みんなのシネマレビュー
夢の中さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 96
性別
自己紹介 え~いが~
ふ~しぎ~

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345

21.  ロボコップ(1987) ケチョンケチョンに貶そうと思ってこのページに来たのに、みなさんの意外な迄の高得点と慈愛に何も言えませぬ。映画って好きな人の話を聞くスタンスに似ていますよね。あーん。4点(2004-03-08 01:01:55)

22.  HANA-BI 「HANA-BI」は確実にゴダールの「気狂いピエロ」に影響を受けている。 所々与えられた絵画群、青い海と空、暴力、犯罪、銃、愛。夫婦の死までも共通している。 しかしタケシはゴダールの様に映画の中にソレとわかる詩を唱えない。 映画中に現れる絵画にも存在する理由を与える。 照れがあるからであって、また、それを隠す為に暴力やギャグを利用する。 コレが彼特有の表現手段になっているのは明確であり、日常の経験論からのアプローチである。 いわば詩というインテリジェンスで叙情的な手段を使わず、むしろ逆の方向からゴダールと同じテーマを描いてみせたのだ。 凄い、タケシ。 ゴダールの様な巨大な芸術精神に彼なりの表現手段で並んでみせた。驚かされる。ゴダールがこの作品を誉めたのもうなずける。 「菊次郎の夏」でもタケシは「優しさ」を暴力やギャグの中にまぎれ込ませて表現した。 「HANA-BI」の中ではどうだろう。暴力の中に見出せる愛。そんなのは駄目だと意識は反発したがるのだが、理屈を超えた説得力を以って納得させる。 タケシの心は大きい。 しかし、タケシにとって、もはや表現手段として暴力を利用する事は楽な道の選択に思える。 次の課題は新しい表現手段を見出す事ではないのだろうか。 既に評価されている形に固執しない度胸と新しさを追及する力を彼は持っている。 タケシが新しいタケシへと展開するコトを期待をするのは、あながち的外れではない。 さて、現実のタケシは次の自分に対してどういった挑戦をしているのだろうか。 さあ次のタケシの作品を観なければなるまい。 しかし、困ってしまうのは、映画監督としてのタケシに対するリスペクトが深まる毎に、 ブラウン管の中のタケシにまで憧憬が増してしまう。彼にとっては不本意らしいのだが。 10点(2004-03-06 03:03:06)《改行有》

23.  気狂いピエロ 素晴らしい。映画が従来の映画ではない。映画がプロセスを持つのは暗黙のルールだと思っていた。 一般の映画中の物語はプロットにより構築され3、4段論法によって意味付けを為していく。 この作品ではそんな無粋な事はしない。 プロットはただ分散的に与えられ、かといって物語が無いわけではなく、現実の世界の様に気まぐれであり、 そして映画なのである。ランボーの詩によって彩られる世界。詩のイメージに合わせた絵画群。映画を越えた映像作品。 物語は一般人の破天荒な逃避行でありながら、それは醜いというよりはむしろ美しい。 難解さと重苦しい雰囲気で趣きを与えるというよりは、ポップに映像と詩により命題を与える。 倫理観や論理構築を駆使する様な気難しさを必要とせず、人の心の経験論に基づく共感をゴダールらしいアプローチで求めてくる。 それが心に響く度に私に笑みがこぼれる。ああ、ゴダールはまさに詩人だ。 作品中の映画監督が「愛、暴力、行動、云々、死、つまり感動、コレが映画だ!」と言う。 クラクラさせられる。心揺さぶる何か、ソレが感動である。感動は常に正義である必要もなく美しくある必要もない。 いわゆるロック(心揺さぶるモノ)なのである。映画を詩にした人の言葉だ。コレを実践出来るは天才としか言い様がない 。 ゴダールの作品を従来の作品と並べて点数をつけるなんて不可能だ。 もはや土俵が違う。一般受けしない理由も良くわかるが、これから、ずっと映画を観ていって、ある日エンターテイメント の限界を感じた時にゴダールを観れば、必ず新しい風を心に感じることが出来ると約束する。 歳と共に、ある日ピカソが素晴らしいと思える様に。 ゴダール万歳!! それにしても、北野武の「HANA-BI」は確実にこの「気狂いピエロ」に影響を受けていますな。 10点(2004-03-06 02:34:02)(良:4票) 《改行有》

24.  CUBE 《ネタバレ》 現実のパズルゲームに突如放り込まれた絶望。パズル解きのみが必然で、それ以外の追求など無意味。そのルールをあっという間に観客に納得させた導入部分はスンバラシ。結局パズルを解くのは女学生。意外に簡単な解決方法で脱出の道は見えてくる。つくり手は「ルールを守る」し、「ゲームを解く為の情報」は全て与えている事にニヤリ。最後の出口で実は鍵がかかって出られないという裏切りは無いわけである。完全に”良質な”ゲームの秩序であり、ソレをすんなり受け入れる自分の不思議は電脳生活の闇と思えた。丁度文字を書いて失敗したときにundoを探してしまう、何か間違ってしまった感覚に似ている。人間劇は面白かったけれども2次的と流した。最初につじつまを聞きたいかと問う様な問答をしていたからね。7点(2004-03-06 01:34:05)

25.  バウンド(1996) どうみても主人公は悪いヤツなのに、女性ということで、観客を完全に主人公の味方につけたのは見事としか言いようがないっ! だって、誰も女子供が拷問を受けたり殺されたりするのを観たくないでしょーん?マフィア男は可哀想の至り。マフィアというだけで、お金を盗まれたり騙されたりすることを正当化される気の毒。一番の被害者。 悪者っぽいところが観る者の良心の呵責を救ってくれる。とにかく脚本が見事っ!!どうせ上手くいくでしょ、と思わせない。最初に拘束されたガーションを映す。つまり、どこかで失敗した事を観客に告げている。このとき、ヴァイオレットを映していないから彼女の安否もわからない。故に度々訪れる危機に何度も緊張を与えられる。このテンポの良い緊張感は”レザボアドッグス”を思い出させた。頭いい脚本だね。でも凄く男性っぽい脚本、特に理屈っぽい理系思考の脚本だと感じた。あまりに不確定な行動想定で計画を立てるガーションに、何故にか不確定な行動想定で物事を予測するマフィアのにーちゃん。思考プロセスが同じ二人は、まるで同一人物。描かれる人間の種類がどうにも狭い。ガーションのタイプは経験論者っぽいんだけれどな。 そういう意味で、ウオンシャスキー兄弟はアニメや本や漫画等の活字世界の人間なんだなと再確認。しかしそれでも脚本、上手いね。ストーリーテーラーなのは変わらぬ事実!!7点(2004-02-23 01:46:26)(良:1票) 《改行有》

26.  勝手にしやがれ おいおいおいおいおい、カッコイイぜ~。世の中にいる、誰もが憧れる様な男と女が恋愛のゲームを尽くして至る会話のオンパレード。しかし、所詮はゲーム。恋は愛にならず破綻する。フランス人特有のムードある会話。「虚無と傷心どちらを選ぶ?」。男は「虚無」女は「傷心」という。しかし、会話はホントにお互いが話したい事を話しているだけ。男は自堕落で、寝ることばかり。女は詩的な言葉や先鋭的な感性や生き方を求めながらも、優しさや愛の追求が欠けていることに気づいていない。途中、男の方が気づく。(なんと男の方が気づくんだよ。普通は逆なのに!)「お互いに自分のことしか話していない。もっと優しくなれたはずなのに。」この映画の中で一番ダサくて、一番真実の言葉。あ~やっちゃうよね。カッコつけた恋愛ってこういう失敗しちゃうよねぇ。そして、最後、男は「傷心」を選び、女は男の死に対して得たのは「虚無」だった。ホントに洒落てる連中が追求している恋愛遊びや失敗を我々に見せてくれますなぁ。クラブに行ってモテモテになる位お洒落になって会話術を得てる連中はもっとヘビーなんだろか。タバコを吸って、その眼差しで男も女も落とせるような色気を追求する入門作品。ひゃっほう!みんないいオトコ、いいオンナになろうぜっ!! しかし先ずはやっぱりいい恋しようぜっ!!10点(2004-02-22 14:48:41)(良:2票)

27.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち グーニーズ21世紀バージョンを観た気分です。楽しかった。ディズニーのカリブの海賊ですか?じゃあ次はホーンテッドマンション?ジョニーデップ、変なメークに変な動きしても、根本的な色気が滲み出ていました。いや、色っぽい男です。しかーし、「ラスベガス」のジョニデには色気は出ていなかった。とすると、このスパロウの駄目男っぷりの色気すらも役作りなのか?!!と思えば、この確信犯性には敬意ですね。みんなっ!キムタコ(死語)になっているときじゃないよ。ジョニタコになろうぜっ!!8点(2004-02-22 14:29:55)

