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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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3301.  スクール・オブ・ロック 罪のない映画。いや、罪深く無いことは無いような気もするけど。まあ、硬いコトは抜きにして。 と言いたいところだけど、やっぱり、なあ。 主人公が身分を偽って、教師として名門小学校に潜りこみ、子供たちとロックバンドを組んで活き活きとしたクラスにしちゃう、というんですけれども。 子供たちに対しては「キミは才能がある!」の一点張り。実際、たまたま才能のある子供たちが多かったみたいなので運が良かったけど、もうちょっと子供たちの表情なり成長する姿なりをしっかり描いてもよかったのでは。なのに、何かというと、ジャック・ブラックの「顔芸」に頼ってしまう、安易な構成。まあ、彼が芸達者なことは、大変よくわかりましたけれども。 音楽の才能のある子はいいけど、才能の無い子はというと、今度は「裏方として才能がある」とか言っておだてて、その気にさせてしまう。 経営学を名乗るインチキ指南書とかに、こういうのが「指導者としての良い例」などと掲載されていそうな気がしてくる。そのくらい、インチキくさくって、感動にも笑いにも教訓にも繋がりません。登場人物全員がナットクしてハッピーエンド、なんだけど、わたしゃあんまりナットクいきませぬ。 もともとインチキな主人公に、インチキでもってドラマを引っ張らせ続け、最後までインチキなまま走らせてしまった印象。「真実がインチキを追い越す瞬間」というものを、本当は見たかったのだけど。[CS・衛星(吹替)] 5点(2020-08-13 14:07:34)(良:1票) 《改行有》

3302.  かごの中の瞳 やけに淡々とした映画。視力を殆ど失っていた奥さんが、角膜移植によって視力を取り戻したは良いけれど、それを境に、何となく二人の間がギクシャクするようになって・・・というのだけど、彼らの心の動きを敢えてハッキリとは描かない。というより、心の動きに関する描写は、それを匂わせる部分は確かにあるものの、大幅に省略されていて、そもそも「視力を取り戻した」という大事件ですら、随分サラリと描かれています。 心理に直接関わるような描写の排除。物語の背景には確かに心の動きがあるのだけど、それはハッキリとは描かれず、さらには「行動」としての動きも、物語の背景にある、らしいのだけど、それも直接には描かない。 なるほど、そういう描き方もあるのだな、とは思うけど、いかんせん、これでは訴えかけてくるものまでもが乏しくなってしまって。 妻の視点による映像が再三、登場するけれど、本人の気持ちが我々から遮蔽された状態で、こういう一人称視点(意味ありげで実は意味の無さそうな、歪んだ視点)を見せられても、何を感じればよいのやら。こういうのをもって「幻想的な映像です」と言われても、なあ。 心理を削ぎ落したのはいいけれど、変に思わせぶりなだけで、見ててあまり心に引っかかるものが無い、ってのが正直なところ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-08-03 20:55:49)《改行有》

3303.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 アニメーションにCGが使われるのも今や当たり前になって、メカニックな動きは実にスムーズな動きを見せるのだけど、一方で人物の描写はというと、まるでわざとリミテッドアニメーションのテイストを出そうとしているかのように、動きが乏しくって。 動くメカと、動かない人間。 まあ、人間「以外」の部分を見てくれ、ってことなのだとしたら、なるほど、見ごたえありますが。 ・・・中途半端なところから始まるのがエヴァンゲリオンの売り、なのかも知れないけれど、そのまま中途半端に終わっちゃうこの第1作だけでは、何とも言えず。[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-07-27 21:54:35)《改行有》

