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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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461.  女囚さそり けもの部屋 《ネタバレ》 だいたい一作目からメチャクチャなシリーズではありましたが、3作目ではもはやシュールとしか言いようの無い領域へ。 第1作とは、ムショ内とシャバとが逆転したような按配となっていて、映画開始段階ですでに主人公はシャバに出ており逃亡中の身、艱難辛苦の末にムショに戻って復讐を果たす。何もそこまで裏返しにしなくとも、と言いたくなるくらい、裏返ってます。 そんでもって、いきなり逃亡中の「さそり」こと梶芽衣子を発見した成田三樹夫、首尾よく逮捕するも、逆襲にあって腕を切断されてしまい、復讐を誓う。もはや羅城門の鬼ですね、これは。 逃亡を続ける「さそり」を待ち受ける様々な出会い。野坂昭如の「マッチ売りの少女」みたいな娼婦たちの哀切があって、実際、ラストに炎上シーンもあったりするのですが、比べ物にならないくらいの大炎上、燃え方がちょっと半端じゃないもんで、いやはやビックリします。どこでどうやって撮影したんですかね、これほどまでにワケのわからないムチャクチャなシーンを、これほどまでにガンバって撮影した意気込みには、頭が下がります。 そういった事も含め、全体的にシュール。悪い夢に出てきそうな映画です。あの「さそりぃぃぃぃ」という呼び声が、耳にこびり付いてなかなか離れません。。。[インターネット(邦画)] 7点(2021-08-12 14:10:36)《改行有》

462.  無頼の群 《ネタバレ》 とっ捕まった悪党四人組が、処刑寸前で脱走し、それを何やら訳アリらしいグレゴリー・ペックが追う。訳アリ、というのはすなわち、個人的な復讐。一人また一人と追い詰めて・・・というオハナシ。意外な真相が致命的なまでに意外性を感じさせない、という点も含めてコレ、イイなあ、と思うんですけれども。 グレゴリー・ペックはその端正な顔立ちで、優等生的な役もよく似合うけれど、こういうちょっとクセのある役も似合います(似合わない場合もあります)。 かつて妻を殺された彼は、復讐の炎を心に燃やし、四人組を追い続ける。雄大な自然の中で描かれるその追跡劇が、まず見どころ。でもって、主人公が非情に徹すれば、一方の悪党どもも女性を拉致してなかなかエゲツないことをやり、直接的な表現は抑えられているとは言え、1950年代の映画でもここまでやるのか、と。 殺された妻、誘拐された女性、とくれば主人公ならずとも怒りが湧いてくるワケですが、主人公が最後に(どっからどう見ても悪人にしか見えない)ヘンリー・シルヴァの言う事に耳を傾けるのもおそらくは、彼に妻子がいたから(もしもヘンリー・シルヴァが独身だったら、このオチは成立させようがないと思う)。そしてこの殺伐とした物語が曲がりなりにも無事に幕を閉じるのは、それは宗教のおかげなどではなく、かつての恋人がそこに居てこそ。 と言う訳で、女性の存在が実は、物語に大きく影響した作品でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-12 13:42:31)《改行有》

463.  ティアーズ・オブ・ザ・サン 敵の兵士はどいつもこいつも、血も涙も無く、だからジャンジャン殺して良い、というノリが、引っかかるというか、何となく後ろめたい気持ちには、なっちゃうんですけどね。実在の国における内乱をテーマにする以上、そこはどうしてもデリケートな問題となっちゃう。もっとも、本作がナイジェリア現代史のどのあたりを描いているつもりなのか、正直よくわからんのですけどね(この映画の頃のアフリカと言えば、コンゴ戦争という悲惨極まりない大戦が繰り広げられていた・・・などということを我々が報道で目にすることはなく、我々はアフリカについて相変わらず何も知らないのです)。 敵兵士の一人を見て「まだ子供じゃないか」などと戦国自衛隊の竜雷太みたいなコトを言うのが、さらに敵の狂信ぶり、非人間性を煽り立てるのですが、これとて双方、言い分がありそうな。 とか何とか、色々と後ろめたさはあるのですが、それを別にすると、なかなかに惹きつけられる作品ではあります。「別にすると」と言うより、一見そういう「一方的な勧善懲悪めいたもの」がありながら、ブルース・ウィリス演じる主人公の行動や決断には、それとは少しズレたところがあり、そのズレ具合が映画の推進力になってるように思われます。 何せ、場当たり的。 ナイジェリアにいる女医をヘリに乗せて国外に連れ出す、という作戦だったのに、女医の反対を受け、ヘリに乗せるのは怪我人・子供優先へとアッサリ方針転換。徒歩での国外脱出を図り、部下は危険に晒すわ、上官には叱られるわ、スパイ疑惑は発生するわ。作戦変更で救われる命もあれば、変更しても救われない命もあり、変更したせいで失われてしまう命もあるのだろうけれど、とにかくブルース・ウィリスは決断し、部下とともに行動する。部下は体を張り、戦いに命をかける。 敵の追跡、森の中の逃避行、そしてクライマックスにおける国境での死闘。主人公が勿体ぶってアレコレ悩み迷って見せなくとも、「迷路」のような森自体が「迷い」であり、森が開けて目の前に現れる国境ゲートがすなわちその迷いに対する「回答」であって、あとはもうその流れの中で、人間たちはただひたすら戦ってみせる、というアクションの純粋さ、そこが本作の魅力であるように感じます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-11 18:03:44)(良:1票) 《改行有》

464.  不良番長 近年、昭和がイカしてた時代であるかのように吹聴され、それも80年代のバブルこそがイカした昭和だ、みたいな風潮があるけれど、いえいえ、本当にイカしていて本当にブッ壊れてたのは、70年代だと思います。その壊れ具合がよくわかる一例がこの、東映一のシリーズ作品数を誇る『不良番長』。製作はまだ1968年ですから、実は60年代末期からすでに、ブッ壊れ始めてたんですねえ。 不良番長こと神坂弘を演じるは、もちろん梅宮辰夫。どう見たって、不良にも番長にも見えないんですけどね。スーツ着てたりなんかすると、会社の重役みたいにすら見えてくる、妙な貫録が。 その彼がチンピラどもを引き連れて、まー、ロクなコトをしません。いきなりのアベック襲撃に始まり、やりたい放題のオンパレード、悪辣の限り。しかしカメラが回っているからこの程度なのであって、カメラの無いところではこの出演者たち、何をやってたのか想像もつかぬ・・・という、映画の存在自体が不良の極みみたいな、悪い意味で「伝説のシリーズ」となっちゃってます。 で、この不良軍団が、ヤクザの抗争に参入し、クライマックスでは単車をブッ飛ばし、トラックで突入し、しまいにゃマシンガンを乱射。一体どうしてこんなコトになってしまったのか。それはひとえに映画自体が「不良だから」。これぞアナーキズムの極致、ナンセンスの極致。こんなのホメようがない、という最上のホメ言葉を贈るしかありません。[インターネット(邦画)] 7点(2021-08-10 17:47:37)《改行有》

465.  野獣教師 原題がThe Substituteってんだから、代理教師、ってことですかね。それでは作品のニュアンスが伝わらないので、邦題は野獣教師、だってさ。なんか、ちょうどいい邦題、ないもんですかね。 クビになった傭兵が、高校教師を勤めるガールフレンド(おばちゃんだけど)のケガをきっかけに、身分を偽ってチャッカリ代理教師になりすます。でもって不良どもを蹴散らすオハナシかと思いきや、高校は裏で悪の巣窟と化していて、、、。 という、一線を退きつつも、まだまだ捨てたもんじゃないぜ、というやや虚しい役どころが、いかにもトム・ベレンジャー。『プラトーン』に『メジャーリーグ』風味を加えたような感じでしょうか。彼らしいといえば彼らしいけれど、いや彼らしいだけに、何だかムダに重たい。 歴戦のツワモノだけに、不良ごときには負けないぜ、ってのはいいけれど、生徒たちとのひと悶着ふた悶着、もうちょっとエピソードを膨らませてもよかったんじゃないのかなあ、と。高校生では傭兵の相手にならないので、敵をグレードアップさせ、するとこちらも元傭兵仲間を誘って対抗して、というのでは、代理教師の設定など、あって無きがごとき。 むしろ、このギャングみたいな連中を相手に、ガールフレンド(おばちゃんだけど)までもが奮闘しているもんだから、戦いのレベル感がよくわからなくなって、何だかグダグダ。 というのがまた、トム・ベレンジャーらしくって良い、という話もありますが。[CS・衛星(吹替)] 5点(2021-08-09 17:38:03)《改行有》

466.  ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン 冒頭からいきなり水上バイクでのチェイスが始まって、おっ、と思わせるけれど、これはあまりストーリーには関係なく、ただこのシーンからわかるのは、ユニソルの世界でも早くも(早すぎるが)世代交代、ヴァンダムもユニソルから普通の人間になって、そろそろ引退ですかねえ、と。 ではいっそ、ホワイトカラーになるのか、その後、会議の場らしいところにヴァンダムが同席しているのですが、まーこれが実に似合わないこと。もっともらしい顔をして座っているけれど、チンプンカンプンです、というのがヴァンダムの顔に現れていて、いやこれは表情というより元々こういう顔をいているんだからしょうがないけれど、とにかくこのヒトには会議は似合わない。誰か眠気スッキリガムでも差し上げておくれ。 で、人工知能がユニソルどもを率いて反乱を起こし、ヴァンダムがそれに立ち向かう、ってな趣向なんですが、こういう映画になると何だか、人工知能までが「脳ミソまで筋肉でできてるんじゃないか」と思えてきて、正直、どっちもどっち。かくして、大雑把な戦いが繰り広げられます。 当然のように当然のごとく、主人公像への掘り下げなど望むべくもなく、はたまたSFとしての面白味も乏しく、そうなると、自ずと見どころは少なくなる訳ですが(汗)、単なる筋肉男のシバキ合いと割り切って意外に派手なアクションをぶちまけてるのは、ちょっとした潔さ、ではあります。 それにしても、「ユニソル」などという中途半端な略称、こんなの使うのは日本人くらいかと思いきや、英語圏でも使うんですねえ。[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-09 16:22:43)《改行有》

467.  エルム街の悪夢3/惨劇の館 第2作でせっかく大幅に脱線、迷走したのに、第3作ではウェス・クレイヴンがお目付け役で帰ってきて軌道修正、わざわざヘザー・ランゲンカンプにまで再登板願うという念の入れよう。再登板の必然性がどれほどあったかはともかく、とりあえず余程、第2作を「無かったこと」にしたかったんだろうか。 とは言ってももちろん第3作は第3作なりに、妙なコトになっちゃってます。 第2作は悪夢というより夢遊病、でしたが第3作は曲がりなりにも一応は悪夢テイスト。さすが、夢の中ならどんなデタラメな事が起きたってしょうがないよね、とばかり、支離滅裂、ワケのわからな事象のオンパレード。もはや、フレディが犠牲者をもてあそんでいるのか、フレディが映画の製作陣にオモチャにされ、もてあそばれているのか。 だもんで、そりゃまホラーらしい残酷さに彩られているとは言え、ほとんど悪乗りみたいなギャグの要素もあって、一種のブラックユーモアが溢れてます。 一部ではコマ撮りも用いられていたりして。そう、コマ撮りって、「あり得ない」非現実を現実のものにしてみせる有力な手段、と思いきや必ずしもそうではなく、(余程巧みに演出しない限り)どうしても「これはコマ撮りです」という独特のユーモラスな非現実感を感じさせてしまうんですよね。だから、時間も予算もかけられないホラーとは、あまり相性がよろしくない。それだけに、こうやって「ユーモラスで悪いかよ」と、堂々とブチかましてくれると、かえって目を引くものがあります。 正直、フレディの来歴みたいなものは、「サーカスの怪人」で言及される怪人二十面相の正体並みにどうでもいいのだけど、そういった点も含めて、長期シリーズ化の準備はこの第3作でほぼ整ったのかな、と。[インターネット(字幕)] 8点(2021-08-08 17:40:27)《改行有》

468.  エルム街の悪夢2/フレディの復讐 ウェス・クレイヴンの手を離れた第2作、そのせいなのかどうなのか、早速、迷走してくれてます。さすがです。 フレディは一種の地縛霊なのか、次に引っ越ししてきた少年をターゲットにする、という設定、しかし地縛霊ながら人に取り憑くらしく、少年を襲うのではなくむしろ、少年と一体化してしまう。周囲で発生する殺人事件の犯人は、自分ではないのか。 という、ジキルとハイドみたいな、あるいは狼男モノみたいな、趣向になってます。 そうなると、最後、無事フレディを倒して自分の中から追い出すことが出来ちゃったりしたら、自分は単なる殺人犯になっちゃうんですけど、大丈夫なんですかねえ。 ってなわけで、だいぶメチャクチャなオハナシなんですが、この第2作のスバラシイところは、あまりにメチャクチャなので、とても現実のオハナシだとは思えない、つまりこの映画はもしかして最初から最後までずっと主人公の夢の中なんじゃなかろうか、とすら思えてくるところ。この曖昧さが良い。いわば怪我の功名、失敗作が失敗したら一周回って成功作になる、ってヤツですね(?)。 しかしこの作品、全体的に役者の演技不足でどうしても淡白な印象を受けてしまうのですが(特にヒロイン)。このエルム街シリーズ、若い出演者が多いのでロバート・イングランドが色々アドバイスしてあげていたらしいけど(・・・ご苦労さまです)、この第2作の頃はまだ手が回ってなかったんでしょうか?[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-04 07:16:06)《改行有》

469.  スター・トレック5/新たなる未知へ だいぶラジー賞を掻っ攫っていったようで、まあ確かに、そういう作品、かなあ。 ミスタースポックが二作続けて監督したから次はオレの番だ、とカーク船長が思ったのかどうか、そういう安直な(?)人選も不安を誘うところ、ではありますが。 しかし、4作目(それなりにヒットしたらしいが)でだいぶおかしな方向に行ってしまったことを思うと、軌道修正されて、「哲学チックなSF」という1作目の路線に戻ってきたようにも思います。ただ、「SF」という点では、これと言って特撮の見せ場もなく、やや寂しいところ。「哲学チック」という点についてもヘンなオハナシには違いないですが。 冒頭の1/4くらいは、あまりストーリーに関係なく登場人物の面々がノンビリ休暇をとっていて、こういうシーンの方が、なんだか良い味出してますね。こういったシーンなどで、この5作目には「辺境」感みたいなのがあって。 スターウォーズにも共通して存在する、「辺境」感。 ところで、音楽はようやくゴールドスミス御大が帰ってきて、お馴染みのテーマ曲が流れます。さほどワクワクしないテーマ曲ではありますが(笑)。[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-01 22:03:42)《改行有》

470.  デッド・カーム/戦慄の航海 登場人物は全編通じてほぼ3人のみ、それも、乗っていた船ごと妻を変質男に連れ去られてしまい、夫は変質男の乗っていたオンボロ船に置き去りにされてしまうので、たった3人の登場人物が2人と1人とに分断されてしまうので、一本の映画に仕上げるのは難しいんじゃないの、と心配になるのですが、そこはノイス監督、さすがの手腕。 こういう状況に陥れば、やるべきことはたくさん有り、その細部を丹念に描く、するとちゃんと映画になる。どうしようもない凪だったものが、嵐まで訪れて、さらに映画を盛り上げます。 変質男を演じるは、我らがビリー・ゼイン様。ビフ・タネンの元でイジワルに磨きをかけただけのことはあって、『タイタニック』ではこの世にここまでイジワルな奴がいるのか?と我々を魅了してくれたビリー様ですが、この作品では、アレ?妙に男前ですね。見ようによってはマーロン・ブランドを彷彿とさせるような。サム・ニールより余程イイ男かもしれん。見損なったぞ、ビリー・ゼイン。 ってのはどうでもよくて、彼と、ニコール・キッドマンと、あと3人以外にも重要な登場人物(?)がいましたね、ワンちゃんとの、三者の駆け引き。サム・ニールは無事ストーリーに絡むことができるのか、それとも哀れ最後まで蚊帳の外に終わるのか、というサスペンス。 登場人物が限られているからこその、密度の高さ。シェーンベルクがブラームスについて述べた通り、まさに倹約は美徳。[インターネット(字幕)] 8点(2021-08-01 19:09:46)《改行有》

471.  素顔のままで デミ・ムーアのストリップダンスを目当てに見てたら、意外や意外、思わぬ部分に見どころがあって、儲けもの・・・というパターンを期待してしまうのですが、さらにそのウラを行ってて、やっぱりストリップ以外に見どころが無いという・・・。 確かに、なかなか堂々たるダンスを披露してくれて、意気込みはしっかり感じさせてくれますが、そこに至る鍛錬とか、ストリッパーとしての矜持みたいなものはあまり見られなくって。むしろ目を引くのは裏方の男たちの情けないような微笑ましいような姿、の方かも。 なんか波乱が起こるだろうという期待に対して、もっともらしく殺人事件が起きたりもするもんだから、さらに始末が悪い。何がどうするわけでもなくウダウダとオハナシが続いた挙げ句、ラストで勝手に大団円みたいに締めくくられても、ねえ。 この上ない、置いてきぼりを食った感が。[インターネット(字幕)] 5点(2021-08-01 13:03:27)《改行有》

472.  グリーン・インフェルノ(2013) 《ネタバレ》 こんなゲテモノ企画みたいな作品は全く見る気がなかったんですけど、ちょうど『ひかりごけ』を見たところだったもんで、やっぱりコレも見とかないと、バランスが取れないかな、と。 いや、結論から言うと、見ても別にバランスも取れないし、バランスを取る必要もないんですけどね(当たり前だ)。強いて言うと、アチラが喰う立場の映画、コチラが喰われる立場の映画。 というわけで、テーマは人食い人種。「ビルマの竪琴(原作)」にも登場する、お馴染みのアレですね。川口浩探検隊なんかにも出てきてましたね。 で、能天気な御一行が、とっ捕まって喰われちゃう。悪趣味な解体シーンは、H.G.ルイス作品なども思い起こさせますが、映画を見る限りルイスは人体の構造を全く把握できていなかったようなので、その点はコチラの方がだいぶマシ。 喰われる連中、オネーチャンはいいとしても、男はムサい連中ばかりで、いくら人食い人種でも食中毒起こすんじゃないかと心配になる。ってのは大きなお世話ですが。 で、こんな映画にも、なるほど、教訓と呼べるものは確かにあって、赤の他人と簡単にコミュニケーション取れるなんて、ユメユメ思う勿れ、と。昨今のネット社会、一方的に発信したら、どこかの誰かが反応して、それをもって何か自分が大きな影響力を持ってるみたいに勘違いしちゃうけど、コミュニケーションなんてそんな単純なものではなく、ホレ、こうやって全く価値観のカケラも共有しない異文化と遭遇したら最後、何の意思疎通も出来ないまま、哀れ、彼らのエサになるしかない。ってのは極端ではあるけれど、せめて、スマホ持ったぐらいじゃ万能になんかなれないこと、自分の主張が通じない相手が世の中ゴマンといること、くらいは認識すべき、ってことですわなあ。 だから。 この作品で、少年とちゃっかり意思疎通して逃げ出すくだりは、物語としてちょっと甘いんじゃなかろうか。と思ってしまうんですけどね。 あ、ちなみに川口浩探検隊も確か、人食い人種に捉えられるも必死のコミュニケーションの末に解放されたんでしたっけか。まあ、アレはフィクションですから・・・・・・?[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-31 21:59:56)《改行有》

473.  ひかりごけ 原作読んだのも随分昔で、今、手元に本が無いもんで映画との比較も出来ないのだけど(それはつまり、私にとっては原作はあまり強い印象を残すものではなかった、ということでもあるのだけど)、映画がちょっと舞台劇を思わせるのは、原作が(上演を前提としないながらも)戯曲形式をとっていることと関係があるのでしょうか。 雪に閉ざされた洞窟での、飢餓、そして食人行為。舞台となる撮影セットは大変よく出来ている、とは思うのですが、それでも妙に明るかったりしてちょっとスタジオっぽさが出てしまうのは、残念な気もします。ただそれも、物語が佳境に入ってくると、あまり気にならなくなってきますが。 生き延びるために仲間を喰うことは罪なのか、と言う問題は、突き詰めると人間の原罪に辿り着く。それが罪だとしても、誰がそれを責めうるのか。 ってのが、後光のような緑色の光で示されて、実際にこれを映像で見せてしまうのは何となく理屈っぽく説教臭い感じもするけれど、荘厳な宗教劇を見ている気分にもなってきます。 それを支える音楽が、大御所、松村禎三。素朴な響きのテーマ曲が胸を打ちますが、一方、クライマックス等で流れる密度の高いオーケストラの厳しい音楽は、ん?これはもしかして、自作の交響曲第1番の流用ですかね。[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-31 21:26:43)《改行有》

474.  フェア・ゲーム(1995) スーパーモデルにしか見えない女性弁護士と、ただのタレ目オヤジにしか見えないスゴ腕刑事の、逃避行。貫禄ではシンディ・クロフォードが数枚上手、どっちがどっちを守ってるんだか。 二人を付け狙うのは元KGBの悪党ども。これが、ハイテク機器(なのか?)を駆使して二人の跡を追うのだけど、クルマに乗ってのんびり追いかけるだけなので、どうにも横着な感じがして。変化が乏しく、地味な追跡劇。 何とかカーチェイスで盛り返し、マヌケ過ぎるけどこれだけは外せない濡れ場も挟みつつ(しかし、マヌケなシーンだ・・・必見です)。 そんな、安そうな映画ではありますが、妙なところにコダワリもあって、爆破シーンでは、炎から逃げる(あるいは吹き飛ばされる)人物を描き込む、というのを何度も繰り返しやってみせて、妙な部分で統一感を出してくるなあ、と。[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-31 06:25:56)《改行有》

475.  本陣殺人事件 金田一役に中尾彬。さすが、若い頃からしっかり苦み走ってて、金田一さんにしてはちょっとコワい顔なんですが、それなりに朴訥とした感じもあって、意外に違和感もなく。 何だか、金田一役って、誰でもできるんじゃないの?という気すらしてきますが。 さて、本陣殺人事件。な訳ですが。例のトリックを、繰り返し映像で見せてくれはするんですが、この描写で、原作読んでない人にもトリックの全貌が伝わりますかねえ。この奇抜なメカニズムを、もうちょっと手際よく見せられないものか、と思っちゃうのですが。 庭の琴柱や鎌の存在も、原作を読んだ時に感じる不気味さが、映像ではなかなか感じられなかったり。 それ以上に残念に感じるのが、「雪の密室」の典型たるこの題材、なのに、あまりに雪の印象が薄い事で。季節外れの雪、というのは、花や蛙で示されていることからも、よく判るんですが、やっぱり事件当夜の描写においてまで雪の印象が薄いのは、ちょっとツラい。予算不足、なんですかねえ。[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-31 05:45:37)《改行有》

476.  女囚さそり 第41雑居房 ストーリー自体は割と単純でして。栄転を前にした渡辺文雄所長が、あと思い残すは、憎き梶芽衣子をいかに懲らしめるか、だったのが、彼女を含め女囚たちの脱走事件が発生。女囚たちの逃亡劇と、彼女たちを追う刑務官。というわけですが。 これだけの話が、一体どうしたらここまで意味不明の前衛劇になってしまうのか。いやはや、壮大なる一大叙事詩を見せられた気分(笑)。 そもそも、どこでこんなロケ撮影したんでしょうね。この世のモノと思えぬ光景の数々、まさに人外魔境。 娯楽の範疇を、超えてます。いや、逸脱してます。誰も止める人が居なかった・・・ってことですよね・・・・・・。[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-14 22:41:07)(良:1票) 《改行有》

477.  チャイルド・プレイ2 別に何か心理描写みたいな事をしっかりやってくれ、などと言うつもりはさらさらなくって、ただ、人形が動いてるんだから、もうちょっと驚けよ、と登場人物たちに言いたくなるんですけどね。1作目と大差ない内容だから映画見てる人は今さら誰も驚かないし、だったら登場人物も驚かなくっていいや、ってことなんだろうか。 しかしこの、それぞれが抱えているはずの背景もわからず、今起きてる事への反応も薄い、この映画の登場人物たちに対し、我々は一体どうやって関心を持てばいいんだろうか。 いや実際には、やたらとアンディ少年に冷たい「何だかヤな人」ってのが登場すると、これはなにがしかの関心が持てるのだけど、そういうヒトたちは決まって早々にアッサリ殺されてしまう。ヤな人をとっととブッ殺すのは我々へのサービスのつもりかもしれないけど、大きなお世話。お陰で、後には(アンディ君を含め)、ツマラナイ人しか残らない。 終盤の人形工場のシーンは、それなりに面白いっちゃあ面白いんだけど、如何せん予算不足なのか、ホンモノの工場には全く見えないのが、これまた悲しいところ。[インターネット(字幕)] 4点(2021-07-13 22:46:48)《改行有》

478.  まむしの兄弟 お礼参り 第1作であれほどまでに見事な非常識ぶりを発揮してくれたまむしの兄貴が、この第2作ではすっかりマトモ、とまでは言えなくてもちろんマトモではないのだけど、それにしても非常識さが、ちと足りない。 普通のヒトならそれは褒められるべきことなんだろうけど。この作品ではそれは、物足りなさに直結してしまう。非常識を取り除いたら、およそ何も残らないもんね。 安藤昇のシリアスさに引きずられるように、ユーモアもやや控えめの印象、と言ってラストの殴り込みもシリアスな割にはあまり悲壮感も感じられず、やや中途半端な作品になってしまったのは・・・やっぱり監督が代われば作品も変わる、と言うことでしょうか。[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-12 21:51:21)《改行有》

479.  GONIN サーガ これを、第1作の設定を上手く活かしていると見るか、それとも第1作に寄りかかり過ぎていると見るか。 第1作が、登場人物の行く末を様々に描いてみせ、その中にはホラーテイストまであったりして、欲張りな分、雑多な印象もありましたが、本作は割とまとまっていて、それが逆に物足りなくもあります。 竹中直人の存在だけは、今回もホラーでしたけれども。 終盤、やや弛緩したような感じもする上、カタルシスもやや乏しいのですが、それは映画がある方向に向かって進んでいくからで、その「方向」とは、「第1作に向けて時間を巻き戻していく感じ」なんですね。だから、やっぱりラストはそうなるよなあ、と。そして例のテーマ曲を背景に、夜の東京が写しだされて、映画は幕を閉じます。[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-11 22:02:16)《改行有》

480.  龍の忍者 真田サンが主演、ということになってはいるものの、開始から30分近く待ってようやくオハナシに絡んできます。それまではジャッキー・チェンの偽者みたいなヤツの活躍を見せられ続けてしまうのですが、このヒトがなかなかの腕前で、悪くないんですね。もしかしてアチラにはジャッキーレベルのヒトが沢山いるんですかね。 もちろん我らが真田サンも負けてはおらず、日本代表のニンジャとして、素晴らしい身のこなしを披露してくれます。とは言っても、ちゃんと顔が写ってないシーンはやっぱり代役なのかなあ、とも思いつつ。それでも何でも、真田サン頑張れ~とついつい力が入っちゃうし、真田サンもそれに応えて大活躍。大活躍するにつれ、ストーリー性もどんどん希薄になっていって、最後の方はもう、どうでもよくなってくるのですが。もはやニンジャなんだかどうなんだかもよくワカランけど、それはすなわち真田サンのアクションが本場カンフーの中に完全に溶け込んでいる、ということで。 しかしラストにあんなオチが待っているとは。悔しい、実に悔しいけど、大笑いしてしまいました。[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-11 21:45:55)《改行有》

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