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プロフィール
コメント数 1637
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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401.  フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 《ネタバレ》 まあ、別にそんなに内容の在る映画だとは思いませんでしたが、まずは監督固有のテーマ性と、ソレを彩るルックス&雰囲気のつくり込みにかな~りこだわり抜いた…て作品としては完成度自体は相当に高かったのではないでしょーか(尺が比較的コンパクト+オムニバスでテンポも悪くないコトも含めて)。私も全然楽しめましたし、ソレは結構誰が観てもそーなるモノかとも思います(今作に関しては)。お気軽に、或いは監督の入門編として是非お試しアレ。 とは言え、特にルックス面のこだわり・つくり込みの精度は重ねて非常に高かったとも思いますし、キャストが豪華なぶん演技のシャレオツ感もまた至極高度ではありましたかね(フランシス・マクドーマンドとティルダ・スウィントンの二枚揃えなんて今やそーそー観れないですよね)。ただ一つ、正直「ドコに出てたのキミたち?」て人もだいぶ多かったのでその意味では無駄遣い…?という気もしなくはねーです(まあ、監督の人望とゆーのが実に透けて見えるとは言えますケド)。 個人的には、意外と巨乳なレア・セドゥが脱ぎまくってたのが結局いちばんテンション上がったポイントですかね(下衆)。あとワリとどーでも好いコトが一点、ラス前のアニメのシーンの最後でいわゆる「漫符」における「汗」の表現に近いモノが出て来たのに少しハッとしましたです(海外では通用しない表現だ…とつい最近にも聞いた気がするんですケドも)。と言っても記号的な…とゆーよりはごく写実的な表現に近いモノではあったのですケド、意味合い的には極めてそーいう使われ方に近いモノでもあったので、コレもある種漫画文化の広がりの表れかな…なんて(少なくとも、多分に意外なコトではありましたね)。[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-24 22:41:14)《改行有》

402.  ヘルドッグス 《ネタバレ》 ヤクザ・ヴァイオレンスとゆーか、も~ヤクザ・ファンタジー!てな如くに異様にスタイリッシュで格好の好い(格好付けまくりな)ヤクザの様子が終始描かれてゆくのですね。そしてソレを彩る殺人とセックス…実に男性的ではありますが、また実に普遍的・大衆的でかつシンプルな娯楽作品に仕上がっていたかと思います。アクションのキレ味にせよ、主演に岡田准一を起用できたコト(+その他キャストも男女ともに華と実力を兼ね備える面々で揃えられたコト)にせよ、また如何にも日本独自!といったヤクザ組織の在り方というテーマ部分を含めても、邦画のアクションとしては基礎的なクオリティに加えてユニークさも兼ね備えた良作だったかと思います。コレなら海外ともある程度は勝負できるのではないでしょーか(⇒ハリウッドのブロックバスターは別にしても)。 とは言え、お色気にせよアクションにせよもっと派手にやってる作品は外国映画なら幾らでも在りますし、あと本作って見映えはともかく中身は(実は)殆ど無いヤツかも知れないすかね。特に、コレだけヤクザをなんか凄そうな連中としてカッコ好く描いているにも関わらず、お話の結論としては内実はアンダーカバーだらけで一瞬で壊滅させられるという体たらくなワケで。オーラスは『ゴッドファーザー』のオマージュだったのかと(少しダケ)思ったりもしましたが、正直観終わってはちょっと笑ってしまいましたよね(なんか妙に可笑しくて)。 重ねて、ごく見映え重視で評価してのこの点数になります。岡田准一もそろそろハリウッドの方でも観たいですよね…[映画館(邦画)] 7点(2022-09-18 16:58:24)《改行有》

403.  NOPE/ノープ 《ネタバレ》 最後まで観ると、まず予想よりはかな~りシンプルな映画だったと思いましたし、とは言えど含まれるその「予想外」だって決してソコまで「驚愕の&鮮やかな」という代物ではなかったかと思うのですね。一方で、中盤までは(後から考えると)ま~ミスリードだらけだったとも思いますし、だから結局「ココまで思わせぶりにやっといてそ~んなオチ⁉」てのが(むしろ)最大の驚愕だったとも思いますよね。個人的に一番モヤっとする点としては(コレは『アス』でも書いた感想になりますケドも)やっぱ内容≒オチの衝撃度に比してとにかく尺が長すぎるよ!(+フリが大きすぎるよ・建付けが大袈裟すぎるよ)てコトだとはも~言わざるを得ないのですよね。なんとなく、少~し自縄自縛と言っても好いよーな状況に監督が陥ってるという気もします。 ただコレも結局、なんで私がそんなコト言いたいかとゆーと、本作も(或いは前作『アス』も含めて)映画としてまた映像の出来自体はシンプルに実に良好だと感心してるからなのですよね。結果的にはホラーとは言えないよーな作品ではありましたケド、本作でも例えば中盤の「血の雨」のシーンとかは個人的には実にホラー的で斬新な好いシーンだったと思ってますし。ぶっちゃけ、もっと全っ然単純な映画を(ソレこそフツーのホラーとかアクションとかヒーローもんとか怪獣映画とか)且つは「90分で」そしてもっとショートスパンで(毎年の様に)撮ってくれたりしねーかな…とか思ったりなんかして、ですね。[映画館(字幕)] 7点(2022-09-10 16:47:42)(笑:1票) 《改行有》

404.  ブレット・トレイン 《ネタバレ》 日本の観客からすると、まず本作における日本の描き方が総じてどれもメチャクチャ!という指摘はまァその通りだろうと思います。が、個人的にはソレは別にイケナイこととまでは言わんでも好いかな、と。こーいうのって結構「意図的」なヤツではあるんだろーな、とは(最近は特に)そー思ってたりするのでして。その他の部分のやや支離滅裂な感じを含めてもリアリティ・整合性よりは大いにツッコミ待ちのボケをふんだんに盛り込んでコメディ風に仕上げるのを重視している作品には見えていましたし。 捻りの効いた文学的な台詞回しなんかとか、また諸々と確かにタランティーノ作品を彷彿させるという感じでもあります。がコレもよりシンプルな娯楽作に大いに寄せてはつくってるかな…とも(=コレはも~最近はワリと流行りの質感…てな感じかと)。テンポも良好でアクションも手頃に派手、で全体としてはお話の中身も決して分かり難いモノではなく、気楽に楽しめる作品だと思いました。とは言え、伏線の多さとか細かい部分でややこしさ皆無…というワケでは決してねーですし、エロは抜かれてますがヴァイオレンス描写のグロ度合(血ミドロ万歳!的な)とかはそこそこ高めなのでお子様・ファミリー向けとは全く言えませんケドも。 入れ替り立ち替り色んな人(=だいたい殺し屋)が乗り込んで来てはまた様々な企てを持ち込んで来てくれるので、重ねてまずまずの密度とテンポで2時間見事に走り切った…という感じではあります。んで終盤もかなり盛り上がって終い方もスッキリ!巧くいったとも思いますし。とは言え、ラス前が少し目に見えてスローダウンしたコトに加え、若干「無駄に」複雑・或いはエピソード(or キャラの存在自体)として不要カモ?という部分も(個人的には)無くはなかったかな、とも。も~少しダケ削ぎ落して疾走感を高めてくれた方が好みだったかな…という感じでもあるのですね(このタイトルにもより適合するんではねーかと)。まあゆーて、全然面白く観終われたので不満というレベルのモノは特にナニも無いのではあるのですケドね。[映画館(字幕)] 7点(2022-09-03 16:02:49)(笑:1票) 《改行有》

405.  サバカン SABAKAN 《ネタバレ》 非常にシンプルな青春もの・ファミリー映画だと思いますが、だからソレこそ誰でも共感できるという作品だと思います。大部分では実際の子役が物語を演じてゆきますが、導入・結末とナレーションで入っている草彅クンのお蔭で大人でも容易に作品に入り込んでゆける、と言いますか。私は世代的にもドンピシャで、実に心地好いノスタルジィと夏の楽しさ、そして一生ものの友情の片鱗を感じ取れて大満足でした。是非家族で観ていただけると好いなあ…という感じですね(ごく手堅くオススメできる作品ですね)。[映画館(邦画)] 7点(2022-09-02 16:24:03)

406.  バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 年代的にはソレこそMCUの「インフィニティ・サーガ」、その特にフェイズⅠ(=最初の『アベンジャーズ』まで)と同時期という三部作なのですよね。そして、ヒーローものとしても雰囲気・質感はごく非常に好対照という感じでもあり、んで個人的には(三部作でまとまり好く終わったコトも含めて)実はコッチの方が大いに好みではあるのです(=向こうが嫌い、というコトでは決してなくて、あくまでほんの少しだけコッチが単に好きだ、というコトでして)。特にその高度なシリアスさ、そしてそのヒーロー像の多面性(=複雑さ)、また物理的・映像的な側面としての「CGに頼りすぎない」という監督のポリシーとかが、個人的にはも~好きで堪らないというコトなのですよね。やはり、私はそもそもノーランという監督がシンプルにかなり好みだ(=フィーリングが合致する)というコトなのでしょう。重ねて、とは言えやはりシンプルな娯楽作(の一大シリーズ)としてはMCUの方が結論的にはより優れていた・時代の希求により応えていた、のだろうと思うトコロではあるのです、がしかしそれでもまたコッチの系統のヒーローものだってMCUと同じ位にもっと盛り上がってってくれても好かったのではないか…と思ったりはするのですよね。 今回観直して、またやはりこの一作目は「導入編」としての色合いが濃く出ているとも思えてまして、少なくとも二作目『ダークナイト』そして根本的には三部作を通して鑑賞しないと評価もクソも無い映画だとは思うのですね。その意味ではまた、やはり二作目におけるケイティ・ホームズの降板は少なからず惜しいコトに(再度)思われてしまいました。他の部分の完成度が実に高度なダケでほぼ完璧に近いダケに、どーしたってココが気にならないとゆーのは嘘になるかな、と(今作見返しても、やっぱそのキュートさはかなり印象的なモノだったりしましたので)。[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-01 23:28:33)《改行有》

407.  THE GUILTY ギルティ(2018) 《ネタバレ》 言い尽くされているコトだとは思いますが、何とも素晴らしいアイデアのサスペンス・スリラーですね!そしてココまで徹底して主人公の様子のみ・同じ室内の映像のみにこだわってやるってーと、確実に低予算な映画ながら作品の「格」が諸々と一段上に上がる、という気もします。サスペンス(スリラー)としても、電話口のほんの一言で(一瞬置いて)空気が一気に張りつめる感覚がモ~結構たまらなかったのですね。結論、かなりオススメできる作品ですよね。 しかし、コレも言い尽くされているコトだとは思いますがやはりツッコミどころは無くはないかな、とも。何よりやはり、当初から女性の誘拐事件という高度な強行犯罪であるコトは明らかなのに、窓口となるオペレータがずっとワンオペでやり続けるというコトはあり得るのでしょーかね?(そもそも、緊急通報指令室にだって流石に上司にあたる役職者がひとりは詰めているモンじゃねーかとも思いますし)。まあ、大勢でゴチャゴチャ騒ぎながらやられても、或いは主人公が全く感情的にならずに淡々と通話を続けられても(ソレは流石に)映画的に画ヅラが面白くなさ過ぎるかな…とも思いますケドね。正に典型的な直情径行型とゆーべき主人公の風情は、コレもデンマーク産の『特捜部Q』のカールを思いっ切り思い出してしまいました。[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-20 22:58:33)《改行有》

408.  ザ・ハント(2020) 《ネタバレ》 中々に変わった映画ですよね。まず、見た目に反して決して単純なスリラーでもない(=例えば登場人物にほぼ感情移入できない or そーいう暇も無く瞬殺されていく)という意味ではコメディ風味の方が当初からより強くも感じられるのですが、一方でアクション面にもそこそこ以上の見応えが備わってますし、そのワリに(=実は一貫性のある「中身」が大して無いのに)展開運び自体は結構に複雑で(=言い方を変えると「大仕掛け」が在るとゆーか)ソコを踏まえると確かに今作には全編を貫く「社会風刺」的な意図が在ったのだ…と解釈したくなる気持ちも分からなくはないのですよね。ただ、個人的にはやっぱりそーいう意味での「中身」とゆーのは無い作品に見えており、別にずーっと後になって(=この21世紀初頭のアメリカの「分断」の状況を知らん人でも)或いはそーいうの関係無い国の人とかでもフツーに頭空っぽにして楽しく観れる作品…だとは思いますケドね(否、そーいう楽しみ方の方が正しいとすら思います)。 重ねて、ある程度普遍的、かつ非常にシンプルなクオリティを備える娯楽作(アクション・スリラー・コメディ)だと思うのですが、且つはそのクオリティの何割かが確実に主演のベティ・ギルピンの個性的なキャラ(と演技)に在るとは言えるでしょうね。ソコでまた素晴らしいのがズバリ、結局彼女の正体てのが全く明らかにならないコトだと思うのですね。もし彼女の存在がもっと「血肉の通った」モノであったならば、どーしたって今作は比較的に一辺倒なスリラーに成らざるを得なかったでしょう。しかしソレがそーでないが故に、今作は同時にまたコメディで在り続けられるのだ、とも思うのですよ。重ね重ね、コンパクトながらストーリーとアイデアの在る、そして色々な味も楽しめる良作だったかと。暇なら是非。[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-08 22:07:12)《改行有》

409.  あのこは貴族 《ネタバレ》 私は地方出身で、で大学に入った時に上京して以来ずっと東京住まいという人間ですが、幸か不幸かあまりこーいう「階級」を意識する様な人間関係には近付くことなく過ごしてきたのではあるのですね。ただ、ゆーて今作の門脇麦みたいな境遇の方々てのが今なお(ワリと大勢)いらっしゃるのは承知しておりますし、またその意味では今作の2人とゆーのは一見対照的に見える様で、ごく典型的で何より「古典的」という意味では大いに共通点のある女性像をそれぞれ体現してるのかもな…とも思うのです。私よりも更に若い人達だとまた、この感覚にももはや世代格差が在るのかも知れない…とも思いますが、まず私にとってはこの2人とゆーのはごく容易に共感してゆけるというキャラクターではあったのですよね(実際、まあまあ同世代と言っても好い年齢設定でもあるのですし)。 本作は物語としては、この女性2人(⇒特に門脇麦側)のある種の成長とゆーか人生の転機とゆーか、そーいったごくシンプルなモノを描いてゆくお話ではあるのですし、その実際の結末もまた比較的シンプルで分かり易いモノ(⇒何なら所謂ごく「先進的な」=「最近は特に好くある」モノ)だったと思ったりもします。そもそもこの2人って、成長とはゆーてもその元々のスペック(=彼らがそれぞれ属する階級・境遇において求められる素養)とゆーのは全く全然低くないという感じではあるので、だから何かそんな劇的な展開があるというワケでもない全体として実に緩やかなお話でもあったとは思います。率直に序盤が(その階級の存在そのもののイヤらしさを見せつけてくる感じが)結構心地好くなくもあったのですが、中盤以降は非常にまろやかにどこか温かく観てゆけたし、また爽やかに観終わることも出来たかと。個人的にはかなり好みな作品でしたね。 主演の2人、まず門脇麦さんについては、やはり序盤に「いま何やってんの?」と訊かれて「家事手伝いとゆーか…」とか答えちゃうトコロなんかにはかなりギョッとさせられもしたのですが、重ねて最後まで観るとごく共感できるキャラではありましたし、また終始決してヴィヴィッドに感情を発露するワケでもないのに実に何とも「伝わる」種々の演技とゆーのはモ~流石だったな…と思いました。他方、水原希子さんの方も、重ねて彼女の方が当初の門脇麦さんよりはやや「人間が出来ている」という感じかなとも思うのですが、そのサバサバとした自然体な魅力とゆーのはコレも自然に伝わってくる様でその意味では中々好い演技の仕事だったかと。他、この2人のそれぞれ親友役の石橋静河さんと山下リオさんの2人も(コレも流石の)芸達者!というグッドな出来だったと思います。人間ドラマとしては、演技面でもチャンとクオリティ備わってる作品かなと。[DVD(邦画)] 7点(2022-08-07 20:06:31)(良:1票) 《改行有》

410.  女神の継承 《ネタバレ》 名作タイ産ホラー『心霊写真』の監督(の片割れ)と、韓国産スリラー『哭声』の監督が(プロデューサーとして)手を組んだ二ヶ国合作のアジア・ホラー。ただ、邦題に少しだけ偽り有りとゆーか(英題は『The Medium(=霊媒)』だし)タイ辺境の土着信仰の対象たる女神の「継承」としてのストーリーの部分はややミスリードで、細かくは書きませんがホラージャンルとしては典型的な「憑き物系」かつごく大雑把に言ってタイ版『エクソシスト』てな感じの全体の構成を擁しています。しかし、ホラー的な展開・演出の個々のアイデアとしてはごくモダンなモノも種々採り込んでいるのでして、まずは序盤から所謂モキュメンタリとしての構造を採ってゆくコト、そして中盤以降のショック描写にはこれも所謂ファウンド・フッテージ or POV系のかなり強烈な演出を採用してゆくコト、更にソコに(何より)タイの伝統宗教的なエキゾチックかつ実に薄気味の悪い雰囲気やらナニやらがおっ被さってくるコトを含め、間違い無く「一味違った」という美味しさをふんだんに醸しつつも一方でシンプルにパンチもスパイスも効きまくっている、というパワフルかつオツな良作ホラーでした。総合的に言ってかなりの出来だと思いましたね(中盤の隠しカメラの辺りは私もシンプルに結構怖かったですし)。 特に、やはり前述のタイ+田舎+土着信仰というレアな雰囲気と、ソレをリアリティたっぷりにカメラに収めてゆく序盤のモキュメンタリの部分が個人的には中々に興味深く観れた部分なのですね。で、そのスロースタートな序盤から、中盤以降徐々に徐々に加速してゆくごく勿体ぶった盛上げ方にしても(コレも個人的には)かなり好みなヤツだったのですよ(⇒ホラーとしてはチョイ長めな尺ですケド、少なくともソレがほぼ気にならなかった…とゆーか)。しかし一点だけ、その意味でゆーとオーラスの爆発的な過激さ+ド級のバッドエンドぶりは、ココはちょっとエンジンぶっ飛ばし過ぎてもーたかな…と思いましたかね。少なくともこの終盤のつくりだと、序盤のモキュメンタリとしての構造と終盤のソレとは確実に整合していないと思いましたし、単純にPOVとしてだって「何故キミはこんな状況でまだカメラを回してるの?」という部分には少なからず疑問を覚えざるを得ない…かとも。まあ、POV(or ファウンド・フッテージ)だからと言ってその構造自体にドコまで整合性を求めるか…という見方もあると(最近は)思ったりもしますが、私個人としては気にならなかったと言えば嘘になる…とゆーのが正直なトコロではあるのでして。[映画館(字幕)] 7点(2022-08-01 23:10:35)《改行有》

411.  ノスフェラトゥ(1978) 《ネタバレ》 私も確かに今作、リメイクを謳いつつもだいぶ雰囲気違うな…と最初は怪訝に思いながら観てました。ことモノクロだとやはり演出の諸々は畢竟ごく抽象的なモノに見えてくるものかと思いますし、取り分けサイレントなら尚更とゆーか、ムルナウ版で終始見事に表現される「恐怖」とゆーのはごく絵画的な悍ましさ・恐ろしさだったかと思うのでして。翻って今作、まずはとにかくその生々しい撮り方と言い、矢鱈と感情的なドラキュラ伯爵と言い(見た目はかなりムルナウ版に寄せては居るのですケド)、また非常に緩いテンポ+まどろむ様な物侘しい音楽と言い、ナニはともあれコレ「ホラーじゃあねーな」と思ったのですよね。 しかし、見ていくうちにソレは私の勘違いだったと理解したとゆーか、否、コレはホラーなんかじゃない人間ドラマだ!とゆーか、非常に見事なヒューマニズム作品だと思ったのですよね。先に述べた演出は総て、吸血鬼というその悲しく哀れな存在の「弱さ」を体現しているモノなのだ、と。その意味では、このクラウス・キンスキーの演技とゆーのは実に的確な・見事なモノだったとまずは思いますし、片やイザベル・アジャーニが体現する方の「正の人間性」とゆーのも(キャラ的な裏付けが薄いワリには)立派に凛と仕上がった優れたモノだったと思いました(⇒コレは多分に、その本来的で正統なる美的なルックスに依るモノかとは思われますが)。私の結論は、ヒトならざるモノを通して人間とは何かを描くというオーソドックスながらごく高尚なテーマ性、を一個の芸術として纏め上げたとある傑作…だと思ったのです、が…… ただね……だとしたら、ラストがコレはちょっとしっくり来ないのですよね。。。ココを重く&描写そのままに受け取るのならば、今作は一種「悪が勝利した」物語となってしまうのでして、だから上述の私の論理は殆ど破綻すると言って過言でねーのですよ。(面倒なので)いったんソコは深く考えずに(=見なかったコトにして)一点だけ引いてこの評価としておきますです。。[DVD(字幕)] 7点(2022-07-21 01:18:00)《改行有》

412.  キングダム2 遥かなる大地へ 《ネタバレ》 続篇としては比較的大胆だな…とも思いましたが、Wikiを見る限りおおまかには原作どおりの流れ、とゆーコトの様です。前作の主役級では長澤まさみは実質出て来ず、吉沢亮と橋本環奈さえ大半で蚊帳の外…という(大沢たかおはともかく)。かつ二昼夜程度の合戦をひたすら描くという内容なのでこのコンテンツの全体の物語からしてもお話的にもほぼ進んでないんじゃね?という感じすらします。しかし、ソレでいて(=話の内容が無いワリに)見応えとゆーのは十二分でした。いや~、技術の進歩とゆーのは実に喜ばしいとゆーか、邦画の娯楽作でもやれば出来るジャン!とゆーか、ボリュームが命の歴史的戦争映画でココまでのモノが観れるなんて、モ~善い時代になった…としか言えませんね。次回作も確実に映画館で観るでしょう(少し甘めですがこの評点で)。 前作でも思いましたが、今作でも山﨑賢人は好かったですね。暑っ苦しい位にひたすらに熱い感じも私は全然好みですし、アクションシーンの動きのキレも素晴らしかったです。他、俯瞰的合戦シーンの中でも騎馬のシーンがまたボリューミーかつ壮大で、楽しくテンションアゲアゲで観れました。次回作は(打って変わって)政治的・謀略的なお話かも…とも思いますが、この感じのアクションもまた観たいトコロですね。[映画館(邦画)] 7点(2022-07-17 16:09:24)《改行有》

413.  いとみち 《ネタバレ》 しかし今どき、ココまで訛ってる女子高生てのは本場青森にも居るモンなのですかね?(⇒まあコレは、内向的な性格+多分お婆ちゃん子だった、というキャラあってのモノなのでしょーケドも)で、言い方はまた非常に悪いのですケド、このレベルの訛りに加えてのこのコミュ障ぶりってのは、ちょっとマジでヤバいっすね(何しろ全編通してナ~ニを言ってんだかまるでサッパリわかんない、という…)。今作はそんな女の子の成長物語としてはまずは非常にシンプルな筋ですし、本質的な話の内容・実際の展開運びとゆーのもまたごくオーソドックスだと言って好い作品には思えるのです。が、ソレを津軽の諸々+メイド喫茶という各々ごくドメスティックな要素と、前述どおりの主人公の特殊な(やや極端な)キャラで彩った演出自体は、中々にユニークでかつ本邦独自という感じの雰囲気も十分に醸し出せていたかなとは思いました(=決して月並な青春ものには為ってなかったかな…と)。あと、彼女の仕草・口調に合わせた様なごくかなりゆったりとしたテンポとゆーのも、最後まで観ると個人的にはなんかとても心地好くも感じられましたね(好い意味で素敵に田舎な空気感が在ったかな…とゆーか)。 主演の駒井蓮さんは、流石にこの人は青森出身なのだろーな…と思ったらソコはドンピシャでした(あの訛りっぷりは一朝一夕のモノではないでしょーなと)。ただ、ラストの三味線も一年稽古して自前で演奏した…とゆーのには率直にちょっと驚きましたですね。演技諸々も含めて素晴らしい仕事だったと思いますし、その他助演の方々も総じてまずまず好い出来だったかな、と。オススメ出来るか出来ないかで言えば、前者ですかね。[DVD(邦画)] 7点(2022-07-17 00:01:58)《改行有》

414.  現金に手を出すな 《ネタバレ》 序盤~中盤は荒事も無く、正直ちょっと退屈(とまでは言わんケドも、ごくまろやか)な感じでもあるのですね。とは言え、言わずもがなジャン・ギャバンの魅力とゆーの自体はこのパートでも際立っているとゆーか、丁寧で隅々まで粋な物腰とゆーのはじっと観ていても決して楽しめないというモノではありません。で、残り30分位からのノワールな展開は、コレはモ~文句の付けドコロが無いと言いますか(前半のまろい雰囲気とも上手いコト整合しつつ)キレ好くパワフルでありつつもニヒルでオシャレ、という極上のモノでありました。ノワールとしてはごくシンプルな作品であるとは思いますが、コンパクトな尺も含めて実はかなり完成度の高い方なヤツだと思いますね。オススメ。 ジャン・ギャバンはかなりの壮年に見えるのですが(実際に50歳だし)マ~幾ら誰にモテていても全く嫌味じゃねーなとゆーか、確かにコレも極上のイケオジなのですよね。で、ソレを彩る今作での彼の情婦ベティとゆーのが、コレまたドエラい美人なのです。演じるマリリン・ビュファードという方は女優としては決して大成したという人でもないよーですが、聞いてみると1946年のミス・アメリカなんだそーで(納得)。[DVD(字幕)] 7点(2022-07-04 21:07:08)《改行有》

415.  神は見返りを求める 《ネタバレ》 まず率直に、予想以上にワリと「予想通りな」映画だったとも思いますし(終盤までは特に「定石」的かと)またかなりコテコテにブラックなワリには終い方自体は少し軟着陸な方に倒したな…とも。とは言え、見かけはまた相当にバッド・エンド的でもありますし、ゆーてもキッチリ着陸し切ったなんてコトもない感じにだって見えるのです。それよりもやはり(=この終わり方も含めて)色々と多様に&高度に全編でごくモヤモヤさせられっ放しだったという感じでもあり、思わせられる・考えさせられる(+イライラさせられる)トコロとゆーのはごく非常に豊富だったと思いますね。個人的には近年稀に見る方の”心地好い”モヤモヤ映画だったかと(=脳ミソがピリピリと活発に動き出すとゆーか)。 重ねて、結構色々と思わされたコトはあったのですがソレは今回は詳らかには書かないでおきます。ただ個人的に、こーいうごく時流に沿った事柄を題材に取りつつも、肝心な部分のソレらとゆーのはワリとシンプルに本質的で共感可能だ…とゆうモノが多かった様にも思います。同時に、結構ダークでキツめな題材を好んで撮る監督かと思いますが、その部分の手堅さ(或いは一種の「確実性」)とゆーのに関してはごく「信頼」に足る映画作家だな、とも思います。好きな監督ですね。[映画館(邦画)] 7点(2022-06-30 00:04:01)《改行有》