3304.  クォ・ヴァディス(1951) 歴史スペクタクル超大作。のハズなんですけれども。 どうも、シケた印象が拭えないのです。確かに、いかにもスペクタクルです、というシーンが一部あるにはあるのですが、大半のシーンはいまいちパッとしない中に、唐突にそういう規模感を誇示するようなシーンが挿入されるもんで、「その中間のちょうど良いシーンは無いのか」、と言いたくなります。そのスペクタクルシーンも、CGなんか無い時代に「うわー、いかにもCGっぽいなあ」と感じさせるもので、ある意味、時代を50年ほど先取りしていますが。 皇帝ネロのキリスト教弾圧が描かれる以上、ネロが単なる「おバカさん」として描かれるのは致し方ないとも思われますが、肝心の主人公まで薄っぺらい人物なのは、不満を感じざるを得ません。最初はローマ人以外を見下していた主人公が、キリスト教との出会いとともに人類愛に目覚める――という風に本当は描きたかったんじゃないかと想像するも、実際は「キレイなお姉さんについていって新興宗教の集会に出席したら、すっかりハマってしまいました」という現代でもアリガチな話以上のものは、何も描かれておらず、我々の心に残るような、転機と呼べそうなものが何もないから、困ったもの。 終盤、競技場でライオンに襲わせるなどの、ネロによるキリスト教徒虐殺シーンが続くのですが、これも、その残酷さを正面から描くでもなく、逆に間接的な描写で我々の感情に訴えかけるでもなく、殺戮の割にはやけに淡々とした描写が続くばかりでコワくない。撮影のためによくこれだけの数のライオンを集めたなあ、とは思うけれど、そんなことにだけ感心してても仕方ない訳で。 という訳で、表面的な語り口が続く3時間弱。ちょいとつらいです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-07-04 17:20:06)《改行有》

3305.  待つなジャンゴ引き金を引け 叔父と妹が暮らす故郷の家に、久しぶりに姿を現した男、ジャンゴ。・・・って、だからジャンゴって一体誰なのよ。とにかく例によって例のごとく本作の主人公も、ジャンゴなのです。逆にこのタイトルで、もしジャンゴでなかったら、ビックリしますけども。 ジャンゴが帰ってきたのは、悪党どもに命を奪われた父の、復讐のため。銃を持ち出したジャンゴは仇の姿を追いもとめ、悪党どもを次々に抹殺。で、映画開始30分もせずに無事、復讐を果たすのでした。 もちろん映画がこれで終わる訳もなく、ジャンゴの動きがいささか派手なもんで、次の波乱を呼びおこすことになる訳ですが。 本作でまず驚いたのが、ジャンゴの家には屋根がない? 家の外見を見ると、屋根はちゃんと存在してるみたい、かつ、屋根付近には明かり取りの隙間らしきものがあるみたい、なのですが、特に映画中盤、家の中のシーンでは、屋内全面に燦燦と日光が降り注ぎ、もはやコレ、「明かり取り」などというレベルではありません。確かに屋根無しのセットで撮影すれば、照明の手間が省けて、なかなかのアイデア(笑)だと思うのですが、まず見た瞬間に、「げげっ、こりゃ雨が降ったら大変だ」と直感的に感じてしまうのは、どうにもトホホ。 あと、ジャンゴの早撃ちを始めとするガンファイトが見どころ、ではあるのですが、ヤラレ役の連中の「撃たれる演技」がどうにもヘタクソで、撃たれた瞬間、大仰に両手を挙げてみせ、どっちかっていうと、撃たれたというよりは、一斉に感電か何かをしたような。まあ、「ヤラレました」という事は充分に伝わる演技ではありますが。 復讐するジャンゴに対し、協力者がいて、敵役がいて、続出する死体にボヤく棺桶屋がいて、と、何となく一通りは網羅できている感じもありますが、あくまでそこまでの作品、といったところ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-05-30 09:28:22)《改行有》

