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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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321.  ナイト・オン・ザ・プラネット オープニングの地球へのズーム、地球はよどみなく自転していますが、昼と夜は等分に変わらず、影=夜の部分に時折、差し込む光のようなものが、何気ない日常のドラマを感じさせてくれますねー。地球の各地で同時間に繰り広げられるタクシーの物語。人と人とが袖振り合うことで、少しだけ心が変わったりする日常の人間模様が、夜のタクシーを縮図として届けられます。それぞれのエピソードの冒頭、都市の画1コマ1コマがその街の息遣いを、ひたすら走り続けるタクシーが街の息吹を感じさせてくれます。長回しの多い会話の合間にタクシーからの主観ショット、街を滑るタクシーのロングショットを挿し込み、見ている者も心地いいドライブを楽しんでいるような気分にさせてくれます。「おはよう、アキ」、命ある者にはどんな者にも平等に朝はやって来るのですねー。今日とは少しだけ違った朝をむかえたい人におすすめの作品。9点(2004-05-22 21:18:27)(良:2票)

322.  黒の報告書 佐賀潜原作の「華やかな死体」はかなり前に読んだのですが、正直内容をまったく覚えていないのが幸いして、ストーリィそのものを楽しめました。忘れっぽいというのもいいものですね。さて、カメラはあいかわらず手前に人物の背中や頭や、静物をバーンと据えてその向こうで会話する人物が配置されるパターンが多いですねー。さすがの私でも一目見て増村だと分かります。しかし女性のうなじなどは色気もあっていいのですが、頭髪の薄くなりかけたおっさんの後頭部などが写ると苦笑してしまいますね。まーそんなことはおいといて、宇津井健扮する検事が、誠実に一生懸命に殺人事件の犯人を挙げ、起訴し、公判に臨むのですが、敏腕弁護士及び生活を優先する人間たちの前に・・・という話です。その検事がエゴを貫くところや殿山泰司扮する老刑事がいい按配に配置されていてなかなか見ごたえあるテンポのいい作品でした。7点(2004-05-21 20:46:53)

323.  サンセット大通り ワイルダー、ハリウッド監督7作目。この作品がブラケットと組んだ最後の作品となってしまいました。サイレントからトーキー、モノクロからカラーへ。そんな時代に刻まれるハリウッドの内幕、人間模様をリアルに写実しておりますねー。スワンソン、シュトローハイムを配すること、この作品そのものをモノクロで撮影することで、古き時代へオマージュが捧げられ、同時に風刺がなされます。作中、スワンソンが邸宅で見ている映画が、実際に自ら出演、シュトローハイムが監督した『Queen Kelly』だってんだから泣ける・・・。大スターを大スターのままに存在せしめる執事の姿は自らの存在価値をも賭けたシュトローハイムの執念のようにも見えます。そして、「映画のほうが小さくなった」のスワンソンの台詞・・・、今の時代の方が響いたりしますねー。自らに目覚めたジョーの悲劇、自らに目覚めぬスワンソンの悲劇。うならされるラストでした。8点(2004-05-21 19:22:37)(良:1票)

324.  異国の出来事 ワイルダー、ハリウッド監督6作目。これは、戦後のドイツ教育プロパガンダとしての使命を帯びた特異な作品ですが、そこはワイルダー、そんじょそこらのドキュメンタリー作品など撮るわけがなかった。ベルリンを舞台に風刺をきかせた見事なラブコメディーじゃないか、これは。よくできとるぞ、この脚本。マレーネ・ディートリッヒとジーン・アーサー、2人とも雰囲気まんまやん!というつっこみを入れたくなるほどまんまな役柄なんですが、特にアーサー演じる堅物が壊れていくところの表情、しぐさのコントラストは絶品です。恋の行方も二転三転、ワイルダータッチで、小道具もばっちり。こんな名作が隠れていたなんて、プロパガンダ映画のレッテルを貼っていた私が悪うございました。お詫びついでに9点献上いたしやす。9点(2004-05-20 23:35:12)(良:1票)

325.  失われた週末 ワイルダー、ハリウッド監督4作目。オスカー獲得、パチパチパチパチ。非常に真面目な作品で、笑いは排除されております。中毒者を扱うという点で、この時代には冒険だったようですね。さて、お酒を求めてさまようレイ・ミランド扮するドン、こいつがもうどうしようもないんですが、見ているうちに「ドン、我慢しろ!」という感情よりも、「ドン、後ろ後ろ!電灯、電灯!」と思わずドリフのコントを見る子どものような声を上げてしまいそうになります。ドンが飲むのを期待してどないすんねん、とすぐに気付くんですけどね。いやー、でも病院のシーンなど、かなり中毒者をリアルに描こうとするワイルダーの姿勢がよく見えますです。ハッピーエンドになっているのは、そうしないとパラマウントの幹部が映画化させてくれなかったようなので、甘いと思う方々、大目に見てあげてくださいね。7点(2004-05-20 00:59:35)

326.  極楽特急 《ネタバレ》 「しかしルビッチさんはドアがお好きどすなー」、舞妓さんならきっと見終わってこう言うかな(言わんか)。時計のカットだけをつなげて会話をかぶせるところや、医者やゴンドラの連想から話をつなぐところなど、“らしい”ですねー。会話もしゃれてるし、テンポもいいし、カメラ移動も巧い、です。ストーリィに少しひねりが足りないのがマイナス、かな。ケイ・フランシスのマダム・コレには、“ケイ”つながりで桂銀淑の大阪暮色を贈りたいと思います。♪あほやねんあほやねん騙された私があほやねん♪ ケイ・フランシスに桂銀淑の歌を贈っている私があほですな。8点(2004-05-20 00:16:30)(笑:1票)

327.  ビッグ・フィッシュ 3年かかって百科事典のアルファベットのGまで読んだ父親が、息子に、家族に、周りの人々に与えたのは、Gの次の、読んではなかったHで始まるHAPPYだったのだ。そうだ、HAPPYなど理屈で理解するものではないのだ。葬儀に集まった面々の表情、しぐさがそうささやいていました。8点(2004-05-19 00:55:22)

328.  テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》 久しぶりに見た。今度こそ騙されんぞ(当たり前である)!と気合を入れて見た。いやー、わかっていてもおもろい。いや、わかっているからおもしろい。奥さんの表情、子どものしぐさ、医者の・・・、駄目駄目これ以上書いちゃ。居並ぶのここのレビューを担保にして、皆さん、さー見てください。1~5番までのレビュワーが仲間だなんてことは・・・ない、だろう・・・。9点(2004-05-17 21:45:58)

329.  巴里の屋根の下 《ネタバレ》 これは映画中のシャンソンを聞くだけで幸せな気分になれます。アルベールは恋には破れたが、楽譜までは破らず、あいかわらずパリの屋根の下で楽しそうにシャンソンを教えています。「まーまー皆さん、生きてりゃいろんな嫌なことも辛いこともあるかもしりゃーせんが、ここはひとつ、シャンソンでもうたって甘い気分に浸りやしょう」というメッセージが聞こえてきそうです。トーキーな台詞は少ないですが、数々の映像的音使いのセンスあふれる作品です。シャンソンで口説かれたのはニニだけではなく、“パリの屋根の下”で幸せになったのもニニだけではなく、この私もでした。思わずつっこみたくなるストーリィがマイナス1点です。9点(2004-05-16 23:44:36)(良:1票)

330.  月とキャベツ 《ネタバレ》 うーん、そうですねー。月=少女=神秘、キャベツ=花火=生ってことで、想いを胸にキャベツに羽根をつけるためにやって来る少女。地球の鼓動を表現したダンスは、キャベツの成長=花火が曲を作ることへの祈り。勝手にそう解釈しましたが、確かにラストの「one more time,one more chance」は、ほっといても切ないこの曲がさらに切ないです。しかし・・・落ち着いて美しい映像表現には見るべきものはありますが、山崎まさよしPV感は脱却できるものではないですね・・・。5点(2004-05-16 20:15:19)

331.  大いなる幻影(1937) 反戦を謳い、人間の本質を描き出した見事な作品です。「所詮、人間が作った物」の国境に救われるラストシーンは、人間が作る物への愚かさと尊さを描き出していてなんとも象徴的でした。幻影であるかもしれないが希望を紡ぎだす1コマ1コマ、1シーン1シーンは、どれも丁寧。どこまでも高貴になり得る人間、その姿そのものが幻影であったしても、幻影が実体になるその時を信じて営まれる人間の行い。その行いのなんとも愛しいことか。その行いこそに人間の本質があるのではないだろうか、と感じさせられました。そう感じることが“大いなる幻影”なのかもしれませんが・・・。とにかく素晴らしい作品です。10点(2004-05-14 13:23:21)(良:2票)

332.  はつ恋(2000) 《ネタバレ》 まずは長回しの多い、落ち着いたカメラワークがとても気に入りました。そしてなんといっても気に入ったのがラスト。まばゆいキッチンの映像に重ねられる会話。多々良くんの「お父さん」の台詞。そして、犬。母の死後の家族のさびしさとそれを乗り越え一歩を踏み出した聡夏の今を見事に表現。あんたでないことは確かだったラブレター、母のはつ恋は娘に伝わったんですねー。私は夜桜のシーンより断然このシーンが好きなのです。7点(2004-05-12 20:05:37)

333.  深夜の告白(1944) ワイルダー、ハリウッド監督3作目。この作品の注目すべきは、コンビを組んだ間で、唯一僚友ブラケットが脚本を降りた作品。その代わりに組んだのがレイモンド・チャンドラーで、そのあたりは大変興味深いです。そんでもってサスペンスタッチのこの作品、完成度の高さもさることながら、キーズがネフにマッチで火をつけるラストなどワイルダー色も十分。机一つ分の距離よりも近かったキーズとネフの思わぬ別離。このシーンは数年後に訪れるワイルダーとブラケットの決別を暗示しているかのようで、ストーリィの内外で切なーい、です。“我が道を往く”ワイルダー、オスカーは次作までおあずけです。9点(2004-05-12 19:09:07)

334.  世界の中心で、愛をさけぶ うーん、なぜだろう、心が動かなかったなー。周りから聞こえるグスグスに反比例するように心は乾きっぱなし。監督の前作『きょうのできごと』は行定色たっぷりで満点を献上しましたが、今作は『ひまわり』の延長上にある死生観、残された者のけじめというテーマが、なんかあっさりし過ぎていて肩透かし。最初は監督を断ったのもわかるような気がしました。『花とアリス』(同カメラマン)では気にならなかったカメラの揺れもこの作品では、テーマの重みからか「頼むからもっとどっしりしてくれー、止まってくれー」とさけび続けました。愛をさけばしてはくれず、残念無念の一本。 実際に頭を丸めた長澤まさみの役者根性に+1点。5点(2004-05-11 17:36:37)

335.  阿部一族(1938) 森鴎外原作の“武士たるもの”を描いた作品です。かなり手間隙とお金をかけているのでは、、、とうかがえます。カメラは縦の構図やフォーカス送り、深度の浅い銃口や井戸をはさんで2人が対峙するシーンなど見所たっぷり。セットも燃え崩れる屋敷などたいしたもんで、編集も丁寧です。どうしても台詞が聞き取りづらいのは仕方ないですね。内容は、阿部一族を真ん中にどかーんと据えて、多助と竹内数馬なる人物を脇に置き、武士の潔さを描きます。追腹うんぬんは少し時代背景を知ってから見たほうがいいです。息子の殉死の申し出に嬉々とする母親や白装束の晴れやかな老侍が白のまぶしい階段を登って行くシーンなど、どこまでもカラッとしており、逆に痛々しさを感じました。それはラストの滅び行く一族が煙に包まれていく白のまぶしさでもそうです。殿様の「すがすがしい朝じゃの」という台詞が輪をかけています。「犬死一番」と焼け跡に一人たたずむ女の姿が私には救いでした、、、。8点(2004-05-10 20:24:42)

336.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 全体を貫く夢とデジャブー。もしや私は今、、、この映画を見てレビューしている自分を夢見ているのではないだろうな、、、と考える自分が夢に出てきそうな映画。5点(2004-05-08 00:26:21)(笑:1票)

337.  八月の鯨 これはもう大、大好きな作品。見ているといつの間にか老姉妹と同じ空気を吸い、同じ時間をゆったりと共有している自分がそこにいます。私の心にも鯨が生まれるんです。作品を貫く赤と白のバラ2本。白い髪、白い衣装、白鳥の記憶、目が見えない分本当を感じるリビー。赤いカーディガン、官能的な思い出に浸るセーラ。姉妹の心が触れ、2人の手が重なる時、真実の白と情熱の赤が一つの人生となります。そして岬へ歩き出す2人。このシーンはもうなんともいえません、、、そこに差し込まれる、時計、整然と並んだお皿、赤と白のバラ、そして若かりし姉妹の写真のカット。彼女たちに鯨が帰ってきたー!月が波間にばらまいた銀貨のように、私の心にキラキラ揺らめき輝く作品なんです。10点(2004-05-07 23:55:06)(良:1票)

338.  たそがれ酒場 いやー、にぎやかの一言。歌に踊り、クラシックにストリップ、色恋沙汰に刃傷沙汰、、、グランド・ホテルなんてぶっ飛ばせ!の勢いでたそがれ酒場はホストもゲストもわいわいがやがや。グランド・ホテルを意識するからか、ピアノを弾く音楽家は、ライオネル・バリモアに似とるなー。さてそんな群衆劇にピリッと1本背骨を通しているのが、開店から閉店まで酒場の片隅にいる老画家(小杉勇)。彼を配置することで芯のある作品に仕上がってますねー。戦時へのノスタルジー、戦争に荷担した葛藤、裏切られること、赦すこと、家族への愛、恋人への愛、生きる希望と現実、登場人物が炙り出すそんなこんなは、戦後10年目に作られたこの時代のリアリズム、日本のありのままの姿を酒場という空間にまさに縮図として描いたかのようです。そしてそれは戦争帰りの内田吐夢監督の思いだけではなく、この作品に携わったすべての人の思いが等身大でぶつけられているのではないでしょうか。同時代の心理描写に“富む”秀作だと思いました。8点(2004-05-07 00:37:27)(良:1票)

339.  プレイス・イン・ザ・ハート やはり出てきましたかKKK。『フライド・グリーン・トマト』でも感じたんですが、時代、地域柄、白人と黒人の交流に割って入るには、やはり三角白頭巾を持ち出すのがアメリカ人には分かりやすいんでしょうか。ラストの牧師が説く「最後の晩餐」のシーンともども、どうもこのあたりが、日本人には完全には理解不能なんだろうなー、という壁ができてしまいます。それはさておき、エドナにとっては愛する夫と暮らしたこの家こそが、プレイス・イン・ザ・ハート、すべてを賭して守るべき拠り所。様々なハードルを必死になって跳び越えるその姿勢に周りの者は心打たれ、絆が芽生えていきます。あの兄妹は大きくなっても綿花を摘んだ時の傷の痛みはきっと忘れることはないでしょう。そしてその痛みが彼らにプレイス・イン・ザ・ハートを作り上げる。さー、わたしも頑張るぞー。明日から仕事だ、仕事!わたしのプレイスはどこだ?【ゴールデンウィーク最終日に記す】7点(2004-05-05 18:37:16)

340.  私の殺した男 異色のルビッチ作品、さてどうなるものかの不安もなんのその、参った!何がってラスト3分ですよ。このシーンは映画史上燦然と輝くルビッチの3分クッキングですよ。用意する材料は役者とバイオリンとピアノ。青年にバイオリンを渡してしまえば、台詞は一切なし。手を握り合うバリモアとカーターの老夫妻、閉ざされたピアノに息吹を与えるキャロル。彼らの表情を見るだけで、わたしゃーこれから幸せですよ。ルビッチ様、あなたはいったい、Who are you!10点(2004-05-04 20:48:39)(良:2票)

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