みんなのシネマレビュー |
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441. X-メン この作品に関しては昔テレビでやってたアニメをチラッと観ただけで、特にアメコミファンでもないんですけど、面白かったです(ひょっとすると少し前に観た「デアデビル」がもうひとつだったために余計そう感じたのかもしれませんが)。敵の親玉マグニートーが実はナチスに家族を殺されたユダヤ人だったっていうのがミソになってますよね。「俺がアメリカに来た時、寛容と平和が売り文句だった。しかしそんなものは世界中どこにもなかった」というマグニートーの言葉(←うろ覚えなんでだいぶ違いますが、大体そんな意味のこと)は、この世界状況の中で聞くとなかなか説得力があります。それに他人に直接触れると相手のパワーを吸い取ってしまうミュータントの女の子(ローガンだったっけ?)や、時に親しい相手をも傷つけてしまうウルヴァリンの鋭い爪など、人と人とのコミュニケーションを暗喩しているような設定も僕には魅力的でした。アクション映画として見ると少々見せ場に欠けるのかもしれませんが、僕はどっちかっていうと人間ドラマとして見てたのであんまり気になりませんでした。近々公開される続編も是非見てみたいです。それにしても、この映画にも出てたんですねハル・ベリー。8点(2003-04-13 22:17:15) 442. ショーシャンクの空に えっと、僕がこの映画を観た動機は、ここのレヴューの平均が高かったっていうのと、あと賛成反対それぞれの人がすごく熱くなってたからっていうのがあるんですよ。で、僕としてはこの点数でした。でも、また違うときに見たら10点になるかもしれません。僕が思うに、映画に対する評価って(映画だけじゃないけど)それぞれの人の心身の状態・年齢・経験、要はタイミングで変わるんですよ。それに感動の琴線も人それぞれだし、100%客観的な評価っていうのは不可能ですよね。唯一それが求められるとしたらそれはプロの批評家でしょうが、それだって主観や好みが入っちゃうだろうし・・・僕は別に自分の評価が絶対とは思ってないので、自分が大好きな映画が低い評価だったりけなされたりしても「ふーん、この人と僕とではどこがちがうのかなー」と思うだけなんですけどね。・・・あ、しまった、映画に関することを全然言ってない・・・えーっとモーガン・フリーマン素敵!あとあの自殺しちゃったおじいちゃんも個人的に好き。最後のどんでん返し、というよりどんでんどん返しには唸らされました。んじゃ。8点(2003-04-11 16:44:50) 443. GO!GO!L.A. 個人的には「バッファロー’66」より面白かったです。なるほど、ジョニー・デップはこういう出演の仕方だったのね(笑)。ヴィンセント・ギャロがやたら「Yo,yo」と言ってたのが可笑しかったなあ。真面目な事を言えば、この映画は「ハリウッド、及びハリウッド幻想に対する強烈な風刺」って事になるんですかね。その辺のニュアンスがわかりにくいところもあったけど、楽しめました。ただこれ、実は深夜テレビでボーっと観たんですよね。だから8点というのは、ちゃんと観てたとしたら、このくらいの点数だろうな、という気持ちでつけました。8点(2003-03-28 16:37:38) 444. ガメラ2 レギオン襲来 新ガメラ三作の中では一番好きです。SFとしても一番無理がないし。自衛隊の人たちがカッコよく見えてしまうのはちょっと複雑な気持ちですけどね。ラサール石井がいい味出してました。8点(2003-03-25 18:35:16) 445. ![ai-ou] 最初に言っちゃいますけどこれ、一本の映画としてはかなり出来が悪いです。多分「明日に向かって走れ!」とか「俺たちに明日はない」をやりたかったんだろうけど、ストーリーに無理があるしギャグもかなりすべってます。主役の三人のうち、柴田恭兵以外の二人(錦織一清と大槻ケンヂ)の演技もかなりきついです。でも、大槻ケンヂ扮する、ちょっと社会不適応者っぽいゲンちゃんがヒロインの岡部まり(「探偵!ナイトスクープ」で秘書をやってる人)に告白するシーン、これがいいんですよ!マジで僕の中では告白シーンベスト1!あとラストもかなり強引ですが、結構ぐっときます。無理にはお勧めしませんが、良かったらちょっと観てみてください。ちなみに告白シーンはちょうど一時間くらいのところです。8点(2003-03-25 17:15:49) 446. 第三の男 「古典」で「名作」と言われると「うー、もし観てつまんないと思っちゃったらどうしよう・・・」と身構えてしまうのですが、面白かった!。故・淀川長治氏が「映画の教科書」と評していたけど、僕としては何と言うか、「しっかりした、まっとうな」映画だな、という印象を持ちました。社会派的要素あり、ユーモアあり(講演のシーンは笑った)ロマンスありで、シンプルなのにいろんな要素が無理なく自然に入ってるっていうのは実はさりげなくすごいかも。それにしても、チターってああいう楽器だったのか。言われなきゃクラシックギターと思うだろうな。8点(2003-03-20 19:34:01) 447. 戦場のピアニスト 凄い迫力の映画でした。あっという間に60年前のポーランドに引き込まれてしまった感じです。それに「従順に」と言いたくなるほどあっさり殺されてしまうユダヤ人たち。はっきり言って観てて楽しい映画ではありませんね。確かに「逃げ回っているだけ」の映画ではありますが、実際あのような状況下で英雄的行動をとれる人はごくわずかでしょう。最後のピアノの演奏シーンは、ポランスキー監督の虚無や絶望をよく表していると感じられました。8点(2003-03-10 22:07:11) 448. ノー・マンズ・ランド(2001) あの二人はきっと分かり合えるんだろう、と思ってみていたら・・・本当の意味での「衝撃のラスト」ですね。でも基本的に戦争映画にハッピーエンドってありえないんじゃないでしょうか?その意味では「正しい」戦争映画だと思います。余談ですが、この映画を喫煙者が観るとすごくタバコが吸いたくなります。8点(2003-03-03 18:00:07) 449. サイダーハウス・ルール アーウ゛ィング原作の映画は「ガープの世界」も「ホテル・ニューハンプシャー」もだいぶ前に観てたんですが、その当時はよくわかりませんでした。でもこの作品にはスッと入れました。いろんなテーマが重層的になっていますが、僕は主人公の「決断」が心に残りました。人生、自分で選べることは少ないけど(特に主人公は「望まれない子供」だったわけだし)もし選択し、決断すべき時に手をこまねいていたら人生は無為なものになってしまうんですよね。トビー・マグアイアもいい味出してるし、しみじみしました。ちなみに「シザーハンズ」でエロエロ主婦を演じていた人がこの作品では孤児院の看護婦役(アンジェラ)で出ています。8点(2003-02-28 23:00:59) 450. バットマン リターンズ 《ネタバレ》 一作目同様、僕にはよくわかりませんでした。もう少ししてから観直してみようと思います。あ、キャット・ウーマンは良かった。セクシーで切なくて(切ないっちゃあペンギンも切ないけど)。(6点)<2005.3.14追記>(ちょびっと「バットマン」レビューと内容がかぶります)という事で↑予告どおり少し経ったので観直しました。つーか、最近バートン作品を一挙に観直してるんですが、この人の作品のキャラクターは殆ど皆世間に対して違和感を感じ、そして「愛されたい、認められたい」という気持ちと憎悪する感情が入り混じっている中で苦悩し、戦い、傷つき、そして時に敗北する、という事に今更ながら気づきました。この作品の中でそれが一番顕著なのがダニー・デヴィート演じるペンギン。異形の姿の為に両親に捨てられ、世の中に恨みを持ちながら成長する。実業家にそそのかされて「自分も愛されたい」と一時は思うものの結局利用されただけという事に激怒し、復讐の鬼と化する。最後はバットマンに敗れてしまうけど、一番ティム・バートンが愛情を注いでいたキャラクターは、実はペンギンだったのだろうと思います。ま、そーゆー理屈っぽいことは抜きにしても、ティム・バートンのこだわりまくった映像とダニー・エルフマンのダークで切ない音楽の相性は抜群で、やたら盛り上がってしまいます。8点(2003-02-28 22:05:54)(良:1票) 451. ドラえもん のび太の恐竜 何故恐竜は少年の心を鷲づかみにしてしまうのだろう。ピー助、フォーエウ゛ァー。8点(2003-02-28 19:40:22) 452. ドラえもん のび太の海底鬼岩城 ブァギーちゅぁーーーん!!!(号泣)8点(2003-02-28 19:38:19)(良:1票) 453. ドラえもん のび太の宇宙開拓史 ドラえもん映画の中では一番好きかも。畳をはがすとそこははるか彼方のコーヤコーヤ星だなんてなんてドキドキな設定ではありませんか!しかもその星ではダメ人間ののび太でもスーパーマンになれるなんて、当時小学生のワタクシのハートは釘付けよ(さすがに大人になってみたら「そりゃ都合よすぎだろ」と思ったけど)!最後のお別れのシーンは泣いたなあ・・・8点(2003-02-28 19:37:02) 454. となりのトトロ ”ウ゛ォーウ゛ォール゛ォォォォー”、”トトロ!?あなた、トトロっていうのね!”というくだりには「どんな耳しとんじゃい!」とツッコんでしまいましたが、好きです。夢だけど、夢じゃないんだよ!でもこの作品で宮崎監督が人畜無害ないい人っていうレッテルを貼られてしまったのも事実。まあ、きっとそのおかげで「もののけ姫」も生まれたんだけど。8点(2003-02-28 19:30:46) 455. スパイダーマン(2002) 僕も映画館で観た時は「えっ、あんたがヒロイン?」と思ってしまいましたが、それ以外は素直に楽しめました。ちょっと屈折したヒーローってところがミソですね。一番好きなのはプロレス大会に出たときのプロトタイプ(?)スパイダーマンの衣装。完璧に強いんじゃなくてどこかマヌケだったり心の弱点があったりするところが魅力なんじゃないかな。続編が楽しみです。8点(2003-02-28 19:19:04) 456. 17歳のカルテ アンジェリーナ・ジョリー、すごい。ウィノナ観たさで観たんですが、やられちゃいました。あと、虚言癖の女の子も、美人って感じではないけど好感持てました。8点(2003-02-26 22:49:53) 457. 魔女の宅急便(1989) 何年かに一度ビデオで見てしまう、好きな映画です。昔高校生の頃映画館で見たときは単純に面白い宮崎アニメとして観たのですが、何回も見直してるうちに作品のテーマが見えてきた気がします。コピーに引っ掛けるわけじゃないけど、落ち込んでる若人にお勧めです。8点(2003-02-26 22:23:59) 458. やかまし村の子どもたち ごめんなさい、平均点下げちゃって・・・。「ロッタちゃんはじめてのおつかい」の後に見たんですが、原作者が同じだけあってトーンが似てますね。子供たちが瑞々しくて良いですね(特にアンナが中山エミリ似で可愛い)。男の子も女の子もすっぽんぽんで川遊びしたりしてて「おや、まだ異性を意識してないのかな?」と思ったら実は女の子の方は相手を意識してるんですねー。きっと何年かしたらあの干草小屋でデートとかするんだろな~。基本的には淡々としてるんですが「悲しいような楽しいようなヘンな気分」とか「目が悲しそうだったから(ザリガニを逃がしてあげた)」とか時々ハッとさせられる台詞が出てくるのがいい。最後、夏休みの終わりと共に映画も終わるところがしみじみ切ないです。8点(2003-02-26 22:16:25) 459. グリンチ(2000) 皆さん、結構評価割れてますね。僕は素直に良かったなあ。個人的にはファンタジーってハマれるのとそうでないのとありますがこれは前者です。女の子も可愛いし(特に歌の部分)。原作がDr.スース(アイ・アム・サムでも重要な役割をしています)という人の有名な童話だそうでそちらも見てみたくなりました。8点(2003-02-25 19:16:45) 460. あの頃ペニー・レインと ううー、切ない。自分の好きな女の子が、やはり自分の好きなバンドのメンバーのグルーピー(ではないといってるけど、実質同じ)。時代設定が1973年というのも絶妙。ちょうどウッドストックとパンクムーブメントの間ぐらいですよね。いわゆるロックやヒッピーの熱狂が実は幻想だとみんなが気づき始める頃なのかな?時代の描き方がただ古き良き時代を懐かしむというのでなく、その時代(のロック)のどうしようもなさ、いい加減さ、馬鹿加減さを、”文系ロックおたく”(←あまり好きな言い方ではありませんが)の主人公の目を通じて割りと客観的に描かれているところも好感が持てました。ラストの、ツアー中の写真を見直すところも切ない。ペニーレインも結局一人でモロッコへ行っちゃうしなあ・・・あと、邦題のつけ方が近年稀に見るセンスの良さです(「もうちょいで有名」じゃわけわかんないし)。余談ですがラッセルの恋人、高見恭子を執念深くしたみたいでちょっと怖い。8点(2003-02-25 19:09:38)
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