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321.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 「一発屋」の下馬評を見事に覆し、気が付けば5作も超大作の主役を張る。 これは周囲の協力は勿論、ダニエル・クレイグ本人の努力無しでは絶対になし得ないもの。 何はともあれご苦労様でした、と言いたい。 肝心の作品の方はスケールの大きな如何にも007シリーズらしいもの。 劇場により差はあるのかも知れないが、音響も素晴らしいものだった。 脇を固める共演陣も盤石の構えで、新007やCIAエージェント等魅力的なキャラばかり。 しかしながら、本作のジェームズ・ボンドは引退興行で有る事が最初から判っている影響なのか、 妙に饒舌でなんとも言えない違和感が。 終盤の展開も「実は生きていた」と言うどんでん返しを自ら潰していく様な流れ。 真面目一徹な展開だったスカイフォール後、新Mやマニーペニーの登場で往年の007らしい軽妙酒脱な味が多少は戻ってきたので、 「そこまで追い込まなくても...」と正直思った。 ダニエル・クレイグの007物語としては美しい終幕ながら、何と言うか「お仕着せ感」が終始ぬぐえなかった。 世界を牛耳る巨大な悪の組織で有る筈のスペクターが瞬殺されたり、設定と脚本に無理や粗が多い様に思えた。 それにしても、次にこのシリーズで主役を張るのは一体だれなのか。 関係者は相当なプレッシャーを抱えている筈だが、期待して続報を待ちたいと思う。 蛇足 ダニエル・クレイグ版ボンド私的ベスト5 5.スペクター 4.ノー・タイム・トゥ・ダイ 3.慰めの報酬(すみません、オリガ・キュリレンコ推しなので爆) 2.スカイフォール 1.カジノ・ロワイヤル(エヴァ・グリーン!!)[映画館(字幕)] 7点(2021-10-04 13:52:35)《改行有》

322.  MORTAL モータル 《ネタバレ》 「雷神トール」と言っても大多数の人は「誰それ?」となるだろう。 では、「マイティ・ソー」は如何だろうか。 答えは聞くまでも無い。 あのマーベルのチャラい神様と、本作で描かれる主人公は実は北欧神話をベースとした同一人物なのである。 ここまで読んで本作を観てみようと思った貴方、実際に観る前に忠告しておきましょう。 本作にマーベル版と同じノリを期待してはいけません。 そう思って臨んだら、本作には至極ガッカリすると思います。 私はこう考えます。 「マイティ・ソー」では無く「雷神トール」は、北欧の人達に取っては物凄く愛着の有る、郷土愛と結びつく尊い存在なのでしょう。 本作を監督したアンドレ・ウーヴレダルさんもきっとその一人、それは過去作品からしても判ります。 アンドレさん、恐らく「マイティ・ソー」を観て忸怩たる思いをずっと抱いていたのでは。 曰く、「俺たちのヒーローをあんなチャランポランなキャラにしやがって!」と。 そして、「俺だったらもっと良い作品が絶対に出来る!!」とも。 そういう前提で観ると、本作に感じる様々な疑問が氷解します。 怠い展開は初めから二部作・三部作を想定していたから。 説明が不十分なのは「余計な説明などしなくても北欧の皆は判ってくれる!」と思っているから。 そして、スポンサー側が皆その考えに賛同してくれたから。 じゃなければ、生殺しも良い所のラストを迎えるこんな映画には誰もGOサインなど出しません! 北欧神話を少し勉強すると、本作への見方がもの凄く変わります。 正直に書いちゃいましょう。 私、本作の続編に物凄く期待しています。 続きが滅茶苦茶観たいです。 「普通の女性」に弱い私にグサッと来たヒロインのキャラに対する加点も含めて多少甘めの点数で、7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-28 13:21:59)《改行有》

323.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 お目当てはジェニファー、なので予備知識無しで観た。 主人公の壮絶な状況に絶句。演じるラッセル・クロウの名演技も有り途中でいたたまれなくなり、観ているのが辛くなった。 奥さん、よく精神的に持ったと思う。 この二人がその後、タクシー乗車時に交通事故で二人共に亡くなられている事を知りまたもや絶句。 人生って奴は本当に判らない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-07 12:12:07)《改行有》

324.  ミッドウェイ(2019) 《ネタバレ》 肯定的な評価満載のレビューを書こうと思ったが、他レビュアー諸氏の辛口の批評を読んでその気が失せました。 そうですか、やはり史実には忠実で無かったのですか...残念です。 私はミッドウエイ海戦の詳細は知らず、また、エンドクレジットが出るまで本作の監督が「あの」ローランド・エメリッヒだとは知らなかったので、殊更にアメリカ万歳でも無く日本をステレオタイプに描いた訳でも無い本作に高評価を抱いていたのですが。 本作の様な世界的に知られた舞台を題材とした作品、しかも戦争と言う大勢の人が亡くなられた史実の映像化は難しいのでしょう。 数えきれない人たちへのリスペクトが無ければとても手を付けられないのでは。 いずれにしても、戦禍から数十年が経過した今、日米双方の協力の下でこの様な大作が作成される事が感慨深いです。 諸手を挙げて評価出来ないのは辛いですが、鑑賞し終わった時の素直な気持ちに従い7点献上致します。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-06 10:18:20)《改行有》

325.  アーミー・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 はい、私は筋金入りのゾンビ映画好きです。 私の映画鑑賞の歴史=ゾンビ映画の歴史と言っても過言では有りません。(若干誇張) あの「Dawn of the Dead」リメイクを作成した監督ならではの拘りが迸る本作。 魅力的な敵キャラの造形、緩急織り交ぜスピーディに進む物語、最後まで飽きずに楽しめます。 このスピーディさ、まさしくこれはザック・スナイダー監督が確立させた「機敏なゾンビ」有ってのもの。 でも... やっぱり私はヨロヨロと歩くゾンビが好きなんですよね~(チャンチャン)。[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-28 13:13:31)《改行有》

326.  トゥモロー・ウォー 《ネタバレ》 TVCMだけで全体が読めてしまう、典型的な侵略物SFアクション大作。 ビールでも飲みながら皆でワイワイ突っ込む為の作品です。 真面目に観たら損しますよ。もちろん褒めてます。[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-28 12:13:51)《改行有》

327.  ザ・ピーナッツバター・ファルコン 《ネタバレ》 車が殆ど登場しない一風変わったロードムービー。 ダウン症の方を主人公にしてはいるけれど、お涙頂戴的な描写は無く普通の男として描いている事も好感度高し。 クライマックスで強烈なカタルシスを感じるシーンが有るわけでもないが、観る事で何となく清々しい気持ちになれる。 シャイア・ラブーフが物凄く良い演技をしている。一時期天狗になり干されたとの事だが、様々な人生経験を得て良い顔つきの大人の俳優になった。 「ボルグ&マッケンロー 氷の男と炎の男」でそれまでのイメージとは異なる良い印象を受けたのだが、回り道は彼の役者人生ではプラスだった様だ。 ダコタ・ジョンソン、相変わらず可憐です、可愛いです。もっといろいろな作品に出て欲しい。 終盤、主人公に投げ飛ばされた老プロレスラーのその後が気になった。普通なら再起不能だよ、あれじゃ。 蛇足  恐らくラストシーンは2通り撮影されていたと推測、何故そう思ったのかは、本作を観てみないと判らない。 スニークプレビュー等で評判の良い方を劇場公開版にしたのだと思うが、なんだかんだ皆さんハッピーエンドが好きなのだ。 私もですけど。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-01 16:38:53)(良:1票) 《改行有》

328.  ブラック・クランズマン 《ネタバレ》 驚くべき事に実話がベースの本作、時折ユーモアを交えた構成で最後まで飽きさせない展開。 根底に流れるのはスパイク・リー監督の怒り。それも「紅蓮の怒り」と言っても差し支えないほど、それは熱い。 本作の締めはBlack Lives Matterを主とした実際に起こった出来事の実写フィルム。 本作がアカデミー脚色賞しか受賞できなかった事は勿論、未だにアメリカで「黒人初の〇〇」等の表現が無くならず、 誰あろう黒人の皆様からそれらの言葉が肯定的に出てくる所がその病巣の深さを裏付ける。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-25 13:00:11)《改行有》

329.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 ダニー・ボイルはやっぱり巨額の予算を投じた大作よりも、こういう類の小粒な作品の方が面白い。 何となく既視感のある作風だと思っていたら、リチャード・カーティスが制作に関わっていた、妙に納得。 主役の方は微妙に冴えないルックスが現実味が有ってよかった。 終盤、まさか「あのお方」に会いに行く展開になるとは・・・ 世界で自分(と他ごく少数)がTHE BEATLESの存在を知っているならば、 「あのお方」が存命ならばやっぱり会いに行きたくなっちゃうだろうなぁ。 リリー・ジェームズに+1点。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-13 17:20:20)《改行有》

330.  ノマドランド 《ネタバレ》 フランシス・マクドーマンドは「スリー・ビルボード」で見せた様な毒気は封印し、 出演されている実在のノマドの方々と私達観客を繋ぐ仲介役に徹している。 予想外に暖かい目線・視点で作られており、「厳しい現実を突きつけられるのか?」と言う鑑賞前の気構えは不要だった。 観ている我々に「幸せとは何か?」と問う作品であり、今現実に何か問題を抱えている時こそ観るべき作品。[映画館(字幕)] 7点(2021-04-06 12:55:13)《改行有》

331.  伝説巨神イデオン 発動篇 《ネタバレ》 劇場鑑賞から実に39年振りに鑑賞。 ちょうど仕事で厳しい局面を迎えていた時に観たのが間違いだった。 最初はノスタルジックに「そうそう、これぞ黒富野の極致!」などと思いながら観ていたが、 破壊と殺戮の限りを尽くしクライマックスに向かう最中、虚脱状態になり鑑賞を断念。 その時は本当に「何故ここまで辛い展開にするのか、富野よ!!泣怒」と憤怒の思い。 一週間空けて気持ちを落ち着かせ再トライ、何とか最後まで観られました。 それにしても内に秘めるパワーが底知れない作品だ。 人智の及ばぬ存在が最後に準備したのは「命の再生」とは。 この様な作品を創り出した富野由悠季はやはり凄い人だと思う。[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-03-25 14:19:31)《改行有》

332.  TENET テネット 《ネタバレ》 やっと幻のMaking本「The Seacrets of TENET」日本語版を入手! 当初は日本語版が何故か限定販売で転売屋のせいで定価の倍近い価格だったので通販でシンガポールから英語版を入手、 3か月してやっと日本語版を入手(おい販売会社、再販するならアナウンスしろ!怒)。 これで考察が進む! 劇場鑑賞複数回、BD購入、メイキング本を二冊も購入、再上映されれば観る気満々。 英語の勉強までさせちゃうノーラン、やっぱり凄いぞこの人は。 はい、私は「ノーランの思う壺状態」でございます。 【∞ 週目:2021/3/30投稿 Blueray】 凄い! 家庭用TVで観ると全く面白くないぞ!! それでも大好きな作品で有る事に変わりは無いが。 池袋シネマサンシャイン様、本作の定期的なIMAXレーザーGT上映、是非ともご検討ください。 クーポン券販売して頂ければ、私買います。 【4周目 : 2020/11:14投稿 4DX】 いや〜、カーチェイスのシークエンスは未だに判らない! またもやスマホ野郎出現、本当に、いやマジで、スマホ見るなら家で観ろ。 【3周目 : 2020/10/25投稿 IMAXレーザー】 まさか三週連続で観るとは思っていなかった。 自分で立てた仮説を検証するのがとにかく楽しい、 でもそれ以上に新たな疑問や謎が出てくる。 いやはや、奥が深い作品だ。 【2周目:2020/10/19投稿 DOLBY ATMOS】 リピーターが多数生まれるのも納得だ。 1周目で自分なりの仮設を立て(私は自作の年表まで作成してしまった汗)、その検証をしに行く。 「我が意を得たり!」と思えたり、新たな謎が生じたり、これが何とも楽しい。 近々に年表改訂版を作成し、3周目を楽しもうと思ってます。 蛇足 話題作故の止むを得ない事なのかも知れないが、話に付いて行けなくなったであろう人が何と上映中にスマホを見るという事態発生。 「なんだこりゃ!?!」と思う気持ちは判るけど、最低限のマナーは守ろう。スマホ見たいなら家でどうぞ。 【1周目:2020/10/12投稿 IMAXレーザーGT】 私の様な凡庸な一市民には一回では理解不能。 とにかく展開がスピーディなので頭の中で「ん?今のはどういう事?」と反芻する間も無く場面は変わり、 それに加えて前半~中盤は新しい人物がどんどん出てくる。 なので私は途中から理解しようとする無駄な努力を止め、場面一つ一つを楽しむ事にした次第。 一回目の鑑賞を終えた時点での素直な感想だが、まずは本作が「プレステージ」の様な納得の行かないオチで済ませる作品では無かった事に安心している。 既に巷では「理解不能」「二回以上観なければ理解できない」等の評判で盛り上がっているが、私は本作には所謂「正解」は無いのかと思っている。 状況が許す人は二回・三回と本作を観て、自分なりの解釈をしながら楽しんで納得する。 出来ればそれを伴侶や恋人、友達や家族とワイワイ喋りながらするのが楽しいのでは無いか。 まさかクリストファー・ノーランは本作がコロナ禍渦巻く世界情勢下で公開されるとは微塵も考えていなかったと思うが、 結果として映画と言う娯楽を普段とは少し違った目線で見直す良い作品だと思った。 とにかく、 いずれにしても、 今ハッキリしているのは、『絶対にもう一回観る!』と言う事。 以下、蛇足ながら幾つか。 ・東京池袋のシネマサンシャインにて鑑賞。IMAXレーザーGTの威力は想像を絶する程。可能な人はIMAX上映の最上級で本作を堪能して欲しい。 ・ヒロインを演じたエリザベス・デビッキ、身長190cmの恵まれ過ぎたプロポーションは正に人間離れしていて青いボディペインティングをすれば そのままナヴィになれる位。最初に登場した時はCGかと思いました。はい。 ・劇中に幾度となく「順行」と「逆行」の人達が入り乱れるシーンが有る、特に逆行の人達の動き方は一昔前のTVで観たドリフのコントになってしまいそうで 何だか笑えた。幾つかのシーンはスケジュールの関係なのか、エキストラの人達が後ろ向きに走ったり繰り出したパンチを逆に演じている様に見えて 面白かった。他にも幾つか発見が有りそうだ。[映画館(字幕)] 7点(2020-10-12 17:02:40)(良:1票) 《改行有》

333.  ザ・ファブル 《ネタバレ》 原作(漫画)を一読された方なら納得頂けると思うが、あの雰囲気をそのまま映像化するのは不可能に近いだろう。 アクション娯楽作品として幅広い客層の方に観て貰わなければならないし、そう言った意味では本作は原作を上手く活かし、 エピソードを厳選してスリムにした上で気軽に鑑賞出来る作品になっていると思う。 主人公が暗殺者だけに、少々人が死に過ぎるがそれは仕方がない。 アクションは原作同様に荒唐無稽が過ぎる部分も有るが、岡田准一の魅力炸裂と言った所だろうか。 エロ描写は本作では皆無、これは原作のままにしたらR指定は間違い無しだから止むを得ない。 出演されている皆さんも良い演技をされている。 このメンバーのままで続編や描写を過激にしたバージョンも観たくなってきた。 特筆すべきは柳楽優弥、他レビュアーの方も記載されているが得体のしれないキャラを上手く演じていた。 子役出身で途中ブランクも有ったが、見事に現役に返り咲いた。 今後が楽しみな俳優さんだ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-10-06 18:12:29)《改行有》

334.  ストレンジャー・ザン・パラダイス 《ネタバレ》 【前置き】 コロナウィルス感染防止の為に施行された緊急事態宣言が解除され、久々に映画館で観た映画は「Dead Din't Die」だった。 「パターソン」が思いの外良かったので、久々の劇場体験に相応しいと思ったのだ。 だが… 残念ながら「Dead Don't Die」は正直今一つだった。 辛口のレビューを上梓しようと思っていたのだが、一風変わった作風を持ち味とした監督さんの作品をたった2作観ただけで 偉そうな批評を書くのは余りにも無礼だと思い、いわばルーツとも言える本作の鑑賞を決めた次第。 【本題】 本作と「パターソン」、笑える位に作風は変わっていないと感じた。 映画に対する監督の少し冷めた、でも愛情の有る視点も同じ。 異なるのは色が付いた事と俳優陣が豪華になった事位では。 まるで隣の気のいい兄ちゃんの生活をそのまま再現している様な話の流れ、 人が死ぬ等の事更に観る人の感情を煽る様な描写は皆無。 物語(?)は少数の登場人物が繰り出す必要最小限な朴訥且つシニカルなセリフと比較的短いカットで紡がれていく。 予備知識無しの場合、恐ろしく退屈な映画なのではないか?と思ってしまいそうだが、 絶妙な存在感の叔母さん(恐らく素人さんでは?)やヒロイン:エヴァ役を演じる女優さんのエスター・バリントを筆頭に、 何故か飽きずに最後まで見届けてしまう。 悲劇とまでは言わないけれど、落ちの付け方も面白い。 この絶妙な空気感はあざとく狙って出せる物では無い。 ジム・ジャームッシュ監督が不世出の存在で世界中の業界人から愛されている理由の一旦を垣間見た気がする。 さて、それでは"Dead Don't Die"のレビューに取り掛かる事にしましょうか。[インターネット(字幕)] 7点(2020-06-11 13:14:58)《改行有》

