みんなのシネマレビュー |
|
321. ブルース・ブラザース 《ネタバレ》 ちょうど古臭いという感じです。この感じを例えていうなら、TVのバラエティーとしては、「ゲバゲバ90分」よりも「オレたちひょうきん族」の方が古臭い。刑事ドラマで言うと「太陽にほえろ(マカロニ、ジーパンのころ)」よりも「西部警察」の方が古臭いといった感じです。ワタシも、アレサ・フランクリンのシーンはカッコいいと思いましたので、きっといつかこの味わいがわかる日が来るような気もします。が、来ないような気もしています。[インターネット(字幕)] 5点(2019-10-29 10:27:06) 322. ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 途中までは、いくら天才数学者だといっても、これで暗号解読なんてトンデモ映画だぞ、と思って見ていたものです。話が転調してからも、奥さんが見つけ出した封筒の束を見るまでは、えっどっちなのって思ってました。病んでる数学者役がピッタリのラッセル・クロウ。目つきがぴったりなんだ。実話ベース。見るのがきつい映画でしたので、終幕の幸せの結末にホッとしました。ペンのシーン、よかった。【追記】タイトルは原作本のタイトルのようですが、精神疾患の人のこころを、美しいものといっているなら、なにかやっぱり違っているような気はするよ。[インターネット(字幕)] 7点(2019-10-29 10:24:15) 323. マイケル・ムーアの世界侵略のススメ 《ネタバレ》 映画かと言われれば、映画ではないような。2時間のお勉強バラエティー番組を観たような気がしています。後半は、侵略と称して、アメリカの国旗をおいてくる趣向はどうでも良くなってました。とはいえ、見ている間は次は日本にもきてくれないかなとか、思っていた次第です。[インターネット(字幕)] 5点(2019-10-22 22:24:55) 324. 寝ても覚めても 《ネタバレ》 これは…。最初の20分でげんなりしていましたよ。よそんち(岡崎の実家)に行って、恋人といちゃつき放題。さっぱり愛想もなくって、夕飯の片付けもしない。東京でてきてからもノラ猫に餌やってたりして。一体、いつの時代の勘違い女子キャラだよって思っていましたよ。麦が帰ってきてからは、ああそうか、この勘違い朝子が、ここから悪夢に落ちていくんだなってワタシの血圧上がりかけましたが、そういうことでもないらしいんですね。あいや、物語のたたみ方としては、これはこれで悪夢なのかもしれません。あれだけ優しくって男らしかった亮平が、石になってしまったんですから。が、とにかく。まったく、ヒロインに魅力を感じなかった映画です。寝言は、寝て言え。[DVD(邦画)] 2点(2019-10-09 23:02:55) 325. スミス都へ行く 《ネタバレ》 シンデレラストーリーなのだから。もう少し甘ったるくて良かったんじゃないでしょうか。テーラーが新聞少年に手を出したところで、ちょっと冷めてしまいました。最後はペイン議員が唐突に、お話のすべてを持っていってしまったかんじです。そんな上タマだとは思えません。彼が口を割る以外に勝ち目がなかったわけですが、うっかり口を滑らせるようなのがよかったな。議長がときどきいたずらっぽく笑うシーンが好きでした。たぶん、議長は法案そのものになんか興味がなくって、とにかく議場が面白くなるのが好みみたいです。[DVD(字幕)] 6点(2019-10-06 21:42:57) 326. search サーチ 《ネタバレ》 刑事の手際が悪過ぎのような気もするが、それもこの尺で見せるための工夫と考えよう。短い映画は、それだけでヒイキしたいワタシです。娘にあったと思われる、もう少し複雑な父親への気持ちが欠落していたのは惜しいです。しかし、父親の娘への気持ちは痛いほどわかる。つまるところ、ああ、こういう構成があったんだ、という新鮮な驚き。コロンブスの卵(古い?)。技ありの一本です。[DVD(字幕)] 7点(2019-09-25 23:02:44) 327. 何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 うーむ。今時の作であれば、こういったサイコ系のヤツって結構あるよねって、受け流せたんだと思います。 しかし、これワタシが生まれる前の作じゃないですか。こんなころから、身内による監禁致死事件がネタになっている。いやいや、家族による猟奇ってもちろん近年始まった話じゃないんでしょうけど、白黒映画でそんなん見せられて、ショックなんですよ。映画の中だけは、昔は良かったとでもオレは思いたかったんだろうか。んなわきゃ、ないのに。 ところで、最後のブランチの告白って、本当なんでしょうか?いまわの際の、ジェーンに対する最後の復讐ってふうには解釈できないでしょうか?だって、自分自身を無実の罪に縛り付けて、その後の人生を棒にふったことを知らされるのって、相当の痛手ありそうですもの。 そのダメージで、ストロベリーアイス2つ持って、衆人環視のなか、浜辺でダンスしてしまうくらいに。[DVD(字幕)] 8点(2019-09-23 11:05:05)(良:1票) 《改行有》 328. パプリカ(2006) すさまじい。イカれた映画。毛色は違うが、大友克洋氏の「童夢」を初めて読んだときのインパクトに近い。不謹慎ですが、こんな作品を作っていたら、そりゃ早死にしてしまうでしょう。傑作としか、いいようがない。[DVD(邦画)] 9点(2019-09-15 21:23:54) 329. 天空の城ラピュタ 好きなシーンは、数あれど。なかでもひとつあげるとすれば、王道ですけど、フラップターでのシータ奪還シーン。今回再見して、いい年して少々恥ずかしいけど、これがワタシのオールタイムベストワンかもしれん、と思いましたよ。【190830・再見】面白いのはわかってたけど、あらためて見てキレイだよ。[地上波(邦画)] 10点(2019-08-31 22:30:14) 330. 十二人の死にたい子どもたち 《ネタバレ》 なにが真実かわからないけど、12人が話し合いをして、12人なりの結論をだすってのが「12人もの」のフォーマットだと思います。生き続けてくことが正しいのかはホントはわからないけど、そうみんなで決めた、というお話だと思っています。カン走ったメイコのキャラはよかった。 しかし。長すぎるんだ。長いから、シンジロウがいきなりゼロバンの経緯を導き出したりするのが、唐突な感じになるんだ。コンパクトにまとめてくれれば、もう少しシャープに見れたのではないかと思う。12人の結論を出してからのすべてのシーンがいらなかったのではないのか。 「子どもたち」ってものなら、大きくても中学生くらいまで。いたいけな子がやらないと、この話はもったいない(ひどい?)。 ダンカン氏の作品「生きない」「七人の弔」とか思い出していました。[DVD(邦画)] 6点(2019-08-30 16:51:55)《改行有》 331. イソップの思うツボ 観客の求めているものをわかっているからなんでしょうけど、とにかく観るものを驚かそうとか、裏切ろうとかの仕掛けで頑張りすぎてて、なんか全体にヘンテコになってますよね。映画を見てきたというより、遊園地の影像系のアトラクションを見てきたような気分です。【追記】共同監督の作品ってのは、過去にも見たことありますけど、やっぱり監督は一人でやるべきでしょう。現場もやりにくかったのでは。[映画館(邦画)] 6点(2019-08-22 17:07:28) 332. 世界にひとつのプレイブック 《ネタバレ》 うーん。彼にもさまざまな問題はあったんだろうけど、酷い目にあったパットが終始加害者のように描かれていているのが納得いきませんでしたよ。そんな彼を物語の中心に置くと、周りの人全てがなんか変人に見えてくるのも、見ててつらいです。そういう、理不尽ってたしかに世の中にあるんですけどね。そんな彼が、曲がりなりにも立ち直る方向に向いたのは、ワタシは「ダンス」に取り組んだからだと思っていました。カラダを激しく動かすってやっぱすげえな、と思っていたところで、ティファニーへの告白。たしかに物語的にはおさまりがいいんだけど。それは、ホントかな。[インターネット(字幕)] 5点(2019-08-17 12:15:41) 333. ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 最後、古物店のお嬢さんと仲良くなる展開も良かったです。ああ、いい子なんだろうなあって思ってましたんで。まさかのタイムスリップものですが、SF的な注意事項(過去を変えてはならない、とか)を一切考慮しないイサギの良さ。なんか、オオゲサなドタバタ話じゃないところも良かったですよ。尺が短いところも良かった。今時(でもないが)、1時間半くらいで終わる映画って貴重です。[インターネット(字幕)] 7点(2019-08-15 23:10:34) 334. 上意討ち 拝領妻始末 《ネタバレ》 綺麗な映画だったなと思う。常にシンメトリーとか、お侍さんの所作が美しいとか。武家社会のねちっこいいやらしさも、それに爆発する嘆願書もいい。しかし。いちと与五郎の二人を犬死にしないためには、是が非でも江戸に行かなければならなかったはず。作中人物である伊三郎には藩に鉄砲があることはわかってたんでしょう。なんの工夫もなく、関所を経由して江戸に行こうとする伊三郎がわからなかったですよ。関所で待っている帯刀と対決しなければならなかったにせよ。