28.  10ミニッツ・オールダー イデアの森 《ネタバレ》 巨匠知らずの私にはありがたい作品集。なによりも先ず、ゴダールに出会えたことに大感謝!!本物のピカソのゲルニカを観た時と同じ衝撃を受けた。映画が私の中で初めて芸術になった。①ヴェルトリッチ=朝起きれなかったので観れませんでした。トホホ…。②フィギス=所謂ヌーヴェルバーグを彷彿とする。4分割の画面が何によって結ばれているのか、何によって関連づけられているのかを読み取る迄が、監督とのコミュニケーションとして面白かった。しかし、肝心の中身はイマイチでした。③メンツェル=言葉は無い映画。記憶は言葉を常に伴わない。それ故記憶は映像は映像としてよみがえり、言葉は言葉としてよみがえる。記憶の中の映像に、今の自分が言葉を与える。意味を与える。そんな感情を沸き起こさせる10分でした。パンフレットにも似たような事がかかれていたので、観手に映像のみで、これだけダイレクトにメッセージを伝える事が出来るとは、この監督たいした才能だとニヤリとしてしまう。天才。④サボー⑥シュレンドルフ⑦ラドフォード=脚本上で10分間の視点の追求をしていた。。⑤ドゥニ=哲学者の言葉は、文章で読むよりも、本人が語る声を聞くことで、表情を見ることで、遥かに知性と優しさを感じる。哲学的健全性がまた素晴らしい。外に立つ黒人(エトランゼとしての象徴)が知的好奇心の目の輝きを持って対話を聞いているのが素晴らしいエッセンス。叙情的な10分が素敵でした。和やかなオポチュニスト同士であんな会話をしたいなあ。思考をゆだねる快楽。⑧ゴダール=出会えた事にただ感謝。何なんだこの絶対性は。このパワーは。私のアイデンティティーを沈黙させるこのエネルギーは。最後の人形とカーニバルの衣装の様な映像の芸術性、ゴダールを怪物だと思った。だが、旧時代の、冷戦時代の人間であるとも感じた。政治的で絶対正義主義で破滅的。20世紀の象徴の様な芸術家。21世紀のゴダールはこれから現れるのだろうか、存在するのだろうか。期待したい。10点(2004-02-22 14:00:48)(良:1票)

29.  10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス 《ネタバレ》 巨匠知らずの私には非常に非常にありがたい。この小作品集のお陰で観たい作品が一気に増えました。30歳にもなると、こういった作品群を面白いと思えるようになるのねん。10年前だったら、「わけわかんね」で終わっていただろな。エリセに出会えた事に感謝!!①カウマリスマキ=10分という非常に足り無い時間。しかも主人公は、この10分に走らないし、間を持つし、説明しないしっ。もうちょっと焦れっ!!まさか人生の選択をこの10分間に試しているの?観ているこっちがハラハラ・ヤキモキさせられた10分でした。秀作。②ビクトル・エリセ=この監督は詩人ですか?母親の寝汗にスペインの田舎の暖かな空気を感じ、布団の匂いを感じました。赤ちゃんの血の染みに、生暖かい血の匂いを感じました。子供が腕に時計を書く姿に鉛筆の味を感じ、草刈に草の匂いを感じました。これほど5感に訴えてくるとは。最後に母親が赤ちゃんを嬉しそうに眺める顔に幸せな気分になりました。そしてナチスの記事が水にぬれてゆく…。ナチスすらも彼らの幸せの根本を揺るがすことはできないという象徴に感じました。素晴らしい作品。③ヴェルナと⑥スパイク・リー=せっかくの機会だからと、ドキュメンタリーに挑戦してみたという感じかな?映画に対する挑戦というよりも、監督自身の挑戦という感じでした。④ジャームッシュ=女優がスタッフに因って休憩を邪魔されながらも嫌そうな顔一つしないのに、食事にタバコを押し付けるという、非常に淡白な視点に「ほほう」と感じました。人の自然に「在る姿」についてリアリズムの視点を持つ監督だと思う。彼の人間追求に興味を持ちました。⑤ヴェンダース=「ラスベガスをやっつけろ!」10分バージョン。ドラッグ状態の特殊感を平常状態の視点で何処まで表現できるかを追及したんだね。⑦チェン・カイコー=正直拍子抜けしましたが、何故かホッとしました。他の作品に比べて劣る気がしましたが、作品に優劣をつけている自分がちょっと嫌ン。いいじゃん、コレで。8点(2004-02-22 13:21:37)(良:2票)