335.  500ページの夢の束 《ネタバレ》 佳作です。 「宇宙戦争」での金切り声だけがやたらと強く印象に残っているファニング姉妹のお姉ちゃん。 最近は妹さんの方が出演も多くどうしちゃったのかなと思っていましたが、なかなかなどうして、 本作では子役イメージの脱却を図るに相応しい良い演技を見せています。 私的には本作の肝は警察官とのクリンゴン語での会話でしょうか。 スター・トレック(もちろんTV版の方)がアメリカ人の中に深く根付いている事が良く判り、 観ている側を暖かい気持ちにさせる良いシーンです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-02 12:20:24)《改行有》

336.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 まさか全編本当にワンカットで撮影している訳では無いだろうけれど、その様に見せる事はかなり大変だった筈。 ワンカット形式だからこそ得られる緊迫感、逆に細かく綿密なカット割りを考えたが故の緊迫感、 どちらも一長一短だと思うが、本作はワンカット形式に拘り過ぎな感じがして、終始そこが気になった次第。 それでも、相棒の予想を裏切る早目の退場というショッキングな展開や、 必死で伝令を伝えてもすぐに別の命令が来るという現実をまざまざと突きつけられる終盤の流れ等、 画面が暗転してからの緊迫感の途切れと疲労感、そしてやるせなさは半端なかった。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-24 12:00:20)《改行有》

337.  スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 《ネタバレ》 ピーター・パーカーがトニー・スタークの後継者になる設定、いいですね。 今回は敵の設定がいまいち。 3DCG+ドローンによるフェイクなんて、直ぐにバレてしまいそう。 アベンジャーズ系は「エンド・ゲーム」で綺麗さっぱり終わるのかと思っていましたが、 思い入れの強いファン達への贈り物として、こういう方法で色々な続編を観る事が出来るのは良い事だと思います。[インターネット(字幕)] 7点(2020-02-04 11:34:26)《改行有》

338.  アイリッシュマン 《ネタバレ》 2時間49分の長尺、重厚極まりない語り口、凄まじい程の見応えがある作品だった。 例えは悪いが、まるでマーティン・スコセッシ自身が自らの死期を悟り、自らの監督人生の集大成を本作に全てぶつけたかの様だ。 CGを駆使して絶妙に若返った主要出演陣、デニーロの上手さは言うまでも無いが、やはり特筆すべきはジョー・ペシの渋さ溢れる存在感だろう。 アカデミー助演男優賞は、今までの功績を讃える意味も込めて是非ともこのお方に獲って頂きたい。[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-29 13:12:43)《改行有》

339.  バンブルビー 《ネタバレ》 マイケル・ベイが製作に名を連ねているとは思えない程、良い意味で普通の作品。 このシリーズは回を重ねる毎に趣味の悪いフルコースの様にしつこく・つまらない「特撮自慢大会」に成り下がっていたが、 流石に製作陣の皆さんも世界での悪評に気が付いたのか、独立した一つのSF作品として丁度良いバランスに仕上がっていると思う。 愛嬌のあるバンブルビーと普通に可愛いヘイリー・スタインフェルドのコンビも観ていて楽しく、 過剰なシーン(暴力・破壊・エロ等々)も程々に家族向け映画としてお勧めできる。 心配なのは、この路線が好意的に受け止められた事を製作陣が勘違いして続編を作り始める事。 流石に今回はそれは無いと思いたい。[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-22 18:34:29)《改行有》

340.  オクジャ/okja 《ネタバレ》 私は肉が大好きだ。 鶏肉・豚肉・牛肉・羊肉等々なんでもござれ。 でも、本作を観ながらよーく考えてみたら、わざわざ他の動物の命を頂いてまで肉を欲しているかというと、 決してそうでは無い様に思えてきた。 私がほしいのは、あの食感と味であって、鶏・豚・牛等の「生き物の肉」に拘ってはいない。 人工肉がここ数年で普及しそうな報道が相次いでいるが、それでも私は一向に構わない。 でも、実際にそうなると世界中で数百年の永きに渡り運営されてきた畜産業が大打撃を受けてしまう。 一つの産業が滅ぶ方が問題(人間の視点)なのか、人間の私利私欲の為に生き物を殺してまで肉を収穫する方が問題(生命の視点)なのか。 こういう事を観る人々に考えさせる為の作品なのかと思う。 なのでNetflixでの配信と言う視聴方法は上手い手だと思った。 それにしても、最後はやっぱり金なのか・・・[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-21 17:34:59)《改行有》

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