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プロフィール
コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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481.  オー!マイDJ あ、そうか、自殺してしまったのは彼女だったのね・・・。イ・ウンジュさん。「永遠の片想い」やこの映画でのクールだけど親しみやすい笑顔を思い返すと、切ないな、悲しいな・・・。さて映画の方はタイトルから受けるイメージと実際の中身とのギャップが凄いです。DJ話と言っていいのかどうかも甚だ疑問。冴えないバス運転手と盲目の女性の物語。半端に田舎な世界に生きる人達が楽しいです。柔道着男とかフラフープ女とか、ヘンな人達が作り出す街が楽しく、そんな中に仲間入りしてゆく感じがいいな、って。でもそこをあんまり大事にしてない事、そして物語が後半に入るとグダグダになってしまう事が惜しいです。運転手の苦悩が全然伝わってこなくて、何をそんなにウジウジしてんの?としか映らなくて。お互いの気持ちが見ている側を置いて勝手に暴走しちゃってるみたいで、なんか醒めちゃいました。UFOの存在も半端だしね。放り出したままで回収してないエピソードも色々ありましたし。ウンジュさんがいいだけに、運転手の役者にあまりに華がなさ過ぎで、見ていてつらいばかりなのが最大の欠点だったかな。それにしても何故韓国映画は雨がよく降るんでしょう? この映画も含めて、雨がモチーフになっている映画が沢山。あと、「アメノナカノ青空」のタイトルの元ネタにもなった内側が青空な傘がこの映画にも出てきましたが、あれって韓国で流行ったのかな?[DVD(字幕)] 5点(2006-11-22 01:04:07)

482.  おばあちゃんの家 《ネタバレ》 うーん、韓国映画はどうしてマジメな映画を撮ると教育映画風、なんでしょうねぇ。これまた学校の体育館で見せられる系シネマ。それにしても凄まじいクソガキさ加減。段々と素直な良い子になってゆくと思うじゃないですか。ところが、ちょっと良い子になった?と思うそばからクソガキリターンズ。そんな状態が1時間半弱の映画で延々と1時間10分ほど。見てる間あばあちゃんが可哀想でクソガキにイライラして、そして気が付けば終わってしまうという、私にとっては癒しも涙もない、イライラ映画になってしまったのでした。靴におしっこかけちゃうとか、靴隠しちゃうとか、新しい靴をダサイって言って履かないとか、多くのエピソードを投げ出しただけで回収していない状態なのも気になれば、シーンとシーンの間が飛んで、今はどういう状態?って考えさせられるのも不親切だなぁ、と。そういう、散文調な方がリアルなのかもしれませんが、やっぱり映画としてのドラマティックな展開は欲しかったな、と思いました。ちなみに私のおばあちゃんは二人とも既にこの世の人ではありませんが、二人ともごく近所に住んでいました。父方のおばあちゃんは孫多すぎで(11人かな?)、兄弟の中では放任気味、愛情薄めだった父の子だったのであんまり相手にされず(孫に対しても贔屓ってあるのね)、母方のおばあちゃんは更に孫多すぎで(こちらは孫12人かな?)、毒舌パワフルおばあちゃんで叱られてばっかりと、おばあちゃんってステキ、って世界にゃ生きてませんでしたなぁ。[DVD(字幕)] 5点(2006-11-13 01:31:28)

483.  間宮兄弟 ほとんど全編を「どこが面白いのか判らない」って意識で見てました。見れない、つまらない、って訳ではないけれど、兄弟にイライラするばかりでなーんの愛着も湧いてこなくて「しょーがねぇなー、あんたらイタイよ、イタ過ぎるよ」って感じでしか見てない状態。まあ、それは多分、個人的に笑うに笑えない、シャレになってない、近親憎悪ってヤツなんでしょうけれどね。さて、森田監督のセンスは、過去のものになりつつある感じがします。昔はそりゃそれぞれの作品のデキはともかく、おしゃれな画を撮る人でしたけど、今はもう邦画界にそういう画ばっかり溢れちゃってて、それが当たり前になってきちゃうと「もっとイイ映画撮る人いるよね」みたいな感じがしちゃって。色々な題材を選んで挑戦的だったりするのはいいんですけど、どうも打率低いカンジがねぇ。それに創作病というか、色々盛り込まないとならないって強迫観念でもあるのか、毎度作品世界が過剰にゴタゴタするのもねぇ(あのゴタゴタ感は『ご町内アルマゲドン』とでも形容したらいいかな)。今回は『メイン・テーマ』的ブチ壊しお遊び映画になってしまう危うさを見せつつも、なんとか抑制されてちょっとヘンな映画ってところに収まりましたが、良くも悪くも『模倣犯』までぶっ飛んだ監督が、こういうフツーな印象の映画を出してくると、それはそれでなんだかしっくり来ない心地の悪さを感じたりして。最後に間宮兄弟の同族として言わせて頂くと、個人的には常盤貴子よりも沢尻エリカよりも北川セーラーマーズ景子のなーんにも考えてなさそう加減が良かったかな。[DVD(邦画)] 5点(2006-11-10 01:23:26)