たとえこの話が、バッドエンド以外に終わりようがないんだとしても。【追記】高橋外記を倒したところで、終わっていればよかったのに。[DVD(邦画)] 6点(2019-08-11 21:48:05)(良:2票) 335. 新聞記者 《ネタバレ》 このどう評価したらよいのかわからない映画を噛み砕くために、原案とされる「新聞記者(望月衣塑子氏)」を読みました。少なくとも原案の書籍では、内調がSNSを活用して世論を撹乱しようとしているというような記述や、特区での大学設置による生物兵器開発疑惑なんてなかったですよ。だからワタシにとってはこの映画は、やや「トンデモ」映画であり、モデルと想像される望月記者について世間に誤解を与えかねない映画なのではないかと危惧してします。4点は、あくまでも、ひたむきで美しい女性記者を演じたシム・ウンギョンさんに。かっこよかった。しかし、この映画に、それ以上のなにかを読み込むのはむしろ状況をおかしくしないか。【追記】ラストシーン。わたしには、杉原のクチビルは「ゴメン」って動いているように見えました。そういう映画だと思っています。[映画館(邦画)] 4点(2019-08-02 07:40:34)(良:2票) 336. 用心棒 《ネタバレ》 「おめえはな、本当の悪じゃねえ。悪に見せるのが好きなだけらしいな」。結局、かけた情けが隙(スキ)になって、反撃を食らってしまうわけです。三十郎は、とことんそういうところのないやつでよかったんじゃないでしょうか。ただ単に無責任な面白がり。そんなロクでなしがやってきて、ロクでもない街を焼け野原にして去っていく。しかし、なぜかそこには秩序がもたらされている。ラストシーン。番太に「クビでもくくりな」っていうシーンがすき。一番ロクでもないのは、この番太だもんね。[DVD(邦画)] 6点(2019-07-28 21:54:07) 337. 運び屋 《ネタバレ》 「グラン・トリノ」がもう10年以上前の作になるんですか。彼の作でも、こういう風に年をとったらいいじゃん(困難だけど)という人生の手本をいただいたような気がしていましたが、本作でもそう。「チクショー」って言いながら、車転がして「あちこちに行く」。年齢と戦わず、年齢を味方につける。クリント・イーストウッドの佇まいがカッコいいのが説得力だとは思います。しかし、とにかく。健康第一。病床の奥さんとのシーンも良かった。[DVD(字幕)] 8点(2019-07-25 22:26:35) 338. スマホを落としただけなのに 《ネタバレ》 なんだそれ。漢気あふれるフォルダー名が飛び出しますが、一体これの出所は原作なのか。あるいは、製作チームのチェックのゆるさなのか。これを確認するために原作を読みましたよ。結果、フォルダー名としてはもちろん、そうでない場合でも、小説には一回も出てきませんでしたよ、セックスフレンド。観客へのわかりやすさからの配慮かもしれませんが、あまりに、登場人物である武井をバカにしすぎてないか。そんなこんなで、2点です。[DVD(邦画)] 2点(2019-07-24 23:33:18)(良:1票) 339. インファナル・アフェア 《ネタバレ》 上手い。そして、ラウ刑事がえらいかっこいい。そのラウ刑事のみが生き残り、無間地獄を生きていくっていうラストがいいです。ただ、ワタシはヤン警官もまったく名誉を回復することなく、チンピラのまま死んでいくのがこの映画の本筋だと思います。やるせなくっていいじゃないですか。【追記】とはいえ、ヤンにラウが献花するラストシーンも是非とも欲しいわけですので、本作の筋がやっぱり妥当なのですね。[DVD(字幕)] 7点(2019-07-22 13:51:15) 340. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM> 《ネタバレ》 プロカメラマンの行いが愚かすぎてつらい。ダシュラーがバカだとは思っていなかったけど、プロカメラマンのことは大分早い段階から、そうだと踏んでいたんじゃないでしょうか。新聞紙のことから、わざわざ暖炉に捨てた写真のことからなにもかも。奥さんのいまわの際の写真を見て、露出とかフレーミングとかいう人間、オカシイですよね。「人のズボンにかじりついたら離れない小うるさくて生意気なスピッツ」発言も、やましい気持ちのない人からは決して出ない発言なんですよ。ラストシーンのコロンボは、バカがやっぱりこのカメラに手を伸ばしちゃったよって、うんざりしているようにも見える。シスターのシーンは好きなので5点です。[地上波(吹替)] 5点(2019-07-15 21:07:47)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS