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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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3381.  獄門島(1977) 金田一さんのターザンロープ(?)あたりの悪乗りは楽しくって、私も子どもの頃から好きだったんですけどね。ただ、ミステリとしては正直、あまり面白くない。むしろ大人になってから原作を読んで、こんなにスゴイ推理小説だったのか、と。趣向を凝らしに凝らした、3重の見立て殺人。この映画、原作から一部変更を加えられており、例えば「謎の復員兵」の処理などは(原作より無理があるにしても)なかなか悪くないと思います。ただ、実行犯が少し変更されている点、変更すること自体は結構だとしても、そんなに面白い変更でもないし、そのせいで終盤をここまでダラダラ引っ張ってしまったのは、どうもいただけません。石坂金田一シリーズにおける金田一さんは、中盤アタフタしている一方(これは原作のテイストでもありますが)、ラストの真相解明の部分で、根拠もロクに示さず妙に何でも断言してしまう感があり、「オイオイなんでそんな突然強気になってるんだよ」と思いつつもそこが魅力であったりもするんですけどね、本作の終盤のダラダラ感はそんな魅力も打ち消してしまい、といって原作にない新たな魅力(ロマンスなり、それに伴う哀切なり)を盛り込めている訳でもなし。あと、原作の巧みなトリックも、あまり印象的には描かれておらず勿体ないですね。第一の殺人なんて、原作では犯人をうまく隠してますけど、この映画ではほとんどバレバレ寸前の描写になってしまっており、むしろこういう部分で原作を離れてみてもよかったんではないか、とも思います。それともう一つ、本作の医石坂金田一さん、過去2作よりもなーんか野暮ったい顔してますなあ。そこも惜しい。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-15 20:43:33)

3382.  リディック 『ピッチブラック』の続編、って言ってもまあ、「変な星を舞台にしました」というくらいしか繋がりは無い、と言ってもよさそうな。だいぶ製作費は上がってそうにも思われますが、寒暖の差が激しい星、ってのはちと工夫が足りないかと。それ以外も、かなりワケがわからんというか、自由奔放な内容で、それはそれで悪くはないのだけど、どうせならもっとぶっ飛んで欲しいところ。いかにも「この先シリーズ化していきますので今回はこのあたりで」みたいな出し惜しみ感があって(イヤ本当にそんなつもりで作ったのかどうか知らんけど)、内容的にはこじんまりしてしまいました。それにしてもヴィン・ディーゼル、劇中で再三ゴーグルを外して見せるけど、何度も何度も外し過ぎでしょう。ここぞというシーンでカッチョよく外して見せればよいものを・・・[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-23 23:28:38)

3383.  ダークナイト ライジング 最初のあの飛行機のアクションで度胆を抜かれ、気分が大いに盛り上がるものの、そのあとは例によってジメジメとした根暗な雰囲気が漂う。“ダーク”なイメージで描いてます、と言われりゃ、そりゃそうなんだけれど、どうも停滞感が。後半はそれなりに目まぐるしい感じを出そうとしているのだろうけれど、脈絡なくシーンを積み重ねている印象しか受けず、停滞感は払拭できません。そもそも、破滅的な状況に置かれたはずのゴッサムシティが、絶望感も荒廃感も無いただの映画の一舞台としてしか表されていないのが、気分の乗らないところ。陰にこもったバットマンのパッとしなさは置いておくとしても、せめて、地下に閉じ込められていた警官たちの、ようやく地上で日の目を見ての行軍、ここで我々を泣かせなきゃ感動するトコないでしょ、というこの大事な場面を、どうしてこうも無感動にフツーに描いてしまうのか。残念です。[ブルーレイ(吹替)] 5点(2015-04-11 09:07:44)(良:2票)

3384.  ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密 夜の博物館で展示物が動き出す、という一発ネタでもって、シリーズを3作も引っ張っちゃうのはやっぱり厳しい。驚きの無いところから映画を始めなきゃならないし、そもそも、勝手気ままな展示物たちにベン・スティラーが振り回される彼の困惑こそが“ナイトミュージアム”というネタのお楽しみであったものが、もはや展示物ファミリーの一員である彼には困惑も何も無いし。もちろん、この馴れ合い的な世界が、シリーズとしての楽しみであることにもまた、間違いは無い訳で。いつも通り気が合いつつ、いつも通り噛み合わない連中の掛け合いの楽しさ、そこに新キャラも参戦してギャグを散りばめ、確かにしっかり笑わせていただきました。ただ……ねえ。演出は何だか単調だし(会話シーンとか、機械的過ぎませんか)、ラスト近くの「この辺りに感動する時間帯を設けてみました」みたいな展開も嫌味な感じがするし。それに、第3作ともなりテーマとして新味が出しづらい中で、これもアタリマエのようにぶちまけられるCGを見ていると、「実写と見紛うリアルなCG」ってのが本当にイイのかとも改めて思っちゃう。かつてのストップモーションアニメには、どうしようもない違和感があった代わりに、特撮というもの自身の自己主張があり、それに対する観る側の待望も確かにあったんだけど。遠く大英博物館に舞台を移したのも、これも何の為だったのやら、博物館の外まで騒動が広がりかけたものも簡単にエピソードを収めてしまい、結局はすべてが「今まで通り」の雰囲気に落ち着いちゃう。マンネリの持つ良さもある代わり、マンネリの悪いところもかなり出てしまった第3作でした。ところで今回、ベン・スティラーは二役の登場ですが、凝ったメイクアップにビミョーなものがありまして、セリフで「二人が似ている」と言われるほどには残念ながら似ていないんですね。せっかくの二役ですが。あと、一瞬だけのちょっとしたシーンではありますが、アクション俳優でもないベン・スティラーが、走るシーンではなかなかいい走りを見せてくれます。ついでに言うと、思わぬ俳優がチョイ役で登場し、笑いを提供してくれますが、「そういやショーン・レヴィ監督って、このヒトと、あんないい映画撮ってたのになあ」ってなことも思い出しちゃうのでした。[映画館(吹替)] 5点(2015-04-05 08:58:51)(良:1票)

3385.  ポンペイ 身分の違う男女の恋、二人の仲を権力をカサに着て邪魔しようとするヤな男、さらにそこに降りかかる大災厄。ああ、どうしても結局は『タイタニック』みたいになっちゃうのね、と言いたくなる本作ですが、これがまた、なかなか珍作なのでした。そりゃまあ一応は、火山の噴火が映画の中心には置かれており、そのスペクタクルが一番の見どころとなるようにはなっていますけれども、それが何だか形だけ、とでもいいますか。火山の噴火までは、主人公である剣闘士の戦いで盛り上げてやろう、というサービスかと思いきや、映画の関心が最初から最後までそこにあって、イザ、せっかく火山が爆発しても、何だかうっちゃられている感じ、いわば背景の打ち上げ花火。完全に意匠に過ぎないスペクタクルをよそに、主人公たちは平気な顔をしてノビノビと人間同士の戦いを繰り広げている。そして時々、思い出したように火山が映し出されて「ああ、まだ一応噴火してたのか」と。なんだこのアプローチは、と、ある意味、新鮮でした。それにしてもキーファー・サザーランド、バカ殿みたいな役が似合いますね。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-03-08 08:29:03)

