれよ!と突っ込みたくなります。あれ?ちなみに幽霊ザメは何匹いるの? 挙句の果てに、ウィジャボードの元の持ち主ことアメリカ政府のエージェント?は他にもボードを所有していて、大統領から直接指示を受け兵器として幽霊ザメを開発しているという結末。なるほど最初から複数匹いるわけですね。 終わってみれば何とも壮大なお話。なんと言っていいのやら。しかも続編が公開予定だとか。なんだかんだ言いつつ、配信されたら観てしまいそうだなぁ…[インターネット(字幕)] 3点(2022-11-01 11:09:59)《改行有》

317.  ザ・ドア 交差する世界 《ネタバレ》 タイムリープもののようでいてパラレルワールドもののようでもある。宗教色のある実は死んでました系とも受け取れるし、単純に夢物語とも思えます。SFなのかサスペンスホラーなのかヒューマンドラマなのか?シンプルながら難解さを纏った佳作ですね。 自分的には、パラレルワールドの存在を通して、結局は失ったものを取り戻すことは出来ない、与えられた運命の中でもがき苦しみながら生きるしかないのだ、といったテーマと受け止めました。 この場合のパラレルワールドは、意識下のものではなくあくまでも実在する位置付け。なので矛盾(と思い込んでしまった状況)の排除は避けられないのですね。もう一人の自分を殺しても時間軸は元々ずれているから未来に何一つ影響しない。もっとも、本来的には連続性のない異なる世界ですから、仮令二人の自分が存在しても何一つ問題はないのでしょうけれど。 いろいろと解釈が可能で、観終わった後振り返って反芻できる。こういう作品は大好物なので9点献上です。 ちなみに、邦題の副題「交差する世界」については、パラレルワールドが交差しているとは思えないので不要と感じました。[インターネット(字幕)] 9点(2022-11-01 10:47:32)(良:2票) 《改行有》

318.  象のなみだ 《ネタバレ》 冒頭のラブホテルシーンだけ観てしまうとポルノ寄りの作品かと思ってしまうところですが、未熟なカップルが自らの内面を見つめつつ二人の関係を見つめ直し、(少なくとも女子の方は)やがては相手のことも見つめ直すというラブストーリーと受け止めました。ショートフィルムならではの展開ですね。 ラストシーン、彼女の瞳に映ったのは何だったのか?ベッドで語った思い出話のように、象の前に佇む彼氏だったのか?それとも象の瞳に吸い寄せられ、吸い込まれて行く自分の背中を見ていたのか?そして、その先に待ち受けているのはハッピーエンドなのか、それとも別れなのか?狼狽え泣き崩れるばかりの男に情けなさと怒りを感じつつも、エンディングではどこかこの二人の行く末に対して晴れやかな気持ちを抱きました。[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-27 11:45:14)《改行有》

319.  私はゴースト 《ネタバレ》 結末について考えさせられる作品。かなりの低予算の中で製作されたようですが、美しい映像と深みのある脚本に惹き付けられました。 幽霊視点の作品というのは決して珍しいものではないと思いますが、多くは死者が生者を見つめる物語。この作品は、そうではなくて死者が自分自身を見つめる(流れの)作品です。自らの死について考え、そこから見出した答えによって未来(死後の世界があってこその未来ですが)を導き出す物語ですね。 霊媒の語り掛けによって自らの死の真相とそこに至るまでの悲しい記憶をたどるヒロイン。彼女はそれによって救われる筈だった。しかし、結末はより悲しいものになってしまったようです。 彼女の別人格(あるいは彼女に憑りついていたもの)は救われ、主人格である筈の彼女は闇に飲み込まれて行く。悲しく救いのない結末と捉えるべきなのか、それとも別人格である筈の狂暴性を秘めているかのような男が、実は主人格(あるいは憑りつかれていた者)であって救われたと捉えるべきなのか、短めの尺の中で深みのある物語となっていると思います。 冒頭紹介されるエミリー・ディキンソンの詩「霊は墓や家だけでなく人の心にもとり憑く」。随分な意訳に思えますが、この翻訳がこの作品のテーマを言い得ているのですね。彼女について深くは知らないのですが、ヒロインの名前と言い、この作品の根底に流れているのは彼女の詩の世界なのでしょう。 何となく鑑賞した作品ですが、想像以上の佳作に出逢えました。[インターネット(字幕)] 9点(2022-10-26 10:31:55)(良:1票) 《改行有》

320.  最後にして最初の人類 《ネタバレ》 SF小説の古典であり近代SF小説の礎を築いたとも称される原作の長編小説は残念ながら未読ですが、一時間余りの比較的短い尺の中で、原作のエッセンスを言葉少なに凝縮したメッセージが、じんわりと伝わって来ます。 進化の変遷を繰り返し、現在の人類とは異なる種族ではあるものの、20億年の歩みがいかに凄まじいものだったかを思い起こさせてくれるのは、感情を抑えながらも説得力に溢れる優れたナレーションのなせる業と思えます。 そして、恥ずかしながら個人的にはその存在を知らなかったスポメニック(戦争の記念碑ということですが人体を模した巨大なオブジェのようにも思えました)の圧倒的な存在感に満ち溢れた映像と、監督自らによる荘厳で壮大なBGMの効果が絶大であることは言うまでもありません。 未来人は我々現代人に一体何を伝えようとしているのか、また、それは崩壊していく運命から未来の地球を救い出すことに繋がり得るのか。只管観念的であるこの作品の中では、何も教えてくれません。 説明的でないことが美徳と思えてくる作品でした。[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-24 21:52:57)《改行有》

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