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プロフィール
コメント数 1383
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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341.  ハウンター 《ネタバレ》 タイムループものは過去数多く製作されていますが、死後に繰り返すという内容はあまり記憶にありません。ヒロインが自らの死に気付くまでは夢オチとか妄想オチかと思ってました。死して後にその場から離れられない、ということは所謂地縛霊。地縛霊目線の作品はひさびさのような気がします。 そしてこの一家は、一般的にはホラー作品における恐怖の対象となるべき所謂幽霊。ところがここでは、少なくともリサは今まさに生命の危機にある生きた人間を救う存在。既視感が無いこともありませんが、単に伝えようとするだけではなく対象とシンクロして救おうとするあたりは目新しく感じました。 ただ、展開上あまり詳細を描く必要が無いのかも知れませんが、エドガーの存在が今一つ解りにくいですね。生きていた時はサイコキラー。死して後は自らが殺した相手の霊を封じ込めている悪霊的存在。途中までは例によって洋画特有の悪魔系の作品かと思っていました。 エドガーはどうやら悪魔ではないらしいけれど、悪魔並みに強い魔力をもって被害者の霊を屋敷に封じ込めている。いったいどんな存在なのかは謎のままでした。意外とあっさりやっつけられちゃいましたし。 比較的解りやすいストーリーでスピーディーな展開、ホラーあるある的なヒロインの無謀な行動等々、しっかりとツボを押さえた適度な尺の佳作かと思います。 それにしても、我が国にはあんな屋敷は少なくて良かった。自分の住まいに謎の地下室とか通気口とかあったらイヤです。おちおち寝てもいられない。[インターネット(字幕)] 7点(2022-10-01 14:57:27)《改行有》

342.  チャッピー 《ネタバレ》 ロボット警官を題材にした他の有名作のような暗く陰惨とも言えるような世界観ではなく、犯罪や犯罪者を描きつつも明るくカラッとした雰囲気を感じさせ、演出的にもコメディ要素を随所に散らばせることで、クライムサスペンス的内容でありながらヒューマンストーリーに仕立て上げられていますね。 よくよく考えれば元々ロボットであるチャッピーは別として、人間であるディオンとヨ―ランディは非業の死を遂げているのですから、その精神がこの世に形を変えて残ったとしても果たしてそれが幸せなのかどうかは難しいところだと思います。と言うか、それがこの作品の最大のテーマなのかなと。 肉体が死して後も脳だけが生き続けるとか、霊として現世に影響を残し続けるとか、様々な表現をもって描かれてきた死後の世界の在り方のひとつ。製作者の意図はそこではないかも知れませんが、個人的には痛快なSFアクションを楽しんだ後に、ふとそんなことを考えさせられた作品でした。[インターネット(字幕)] 8点(2022-10-01 10:29:35)《改行有》

343.  バスドライバー 史上最強の運転手 《ネタバレ》 正直なところ一言で言えばヒーローに「華がない」です。 元エリート軍人が訳あって軍籍を離れ、地味な仕事に就いて細々と生きている。ところが目前に危機が迫り、身に着けた能力を駆使して敵を駆逐する。ありがちですね。既視感満々。 でも、それはそれとしてヨロシクないとは言いません。ありがちな物語も脚本や演出、或いはキャスティングによって大化けすることはあると思うのです。ところがこの作品は大化けする要素に欠けているのですね。 一番の原因は冒頭に書いたヒーローに華がないこと。兎に角地味。そして、最初のワンシーンだけ無敵ですが、直後にはヘタレてしまう。何で?アンタもっと強いでしょ?急に弱くなり過ぎじゃありません?そんな感じを受けました。 引率教員のキャラも馴染めませんでした。滑りっぱなしのギャグ?で作品がコメディなのかサスペンスなのか分らなくなりそうです。 生徒たちも問題児って言われるほど問題を起こさないし。敵キャラも強いんだか頭悪いんだか良く分かりません。 登場人物が全てそんな感じですから、作品がどうにも締まりません。 ラストに出て来る将軍?も、某有名作のラストシーンを思い出させるだけで付け足し感があります。 短い尺なのでラストまで鑑賞出来ましたが、これが長尺だったら辛いでしょうね。もし、万が一、続編を製作するようなことがあるのなら、もう少しヒーローに華を持たせていただきたいものです。[インターネット(字幕)] 2点(2022-09-29 11:49:13)《改行有》

344.  マー/サイコパスの狂気の地下室 《ネタバレ》 作品のテーマやプロットに反して終始明るい画面で描かれているため、単純に怖さや不気味さがありません。なので、ジャンル的にはホラーとも思えるのですがホラー感は感じられないような。そんなイメージで観始めてしまったので、内容的には陰惨な復讐劇なのにあまり衝撃を受けることなく観終わってしまいました。 邦題の副題もいただけないと思います。スー・アンはサイコパスとは言えないのでは?中盤あたりから内に秘めた狂暴性が顔を出し始めはしますが、一連のそういった行動だけでは彼女がサイコパスとは言い切れず、恐らく命名した担当さんは「サイコパス=サイコキラー」のように理解しているのかも。この副題は本作の内容に馴染まないように思いました。 そんなこともあって、事前に予想していた内容や展開と大きく異なり、何となく肩透かしを食った感じです。何故、今復讐劇が始まったのか?マギー母娘が帰郷して対象者が揃ったから?何故、当事者優先ではなく子息への復讐に念入りになったの?愛娘の病弱さは楽しい学校生活を送らせないために彼女が毒を盛っていることによる?それとも自分と同じようなイジメに遭わせないように軟禁している?謎は多いです。 出演陣の確かな演技に救われていますが、それだけに勿体ない感が拭い去れない残念な作品でした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-09-29 11:43:57)《改行有》

345.  モンスター・パーティ 《ネタバレ》 サラっとB級ホラーかなと思いつつ観始めたら、衝撃の展開で引き込まれました。 死亡フラグが予想しにくい。ヒロイン?の彼氏はいきなり惨殺、ヒロイン?と思ってた3人組の中で一番常識派と思われた彼女も結局絶命。生き残るのはまさかの3人。いや、豪邸の奥様は生き残るかと思いましたけど娘までとは。 キャスパーの立ち位置が微妙でしたけど、彼は寧ろパーティに参加したメンバーと同じ側の人間だったのですね。日本刀を手にした彼は見事に殺人依存症的な存在感を見せつけます。彼がこの物語の本当の主人公。カジノに踏み込み父親を救出する姿は痛快です。 そもそもはTVシリーズ「メンタリスト」のロビン・タニーがお目当てで観た本作。グロイのはあまり好みませんが予想に反して楽しめました。[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-27 22:44:20)《改行有》

346.  アド・アストラ 《ネタバレ》 テーマそのものは決して批判すべきものではないと思うのですが、何せ宇宙での様々な事柄が非現実的過ぎ。宇宙工学等々に関しては全くの門外漢ですが、いくらなんでもやり過ぎなのでは?寧ろアニメだったら良かったかも知れないです。もっと受け止めやすい表現が可能だったのではと思えてしまいます。実写だからこその「んな訳ないだろ!」感がハンパない。詳細は皆さんが既に書いてらっしゃる通りです。 そのことがあるので、本来のテーマがすんなり入って来ない感じがします。主人公の行動についつい否定的になってしまう。つまりは感情移入出来ないのです。説明不足ということも言えるかもしれません。 キャスティングが違って予算もうんと少なかったら、どうにもならないB級以下作品になっていたでしょう。でも、ある意味その方が割り切れて楽しめたかもしれません。 名優を揃え予算も潤沢だからこそ、よろしくない部分ばかりが浮き立ってしまったのかなと思えてしまう、何とも勿体ない作品でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-26 00:37:29)《改行有》

347.  アオラレ 《ネタバレ》 昨今話題の煽り運転。「煽る」とか「突き上げる」なんてのは昔から実態としてはあったけれど、最近は実際に命にかかわるような重大事件が起きたり、人様の体験を動画で目にする機会が増えたりと、正常な感覚でハンドルを握るドライバーにとっては、我が身に起こり得る危険として受け取らざるを得ない状況になってしまいました。そんな時代背景があるからこその邦題ですね。 ただ、この作品で犯人が繰り返すのは所謂煽り運転ではなく、クルマを凶器としたより直接的な暴力ですね。本来の気質に薬物依存も相まって、生身の相手を殴りつけるようにクルマでクルマごと傷めつける。だから当然、クルマから降りれば今度は生身の相手を直接傷めつける。作品全体を観る者にイメージさせるには、部分的に内容を言い表している「アオラレ」よりも、原題の「Unhinged」(狂気、錯乱)の方が適当かも知れません。ラッセル・クロウさんの鬼気迫る演技に繋がって行くような気がします。あんな目で睨まれたら二つ返事で謝ってしまいそうです。 それにしてもヒロインには感情移入出来ない。どう考えてもトムは異常で狂暴で、やることなすこと全く肯定出来ないけれど、フレッドに書かせたレイチェルへの手紙の文面だけは的を得ていて、彼女は自分勝手で我儘でだらしなくて、みっちり躾が必要な大人。だから彼女が「何なのよ、一体?」という言葉を口にする度に「アンタこそ何なのよ!」と言いたくなりました。 という訳で、スピーディな展開と適度の緊迫感、そして何よりラッセル・クロウさんの鬼気迫る演技に圧倒されて、飽きさせられることなく一気見出来るものの、少し深みには欠ける感じがする作品でした。[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-25 23:35:52)《改行有》

348.  郵便屋 《ネタバレ》 そもそもポルノグラフィーの定義とは何なのでしょう。「性的興奮を起こさせる映像」?だとすれば本作は紛れもないポルノ。監督さんからしてポルノ作品の巨匠と呼ばれている訳ですし。 生々しいセックスシーンは勿論のこと、台詞ひとつとっても将に隠微。しかも出演する女優さんたちは揃いも揃って美形でナイスバディ。惜しげもなく晒される裸体。大写しになる男女の陰部。(勿論モザイク加工)日本文化にどっぷり浸かって育った身にとっては、これがポルノじゃなきゃ何がポルノ?と言わずにはいられません。 ただ、我が国で呼ぶところの「ポルノ」と、かの国における「ポルノ」は似て非なるものなのでしょう。身に染み付いた感覚はそう簡単に変えられるものではないと思います。 そして、ポルノだからという理由で低評価すべきものでは決してないでしょう。 確かに、少なくとも我が国においては、無条件に万人に称賛される作品ではないでしょう。文化的背景の違いは非常に重いと思います。不健康、不道徳などなど、この作品に投じられる批判的な言葉は相当なものだと思われます。 でも、イタリアの人々の目にどう映っているのか?正直分かりません。そして、それを知ったからと言って評価が変わるものでもないでしょう。 エロティックな作品は決して嫌いではありません。寧ろ好むところです。とは言え、ここまでオープンに表現されてしまうと、一歩引いてしまいます。なので評価困難。中間点を献上します。[インターネット(字幕)] 5点(2022-09-23 10:23:47)《改行有》

349.  オキュラス/怨霊鏡 《ネタバレ》 呪われたアンティークの鏡。それは手にした者の心を歪ませやがて死へと追い込んで行く。というストーリー自体には特に目新しさを感じませんが、過去と現在を同じタッチで描きつつ交錯、或いは混同させるという演出は面白いと感じました。 子どもの頃に両親を死に追いやられ、しかも母は父に、父は弟に殺させるという惨い仕打ちを受けたケイリーが、必ずいつか「鏡」の秘密を暴きこの世から葬り去ることを決意して生きていくという設定は十分に理解できます。 医療施設で長期にわたるカウンセリングを受けたティムが忌まわしい事件を合理的に解釈しようとする姿と、全ては鏡のせいだと断定し、異様なまでに執着するケイリーの姿を対比すると、実はカウンセリングが必要だったのは姉の方で、鏡は彼女の心を捉えたまま敢えて自由に生かしておき、復讐のために帰ってきたところを改めて死に追いやり、ティムには改めて汚名を着せ苦しみを与え続けるという「鏡」の意志を感じてしまいます。 なんだか作品解説みたいになってしまいましたが、要するにストーリー自体は非常に解り易く、意外性やどんでん返しは無いと言って良い内容であり、時間軸が交錯して行く中で観客が混乱していくという演出上の試みが中心になっている作品のように思えました。 ちなみに題名はラテン語の「眼」あるいは「丸窓」ですね。鏡に憑りついている悪霊(鏡の犠牲者であり死して後も魂を捉えられている者たち?)の「眼」がまさにそのように表現されていますが、そのことの意味するところは全く語られていないのは何故なのでしょうか?解らず仕舞いでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-21 11:38:27)《改行有》

350.  新REC レックデッド・ビギニング 《ネタバレ》 予告編やあらすじ紹介、キャッチコピー、DVDのジャケットを見て期待したら120%裏切られる作品です。原題も無理やり感に溢れていますが、邦題は「REC」に頼り過ぎて最早崩壊気味です。 あらすじ紹介にも書きましたが、オムニバスの軸を成している物語はある研究者と助手のお話。ここで語られる時空を超えた存在についての解説はなかなか興味深いです。もう少し物理学的な話を入れ込んでくれて、チープなクリーチャーが登場しなければそれだけでも十分だったかも知れません。オムニバス形式を採らずとも作品として成立したかも。 あとの短編たちについては、決して面白くないとは言いませんし、メインストーリーで語られる次元を超えた生命体が登場人物の狂気を操っているのだと言われれば、無関係な作品の羅列とも言い難いとは思います。かなり好意的な解釈ですが。 とは言え、各短編はそれぞれに微妙に難点を抱えており決して褒められたものでもないような気がします。特に、個人的には新居で夫婦が怪異に悩まされる話で、子役に犠牲者を滅多刺しにさせるところが超NG。米国ではそれってNGじゃないのでしょうか? 適当にグロくて尺の短い作品を観たい!という方であればもう少し評価が高いかも知れませんが、私は2点止まりです。[インターネット(字幕)] 2点(2022-09-20 12:24:02)《改行有》

351.  ザ・ゲスト 《ネタバレ》 コンパクトに纏まったサスペンスの良作だと思います。 冒頭、題名よろしく訪れる謎の男。どう考えても怪しいけれど、愛息を失った母親にとっては息子代わりの存在感を放つ礼儀正しい彼を引き留めずにいられない。お約束どおり他の家族は彼への拒絶感を否めないながらも、彼の鋭い洞察力と的確な発言と行動に心を揺さぶられ、次第に心を開いていく。 いいですね。ここで予測されるのは、彼がサイコキラーで、こうやって家族に取り入った上で突如豹変し皆殺しにする、という展開ですが、この作品は違うんですね。まさかの軍が絡んだ秘密実験の被験者にして無敵の殺人兵器だったとは。意外でした。 前半部分の好青年にして無敵っぷり。後半に入ってからの無感情な殺人兵器っぷり。スピーディな展開なだけに若干説明不足に感じないこともありませんが、よく考えればキチンと辻褄が合っている。脚本の妙とでも言いましょうか。 唯一難を言うならば、そしてそこが一番の問題なんですが、それは彼が生き残ったこと。足の銃創は動脈を外れた貫通銃創、肩の銃創も急所を外している、背中の刺し傷もしかり、けれど流石に胸の傷はヤバいでしょ。何より、無敵の殺人兵器がド素人の女の子と男の子に背後を取られる訳ないし。そして息を引き取ったように見えたのは窮地を脱するために身に着けさせられた演技力?更に瀕死の状態で遺体を処理し消防士を襲い着替える?そしてこの後、どうやって脱出して傷を癒す?その後の生きる目的は? ちょっと終盤にご都合主義が過ぎたかな?と。 とは言え、サスペンスフルでスピーディなエンタテイメントであることは間違いないです。そしてダン・スティーブンスさんカッコ良過ぎ。甘めの8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-18 11:46:30)《改行有》

352.  セミマゲドン 《ネタバレ》 Z級作品もあまりにZ度が過ぎると一周回って良作になってしまう。てな法則があるならば、この作品こそ一周回ってA級作品かも知れません。 物語そのものは、環境汚染が生物の突然変異を生み人間が襲われるというモンスター系パニックホラーの王道を行く内容。汚染されたセミが産卵し、7年後に地上に現れた時には更なる変異を見せる、というあたりはアイディア的には優れているとも思えます。 突然変異はアジアの某国産の超強力合成化学肥料の散布によるもの。パッケージに記された強烈な効果を更に上回る劇毒度。この肥料と言い、主人公の愛車と言い、作品中でアジアは結構な言われようをされてます。いや、具体的には二国だけですが。 他国をコキおろして笑いを取るというやり方はあまり好きではありませんが、作品全体に散りばめられた恐ろしくチープなCG、子どものヤッツケ仕事のようなセミのフィギュア、オヤジギャグどころではないコテコテのギャグなどなど、あまりに強烈なチープ感(良く言えば手作り感)に溢れていて不適切表現など霞んでしまいます。 グロかったり、キモかったりの連続で観る者を相当選びますが、単に低予算だからこその出来栄えではないだろう、つまりはこの出来栄えこそが製作者の意図するところなのかも知れません。そのZ級感を楽しむための作品、と割り切れば意外に楽しめるかも知れません。 とは言え、個人的には甘くしても2点献上が限度かなという作品。でも、超ストレートな原題「セミ!」よりも、ハジケきった邦題「セミマゲドン」を始め、配給元の宣伝文句やら動画の遊び感覚はなかなかのもの、との思いから1点プラスの3点献上です。[インターネット(字幕)] 3点(2022-09-16 13:37:23)《改行有》

353.  YUMMY ヤミー 《ネタバレ》 まず、爆乳に悩むが故に乳房縮小手術を恋人同伴で郊外の専門病院に向かう(正確に言えば恋人にクルマで送らせた?)ヒロイン、という馬鹿馬鹿しい設定からして尋常ではない。しかも、二人に付き添うヒロインの母親がヒロインを凌駕するほどの爆乳で更に美容整形に依存しているという設定でダメ押し。とんでもないゾンビ映画です。更に、何というタイトルのネーミングセンス?!このセンスにドハマりしてしまいました。 そして、確かにコメディなんですが、コメディ的表現は概ねブラックユーモア。膝を叩いて大爆笑というよりも只管苦笑に次ぐ苦笑。かなり見る者を選ぶ作品ですね。一般的な視点で観れば相当に趣味は悪いと言わざるを得ません。 ただし、ゾンビ映画としての基本を押さえた生真面目と言っても良いような作り込みは、決してゾンビ映画先進国とは言えないベルギー映画界への期待を膨らませてくれます。 結局全員死亡フラグという衝撃のラスト?には、妙に安心させられてしまいました。これで良かったんだ、みたいに。その原因は、そこに至るまでに登場人物一人ひとりのキャラを十分に刷り込まれてしまった証しなのかも知れません。 静かに転がるエンゲージリングが、虚しくアーティスティックで印象的でした。[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-13 11:51:40)(良:1票) 《改行有》

354.  ホラーマニア vs 5人のシリアルキラー 《ネタバレ》 冒頭からジョエルがパブの物置で気を失うあたりまでは、一見若い頃のジム・キャリーさんを思わせる彼の風貌とコテコテのキャラが受け入れ難く(誤解しないでくださいジムさんは好きな俳優さんです)、途中で観るのを中断しようかなとまで思ってしまいましたが、サークル対話の各自の発言を聞くうちに「なるほどこの人たちがサイコキラーなのね」と了解。その後は物語の展開に引き付けられました。 演出的にかなりグロくはありますが、ブラックなコメディ感がキチンと盛り込まれていてシリアルキラー一人ひとりの存在感もまずまず。全体的に好感を持てました。実は秘密組織の殺し屋というキャリーの男前な魅力もいいですね。 この感じで行けば続編も当然の如く製作出来そうですが、シリアルキラーたちを更に強烈に曲者的キャラにしてくれれば、結構盛り上がること請け合いかも。次回作の予定はないのかも知れませんが、今後に期待して若干高めの7点献上です。[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-11 11:36:49)《改行有》

355.  ガンズ・アキンボ 《ネタバレ》 凶悪でダークな世界に、二丁の拳銃を両手に取り付けられてある日突然送り込まれた戦闘能力ほぼゼロのダメ男。拳銃をボルトオンされているから食事も出来なきゃトイレにも行けない。可笑しいやら悲しいやら痛々しいやら、しかもそれを演じるのがダニエル・ラドグリフさんとなるとこりゃ笑うっきゃない?「スイスアーミーマン」の時も衝撃を受けましたが、この人はこの手の常識ハズレな役が大好きなんでしょうね。 マイルズがニックスと闘うところまではダメ男パワー炸裂のブラックなコメディと言ったところですが、ニックスの過去が描かれやがて二人が共闘する流れの中でしっかりヒューマンドラマ的要素が込められているのが、予定調和と言えばそうかも知れませんが好感を持てるところ。決して諸手を挙げてのハッピーエンドではないものの、ラストはきっちり納まるところに納まってくれて後味は良いですね。 設定から展開まで結構観る人を選ぶ作品ではありますが、自分的には思いっきりハマりましたので9点献上します。[インターネット(字幕)] 9点(2022-09-11 11:08:32)《改行有》

356.  LOCKDOWN ロックダウン(2016) 《ネタバレ》 3点献上しますが、正直なところ本来ならばもう少し高評価でも良いのではとも思います。ストーリー自体が面白くないということではありません。 低評価の理由はヒロインの酷さ。兎に角、感情移入不能。やることなすこと共感できない。嫌悪感ばかりが高まってしまう。 敢えてそんな風にキャラ設定しているのかとも思います。全てのトラブルやミスを他人のせいにして、自分は被害者でしかない。一生懸命息子を助けようとしても上手くいかない可哀そうな母親。その実、全ては彼女に起因している。敢えて、そんなダメ母をヒロインに据えて、愚かさが導く悲劇を描こうとしているのかも知れません。 でも、それにしてはエンディングが違うような…。このエンディングから思うに、多分彼女は再度似たような過ちを繰り返すでしょう。かと言って、彼女の夢想する悲劇のエンディングも違うような…。髪型や服装を見る限り夢の中の彼女はまるで反省してないし。そんな未来の自分を夢想する時点で懲りてないし。 あぁやっぱり受け入れ難いヒロイン像。ヒロインをアレンジして、尚且つもう少し最強セキュリティカー「モノリス」を活用してくれたら、相当面白くなる要素はあると思えるだけに残念! ちなみに、個人的には原題の「Monolith」というと「2001年宇宙の旅」で覚えた単語。なので、原題を見た時にこのストーリーは思いもしなかったし、この映画でこの単語に再会するとは思いませんでしたが、40年前に新型車の名前募集に「モノリス」で応募して見事落選したことを思い出しました。(蛇足投稿失礼)[インターネット(字幕)] 3点(2022-09-06 13:36:53)《改行有》

357.  バッドガイズ(2022) アニメだからこそのキャスティング、アニメだからこその実写不可能なスーパーアクション。そしてアニメだからこその動物と人間が共存する世界。(と言ってもバッドガイズの5人以外の動物は動物のままというのはご愛敬?) いつもながらに思うのですが、洋画アニメ作品には邦画アニメとはひと味違った独特の味わいがあって実に楽しいです。 原作未読ですし殆ど予備知識なしに試写会に参加しましたが、冒頭から作品世界に没入して楽しめました。理屈は不要ですね。封切り前なので言いたいのは一言だけ。「楽しかった!」[試写会(吹替)] 9点(2022-09-03 14:30:46)《改行有》

358.  ジェーン・ドウの解剖 《ネタバレ》 他にも書いてる方が何人もいらっしゃいますが、解剖を通じて死体の謎の真相を解明していくミステリーかと思いきや、思いっきり悪魔系オカルトホラーだったのですね。そういう意味では期待外れでした。 魔女狩りが行われていた時代に魔女として裁かれ、容赦なく繰り返される激しい暴力に耐えかねて悪魔に救いを求めた少女。その死体は一見して永遠の美を約束されているかのような状態にはありながら、その実、悪魔に捧げられ永遠に利用され続けてしまう悲劇。そして関わる者に与えられるのは非業の死という悲劇の連鎖。簡単に纏めるとそんな感じでしょうか。 悪魔系の物語は何でもありになってしまうので好みではありません。日本文化にどっぷり浸かって生きてきた自分としては、どうにも受け入れ難いものがあります。この作品でも、悪魔は嵐を演出するわラジオ放送を流すわとやりたい放題ですね。 ただし、解剖のプロセスで明らかになって行くのが、医学的だったり病理学的だったりの事実ではなく、超自然的なオカルト的状況。人間の手では出来る訳のない技。初めは目前の事実を否定すべく努力していた親子も、ついにはそれを受け入れて対応せざるを得なくなる展開。これは新鮮でした。第二弾や第三弾は難しいでしょうけれど、本作におけるそのアイディアは大成功だったと思います。 出来ることなら解剖シーンをもう少し現実的にして欲しかった(ゴーグルやマスクなしで執刀する訳ないでしょ)のと、検視官や葬儀店を生業とする人たちなんだから遺体に敬意を表するような振る舞いが欲しかった(扱いがぞんざい過ぎる)。司法解剖という極めてデリケートなテーマですから。 それにしても「ローラ・パーマー」と「世界で一番美しい死体」を競いそうな真の主役のジェーン・ドゥ。解剖シーンの特殊映像もハイレベルでした。 という訳で、納得出来ないなりにも高評価せざるを得ない作品でした。監督の次回作に期待します。[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-23 11:03:34)《改行有》

359.  パーフェクト・トラップ 《ネタバレ》 ひとことで言えば「面白くないことはない」作品です。前作未見ですが、この作品単体でも十分にストーリーは成立していると思います。 ただし、観る者を選びますね。何でもいいから只管にグロいのを観たい、ということであれば満足出来そうです。冒頭のパリピ大虐殺シーンは強烈。クラブのフロアを耕し、生き残った者は潰す。何だか野菜や果物が恨みを晴らしているかのようです。これだけ沢山一気に惨殺するシーンは、ホラー作品では個人的には一つしか思い出せません。 それにしても荒唐無稽。昆虫学者がたった一人でクラブに大仕掛けな殺戮マシーンを設置したり、たった一人で廃ホテルを大改装してコレクションを並べたりワナを仕掛けたりなんてのは、とてもじゃないけど年単位での準備が必要。あまりに非現実的過ぎます。 先行してヒットしたソリッドシチュエーションホラー作品たちは、そんな野暮な心配を吹き飛ばすようなアイディアに満ち溢れていました。対して、この作品は例の大虐殺以外は意外性のあるワナや展開が見当たらないのです。 全体的にそんなこんなの理不尽で非現実的なシーンばっかり。でも、文句タラタラ言いつつも、結局はスピーディな展開を楽しめたので甘めの6点献上です。 ちなみに邦題。全然パーフェクトじゃないし。[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-21 22:20:11)《改行有》

360.  サバカン SABAKAN 完成披露舞台挨拶生中継付き上映会にて鑑賞しました。封切り前なのでネタバレなしで投稿します。 殆ど無名の小学生を主役にキャスティングし、金沢監督は長編作品はお初、そして個人的には脇を固める竹原ピストルさんの大ファンということもあり、期待度高めで鑑賞しました。そして、その期待は裏切られませんでした。子どもが主役の作品というと、どうしても「天才子役」的な演技を想像してしまうのですが、この作品の2人は所謂「天才子役」というよりも、瑞々しく等身大の小学生を演じ切ることで作品世界に自然に惹き込んでくれます。これも「天才子役」のひとつの形なのかなと。 脇を固める大人たちもそれぞれにいい味を出し切ってくれています。孝明の両親を演じる竹原ピストルさんと尾野真千子さんのコンビネーションが素晴らしい。喧嘩ばかりしているようでいてしっかりと結びついているという、ひとつの理想的な夫婦像で魅せてくれます。弟も兄に負けない存在感。この4人家族になくてはならない存在感です。健次の母親役の貫地谷しほりさんも、ひとり親世帯かつ多子世帯という厳しい状況の中、身を粉にして働きながらも疲れた顔一つ見せず只管優しく子どもたちに向き合う理想的な母親像で魅せてくれます。そして作品全体の要としての大人になった孝明役の草彅剛さん。静かな存在感で作品世界を底上げしてくれています。 他にも魅力的な役割を果たしてくれている大人たちが次々と登場。大人たちが、きちんと子どもたちを包み込み、そっと後押ししながら育て上げていく姿が眩しい。 強いて言うなら、作品の評価とは特に関係ないのですが、80年代が舞台であってそのことを表すエピソードは込められてはいるものの、作品全体を包み込む雰囲気は70年代もしくは60年代かな?と思えるぐらい昭和感に満ち溢れています。リアルタイムでその時代を歩いて来た身としては、「え?これ80年代?」みたいにちょっとだけ違和感を覚えました。 小学生が主役の青春物語。最近はサバ缶というと手軽で安上がりな酒の肴にしてしまうのですが、そんなことはないぞ思い出の味なんだぞと、幼い頃の思い出に浸りつつ素直に感動することが出来ました。 昔は東京湾で釣ったサバをシメサバにして食べたな~。お店で買うよりずっと旨かった。それもあって、あの頃はサバ缶よりシャケ缶かイカ缶が好きだったな(遠い目)[映画館(邦画)] 9点(2022-08-18 22:24:06)《改行有》

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