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21.  ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発 《ネタバレ》  子どもの頃、怪獣が大好きでギララの映画も観たし、この怪獣のプラモデルが欲しくてマンガ雑誌の広告を何度も眺めていたことを覚えています。そんな訳でビデオレンタルショップでこの映画を見つけたとき迷わずゲットしました。  環境破壊の象徴がギララで、それをG8諸国が倒す手段を講じる中で、各国の首脳のキャラクター・お国柄さらには日本の先進諸国における立場等々パロッていて面白いのだけれど、それはあくまで日本という身内の感性で観た場合に言えること。  この映画は外国映画祭でも上映されたそうですが、「日本とはこういう感じでございます的に露悪した、卑下した感じ」がして上演して本当に好評だったのか、他の国の人が観て不愉快に思わなかったのか気になってしまう。  ギララを倒す神様も、あのキャラクターを使う必然性がまったく感じられず、パロディーだからそう難しく考えなくてもいじゃないという一言ではちょっとすまされないのではないかと思う。加藤あいが「ネチコマ、ネチコマ・・・・」と踊る姿もあわれでした。なんというか松竹映画唯一の怪獣キャラクターだから、同じパロディーでも政治を題材とするのではなく、SF系のストーリーで登場してほしかったというのが正直なところです。伊福部昭調の音楽を聴かせてくれたのはよかったけれど・・・ [DVD(邦画)] 5点(2009-05-06 09:00:48)《改行有》

22.  実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 《ネタバレ》 1960年、70年代の日本の高度成長期が生んだ狂気の徒花として、確かに連合赤軍はあった。それは、若松監督が擁護し正当化するように、若者達が暴走した、まさに青春の歪んだ部分の象徴として存在していたと思う。しかしこの映画を観ると、監督の思いとは裏腹に、革命・平等な世界を作るという高邁な思想はどこかに置き去りのままで、薄暗く息のつまるアジトという密室で特異な世界の中で、凄惨なリンチ・処刑が繰り返されていた場面が詳細に映されていて、憤りとやるせなさでたまらなくなる。自己批判・総括とはいったいなんだろう。連合赤軍のリーダー2名は自己批判・総括という名の下にリンチを繰り返す。その理由も幹部批判を行ったり、自分だけ銭湯に入ったり、顔立ちが単に綺麗であるのが気に入らないといった、本当に人間の嫌らしいねたみ・エゴといった理由によるもので、高邁な思想とはほど遠く、怒りすら覚える。総括を指示するリーダー2名こそ、自ら自己批判・総括を行うべきだろう。しかも2名はそれぞれいた恋人を捨てて愛し合うことになる。女性リーダーは「あなたのことは好きだけど、革命を求める2人はこうなって当然だと思う」ということを元恋人に告げる身勝手さ。もうまるで近くの国のことみたいだし、少し前に解体した新興宗教集団のようでもある。話が拡散したけれど、人間は、人間らしいが上に、革命思想とか理屈とかに縛り続けることはとうてい無理で、そんなこと解っているはずなのに、いろいろなことを革命と結びつけて理屈付けしようとするから歪んでしまうし、だからテロ活動も引き返すこともできなかったのだと思う。浅間山荘事件のクライマックスの中で高校生が「勇気がなかったんだ」とメンバーに向かって叫んだけれど、連合赤軍の行動がオーバーヒートしていったのは正にこの一言に尽きると思う。実際に山荘の中でそういったかは不明だけど、そのように連合赤軍のことを捕らえている若松監督の感性に共感を覚えます。それにしても、たった30名程度で、拳銃や猟銃だけで世の中がひっくり変えるわけがないのに、軍事演習といって実施している内容もままごとのようで、それでも真剣に行っている様は、彼らの行く末を知っている自分たちビューワーにとっては本当に空しく・淋しいし、とりわけ総括の下に拷問死してしまった坂上真紀は本当に哀れで可哀想でした。 [DVD(邦画)] 8点(2009-03-22 20:49:34)《改行有》

23.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 映画館で観なくて良かった。「印象に残る映画」であることは間違いないのですが、ブレアフィッチ・プロジェクトと手法もコンセプトもそっくり。カメラのブレと、全貌がはっきりしないモンスター(多分蛸の怪獣?)、アメリカ軍との戦いがどうなったかわからない結末。この映画の狙いはよくわかりますが、少しはエンターテインメント部分も期待していたので、すべての面で「もうちょっと観せてよ」とフラストレーションが溜まる映画でした。[DVD(字幕)] 6点(2009-02-14 11:42:44)

24.  ヘアスプレー(2007) 《ネタバレ》 最初の、ニッキー・ブロンスキーの歌う勢いと歌詞にすごく違和感を感じて「何が始まるんだ?」と思ったけど、楽しい映画です。なんたってジョン・トラボルタは勿論ミシェル・ファイファーやクリストファー・ウォーケンまでもが踊って笑わせてくれるのですから。ここまでやるのか魅せてくれるのかという感じです。話は「差別の解消」を軸に進んでいくけれども、その描写度合いというか、ストーリーでの捉え方の真摯度とかいった観点からこの映画を評するのは酷というもの。自分は「みんな一緒に」とか「人生は明るく前向きだよね」というように、テーマの重要性を軽く置き換えて、その程度の気持ちでこの映画を観ていたので、非常に楽しかった。ただ、設定が60年代だからトラボルタの「サタデ-・ナイト・フィーバー」張りのディスコ・ステップを観ることができなかったのは残念。[DVD(字幕)] 7点(2009-01-11 20:48:12)

25.  ALWAYS 続・三丁目の夕日 《ネタバレ》 昭和30年代は、まだ人が優しく、世相も良き時代であったという前提がこの映画にはあるだけれど、本当にそうなのでしょうか。確かに今は当時と比べて交通網や電化製品等発達して、気ぜわしい毎日を送っているけれど、コミュニケーションも携帯・メールが主流になったけれど、人の優しくありたいと願う気持ちは昔と変わらないと思います。確かに薬師丸ひろ子が最後の方で「まつりのあとみたいね・・・」というように、いろいろなエピーソードが寄り集まっていて、中には特に必要ないのでは?と思うような多少せわしい感じもあったけれど、それでもやはり人はこのような「心が緩む話」は好きだし、自分も「心」と「涙腺」のリハビリをしてもらいました。今も昔も生活していけばいろいろな苦労はあるけれど、それでも想う人たち、大切な人たちと僅か時間でも綺麗な夕日を眺めることができれば、そしてこの時間がもっと長く続けばいいと感じる中で幸せを感じ取ること。それが一番の人生の幸せではないかと、この映画を観て感じました。 [地上波(邦画)] 8点(2008-11-24 21:43:26)(良:3票) 《改行有》

26.  ファンタスティック・フォー:銀河の危機 《ネタバレ》 初回に続き、何となく本編も観たのだけれど、別にMrファンタスティックとインビジブルウーマン2人の結婚がどうなろうがよかったし、4人のチームワークが危ぶまれるなんてことも特に気を引かれるようなこともないし、つまり、魅力ある4人というかメンバーではなかったので、そんな所、引きずって観せられても「何か勘違いしていないか」と言いたくなるし、退屈なだけ。ジェシカ・アルバのキュートさも初回と同じで芸も無し、また初回の悪者役が出てきたときに先の見えるシナリオといい、どこが「銀河の危機なんだ?」と思いながら、それでも観てましたが、最後の結婚式のシーンはいただけません。まだ日本という国はこのように思われているのでしょうか?それとも遊び心で「こんなもんか」と思って撮ったのでしょうか。日本庭園・野点傘といい、着物を着て笑っている参列者はこの二人とどんな関係なのか・・・などと情けなく、我慢できませんでした。この映画はよほどの「F4フリーク」か「ジェシカ・アルバファン」でなければ耐えられないのではないでしょうか。[DVD(字幕)] 4点(2008-11-24 21:38:02)

27.  ピエロの赤い鼻 《ネタバレ》 この映画の主題は、ピエロが持っている「道化のおかしさ・切なさ」と「自己犠牲の尊さ」だと思う。主人公とその友人は好きな女性によい格好を見せようと、ラジオからの戦争高揚のアジテーションに載せられて、遊び気分で爆弾を使って、鉄道施設を爆破してしまう。おそらく二人は成功するとは思っていなかったはず。サーカスの余興でピエロがするように、ほんの悪戯に過ぎなかったはずなのに・・・。そして、その二人をかばった見張り役のドイツ兵が、そして当日鉄道施設で宿直していた者が、本当にあっけなくゴミ箱に紙くずを投げ捨てるように、射殺されてしまう。でも、その行為は決して無駄ではなく、主人公と女性の結婚、子どもの成長をはじめ様々な平和な明日に繋がっていく、大切なものであったことがわかります。少し切なさを伴って・・・。そう思うとピエロの化粧も、赤い鼻も、スポットライトにあたる姿も切なく見えてしまうから不思議です。また「ピエロとアコーディオンとシャンソンは相性が抜群」そんなことをエンドロールをぼ~っと眺めながら感じてました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-26 22:21:25)

28.  ナイロビの蜂 《ネタバレ》 大企業と政府高官により、弱者を踏み台にして巨大な利益が生まれる構図の事実を語り、またその不条理さを観る者に問いかける映画だということはわかりました。しか し、自分にはその事実・問いかけよりも「国連輸送機に緊急事態で子ども一人の命が救えるにも関わらず、例外は作ることはできないとして、関係者ではないことを理由に乗せることができない事実」そして「その雰囲気を察して一端搭乗した子ども自ら飛び降りた事実」の方がよっぽど考えさせられる事実でした。「命の尊さには例外はないのに」と、ナイロビ・スーダンの子どもの純真な瞳が強く問いかけているように思いました。 主人公とその妻を取り巻く出演者の関係が説明不足なところもあるし、妻が殺害された理由も抑え気味なこともあり、どうしても観る者にストーリの進行を意識させる、「気難しい映画」ではありますが、アフリカの自然の広大さと妻(レイチェルワイズ)の美しさ、それとテーマの重大さもあり、それなりに観応えのある映画でした。[DVD(字幕)] 6点(2008-10-26 11:37:33)《改行有》

29.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 空は快晴雲一つ無く爽やかな青空の元で、褐色の小麦畑の中どこまでも真っ直ぐな道路が通っていて、そこを緑色の小型トラクターがゆっくりと走っていく。なんとも心が洗われる風景です。とても「ワイルド・アット・ハート」や「ブルー・ベルベット」を撮影した監督とは思えません。話は主人公が目的地に着くまでに出会うエピソードが積み重ねられており典型的なロードームービーとなっていますが、私は主人公を支える娘が非常に素晴らしく感じました。彼女自身も過去悲惨な経験をしているにも関わらず、それを克服して主人公を支えるべくよき家族の一員として尽くしています。ラストシーンに登場する主人公の兄もそうですが、皆善意でひた向きに生きている様がよくわかり、映画のシーンでよく出てくる秋空のように清々しく、少しもの悲しく、だからこそ癒されてといった「観てよかった」と思える映画です。[DVD(字幕)] 8点(2008-07-27 22:09:40)

30.  ガール・ネクスト・ドア 《ネタバレ》 QEENの「UNDER・PRESSURE」が使われているということで観ました。 思ったより面白かったけれど、前半の「留学生を招き入れる資金が盗まれる事件」以降の展開よりも、もっと主人公とダニエルの恋愛の行方にクローズ・アップしたストーリー展開も有りではないかと思いました。つまり「ダニエルは育英資金の試験を兼ねたレセプションみ同伴しないまま主人公の元を去り、主人公が大学に入って何年かたったあと、何かをきっかけに再会する。だけど二人は・・・」といったような正当派恋愛路線も観たかったなと思いました。それだけダニエル役のエリシャ・カスバートがキュートで可憐でした。でも、どうして彼女はあの職に就いたのでしょうか?今回の映画はハッピーエンディングですので詳細な説明は必要ないのでしょうけど、もう少し描かれているとよかったと思いました。[DVD(字幕)] 6点(2008-07-27 21:44:10)《改行有》

31.  フォーン・ブース  素直におもしろかった。80分程度という短い時間・電話ボックスという閉ざされた空間の中、非常に濃厚な・息のつまるような展開で脚本のセンスの良さを感じます。  それにしても、これに似た状況は程度の差はかなりあるでしょうけど、電話での「キャッチセールス」の時に疑似体験した方も多いのでは?  何気なく取ってしまった電話が、なかなか切ることができず、切っても後からまたかかってくる・・・  人間の心理をよくとらえた映画で、一見の価値有りです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-19 23:19:20)《改行有》

32.  ランブリング・ローズ 《ネタバレ》  ワイルド・アット・ハートのローラ・ダーンが性的衝動を抑えられない家政婦の役を演じるということで、かなりエキセントリックな役回り・演技になるのではと思って観ていましたが、その方面の演技・描写は意外と抑え気味。  南部地方の個性的な家族(厳粛であるが故にローラ・ダーンの振る舞いに苦悩する主 人、どこまでも慈愛に満ちた貞淑な妻、ローラ・ダーンに「青い体験チック」な行為を迫る長男、おませな長女等々)の中で、身体および精神に傷をおった女性が健気に生きている様がクローズ・アップされており、上品な作品に仕上がっています。  ローラ・ダーンも含め家族全員が狭い車に詰め込まれて走ってきて、車が止まったとたんにローラ・ダーンが次男と長女を引き連れて、駆け足で家の中に入っていくシーンがあるのですが、その様がとっても幸せそうに見えて、愛おしく印象的でした。 [DVD(字幕)] 6点(2008-07-19 23:13:55)《改行有》

33.  オンリー・ユー(1994) 《ネタバレ》 なんといったら良いのでしょうか、これこそ「映画だからなあ~」ということですべて括くる(くくる)として、それでも言いたいこと、気がついたことを少し・・・ まず、主人公のフィアンセが非常にかわいそう。その一方で主人公のひたむきさは可愛らしく感じられず、むしろ自分勝手で仰々しいだけ。 そして、海外旅行はそんなに突然、簡単にできるのか、アメリカの方々には当たり前のことなのか・・・ でも地中海地方の街並み、潮風と陽の光は、来る人たちに「何かが起こりそうな予感」 を提供してくれることは間違いないようです。 このような都合の良いハッピーエンドな映画は、「本当に観たいのはその後の二人」だと、観終わった時に少し意地悪く思ってしまうのですが、久し振りにそのような映画を観てしまいました。 ノーマン・ジュイソンは、ラブコメディーだと「月の輝く夜に」という素晴らしい映画もあるのですが・・・何故この映画を撮りたかったのでしょうか・・・ [DVD(字幕)] 5点(2008-07-07 20:08:56)《改行有》

34.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》  ロバート・ロドリゲス,タランティーのコンビの映画ということは知ってましたが、何の知識もなしに観たものですから、前半は「このままでは済むわけはないだろう」とは思っていましたが映画の折り返し地点で、ぶっ飛びました・・・  突然の急展開は「ジョージ・クルーニの幻想を私たちに観せているのではないか」と、しばらく思い違いをするほどありえない展開。そしてやっとその時タイトルの意味がわかりました。  きっと、ロバート・ロドリゲスもタランティーノも「ストーリや脚本の妙」を追い求めるよりも、理屈ではない「はちゃめちゃさ」をモットーとするタイプで、今回の映画もその心意気がしっかりと感ぜられて、本当にたまげたというか、もう脱帽です。  それにしても、シン・シティーでもそうですが、バンパイヤの殺戮される様がとってもユーモラスで、思わず笑ってしまいましたし、ジョージ・クルーニーも、またあのジュリエット・ルイスもよくこの映画に出演しましたね。シナリオを読んで判断したということであれば、大変な遊び心(?)を持った方々です。  ということで、下調べ無しで観ればぶっ飛び度120%の映画です。何も知らない友達にこの映画を薦めて後から「どうだった」と聞いて盛り上がるにはうってつけの映画かも。また全体の雰囲気もB級チック満載なところがたまりません。 [DVD(吹替)] 7点(2008-07-06 20:49:13)(良:1票) 《改行有》

35.  マーサの幸せレシピ 《ネタバレ》  料理を題材とした映画は観ていて気持ちがよいです。今回の映画も出てくる料理の数々が美味しそうで、このような料理を気軽に出すレストランは自分の近くにないものか?と思いながら観ていました。  この映画を観て清潔感・透明感を感じたのは私だけでしょうか?レストランとマーサの自宅の厨房のステンレス的な質感や欧州の冬・雪とか、どことなく青白く硬質的な透明感を感じました。マーサの美しさもそうかな。  そんな中でストーリーは極めて予定調和的でわかりやすく、特にイタリア人シェフとの心の交流が暖炉のように、ほっとする優しい温もりがじんわりと伝わって来ます。  勿論、マーサが住む住宅の独身男性との関わり合いや、またレストランの支配人がイタリア人シェフを雇い入れた理由も描写が足りず中途半端感は否めませんが、そのような「ストーリーの是非」を云々するよりも、やはりセンスの良い音楽が流れる中で、マーサが厨房でエプロンを付ける時に感じる清潔感・凛々とした感じが映画全体に漂っていて自分は好感が持てました。  ああ、それにしても、やはりいろいろなスパイスが入ったマーサの作った料理を食べてみたいなあ~、無理は承知ですが・・・ [DVD(字幕)] 7点(2008-06-29 22:01:10)《改行有》

36.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 観終わって、「デイブが救われない」とか「ジミーは許されるべきではなく、やはり何らかの裁きがあってしかるべき」とか「ジミーを深く追求せず、また出て行った奥さんからの電話に気持ちを切り替えてしまうショーンのあり様は、警官としてどうよ」なんて思ったけれど、すべては「ミスティックリーバー」の深淵に葬られ、ぐるぐると川底を蠢いてしまうということなのでしょう。 それにしてもやはりデイブとその奥さんがかわいそうです・・・でもラストの方でジミーとデイブが酒場で会った時、デイブの問いかけに対してジミーが「子供のことはもういい」と言ったとき、もしかして酒場で会う前にジミーはデイブの子供に手をかけたのではと勘ぐってしまいましたが、そうでなかったことが救いでした・・・  でも、この救いがそのままか永遠に救いのままであり続けるかとそうではなく、川の流れるように時が流れる中で、もしかして新たな災いを呼び起こすかも知れません。そんな事を考えさせられました。  ところで、この映画は音楽もクリント・イーストウッドが担当しているのですね。何でもできてしまう人で、「ミリオンダラーベイビー」や「星条旗」・「硫黄島」等々、たくさんの社会派の映画を撮っているようですが、この人の「家族の絆」などをテーマとした少し爽やか系の「人生賛歌」的な映画も観てみたいなと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-15 21:21:39)《改行有》

37.  武士の一分 《ネタバレ》 タイトルや広告ポスターから、だいたいどのようなシーンが展開されるかかが分かっていて、観る者の期待の通り「勧善懲悪・夫婦善哉」的なシナリオが淡々と進んでいく。木村拓哉と檀れいの美しさに心打たれたり、坂東三津五郎の狡さに許せない気持ちになったりするのだけれど、あまりにもまとまりすぎて、当たり前すぎてそれ以上のものが感じられませんでした。 例えば、檀れいが家を飛び出した後本人はすごく苦しんだだろうとか、木村拓哉も忘れようとしながらも三津五郎と檀れいの密会が頭に浮かんでもっと悩むだろう、檀れいを責めるだろうとか、三津五郎が檀れいを手込めにする生々しさとか、そのあたりの煩悩苦悩やドロドロした所をもっと泥臭く観せてほしかった。 そのようなシーンがあればこそ、夫婦愛とか武士の一分が非常に尊く、映画の中でも 輝いてみえるような気がします。これは監督のポリシーというかスタイルによるところなのでしょうか? いいのだれどそれだけの映画で終わってしまうのが自分は残念。  なお、木村拓哉の師範である緒方拳の口調は、現代的すぎて、あまりに緒方拳らしすぎて、道場の師範役というか時代劇にはミスマッチではなかったかと思います。 [DVD(邦画)] 6点(2008-06-15 21:18:51)《改行有》

38.  江分利満氏の優雅な生活  主人公の奥さんに対する口調が高圧的で、そういえば自分の父も母に対してあのような口ぶりだったなと懐かしさを感じつつ観ていました。  ほとんど小林桂樹のナレーションでとぎれる事なくエピソードが紹介され、クライマックスとか物語としての起承転結もほとんどなく話は進むので、観る者によっては、退屈な映画となるかも知れませんが、自分は、昔の映画はなぜかいつも襟を正して最後まで気を抜けず観てしまいます。  前から何故だろうと思っていましたが、この映画を観てなんとなくその理由のようなものが分かりました。  昔の映画からは、面白くても面白くなくても、おかしくても悲しくても「真面目さ、ひたむきさ」がひしひしと伝わってくるからです。だから実際はソファーに座ってリラクックスして観ているのだけれど、心の中で時には正座して手を膝の上に置いたりしてます。この映画の原作も含め山口瞳氏の小説は市井の人々に向けた暖かい視線をひしと感じるので、悲しいエピソードも庶民の切ない話として、素直にまたしんみりと受け止めることができますし、また小林桂樹が33歳くらいの役であっても「ちょっと辛いんじゃないの?」とつぶやきつつもそれがミスマッチだとは思えず、むしろミスマッチの小林桂樹が適役と感じました。それは奥さん役の新珠三千代さんも同様ですが・・・ [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-31 22:46:41)(良:1票) 《改行有》

39.  ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ 《ネタバレ》  いやぁ、この映画は面白い。オープニングシーンとテーマ音楽からして何かやってくれそうな予感。最初から最後まで笑わせていただきました。スティーブ・マーティンの 陽気でハイテンションな演技とマイケルケインのポーカーフェイスな演技が絶妙に絡み合って秀逸です。  グレン・ペドリーが出てきた途中からオチが何となく分かったものの、主人公二人の「喧嘩両成敗っぷり」を、どのような落ちで観る者を魅了させてくれるのか楽しみで、あっという間のエンド・ロールでした。  それにしても、どうしてアメリカ映画のコメディーは、こんなにもからっとしていて面白いのでしょう。つまらないものも時にはありますが、このように優れた映画もあるから、やっぱり映画を観ることはやめられません。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-05 22:14:47)《改行有》

40.  それでも生きる子供たちへ  7編のオムニバスで構成されていますが、一編一編決して疎かにできない珠玉の作品達。社会・政治的な問題が産む戦争・貧富の差・虐待・エイズ等に翻弄されながらも、それでも逞しく、ひたむきに生きる子供たちの姿を観て、生きる希望をもらっているのは、実は大人である自分達ではないかと思ったりした。  それほど、子供たちの涙顔・笑顔・眠った顔はストレートに観る者に強い力と希望を 与えます。このような映画は国・宗教・世代を超えて広く見て欲しいと切に感じます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-27 20:10:10)《改行有》

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