3386.  月に囚われた男 《ネタバレ》 低予算映画でどうやって重力の小さい月面基地の内部を描くか。その答えが、「んなコト、知ったこっちゃねえ」と言わんばかりに普通に卓球やってみせる。はい、参りました。意外な設定と繊細な描写で、地味ながらじっくり見せるSF作品。地球への帰還を待ち焦がれる主人公が、実は使い捨てされる運命のクローンだという訳ですが、クローンになんでわざわざバカ丁寧に、こんな現実的なニセの記憶を植え付けて、無駄な期待を抱かせるんですかね~、他にナンボでも方法がありそうなもんですが……とかいうストーリー上の合理性を求めるのも野暮ってなもんで、「理にかなった物語」よりも詩情なり哀しみなりが優先されることには当然でありましょう。ただ、ちょっと……前半の、現実と非現実が交錯する一種の幻想性に対して、そこに発生する「自分がもうひとり現れる」という事件もまたその一環かと思いきや、これは幻覚ではなかったという後半のSFへの転換。これが作品のミソなんでしょうけれども、残念ながらもうひとつピンときませんでした。幻想性を引きずってしまうが故に、なかなか現実のもつ絶望感や残酷さがはっきりとしない。いっそファンタジーとして突き進むなら、主人公(といっていいのかどうか?)には、ラストは「地球以外のどこか」に向かって欲しかった気もするのです。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-02-28 09:59:07)(良:1票)

3387.  青空に踊る 日本との戦争のさなか、アステア演じる撃墜王たる主人公にも休暇が与えられ、さっそく美人カメラマンにつきまとう。ジンジャー・ロジャースの相方の「フレンド」だ、などとウソ(?)をついたりして。で、相思相愛いい感じ、と順調に進んだのでは映画として面白くないけれど、変にモタついてばかり、これはこれであまり面白くない。いや、アステアのダンスが拝めりゃストーリーなんて二の次で楽しめるんだけど、ダンスシーンもあまり出てこないもんだから、さてどうしよう(でもダンスが始まればやっぱりスゴイのだけど)。そうこうしているうちにアステアは戦場に戻ってしまい、かなり「なんのこっちゃ」な展開で終わってしまう。ただ、1943年という時代背景が、ここにそのまま投影されているんだなあ、とは思います。まさに戦時下、休暇が終わればまた戦争なんだな、と。逆に言えば、こんな時代に、こんな生々しい題材を内包しながら、よくもこんな平明なミュージカルを作ったものよ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-19 23:14:28)

3388.  炎のランナー むかーし初めて見たときってのは、正直あのテーマ曲がお目当てだった(しかしラストまで出てこないんだこれが)んですけど、内容に関しても、意外に面白いやんか、というか、(実際には劇的なのであろう優勝劇を)えらく地味なドラマにしている割に、見始めたらつい引き込まれるなあ、と。でもですね、とりあえず引き込まれちゃったのは、スローモーションを多用あるいは濫用した「キレイでしょ」的な映像で引っ張ろうとするからでして、だからつい観ちゃうんだけれども、だからどうなんだ、とも。いわば、飽きの来ない、超薄味。中心的に描かれる二人の主人公、リデルとエイブラハムスの対比がここにあるんだろう、と頭ではわかるんだけど、その対比が感覚として伝わるものがあまりない(ってか、二人それぞれ別の金メダルをとっちゃうという顛末をそのまんま描くことで、「対比」がほとんどスレ違いみたいな感じに)。各国のライバルを形だけもっともらしく登場させるのも、なんか余計というか、胡散くさいし。美しく丁寧に仕上げられた映画、だけど“ドラマ”って、こんなんで、いいんですかね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-19 22:41:12)

3389.  草原の野獣 《ネタバレ》 傲慢な地元有力者の父に、彼でも手を焼く困り者の長男、正義感は強いが無力な次男。やがて、長男がある事件を起こしてしまい、裁判となるが……と、なんだか松本清張あたりが書きそうなテーマですが、一応、西部劇。いかにも物語らしい物語で、オハナシとして変に完結してしまってる感じがしてしまい、映画としてこのテーマをどう処理してやろうとかいう姿勢があまり感じられなくって。結局は長男を射殺し、号泣する父、そして、先住民の血を引く女性と交際する次男を許す父。って、こんなわかりやすいラストでいいんでしょうか。とほほ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-05 20:25:52)

3390.  独眼竜政宗 政宗が暴れん坊将軍化しています。山道で忍者軍団の襲撃を受け、孤軍奮闘、大立回りを演じたり(暴れん坊将軍というより、宮本武蔵ですな)、忍者のひとりが放った矢が片目を直撃して失明しつつも戦い続けたり(失明というより、どうみても致命傷なんですけどね)、素晴らしく荒唐無稽な作品です。伝記映画と思わせておきながら、ね。終盤の山形勲が登場するあたりからの展開はもう、サイコーです(とはいえ、この場面が本作で唯一、史実に忠実なシーンだったりして)。という、ステキな映画なのですが、もうちょっと丁寧に撮られていたらなあ、とも思います。人物にカメラが寄る際に、必ずといっていいほどカメラがブレてしまうのはさすがにちょっと見苦しい。馬上の人物にあてる撮影用の光も何だかブレて安定してないみたいだし。合戦シーンも、できればもうちょっとガンバってくれれば……。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-30 05:59:39)

3391.  水戸黄門(1978) 冒頭の栗原小巻のギコチない殺陣を見て、ああ、こりゃテレビだな、と。いくら映画作品だと言っても、テレビ時代劇の雰囲気バリバリなので、テレビ番組の水戸黄門ファンの方には、違和感なく楽しめることでしょう(そうでない方には、当然モノ足りないでしょう)。いかにもアリガチなお家騒動のオハナシの中間部には、これまたアリガチなニセ黄門様のエピソードが脈絡もなく挿入され、一本で二本分楽しめるスペシャル版といった装いです。一応は映画版ということで、キャストはなかなか賑やか。目玉はやはり三船敏郎で、彼の登場する場面だけは、ちょっと「映画っぽい」しっとりとした描写もあったり。まあ何にせよ、基本的にはテレビそのまんま、ですけれども、テレビ時代劇のよいところは、イイ人はそれなりに善人顔してるし、悪人はトコトン悪そうな顔をしている、というわかり易さですね。東野英治郎はもちろん、後者ですが。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-10 20:57:46)

3392.  インポッシブル 《ネタバレ》 題材が題材ですから、そりゃま「面白おかしいスペクタクル」として撮るっちゅう訳にもいかないんでしょうが、だからと言って、とりあえずリアルです、とりあえず実話です、ってなアプローチだけで、よいもんなんでしょうか。この時、津波に襲われた人にとって、それは突然のものであったから、映画でも前触れなく津波が襲いかかる。主人公の知らないところで津波が発生し、知らないうちにそれが迫りくる様子を我々だけに見せる、という見せ方もありえた(というよりその方が一般的か)と思うのですが、そしてそういう「演出」を通してこそ、災害の残酷さや人間の無力さが浮かび上がると思うのですが。で、その後も、混乱をただ混乱として描こうとする、なぜならこれは真実の物語であり、実際にこの主人公はこの時、混乱の中に置かれたのだから。そして、ケガの描写も、現場の描写も、医療の描写も、きっととことんリアルに仕上げたのでしょう。あとは登場人物たちの顔のクローズアップの連続。その結果どうなったかと言えば、多かれ少なかれ、“家庭用ビデオで撮ったみたいな”雰囲気が漂うことになっちゃう。実際の出来事を実際に目撃したように描く、ってんだったら、「津波の実際の映像」を前にしたときには、本作はどうやったって、負け、でしょう。再現に過ぎないのだから。いや、ホントに再現に徹している訳じゃなく、勿論、ここには演出があり、良さそうなシーンを入れようともしています。長男が、離れ離れの親子を再会させる場面なんか、いかにも良さげだし、主人公家族が再会を果たす直前のあたりなんか明らかに演出を伴うサスペンス。こういう、無難なことは、するのよね。なーんか、胡散臭い。ってそりゃ言われまっせ。で、結局、物語はといえば、主人公一家の個人的レベルの冒険物語に終始してしまい、(最後に少し飛行機からの災害地の俯瞰が登場するとは言え)未曾有の災害の圧倒的規模そのものがもたらす恐怖や絶望といったようなものも、残念ながらあまり感じることができませんでした。こういうのも主人公一家の視点に限定した「リアルさ」の一環なんですかね・・・。[DVD(字幕)] 5点(2014-10-30 00:02:56)