3306.  デアデビル 有毒廃棄物を浴びただけで滅法強くなってしまう、という悪魔の毒々モンスターみたいなシステム。いや、一応トレーニングで強くなった、らしいんだけど、どうみても、主人公が苦労して強くなったような印象は皆無です。一方で視覚を失う、というハンディキャップを背負っている、らしいんだけど、いやコレ、「見えてる」でしょう。視覚を失ったハンディとか、その分、他の感覚が研ぎ澄まされて広がった新しい世界だとか、そういったものは、あくまで本人が言っているだけで、作品からは何も感じられません。 座頭市には周囲の人間とは異なる座頭市独特の動きがあって、独自の世界を作り上げている。特異なキャラであるはずの本作の主人公に対して、同じように奇抜な格好をして同じように格闘してみせる“エレクトラ”の登場は、マイナスでしかないと思うんですけどね。 ただ、そうは言っても、映画最初の方で、「デアデビルが高所から飛び降りる姿を、着地点の水たまりの反射で捉えた」シーンがあってこれが何ともカッチョよく、こういうシーンをじゃんじゃん連発してくれることを期待しちゃうんですけどね。だけどこれが、続かない。マトリックスみたいな顔でマトリックスみたいな動きをしてみせるのはご愛敬だとしても、やたら細切れで見にくい格闘シーンが続くばかりで、いささか面白味に欠けます。 敵役もコリン・ファレル演じるブルズアイは、何が売りのキャラなのかよくわからず、唯一目を引くのはマイケル・クラーク・ダンカンの超ムキムキぶり。これは確かにスゴイ(でも、これだけムキムキなら、もっと強いかと思ったけどナー)。 という訳で、無事、シリーズ化されることもなく、ベン・アフレックは後にバットマンとして生まれかわり、何だかそれって、覆面レスラーがライバル団体に移籍して別のマスク被ってリングに上がるみたいな不義理、のような気もしないではないですけど。ま、いいんですよね、きっと。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-04-30 20:39:21)《改行有》

3307.  ねらわれた学園(1981) 《ネタバレ》 大林監督が亡くなったということで、追悼企画として何ぞテレビ放送があるだろうと思ったら、いやはや、よりによって『ねらわれた学園』を放送してくるとは、何というチョイス・・・しかし、では大林作品の中で代わりに何を放送したらよかったのか、と言われても、正直、心当たりは無いんですけどね。 アイドル映画は安っぽくてよい、というより、アイドル映画たるもの安っぽくなければならぬ、という流れを作った、ある種エポックメイキングな作品ではあります。アイドル映画の魂は非日常感・非現実感にあり、ってことなんでしょうが、しかし見ている側としては、このムチャクチャな特殊効果と素っ頓狂なカメラワーク(冒頭のコマ落としだとか、剣道場の地べたを走りまわるカメラだとか)を、「非現実感覚」と捉えてよいのか、単なる「激安風味」と捉えてよいのか。まさに両者紙一重。ヘンテコなカーチェイスもどき&クラッシュシーンが唐突に挿入されるあたりにも、夢と安さが炸裂しています。 公園で主人公たちが会話する場面、カメラは彼らそっちのけで、公園につどう若者たちやジャズバンド(何でこんなところで演奏してるの?)ばかりを追いかけて、おいおい、撮っている側が全然会話に興味ないんじゃないの、と。作り手は撮るのを楽しんでるけど、その分、ストーリーがそっちのけ。そっちのけというより適当。というより迷走。 物語は原作のジュブナイル小説からだいぶ改変されていて、「主人公の関クンが準主役にまわって、薬師丸演じる女子学生が物語の中心」なんてのは序の口中の序の口。高見沢みちるが転校生という設定に変えられたのは悪くないけれど、彼女をクラスに紹介する際の教師のセリフが「突然、我が校に転校することになった」ってもヘン。だけどこれも序の口。敵の総帥・京極クンの代わりに登場する峰岸徹、これがもう、目も当てられないナゾの銀ラメ男。こんなムチャクチャやって、原作者に怒られても知らないぞ、と言いたいところだけど、肝心のマユタク先生自身が作品に出演されているので、完全にお墨付きなワケです。大らかというか、何というか。 で、何だかワケのわからないこの峰岸星人、いったい何者かと思ったら、「はるかかなたの金星からやってきた」だってさ。まさかそんなご近所さんだったとは。ここまで姿かたちが浮世離れしてるんだったら、いっそガミラス星かどこかもっと遠くの星から来てて欲しかったぞ。 映画後半、峰岸星人が上半身裸になると、お腹には巨大な眼が描かれていて、さらには画面にさまざまな色彩の光があふれる。どうやらコレ、要するに、大林版「2001年宇宙の旅」なんだなあ、と。 そういう理解でよいのかどうか。 あと、どうでもいいですけど、出演者の中に、大林監督の娘さんもいましたね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-04-29 20:48:21)《改行有》