30.  恋におちたシェイクスピア 時代ものラブ・コメディー。西側諸国のインテイリジェンスのステイタスである”シェイクスピア”が”恋におちた”だから、題名を聞く時点でそそられずにはいられない!この点、実においしいコンセプトだよね。イギリスの平井賢がグウィネスといちゃつく姿は純粋に綺麗。美男美女が愛の冒険をして、世間の風習に従って別れるという意外や、愛の力の限界を感じる物語(と言ってみる)。観終わった後はイギリスの昔の美しい町並みや衣装を見れたことでうっとりいい気分。インテリジェンスに関しては、含まれていたのかもしれないが、英文学に学が無いからよーわからん。しかし、公開頃のこの英国の平井賢、グウィネス、ケイト、ヘザー、金髪色白同じタイプの美女とばかりラブシーン。いやー、うらやましいねぇ、色男!しかし、全て女を幸せにしていない役ばかりでもあるよね。ふむ。7点(2004-02-02 01:48:46)

31.  スリーピー・ホロウ ティム・バートン色満載の世界。ギミックやディティールの視覚的デザインセンスは流石としか言いようがないが、いかんせん、脚本、なんじゃこりゃーーーーーっ!!!!ストーリーが酷いのではない。脚本家の根本的能力が血反吐ものなのである。あまりに酷いので調べてみたら、アンドリュー・ケビン・ウォーカーときたもんだ!勘弁してくれよー!ケビン・ウォーカーは「ゲーム」や「セブン」を手がけている脚本家。多忙な監督というのは往々にして、描きたい物語の流れを自分で決めて、後の細かいつじつま合わせ等の詰めの作業を脚本家に任せる。私はこのケビン・ウォーカーをクリエイターではなく作業屋だろうと踏んでいる。冒頭からイヤな予感がした。セリフで説明し過ぎる意味のない設定。検死官のジョニデが先端技術信仰者で同僚の鼻つまみ者である設定は今後のストーリを左右しない。先見の銘はあれど有能かどうかさっぱりわからない。母親が狂信的な父親によって殺されたというショッキングな過去を持ち、それゆえに技術信仰者になったという設定になっているのだが、コレもやはり設置を追うだけで物語に緊張感も起伏も与えない。ケビン・ウォーカーの脚本の「セブン」や「ゲーム」でもそうだった。同じテンションがずっと続き、設定をひたすら追っているだけなのである。たとえば、タランティーノの「レザボアドッグス」ではプロット毎に緊張感とカタルシスを与えて、次のプロットを展開していく。ケビン・ウォーカーにその鋭いばかりの知性は感じない。いわゆる、ストーリーテーラーではないのである。大監督が脚本家に細部を任せる限り、こういった代筆的脚本家は名を馳せていくのだが、確実に映画はつまらなくなっていく嫌いがある。今回がティムバートンの作品だったのが非常に残念でならない。でも、まあ、バートンには結構ある傾向かな。物語のカタルシスを得るプロセスは人それぞれだが、私がこの作品を今ひとつに感じる理由はコレだなーーー。6点(2004-02-01 20:25:21)

32.  エリザベス 女は色恋に流れやすく世を狂わしやすい。その不安を崇高な迄の威厳によって威圧し国を治める。当初は責任感も信念も見出せない少女の様だったが、その彼女が女王としての威厳を得るまでの行程としてはとても説得力不足。政略結婚を破棄する正当な理由として婚約者の性癖を用意する構成も疑問(真実なの?)。ストーリーはおいておいて、衣装のゴージャス感と色合い、世界観、俳優の美しさと気品を楽しみました。しかし、エリザベス女王にしては綺麗過ぎるよ、ケイト!!6点(2004-02-01 04:27:36)

33.  タイタニック(1997) 船の甲板の先頭で両手広げるとホントに空を飛んでいるみたいですよ!!一度お試しあれ!!すんごい最高です!!ちなみに手ごろなトコロで、冬の箱根の遊覧船でタイタニックゴッコが出来ます。寒くて甲板に人いませんからご安心ください。私は寒くて死ぬかー思いました。10分耐えられません。よくもまあローズは氷山の近くの海であんなコトができたーもんです。と、軽口はともかく、物語として、ヒロインが自分の中の喜びを見出して、人生に対して積極的に生きていく道を選ぶきっかけとなった恋物語としてとても説得力を持っていました。現実に即した”事件”というよりは、現実を元にした”物語”としてロマンスを見つめました。頑な心を愛情によって解きほぐしてくれる恋人って、本当に女性にとって永遠に感謝しつづける存在なのですよね。チックショー、ジャック!生き延びる事に全力を尽くすも役割なんだぞ!8点(2004-02-01 04:06:36)(笑:1票)

34.  セブン 《ネタバレ》 「ゲーム」でも感じたのだけれど、やっぱりこの監督の作品は「観客にショックを与える」攻撃型戦闘姿勢の、コンセプト優先の作り方。”7つの大罪”、”妻の生首”のディテールは実に背徳的で甘い香りを放つが、このテーマを扱う割には、同種の事件の研究不足を感じる観客も多かったのではないかと思う。なにより犯人が「自らの裁き」を完成させる役割に「一介の刑事」を選ぶことに一気に物語の薄さを感じた。世の正義の役割を司る「刑事」が、「憤怒」による「殺人」を犯すアイロニーに観客はショックを受けるのだが、犯人の行動原理である宗教的ディティールから鑑みれば「政治家」や「神父」等の方が職業高潔の役割としてはるかに望ましい。犯人の「裁く者としての高潔な役割=カルト性」が、「一介の刑事」へと非常に小さく収束している。カルト犯罪という狂気のボルテージに釣り合わないあたりに、どうにも職業作家として上手くまとめた脚本を感じずにいられない。ちなみに、この脚本家、スリーピーホロウで首なし騎士が自らの首を奪った犯人である魔女にキスするシーンを描いている。カルトっていうより、フェティッシュですな、彼は。5点(2004-02-01 02:59:10)

35.  ゲーム(1997) 《ネタバレ》 この監督の作品、セブンを観た時から感じていたのが、「観客を騙してやる!」とか「観客にショックを与えてやる!」とかいう攻撃型戦闘姿勢。良く言えば挑戦的。何はともあれ観客を翻弄しようと意識がよく伝わる。 いかに観客に「ゲーム」と思わせないか、その意図がわかるお陰で、残念ながらコチラも本気で「ゲーム」かどうかを心配する気持ちになれない。弟を撃った時でも、飛び降りた時でも、すべて「ゲーム」だ!と言ってしまう流れは説明不足。共に考えるというよりは、与えられているだけ。ラストの、ダグラスの友人達が「よかったよかった」と口々に言うシーンは”はい、これが真相ですよ、ドンデン返しはもうありませんよ”と意味する説明的情景過ぎ。とてもせつなくなった。「ゲーム」かどうかの知的要素やギミックをもっと張り巡らせ、観客との駆け引きをじっくりと楽しめば、ものすごい作品になった可能性を感じる。全編登場人物がヒステリックに叫びあげるだけでは物足りない。しかも、そのセリフがなんと説明的なコトか。最初に「こういうコンセプトの脚本を作れ!」というスタンスで作家に上手く起承転結をつけさせたストーリーに感じる。どうにも私は職業作家さんのまとめすぎる脚本が苦手なので、まあ、厳しい評価。5点(2004-02-01 02:01:10)《改行有》

36.  デスペラード 《ネタバレ》 あーーーははははははっ!!!!熱いね!!熱いよ!!熱すぎるーーーっ!!銃を無茶苦茶目立つギターケースに隠しているし。それをしょっぱなから敵に話してどーすんだっ!!ゴージャスお姉ちゃんは町を普通に闊歩し主人公に目が合うやいきなりハードに熱い視線。銃と対峙するのに防弾チョッキもつけない男気たっぷりのナイフ使い、何故今まで無事だったんだろうか? 頭にポマードたっぷり南国なのに皮パンはいたコテコテムンムンフェロモン男3人が一列に並び、一人は不思議なセクシーポーズでロケットランチャー。うそっ!!弾切れ?!戦闘の基本じゃん!わっ!!簡単に散ってるよっ!!!マジデツカ?!!!あまりの熱さとコテコテのギミックにびっくりしながら笑い続け、ずっと画面に釘付け状態。ドンパチ大騒ぎものってハリウッドの十八番だけれど、この映画はハートフルに大騒ぎ!!へぇぇ、こういう手法もあるんだなーーー!!さあ、ようやくボスに会う!!な、なにーーーーー?!!ブ、ブラザーーーッツ?!!! お、おーもしれーー!!ダースベイダーがとーちゃんだったって位おもしれーー!!熱いわ!スゴイわ!勢いだわ!!ホントに笑いながら観れました。汗かいちゃった。なんか笑っている内に終わってもた。 パワフルな映画っていいですね。絶対コレ俳優楽しんで出演してますよ。ロドリゲスってどの映画もそういう撮り方をしますよね。楽しい才能です。8点(2004-01-30 02:02:02)(笑:1票) 《改行有》

37.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 仕事上の素材研究で鑑賞することにしました。暴力的なアニメが苦手で食わず嫌いだったのですが、そのクオリティーに驚かされました。原作の画力には既に”動き”が存在しているので、果たしてどう表現するのやらと疑問でしたが、超能力の表現方法・衝撃波・時空の曲がり様、煙・炎・冷気・血、背景デザイン、どれをとってもハイセンスで呆然自失しました。ゲームのファイナルファンタジー7、ドラゴンボールのナッパとべジータ、マトリックス、あらゆるものに影響を与えています。近未来シティーファンタジーの原点はコレだったのかと驚愕の思いです。CGを利用しないアナログ時代の最後の作品で映像が心地よさを与えます。なんてカッコイイ!!! 内容も好きですね。テーマは原作と変わらない。完全な観念論の世界で、人間が憎しみと力に翻弄されて”行動の義務”の流れに巻き込まれていきます。力を持ってしまった鉄夫と仲間を殺された金田は互いに何度か決闘しますが、互いを決して殺しません。殺したくないからです。何の特別な力を持たない金田はいつまでも意地を張り夢中になってチョコマカと動きます。ちっぽけな存在ですが、その姿は美しい。不思議な主人公です。本当は主人公は鉄夫なのかもしれませんが、私達観客の視点を預かるのは確実に金田です。最後は全ての祭りが終わり、金田達の未来が始まります。大友の作品で最後に大団円って「AKIRA」位では?とにもかくにも面白かったです。世界に誇るエンターテイメント!!10点(2004-01-30 01:01:03)(良:2票) 《改行有》

38.  シザーハンズ ファンタジーの住人である主人公以外の登場人物の在り様はとても現実寄り。にも関わらず町に幻想的なイメージを与える描きかたはこの監督ならではの妙技。それぞれの色彩が町の人々に役割を与え、黒に炎を描いた車は不吉な存在。黒の男ジョニー・デップに金色の髪に白いドレスの少女ウイノナの対比も印象的。特にジョニデの驚いたときの目をまん丸にした表情は、まさにティム・バートンの描く挿絵かの様。観客の我々は黙して語らないジョニー・デップの表情を幼い子供を見つめ様に追い、心を共にする。ガラスの様な心が傷つくのではないかと怯え、彼が微笑む事を望む。それが最後に叶わないままで終わる美しく悲しい物語。野暮の事を言ってしまうが、刃物の鞘を買えば当面の応急処置になるのでは?最初からずっとそう思ってしまったので、「ああ、ほら、だから鞘を買えば済むのにー。」とつまらない突っ込みに始終捕らわれながら観てしまったので評価はちょっと低め…7点(2004-01-21 02:12:21)(良:1票)

39.  菊次郎の夏 いい!自分中心に楽しんでいた菊次郎が、段々子供に情が移り、最後には子供を中心に楽しませる様になります。はじめはただのチンピラと子供のコントラストの映画?と思っていたけれども、人を守るとか、大切にするとか、そういった、人が大切なコトを学んでいく行程を見せてもらいました。しかもたけしは照れながら描いているし。私達がよく知っているはずの日本の雑多な路地裏から美しい風景を眺め、気づいたら夏の田舎の風を感じていました。武の大人の退廃っぷりの表現もギャグも苦手なんだけれど、それでも菊次郎の心の変わり様に涙ボロボロしてしまいました。子供が「おじちゃんの名前なんていうの?」って言葉で表した小さな愛情、それに対して、菊次郎が「菊次郎だよ!ばかやろう!」って言った照れと、音楽が私の中で何度もリフレインしています。たけしはすごいなー。なんていうか、映画で人を大きいな~と感じたのは初めてです。9点(2004-01-15 19:48:51)(良:1票)

40.  スパイキッズ 楽しかったー。お子様映画って大好き。思想も哲学も主義も無いし、メッセージ性も無いし。ラテンなノリの子供映画って新しいなー。7点(2004-01-12 01:18:35)

000.00%
122.08%
222.08%
344.17%
41111.46%
599.38%
699.38%
72121.88%
81818.75%
91010.42%
101010.42%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS