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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
361. ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 これって、アンフェアな映画じゃないかなぁ。まるで、真剣勝負してる最中に後ろからハリセンで叩かれるドリフのコントのような。延々とウソの映像見せられて「わーい騙されてやんの」って言われてもねぇ。「ナイル殺人事件」みたいに、いろんな映像を見せて、さて、ウソはどれ?っていうのならともかくねぇ。面白かったけれど、なんか技法に釈然としないわだかまりが残っちゃいました。6点(2003-11-21 23:25:26)(良:2票) 362. ラストサマー 《ネタバレ》 この後、意外な真犯人が!・・・って、あなた誰? これだけ正体は誰よネタを引っ張りながら、意外過ぎて誰なんだか判らない、っていうのは凄いです。創作のセオリーを無視する、根性ある脚本家!・・・多分、天然なんでしょうけど・・・。この脚本がそのまま通ってしまうあたり、ハリウッドも結構おちゃめさん。[映画館(字幕)] 2点(2003-11-21 21:44:37)(笑:1票) 363. ウェルカム・ドールハウス 主人公に「日常」という名の魔物が襲いかかるホラー、と言ってもいいかも。傍から見ればコミカルでも、当人にとっては1つ1つの事象が大問題。憧れも夢も妄想も、日常の現実の中にかき消され、重く苦しい日常がずっと続いてゆく・・・とってもシビアで、ブラックな物語だけれども、同時に主人公ドーンのキャラクターの魅力がじわじわと浮かび上がってくる、愛すべき映画。[映画館(字幕)] 8点(2003-11-21 20:43:41) 364. ゴジラ2000 ミレニアム 最初の15分間は凄いです。「うわぁ、こりゃ『ゴジラ』の、いや、日本の怪獣映画の新しい夜明けだ!」と感激します。でも、そこまで。短距離ランナーがいきなりフルマラソンに出たかのような、グデグデの展開に唖然。物語がどんどんウソくさくなって、退屈で、目をそむけたくなるようなデジタル合成が出てきたりして、見るべきところが、ミニチュアセットはワリと良くできてるね、くらいになって。東宝はゴジラを神格化し過ぎなんじゃないでしょうか。[試写会(字幕)] 3点(2003-11-21 15:50:19) 365. スピード2 《ネタバレ》 「どーです、このクライマックスの船突入の大スペクタクル!もう、ここだけ、ここだけに全てを注ぎ込んだと言っていい映画です。他はオマケみたいなモンです。大々的に予算つぎ込んだから、もう、しつこいくらいに、クドいくらいにカメラいっぱい、色んな角度から見せちゃいますよ!」 「ボンさん、ボンさん。その船突入、ついこの間、『ロスト・ワールド』で見ましたよ。」[映画館(字幕)] 2点(2003-11-21 13:55:57)《改行有》 366. いつか晴れた日に 《ネタバレ》 本当に大好きな映画。すぐ感情移入モードに入ってしまう私はラストのエマ・トンプソンに、「良かったねぇ、本当に良かった」と、映画だって事も創作だって事も演技だって事も忘れて感動してました。アラン・リックマンの多彩さを知ったのも、この映画でした(『ダイ・ハード』のハンスとは全くの別人に見えました)。[映画館(字幕)] 10点(2003-11-21 13:49:48)(良:1票) 367. タイタニック(1997) 初見の時、感動しまくった自分の気持ちを素直に肯定するとしましょう(結局公開当時4回見に行ったしね)。私は男ではありますが、ローズに感情移入しまくりで見ていたので、ジャックと離れてゆく→やっぱり一緒に!のシーンで「はふ~ん」と夢見る乙女状態。ああだこうだと色々言われる映画ではありますが(そして私自身、今ではDVDで見ても自殺しようとするシーンとかダイヤをコートに隠すシーンなんか、イライラして早送りしちゃいますが)、これだけのスケールを制御する能力は、やっぱり凄いと思います。それに、当時の映画館での熱狂度、自分の周囲の盛り上がりを見ても、この一本の映画が作り出した世界的な大きなうねりっていうのは凄かったなぁ、と。『ジョーズ』『E.T.』と共に特別なノリを体験した映画として刻まれてる、今となってはイベントとしての貴重さも評価したいと思います。まあ、ジェームズ・ホーナーのワンパターン音楽のせいで、いつ見てもジャックとローズが水から逃げるシーンでは後ろからエイリアンがやってきそうに思えて仕方ないですけど。[映画館(字幕)] 9点(2003-11-21 12:52:36) 368. りんご 父親が二人の娘を長年家に軟禁していて逮捕されたという、現実に起こった事件を元に、その当事者を実際に起用して劇映画にしてしまった、大変びっくりな映画。冒頭のドキュメンタリー映像から、そのまま劇映画に突入してゆくという驚きの構造。そしてそれが1つの作品として下手な映画よりも完成されたものになっているのですから更にびっくりです。さて、この映画には、人間にとって、そして子供にとって何が一番幸せなのかを深く考えさせられました。軟禁されているから可哀想、言葉を知らないから可哀想、そういう、ごく当然な価値観は、実際の彼女達の、いきいきした表情、仕草によって、あっさり否定され、それぞれの人の暮らしがあって、そしてそれぞれの幸せがあるんだ、って思い知らされます。彼女達なりの生があって、それがフィルムに現実として焼き付いていて、その姿は憐れみや悲惨さとは無縁な、大切な無垢の光を放っています。あと、途中で一緒に遊ぶ事になる女の子の演技、最高です。[映画館(字幕)] 9点(2003-11-21 12:39:17)
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