みんなのシネマレビュー |
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381. ダンシング・ハバナ 《ネタバレ》 期待して見てつまらなかったら点数はきびしく、期待しないで見て面白かったら点数は甘くなります。この映画は期待せずに見て、想像通りでした。ストーリーはガリ勉のお嬢さんが身分の違う男の子と出会い、ダンスを通じて愛が芽生え、はじめてのセックスをしたあとにキューバ革命の影響で離ればなれになる、というもの。同じ身分だけど態度の悪い男の子が出てきたり、つき合いに反対する親が出てきたり(最後で理解してくれる)、そんなところも、何百何千と繰り返されてきたストーリーです。頼みの綱はセリフやダンスシーンなのですが、これもありきたり。「ハイスクールミュージカル」(ストーリーは苦笑せざるを得ない、ダンスは最高)くらいダンスシーンが魅力的なら、もっと楽しめたかも知れないです。[映画館(字幕)] 5点(2006-09-19 13:42:46) 382. シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛 《ネタバレ》 公開したばかりの頃に見ましたが、今でもモーリン・マクガバンの歌うYou're So Nice to Be Around と港の煙ったような雰囲気が印象的です。お尻に注射をうたれてしまうジェームズ・カーンも、自分の息子をおいたまま出て行ってしまう、どうしようもない売春婦マーシャ・メイスンも、とてもかわいいです。この時代、ダメな中年女性の自立と焦燥が入り交じった名作映画が多いと思います。グッバイ・ガールの時の女の子も、この映画の男の子も上手です。ベトナム戦争の影が残っているせいか、シングルの母親とませた子供、その母親と親密になる男性というシチュエーションが多かったけど、どの映画も面白いです。[映画館(字幕)] 7点(2006-09-18 06:33:15) 383. ロビンソンの庭 《ネタバレ》 スピッツの「ロビンソン」が好きで、名前の由来のひとつに草野さんがこの映画が好きでタイトルをとったという説があって見ました(本当はロビンソンデパートの名前からと言う説が多いみたい)。セックス、マリファナ、幻覚、無軌道、万引と、この手の映画におきまりの題材がてんこ盛りです。なにかと苦手なシチュエーションが多くて、むかし観たとしたら、たぶんかなり点数が低かったと思いますが、廃墟の地下の猫のシーン、大きな木に耳を当てるシーンなど印象的な映像も多かったです。いま見ると東京の街が80年代後半には、まるで見えなくて不思議な感じもしました。ある年代の人や、その年代のインディーズが好きな人には江戸アケミや町田町蔵、田口トモロヲなどが出ているので、それだけでも楽しめるかもしれないです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-09-18 06:11:10) 384. 800万の死にざま 《ネタバレ》 許せない映画でした。ローレンス・ブロックの原作の舞台はニューヨーク。ニューヨークには800万の孤独があり、800万の死にざまがある・・800万はここからきています。そしてニューヨークの街の描写も秀逸なハードボイルドです。それをロスに置き換えたところでマイナス。それよりも一番許せないのは、ソフトボイルドじゃないかと思えてしまったこと。自分にとって原作のイメージと映画が違いすぎてがっかりきたのは「フィールド・オブ・ドリーム」と、この映画が双璧です。[地上波(字幕)] 2点(2006-09-17 15:54:27) 385. 7月4日に生まれて あまり良さがわかりませんでした。トム・クルーズに華があるせいか悲惨な映画なのに、悲惨さがあまり強くは感じませんでした。[映画館(字幕)] 5点(2006-09-17 15:44:07) 386. プラトーン 《ネタバレ》 面白くかったしリアリティーもあったけど、あまり印象には残りませんでした。時間が過ぎて評価してみようと思ったときに、どんな映画だったのだろうと、しばし考えてしまいました。「ディアハンター」ほど痛々しくもなく、「MASH」ほど、こんなこともありなんだと驚かせてくれる訳でもなく、自分の中では平均的な戦争映画です。[映画館(字幕)] 5点(2006-09-17 15:42:54) 387. X-MEN:ファイナル ディシジョン 《ネタバレ》 監督がブライアン・シンガーじゃなくなったので少し心配していましたが、オープニングからラストまで、すごく良かったです。バトルのシーンはどれも面白かったけど、シャドウキャットとジャガーノートの戦いで床に引っ張り込むシーンが好きです。ミスティークが早々と能力を無くしたり、Xmenやミュータントたちが、あまりにも潔く死んでしまうので、もったいないなあと思いましたが、だからこそ面白かったのかもしれないです。ジーンが超能力を発揮するシーンでデパルマの「キャリー」を思い出しました。悲しさを内に秘めたパワー、なんともすごいです。エンドロールの終わりに会場から「わー」という声が上がっていました。ラストまで席を立つ人が少なかったです。[試写会(字幕)] 9点(2006-09-17 15:01:44) 388. 誰かに見られてる 《ネタバレ》 ストーリーはとくに目新しくもないし、ジャズをふんだんに使った映画も数多くありますが、全編に漂う独得の静かな雰囲気に魅せられてしまいました。さりげない街の映像と、それにかぶる音楽も素敵でした。トム・ベレンジャーの目線は若かりしころのマーロン・ブランドみたいな淋しげな瞳で、この映画ではじめて魅力的だと感じました。トミー役のハーレイ・クロス、なにげないシーンで、すごくうまいなあと感心しました。テーマソングのSomeone To Watch Over Meの幾つかのヴァージョンが使われていますが、エンドロールに流れるロバータ・フラックが余韻を残します。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-17 15:00:21) 389. マイアミ・バイス 《ネタバレ》 映画を見て一週間しか経っていないのですが、ストーリーの詳細を忘れていました。コリン・ファレルたちが半端な孤立の仕方をしていたのが残念です。個人的にはもっとハードボイルドだったらのめり込めたかなと思います。ラストでソニーはイザベラを見捨てたのでしょうか?それとも、後に逢うつもりなのかわかりませんでした。ポップコーンを片手に楽しめる映画です。[映画館(字幕)] 6点(2006-09-14 11:48:12) 390. 0:34 レイジ 34 フン 《ネタバレ》 ホラーゲームをプレイしているかのようなストーリー、加えて古典的な効果音がたっぷりの映画でした。ロンドンの地下鉄の終電車に乗り遅れたヒロインが遭遇するの悪夢の一夜。こんな、ありがちなコピーが浮かびました。ヒロインを襲うのは下水道にすんでいる(ホラーゲームにでてくるゾンビ、それも雑魚のような)殺人鬼。ヒロインが助けを求める人たちは次々と殺人鬼の犠牲になっていきます。ただ、ただ脅かして怖がらそうとすることに重きを置いています。殺人鬼が力的にもキャラ的にも弱かったので恐怖感は少なかったです。なにも考えずに見られたのと、ロンドンの地下鉄やダンジョンゲームのような雰囲気が好きなので、おまけで4点。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-09-13 03:45:51) 391. さよならミス・ワイコフ 《ネタバレ》 オールドミスの教師が黒人の生徒にレイプされてしまう話ですが、生徒が優れたスポーツ選手だったせいで、関係がばれた後に非難を浴びてしまいます。時代的には黒人が差別されて当然だったので、逆の成り行きが新鮮に映りました。それよりも記憶に残っているのは、この映画のエロチックな描写(日本での編集かも)と宣伝文「2度目は私から求めました」。おかげで安っぽいポルノみたいな扱いですが、かなり社会的な話です。ラストで自殺しようとして薬を口元に近づけて、冗談じゃないとばかりに投げ捨てて街を出るシーンが大好きです。[地上波(字幕)] 7点(2006-08-28 03:02:29) 392. フィッシャー・キング 見終わって嬉しくなりまる映画です。おどおどしてまともにフォークも使えない彼女に合わせて、ロビン・ウイリアムスが、自分のフォークを投げてしまうシーンだけでもジワッと来ました。ロビン大ファンの友人がこの映画のオリジナル版だとロビンが素っ裸のシーンにモザイクがないのにと怒っていました。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-28 02:53:18) 393. ヤング・フランケンシュタイン 笑いのツボが日本人とは違うかなと思うことも多いメル・ブルックスですが、これはその中でも面白さがピカ1です。フランケンシュタインに襲われるところの、ちょっと下ネタっぽいマデリン・カーンが最高です。彼女のバンプっぽい独得の話し方が大好きです。吹き替えで見たときは少しがっかりしました。確か何年か前に癌で亡くなってしまったんですね。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-28 02:47:34) 394. ムッシュ・カステラの恋 《ネタバレ》 泣いたり、へそ曲げたり、大喜びしたり、いじわるしたり・・・子どものような大人たち。コンプレックスの強いカステラ氏に、人間より動物の方が信じられる奥さん、愚痴っぽいボディーガード。出てくる人たちがみんな人間味あふれていて魅力的です。中でもカステラ氏に惚れられて困惑するクララが最高です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-28 02:44:16) 395. フラガール 《ネタバレ》 未熟な生徒たちと、その生徒をプロのダンサーにするために雇われた教師・・というと大筋が見えてしまいそうですが、そんなことに関係なく楽しかったです。ダメな生徒を見て、やる気のもなく酒浸りの教師役の松雪も、一生懸命な蒼井優も、他の役者達もみんな良かったです。富司純子と松雪泰子が一触即発になりそうなところ、すごく迫力がありました。笑いながら見ていて、途中なんども涙目になりました。登場人物が生きているので、コミカルなところでもコミカルさに隠された苦さや悲しさが伝わってきて感動しました。[試写会(邦画)] 8点(2006-08-28 02:32:43) 396. サイボーグ009/怪獣戦争 《ネタバレ》 小学生の頃に見ました。薄幸で痛々しいヘレナの境遇に同情してしまい、最後のレバーを押しながら死んでいったところで感動したのを憶えています。その後、ポストカードを買ったりしていました。いまレビューを書こうとしてヘレナの声が市原悦子だったのを知りました。TV「赤い殺意」でよろめいていた演技を見た時と同じくらいびっくりしました。もう一度見直したくはない映画です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-27 03:45:39) 397. ゴスフォード・パーク 《ネタバレ》 個人的にアルトマンの映画はの醍醐味は「ナッシュビル」や「マッシュ」のように、ラストの大円団に向かうまでの雑多な高揚感か、「ショートカット」のような、それぞれの人間がそれぞれに動いて生きて、結局何も変わらないんだという不思議に醒めた安堵感です。この映画は、どちらも感じられず今ひとつでした。あと、キャラクターにあまり魅力的な人物が少ない感じもしました。マギー・スミスは良かったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-27 03:33:30) 398. パニッシャー(2004) 《ネタバレ》 地味なアメコミが原作ですが、意外に楽しめました。こういう復讐ものだと、ストーリーの途中で女性がからんできて主人公がよろめいたりすることで拍子抜けすることが多いのですが、この主人公キャッスルはハードボイルドに徹しているのがよかったです。ストーリー的にはトントン拍子に進みすぎるところや、叩きのめされたキャッスルが、すぐに快復したりして、おやっと思う所も少なくなかったけど、それほど気になりませんでした。脇役でキャッスルと同じ安アパートに住むオタクっぽいふたり組や、キャッスルの子分になるチープなチンピラも良い感じでした。「マルホランドドライブ」のローラ・ハリングに、もっと悪女をやらせて欲しかった気もします。キャッスルに拷問されたチープなチンピラがバーナーを身体に押しつけられたと思い泣き叫ぶけど、実はアイスキャンディーだった、というシーンが好きです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-27 03:19:27) 399. エネミー・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 野鳥の自動録画をしていた男が偶然に重要な殺人現場を録画してしまい追跡され殺されますが、スリリングだったのは、ウィル・スミスが録画のコピーを知らない間に鞄に入れられて、何がなんだかわからずに部屋を荒らされたり追いかけらたりするあたりまででした。ハイテクの監視と追跡は興味深かったけど、録画した男に偶然に接触しただけなのに、いきなりの暴挙は考え物でした。ハイテクを駆使しての追跡と裏腹に、犬を散歩させている時の最初の殺人、録画した男の追跡の仕方、ウィル・スミスへの接触方法など子供じみた感じがしました。他にかしこいやり方があるのではと思います。また今の世の中では監視する人間よりも、監視されるものの方が、遙かに多い状態なので、いくら要人の命令とはいえ、関わっているかどうかもわからない人間に衛星カメラや追跡装置を使ってまで監視追跡をすることに真実味がなかったです。 ハイテクに頼っていると頭が回らなくなるというブラックジョークを描こうとしたわけでは無いと思うし。[CS・衛星(吹替)] 5点(2006-08-26 16:54:42) 400. 爛 《ネタバレ》 現代に多く見る醒めた夫婦関係を予見したような映画です。当時の夫婦間は醒めたと言うより諦めてきな義務感が主流だったと思うので、この映画に出てくる関係は新鮮だったのではないでしょうか?あまり好きになれない映画でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-25 05:57:19)
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