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421. LOFT -完全なる嘘(トリック)- 《ネタバレ》 ハードルを上げすぎてる邦題のことはともかく。トリックって完全なる嘘のことだったのかよ、ってこともさておき。後日談で、トムが自裁未遂の彼女の自殺幇助をしたということになっているけど、法的に処罰を受けるなければならないのは、マルティスを除いた全員ではないのか。ワタシは、本作を5人の男たちが事件の真相に迫るってとこから、「キサラギ(2007)」を思い出しつつ見てましたけど、エロいことばっか考えているオランダ人より、純情でオタクな日本人の方がやっぱ好きだよ。[インターネット(字幕)] 4点(2018-01-30 17:22:10) 422. スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 サム・ライミ以降の何か意味ありげな雰囲気から一線を引く。「漫画の実写化」であったことをあらためて思い出させてくれた一作。ピーターの体の頑丈っぷりは、未来少年のそれに似て(コナンです)。遠景でスパイダーマンが活躍していた画が多かったと思いますが、そこは好き。蜘蛛の糸が絡むところがない広々としたところで、とにかく走るスパイダーマンはかわいかった。とはいえ、アイアンマンにしっぽ振ってるスパイダーマンは魅力度が落ちるなあ。[DVD(字幕)] 6点(2018-01-21 13:45:58) 423. 怒り 《ネタバレ》 原作未読。おそらく、「正しく怒りを表明することの困難さ、理不尽さ」がテーマの物語だったのではないか。渡辺謙の地域住民に対する愛子にまつわる怒り、広瀬すずの同級生の男の子の米兵に対する怒りなど。だとすると、犯人の「怒」がなんか不調和なんですよね。同情されたから?犯人側にも(怒りの)事情が欲しい。「人を信じることも信じないことも、どう転んでも救われない」という悲しい話ともお見受けしました。であるならば。三人とも犯人じゃなかったって方が、趣深いかも。そうすると、観客は、三人の誰に比重をおいてこいつが怪しいと気持ちをいれて見ていても、救われない話になります。そんな後ろめたい終幕もありでしょう。[DVD(邦画)] 5点(2018-01-07 23:53:36)(良:1票) 424. 続・深夜食堂 《ネタバレ》 本作はTVドラマのファンが、レンタル店で借りることを想定して作ったものです。あいや、いまやすべからく、TVドラマの映画版はそうなのだと思いますけど。だから、ストーリーを原作漫画に寄らないということのみ映画仕様で、ほとんどTVドラマと変わらない本作のあり方は正しいと思います。余貴美子さんとのマスターの関係だけがいらないような気がしますが。[DVD(邦画)] 7点(2017-12-11 21:37:43)(良:1票) 425. バーニング・オーシャン 《ネタバレ》 主人公らしき人(マイク)はいるが、ヒーロー然とはしていない。なるほど事故の起きそうな職場だと思わせる前振りだけど、ダイブ長いなあ。実話ベースに不謹慎なのですが、大規模な火事場見物をしたという印象。[DVD(字幕)] 5点(2017-12-03 11:25:49) 426. 映画 聲の形 《ネタバレ》 これは、つらくて息苦しい視聴体験でした。この手の話、自分の傷に触れないで見ることができた人いるんでしょうか?ワタシ、顔に×こそ浮かんでいませんが、周囲の人々ときちんと関わりを作れているのか、心許ないところがあります。ラストシーンの石田のように、憑きものが落ちるように世界がクッキリ見えることがあれば、そのときはワタシも泣き出してしまいそうです。[DVD(邦画)] 9点(2017-11-19 14:15:26)(良:1票) 427. エクストーション 《ネタバレ》 「オープン・ウォーター」と「96時間」をつなげて見たような印象。加えるのならば、ゆすりの映画がうまく思い出せないんですが、あえて言うなら「刑事コロンボ/構想の死角」(あの商店のおかみさん。強引?)。最後力尽きつつも…という展開は、「砂漠の冒険(1970)」(さらに強引?)。えー、とにかくえらいコストパフォーマンスの高い映画でした、といいたい。ビデオタイトルの副題の是非については、他の方にゆだねたい。[DVD(字幕)] 8点(2017-11-18 13:45:36) 428. 男はつらいよ 奮闘篇 《ネタバレ》 兄妹二人っきり、そして親切なおいちゃん、おばちゃんに身を寄せて暮らしている。ってのがベースだと思っていましたので、生みの母親が元気であるなどとは思ってもみませんでした。「ひり出して、ほっぽった」にしろ、経営者の息子だと思うと、少し印象が変わってしまいます。[インターネット(邦画)] 6点(2017-11-05 17:13:07) 429. 男はつらいよ 寅次郎相合い傘 《ネタバレ》 リリーさんの寅さんシリーズにおける特別感が理解できない、むしろ不協和音とすら思っていたモノです。本作を見て、シリーズにおけるリリーさんの立ち位置がやっとわかった次第です。皆がお似合いであると思っていたのに、の人だったのですね。相思相愛であるにも関わらず、寅さんがフッタ形になっちゃった女の人。1:04:00頃のパパさんから「いつ結婚するか」聞かれたときの寅さんの表情がすごい。完全に笑っているのに、笑っていない。惚れてたんだよ。啖呵売のシーンが多いのも本作の好きなところです。[DVD(邦画)] 8点(2017-10-29 20:16:16) 430. ノー・エスケープ 自由への国境 《ネタバレ》 これは…。第一感は「勇気」。銃火器インフレの昨今に、ライフル一挺と猟犬だけを武器にして映画を撮ろうとする「勇気」。理不尽な襲撃者からの逃走劇といえば「激突」なんですが、見終わった今は、タフな男が登場した「ダイ・ハード」を見たときのような満足感。ゆきずりの逃亡者との別れ別れになるシーン、とうとう助けを叫ぶシーンとか好き。見るべき一作。[DVD(字幕)] 9点(2017-10-29 10:51:53) 431. 22年目の告白 -私が殺人犯です- 《ネタバレ》 なかなかの変態映画なんですが、映倫区分はG(どなたでもご覧になれます)。絞殺シーンもさることながら、ラスト間際の千堂の壊れっぷりは相当なもの…。なんてなあ。元少年Aの例の手記をなかったかのように、この物語を消費しているワタシ自身がイヤなんだ。…面白かったです。[DVD(邦画)] 8点(2017-10-15 19:54:32) 432. SCOOP! 《ネタバレ》 大学教授、建築家、弁護士なんてやってきたけど、ホントのオレはここにいるんだと福山雅治はいっているよう。たぶん素に近いし、本作の都城が一番かっこいい福山なんだと思います。しかし、だから面白いかというとそう良いわけでもないんだな。吉田羊との濃いめのキスや二階堂ふみとのベッドシーンなんて全く必要性を感じないのだがなあ。リリー・フランキーとの絡みは、「そして父になる」のときにおいしいところを持って行ったリリーさんへの意趣返しのよう。[DVD(邦画)] 4点(2017-10-15 10:27:59) 433. 三度目の殺人 《ネタバレ》 三隅の企て(とワタシはみたい)がピッタリはまったときには、是枝監督最高傑作!と思ったのだが、映画館からの帰り道で妙な違和感。結果、最期まで十字架を背負わなければならなくなった咲江(良心的であるならあるだけ耐えられない)。三隅に振り回されっぱなしだった、有能な弁護士のふりばかりをしていた重盛(当初否認していた事実をあの場で知るとは)。物語を追うにつれ、三隅のキャラが濃くなるにつれ、他の登場人物の扱いが雑になってなかったか。[映画館(邦画)] 7点(2017-10-14 16:11:29) 434. 別離(2011) 《ネタバレ》 中盤少しタルかったとしても、9点。「家庭の幸福は諸悪の本(もと)」(by太宰治)。娘同士が憎しみ見つめ合うシーンが恐ろしい。[DVD(字幕)] 9点(2017-10-09 21:37:53) 435. 犬神家の一族(1976) 《ネタバレ》 昭和50年代に小学生時代を過ごした人間にとって、スケキヨは共通基盤の心的外傷じゃないでしょうか。TVCMを見たときの静かな恐怖といったら無かった。そんな本作をようやく見ました。長年の宿題を片付けたという気持ちはありますが、それ以上にはなりませんでした。同様の感慨を持った「ジョーズ」と同じ点数にします。[インターネット(邦画)] 4点(2017-10-07 21:47:09) 436. チェブラーシカ(1969) 《ネタバレ》 ばったり倒れ屋さんってなんだよ。終始つながっているようで、脈絡がない物語の運び。ワタシにはもの悲しいミュージックとあいまって、悪い夢を見ているような感じでした。このキャラクターについては、物語中にもありましたが「できそこないのおもちゃみたい」。2017年を生きるワタシとしては、サンリオのバッタモンにしか見えません。あいや、こっちが初期モデルなんでしょうけど。【追記①】吹き替えでの視聴をおすすめします。【追記②】ニッチェの江上そっくり。[DVD(字幕)] 4点(2017-09-30 17:34:26) 437. まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 反戦映画だったのでしょうか?軍隊というよりも、極めて硬直してしまった組織社会をわらっていたような気がします。軍隊だろうが、精神病院だろうが、どうせこの世はどうかしているという映画だったとすれば、2017年に見るのであれば、そういうのっていっぱい見たよねということになります。レンタル店で見つからないのは、何か特別なワケがあるのではと思いましたが肩すかしでした。[DVD(字幕)] 5点(2017-09-22 17:51:18)(良:1票) 438. 独裁者、古賀。 《ネタバレ》 PFFアワードらしいというか、ATGっぽいというか。なんか切実な青臭さは感じますが、独善的でもある。好きになりたいのだけれども、どうしても気持ちがついていかない。内向きだけど、芯が強い副島さんが好印象。振り幅が小さいからこそ表情の変化がとってもチャーミング。[DVD(邦画)] 5点(2017-09-18 18:40:14) 439. 恋妻家宮本 《ネタバレ》 前半が良い。似ても似つかぬストーリーの映画、「her 世界でひとつの彼女(2013、米)」を思い出しました。つまり、ワタシにとっては「男性の更年期障害」を描いた作品なんですよ。これがかゆいところに手が届く状況。年を重ねればもっと落ち着くとか、あきらめるとか。生きやすくなると思ってましたが、悩みの内容が変わるだけだったんですね。あいや、言い訳の仕方が変わっただけで、悩みは変わってないのか?[DVD(吹替)] 8点(2017-09-10 19:42:49) 440. 埋もれる<TVM> 《ネタバレ》 最後はスーツケースを開けない方がよかったのではないか。まあまあな正義漢の北見が、ここでヒヨった、苦いモノを黙って死ぬまで飲み込み続けることにしたって感じのバッドエンドが好みです。[インターネット(邦画)] 6点(2017-09-09 08:58:20)
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