3308.  ローグ アサシン 《ネタバレ》 リー・リンチェイとジェイソン・ステイサムが激突!ってんだから、さぞかしマーシャル・アーツをお腹いっぱい堪能できるのかと思いきや、すぐに銃が出てくるもんで、なかなか格闘アクションにたどり着かない。途中、ケイン・コスギが何とかリンチェイに食らいつき、見てる方としても「リポD魂でガンバレ!」と、つい力が入ってしまうのですが、イマイチ、見せ場を作らせてもらえず。じゃあしょうがない、石橋凌でもいいから頑張っておくれ、という訳で、終盤には一応、チャンバラ・アクションが。 最後の最後に、ようやくリンチェイvsステイサムの格闘にはなるのですが・・・この監督、こういうアクションには向いてないんでしょうね。「動ける男」たちを出演させた以上は、彼らの動きをもっと信頼してもいいだろうに、映像をムダに細切れにしたりムダにいじってみたり、どうこれカッコいい映像でしょ、といかにも言いたそうですが、その分、アクション自体のカッコよさが損なわれてしまって。 物語は、ラストにちょびっと意外性を持たせているのですが、こういうのも「おお、なるほどそうだったのか!」と思わせるものと「今さら何言ってるんだよ!」と思わせるものがあって、本作は残念ながら後者ですね。オチが単なる説明でしかない、納得感の乏しさ。 それにしてもあの、あちこちに貼ってあるニホンゴの標語モドキ(?)みたいなのは、一体何なんですかね。絶対、ワザとやってますよね、コレ。くれるのなら、一枚欲しいぞ。[CS・衛星(吹替)] 5点(2020-03-15 20:23:35)《改行有》

3309.  ヴァレリアン 千の惑星の救世主 要するにコレって、「オモシロい」んだろか。 ってなコトを思う気持ちも映画早々に消え失せてしまい、もう明らかに、オハナシそのもので面白がらせようなどという気持ちは作り手の方にはサラサラ無くって。そりゃま、最後まで観ればそれなりに「ほ~」と思わせる要素も無い訳では無いですが(無いに等しいけど)、どっちかというとオハナシなんてそっちのけ、せっかくCG使いまくるんだから何でもデキちゃうんだよね、とばかり、脈略がないと言ってよい程に様々な事象が画面に現れ続け、様々な光や色彩が画面に溢れ、それを(楽しめる人は)楽しむ、というタイプの作品でしょう。そこは『フィフス・エレメント』よりも徹底しています。 なので、理屈抜きに発生する様々な変容(エイリアンのダンサーのコスチュームが変わるとか、風貌が変わるとか、しまいにゃ砂みたいになっちゃうとか)が、どれだけ我々の意表をつけるか、が腕の見せ所なのでしょうが、正直、『アバター』等々の後では既視感の枠から抜け出せておらず、ついでに宇宙船のフォルムがファルコン号のパクリにすら見えてきてしまって(笑)、いやはや、なかなかムツカシイですなあ。 軽いノリの主人公が繰り広げる陳腐な冒険譚を通じ、我々の前にぶちまけられる既視感混じりの映像の数々。これもまあ一種、広義のポップアート、といったところでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-03-01 07:15:57)《改行有》

3310.  ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 見てると、ああ、きっと撮影現場は、出演者たちが和気あいあいとして、さぞかし楽しかったんだろうなあ、などと思えてきて、そういうのは別に悪くはないと思うんですけど、でもここまで来るとちょっとついていくのに難アリかと。 飲み屋に入ったら、隣のテーブルにはすっかり出来上がってしまった先客がいて、大いに盛り上がっているんだけど、まだ素面の人間からすると、一体何をそんなに盛り上がっているのかまったく意味不明。という状況に近いものを感じます。ちょっとメンド臭いタイプの疎外感。 95年の『ジュマンジ』はまだ『ジュラシック・パーク』(93年)がCGクリーチャーを世に問うてから間もない段階の作品で、毛の生えた哺乳類を登場させた(CGのデータ量も増加する)のが驚きだった、そんな時代。それと比べると本作は、特殊効果の進歩の点では確かにずっと先を行っています(ところどころヘンな部分もありますが、まあ、ご愛敬。こういう映画ですから)。しかし一方、『ジュマンジ』ってのは、ゲームの世界に入り込む話ではなくって、逆にゲームの世界が現実世界に飛び出してきて、どこまでも広がって行ってしまう、ってのが面白かったんですが、本作は登場人物たちがフツーにゲーム世界に入り込んでいて、面白さもスケール感も半減。路線を変えたのはいいとしても、この点では退歩してしまった印象が。[地上波(吹替)] 5点(2020-01-28 21:32:33)《改行有》

3311.  悪党に粛清を クラマックスの決闘が、何ともシビれるんですけどね。ただ・・・。 駅馬車でチンピラと同席してしまったばかりに妻子を殺された男の復讐。しかし復讐は復讐を呼んで、やがて訪れる、対決の時。追い詰める者たちと、それを待ち受ける者、まさに「人間狩り」vs「人間狩り」とも言うべき銃撃戦が展開されて、手に汗握るクライマックスとなっています。 ただ全体的に、作り物めいた映像が、どうもいただけません。そもそも西部劇というジャンル自体がこれまで「雄大なる自然」を背景に描かれまくってきた歴史があるだけに、この映像には違和感を拭えません。そもそも、西部劇とCGの食い合わせの悪さ、ってのが露骨に出てしまっています(まあ、過去にはSF仕立ての西部劇もありましたけど、そういうのとは違う、根本的な違和感)。 非常に残念です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-01-28 21:11:02)《改行有》

3312.  ライフ(2017) 国際宇宙ステーションという閉鎖空間の中で、コンニャクに襲われるお話。いや、成長するとイカとクリオネの中間みたいになってきて、要するに、火星人ってのはてっきりタコ星人なのだと思っていたら、実はイカ星人だったのでした。これはなかなかの新機軸。って、どこが? 何と言いますか、地球上にもその辺に転がってそうなフォルムなもんで、もう一つ、オドロオドロしさが無いんですけどね。 でもこの作品、無重力の描写はなかなかのもので、人間がフワフワ動き回るかと思えば、それを追いかけるカメラも無重力を感じさせ、雰囲気がよく出てます。迷路のような宇宙ステーションの中で、モンスターに襲われた乗組員の死体が宙を漂い、そして神出鬼没のモンスターが襲い来る。っていうのがちょっと、ミステリにおける「吹雪の山荘モノ」みたいなテイストも、感じさせている、かも(←こじつけめいているので自信の無い表現になってます)。 ただ、結構ストレートに犠牲者を出しまくった展開の割には、終盤、完全にもたついてしまって大失速。変にオチをつけようとするから、こんなコトになっちゃうのよね。[CS・衛星(吹替)] 5点(2020-01-25 13:55:54)《改行有》

3313.  アナと雪の女王2 天下の「アナ雪」が、2作目、こんなんでいいのかなあ、と。いいのかもしれないけれど、何だか、なあ。 セリフの上では、姉妹愛みたいなことをしきりに語っているけれど、いや、セリフはいいから、それを行動で示せよ、と。 後半に展開される冒険物語は、その姉妹愛に裏打ちされてる、ってコトなんでしょうけれど、もともと「4人での冒険」ありき、みたいなオハナシなので、ちっとも切実感みたいなものが無い。 どこからともなく聞こえてくる謎の声、というのが物語の発端にあって、そこにエルサが引きつけられていくんだけど、その引きつけられていく理由が「私だけにはワカルんです」ってんじゃあ、これまたちっとも切実さがなくって。もう冒険でも何でも勝手にしてよ、という気持ちになってきちゃう。 というワケで正直、あんまりノレなかったんですけれど、ミュージカルとしてはさすが充実していて、数々の楽曲を、水・氷・炎を自在に操るCGが彩り、目を楽しませてくれます。ある意味、一作目よりは「雑音」の少ない構成とは言えるのかも知れません。 まあ、天下の「アナ雪」にあまり噛みつく自信もないので(笑)、きっとこれは寝不足のまま観に行った私の方が悪いんだろう、となどと反省しつつ、しかし、では寝不足でさえなければノレたのか、というと、はなはだ疑問なのですが・・・。[映画館(吹替)] 5点(2019-11-24 07:23:25)《改行有》

3314.  スパイダーマン:ホームカミング またもスパイダーマンの新シリーズ、大人の事情と言うべきか、それとも子供じみた事情と言うべきか。 また一からやるんなら、何か面白いこと思いついたんならまだしも、マーベル印だというだけで大して新味もなく、結局、「スパイダーマンの糸があわや、切れそう、剥がれそう」というサスペンス以外にこれといって見せ場がない、このマンネリ感。 今世紀に入って三度目のシリーズだから、「ピーター・パーカーがどうやってスパイダーマンになったかなんて、もうどうでもいいよね」とばかりに、適当なストーリー。 マイケル・キートンの特徴の薄い顔立ちも、悪役としてはちと弱い気が。[DVD(吹替)] 5点(2019-11-14 21:12:16)《改行有》

3315.  パラノーマル・アクティビティ 「こういうもんだと思って楽しむ」タイプの作品、ですね。我々の方もちゃんと「こういうもんだ」と思う準備はできてるんですから、何もそんなに一生懸命、「なぜ撮影をするのか」を言い訳がましく劇中で説明してくれなくってもいいんですけれども。 「手品師にしては、たかがスプーンを曲げるだけなのにヘタクソ過ぎる」から、これはマジックではなく本物の超能力なんだ、という理屈。ドキュメンタリを装ったこの作品も、ヘタクソであればあるほど本物らしくなる、という趣向でしょうか。まあ確かにユリ・ゲラーだって、もう少し技術があったなら、イスラエルで営業できなくなることもなかっただろうし、逆に、世界的に知られることもなかったんだろうけど。 とは言え、本作もホントにヘタクソでデタラメなのではなくって、ヘタクソを装っている部分があり、むしろ、会話のシーンなんかではオフの音声を利用したカット繋ぎ(疑似的に、音声の切り替えが映像の切り替えに先行するような効果)を感じさせる場面もあったりして。 固定されたカメラが、「何かが起こる」ことを待ち続ける。我々も、画面内のどこで・いつ・何が起きるかを、固唾をのんで見守ることになり、こういうのは、映画を見る上でのちょっと楽しい経験でもあるのですが。ただ、結局そればっかり、ではあるのよね。 はい、「こういうもん」ですから。[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-10-13 12:32:00)(良:1票) 《改行有》

3316.  ドクター・ストレンジ 《ネタバレ》 巨大な顔を相手に押問答をしてオチをつける、ってのは、マトリックス レボリューションズでもう終わりにしてくれると思ってたんですけどね~。 認識が甘かった。[DVD(吹替)] 5点(2019-09-28 02:18:35)《改行有》

3317.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 これはもしかしてアレですかね、“エイリアン VS ブレードランナー”の前日譚ですかね。そんな映画がいつかできるとして。アンドロイドは電気ウナギの夢を見るか? 見ないでしょ。 未知の惑星を防護マスクも何も無しで闊歩して、そんないい加減なことでいいのか、と思ってたら案の定、謎の花粉が飛んできて大変な花粉症に悩まされることに。まあ、一作目とは趣向を変えよう、ってのは大いに結構なんですけれども、あの「宇宙服のマスク越しに襲われる」っていう衝撃に比べると、ヌルいというか何というか。一作目って、奇妙な事象の連続で我々をグイグイ引っ張って、謎の連続で前半をアッという間に見せる(後半はパニックでアッという間に見せる)、実にスリリングな作品でしたが、タイトルのうしろに「コヴェナント」をつけただけで、こうもモッサリするものかと。 一作目とは路線を変えよう、趣向を変えよう、ってのは勿論結構ですが、終盤に「実はエイリアンが一匹、船内に」という、とってつけたような原点回帰。しかし一作目の神秘性を削ぎ落された本作では、ずいぶん見劣りがしてしまいます。 という訳で、「エイリアンもよく見ると赤ちゃんの頃はカワイイねえ」という、まあ、そんな作品でした。 本作はニーベルンクの指輪における序夜、らしいので、いつか「神々の黄昏」が描かれるのでしょうか?[DVD(字幕)] 5点(2019-09-08 17:17:51)《改行有》

3318.  亡国のイージス 物語の基本骨格は『ザ・ロック』的な単純なオハナシなんですが(というか、この映画、ブラッカイマーに見つかったら、ちょっとヤバいんじゃないの?)、その単純なオハナシの中に、「いや、実は背景にはいろいろあるんだよ」と言いたげな、よくわからない断片の描写があちこちにあって、何ともモヤモヤしてます。 まさか、これって、原作を読めってことですかね?[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-08-17 11:40:28)《改行有》

3319.  沈黙の戦艦 露骨に『ダイ・ハード』の二番煎じなんですが、早くも出涸らしの印象。この上もなく薄味です。 高層ビルならぬ戦艦ミズーリが武装集団に乗っ取られて大勢が人質に取られ、主人公が孤軍奮闘、敵に立ち向かう。爆発からは飛び降りて逃げる、なんてところまでしっかり『ダイ・ハード』を踏襲している訳ですが。でも『ダイ・ハード』が開始早々から登場人物たちの人間関係を緊迫感を持って描き、上々の滑り出しだったのに比べると(タカギ社長にまで見せ場を準備する周到さ)、本作の冒頭のヌルさはちょっとヒドいんでは。ダラダラとしたヌルい展開から唐突に事件が発生する、という意外性を狙ったのかも知れないけれど、主人公を含め登場人物の一人として我々の関心を引くことがないまま事件に突入し、艦長なんてもう、存在感ゼロ以下と言っていいくらい。 中盤は戦艦の中の攻防戦、だけど、通常我々がその中を知ることができない戦艦を舞台にした以上は、その舞台設定の面白さをもっと出して欲しいところですが(『ダイ・ハード』ではエレベーターシャフト、ダクト、工事中の階、いろいろありましたね)、本作には印象的な場面なんかロクすっぽ出てこなくって、適当なセットで撮影したようなシーンばかり。 セガールの格闘技系アクションがもうひとつの見どころで、これはまあ、まだ痩せてる当時のセガールだし、それなりにしっかり動いてますけれど、相手が武装集団ですから、素手で戦うシチュエーションにも限界が。後半はあまりセガールが活躍し切れていないような。 同僚たちが大勢、人質になっているのを後目に、さっき知り合ったばかりのプレイメイトの身だけを必死に守ろうとするセガール。同僚の何人かが敵に殺害されたのに、最後はうれしそうにプレイメイトとチューするセガール。こういうケーハクさだけは、『ダイ・ハード』には無かった本作の良いところかな、という気もいたします。[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-08-10 14:54:14)《改行有》

3320.  男はつらいよ 寅次郎心の旅路 当時のウィーン市長が寅さんのファンだったもんで、ラブコールをいただいて実現した、『男はつらいよ』シリーズの海外進出。ではあるのですが。 残念ながら、寅さんを海外に連れ出す、という設定を無理やり作り出すだけでもう限界、という印象。あとは大した起伏もなく、すみません、以前観てた時は、途中で居眠りしちゃったんです。 だいたい、肝心の寅さんがヒマそうにしてるし。途中から、寅さんが遠い異国で連れ(柄本明)とはぐれてしまう、という展開になり、本来ならこれは大事件でいくらでも盛り上げようがあるだろうに、どういう訳か、本作の物語は妙に大人しいんです。寅さんは竹下景子に何となくフラフラついていくだけ。一応彼女はマドンナ役だから、寅さんは彼女にホレてる、ということになるんでしょうが、それすらもハッキリしない。一方の、騒動の発端である柄本明も、独自にウィーンを楽しんで、寅さんの物語にはロクにからまないし。 無為に時間だけが過ぎてゆき、なんとなくそれぞれがバラバラに納得して、物語が終わってしまう。 あと、第三の男のパロディなんかも出てきますけれど、別に面白くも何ともないですしね。これを言っちゃあオシマイなんですけれど、男はつらいよシリーズの根本的な欠陥というのは、コメディなのに山田洋次カントクにお笑いのセンスがない、ということに尽きるんじゃないでしょうか(あ~あ、言っちゃった)。[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-08-04 18:16:15)《改行有》

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