3393.  ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど 《ネタバレ》 かつて日曜洋画劇場に一番ハマってた中高生の頃に放送されてたのを懐かしく思い出しますが、あくまで個人的な思い出であって、映画そのものに特に惹かれた訳でもないんですけどね。どっちかというと変な映画、なもんで、印象には残ってます。本作のせいで「だからハリソン・フォードにラブロマンスは似合わないんだ」みたいなことを言われちゃうのですけれども、いえいえ、ハリソン・フォードは必ずしも悪くないと思います、武骨で不器用、それ故の一途さと哀感は、しっかり感じさせてくれました。それを言うならむしろ「ピーター・ハイアムズにラブロマンスを撮らせるな」でしょう。脚本もハイアムズで、この脚本がまず変。第2次大戦下、米軍のハロラン中尉がと街角で出会った女性と唐突に恋に落ちる、まーこれが本当に唐突過ぎ。我々はまったくついていけません。しかし彼女は人妻、禁断の恋。しかも映画後半で、ハロランは偶然にも彼女の夫(演じるはクリストファー・プラマー、確かにH・フォードとは対照的)の特殊任務をサポートする事になり、2人でドイツ軍内部へと潜入。この夫ってのが頭でっかち実務サッパリのダメ親父、ハロランの助け無しでは任務遂行などとても無理。当然、ハロランは彼を助けるか、あるいはこの機会に亡き者として妻を奪うか、苦悩することに……ならないんだ、これが(笑)。ここからはアッケラカンと普通にアクション映画になってしまう。彼が愛する女性の夫である事実をハロランが知るのも完全に後回し。クライマックスの橋のシーンは、一応、ハロランがその苦渋の決断を迫られる見せ場になっているのだけど、どうやら、クリプラ演じる夫が再三、意外に謙虚な発言をしていたので、すでに「こいつはいい奴だ」との結論に至っていたらしい。ふたりの間に芽生えた友情などこれっぽっちも描いていないのに? こういう安直さが、どうにもイタダケナイなあ、と。ついでに言うと、どうして橋の下にあるのは「川」じゃなくって「泥」なんだろうか、見映えしないなあ。とさらにダメ押しのケチをつけてしまうのでした。そうそう、あと、娘の役でパッツィ・ケンジットが出てたのが、今回観た意外な発見でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-10-14 12:23:05)

3394.  LEGO ムービー あまりに目まぐるしくって、目がチカチカ。ウチの子供は気に入ったらしく、何度も観てましたが。要するにこの映画が言いたいのは、レゴは自由に組み合わせて遊べばよいのであって、「こうでなければいけない」と型にはめてはいけない、ましてレゴで作ったものを接着剤で「固定」しちゃうなんてもってのほか、ということらしい。そりゃそうなんだけど、レゴのパーツってやたら細分化されてて、なかなか(ひと昔前の単純なダイヤブロックほど)自由に使いこなせないんです、スンマセン。登場人物がレゴであることをいいことに、想像を絶するような共演が展開され、ギャグもかなりブッ飛んでます。が……なにせ、目まぐるしくって、目がチカチカします。[DVD(吹替)] 5点(2014-09-03 23:57:33)

3395.  ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー さてポケモンの何たるかをさっぱりわかっていない私なのですが、要するに、モンスターボールとやらにポケモンを入れておいて、いざと言う時には呼びだして敵と戦う、という、設定としてはハクション大魔王方式らしい。ハクション大魔王にはどこかサラリーマンの悲哀のようなものが感じられたけれど、ポケモンにはそういうものは無くって(実際、ポケモンがサラリーマンの悲哀を背負ってたらヤだなあ、とも思うけれど)、ポケモントレーナーのサトシ君の命令を受けて喜び勇んで戦うのですね。それにしてもサトシ君、どうしてここまで前向きなのか、すべての発言がとにかく前向き。危機が迫れば「ここはオレに任せろ!」と飛び出し、いや戦うのはあくまでポケモンなんですが、その自信、どこから来るのか。「ピカチュウ、10万ボルトだ!」って、そばにいるキミが一番危ないと思うんだが。で、コキ使われるポケモンたち、その中で、モンスターボールに入れられることなくなぜか優遇されているピカチュウ。体制迎合許すまじ、被支配階層よ立ち上がれ。とか何とかいうことには勿論私は興味ないんですけれどもね、ただまあ、サトシ君のあまりの調子良さには、なかなかついていけなかったりもするのです。で、本作なのですが(前置き長過ぎ)、内容的には、アンパンマン映画によく出てくるタイプの能天気お姫様ポケモン“ディアンシー”が登場し(着飾ったディアンシーが「本当にお姫様みたい」とチヤホヤされるシーンがあるけれど、もともと本当にお姫様であるディアンシーに対しこういう言い方するのは、「所詮ポケモンのくせに」という差別の表れであろう)、彼女は色んな連中に狙われることに。しかしクライマックスには何故か、誰がどう見てもシシガミ様に見える“ゼルネアス”が登場した上に、“イベルタル”による破壊が始まる、という、突然「もののけ姫」路線。とは言っても、もののけ姫ほどブッ飛んでいないので、いかにも「ほどほど」な印象、わかり易くって安心感はあるけれど物足りない。全編にわたって、何かとCGを駆使し、映画版らしい豪華さを出そうという狙いかも知れないけれど、どこか機械的。と、ケチつけてばかりも何ですので、良かったと思うところを挙げておくと、登場人物たちがそれぞれ日常に帰っていくラスト、これは何となく良かったですねえ。[映画館(邦画)] 5点(2014-07-23 20:58:00)

3396.  クロニクル ふだん我々が映画を観ている時、このシーン本当にカッコいいよな、などと感じることが時々あって、例えばそういうのが、ショットの意義であったりするんでしょうけれども、残念ながら、登場人物たちのカメラが捉えた映像という体裁をとったこの本作では、そういう「ショットの意義」ってのが欠落していて、ここにあるのはひたすら「このショットはこうやって撮られました」という理由説明ばかり。超能力があるから主人公がカメラを持たないシーンも使ってよし、とか、主人公以外のカメラで撮ったシーンもOK、とか、全編にわたり「言い訳」が述べられ続けるこんな作品も、珍しい。カッコいいシーンを撮るためにこの手法を選んだんなら歓迎だけど、選んだ手法のせいでカッコいいシーンが撮れない上に、こうやって言い訳ばかりを連ねるんでは、一体何やってるんだか。といささかウンザリしていると、クライマックスでは意外にも、主人公たちのバトルをバラバラなカメラがバラバラに断片化してみせるのが、妙にオモシロかったりするもんだから、何が幸いするかわかりません。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-05-01 12:57:48)

3397.  バイオハザードIV アフターライフ スロー映像の中で飛び散るコンクリ片、飛跡を引き摺る弾丸、滴る水滴。って、せっかくみんなマトリックスのこと忘れかかってたのに、何で今更、思い起こさせるのか。それもよりによって、アンダーソン君が。という点は御愛嬌だとして、最初の方で色々と前置きみたいなシーンがありますが、主な物語は、無数のアンデッドたちに取り囲まれた建物に立てこもった人々の脱出劇です。立てこもりってのは、映画においてとても魅力的な題材(だと思っているので、私の中では、巨大生物の島とか巨大クモ軍団の襲撃とかいった困った作品も、名作に分類されている)。なので、本作でも、もうちょっと一生懸命に立てこもって欲しいのですが、そういう泥臭さは本シリーズには似合わなのかな、とも。襲ってくるアンデッド、普通の人間の姿のままでは面白くないと思ったのか、口から妙なモノをニョロニョロ出して、どうだ、コワイだろ、と。しっかし、その襲ってる描写たるや、基本的に不意打ちばかり。襲ってくるまでの過程をもっとしっかりと織り込めば、サスペンスが持続してもっとハラハラさせられるものを、不意打ちでは単発に終わってしまい、ハラハラ感が続かない。それって、もったいなくないですか?[地上波(吹替)] 5点(2014-04-05 17:05:46)(良:1票)

3398.  GANTZ:PERFECT ANSWER 前作は、「設定」というものに引きずられて硬直化してしまった、という印象。敵の奇抜さで何とか魅力を保ったものの、映画全体を通じて「本作の設定はこうなんです」と念を押され続けた挙句、そのまま終わっちゃった、という感じ。それに比べると、このPERFFECT ANSWER(なんだそうです)、話が変則的に広がり出して、その点では確かに楽しいのです。ま、敵キャラの魅力という点では前作の方に軍配が上がるかも知れませんけれども。電車の中や商店街といった日常に非日常的戦闘を持ち込む面白さは、前作以上でしょう。ただ。オチをつけようとした本作でより鮮明になってしまったのが、やはり、「死んでも生き返る」という“可逆性”の、つまならさ、です。まあ、神話性の体現として映画のクライマックスに一人くらい生き返る作品にまでケチはつけませんけれども、さすがにこのGANTZという作品、ここまで図式的にやっちゃうとマズいでしょう。盛り上がるものも盛り上がらない。映画の魅力って、基本的に、“変化”とか“非可逆性”とかの方にあって(引き返せない、取り返しがつかない)、それと対立しそれを強めるためにこそ“不変””可逆”が映画の中に配置されるのではないですかね(その逆も、ありうるかも知れませんが)。と言う訳で、このGANTZというオハナシ自体、どうも、映画というものと相性が悪いように感じてしまった次第。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-03-30 17:41:51)(良:1票)

3399.  腰抜け二挺拳銃の息子 『腰抜け二挺拳銃』、ホント面白かったんですけどねえ。この続編モドキはもうお寒い限り。息子とかいう奴が登場し、親父の遺産がどうの借金がどうの、と、どうでもいい話が続いて、あとはひたすら寒々としたギャグの数々。何とかなりませんかねえ。というダメダメぶりなのに、ラストではとってつけたように、前作に負けじと本格アクションを見せようというのが、余計に腹立ってくる(笑)。ですが、ボブ・ホープの首がグルグル回ったり体がグルグル回ったりする物凄い特撮ギャグもあったりして、この時代にこんなことやってたのか、と、それなりに発見もあるかな、と。発見してもしょうがないですが。[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-03-18 00:00:43)

3400.  やればやれるぜ全員集合!! 「やればやれるぜ」って、一体どういう意味よ。って言っても、タイトル以上に訳がわからんのが映画の中身。コメディ映画らしい突飛なシチュエーションや、売りにするネタが、まーったく無くって、ビックリするくらい取り留めが無いのです。これぞ真のナンセンスドタバタコメディ、これでオモシロかったら言う事無いんですが、残念ながら、実に面白くない(笑)。しかし、これだけナンセンス路線を徹底すれば大したもの(これで面白ければ・・・)、音楽も豊富にとりいれた賑やかな映画です。ラストでバンド演奏するドリフの面々、ビートルズを彷彿とさせるではないですか。って、ちょっと無理がありますかね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-02-05 22:39:37)

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