みんなのシネマレビュー |
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481. ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海 レニ・リーフェンシュタール監督の数十年ぶりの作品であり遺作。「クリーニングビデオの映像と変わらん!」と思いつつも高齢の彼女が残しておこうとした想いに打たれます。ニモのヒットやクマノミ乱獲を聞くと違うだろ!と叫んでしまう。何百年、何千年かけて作られたさんご礁、共生している魚達。愚かな人間により破壊されていく海中の自然環境、共生を拒み私利私欲に走る人間、歴史に翻弄された彼女は最後まで平和と美を追い求めていたのでしょうか。7点(2004-01-27 01:02:46) 482. エデンより彼方に 50年代後半、ケネディ暗殺やドロ沼のベトナム戦直前、偉大で強く明るいアメリカ、幸福な家族が生きていた時代、そんなアメリカの中に芽生えた個性重視、自我の確立、人権尊重といった思想。だれもが憧れていた幸福なアメリカが崩壊する直前のヒビ割れを、TVドラマのような鮮やかなカラー、衣装などで見せてくれる。なんとなく「アメリカン・ビューティー」と見比べて観ると面白いと思った。7点(2004-01-24 14:16:11) 483. 頭山 落語「頭山」を題材にした短編アニメ。頭山のシュールでナンセンスな笑い、スケールの大きな宇宙観に感心。私は「千と千尋の神隠し」より好きですよ・・・負け惜しみに聞こえるなぁ。7点(2004-01-22 10:50:23) 484. ビリケン 豊田利晃&阪本順治コンビの新世界・通天閣に住むビリケンさんのファンタジックムービー。大阪人のえげつなさに嫌気がさしたり、大阪人の人情味にホロッと来たりで、新世界のようなコテコテの大阪が違って見えてやっぱ大阪ってええなァなんて思ったりします。7点(2004-01-16 00:22:47) 485. サロメ(1987) 上演禁止だったといわれるオスカーワイルドの戯曲「サロメ」を劇中劇風にアレンジして見せている。美術や衣装がなかなかいいですし、ラストのオチも結構好きです。英語がとても聞き取りやすくヒヤリングの勉強にいいかも。7点(2004-01-15 20:24:07) 486. 王手 新世界を舞台にし真剣師と呼ばれる将棋指しの物語で、坂田三吉あたりを連想してしまうが、ラストの老真剣師との対決、巨大な将棋盤など興味が引かれる。豊田利晃&阪本順治コンビの作品で私的にはこのコンビ時代の作品が一番好き。7点(2004-01-15 15:59:31) 487. 濹東綺譚(1992) 永井荷風の自伝的小説の映画、荷風が主人公ではあるのだが、荷風に関わる女性たちの物語として描かれている。母親役の杉村春子、置屋の女将の乙羽信子はさすがの演技力。そしてなんといっても墨田ユキが可愛くも艶っぽくて良い。ラストでは文化勲章というキャリアでありながら落ちぶれてゆく荷風と対照的に戦後の新しい息吹の中、女郎上がりの彼女たち女性が生き生きと描かれ時代が変わったことを思い知らされる。7点(2004-01-14 23:22:41) 488. ラブホテル ポルノで括るにはもったいない作品。さすが石井隆に相米慎二といったところか。破滅的で未来のない二人が偶然燃え上がった一夜、しかしその一夜は二度とない戻らない時間だった。7点(2004-01-14 13:37:12) 489. TATTOO<刺青>あり 大阪の三菱銀行北畠支店人質立てこもり事件をモデルに作られた映画。「30までにでかいことやったる」少年院上がりの主人公の自らに課した目標がやがて自らを追い込む。少年犯罪者の教育、更生、社会復帰の問題は現在でも根深く、さらに複雑な少年犯罪が増える昨今、大なり小なりこの主人公のような生き方しかできない人間もいるのだろう。7点(2004-01-14 13:08:58) 490. パトリス・ルコントの大喝采 3人の老人俳優たちが舞台の内外で繰り広げるドタバタサクセスコネディ。私的には全篇、笑いのツボにはまりました。ちょっとサワヤカ過ぎるのが玉にキズ。7点(2004-01-13 23:23:20) 491. ミスティック・リバー オープニングとエンディングのピアノの音色がいいです。事件以来3人は棘を残しながら、時が止まったままの者、法の正義を信じる者、力こそ全てと信じる者へと別れて行く。3人の妻達の存在が、25年間のそれぞれの生き方を語っている。抜けていない棘は、25年間心の中に膿を溜めこみ、それぞれのヤリ方で噴出する。これは偶然起こった出来事ではなく、起こるべくして起こった事件なのだろう。本編とは全く関係無いがジミーの考え方、生き方=米国なんでしょうか。 7点(2004-01-13 22:30:10)(良:3票) 492. 羊たちの沈黙 Dr.ハンニバル・レクターを世に出した名作、レクターとクラリスの緊張感溢れるやり取りなどは面白いが、バファロービルをもう少し魅力的に描いて欲しかった。この後、「ハンニバル」まで何年待たされた事か。 7点(2004-01-11 22:00:56) 493. ウィンタースリーパー 真っ白な雪の中に偶然の事故の記憶が消されようとしていく中、1つずつ残された記憶から事実が明らかになっていく。ウーン、メメントじゃん、あれこっちの方が先に作られてるゾ、メメントから1点削って+1。 7点(2003-12-31 19:12:05) 494. 金環蝕(1975) コメディかと思うほど何十年経っても変わらない日本の政治、予算委員会?の場面など妙にリアルで迫力有るけど笑ってしまう。永田町界隈の時の流れは止まってますね。7点(2003-12-30 14:27:02) 495. マンハッタン殺人ミステリー カメラ回りっぱなしで2人が喋りっぱなしで演技しっぱなしがスゴイ、阿吽の呼吸で演技を感じさせない。ただ2時間ドラマの主婦探偵並みのお節介に首突っ込みはウザさを感じさせる。てっきりホントは殺人なんてないというオチがあるのかと思っていた。7点(2003-12-25 22:56:22) 496. ギャングスター・ナンバー1 この映画はやっぱり「時計じかけのオレンジ」を観てないといけないんでしょうね。様々なシーンであの映画を思い出しながらニヤニヤ楽しむのがいいんでしょうね。音楽かけて、下着姿で、暴行三昧。ポールベタニーのキレッぷりがいいです。マルコムじいさんに切ない気持ちになり、暖かい目で観てしまうのはナゼ?老いって哀しいなあ。この映画劇場で観ようと思い忘れ、レビューも忘れ相性悪いなあ。 7点(2003-12-25 20:59:13) 497. フェリックスとローラ 昔からだけどシャルロットは陰のある陰気臭い役が似合います。しかし愛のために死ねるのかと激しい愛をぶつけながら、平凡な女よってなんやねん!女性の心理は解りません。解んないからオンナが好きになるんでしょうなあ。どんなローラであっても受け止めるそれがオトコの器量でしょうか。 7点(2003-12-24 23:52:19) 498. 竜馬の妻とその夫と愛人 竜馬の人間の大きさとおりょうの愛情の深さが笑いの中からも感じられ、ラストのオチも三谷らしくて面白かった。 7点(2003-12-23 19:10:48) 499. フランケンシュタイン(1994) 怪物映画として有名なフランケンシュタインだが本来のイメージはこんな感じなのでは?そこに現代的なアレンジやスピード感、切ないラブストーリーとして面白かった。7点(2003-12-23 15:50:27) 500. CQ 60年代テイストがよく出ていたし、音楽もカッコ良く、好きです。なんか子供の頃「ドラゴンフライ」のような映画って好きだったもんなあ。7点(2003-12-22 13:31:27)
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