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341.  グッドモーニングショー 《ネタバレ》 俳優の無駄遣い。 緩慢な演出・演技、特にわざと怠慢に動いているかの様な中井貴一の演技が妙にイラつかせる。 出演されている俳優陣の特別なファンで無い限り、お奨めできません。[CS・衛星(邦画)] 1点(2017-09-22 12:51:00)《改行有》

342.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 至極当たり前の事だが、「ノーランはノーランで有って、決してスピルバーグでは無い」のだと感じた。 私にとっての戦争映画No.1は、スピルバーグの「プライベート・ライアン」。 ここまで書けばお判りかと思うが、本作は私には物足りなかった。 「一風変わった描き方の戦争映画」と言う個性は充分に感じられたし、 鑑賞して損をしたなどとは微塵も思っていない。 しかしながら、私にとってはあっさりし過ぎていた。 「戦争映画」と言うジャンルに何を求めるのか? これにより本作の評価は大きく変わるだろう。 極個人的な意見だが、ノーラン監督には史実の映画化では無くもっとフィクションを撮って頂きたい。 「ダークナイト・ライジング」「インターステラー」のラストシーンで感じた「これぞカタルシス!」と言う思いを、 別の作品で是非もう一度味わってみたいのだ。[映画館(字幕)] 6点(2017-09-18 17:38:10)《改行有》

343.  ワンダーウーマン 《ネタバレ》 ガル・ガドット演じるワンダーウーマンの存在とその笑顔が、鑑賞しながら感じる多くの矛盾・稚拙な設定・違和感の全てを吹き飛ばす。 そういう作品です。次回作期待極大。[映画館(字幕)] 7点(2017-08-30 12:39:59)《改行有》

344.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 新作の話を聞いた時、真っ先に「またですか?」と思ってしまった。 トビー・マクガイヤ版3作、アンドリュー・ガーフィールド版2作と、既に5作も世に出ているのにこれ以上何をしたいのか?と言うのが正直な思いだった。 でも、肯定的に捉えれば全てはスパイダーマンという存在がどれだけ世に愛されているのかの表れ。 皆それぞれ、この魅力的な「愛すべき隣人」を自らの手で映像化したく、且つ観客の我々もその時代に即した背景・VFX・ストーリーに彩られた新作を観たいのだ。 なんだかんだで思い切りハードルを上げて鑑賞した本作、予想外に楽しめたというのが正直な所。 是否は別として、MCUに取り込まれた事を機に設定を全面的に変えたのは成功だったと判断したい。 但し、ハイテク満載のスーツは余計。この点では本作のクライマックスでハイテクに頼らず自らの力だけで戦う選択をする流れは素晴らしいと思う。 まだ高校生の新ピーター・パーカー、物語的にもバリエーションの幅が格段に広がる事となるMCUへの編入、次回作に期待したい。 ただ、間違っても宇宙空間で戦う様な展開は考えないで欲しい。 市井の人々と同じ目線・立ち位置で悩みながら人助けをするのがスパイダーマンの本領、 この点はくれぐれもブレないで欲しいと心から願う次第。[映画館(字幕)] 7点(2017-08-30 12:16:15)(良:1票) 《改行有》

345.  ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 映像は重厚且つスタイリッシュ極まりなく描かれているが、そのシーンの一つ一つは平和ボケした日本人の我々には絶対に太刀打ちする事など出来ない厳しい現実を描いている。鑑賞のきっかけはエミリー・ブラント目当て。その点では満足だが本作の主役は絶対に彼女では無い。主役は言うまでもなくベニチオ・デル・トロ。終盤の容赦ない展開(ボスの家族瞬殺等)は観ていて辛い。ここまで骨太な犯罪物に出会ったのは久しぶりな気がする。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-21 16:23:27)

346.  LOGAN ローガン 《ネタバレ》 残酷描写が多い故に観る人を選ぶが、間違いなくこれは傑作。 本作は後付感満載で無闇矢鱈に増殖していくアメコミ実写化映画に対する、ヒュー・ジャックマンとパトリック・スチュアートなりの反抗だと私は解釈した。 これが彼らなりの「退き際の美学」なのだ。 映画化にGOサインを出した製作陣、自らのギャラを減額してでもR15指定=本当に映像化したい事に拘ったヒュー・ジャックマン、そして本作劇場鑑賞の機会を与えてくれた目黒シネマ(約30年振りに行きましたよ!)に心から感謝。[映画館(字幕)] 10点(2017-08-21 13:49:18)《改行有》

347.  ミッション 《ネタバレ》 監督は巨匠、ローランド・ジョフィ、そして音楽は映画音楽の天才、エンニオ・モリコーネ。 そのせいなのか、はたまたバブル期だったからなのか、当時フジTVで「十字架に貼り付けられたままイグアスの滝を落ちていく」シーンをやたらと頻繁にCM放送していた事を思い出す。 確か当時のキャッチフレーズは「魂を揺さぶる...ミッション」だった様な。 恥ずかしながら今回、CSにて初鑑賞致しました。 結論としては、残念ながらそれほど魂は揺さぶられませんでしたが、CG等で映像のごまかしが効かない時代に現地現物で撮影された映像は、 町並み・ジャングル・村の風景含め素晴らしいものがありました。 劇場の大スクリーンで観ればこの空気感をより体感出来たと思え、まさしく魂を揺さぶられる経験が出来たのかも知れません。 物語はイエズス会の世界布教の一環で南米を訪れた宣教師ガブリエル(ジェレミー・アイアンズ)の宣教の様子と、 現地で奴隷商を主に闇家業で暗躍していたロドリゴ(ロバート・デ・ニーロ)の改心と葛藤、 そして世界侵略を続ける欧州列強国の政治取引が主たる構成となっており、特に目新しさを感じるものでは有りませんでした。 しかしながら宗教を背景とした世界分断が深刻な昨今、この手のテーマは回答を導くのがとても難しい重いテーマを我々観客に投げ掛けてきます。 人々を幸せにするのが古今東西を問わず宗教の目的であるはず。 それが何故、誰かに悲劇をもたらしてしまうのか・・・ 私個人的に最も印象に残ったシーンはやはり、ロバート・デ・ニーロが弟殺しから服役しジェレミー・アイアンズの布教に重い荷物を自ら持ちながら 帯同し、かつては奴隷狩りの対象だった村の人から荷物を繋ぐ紐を切ってもらうシーンでしょうか。 自らの呪縛から解放された時の表情は胸に迫ります。 また、今更言うまでもない事ながら本作は音楽が本当に素晴らしい。 鑑賞後、即攻で「ガブリエルのオーボエ」をDLしました。  あの名作「ニュー・シネマ・パラダイス」の曲よりも私はこちらの方が好きです。 余談ですが、世界各地で宣教師活動に余念が無い(?)リーアム・ニーソンも印象に残ります。 本作では布教には成功したものの、欧州列強の政治から村を守るべく銃を取る立場を自ら選択し、 銃に撃たれ滝壺に落下する壮絶な最後を遂げ、かたや日本では凄惨な弾圧を受けた上に無理やり改宗させられ日本名まで名乗らされるという末路。 彼には本当にご苦労様ですと言いたいです。 本作鑑賞の際は、予備知識としてマーティン・スコセッシ監督の「沈黙 SILENCE」鑑賞を強くお奨めします。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-21 13:26:41)(良:1票) 《改行有》

348.  スター・トレック/BEYOND 《ネタバレ》 他レビュアー諸氏もご記載の通り、既視感満載のシナリオ。 「惑星連邦に反旗を翻す輩が現れる~何らかの星や基地(人が沢山住んでいる所)が危機に陥る~エンタープライズ号のクルーがその危機を救う」 リブート3作は基本この流れを崩す事無く、毎回予定調和で能天気に終わる。 これもスター・トレックの一つの良さなのかも知れないが・・・ 潤沢な予算に物を言わせた映像を堪能したい方にはうってつけ。 TVシリーズの哲学的な深さを味わいたい方には物足りないでしょうね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-10 12:44:21)《改行有》

349.  パワーレンジャー(2017) 《ネタバレ》 かの有名な珍作「サンダーバード(追悼ビル・パクストン泣)」と同じ匂いがする。 続編が作成されるか否かは微妙な所かも。 私は1967年生まれ、リアルタイムで「秘密戦隊ゴレンジャー」を観ていた世代。 友達との戦隊ごっこではいつもキレンジャー系の役しか回ってこなかったタイプだ。 日本の誇るお子様向け王道コンテンツ「戦隊もの」は、様々な運の巡り合わせで米国でTV放送され、 今やかなり人気の有るジャンルになっているらしい。(by日本経済新聞) そんな戦隊ものが潤沢な予算を使いCGバリバリの新作となり、しかも巨大スクリーンで上映される。 私は一連の戦隊ものへの恩返しの意味も込め、公開二日目・三連休ど真ん中に劇場へ赴いた。 結論としては決してつまらなくはないが、微妙な作品だった。 メンバー5人の紹介が主となる構成は初回故に仕方が無いとしても少々長すぎた感有り。 お子様向け映画なのだから、怒涛の変身・アクションをもっと盛り込んだ方が良いかも。 もうすぐ50歳のオッサンとしては、ピンクレンジャーとイエローレンジャー(残念ながらカレーを食べるシーンは無い) 役の女優さん達がお二人とも可愛くて眼福では有りましたが・・・ この二人がまた観られるなら続編に期待。 CGテンコ盛り映画の最右翼、トランスフォーマーが跡付けエピソード盛りまくりで晩節を汚している事から考えると、 単純明快な続編を作ってスッキリサッパリ完結するのが理想的。 往年の戦隊ものにノスタルジアを感じられる世代の方々を対象に「隔世の感」をまさしく実感できる作品としてはお勧めです。[映画館(字幕)] 6点(2017-07-20 13:12:46)(良:1票) 《改行有》

350.  ブルックリン 《ネタバレ》 『移民女性一代記』 日本なら二時間ドラマの題材になりそう。 シアーシャ・ローナンのどアップがとても多く、彼女のファンなら眼福な作品では。 他レビュアー諸氏ご指摘の通り、姉が他界し一時帰郷した際の主人公の行動には大きな「?」が付くが、 好意的に解釈すると揺れ動く心情を表す一つの方法だったのかと。 アメリカに戻る際、もう二度と見る事は無いであろう自室を見渡す表情と、 新天地に飛び立つ数年前の自分と同じ境遇の女性にアドバイスする時の描写はなかなか感動的だった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-10 13:18:19)(良:2票) 《改行有》

351.  ハクソー・リッジ 《ネタバレ》 戦う相手が日本人、しかもその描き方が、致し方ないとは言え悪の権下に徹した描き方となっており正直違和感を感じざるを得なかったが、 ここを突っ込み始めると戦争物は議論に終わりが見えなくなるので割り切って鑑賞。 本作を観て最も意外だったのは、メル・ギブソンの映像表現方法がよい意味で「角が取れた」事。 「ブレイブハート」や「アポカリプト」そして「パッション」で、彼が痛そうな・辛そうな描写が大得意である事は良く判っていた。 そんな彼が「地獄の戦場」と呼ばれた沖縄戦が舞台となる戦争映画を監督する作品だ、私は途中で気が滅入らない様に気合を入れて劇場に赴いた。 そんな本作、確かに人体損壊描写は鬱病になってしまいそうな位にテンコ盛りだが、過去作品に見られた「痛いぞ~」「辛いぞ~」と言うネチッこさの有る演出は影を潜め、沖縄戦が如何に過酷な状況だったのかをリアリティを伴って実感出来る為の「冷静なもの」となっていた。 主演のアンドリュー・ガーフィールドは線の細さは相変わらずだが、「沈黙」と言い本作と言い、独特の芯の強さを感じる良い役者になったと思う。 俳優陣で意外だったのはヴィンス・ヴォーン、不真面目な役しか演じていないイメージが強く本作でも登場した当初は訓練教官の鬼軍曹役にもの凄い違和感を感じたのだが、実は演技の幅が広いのかなかなかのはまり役だったと思う。 TVシリーズ「ザ・パシフィック」を観てから本作を観ると、より興味深く鑑賞出来ると思うでお勧めします。[映画館(字幕)] 7点(2017-07-10 13:05:41)《改行有》

352.  アウトバーン 《ネタバレ》 確実に年に何回か出会う、出演者だけが無駄に豪華なB級作品。 ホントに出演者だけは豪華絢爛、どんだけギャラに予算割いてんだよ・・・と余計な突っ込みを入れたくなる程。 ベン・キングスレーの怪演は観て損はしないかも。 邦題の割りに拘りを感じさせる様な車の登場が無いのが残念ですが、出演者のファンの皆様には強くお薦めします。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-06-09 12:58:56)《改行有》

353.  ウォーリー 《ネタバレ》 良く出来ているが終盤の人間登場は不要では。 「ディストピア極まれり」と言う作品になってしまうが、宇宙へ活路を見出した人間は既に死に絶え、 地球を探査しに来た地球とは別の星から来た生物との邂逅を描く展開ならもっと面白くなった様な。 または”インターステラー”で描かれた様な『遺伝子移住』を目的とした宇宙船がやってきて、 遺伝子を新たな人類に成長させる役目をウォーリーが負う・・・と言う展開だったら、 サイレントランニング顔負けのいじらしいエンディングになったかも などと考えている次第。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-06-05 13:11:52)《改行有》

354.  メッセージ 《ネタバレ》 難しい。 不本意ながら鑑賞後にネットの「ネタバレ」サイトを見て、本作に関し自分が完全に誤った解釈をしている事に気が付いた次第。 私は完璧に、物語冒頭や宇宙人との意思疎通を試みる間に挿入される娘との幾つかのエピソードは「主人公の過去の出来事」だと理解していた。 いやはや、お恥ずかしい限りだ。 あれらが全て地球外生命体の言う「武器」を会得したが故にもたらされた未来の情景なのだと途中からでも理解していたら、 本作の感想はかなり変わっていたと思うので、機会があれば再鑑賞したいと思っている。 そうすれば、終盤の中国軍司令官とのやり取りを筆頭に鑑賞している最中は「?」ばかりだったシーンも納得行くものになる筈だから。[映画館(字幕)] 6点(2017-06-05 13:04:23)《改行有》

355.  ズートピア 《ネタバレ》 お子様向け映画の殻を被った完璧に大人向けの映画。 「流石」としか言えない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-24 17:49:55)《改行有》

356.  スーパーマンII/冒険篇 《ネタバレ》 1作目の出来が良すぎた為、公開当時は「駄作」と評価されていた本作。 私自身、通しで鑑賞するのは実は今回が初めて。 ところがどうして、面白いじゃないですか。 幾分ハチャメチャな構成ながら、絵に描いた様は勧善懲悪はまさしくスーパーヒーローの王道。 ロイス・レーンが一人で登場する時はお約束の様に必ずソフトフォーカスで笑えた。 悪役3人組との戦いのシーン、確かに今では考えられない位に緩慢なものだけれど、 どこかで観た様な構図だな?と思っていたら、「マン・オブ・スティール」が本作のバトル構図を例にしていたのだと判り、 実は旧作へのリスペクトが盛り込まれていたのだと嬉しく思った。 さて、3作目以降は本当の駄作の様で観るべきか否か迷っております。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-19 13:12:15)(良:1票) 《改行有》

357.  美女と野獣(2017) 《ネタバレ》 【前振り】 巷では「空前の大ヒット」と声高な宣伝が続けられているが、本サイトでのレビュー数は5/15時点で未だ14件、しかもその殆どが比較的辛口なもの。 なるほど、レビューを挙げられた皆さんはそれぞれ、オリジナルのアニメ版に並々ならぬ思い入れがあると推察した次第。。 私の場合、オリジナルのアニメ版は26年前に妻と結婚前に初めて一緒に観た映画。なので皆さんに負けないくらいの思い入れ満載でまとめてみたいと思う。 【本題】 どうしよう、「素晴らしい」としか言葉が浮かばない。 本当はそれ以上の賛辞を持って本作をレビューしたいのだが、改めて自らの語彙の少なさが恨めしい。 今更説明不要ながら、オリジナルのアニメ版はアニメ史上初のアカデミー賞作品賞候補になった誉れ高き名作。 その様な本作を実写でリメイクする事は、世界中で賛否両論巻き起こる事は必至で有り、 下手をすると現代屈指のエンターテイメント提供企業であるディズニーの名を再起不能な程に汚してしまう恐れも有る。 有る意味これは「暴挙」だと言える行為なのだ。 リメイクが決定した時、私が真っ先に感じた事は「何故?」と言うもの。 それほどまでにアニメ版は素晴らしい作品だった。 思い切りハードルを上げて鑑賞した結果としては、その様な心配は全くもって杞憂だった。 名作のリメイクに向けるディズニーの力の入れ具合、「執念」と言い換えても良いかも知れないそれは、 市井の私の考えなど足元にも及ばないもの凄いものだった。 とにかく、全てに於いて「手抜き」が無い。 私はIMAX 3Dで鑑賞したが、CGを否定的・肯定的にどう取るかの違いこそ有れ、 背景の緻密さ・実物セットの精巧さ・俳優陣の配置・画面の構図等、とにかく練りに練られている。 「一体何人の関係者が胃を痛めたのだろうか・・・」と余計な心配までしてしまう始末だった。 オリジナルに対し現代に相応しく若干の変更が加えられた脚本・皆楽しそうに演じている俳優陣、そして説明不要の珠玉の音楽達。 本編終了後のエンドロール、セリーヌ・ディオンの歌声と共に主要キャストが紹介されている描写は素晴らしかった。 ある程度の予算が有り、現代の撮影技術とCGを駆使すれば見た目をきらびやかに着飾ることなど容易だ。 だが、本作はオリジナルを充分以上にリスペクトしつつ、更にそれ以上のディズニーの看板に恥じない作品を世に送り出そうとする、 関わった人々の本作に向ける並々ならぬ熱意(ここでは敢えて「愛」と呼ぶべきだろうか)が有る。 これが、本作と巷に溢れる数多のリメイク物が一線を画している最も大きな理由だろう。 オリジナルのアニメ版は名作だが、本作もそれに違わぬ名作だ。 ディズニーはまたしても、後世に残る名作を創り上げた。 That's an Entertainment! 来年のアカデミー賞発表が今から楽しみだ!![映画館(字幕)] 10点(2017-05-15 13:45:33)(良:1票) 《改行有》

358.  マンチェスター・バイ・ザ・シー 《ネタバレ》 (なんと一番乗りですか・・・ 責任重大ですね) 太鼓持ちでも何でも無く、アカデミー賞主演男優賞・脚本賞獲得も納得の素晴らしい作品。 時系列を巧みに入れ替え、ケイシー・アフレック演じる主人公リーの人となり・心情、そして心の傷を、台詞による説明を多用せず細やかに描いていく過程が素晴らしい。 主人公リーの抱える心の傷は余りにも深く、恐らく一生癒える事は無いだろう。 でも、図らずも後見人となった甥っ子との束の間の共同生活と不器用なぶつかり合い、そして郷里の人々とのふれあいを経て、 ほんの僅かではあるけれど主人公の心に光が差し始める過程は感動的だ。 何故、兄は自分の息子の後見人に弟を指名したのか。 映画冒頭の船の上でまだ幼い甥っ子と楽しげに釣りをするシーンと、 ラストのお互いに余計な事は喋らず、ただ黙って互いに釣り糸を垂れる描写がその回答ではなかろうか。 出番は少ないながらも、傷ついた弟と身寄りを無くした息子の行く末を案じた兄を筆頭に、主人公以外の他キャストも皆素晴らしい演技を魅せてくれる。 アメリカ映画は潤沢な予算に物を言わせたCGテンコ盛りの大作が殆どと誤解されがちだが、 本作の様な巧みな脚本・カメラワーク・素晴らしい音楽・素晴らしい演技で緻密な心理描写を紡ぎ出す事が出来る事に、 改めてアメリカ映画の懐の深さ・拡さを思い知らされた次第。[映画館(字幕)] 9点(2017-05-15 13:03:01)(良:1票) 《改行有》

359.  スーパーマン(1978) 《ネタバレ》 「真っ直ぐ」「真面目」な作風の中で時折見られるユーモアが楽しい、鑑賞していてとても気持ちの良い作品。 何せ39年前の作品である。CGテンコ盛りの現在の作品に比べ特撮部分が劣るのは仕方が無いし、そこを比較して云々言うのは野暮以外の何者でもない。 私の場合、初鑑賞はまさしく39年前。 当時10歳で夏休み中の私は母親に弁当を持たされ、それこそ朝から晩まで丸一日、映画館で本作を観ていた記憶がある。 (現在と異なり、指定席を除いて入れ替え制の劇場は少数だった) その後、TV放映やCS/BSの普及等で本作を何度と無く観返しているが、年代が変わっても共通している事は「人助けをしてこそ、真のスーパーヒーロー」と言う事。 昨今の悩んでばかりで街を破壊しまくるスーパーヒーローの描写も興味深い物は有るが、やはりスーパーヒーローの基本は人助けではなかろうか。 作品は変わるが私はスパイダーマン(サム・ライミ版)、中でも「2」が大好きで何回も観ているのだが、地下鉄のシーンは何回見ても胸が熱くなる。 感動のポイントは変わらないのだなと実感している次第。 本作の場合、主演のクリストファー・リーブの後世を思うと余計に胸に来るものがある。 今更ながらのレビュー掲載だが、様々な思いを込めて感謝の10点献上としたい。[CS・衛星(字幕)] 10点(2017-05-10 11:43:11)(良:2票) 《改行有》

360.  LION/ライオン 〜25年目のただいま〜 《ネタバレ》 徹頭徹尾、無駄な虚飾を廃した真面目な作風は好感度高し。 主演のデブ・パテル(線の細いお坊ちゃんのイメージを覆す渾身の演技!)や、 アカデミー候補も納得の印象的な演技を見せるニコール・キッドマンも素晴らしいが、 私が一番の拾い物と思ったのは、出番は少ないながらも真摯な演技を見せる主人公幼少期のお兄ちゃん役の俳優さん。 この人、これから来るかも。 それにしても、IT関連技術の進歩は誇張抜きで現在の魔法だと思う。 本作鑑賞がきっかけとなり、GWに幼い頃過ごした田舎の某都市に約20年振りに来訪する事となった。 旅のプランを練る時、本作よろしく某地図アプリで昔の記憶を辿りながらバーチャルシュミレーションをしたのは、 何とも言えない不思議な感覚だった。[映画館(字幕)] 8点(2017-05-09 00:20:57)(良:1票) 《改行有》

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