みんなのシネマレビュー
アイアン・バタフライさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 31
性別 男性
自己紹介 基本的に(よほど確証のある時以外は)「酷評」はしません。
(というより、できません)

多くの方が了解されていると思いますが、単なる誤解や無知に基づく「酷評」には、冷笑や憫笑以外の価値はないからです。
 
自らの無知や無能を棚に上げ、貧困なスキーマ(人生経験によって形成される思考の枠組み)を振り回して「これは駄作だ!」などと得意がるようなミットモナイことだけは決してしないように、自戒しております。

せめて「この作品の良さは、私には理解できないないけれど…」くらいの謙虚さは忘れずにおきたいものです。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

21.  太陽がいっぱい アラン・ドロンの陰鬱で冷酷な瞳は、ほとんど放送禁止の次元に達しています。特に、ラスト付近で「僕のために」とギターを弾かせるシーンの「眼」は、ゾッとするほど美しく、また恐ろしい。例の叙情的な名曲をバックに、晴れた空、白い雲、青い海の画面も、暗く、湿った雰囲気に支配されていることも味わい深いです。「最高の気分」「太陽がいっぱい」とつぶやく表情にさえ、少しも満ち足りた感じがなく、むしろ寂寥感がうかがえるのも妙味。8点(2004-03-06 17:14:26)(良:1票)

22.  マーティ ベッツイー・ブレアの醸し出す雰囲気に、まずは感銘を受けました。素朴さと実直さが滲み出て、つつましくて謙虚だけれども下卑た感じはなく、立ち居振る舞いの一つひとつにほんわかとした温かさを感じさせて。本作にはうってつけの、この上ないハマリ役といえるでしょう。今の日本でもそうですけど、こういうカスミソウのような女性が世間には埋もれているんですよね。「え? なんで貴方のような人が?」と不思議になるような人が。そういう女性を埋もれさせてしまうという体たらくは…これは男の側の問題ですな…。閑話休題。ボーグナインも、これまた適役。真面目でまめなムードを巧みに感じさせます。「肉屋でイタリア系」というのも、絶妙な設定。本人の意思ではどうにもならない不遇感を問わず語りに示します。「オスカー4部門」という肩書きで、観る前に肩肘張って構えてしまう人が多いとすれば、この修飾は、むしろ本作にとっては不幸でしょうね…。8点(2004-03-06 12:23:39)

23.  カサブランカ 似たような体験の後に観てしまったので(もちろん映画ほどにはカッコよくないけれど)、ボガートの心境がある程度分かり(全部分かるなどと大それたことは申しません)、ラストは胸が痛くて仕方ありませんでした。心から愛する女性。その人のことを真剣に思えばこそ…。ツラくなったので、このくらいで。(苦笑)8点(2004-02-29 15:56:01)

24.  勝手にしやがれ 一度は憧れ、真似してみる男は少なくないんじゃないですかねえ、ミシェルのような着こなし、仕草、台詞。洗いざらしのストライプのシャツに、ソフト帽とグラサンできめて、斜に構えて煙草を燻らす――が、鏡の中の自分は、どう見てもただのチンピラでしかなく、「粋」とは程遠いのでした。改心(?)した後も二回ほど観ましたが、十年位前のアホな学生時代がどうしても頭をよぎり、苦笑なしには画面を正視できない。あまりに個人的事情に左右されて、冷静な評価は…。8点(2004-02-29 14:56:11)

25.  我が家の楽園 仕事は、最低限の生活の糧を得るためと割り切って、ほどほどに。それ以外の時間は、趣味のためなどに、自由に使いたい。現在、ほとんどの一般大衆は、こうした人生を指向しているのではないでしょうか(もちろん私自身も)。それは、ある程度の経済的富裕を成し遂げた社会において、ほとんど必然といってもよいほどに表れてくる国民性でしょう。本作当時のアメリカも、フォーディズムの完成に象徴される通り、まさにそうした社会でした。しかし、その後に来るのものは――自由という名の退屈、豊かさと裏腹の不遇感、何物にも囚われずに生きたいという願望の先に忍び寄るニヒリズム。単に拘束から解放されたいだけの「○○からの自由」ではなく、自分はこれをやりたいんだという「○○への自由」なくしては、そうした「自由の陥穽」にハマってしまうのでしょう。それぞれの生きる道を見つけ、生き生きとした表情で人生を謳歌する『我が家』にこそ、「自由」の本源的な価値が見出されます。8点(2004-02-29 11:29:30)(良:1票)

26.  ウエスト・サイド物語(1961) クソガキ連中の不良ゴッコか…と、あくびを噛み殺しながら観ていたのですけれど、途中からのシリアスな展開には素直に引き込まれてしまいました。歌やダンスの評価を云々できる者ではないので、その点は留保するとしても、ビジュアル面でもサウンド面でも「静」と「動」のコントラストは、感覚的に心地好かったです。ラストの静寂さは身に染み入りました。黒人差別解消を訴えた公民権運動など、当時はまさに民族問題の大きな転換期でしたが、そのあたりの微妙さが皮膚感覚で分からないので、点数はこのくらいにとどまるわけでして…。8点(2004-02-22 20:01:50)

27.  失われた週末 精神的不具や肉体的障害といったテーマに対してアカデミー賞は下駄を履かせすぎる(甘すぎる)と、淀川御大がどこかの本で苦言を呈していました。確かに、「これがオスカーかいな?」との疑問がないわけではないです。ワイルダー作品に関する世間的ランクとしても、さほど人気作とはいえますまい。ただ、アル中一歩手前の自分としては、R・ミランドの心理がよーーーく分かります。酒が欲しいとか飲みたいとか、最早そういう次元の話ではないんですよね。とにかく体内に入れないことには、呼吸することさえ苦しい、視野に入るものすべてに腹が立つ、といった精神的圧迫感なんです。以前、引っ越しをした時の話ですが、片付けを一段落させた後に「さて、一杯いくか」と思ったところ、冷蔵庫に何もないことに気づき、慌てて近所のコンビニに走ったものの酒を置いていないクサレ店であることが判明、鬼のような形相で周囲500メートル四方を駆けずり回り、その道中では、すれ違う際に肩がぶつかった人を殴りつけ(その時の人、スイマセンデシタ…)、角からいきなり無灯火で飛び出してきた自転車を突き倒し(本当にスイマセン…)、閉まっていた酒屋のシャッターを数度にわたり蹴り上げ(重ね重ねスイマセン…)、文字通りの一大騒動でした。そして、ようやく手にしたブツを食道に注入した時の快感ときたら…すいません、どうでもいい話でした(苦笑)。7点(2004-05-22 11:49:59)

28.  雨の朝巴里に死す 《ネタバレ》 戦争という大きな重圧が吹き払われた後にくる、解放感。 抑圧されてきた欲望が噴出し、そのこと自体が肯定すらされる傾向は、どの国・地域においても大なり小なり共通する社会事象です (わが国であれば、坂口安吾の小説や石原裕次郎の一連の作品あたりを想起すべし)。 ここぞとばかりに物欲と色欲に走る派手な女。それを冷たく眺めるストイックな姉。その姉の秘めた愛に何となく気づきながらも、妹を娶り、自らもささやかな欲求に耽る男。競馬と油井採掘で一発当てようと企む山師の義父。 ありきたりといえばありきたりな構成でしょう。 個人的には、60年代後半からのニューシネマ同様、こういう欲望肯定的な時代背景モノが苦手なのですが…(ついでに、E・テーラーのゴテゴテしたルックスも苦手。笑)。 もちろん、単純な欲望肯定ではなく、遊び好きの女房に辟易するV・ジョンソンの柔和で気弱な容貌や、あるいは、必死に自らを抑制しようと努めているかのごときD・リードの堅物な佇まいに象徴される通り、欲望と自制の狭間で揺れ動く人間性も巧みに描かれている点には、好感を持ちます。 邦題は素直にカッコいいと思います。(題がほとんどネタバレというのもすごいですけど) 7点(2004-05-17 18:13:45)《改行有》

29.  波止場(1954) 《ネタバレ》 かつての山口組と神戸港の例を挙げるまでもなく、不定期に大量の肉体労働者が必要となる「波止場」とそれを取り仕切る「闇組織」とは相即不離の関係にあります。また、川岸・河原や海岸・湾口など、日常生活圏との「境」の場所が、「不浄」と「聖性」の二重の意味を付与されて被差別的な場所となりやすいことも、社会史を齧ったことのある人には常識でしょう。また、本作の基本的構図――不正で悪どい権力者と、その支配下でぬくぬくと生活し、悪を憎む心がないわけではないものの、その保身ゆえ付和雷同せざるをえない大衆、そしてその覚醒を図る宗教者――も、文字通り古典的。M・ブランドの立ち位置によって単純な勧善懲悪モノに堕していないところに好感が持てました。7点(2004-04-12 11:44:30)

30.  おもひでぽろぽろ 厳しいコメントを、と思って来てみましたが、案外に不評なので、肩透かしを食らったような気分ですが…(苦笑)。「思い出」というのは意図的に作られるものではなく、また、これを想起するのも偶然であることがほとんど。人為的に視聴者全員で共通体験的に思い出を扱おう、という想定自体が無茶、というものでしょう。したがって、本筋から細部に至るまで、わざとらしさや小細工ばかりが目立ってしまいます(本筋のわざとらしさ=自然・大地の素晴らしさ、田舎の人の素朴さ・人柄の良さ、等々。細部のわざとらしさ=由美かおるの『ハイアース渦巻』やナショナルの看板、等々)。「いかにも」ということを並べるだけでは、残念ながら思い出には結びつかないんですよね。懐かしさの強要、というような不快感さえ覚えたほどです。とはいえ、本作によって、小さい頃の自分と現在の己とのギャップを反省させられ、「今の自分の体たらくは何なんだよ…もっと頑張らなきゃな!」との思いを新たにできたので、その点には大いに感謝します。7点(2004-03-29 14:05:52)(良:3票)

31.  老人と海(1958) 老人の静かな矜持と諦観。俺は俺なりに、という誇りと、そうはいってもこの現状では、という諦め。巨大魚との格闘で、その、半分眠りかけた誇りが一気に目覚めるものの、やはり失意へと至る、その描写が胸をうつ。7点(2004-02-11 17:16:20)(良:1票)

000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7516.13%
81651.61%
9929.03%
1013.23%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS