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プロフィール
コメント数 914
性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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441.  オルランド 《ネタバレ》 原作は読んでいません。 「オルランド」→「エイダ・バイロン」→「大天使ガブリエル」という芸歴はティルダ・スウィントンにしか有り得ないと思うと味わい深いものがある。性の超越を意識した芸歴である。 「オルランド」、かねてから気になっていた作品だった。ついに見てみたが、こういう作品があってもいいけどその中身は残念ながら監督さんの自己満足のように思った。「バージニア・ウルフをこんなに理解しているのは私だけ」ってか。 男性のときのオルランドがどうしても男に見えない。かといって女に見えるわけでもない。 男に見えないオルランドがある日突然女性の肉体に変身したからといって、ティルダ・スウィントンが女性だと知っている観客にとっては驚きは少ない。「男性」→「女性」というのと「中性」→「女性」というのは違う。「男の体でも女の体でもいいから人間として生きたい」という主題は、「中性」から「女性」への変化では説得力に乏しいように思った。 ラストの歌う天使はコントを思わせる。衣装とセットは華麗。[DVD(字幕)] 6点(2006-09-18 19:34:24)《改行有》

442.  ニコラス・ケイジの ウェザーマン 《ネタバレ》 ううむ。つかみどころのない作品です。 強いて言えば「アメリカンビューティ」もどきというところでしょうか。 デイビッドというのは現実を直視できない男なんです。認めたくない事実に直面すると、見なかったことにするか、すぐ都合のいいように曲げて話してしまう。そういうところが、奥さんに嫌われたわけですね。 だいたい離婚しているうえに、前妻には新しい彼氏もできているのに、まだ「やり直せる」とか思っている。どういうバカでしょう。 娘の肥満問題にいっさい触れないとか、タバコを発見しても見なかったことにするとか、他人にものをぶつけられても深く考えず忘れようとするとか、その場しのぎで生きている。とにかく「考えない」。ものごとを解決しようとしない。 たまりかねた父は死ぬ前にとにかく「前妻のことだけはあきらめろ」と言い置いて死にますね。 ところがラストのパレードでのモノローグでデイビッドは「僕の家族は別の男と暮らしている」とまだ言っている。だからもうあんたの奥さんではないんだって。 年に25万ドル稼ぐだけでもアメリカではすごい金持ちであるのに、100万ドルになってしまって、それでも不幸なこの男。妻に捨てられ、息子は薬物中毒から更生中、娘は肥満児で不良予備軍、なんかすごく皮肉だな。 [DVD(字幕)] 5点(2006-09-18 19:30:11)(良:1票) 《改行有》

443.  アンダーワールド/エボリューション 《ネタバレ》 「1」よりいいぞ。 驚くとともにワイズマンを少し見直す気持ちになった。 これだけの要素(ストーリー性、アクション性、CGと実写やミニチュアを組み合わせた映像性、キャスティングの妙、アイディア)をあの若さでなぜ出せるのか。キューブリックのような奇人変人でなさそうだから、つまりこういうことではないだろうか。 彼自身は特定の分野に秀でたオタクではなく、作品のイメージとか許容点におけるジャッジを下す役割に徹する。それから、「求める答えを知っていそうな人間、求めるものを作れそうな人間」を嗅ぎ分ける嗅覚に優れている。それから、「こういうふうしたいんだけどどうしたらいいかな」といって、あとはその人間に任す。そして、おそらくは「褒める」技術に優れている。(ライカンのスーツ製作者が、「前回のも監督は大変喜んでくれた」という言い方に現れてると思う。) 「任す」に徹した場合、ソダーバーグの「アウトオブサイト」のような失敗も有り得るが、ワイズマンの場合は「イメージを伝える技術」と「相手の気を損ねずダメ出しする技術」にも優れているのだろう。映画の監督さんには色々なタイプがあると思うが、これまでの数々の名作における「監督だけが突出した天才で映画はひたすら自分印」という固定観念に当てはまらない新しいタイプの監督さんではないだろうか。 前作同様キャスティングもすばらしい。前作ビル・ナイの次はデレク・ジャコビを出してくるという、いったいどういうコネがあるのか感心する。 普通なら「1」の成功によりマーカスにはハリウッドの有名どころをもってくるところだが、ワイズマンが蹴ったのだろう。ヨーロッパの俳優にこだわったところが正解である。。「1」では誰もが疑問視したケイト・ベッキンセールの起用も、このお人形さんのようにカンペキな容貌=人間離れを求めてであったのだな、と納得。(シワ、たるみ、しみや吹き出物があってはならないですね。) 映像も申し分ないが、ご都合なところが一箇所、ウィリアムの牢獄にコルビナスの部下を連れて行く必要があるのか?と思っていたら、死んだあと変身させてもうひとバトルさせるためだったのか、強引だな。もうひとつ難を言えば、鑑賞中「3を作ることは決定的だから、主役の2人が死ぬことは有り得ないよな」という確信を抱いてしまうこと。ううむ。[DVD(字幕)] 8点(2006-09-17 15:02:26)《改行有》

444.  バイバイ、ママ 《ネタバレ》 まず大拍手をします! ベーコン家総出演のこの作品。並みの俳優ならつまらん自己満足で終わるところ。 ところがところが、このクォリティの高さ。本物です。 回想シーンというものは、単なる説明に終わってはいけないということが良く分かります。(「ホワイトライズ」がいかに芸が無かったか納得)また、単なる説明でない回想シーンであれば、数回入れても映画の雰囲気が損なわれるどころか、完成度を増すということですね。 2回目に見ると、両親を嫌いながら、愛する人と心中するという同じ方向に生きてしまうエミリー、子供時代と同じ失敗をするエミリーにはっとします。それとハーカー夫人はすごいね。10歳の子に、この世で女の子が最も知らねばならぬ秘密を教えるんだから。私なんかこの事に気がついたのは30もかなり過ぎてからだわ。(誰も教えてくれん!) なんといってもこの豪華キャスト陣を惜しみなく無駄遣いする贅沢さよ。 サンドラにしても、マット・ディロンにしても、10分と映っていないでしょう。ものすごくおいしそうな料理をちらっと垣間見せるだけのような心憎い見せ方です。こんな贅沢も、ケビン君の内輪力なくては有り得ない。俳優さんが監督に乗り出した作品には、こういう内輪ならではのごちそうが期待できるところがよいです。これで作品の出来も良ければ言うことなし。 ケビン君の演じたお父さんは一目見て大爆笑。はずしにはずしてこのファンキーなスタイル、突き抜けている。大変よいです。そしてサンドラの妖しさよ。やっぱり美人だ。ケビン君の奥さんキラと比べるとさらにそう思う。 キラ・セジウィック。魔女顔である。私の嫌いなタイプの顔だ。目が寄っているうえに激しい奥目、ワシ鼻、そして歯が短いので口の中が空洞に見えるところが怖い。サイコ女をやったら右に出る者がいないグレン・クローズの継承者といえましょう。 それから娘のソシエちゃん。この子ただものじゃないわー。そんなに可愛くもないのにこの存在感。いつもブスくれた顔しているのに、なぜかその心中が伝わってくるという、役者の条件を満たした逸材と思います。先が楽しみだ。 ケビン君たら「エコーズ」でせっせと穴を掘りながらこんなプランを練っていたとは。俳優さんの余芸ではビル・パクストンの「フレイルティ」にも感心したが、個人的には笑いのセンスがあるところが私の好みに激しく合っている。次作も楽しみです[DVD(字幕)] 9点(2006-09-17 00:49:33)(良:2票) 《改行有》

445.  プライドと偏見 《ネタバレ》 「ユーガットメール」のキャスリーンが大ファンだと言っていた「高慢と偏見」だ。もちろんあの映画も「高慢と偏見」をなぞったものであったらしく。大金持ちで高慢?なジョーに、小さな本屋の女主人のキャスリーンという設定もしかり。キャスリーンがジョー(と知らずNY152さんに)「ぜひ読んで。気に入るわよ」と本を薦めたりする場面まで用意されていた。 ということで原作読んでいないが「きっとユーガットメールのような小粋なやりとりがあるのであろう」という期待をしていたのだが。 18世紀のイギリスの田舎、中流以下の農場主であろうベネット宅、衣装もそれなり、家具も分相応。そこにキーラ・ナイトレイ。なぜキーラ・ナイトレイ。 いきなり21世紀へトリップ。妹たちの顔とギャップがありすぎる。この子の顔を見ている限り、「今私は映画を見ている」と思わざるを得ない。18世紀へどっぷり浸かることなんてとてもとても。 この顔が18世紀のイギリスの田舎を歩いていたなんてこと、日本人でさえ信じられないね。 そんでまた、キーラ・ナイトレイのエリザベスってのは、その場しのぎの言い訳ばっかしてる単に口の減らない安い女に見えちゃう。ニヤニヤしていればいいってもんじゃない。 ミスターダーシーはあの人でもいいと思うんですよ。それなりにダサくてまじめそうだし。 目玉である2人の対決場面も、1箇所しかなかったし。雨の庭園ね。それだって、キャスリーンとジョーのカフェラローでのイカした対決には遠く及ばない。そしてダーシーはこの対決ですーぐ心を入れ替えて手紙書いたりエリザベスのために陰で骨を折ったりする素直ぶりだ。素直すぎる。 当時の女性は結婚のことばっか考えざるを得なかったからキャスリーンと立場が違うとは言え、これだけ長く愛されているという原作の魅力がこれっぽっちも感じられない。もしかしてこれを見るなら「ユーガットメール」を見たほうが原作に近いのではないだろうか。妙に若い監督さんだよなあ。笑いのセンスはゼロに違いない。 とにかくキーラ・ナイトレイを時代物に出そうと思うこと自体が間違い。ほかに古典的な容貌の女優さんはいくらでもいたろうに。ジュディ・デンチも出したけどダメなものはダメ。 結果的に「エニグマ」にも出ていたあの背の低い男優さんのインタビューしか面白くなかった。(それすら10秒くらいしかない) [DVD(字幕)] 5点(2006-09-15 22:17:09)(良:1票) 《改行有》

446.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 現実の生活に何の不満もないトムが、死んだことにして意識下に押し込めてきたジョーイという男。 ところが身の危険が迫ったときだけ、ジョーイは復活し大活躍する。精神からジョーイを追い出しても、体から追い出すことはできなかったということですね。ジョーイに変身しなければ死んでいたような追い詰められた場面にだけ、都合よく登場する。なんか、これだけだとコメディなんですが。コメディでもよかったような気がするが、残念ながらそうではない。 冒頭の犯罪者2人組。ここもかなり味が出ていて、さすが曲者クローネンバーグと思った。 疲れきって、「もうやめたい」と言いながら同じことを繰り返して1万キロも逃避行している彼ら。 「(人殺しと盗みの)他に方法がない」というドツボの2人組。そうなるともう、相棒に対して余計な感情を表すことすら面倒になるようで、その乾いた感じがなんともいえず。 これまたエンドロールを見るまで気付かなかったリッチーのウィリアム・ハート。怪演でした。 なんかこう、特殊メイクもしていないのにいきなり「遊星からの物体Ⅹ」が飛び出しそうな超ヤバい感じ。なんでかなー、と2回見てみたらびっくり眼のまま瞬きを全くしていなかった。ご苦労なことだ。 それにしてもクローネンバーグの怖さって、ぱっと見「ん?何かヘン。どこがヘンなんだろ」と近寄って見たくなるような「異様」感だと思う。特に人物の「顔」。よく見てみればただの顔なのに、ぱっと見がヘン。格闘場面直後のヴィゴの顔とか、もちろんウィリアム・ハート、手下のリーベン、子供に至ってはいじめっ子もハンサムなのにヘンだ。なんか、角度と照明に工夫がありそうだ。 あの暴力的な階段セックスで、トムは奥さんに対して「ジョーイはやっぱり俺の中に居る。ジョーイも自分の一部であるので、どうか受け入れて欲しい」と表明したのではないかというように私は解釈した。 この家族はこれからも、「いざというときには親父が何をやらかすか」に怯えて暮らすのだろうか。それがちょっと気になる。前作では滅入ってしまったが、この作品はなかなか見られると思う。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-15 00:29:18)《改行有》

447.  シン・レッド・ライン 「細く赤い線」とは、生と死を分ける一線である。その「線」を引いていくのは神であり、兵士たちは神がどのような基準で線を引いていくのかだけを知りたがる。死を間近にした人間は、どうやら神と自分とのサシの対話の世界に入っていくらしい。死の病を宣告された人を思わせる。それがこのウィットのモノローグであるように思う。 現地人の営む穏やかな生活。同じ人間である彼らとの違いは何なのか。知恵の実は欲望とセットであり、それを食べたら二度と元には戻れない。知恵の実が文化を生み欲望を連れてきて、欲望が「大いなる悪」を生む。ウィットも私たちもあの現地人と同じ生活はできないのだ。 ニック・ノルティの怪演は鬼気迫る。すでに「棺桶に入っている」と自覚している彼。「どうせ死なせるなら、事前に恐怖を感じることなく死なせてやろう」という彼。なので下手に無駄死にを防ぎたがる大尉の存在は邪魔である。そんな自分の立場を「なんで自分がこんな役割を」と思っているがもちろん誰にも打ち明けることはできない。狂気に見せかけた孤独な指揮官。 ガダルカナルを守備する日本軍に、あのような攻撃を行う弾薬が残っていたとは到底思えない。また、日本兵のセリフにネイティブの日本人とは思えない発音の不自然さがある。世界中の観客のうち、これを理解するのは私たちだけであるので指摘しておかねば。 また、神との対話を続ける彼らと比べて、日本兵は何を考え何を祈っていたのか。「南無阿弥陀仏」で片付けられては到底納得できない。 ここで死んでいった米兵たちは、「マジェスティック」におけるルークなのかもしれない。ルークの墓の前に立つピーターと対峙している若者たちなのだ。そう思いながら見てみると味わい深い。 どうやって撮ったんだという見事なカメラワーク、今なら間違いなく手ブレで撮るだろうが、ブレないで疾走する這うような映像、やっぱりこうでなくちゃ。手ブレ映像FUCK YOU 。 [DVD(字幕)] 8点(2006-09-14 15:02:51)(笑:1票) 《改行有》

448.  キリング・ミー・ソフトリー 《ネタバレ》 ジョセフ・ファインズにヘザー・グラハム。個人的には全くセクシーと思わないこの2人のラブシーンをさんざん見せられたが。ジョセフ・ファインズて上半身は立派だが足が短くみえるんだよなあ。表情ないし。ヘザー・グラハムはお人形さんみたいだし。 あまりのエッチのよさに同棲中の恋人や友人や仕事がどうでもよくなってしまい、娼婦にしか見えないようなマイクロミニを雪の降る中ノーパンで履いてしまうバカ女。えっそこまで頭がパーだったの。この時点でもうリアリティなさすぎ。 そして全くセクシーに見えない(あくまで私にとって)ジョセフ・ファインズとやりまくる。勝手にしてください。 カイコー監督にしてみれば、中国で禁じられているあんなシーンやこんなシーンを撮ってみたい気持ちでついついやりすぎてしまったというところでしょうか。インテリアは良かったです。(というくらいしか褒められない)[DVD(字幕)] 5点(2006-09-13 23:12:44)(笑:1票) 《改行有》

449.  ホワイト・ライズ 《ネタバレ》 とにかくあのアミダラの影武者だった女の子が魅力がないので、どうにも収集つかず。 ナオミ・ワッツがニコール・キッドマンの廉価版なら、彼女はナタリー・ポートマンの廉価版。 つくづく映画の中で一目ぼれに説得力をもたせるのは難しいのだなと思った。(たまたまキリングミーソフトリーと続けて見たので。どちらも失敗と思う) ジョシュ・ハートネットの一人の女性を忘れられない男の気持ちも、一目ぼれした見知らぬ男のストーカーと化すアレックスの気持ちも、全く共感できるところがない。「話の都合」としか思えない。 現実の話を一旦止めて、一人の人物のエピソードに移っていく手法も、ひとつの作品の中でこう何度も繰り返されると「またか」としか思えず洗練されているとはとてもいえない。 マシューとリサが2年間も会えないでいたという強引なシチュエーションも、「カリートの道」のように刑務所に入っていたわけじゃなし、そんなわけないじゃんのご都合優先。そんでまた、リサは何かと言うと大事な話を他人に託すという非現実的な女である。 「シャンプー」を見たときもそうだったけど、どうやらジョシュ・ハートネットが魅力的に見えたのは「ブラックホークダウン」のみだから、やはりリドリー・スコットの魔術だったのかもしれない。(エリック・バーナしかり。ジェレミー・ピヴェンは本物)[DVD(字幕)] 5点(2006-09-13 23:08:59)《改行有》

450.  マジェスティック(2001) 《ネタバレ》 これは「死ななかった」青年の話。死ななかった人は多くの死んだ人の無言の存在を知ってはじめて死んでないことの重要さに気付く。死んだ人は死んでいるので死んでからは何も言うことができない。何か言うことができるということの意味の大きさを描くためにこの長さがあったのですね。でもジム・キャリーはやっぱミスキャスト…。そこんとこの情感(死んだ人対生きてる自分の対比)がもひとつ私にはピンとこなかった。トム・ハンクスの若いときにやらせたかった。そしたら大泣き。[DVD(字幕)] 6点(2006-09-12 22:18:43)

451.  ドア・イン・ザ・フロア 《ネタバレ》 豪華キャストである。よくこの2人を揃えたものだ。子役だってブランド入りだ。 しかしその理由は。脚本か、監督か、出演料か。と考えてしまうくらいに、中身が薄いんだよなあ。 レッドフォードの「普通の人々」を思わせるストーリーだが、芸術家の身勝手さを描くというところは「ニューヨークストーリー」に出てきた画家も彷彿とさせる。2人の息子が同時に死亡したその事情はいったい、ということでラストまで引っ張るのだが、聞いてみるとそれも驚くほどのことではないし。 雑な映画ではないが、「少年の一夏の経験」というにはパンチに欠ける。エディーは何を学んだというのか?師匠の奥さんと60回エッチをして、小説の書き方は「細部に手を抜くな」と教わりました。終わり。 それにしてもキム・ベイシンガーの驚異的な若さには降参だ。どう見てもミミ・ロジャースより年上には見えない。どこをどうお直ししているのか知らないが、本当に不思議だ。 [DVD(字幕)] 6点(2006-09-10 14:08:53)《改行有》

452.  ゴスフォード・パーク 殺人ミステリーにひねりを加えたやつが撮りたかった、という監督。 殺人ミステリーには全然なっていないけれど、なんとも重厚なできあがりとなった。 殺人ミステリーでなければなんなのかいえば、もちろん重厚さをかもし出すモトとなったザ・階級社会なのだった。 ご丁寧にエンドロールのキャストまで、主人と使用人が別になっているというこの凝りよう。 このところ「オーメン」は見るわ「エニグマ」は見るわ井形慶子は読むわでどうにもイギリスづいているのですが。 実は第1次大戦が終わって第2次世界大戦が始まるまでの間のイギリスの不労階級と使用人の織り成す生活というのは、私にとってはどうにも懐かしいものなのであった。もちろん自分がそうだったからではなく、ミス・マープルとかエルキュール・ポワロの読みすぎのためである。 アルトマンという人はほんとにパーティが好きなのね。ごちゃごちゃ人を集めて撮るのがいいわけですね。「ウェディング」ではそれほど使用人に重きが置かれている感じはしなかったですが。 ここでは「上」と「下」に水と油のように分かれている階級生活が余すところなく描かれる。 手練のアルトマンは、もちろん階級社会の「是非」を問うような無粋な目線で撮ってはいないが、なくても話が成立するのに意識して「不安定要素」を入れている。小金持ちの「平民」の娘と結婚した貴族のカップル、役者修行であることを隠して使用人のふりをしたアメリカ人、ディナーをサーブしているときに思わず旦那様をかばって対等の口をきいてしまったエルシー。わざと「水と油」の境界が揺らいでいるところを見せる。階級生活を営む人々にとってはさぞかし「地震」のようなものであろう。 全然ミステリーでないまま「階級生活はかくあるのかすげーなー」「井形慶子の言うとおり、塗りすぎてドアにヒビ割れがしているな」「貴族は女と金のことしか考えてないのかやっぱり」などと思っているうちになんとなく終わってしまう。そしてそして。 ああジェレミー・ノーザムの弾き語りのすばらしいこと!どうやらクリストファー・ノーザムという人の手が入っているらしいのだが、なんというタレントフルな家族なのかしら。またエンディングの歌のすばらしいことといったら。これがイギリスの田園風景にかぶるわけですからもう、ダメ押しされたようなもの。KO負けです。こんな芸まであったとはノーザム、顔だけじゃない。[DVD(字幕)] 8点(2006-09-09 23:17:56)《改行有》

453.  ステイ 《ネタバレ》 二番煎じ。パクリ屋。という向きもありましょう。 実をいうと私は指輪のところから中盤まで「アイデンティティー」のパクリかと思いながら見ていたのです。なので各種の釣り餌(雹とか盲目の父とかその他いろいろ)には「さもありなん」となんの迷いも感じなかったのだが。 例によって ネタバレしますので見てない方はお読みにならぬよう。 この作品において作り手が目指したのはたぶん「いまわの際の視覚化」と「臨場感」のようなものでしょう。なぜそう思うかというと、私にしてはめずらしくエンドロールを最後まで見てしまったからです。上空から撮ったまるではっきりせぬ映像、そこにこれまたよくわからぬ人物などがごちゃごちゃ急に出てきたり。これは明らかに魂の「視覚」(そんなものあるのか)というつもりでしょう。 ラストのご臨終場面に重きを置いたところも「ジェイコブ」とは全然違うし、死の間際の「臨場感」を目的としたということでしょう。そういう意味では、丹波哲郎と方向性は似ていると思う。 それと、この「STAY」は「執着」と訳すのが正しいように思う。2回目に見ると冒頭の高速道路からユアン・マクレガーに乗り移るようにシフトしているから、最初からネタばらししていたことになるのだが、(もちろん最初に見たときは?くらいにしか思わない)ヘンリーがサムとなってえんえん見せるワケのわからない自殺騒ぎ、これによるヘンリーの生への執着の「臨場感」も描きたかったのでしょう。 映画として「ジェイコブ」とどちらが面白いかといったらもう、監督さんの才能と力量が横綱と幕下くらいに差があると言わざるを得ない。 そういうことなのだが、エンドロールを見ながら妙にしみじみとした気持ちになるこの作品。いったいユアンのズボンの異常な短さになんの意味があったのか(普通に歩いて靴下が見える。座るとスネまる出し)。あとナオミ・ワッツにはダメ出ししたい。何に出ていてもナオミ・ワッツでしかないその大根ぶり(女トラボルタか?)。 結論は「ジェイコブ」の後に「ジェイコブ」なし。(丹波哲郎でお願いします。)[DVD(字幕)] 6点(2006-09-09 12:18:00)(良:1票) 《改行有》

454.  トラウマ(2004) 《ネタバレ》 車で言い争ってるうちに事故って妻が死に自分だけ助かって…という序幕はなんだ、まんま「ヘルレイザー リターンオブナイトメア」じゃんか。 そんで、微妙にずれてる現実と、おぞましい幻覚部分はもろに「ジェイコブズラダー」である。首ふりオバケまでパクってるしさあ。 こういうわかりやすい冒頭を見せておいて、「ああー、またしてもいまわの際の夢オチか、もう飽きた」と思っていると…んん? ねちっこい刑事が現れて、なんだか非常に重要な事を口走るではないか。それでまた、エリッサの姉のキャリーの態度というのが…。2回目のキャリーとの会話でほぼ謎が解けるようになっている。 まあこれは…途中まで意図的に「ジェイコブ落ち」の気配を濃厚に出しているために、それなりの裏切られ感はある。 この映画の中では主人公のベンと他の登場人物が必ず「一対一」で描かれている。誰とでも常に「サシ」で話してる。例外は刑事部屋の事情聴取と2回目の交霊だけ。なのでどれが妄想でどれが現実か、観客は自由に推理を凝らして楽しむ仕掛けになっている。 それで一応私の推理では、ベンの部屋に現れる人物で完全にベンの妄想であるのはエリッサのみ。エリッサが実際は死んでいない証拠はマネージャーがベンを「哀れに思って」おり、ベンに復讐する気配が無く追い払いたいだけであることから。 蟻は飼わなくてよかったと思うなあ。意味不明だし。 あと、真実が分かったあとでは、中盤までのベンが妻を亡くした男として堂々ふるまっていたことが非常におぞましく感じますね。もしも身辺にこういう人がいたとしたら…妄想はあなどれないぞ。やばい。 フェロモン度はゼロであるがイギリスでは正統派のスターだというコリン・ファースがこんなドロドロ男を演じるという、もしかしてそれじたいがすでに「オチている」ことになるのかも?(コリン・ファースが正統ハンサムなことも疑問であるが) ラストの挿入曲が印象的。[DVD(字幕)] 6点(2006-09-09 12:04:48)《改行有》

455.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 「信じられる事柄以外は除外する」という方針の勝利と思う。ダミアンは超常現象も起こさなければ、乳母も魔術を使うこともなくただ「ドアを開ける」とか「肉弾戦で闘う」というひたすら人間的な活躍に終始する。悪魔崇拝していたと思われる神父たちの儀式場面など全く見せないところも洗練されている。それらは観客の想像力に任されている。 世の中には時々信じられない悲惨な事件が起きるが、通常人々はことが済んだあとで新聞の活字や、TVのニュースキャスターの口からその事を知るだけだ。たとえば「オーメン」のストーリーが実際の事件だったとしたら、「駐英アメリカ大使は妻子を伴ってイギリスにやってきた。妻のキャサリンは慣れない土地で育児ノイローゼになり、自宅で偶然の事故にあったことにより、錯乱して病院の窓から飛び降り自殺。妻の死にショックを受けた大使は精神に異常を来たし、妄想を抱いて子供を殺そうとしたが駆けつけた警察に射殺された」という3行記事に成り得る。これに対する普通の感想は、「まあー、なんて悲惨な事件でしょう。エリートなのにそんな妄想を抱くなんていったいどうしたことでしょう。」というものだ。その3行記事をある方向に膨らませて肉付けし、「もしかするとその3行記事の内幕はこういうことだったかもしれませんよー」というのがこの映画で、観客は「暴露話」を見ているような錯覚に陥るのであった。巧みである。 また、「死」の場面の挿入の仕方もうまい。「これ撮るの大変だったんだよ、うまく撮れたよなー。せめてここも入れちゃえ」という気持ちをあくまで抑えたみごとな編集。低予算とは思えない丁寧な作風である。[DVD(字幕)] 8点(2006-09-09 11:59:56)《改行有》

456.  セント・オブ・ウーマン/夢の香り 《ネタバレ》 なんとも長い作品で、この内容で「ミュンヘン」と同じくらいの長さというのはやっぱりちょっと無理がある。 と長さに不満は残るが、後味はなんともいえずさわやか。 「盲目の退役軍人が後見人席で勝手なことをいったくらいでそう都合よくいくものか馬鹿馬鹿しい」というご都合主義を中和するために、NYでの冒険譚とスレードの鬱および自殺願望を延々と見せたわけでしょう。ラストの演説の時点で最高潮にもってきたところ、常に高低のバランスを意識したつくりと思います。 45径の銃を片手に「養子になるか一緒に死ぬかどっちだ」と言いますね。これは相手が女性だったとしたら、求婚しているのと同じですね。こんなふうにしか、「お前が気に入った。離れがたい。」ということを表現できないなんて、スレードというおっさんはせつないな。それと、このおっさんは男性相手には卑猥な女性蔑視の表現ばかりするんだけど、女性相手になると全然違うのね。どうです、見ず知らずのおっさんに「君の香水は○○だね。」とか言われたら。気持ち悪くてすぐに逃げるでしょう。セクハラな会話ばかりしていても決して女性に嫌われない。ここに至るまでにはひっぱたかれること何百回の修行を積んだことでしょう。真の女好きとはこういうものか、と妙に納得したのでした。 それにしてもパチーノ、生まれる前から役者さんであったかのようなその存在感には今更ながらお手上げです。このところ出演作をよく見ていますが、「これはもう役者さんになるしかないような人」といえましょう。マイケル・ジャクソンを例えにすると、「人前で歌って踊ってお金をもらうことに何の疑問も抱かせない(何であんたなんかがとつっこまれる余地がない)」のが歌い手の条件だという説がありますが、俳優部門でいったら迷うことなくパチーノを推します。誰がつっこめるでしょうか、身長が足りないとか、顔がデカく見えるとか、パチーノが演技しているときに。そういうことがどうでもよくなってしまう不思議な俳優さんです。 私見では、トム・クルーズにはまだ迷いがあります。「身長が足りないのに堂々主役を張っている」という後ろめたい気持ちが、5%くらいは彼の中に残っている。だから見ている私たちも「トムがんばってるー」と応援する合間に「やっぱ身長が足りないから女優さんと並んで映さないのね」とかどこかで思ってしまう。やっぱパチーノはそういう意味で偉大だ。[DVD(字幕)] 8点(2006-09-03 12:48:23)《改行有》

457.  この森で、天使はバスを降りた 《ネタバレ》 守れなかったお腹の子の代わりに、ジョニー・B(と呼ぶイーライ)を助けるために死んでしまうパーシー。つまり彼女の人生は、かいつまんでいうと、9歳から義父に性的虐待を受け、実母はかばってくれないどころか口止めされ、16歳で妊娠したが出産を嫌う義父の暴力で流産させられ、病院から連れ出されてまたしても義父にレイプされ、思い余って殺して5年服役したが上記の事情により死亡。という悲惨きわまりない人生。それでも町の人に希望を残したからいいじゃないか。イーライも帰ってきたし、ハナも明るくなったし?…いちおうパーシーだって人間なんですけど。ジョーだって子供を持たなくてもかまわないと言ってくれたし、パーシーだって人生の収支計算からいくと、これから多少なりとも明るい人生があってもいいじゃない。パーシーに対するこれでもかのサディスティックな取り扱いに「ミリオンダラー・ベイビー」と似たような視点を感じます。 最後に登場するのは子持ちのクレア。「子供がつくれないから結婚できない」とパーシーに言わせたり、子持ちのクレアを当選させたり、なんか「女は子供を産んでナンボ」という念仏にも似た響きが聞こえます。空耳? [DVD(字幕)] 6点(2006-09-02 23:56:40)(良:1票) 《改行有》

458.  エニグマ 《ネタバレ》 これはなかなか質の高い力作だ。ミック・ジャガー入魂のプロデュース作品だけのことはある。「いっとき話題になって消えていくより残る作品を」という彼の言のとおりだ。 悪い女にだまされて滅入っているうぶな数学者、という超プライベートなつかみから入って、話が全世界的に放射線状に広がっていく感じはストーリーづくりとしては面白い。 また、戦時中の隠された解読基地というドンパチやっていない場所で、どのように「戦争」を描くのか、ということにも細かな配慮がされている。例えばケロイドだらけの元海軍の片目の情報員、受信基地の女性兵士の発言(自分達の役割は意味の分からない暗号を受信して伝えるだけで戦っていることになるのか)、カチンの森でのドイツ軍による発掘作業、など。戦争映画の棚にあるのに、誰一人血を流して死ぬ場面を写さず、戦争の裏側を描く。ひとつの試みだ。 ヘスターという新しい女性像を登場させて、「女の頭脳が男より劣っているなんてことはない」なんてこの時代に言わせてしまう。彼女は現代でも堂々通用する女性であり、「守られるだけじゃイヤ。あたしだって何かやれるわよ!」というパンチの効いたたくましい女なのだ。このヘスターのキャラが効いていて、基地内での男ばっかの政治的な人間関係でげんなりした女性客をシラッとさせずつかんでいく。しかもブリジョン並みの豊満ボディに変身したケイト・ウィンスレットはなかなか可愛く(甲乙つけがたい)、なおかつ女性の嫉妬心も煽らない、グッドなキャラである。ケイトはいつもこれくらい太っていてもよいのでは。 そしてジェレミー・ノーザムの嫌らしさといったら見逃せない。まんま50年前の映画から抜け出たようなそのクラシックな容姿、イギリス紳士は常に身だしなみをかっこよく、そしてやることはえげつなく。いいですねー、ノーザム。俳優さんとしては、古典的な容貌が邪魔して使いにくそうだが。私はディカプリオだのブラピだのと受けを狙った顔立ちよりこういう正統派のハンサムを見ると、なにか「感動」に近いものを感じるなあ。生き残っていた絶滅保護動物を見るような。 あ、ダグレイ・スコットのアスリート並みの全力疾走は一見の価値あり。早回しか?というほどのド迫力だ。数学者にしてあの徒競走走り、デキる。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-27 21:48:03)(良:1票) 《改行有》

459.  オーメン/最後の闘争 《ネタバレ》 キツネ狩り!金かかっとる! イギリスの緑豊かな丘陵を馬と犬(大量)が同時に疾走するシーンはぜひ一度ご覧いただきたいものです。壮観。危険な撮影で大変だったことでしょう。 アイロン主婦!怖いです。でも憎い相手に一回ぶちかましてやりたい気もする。 それで?24日に生まれた子は全部殺されて、ナザレのイエスの再来も居なくなったのか?なんかオチがないな。でも子供や聖職者や看護婦まで総動員するところが微妙にリアルでよかったかも。集会でダミアンが演説するシーンは冗長に感じた。[DVD(字幕)] 7点(2006-08-26 23:29:40)《改行有》

460.  チョコレート(2001) 《ネタバレ》 問題のラストシーン。 レティシアの視線は庭の墓石を漂う。 新しく土が盛られたソニーの墓石を見つめる彼女。 そして彼女の視線はアイスを食べるハンクへ移り、納得したかのように軽くうなずいたように見えた。 つまり、ハンクの口から詳しく語られなかったソニーの死が、尋常な死に方でなかったことを確信したのだ。夫の死と無関係ではないことを、知ったのだと思う。 これにより、「夫に直接手を下した人間」でありながら「彼もまた代償を支払っていた」ことを引き換えに、ハンクを責める気持ちが中和されたのだと想像する。 なのでどこにも行くあてがない彼女が、これからもハンクに頼ることの正当性を自分自身に与えた瞬間だったと思う。 それにしてもセックスの仕方で登場人物の変化をあらわすのはキツいなあ。 前戯なしでいきなり背後(しかもお金で)→正常位と女性上位→最終的にはオーラルセックスもOKという流れでハンクという人間の変化を描いたのはひとつの思いつきとはいえるが、身も蓋も無いともいえる。同じことを描くのにほかに方法はなかったのか?やっぱり話題性を狙ったのか?と疑いたくなってしまう。 この話自体は、「レイシストの白人中年男性と、貧しく虐げられた黒人女性が結ばれるさまを誰もが納得するように描いてみたい」というところから始まって、死刑囚だの息子の死だのは、あとから付け加えていったのだと思う。こういう作り方をすると「ありえない」とか「ご都合主義」になってしまうのは仕方ないなあ。ソーントンに努力賞。 [DVD(字幕)] 7点(2006-08-20 12:13:19)(良:3票) 《改行有》

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