416.  V/H/S ネクストレベル 《ネタバレ》   『Tape 49』 全体の建付けは前作から引き続きで、この第1話が他4作品を包括している。映画全体のお話をするなら、まずは諸々と映画としてのクオリティが格段に底上げされているとゆーか、画質も総じて少~し気合入ってたり(POVでも基本こーいう画質で進めてって、かつ肝心なトコロだけ敢えて「雑」にする…てのでも意外と成立するモンだなと)ホラー描写では特にグロがB級はB級とてそのレベルをまた少し凌駕してるといった感じで、総じて単純にホラーとしての面白み+見応えが十分でしたすね。加えて何より(この後述べる様に)どのエピソードにもごくユニークなアイデアがチャンと存在するという。文句無しに良作すね。 1.『Phase I Clinical Trials』:17分 いや~率直に、かなりの秀逸アイデアっすよね。その上で、お話の方はごくオーソドックスで分かり易いのも短編としては確実に「正道」だな、と思ったりも。プラス終盤はホラー的な疾走感も在ったりして、重ね重ね優秀な短編すね(掴みにはモ~持って来い!な)。 2.『A Ride In The Park』:14分 コレも中々、良アイデアな…(極短編に留めるのはモ~少し勿体無いカモ…というレベル)。また、このジャンルのホラーでは色々とよ~く観てきた描写とは言え、同じコトでもこのユニークなカメラ視点で撮ってみるとやっぱ実に新鮮…とゆーか(グロさとかだってやっぱシンプルに倍増してる様な箇所も多々在って)。少しだけいわゆる「編集したってる」感が多めなのは(このジャンルとして)玉に瑕ながら、こちらも十二分に良作。 3.『Safe Haven』:30分 コレまた、相当に気色悪い状況設定からしてまずはかなり好印象なのですが、今作は単純にグロのキレ味がモ~抜群!と言って好いレベルでして、POVホラー or ファウンド・フッテージとかって枠に留まり切らない良ホラーだと思いましたね(ココまで多数の隠しカメラでかつその映像を完全に切り貼りして編集してるのは「ファウンド」フッテージとはもう言えないかとも思いますケド)。まあ重ねて、そーいう細かいコト抜きでコレも十二分に面白く観れます。POVのスプラッタって撮るのが(尚更)大変だったでしょーね……最終盤なんか、実際に鳴り響くサイレンを含めてまた『SIREN』ぽくもあったかと(例の駄作実写よりよっぽど)。 4.『Slumber Party Alien Abduction』:14分 オーラスは(他3作に比して)最初から少し画質落とし目で、オーソドックスな「雑さで誤魔化す」ファウンド・フッテージに回帰した、てな感じかとも(最早少し懐かしい)。ただ、ホラーの主体もゆーてかなりエキセントリックではあるし、視覚効果も(雑な以上に)結構ド派手に喧しく・眩しくて、中々イイ感じに「観辛い」のもまたファウンド・フッテージ(or POVホラー)のある種の「見ドコロ」だったかも知れない。最後にこーいう(何処か)楽しいヤツ…てのも好かった様に思います。[DVD(字幕)] 7点(2022-06-16 23:04:35)(良:1票) 《改行有》

417.  最後の特攻隊 《ネタバレ》 いい時代になったな…と言いますか、冒頭いきなり「この映画は宇垣中将とは関係ありません」とかテロップ出て、誰?と思って調べるとすぐにどーいうコトだか分かるという(他、特攻隊についてもWikiで散々調べられる)。本作の公開当時であれば、知ってる人に訊くしか手段が無いコトですもんね。 時代的なこともありましょーが、多分に特攻隊、とゆーか特攻に命を捧げた人たちの人間性の好ましい側面を重視して描いた作品ではありますか。しかし様々な観点において、彼らの人として・或いは軍人としての在り方には非常に多面的な部分が見て取れて、それが特に面白かったですね。一番印象的でかつ尺も割かれていたのは渡辺篤史の吉川飛長(=命を捨てる覚悟が全く出来ていないキャラ)でしょーが、でもそもそも主人公の鶴田浩二からして一度特攻に失敗・死に損なって以降は特攻機の援護(直掩隊)の方を務めている、という少しややこしい感じではあります。他にも、特攻一発で死ぬ位なら生き延びて一機でも多く敵を倒したいという山本麟一の堂本軍曹とか、そしてその弟の梅宮辰夫は打って変わってフワフワした感じでかつアッサリ死んでいったり、と正に人間模様という感じですね(見応え在りました)。中で高倉健はひとり特攻に対する非常に確固たる意思を持ったキャラであって、その面ではも~少し人間味が薄いとゆーか個人的にはちょっと怖くも感じるレベルでしたかね。 まあとは言え、今作からひとつ際立って強力に感じられるのは、これもやはり「集団意識」の産物なのだろうなあ…というコトですよね。ある種日本人の気質とも言いますか、でもやっぱり本当に自分自身として納得して死んでいった人なんて殆ど居なかったのだろうな…とは強く感じるトコロでして(むしろ周囲の圧力に流されて or 周りが死んでいるのに自分だけ生き残るのは…と止む無く死んでいった人の方が遥かに多いのではないかな、と)。そしてそもそも、私ならまあ絶対に無理だなコレ…とは常々思っているコトでもあります(泣いて逃げるかと)。個人的には中々、共感するとまではいかないものの好い感じに色々と考えさせられるという良作であったか、と思いました。[DVD(邦画)] 7点(2022-06-10 22:37:08)《改行有》

418.  関東緋桜一家 《ネタバレ》 その方面ではある種、史上最強・空前絶後のオールスター超豪華キャスト!と言って好い映画でありましょう。要するにぶっちゃけ「顔見世公演」みたいなモンで、でもそのワリには(思ったよりも)お話も整理が付いていて分かり難くもなく楽しく観てゆけます(火事場・盆茣蓙・修羅場諸々だとか、期待する見せ場も大体網羅はされており)。まあ、役者の方々のそれぞれはごくいつもと同じ様な役回りを演ってるのでその意味でも頭には入ってき易いかと(=いつもの悪者はフツーにまた悪者だし、善玉はまあ善玉だしで)。 ただそーは言っても如何せん、後半のカチコミ(オーラス)までの30分弱くらいはちょっと流れが重いかな、とも。まあコレも、嵐寛寿郎・鶴田浩二・片岡千恵蔵(+若山富三郎も)といったごく「大物」の方にもシッカリ見せ場をつくってかにゃならん…というコトで、鬼鉄一家と「に」組がイザ喧嘩しそーになると片岡千恵蔵やら鶴田浩二やらが都度仲裁に入って来る…てな始末で(⇒に組は冒頭で明らかに鬼鉄に河岸政が殺されてるのですから、思えばそもそもこの流れ自体がちょっとまどろっこしいですよね)。そして(コレも)そもそもこの辺て、一番肝心な藤純子その人の出番があんまし無くなってんじゃねーか!とも思いますよね。 まあ、それでもやっぱ肝心の藤純子にしたって冒頭は芸者⇒後半は火消の親分(髪型が変わってるのがまたナイス)の両構えで、修羅場でもピストルぶっ放したり槍振り回したりモチロンポン刀でも大暴れしますし、またオーラスの流れとかだってそこそこすんなりと好く出来ていたとも思うのですね(=藤純子の「皆さん、お世話になりました」の台詞への繋がりも含めて)。そして、ソレこそが「やりたかったコト」でもある…というその辺はどれもとても上質にやれていた、と思うのです。結論、やはり一点足しておくコトにはナンの躊躇もありませんですね。良作です。[DVD(邦画)] 7点(2022-06-07 22:33:13)《改行有》

419.  肉体の冠 《ネタバレ》 シモーヌ・シニョレにせよセルジュ・レジアニにせよ(少なくとも話の当初は)全然こんな顛末になる様にも思えないキャラではあるのですよね。特にレジアニは躰のナリも全然ゴツくないですし顔立ちもワリと甘い感じで、ソコにこれ見よがしにヒゲだけ蓄えてるモンだから個人的には何つーかマリオ(否、ルイージの方)にも見えてしまって……でも、かなり高度にノワールなラス前を越えてゆくと、結局行きついた先はスーパー純愛(悲恋)物語…という作品なのであって、ソコの質感には2人の繊細さは実にドンピシャだったかなあ、と(ラストシーンとか超・好かったですよね)。その意味ではシンプルに、ノワールとロマンスで二度美味しい映画だ、と言っても好いのかも知れません。コンパクトながらそのお得感も在る優れたクラシックだったかと。[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-28 12:10:12)

420.  子供はわかってあげない 《ネタバレ》 ナンか(何故か)壮絶に勘違いしてて、ちょっと重い映画なのかって思い込んで観るのを躊躇してたのですよ(+俺トリュフォーってあんまし観てねーんだケドな~とかも懸念マデしちゃってた、つーか)。が結論的にはぜんぜんフツーに超・肩の力抜いて観れるヤツだったのですよね(漫画原作なのですね)。んでまたミョ~に尺が長いのも勘違いの原因ではあるのですケド、それも単にごく非常にノンビリとした時間(=ある夏のひととき)を描き出すのが主眼ってゆう映画だからなのであって、ですね。 全体的には多分にコメディであって、かつソレもまたオーソドックスではありつつも⇒本質的な内容の面にも比較的しっかりとしたモノがチャンと在るって言える様な作品ではありますね。が、やはりシンプルな青春映画であるが故、コレも全体的にも役者さん達の「素」の魅力とゆーのがかなり重要になって来てるヤツかな…とも思うのですね。その意味では、今作はとにかく主演の上白石萌歌ちゃんの夏らしい魅力がそのクオリティの軽~く半分は占めてるかな…と思うのです。けっこう個性的なルックスだとゆーか、とてもほっぺたがぷっくらしてるのがチャーミングでソレこそ今作のホッコリした雰囲気にはまずドンピシャだと思ったのですケド、でも顔の個々のパーツ自体は(ほっぺた以外は)好く見ると相当に美的な感じとゆーか、ややエキゾチックさも醸す様なレベルで超・美人系なのですよね。であるからして、ココぞという場面における真剣な感じなんかも(コミカルシーンの感じからすれば意外なホドに)実にハイソでキレ好くイイ感じだったな…とゆーか、そこら辺も含めて非常に高度に役にハマってたな~と思わされてしまいました(優れたキャスティングだったな~と)。彼女が多少なり気になってる…という御仁には、全力でオススメしたい作品になりましたですね。[DVD(邦画)] 7点(2022-05-20 00:08:27)《改行有》

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