みんなのシネマレビュー |
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341. 若草物語(1994) 《ネタバレ》 以前に映画化された2本も見ているし、小説でも漫画でも読んでいるのでストーリーはわかっているつもりだったのですが新鮮な気持ちで見てました。ベスが死んだ後のストーリー展開が古典からいきなり現実味を帯びてくるのでびっくりしました。いかにも文芸映画というような映像が美しかったし、トリニ・アルヴァラードの演じたメグが今までの自分が持っていたメグのイメージ(きれいだけど、少しどっしり)と違って気に入りました。過去の2作と比べても遜色はないです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-16 10:10:43) 342. ハッカビーズ リリー・トムリンが出ているので飽きずに見ましたが、なんか苦手な散漫さでした。面白くなりそうかなと思うとつまらなくなり、盛り上がるかなと思うと盛り下がってしまうので残念でした。味のある俳優女優がたくさん出演していることと、会話にカントリーの話題が随所に出てきたので、アメリカでのカントリーアーティストのとらえ方がわかって興味深かったです。その2点が気に入ったので4点つけました。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-12-16 09:50:23) 343. スクラップ・ヘブン 《ネタバレ》 なんなんだろう。不思議な安らぎを感じてしまいました。偶然バスジャックで乗り合わせた3人それぞれに、他の人間とのつながりのない孤独な感じが漂っています。復讐代行がどんどんエスカレートしてくるのですが、過激になっていくのに静の印象が強く、本来、世の中のせいにして怒っている人間(宅間守のような)が出てくる映画や小説には嫌悪感を感じてしまうのですが、彼らに対しては怒りが感じられませんでした。ストーリーは関係ないけれど岡崎京子の後期の漫画に出てくるような厭世観を感じました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-14 00:30:08) 344. ゲス・フー/招かれざる恋人 《ネタバレ》 オリジナルも見ていますが、こちらの方が気楽に楽しめたのは「ブラザールイ」「ブラック&ホワイト」「ワイルドサイドを歩け」など、べたべたなBGMが面白かったからです。黒人による白人の人種差別や下ネタはどうでもいい感じでした。アシュトン・カッチャーは、「ザッツ70ショー」の彼のキャラが好きなので、もっと弾けてもいい気がしました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-07 13:16:36) 345. 長い灰色の線 《ネタバレ》 ジョン・フォードが実在する男の半生を描いた作品です。士官学校を引退するように言われた場面から、回想シーンに場面が移っていきます。子供の死、父の死、自分が育てた若者達の死、妻の死、戦争シーンはありませんが、時代背景に戦争が色濃くただよっているので死が多いですが何故か余り悲壮感は感じません。戦争もしかたないという思想が全編に流れているからかも知れない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-03 03:26:02) 346. 恋は青空の下 《ネタバレ》 アメリカの好きな古き良き時代の映画です。富豪の恋人の父親の会社で仕事をしている主人公は仕事に魅力を感じられず競走馬を育てています。自分の生き方を通すために恋人と離れ、話のわかる恋人の妹たちに助けられながら、競馬で優勝をすることができて、恋人の妹と結ばれます。最後は仕事を辞めて自分の新しい人生を進みます。恋人の父親も最後は主人公の生きたか賛同して・・・。主要な登場人物はみんないい人で、一方向にしか物事を見ていないのが気になる映画でした。こういうめでたしめでたしは余り好きじゃないです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-12-02 06:51:54) 347. 吸血鬼(1967) 《ネタバレ》 おもちゃの世界のような独得の映像と雰囲気。こういう映画好きです。吸血鬼がコミカルでかわいらしくもあり、いくつかのシーンで「ポーの一族」を思い出してニヤッとしてしまいました。人間だった頃は奥さんに頭が上がらずおびえていて吸血鬼になって生き生きした男がいたり、オカマの吸血鬼がいたりしたのも楽しかったです。一番、気にいったのは吸血鬼を退治しに来た教授に吸血鬼が言う台詞「長い冬の夜を毎年持てあましてきた。君が仲間になれば有意義な会話ができる」。ふと吸血鬼の仲間になってもいいかなと、思ってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-11-28 11:44:43) 348. 大いなる勇者 《ネタバレ》 全編を通じて静謐な映画でした。町を離れ山で生きるのは自分で選んだ行き方、それとは逆に流れのままに狂った女性の子供を引き取り、インディアンの妻をめとり、木を切り、家を造り、狩りをしてくらす。