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プロフィール
コメント数 1383
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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381.  ポゼッション(2012) 《ネタバレ》 個人的には、「エクソシスト」を始めとして悪魔祓い系の作品には今一つ馴染めません。このジャンルはキリスト教文化圏に生活していないと馴染めないのかも、と思っています。そもそも「悪魔」ってどういう存在?日本で生まれ日本で生活している身にとっては、あまりにも現実感のないシチュエーションです。 とは言え、自称ホラー好きの私としては、グロ描写が多用されるホラー作品(ゾンビものを除く)よりこのジャンルの方が好きだなぁ。結構惹き込まれてしまいました。 何より主役の親子が良い。お父さん役は後にTVシリーズ「ウォーキング・デッド」に超悪役ニーガンとして御主演の、ジェフリー・ディーン・モーガンさんじゃありせんか!あんな役をしなければ、只管孤高であったかく、そして自信に溢れた人物と映ります。 この作品は「ウォーキング…」より3年ほど前の作品。ややポッチャリ気味なれどカッコ良さに変わりはないですね。話し方、身のこなし等、どこを取っても「ニーガン」がオーバーラップして来ます。 そして物語の中心となる次女エミリー役のナターシャ・カリスさん。演技派ですね。ふとした瞬間の大人びた雰囲気も役柄にマッチしてます。 皆さんのレビューに多くあるように、極めてオーソドックスで地味な物語。実話と言ってもそもそもが超常現象ネタだから感情移入もままならない訳で、結果「怖くない」と言われれば確かに怖くないです。 別れた夫婦の安易な復縁、妻の愛人のあっけない退場、悪魔祓いの効果のチグハグ感、結構弱い悪魔の力、そして衝撃の?ラストシーン、などなど既視感のあるイマイチ納得出来ない展開や演出も気になります。 対して、冒頭の痛めつけられる老女、同じく痛めつけられ殺されてしまう担任教師、エミリーの喉に蠢く不気味な指、MRIに映し出される悪魔の姿等々、特殊効果とアイディアにハッとさせられる場面も少なからずあります。 個人的には素直に楽しめるホラーでしたが、受け入れ難いと感じる方も多いことは十分頷ける作品でした。 ちなみに、この作品を観て邦画「樹海村」に登場する「コトリバコ」を連想する方も多いのでは?直接の関係はないのでしょうし、強いてどちらが先かと言えば2000年代以降の都市伝説としての「コトリバコ」の方が、ユダヤ教の世界での呪いの箱より歴史的には新しいように思えますが、洋の東西を問わず怨念や邪悪なものを封じ込めた「箱」の伝説はいろいろとありますね。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-19 22:49:03)《改行有》

382.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 既に観たと思っていたものの、地上波で放送された際に録画したことで観たものと勘違い。とあるきっかけで未見であるばかりか録画も消失していることが発覚。遅れ馳せながら改めてネットで鑑賞しました。 見応えありました。それほどの長尺でもない中に、作品2本分のエッセンスが盛り込まれている構成。前半の無人島サバイバルストーリーと、後半の突然人生を中断された男の再生の物語。勿論、バラバラ感など皆無で見事に纏まっています。 サバイバル部分は、奇をてらうことなく現実味のある描写の数々。主人公の行動が少々危機管理能力高過ぎの感はありますが、冷静に観ているこちらの思う通りに行動する場面が多々あり、ありがちな「それしちゃダメ!」的な伏線は殆どありません。ポケットライト点けっ放しのバッテリー切れは、あの状況じゃ仕方ないです。 ひとつだけ荷物を開封しないで保管しておくところや、崖の上から吊り下げられた木偶とか、敢えてその場では説明しないあたりの演出もいいですね。何でかな?と考えさせておいて、後で種明かし。その時点で「やっぱりね」と納得。新鮮でした。 後半部分の、恋人とのやり取りも実に自然。逢わずに済ますことなど出来る訳もなく雨降る深夜に駆け付ける彼、予感して待っていた彼女。熱い再会を果たし、その結果として別れを決意する。哀しい結末ではあるけれど、ハッピーエンドのひとつの形だと思います。些か運命論的ではありますが。 冒頭にトラックが通り抜けた大平原の四ツ辻。エンディングで主人公が選ぶのはどの方角なのか。いずれにしても後戻りなどなく、新たな人生への第一歩を予感させるシーンでした。 声を掛けてくれた彼女が、走っていく方向からして例の荷物の受取り先?などと安っぽい推測をしちゃいけないですね。 「CAST AWAY」とは「見捨てられた」とか「見放された」という意味かと思いますが、誰もが彼の生存を諦めていた中、彼自身だけは決して諦めなかったという意味が込められているのでしょうね。 サバイバルドラマとヒューマンドラマの見事な融合でした。[インターネット(字幕)] 9点(2022-05-15 12:48:02)(良:1票) 《改行有》

383.  ゾンビ・ホロコースト(2014) 《ネタバレ》 コメディ仕立てではありますが、どうにも笑えない。主役のウェズリーといい、監督といい、助監督といい、マッチョ俳優と相手役のナイスバディ歌手といい、どう考えてもコメディ向けのキャラ設定ではありますが、セリフも演技もビジュアルも笑いに繋がって行かない。必要なのかどうか理解に苦しむ下ネタやボカシシーンもただただ?マークです。 これは単に自分の感性に合わないだけなのか?実は大爆笑モノなのか?いや、やっぱりスベってるんだと思います。 題名(原題もですね)に「ホロコースト」という言葉を使用していること至っては言語道断。内容とミスマッチにも関わらず何故採用したのか?ニュージーランドではこれはありなんでしょうか? 取って付けたようなハッピーエンド的なエンディングでとどめを刺されました。これはダメです。 そうなってくると、場合によっては微笑ましくもなりそうなエンドロールにエキストラの氏名全員掲載というのも、なんだかみんなで一緒に自己満足しましょ!みたいな学園祭的なノリに思え、再び?マークで終わりました。[インターネット(字幕)] 1点(2022-04-26 14:50:38)《改行有》

384.  禁断の惑星 《ネタバレ》 幼い頃からSF好きだった私。リアルタイムで映画館では鑑賞できなかったものの、テレビで放送された時に夢中になって観た記憶があります。全編を彩る電子音楽のBGMと電磁波に浮かび上がるイドの怪物は幼心に怖さを植え付け、その後現在に至るまで断片的ながら強い印象が残っていました。 いつかまた観たいと思っていた作品。先日リマスター版がBSで放送され、ついに再会出来ました。 素晴らしい。これぞスペースオペラ。娯楽一辺倒の壮大な宇宙活劇でもなく、哲学一辺倒の難解な作品でもない優れたストーリー。当時としては先の先を行く特殊撮影技術。セットから小物に至るまで後の作品たちに強烈な影響を与えているであろう独創的なデザイン。どれを取っても当時の水準からすればトップクラスであったことは間違いないでしょう。 ロビーっぽいブリキのおもちゃを持ってました。長きに渡ってロボットの標準タイプでしたね。「宇宙家族ロビンソン」のフライデーは走行メカ以外ソックリです。勿論フライデーも大好きでした。 地下に拡がる巨大構造物は、様々な作品で既視感を抱かせてくれました。 宇宙船に空飛ぶ円盤タイプを採用したのは、まだまだ宇宙開発が進まない時代においては極めて順当な選択だったと思います。光の速度を超えるには、ロケット噴射じゃダメだろうというところですね。 ヒロインのミニスカ姿や全裸水泳は少なからずサービスカット的な側面はあるかもしれませんが、何せ父親とロボットと動物たちとしか会ったことのない純粋無垢な乙女。リンゴを齧る前の状況なのですから仕方なし。それを騙そうとする男たちの欲望は、まさに発展途上の文明における未熟さゆえの愚行。作品世界から浮いたエピソードとは言えないでしょう。 自らの潜在意識を消し去れなかった博士が、短絡的に超古代文明の遺産を消し去ってしまったのも、いくら知能を倍増させても所詮は地球人。付け焼刃は付け焼刃ということなのでしょうね。 60年以上昔にこの作品が制作されたことは将に脅威的。「2001年」が製作されるまで、私にとってのベストSF作品でした。10点献上し、1000件目のレビューとして投稿させていただきます。[CS・衛星(字幕)] 10点(2022-04-25 00:15:04)(良:1票) 《改行有》

385.  必殺!恐竜神父 《ネタバレ》 確かにヒドイ。さりとて酷評出来ない。なんともアザトイ作品ですね。 ここまで確信犯的にヒドサを真面目にヒドク作られてしまうと、最早降参です。この作品のヒドイ部分をヒドイと論じること自体が製作者の意図にハマってしまっている訳で、その悪ノリぶりを楽しむことこそが本作の正しい(?)鑑賞方法なのでしょう。 ですから、それがダメというならば観ない方が良いでしょうし、それがウェルカムということであれば徹底的に小ネタを楽しむのが正解ですね。 例えば恐竜の着ぐるみ。着用可能な巨大なぬいぐるみと言った方が解りやすいかもしれません。獰猛とか狂暴とか強大とかには全く通じないデザインと質感。勿論、そんなものであっても製作費は結構かかりますから、もともと少ない製作費のうちの結構な割合をそこに注ぎ込んでる訳で、決して開き直りではなく意図してあの恐竜を製作してるところだけでも十分に本気度が窺えます。 爆破シーンに予算は使わず説明書きで終わらせてしまうとか、どんなシーンであろうと近所の同じ空き地でとしか思えない場所でのロケとか、キッチリ低予算を管理して作り込みつつそれを逆手にとって笑いに繋げています。 古き良き時代のB級感をモチーフに、如何にも映画好きな悪戯っ子が製作したという感がありありと出ていますね。 観る者を完全に選ぶこの作品。嫌いじゃないけれどアザトサもちょっとばかり鼻につき、ここは5点にしておくのがいいかもしれません。 ちなみに、原題は恐竜のヴェロキラプトルの前半分とスペイン語のパスター(牧師)による造語ですね。これを「恐竜牧師」ならぬ「恐竜神父」としてしまう配給会社さんの発想は謎です。「必殺!」というのは、忍者が出て来てアクションがカンフー風だからなのかな?[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-20 11:17:52)(良:1票) 《改行有》

386.  ピーターラビット 《ネタバレ》 ピーターラビットの物語と基本設定は同じだけれど、キャラクター設定やストーリーは児童書である原作からだいぶ飛躍してると言うか、デフォルメしてるというか、実に洋画のコメディらしいアレンジと演出ですね。基本、擬人化されたウサギが最上位にあって人間や他の動物はそれ以下。小ネタも効いてます。アニメ版がほぼ原作を踏襲していたことを考えれば、やっぱりハリウッドだな、と言ったところか。こういう作品、こういうコメディ、好みです。 それにしても、技術革新には脱帽するばかり。ピーターたちが実に自然に実写の世界に溶け込んでますね。まさに命を与えられているといった一挙手一投足。動物たちの自然な動きや表情に釘付けになり、あっという間にクライマックスを迎えてしまいました。 CGキャラが活躍する作品に、また新たな記念碑的作品が登場しましたね。[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-18 00:34:03)《改行有》

387.  キル・ザ・ギャング 36回の爆破でも死ななかった男 《ネタバレ》 オーソドックスなギャングものとして楽しめました。実話がベースになっているだけに、話がどう展開していくか常に緊張感に包まれながらの鑑賞でした。 ラストシーン、それまでの彼であれば爆死から逃れたことでしょう。しかし、既に死んでしまった旧友からの手紙は彼から生きることへの執着を奪ったのか、それとも昔を思い出し友たちのもとに旅立ちたかったのか。人生の最後に見せた哀しみと孤独への恐れといったところでしょうか。 思えば70年代のアメリカは、まだまだこういう状況だったのですね。でかいアメ車を乗りこなし、必要とあれば白昼堂々と撃ち合う。たった半世紀、されど半世紀、50年の月日はアメリカは勿論のこと世界中を大きく変化させました。ただ、外見的には随分と進歩・発展していますが、内面的にはどうなのでしょう?昨今のニュースを見ている限りでは、大国の中心を成す人物の内面は、まるで進化していないかのように思われます。 こういう血で血を洗う争いは、映像の世界で終わって欲しいものですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-15 00:08:15)《改行有》

388.  ハードコア(2015) 《ネタバレ》 全編POVで撮影という大胆な手法で製作されたアクション作品。一人称視点で殆ど休むことなく撃ちまくる、戦いまくるので、FPSと言った方が分かりやすいでしょうね。 物語の設定は如何にもゲーム的。ことの発端が十分に説明されることなく只管戦いまくる訳で、観ている方は感情移入も何も出来ないままいきなり作品世界に投げ込まれ、あとはゲームと違って自らのコントロールが及ばないままに作品世界を引き釣り回される感じです。 ですから、このシーンどうやって撮影したの?とか出演者はどこまで演技したの?といった疑問点解決の間もなく、ただただ画面を追い続けさせられることになります。劇場で観なくて良かった。テレビ画面でも十分に眼精疲労に襲われました。 ある意味画期的で優れた映像技術とアイディアで彩られた作品ですが、何にせよ一発芸的でこの手は二度と使えないといった作品。好むと好まないがはっきり分かれる作品でしょう。 ちなみに、ゲームをやらない私としては途中でおなかいっぱい。少しは3人称画面を入れてもらってストーリーを楽しみたいといった気持ちを禁じ得ませんでした。 そして、この時期に米露合作の激しい殺し合いの作品を観てしまい、複雑な心境にもなりました。創作の域を出ないで欲しいものです。[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-14 11:37:59)《改行有》

389.  ザ・フォッグ(2005) 《ネタバレ》 原作は随分と昔に鑑賞してこちらのサイトにはレビューを書いていないため、リメイク版で初レビューです。 と言っても、原作とプロットは酷似しているものの別モノと捉えても良いのでは?と思えるストーリーですね。登場人物の設定やキャラクターも似て非なる?いや大分違うといった感じ。なので、リメイク版と意識しないでの感想です。 結論から言えば、ホラー作品としては思いのほか楽しめましたが、何にしても登場人物のキャラがいただけない。ニックは真面目に働く遊漁船の船長、とは言えずチャラくて女にだらしない青年、エリザベスは如何にもホラー映画のヒロインといったお約束だらけの思考・行動にまみれた危機管理能力ゼロの女子、スティービーは愛息の世話を親戚に任せっきりでやはり危機管理能力低過ぎ。その他の登場人物もことごとく感情移入出来ない人物ばかり。これじゃ百年越しの恨みで怨霊に取り殺されても仕方ないや、と思えてしまいます。 この設定なら良作になりそうなんですけどね。残念。原作はどうだったかな?見直してみた方がいいかも。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-04-12 11:57:02)《改行有》

390.  スペースバンパイア 《ネタバレ》 公開当時は何故か鑑賞しなかった作品。その後も、やたらと「全裸の美女作品」的なイメージが強く、積極的には観ようとして来なかった作品でした。が、たまたまヴァンパイア作品をいろいろ当っていたところ、今回CSで放映されたのを機に初鑑賞に至りました。 結論から言えば大満足。ヘンリー・マンシーニさんの重厚なテーマで始まるオープニングから惹き込まれ、切れ目のないストーリー展開、当時としてはハイレベルな特撮技術、宇宙船や謎の構造物のデザイン、ゾンビ化した群衆のシーンなどの様々な革新的アイディア等々、今にしてみればB級感は否めませんが、制作年代を考えれば優れたスペースオペラの大作として楽しむことが出来ました。 以下、いくつか感想を羅列します。 謎の巨大宇宙船に調査隊が乗り込んでいく場面は、隊員が「懐かしい感じがする」と言っているようにどことなく産道を思わせるデザイン、とすれば男女3体が眠っていた空間は子宮のイメージと思え、そんな風に考えれば巨大宇宙船のデザインにはどこか「2001年宇宙の旅」へのオマージュなのかなといった印象を受けました。 そもそもストーリーよりもこの作品を有名にしてしまった全裸の美女は、特に後姿を見ると思いの外グラマラス。このエイリアンのキャラからすればスレンダーな美女の方が合っていたような気がしますが、見た男を虜にするという意味では少なからず母性を感じさせる体型で正解だったのかも知れませんね。 今時だったら、3体のエイリアンのうち女性タイプだけが吸精鬼的行動を取るというのはないかも知れません。調査隊の女性隊長が男性型エイリアンの虜になる展開もありでしょうし、両方同時進行もありでしょう。 ちなみに、全裸シーンのボカシはこの作品については不要ですね。少なくとも性的な意味合いでの全裸ではないわけで、地球人について事前に研究した結果、潜入するための仮の姿としてカプセル内で合成されたのでしょうから当然全裸なのだと思います。この辺りが映倫さんの画一的な取り扱いのなせるところでしょうか? 原題が「スペースバンパイア」だから仕方ありませんが、劇中字幕でも翻訳されているように、ここで登場するエイリアンは「吸血鬼」ならぬ「吸精鬼」ですね。英題の「Lifeforce」(生命力?精気?)の方がタイトルとして勝っているように思われます。 精気を吸い取られて死んだ者が、2時間で精気を求めて復活して暴れまくるというのは面白いですね。殺さずに精気を残し、精神だけ乗っ取るというのもユニークなアイディアだと思います。 ロンドンの阿鼻叫喚のシーンは、年代を考えれば画期的なシーンですね。ただ、何故群衆がゾンビ化しているのかについての説明ゼロは、少しばかりいただけないかと。 少々長くなりましたので感想はこの程度にしますが、SF作品には様々なスタイルがある訳で、科学的な物語、哲学的な物語、文学的な物語等々、いろいろある中でこの作品のように荒唐無稽さが先行する作品があっても、それはそれで映画の楽しさが広がる一助となるに違いありません。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-04-08 13:43:59)(良:1票) 《改行有》

391.  バッド・ヘアー ホラーというジャンルを選択してはいますが、予想外に骨太な社会派作品として製作されています。人種差別のひとつの表れとしての毛髪についての偏見。それ故に社会での成功を妨げられているという理不尽さ。「グッド・ヘアー」というドキュメンタリー作品がありますが、テーマを共有しているように思えます。(残念ながらそちらは未見) ヒロインのキャラクターが今ひとつ弱いかな。もう少し魅力的で感情移入出来るキャラクターだったら、もっと作品世界に入り込めたかも。 全体として、低予算故なのか何ともチープな雰囲気に包まれていて、それが邪魔をして本来の面白さを損ねているように思え、ある意味残念な作品でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-07 00:02:18)《改行有》

392.  沈黙の達人 《ネタバレ》 超シンプルなストーリーに全く相手を寄せ付けない完全なる無敵っぷり。セガール作品はこうじゃなきゃいけませんね。パンチ貰ったり縛り上げられたりしてはいけません。 贖罪の念から出家したのかと思ったら、退役して僅かの年月で無敵の医師に変貌してるところもご愛敬。達人は何をやらしても達人なのです。 娘の救出を願い出た父親がそれを断られ、「自分が行く。生きては帰れないからこの子を頼む。」と言い放ち医院を飛び出したものの、ちゃんと扉の陰で引き留められるのを待っててもいいのです。セガールさんは決して断らないと分かっているのですから。 予め敵のアジトに武器を隠すチャンスがあるのなら、そのついでに攻撃しちゃえばいいのに改めて出直して結局は正面突破でもいいのです。無敵なんですから。 前半の雰囲気から独りで乗り込んで悪党を全滅させてくれるのかと思ったら、ヒーロー全員集合映画的に仲間を集めてひとりひとりデカイ文字で紹介されたりしたので、なんだかそこからテイスト変わっちゃうのかと思いきや、やっぱり最後は独りで乗り込む。いいですね。しかもラスボス全く寄せ付けず。シビレます。 オープニングとラストに何やら教訓めいたナレーションが入りますが、セガールさんの脚本ですからここは必須ですね。そしてエンドロールは歌にギターにまさにセガールショー。 しばらく欲求不満気味の作品が続いていただけに、ひさびさにセガールさん尽くしを堪能出来て、観終わった後は物語中の悲劇に反して爽快感に包まれました。 ちなみに、原題の「消耗」とは特殊部隊時代の「精神的消耗」のことなのでしょうか?イマイチ理解出来ていません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-05 11:26:31)《改行有》

393.  スノー・ロワイヤル 《ネタバレ》 まずは元ネタと思っていたらAmazonPrime期限切れ。なので、BSで録画しておいたリメイク版(吹替え)を先に鑑賞しました。 すっかり復讐親父のイメージが付きつつあるリーアムさんですが、ここでも復讐親父ぶりは健在ですね。彼の暗い過去の部分はあまり触れられていないのですが、若い頃はかなり無茶をしていたのでしょう。兄貴(兄貴分?)との会話シーンからは、過去の姿とか何故堅気になったのかとかは読み取れませんが、過去があってこそのスムーズな復讐ぶりなのだなと勝手に理解。いくら愛息の仇とは言え、そうじゃなきゃ、いきなり殺しまくったり死体処理しまくったり出来ないですよね。娯楽映画だからって。 そして、いろんなところで書かれているように、ブラックコメディ部分ではタランティーノ風味が感じられますね。ただし北欧風と言うか上品な感じ。結構好みです、そのあたりのウィット。 主人公の意に介さず勝手に犯罪組織の抗争になって命拾いしたり復讐の手間が省けたりと、かなり予定調和に満ち溢れた作品ですが、リーアムさんが殆ど危機に陥らず、肉体的には殆ど無傷(変態健康志向パパの軟弱パンチ一発だけ)だったり、少々変化球気味の無敵親父作品には、観終わってみれば意外と満足してしまいました。 リーアム・ニーソンさんの復讐劇が観たい!という方にはお勧めしてもいいかな、という佳作に、大好きローラさんの出演を加味しての7点献上です。[CS・衛星(吹替)] 7点(2022-04-04 13:05:33)《改行有》

394.  処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ 《ネタバレ》 流石正規続編だけあって、ストーリーはキチンと繋がってますね。そして、テイストとかも見事に引き継いでる。その引き継ぎっぷりがハンパないので、冒頭から滅茶苦茶に弾けまくってます。前作ではスロースターターだったコメディ要素は、今作においてはスタートダッシュから全力疾走。ただし、前作以上のコメディ要素に大グログロ大会。これは何も知らずに観たならば、途中リタイアもやむを得ないでしょうね。 次作もあるかのような思わせぶりたっぷりのエンドロール後のカットですが、もうお腹いっぱいです。大砲に至近距離からぶっ飛ばされても原形を留めているとは何という石頭!もし次作があるのなら、せめて初心に返って雪山の物語にして欲しいものです。[インターネット(字幕)] 4点(2022-03-26 22:53:41)《改行有》

395.  三人の夫 《ネタバレ》 冒頭のタイトルバックから性的な表現ばかりで、予備知識なしに観てしまうとポルノ以外の何ものでもないような描写が続く作品。 けれども話が進んでいくと、底なしの悲しみの中に生きる貧困層の逞しさと、「性」への執着は「生」への執着に他ならないというやるせない現実、そして次から次へとスクリーンから投げつけられて来る映像の数々に胸を締め付けられる思いになりました。 淫猥な映像も時としてハッとさせられる程の美しさを放ち、それがせめてもの救いかなと。恐らくは知的障がいを持つヒロインと彼女と共存する三人の男、そして赤ちゃんの姿は、所謂底辺に限らず社会全体が内包する様々な問題を提示していて、観終わった後しばし胸苦しさと居心地の悪さに苛まれました。 フルーツ・チャン監督が自ら「娼婦3部作」と呼ぶ作品のうち、先行した「ドリアン ドリアン」「ハリウッド・ホンコン」は未見ですが、観るためには心してかからないといけないですね。[DVD(字幕)] 7点(2022-03-23 02:06:34)《改行有》

396.  ザ・ウォード/監禁病棟 《ネタバレ》 昔読んだダニエル・キース氏の書籍を思い出しました。その書籍とは、解離性同一性障害、所謂多重人格についてのものでした。何故多重人格の症状は出現するのか?また、どのように治療していくのか? 本作では、敢えて交代人格のひとりであるクリステンを一人称に据え、彼女や他の交代人格たちが最も恐れる元々の人格・アリスをモンスターとして描くことで、交代人格がひとりずつ消されていくことへの恐怖を表現しています。その辺りの主客転倒ぶりが面白いですね。交代人格にとって邪魔なのは元々の人格のアリス。交代人格たちは協力し合ってアリスという邪魔な人格を消してしまうのだが、アリスは主たる人格として更なる力を得て、交代人格たちを排除していく。テーマは使い古されているようでいて同時に新鮮でもあり、要所要所を真面目にきっちりと作り込んであるので、矛盾点を矛盾点ともしない流石の作り込みです。無駄な修飾を取り払ったシンプルな表現に好感度大でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-20 00:17:03)(良:1票) 《改行有》

397.  THE BATMAN-ザ・バットマン- 《ネタバレ》 幼き日に馴染んだTV版のバットマンのイメージが頭に染み付いているので、映画化される度に画面全体に漂うダークなイメージに戸惑ってしまうのですが、今作でも同様に始めは違和感を感じてしまいました。が、3時間の長尺にも関わらず、全く長さを感じることなく作品世界に没入。過去を引き摺り終始陰鬱な表情を浮かべるブルース青年/バットマン。両親を殺害した「悪」への復讐心と怒りをエネルギーに、日々暗闇に巣食う悪と戦い続ける。確かに強い。様々な特殊装備を身に着け、どんな相手にも立ち向かっていく。けれども、その姿は単に無敵のスーパーヒーローと言う訳ではなく、殴られもするし撃たれもする。スーツを脱げば満身創痍。それでも戦う姿に今までにない人間味を感じました。事件を追ううちに両親の死の真相にも迫り、一度は復讐心が萎えもするけれど、更に核心に迫る中で真実を知り、犯人の犯行に至る心理を知り、彼の心のどこかで欠けていた本当の意味での正義心が芽生えていく。言ってみれば、スーパーヒーローここに誕生!といった物語として受け止めました。脇を固めるゴードン警部補、アルフレッド、そしてキャットウーマンも、それぞれに適役。新シリーズの第二弾が今から待ち遠しいです。[映画館(字幕)] 8点(2022-03-17 15:48:40)

398.  スケアリーストーリーズ 怖い本 《ネタバレ》 お子様向けのファンタジーホラーとでも言いましょうか、怖いところはしっかりと怖く描きつつも、流石企画製作がギレルモ・デル・トロさんというだけあって、メリハリやバランス感覚は絶妙で、大人でも最後まで退屈することなく楽しめる作品だと思います。 物語の背景となっている事件が暗く陰惨だったり、友人たちが消えたまま戻らなかったり。その辺りは間違いなくホラー、それも救いようのない悲劇ですね。 その一方で、ベトナム戦争の悲惨さが紹介されたり、ヒロインと両親との関係性とか、もう少し物語に広がりを見せてくれるのかなと思ったりもしましたが、結局はシンプルにファンタジー、少しダークなファンタジーで完結。その辺りの伏線を回収してくれないところは少しモヤモヤする部分ではあります。必要だったのかな?と。 それから肝心要のエンディング。サラの霊を慰めてお終い。というのは当然の結末なんですが、いまひとつヒロインの言葉に重みがなかったかな?あれだけ荒れ狂っていた霊を鎮めるのには、もうひとひねりした台詞が欲しかったような気がします。代案は思いつきませんが。 全体としては、画面全体の色彩感覚とかクリーチャーのデザインとかも申し分なく、細かなところで不満を述べはしたもののこれは高評価して当然かなという見応え十分の作品でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-16 23:28:23)《改行有》

399.  アス 《ネタバレ》 多くの皆さんが書いていらっしゃるように、分身が登場するまでの展開は、先読み出来そうな雰囲気ではあるもののホラー作品として十分に恐い演出です。 自分たちの分身が突如として現れ、動かず物言わず立ち並ぶ。逆光でその表情は判らないまでも、間違いなくそれは自分たちであり、間違いなくそこに居る訳です。これは心理的に相当恐いですね。見た目が自分なだけに見ず知らずの幽霊より恐い。自らの存在の足元がぐらついてしまう。 でも、分身が言葉を発し物理的に接触し、まして刃物を振りかざして襲って来るとなると恐さの種類は一変します。幽霊に対しての恐怖と、殺人鬼に対しての恐怖との違いと言ったところでしょうか。分身は話し声も話し方も、そして動きまでもが奇妙です。所謂ドッペルゲンガーとは異なり、思考や感情的には本体と同一ではないようです。ならば、その恐さはあくまでも現実的な恐さであって、分身たちは単純に生きるか死ぬかの殺し合いの対象となって来る訳です。 そして、挙句の果てに分身たちは科学的に創造されたクローンだなどと種明かしされてしまうと、これはホラー・サスペンスではなくSFスリラー、いや、社会派SFスリラーのカテゴリーの作品と、自分の中での理解の仕方が大いに変わってきます。 その上で改めて考察してみると、次々と生み出されたクローンが何故か出入り自由でウサギだらけの遊園地の地下の秘密施設で育てられ、ついに自分たちの待遇改善を図るべく一斉蜂起。人間、いやクローンの鎖を成して地上の世界を制覇していくという遠大な物語は、ホラーの範疇から大きく離れ、かと言ってSF作品としてはさほど目新しくもないようにも思えてしまいます。 ラストシーンで、ヒロインは実は自分の方が分身だったと思い出した、などと言われても、遡って新たな矛盾を感じるばかりでどうにも釈然としない結末でした。なので、作品としては、未見の同監督作品である「ゲットアウト」に期待したいと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-16 22:17:44)《改行有》

400.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 10年以上前にリメイク版を観ましたが、昨年のリマスター版封切りを契機にネットで配信されたので初めてオリジナル版を鑑賞しました。 流石オリジナル。不条理感が徹底してますね。殺人鬼のジョンは神出鬼没で、殺しは勿論のことオールマイティに何でも出来る。何故彼はジムに固執するのか?クルマから落とされたから?そうではないでしょうね。ジム以外の人間は次々と殺してしまうのに彼のことは殺せても殺さない。それどころか、犯人扱いされて警察に追われる彼のことを助け続け、終いには敢えて彼に殺される。それを望んでいたかのように。何故、ジョンはジムに殺されたかったのか? 良く似た作品は確かにありますね。でも、この作品は、先行する作品や後に製作された同種の作品とは大きく異なる路線にあるように思えます。他の作品たちが、正体不明の相手にわけも分からず執拗に追われ命を狙われる恐怖を描いているのに対して、この作品では追われてはいるものの、殺される恐怖がだんだんと薄れていき、代わりに殺させられる恐怖に転じていくように思えます。 夢オチではありませんが、全ての出来事はジムの脳内で展開しているかのようにさえ思えてしまいます。その方がよほどスッキリするので。 謎が晴れないままのエンディングに苛立ちさえ覚えてしまうのは、製作者の思惑通りなのでしょうか?[インターネット(字幕)] 7点(2022-03-09 00:16:50)《改行有》

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