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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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3621.  ビッグ 《ネタバレ》 外見が大人でも中身が子供のままだから、オモチャ会社で鋭い意見を吐いて成功するんだとか、少年の心を持っているから女性のハートを射止めるんだとか、そういったコトを「だって当然の帰結でしょ」と頭ごなしに我々に納得を求めてくるこの映画。どうも好きになれないのです。そういったコトに説得力を持たせるために、何を描いて見せてくれるか、それが我々の期待するところ。なのにこの映画は「そういう設定だから、当然そういう展開になるに決まってるよね」といきなり同意を求めてきて、そこには我々を納得させこの世界に引きずり込む、何のエピソードもない。 ただそこにあるのは、トム・ハンクスの「中身は少年です」と必死でアピールする演技だけ。一応は、彼の人懐っこそうな風貌とマッチして、それなりの効果はあげているのだろうけど、しかしそれとて、「大人が眉をひそめるような非常識な仕草」頼みの演技が中心で、そんなに面白味のあるものでもなし。 「元に戻りたい」気持ちくらいはせめてもう少し丁寧に描きそうなところを、むしろ新しい生活を順風満帆、楽しんでいる様子の方が、印象が強く、これだったらいっそ、最後まで元に戻れませんでした、という悲劇で締めくくればよかったに、とかいう事まで思ってしまうのですが、ハイ、それはさすがに無理ですね。そんな後味の悪いコメディ映画、絶対に人気出ません。 あの、やはり子供の心を残しているらしき社長との交流、これはもっと掘り下げてもよかったのではないか、とも思います。恋愛方向に話を持っていくより、ドラマが広がり、説得力も出たのでは、とか。そう思うと、『釣りバカ日誌』ってのは、社長とコドモ大人との交流を描き、そこには馴れ合いだけではなく両者の間の緊張感までも盛り込んでいて、本作より余程よく出来ていたような気がしてました。そういえばどちらも同じ1988年の映画なのでした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-12-02 12:07:42)《改行有》

3622.  ハリー・ポッターと謎のプリンス 《ネタバレ》 登場人物たちもずいぶん成長してきて、もはや中年の貫録とでもいうようなものを感じさせ、加齢臭すらも漂ってくるかのような。まあヒトのことは言えませんが。 それにしても、何なんでしょうね、このスカスカでグダグダの学園ドラマは。「ファンなら、この程度の内容でも充分ヤキモキしてくれるでしょ」って、タカをくくってませんかね。まあ実際、心の広いファンなら多少はヤキモキできちゃうかも知れないけど。でもこの作品単体ではさすがにキツい。過去の資産の食いつぶし。 とりあえず驚いたのが、ハリー・ポッターが、いやがるダンブルドアにいかにもマズそうな液体を無理やり飲ませる虐待のくだり。そりゃま、ダンブルドア自身の指示に従ってはいるんですけどね、しかしそもそも、映画の中で行われる「約束」ってものは、「その後実行されないために」こそ、その約束がなされる訳じゃないですか。だからこそスクリームがいみじくもおっしゃるように、「すぐ戻ると言って出ていったヤツが帰ってきたためしが無い」のだし、ルーク・スカイウォーカーだって修行の途中でヨーダのもとを去るワケでしょう。 それを、この丸眼鏡は、「先生いけません約束ですから」とばかり、淡々と約束を実行する。単に実行しただけで、だからどうということもない。何じゃこりゃ。ところで、嫌いなモノを無理に飲み食いさせたら、暴行罪か何かにあたるんですかね~教えて弁護士さん。 というワケで、結局この作品、長々と引っ張った挙句、言いたかったのは「いやそれでもやっぱりスネイプって怪しいよね」ということ、だけだったんですかね。いやはや。[DVD(吹替)] 4点(2018-11-10 04:28:43)《改行有》

3623.  ぼくらの七日間戦争(1988) あの、およそ分別というものには無縁と思われるアントニオ猪木でさえ、リング外に設置された五寸釘ボードに落ちることは拒否した訳ですが。では、釘の剣山に顔面から突っこんでみせた機動隊員は、本当に無事だったんだろうか。 なんてことを気にする必要はないと思いますが(でももし死んでたら、シャレならんぞ、少年たちよ)、それを除いてしまうと、盛り上がりに欠けるのが、この「立て籠もり感」の弱さ。戦車なんか登場させる余裕があるなら、もっと攻めろ、もっと戦え!とか思っちゃうのは、ダメですかねえ? 教師陣も、大地康雄とか佐野史郎とか、そのクセモノぶりは結構だけれど、「あとでたっぷり、ヤラレてみせます」という雰囲気が漂ってしまっていて。ああ、せめて倉田保昭兄さんくらいは、もっと非常識に暴れてみせてくれたなら。 ってか、一番腹黒そうに見えちゃうのが賀来千香子である、という皮肉。 すみません、ヒネクレてるのは、私の方ですかね。[DVD(邦画)] 4点(2018-10-17 22:26:48)《改行有》

3624.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》 大金持ちのアンソニー・ホプキンス、休暇で訪れた先の山岳地帯で飛行機が不時着してサバイバル。しかも生き残った一行の中に妻の浮気相手であるボールドウィン長男がいる、という、呉越同舟っぽい趣向。そこでドラマが生まれる・・・はずだったんじゃないのかい。 中盤はクマとの対決が中心に描かれるのだけど、その戦いを通じて二人の関係が微妙に変化する、のかと思いきや、これといってたいした変化もなく、これなら、クマとの対決の部分は全部カットしたって物語が成立してしまいそう。 動物との対決、危機感を盛り上げるならやっぱり「立て籠もり」ですが、本作ではそういうのもなくって、スタコラサッサッサのサと逃げ回るだけ、これじゃあ、なかなか盛り上がりません。絶望感の乏しさよ。そういやシートン動物記の「少年とオオヤマネコ」って、ホント面白かったよなあ。 で結局、最後まで「金持ちはよくデキた人」「それを妬むのはロクなヤツじゃない」という路線のまま突き進み、ホプキンスとボールドウィンと間に真の融和が訪れたのだか何なんだか。おそらくはそういうことなんだろうとは思うものの、なにせボールドウィンは最期まで腹黒そうな顔のままなもんで、最初っから最後まで大した変化なかったなあー、という印象だけが残る。一体この作品は何が描きたかったんだ、と。 おっさんたちのサバイバル。事件を通じて人間的に成長するにも、限界があるのかねえ。[地上波(吹替)] 4点(2018-10-08 11:46:39)(良:1票) 《改行有》

3625.  ピクセル(2015) ゲーマーが宇宙からの侵略者と戦う。しかもゲームそのもので戦うだなんて、『スター・ファイター』でもそこまで厚かましいことはしませんでした(しかしあの作品はあの作品で、大勢登場させた宇宙人をアッという間にほぼ全員死亡させるという厚かましい作品でしたが)。 というワケで、こんなアホらしい設定で映画を作ってくれて、とりあえずは有難う、なんですけれど・・・その「アホらしい」という地点に、そのままとどまってしまったのが、作品を残念なものにしています。「アホらしさ」を言い訳に、映画を適当に作ってはいけません。 主人公たちがイケ好かない連中、ってのは、作品の狙い通りだろうけど、そんな、およそどうでもいい「等身大以下」のヒトたちが、ただゲームをやって終わりだなんて、いくらなんでもお粗末でしょう。そのゲームだって、ひとつひとつ順番にこなしていくだけ。物語にも何にもなってない。 そりゃま、私も「懐かしいなあ」と思う世代のひとりですけどね。その一方で、「他人がやってるゲームを横で見せられても、大して面白くない」ってのも、あるワケです。[DVD(吹替)] 4点(2018-08-16 15:32:00)《改行有》

3626.  リーサル・ウェポン2/炎の約束 《ネタバレ》 サーフボードや便器が飛んできたり、プールの飛び込み台の女性が吹っ飛ばされたり、というショック描写は、まさにオーメンのそれですけれども、内容的には1作目で抱えていたはずの狂気をスポイルしてしまうもので、シリーズが平凡化していく転機(2作目にして早くも)となってしまったのでした。 パッツィ・ケンジットとの関係は、誰がどう見ても遊び以上のものではなく、「妻の復讐」と合わせて一本、みたいな感じで無理やり復讐譚にするのは、お粗末にもほどがある、というもの。 家をクルマで引きずりおろす場面、当時、雑誌のインタビューだかで、「模型じゃなくてホンモノの家で撮影しました、だからこんな迫力あるんです」とか言ってたと思うけど、いや、模型並みの迫力しか出せてない気がするぞ。 クライマックスでダニー・グローヴァーが最後をキメるのも、何せ、ダイ・ハードの後ですからねえ。そりゃないですよねえ。[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-07-29 07:22:23)《改行有》

3627.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 時代劇でチャンバラが始まる前に、ズラ~っと並んだ敵の侍が一斉に刀を抜くシーンがあったりするとワクワクするもんです。そこで敵が何人いるかとか、その後斬られる人数と合ってるかどうかとかは、気にしないまでも、とにかくそういうシーンがあると、テンション上がるじゃないですか。 一方、この映画のクライマックスはと言うと、ショッカーの構成員みたいな雑魚どもが延々と登場してきては、延々とそれを叩き潰すばかり。これじゃ、何のワクワク感もない。もっとも、雑魚が雑魚なら、親玉も親玉で、簡単にヤラレては簡単にオカワリが登場。 いつまで同じことばっかりやってるんだろうか? ドラマ部分のフラッシュバック連発にもゲンナリして、どうでもよくなってくる。まあヒーローを脈絡なく集めるからストーリーも脈絡なくなるのかも知れないけれど、これでは「全員に見せ場を作らないと」という幼稚園の演劇発表会みたい。 アクションの方も、とりあえずCGにはたーっぷりおカネかけてるんでしょうけど、一作目のアイデア再利用みたいだったり、マトリックスを始めとする過去の作品ですでに見たようなシーンだったり。 これで141分。弛緩している、というのが正直な印象。[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-07-08 09:54:33)《改行有》

3628.  猛獣大脱走(1983) 動物園から逃げ出した動物たちが人間に襲い掛かるパニック映画、ってなコトなんでしょうけど、まーあんまし「襲われてる感」ってのはありません。作品中でいちばん印象に残るシーンというと、冒頭、猛獣のエサとして登場する、ウシか何かの生首でして。かなりインパクトあります。ギョッとします。これを超えるシーンは本編には登場しません、ハイ。 という訳で、肝心のパニックシーンは、調教された動物たちでもって和やかに撮られておりますが(ゾウさん頑張れ~もっと演技しろ~)、夜の街にチーターを走らせてみせたのは、これは比較的頑張ってたかな、と。 緊迫感の無さは、主人公のツラ構えにも表れていて、一体どこからこんなサエない俳優を見つけてきたのか。有名人だったらゴメン。 ラストのオチは、これ、手塚治虫の某短編作品みたいですね(アチラのネタバレになるのでタイトルは省略しますが)。アチラの方が数段、効果的ですけれども。[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-06-30 02:15:22)《改行有》

3629.  マイティ・ソー/ダーク・ワールド 《ネタバレ》 トンカチ王子ことマイティ・ソーの活躍を描く第2弾。って言ってもアベンジャーズに寄り道したりしてるので、第何弾とかいうのはもうどうでもいいのでしょう。 で、冒頭、エーテルとやらがどうのこうのと、要するに何やら危機が迫っているらしいのですが、びっくりするぐらい危機感が無い。いろいろとダメな点はあるのでしょうが、たぶん、「みんなが見てる前でしかコトが起こらない」ってのがよろしくないんでしょうね。一昔前のパニック映画とかだったら、どんな安い映画でも、前兆みたいなものをジワジワ小出しにしていって(時にそれは、映画の外にいる我々だけが目撃するものだったりもする)、だんだん盛り上げていくところがあったのですが。 危機だとは言うけれどあんまり危機っぽくないし、母親が死んで悲しいと言いはするけれどその慟哭を感じられる訳でもないし、そんなこんなで、いくら派手なバトルを繰り広げても、なーんだかちっとも起伏が無い。そういう軽いノリの映画なんだからこれでいいんだよ、と言われりゃ、いいのかどうかは知らんけど確かに軽いノリには仕上がってます。 ナタリー・ポートマンつながりということもあって、何だかスター・ウォーズ臭いなあと思うシーンもあったりするのですが、そこもまあ軽いノリということで。 クライマックスに至っては、ムダに時空を飛び越え飛び越え、飛び越えまくり、軽いノリどころか、もはや支離滅裂。一体何がやりたいんですかね。「時空を超える」という大事件が完全に無価値なものとして扱われている点では、ある意味パラダイムシフト(笑)と言えるのかも知れませんが。[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-03-03 15:25:49)(良:1票) 《改行有》

3630.  ロックアウト(2012) いや~ヒドイですね~。これだけポンコツだと気持ちいい。 一応はベッソン系の映画ってことになってますけどね~~そこに大した意味はないんでしょう。物語のカナメとなる女性が登場して、お、今回はヒロインをどう描くのだろう、なんてことを思うのも一瞬だけ。何にも描く気ないのよね。タンクトップ姿の凛々しい姿を見せるだけ見せておいて、何をするでもなく、ただマッチョ男に守られているだけ。 ストーリー上、途中で死んでもらった方が都合がいい「ちょっとお荷物な」人たちは皆、ちゃんと途中で死んでくれるという、このお手軽さ。 宇宙を舞台にしていることにも、たぶん、そんなに意味はないんだろう、と思ってたら、やっぱりそんなに意味はなくって、終盤で宇宙戦争でも見せたら盛り上がるだろう、という安直な発想らしい。それとてさほど目を引くような戦闘シーンでもないんですが、まあこれもサービスの一環なんでしょうから、とりあえずお気持ちだけはありがたく頂戴いたします。 とまあ、どうにも軽薄な感じが否めない作品なのですが、ちゃんとそれを意識した上で小さくまとめているのが、潔いと言えば潔い。オレの作品をパクるなとジョン・カーペンターに怒られたという話もありますが、雰囲気は、楽しめるかな、と。[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-02-17 10:56:10)《改行有》

3631.  ドラキュラ(1992) 本作と、94年の『フランケンシュタイン』は、二度と観ることないだろうと思ってたんですが、すみません、つい出来心で。 結局のところ、ゲイリー・オールドマンとロバート・デ・ニーロ、どちらが映画で「使いづらい」か、という問題なのかも知れませんが。デ・ニーロが一種の反則負けを狙ったのに対し、こちらのゲイリー・オールドマンは、正々堂々のハズしっぷり。浮きに浮きまくって、もはや貫録すら感じさせます。 そもそも本作、『Bram Stoker's Dracula』だなんてブチ上げて、そりゃま過去のドラキュラ映画に比べりゃ原作を意識してますよ、ってコトなのかも知れませんが、良くも悪くも、原作に忠実なワケでもない、っていうか、雰囲気的にはイイ感じに迷走してます。 ゴッドファーザーPART IIIを降板したウィノナ・ライダーを、ついに今回起用できました、よかったよかった、とその時点で燃え尽きちゃったんですかね。 しかしその迷走ぶりこそが本作の魅力。一周回って結局は古き良き時代の三流ホラーに戻ってきました、といった感じのコケオドシ(例えばあの、見ててイライラする「影が別の動きしますよ」ってヤツ。いい度胸してます)があって、いやこれ、何だか楽しそうに撮ってるじゃないの、と。思えばゴッドファーザーの頃なんて、ずいぶん苦しそうに撮ってたよね。 ま、そもそも「ちっともコワくない」というのが致命傷になってるのですが・・・[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-02-17 04:37:40)《改行有》

3632.  裏切りの荒野 《ネタバレ》 邦題からするといかにもマカロニウェスタンなんですけど、実際にはサッパリ西部劇じゃなくって、雰囲気は何だか、なんちゃってアート系のお色気映画。だけど濡れ場が無くって(もう一息でそっち方面に行きそうなんだけど・・・)その代わりに中盤にちょっとしたアクションシーンを加えてみました、ってな感じ。マカロニ的な期待感を持って見ると、どうも物足りないんですが、それでも崖を爆破したりしてみせるのはなかなかに大胆です。 で、男の名前がホセ、女の名前がカルメン、そんでもって冒頭からのこの展開、とくると、まさかこれは「カルメン」なのか、とイヤな予感が。そういやたまにオペラ「カルメン」の一節を思わせる音楽も挿入されるし。たしか出演者の中にクラキンの名前があったけど、中盤までなかなか登場しないし、まさかまさか、クラキンがエスカミーリョ役なのか。そんなバカな。⇒と思ってると、さすがにそんな事は無くってホッとします。もっとも、何しに登場したのかよくわかりませんが。 「カルメン」を下敷きにしつつ、物語はどんどん離れていって、オモシロくなる方向ならいくらでも離れてくれて結構なんですが、ツマラナイ方向にどんどん離れていっちゃう。一体この先どこまでツマラナくなるのか、と思うと、逆に何だか楽しくなってきたりして。 終盤、突然、闘牛シーンが登場し、製作側もこれが「カルメン」だったことを急に思い出したかのような。だいじょうぶ、我々はちゃんと覚えてますから。だから、わかりきったラストをわざわざ見せてくれなくてもいいんです。ラストのやりとりがいちいち、クドくてしょうがない。その埋め合わせなのか何なのか、ホセも波打ち際で絶命してみせてくれるのだけど、私の横で観ていた子供が冷たい声で「全然死んでないやん。お腹動いてるやん」。ネロさんしっかりしてくれ。死ぬシーンで息を止めるのは、基本です。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-10-01 11:49:13)《改行有》

3633.  ときめきサイエンス フランケンシュタインのパロディかと思いきや、どこまでもアサッテの方向に突っ走っていくジョン・ヒューズ、やっぱり只者じゃないなーと思うし、こんなどうしようもない映画を作ってしまったジョン・ヒューズが干されることもなく、ちゃんと成功を掴むことができるハリウッドの包容力も、すごいなーと思います。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-26 22:42:53)

3634.  ゾンビーバー 冒頭のやる気のない会話からして、もう、やる気なんてものを期待しちゃいけないのだけど、このやる気のない二人が、怪しげな液体の入った缶を落としたまま「あとは知らね」と、サッサと逃げ出す様は、まさに、「ゾンビ+ビーバー=ゾンビーバー」という足し算を思いついちゃったから映画作ることにしたけど、あとは知らね、という製作者の気持ちがそのまま表れたような。 で、まあ、ハリボテビーバーが襲ってくるという、ヌルくてユルい映画で、ゾンビネタがそこに被さってる分、正直ちょっと鬱陶しいような気もしてくるのですが、いやしかし。 オヤ、と思わされる場面が、いろいろと。 まず、バッチい池?湖?に筏が浮いているのを見ると、クリープショー2を思い出したりもするのですが、それはどうでもよくって(所詮、クリープショー2だし)。襲ってくるハリボテビーバーどもに対し、一軒家に籠城して立ち向かう。あるいは銃で立ち向かう。まさに『巨大生物の島』やんか。神出鬼没の襲撃者による恐怖の一夜、これは、13金完結編といったところか(いや別に、シリーズどれも一緒だから、完結篇でなくっても全然かまわないんですけど、窓ガラス突き破ってオネーチャンが転落するところ、とかさ)。そして、ゾンビ化というかビーバー化した親父が銃を構えるシーンなんて、まさに『ハウリング』じゃないですか。 死体がむっくり起き上がる、これは『ハロウィン』あたりでどうでしょうか。 というワケで、まークダラナイんですけれども、意外に「見せるシーン」をいろいろと準備してくれているのは、うれしい誤算といいますか何と言いますか。あくまで誤算なんですけどね。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-17 08:25:58)《改行有》

3635.  パニック・イン・スタジアム どういう作品かと言いますと・・・ ゴジラ現れる ⇒ 逃げ惑う人々 ⇒ 押し合いへし合い突き飛ばしあい、あれよあれよという間に死傷者多数発生 ⇒ 「これってオレのせいなの?」とさすがのゴジラも引いてしまう。 ってな感じですね。ホントに怖いのは、パニックを起こす人間心理である、という教訓でしょうか。はい、一応、確かに、承りました。けれども。 必要以上にドキュメンタリタッチというか、基本、地味です。音楽だけが何とかそこに気合を入れようと、孤軍奮闘しております。アメフトの試合進行に、それを観戦する何組かの人々(互いに関連はなく、最後までお互い関連し合わない)の人間模様を配置して、あと、スタジアムに潜む謎のスナイパー殺人鬼の姿と、それに立ち向かう、あまり頑張る気の無いチャールトン・ヘストン他、警備側の様子が描かれます、それはもう、淡々と。いや、アメフトに興味の無い私も悪いんでしょうけど、そんな私にも少しはアメフトに興味抱かせるくらい、試合の模様をうまく描写してくれたらなあ、と。よくわからん試合と、それを眺めるオジサンオバサンの姿とを、こういう風に見せられると、何だか、田舎の運動会を見てるような気持ちになってきます。 クライマックスの群衆シーンは、大量のエキストラを動員してさすがに気合の見せ所、70年代パニック映画魂の片鱗を見せてくれます。が、「どこかから自分が狙われているかも」という危機感なり何なり、パニックの源泉が特に感じられないもんで(みんなただ走ってただ転んでただ転落してるだけ)、アメフトのルール以上に溶け込むのが難しい、ついていきづらいパニックシーンになっております。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-05-02 11:31:21)《改行有》

3636.  サタデー・ナイト・フィーバー 主人公の部屋にロッキーのポスターが貼ってあり、そう言われればこの主人公のダメダメな感じ、確かにロッキーと重なるものはあります。だけど、ロッキーが素朴なダメダメさを貫くことであのクライマックスの興奮を呼び起こしたのに比べると、本作の主人公、中途半端に分別臭いもんだからいけない(せっかく髪型もバシッとエキセントリックにキメてるのに)。無軌道かと思いきや、何かと分別臭い良心的な言動を挟んでしまい、結局、主人公の人物像としては平凡なものに終わりました。 明日への希望を語るのに、「今までの友人とは手を切る」などと、過去を否定しまくってしまうのが、なかなかのユニークさですが、まあ、実に身も蓋もないんですけどね。 それでも何でも、やはり魅力なのが、トラボルタのダンス。もっと観ていたいと感じさせる素晴らしさ。相手役の女優さんにはもうちょっと頑張ってほしかった。[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-12-11 12:31:44)《改行有》

3637.  ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー 《ネタバレ》 ジャッカー電撃隊とゴレンジャーが夢の競演! って、出演者が一部重なってるのにどうするの? 心配ご無用。あくまでジャッカー電撃隊が中心であり、ゴレンジャーで変身前の姿を見せるのはモモレンジャーだけ。変身後だったら、さらに仮面ライダーV3だって登場可能(しかも写真だけだしなあ)。 冒頭、ショッピングを楽しむジャッカーの4人の前に、急にいきなり突拍子もなく、インデペンデンス・デイの先駆けとしか思えない巨大過ぎるUFOが登場。この容赦のないテンポの良さは、この後も続くので覚悟してください。 で、怪しい女を捕まえてみれば何とモモレンジャー、さらには、発見した暗号をたやすく解読して、あれよあれよという間に、敵の基地が奇怪岬に存在することが発覚。で、この奇怪岬というのが、何の変哲もないフツーの海岸、といった感じなんですが、防衛のために見張りを続けるクライム一味の姿に、BGMとしてパーカッションのリズムが刻まれると、何だか『史上最大の作戦』みたいでちょっとカッコいいじゃないの。 ただし、肝心のクライムの首脳陣が皆、一応、極悪な感じのカブリ物をしているのですが、なんだかこの、各々が「極悪です」と一生懸命主張するようなコスチュームには、哀愁すら感じられてしまって。しかもよせばいいいのに、クライム四天王、わざわざ合体して四天王ロボに変身する。敵役が、合体したり巨大化したりするのは、「もうすぐ終わりです」という合図みたいなもんですからね。余命もあとわずか。 ラストはビッグワンの策略により、完膚無きまで叩きのめされる鉄の爪。気の毒で見てられない。でもとりあえず、完結篇っぽい感じにまとめて、よかったですね。[DVD(邦画)] 4点(2016-10-19 13:53:29)《改行有》

3638.  愛と青春の旅だち 《ネタバレ》 久しぶりに観たら何か今まで気づかなかった魅力を見出すかと思ったけど、むしろかえってゲンナリしてしまいました。すみません。 恵まれない生い立ちの主人公、もうちょっとトンガっているかと思ったら、友人や恋人とフツーによろしくやってて、どうもピンとこない。一方、周囲の訓練生には、苦労人の黒人とか、ドン臭いけど頑張り屋のお嬢さんとかいう、何だかわかりやすいキャラを配置して、でももう一つ物語に貢献できてない感じ。見どころは鬼教官だけど、この人も、途中で手の内を見せるのは最小限にして、もう少し鬼に徹してくれたなら。 描き方も冗長な気がします。リチャード・ギアとデブラ・ウィンガーが、デヴィッド・キースを探して彼の恋人のもとに行く場面、こんな風に彼女をなじる描写まで必要なんでしょうか。彼女をなじる言葉は、リチャード・ギアとデブラ・ウィンガーが自分達の関係についてはっきりと意志を示す意味もあるのだろうけど、ちょっと不十分というか、物足りない。むしろ、デヴィッド・キースの死に向けた緊迫感を高めていくにはいささかまどろっこしく、描写の省略でスピード感を上げていった方がよかったのでは。 で、この後、唐突に卒業しちゃう。本当に唐突(概ね、遊んでばかりだった印象が・・・)。ここでルイス・ゴセット・Jr教官と長々と絡むことなく、少ない会話と、新入生とのやり取りにすべてを凝縮させたのは、これは良かったですね。[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-10-16 08:55:34)《改行有》

3639.  スノーホワイト(2012) 白雪姫をアクション映画にアレンジしまくった作品ですが、いやはや、「毒リンゴ食ったら、メッチャ強くなりました」ってのは、予想外も予想外。 毒リンゴで死んだのか気絶したのか、あっという間に生還した白雪姫はさっそくジャンヌ・ダルクに変貌。そりゃカッコいいけどさ、この展開に繋がるべきものが何もないので、いかにも唐突で、盛り上がりに欠けます。 っていうか、この作品、全体的に散漫で、すべてがその場その場の場当たり的、どこでどう気分を盛り上げていいのやら。カットしちゃって良さそうな場面がどこまでも続いて、長い長い2時間でした。[ブルーレイ(吹替)] 4点(2016-10-08 10:59:54)(良:1票) 《改行有》

3640.  ファンタスティック・フォー(2015) もともと映画化するほどのモンでもなかったんだから、ましてやリメイクするモンでもなかろう。ってなコト言うくらいなら、観なきゃよかろう、とも反論されそうですが、いずれにしても、何ともネガティブな言い合いであることは間違いありません。リメイク? リブート? そんなんどっちだっていいです。 どんな些細なコトでもいいから、2005年版と別にもう一本作って良かったと思わせる点があればいいんですけど、すみません、私には見つけられませんでした。 どこかの星で、どうでもいい戦いが、もちろん全部CGだよという描写で描かれる。 マイケル・B・ジョーダンにとっては、『クリード チャンプを継ぐ男』との、まさに冗談のような凄まじい落差。この何でもアリな幅の広さは、2代目ウィル・スミスの称号に値するでしょう。[DVD(吹替)] 4点(2016-08-11 10:26:04)《改行有》

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