70年代初頭のベトナム疲れのアメリカが強く自然回帰を願っていた時代を思い出します。やはり流されるままに促されインディアンの聖域を汚して、復讐に妻と子供を殺され、それから復讐の復讐が静かに続いていきます。最後は許すことで終わるのですが、なんとなく宗教的な感じのする映画でした。美しい自然の風景、銃を抱えたまま凍っている男、土の中に埋められて頭だけだしている男など印象的な映像も多かったです。当時、良い音楽がたくさんあったので音楽がもう少し良ければと思いました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-28 04:30:42) 349. クィンテット/極寒の未来都市・死のゲーム 《ネタバレ》 近未来、地上は氷河におおわれて人類は死へのカウントダウンを迎えていた。アザラシ猟をしながら生活をしていたポールニューマンは、生き残った人々が集まっている町に来たのだが、そこは雑人ゲーム「クインテット」に生きがいを見いだす人たちが暮らす町だった・・。こんな感じのストーリーですが、わけがわからなかったです。復讐のためにポールニューマンも殺人ゲームに参加するのですが、ロバート・アルトマンというよりロバート・ワイズ向きの題材のような気がしました。期待していた分、がっかりでした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-11-28 04:15:50) 350. サスペクト・ゼロ 《ネタバレ》 楽しんでみていました。サイコ、オカルト系映画の常で、何なんだろうと思わせるシーンが多かったけど、わかりやすかったです。ただ、捜査の途中で「1ヶ所だけ青いピンがある」とボードを見て言っていたけど、これはなんだったんでしょう。アーロン・エッカート、「サンキュースモーキング」のときの嫌な男より良かったです。コミカル顔なのに悩んでいるアンバランスさ、嫌いじゃないです。オライアンはベン・キングスレーだったんですね。F・マーリー・エイブラハムだと思っていました。ずっと苦悩していたせいでしょうね。気持ち悪しシーンのないホラーだったので、途中でドーナッツが食べたくなりました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-20 01:31:43) 351. 風船 《ネタバレ》 古い映画を見ると甘さが目についてしまうのですが、この映画は今に通じる、というより今だから尚更わかるような作品でした。知恵足らずの妹が、少し半端な気がします。それまで、私はいつもバカにされているからと言ってはいたのですが、自殺した人のお墓でつぶやく台詞で死んだことが理解できていないと言うニュアンスはいきすぎではと思いました。良いキャラなのに、そのせいで他の良いシーンすべての意味を変えてしまいます。全体にクールな映画でした。リメイクしたら面白いかも知れないです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-18 16:04:41) 352. ふたりの5つの分かれ路 《ネタバレ》 離婚のシーンから出会った頃までを過去に遡って行きます。よくある普通の人の結婚生活や夫婦の葛藤、浮気などが描かれています。会話もいまひとつ、音楽もいまひとつ。大きな問題の起きないたんたんとした映画は好きなのですが、好みか好みじゃないかというとあまり好みじゃなかったです。あまり親しくない友人の、ありきたりな愚痴話を聞かされている気になりました。もっとブラックの効いた会話でもよかったのではと思います。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-11-15 03:19:55) 353. 三人の女 《ネタバレ》 日本では公開されるのが5年以上遅れ80年代の半ばにやっと公開されました。社会派映画にすることも、ブラックコメディにすることも出来そうな面白いストーリーですが、アルトマンはオカルトチックなBGMを全編に流してホラーのような味付けをしています。シシー・スペイセクは「キャリー」のイメージを彷彿とさせ、シェリー・デュヴァルも独得のカルトな雰囲気を醸しだしています。この2人の演技が見事です。色々な映画を見ましたが、この映画ほど内容を説明するのが困難な映画は無いと思います。アルトマンの映画は大好きですが、この映画に関しては戸惑ってしまいました。彼の映画の中でも特に重たく不思議な映画です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-13 14:10:17) 354. 椿山課長の七日間 《ネタバレ》 死んだあとに数日だけ地上に戻ることを許された主人公が現世に残した思いを叶える、というと少女漫画的なストーリーですが楽しかったです。ただ、ラストで話をまとめようとしすぎたのか、原作がそうなのかわかりませんが、主人公の心理がよくわかりませんでした。死んだあとに家に戻ったときに、愛妻の結婚前に付き合っていた男がバスローブで現れ、新しい夫のように家にいて、挙げ句の果て一粒種の愛息がその男の子供だと知らされた後の行動が肩すかしでした。当然、最初は怒りますが、その後で、以前、一夜を共にしたことのある親しい同僚の女性のことを思い出し、最後にその女性に思いを告げて天国へ行くというのは・・・。生きている間の生活はなんだったんだろうと思わざるを得ません。他の登場人物の誰もが物わかりの良い人ばかりというのも話を薄く感じさせてしまいます。ファンタジーならファンタジーに徹すれば良かったのにと思いました。拾いものは志田未来の演技でした。本来なら自分勝手だなと思いそうな行動。死後、大切に育ててくれた育ての親を顧みず産みの親を捜すのですが、彼女の演技が上手だったので感情移入して納得してしまいました。[試写会(邦画)] 6点(2006-11-11 01:13:56) 355. ワタシにキメテ 《ネタバレ》 つまらない男に恋した女性はみすぼらしくなるだけだけど、しょうもない男に恋した女は魅力的になることもある。そんな言葉を思い出しました。三股をかけているプレイボーイの男性のところに3人の女性が同時に訪れることではじまるめちゃくちゃな展開。予想通りのエンディング。ラテン系ののりはしょうもないなあと思いながら見ていましが、女性たちが怒りながら魅力的になっていく後半はなかなか楽しめました。こういう映画はこうでないと成り立たないなあとあらためて思いました。プレイボーイのしょうもなさも良い感じでした。見終ったあとに不思議な元気がでました。ただ連れ回されているだけの犬がかわいいです。[CS・衛星(吹替)] 6点(2006-11-07 21:04:39) 356. Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 キャラクターは苦手だし、ストーリーも取り立てて面白いと言うほどでもないけど、スピード感があって楽しめました。ただMr.インクレディブルには、これっぽちも魅力を感じられませんでした。全体を通して5点かなと思っていたけど、ラストに赤ちゃんが炎に変身するシーンが、とってもかわいくて+1を追加しました。続編があれば赤ちゃんが活躍するんだろうなと少し期待できますが、それほど続編を見たいとも思えないかな。同じ年に「シュレック2」とオスカーのアニメ部門を争って、こちらが受賞しましたが、個人的には「シュレック2」の方が遙かに好きです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-06 01:35:55) 357. 真夜中の弥次さん喜多さん 《ネタバレ》 シュールな画像もストーリーも、自分勝手な弾け型で少しも面白く感じられず、退屈で疲れてしまいました。どうせ弾けるなら「スポンジボブ」くらい徹底的に弾けてくれたら、見ている方も引き込まれてしまうかもしれないのに・・・。前半を過ぎたあたりで「完」の文字が出たとき、このまま終わりにしてくれと思ってしまいました。後半になってどうにか見られるようになりましたが、どうにか見られるようになった程度です。豪華なキャストがお遊び感覚で出ている映画は決して嫌いじゃなく、楽しそうにやっているなと思うことも多いけど、この映画に関しては、義理で出たんだろうなとか思ってしまった。楽しくない映画でした。[CS・衛星(字幕)] 3点(2006-11-05 05:03:39) 358. ワイルドバンチ 《ネタバレ》 20年以上前映画館で見たときの記憶で7点をつけたけど、ディレクターズカットで再び見てしまいました。当時はきれいな流血映像や、バッカスのような樽の中の狂乱などと共にハードボイルドなイメージで気に入ってました。今回見直して、当時より画像がきれいでびっくりしました。ハードボイルドは相変らずですが、かなりセンチメンタルな映画だと気がつきました。男たちの笑い声が気持ちいい映画です。ラストの余韻がとても好きです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-04 03:10:01) 359. ラヂオの時間 《ネタバレ》 テンポのいい会話で、面白いシーンもたくさんあって楽しかったです。ただストーリーのまとめに入ったあたりから、どんどん退屈になってきてしまいました。こういうのはドタバタしたままで、変にストーリーを作り上げない方がよい気がします。最初の方でラヂオを聞きながら大型トラックを運転士する渡辺謙が出てきた時点で、番組中にいろいろとあても無事に終了して、ラストに彼がラジオ局に行って「感動した」と伝えて終わるんだろうな、という起承転結が見えてしまいました。ここまで予想通りだと楽しいです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-11-03 23:52:09) 360. 妹の恋人 《ネタバレ》 きれいな映像とカメラワーク。アイロンでパンをトーストにするシーンや、2本のフォークにコッペパンを刺して足のようにして遊ぶシーンなど、部分的にはとても好きなのですが、肝心のストーリーがどうでもいいかんじでした。それぞれのキャラが描ききれていないからだと思います。ジュリアン・ムーアは、さすがに上手です。「金魚飼ったこと無いの。恵まれない子供だったの」のセリフ好きです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-03 05:16:14)
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