484.  同い年の家庭教師 《ネタバレ》 くはー、気が付けば『彼女を信じないでください』とこの映画でキム・ハヌル嬢にすっかりコロリっと惚れてしまいましたよ。この映画でクォン・サンウが「田舎娘」ってバカにしてますが、なんつーか野暮ったさがええのよね。もちろん、最大の魅力はなんつっても毎回表情崩れまくり、かわいい顔して変幻自在の顔面演技にありますが。中でも困り顔が最も似合う女優です。それはさておき、でも映画はいまいちでした。前半はサンウの態度が悪いばかりでスッキリしない展開にイライラ、中盤、家庭教師話が展開しだすと面白くなってきますが、後半の恋愛話はなんでそんなにダラけた展開になるの?って感じになって、そしてクライマックスはハチャメチャ。一体なんであんなドタバタ&アクションが必要だったんだか意味不明だったりします。かと思うと唐突に終わっちゃうし。番長だのヤクザだの女子高生だののエピソード、もう少し整理しちゃって主役二人に絞った方が良かったんじゃないかと思いました。アクションシーンを脱力系で締めくくるハヌル嬢の一撃は最高でしたけど。[DVD(字幕)] 5点(2006-11-08 00:54:11)(良:1票)

485.  いちばんきれいな水 《ネタバレ》 とっても面白くてキレイで感動的なハナシになりそうな題材なのに、こうも平凡な映画になってしまったとは。ションボリ。『11年間眠ったままだった女の子。ある日突然目を覚ました彼女は、妹よりも幼い心を持ったお姉さんとして妹を悩ます事になるのでした。』こうストーリーを書くと、色々とステキな映画の世界を空想できるんですけれど、実際は盛り上がらない脚本と、平凡な演出と、ありきたりなカメラと、画面に合っていない音楽とで、結果はそこら辺にごろごろ転がっていそうな毎度のひとりよがり風のジミな邦画。もっと楽しく弾んでいいハズなのに、もっと幻想的でいいハズなのに。ご都合主義いっぱいの物語でも構わない、って思わせるだけのファンタジーになってないんですよね。最後は『こういう展開だったらイヤだなぁ。でも予定調和の道を進むのならば、そういう終わりになるんだろうなぁ』って通りに落ち着いてしまってガッカリ。そういうお決まりの物語なんか、望んでなかったんですけどねぇ。加藤ローサ、菅野莉央の二人はいい素材なのに、それをあんまり生かしてなかったなぁ。勿体ない。映画館では豊洲でしか見られない(ネット配信されていますが)、豊洲を舞台にした後日談のビデオ撮り短編「夏美のなつ」の方がずっと弾んで楽しくて美しい映画だったり。何より本編よりよっぽど菅野莉央が魅力的に映ってます。ちょうど映画が夕方に終わって、映画の豊洲の景色を追体験できたのが良かったです。「夏美のなつ」込みならば6点かな。[映画館(邦画)] 5点(2006-10-16 00:07:41)(良:2票)

486.  悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 ワリと最近引っ越したので、ちょいとこの感覚って恐かったり。でも住んで無事に28日は越えました。さて、オリジナル版は遠い昔にテレビで見た記憶があって、でも断片的にしか思い出せず、アレはそんなに恐いと思う映画ではなかったなぁ、なんだかホラー映画入門編みたいなヌルい映画だったなぁ、なんて思い出しながら見ていたのですが、今回の映画化はどっきりびっくりこわっ!みたいな。ただのおばけ屋敷風こけおどし以外のナニモノでもありませんけど。「ホーンティング」とか「シャイニング」とか「チェンジリング」「ポルターガイスト」「ヘルハウス」と、連想される映画はいろいろありますが、結局物語に全然ケリが付いてないままに放り出して終了、って展開にはフラストレーション溜まりました。虐殺された原住民と悪の教祖と殺しちゃった長男と殺されちゃった家族の、一体誰の霊がどういう意思を持って現われてきてるのか、ワケワカラン。思わせぶりな背景を設定しただけで、なーんにも考えてないのかいな?って状態。これはホラーの形を借りながら、実は家族というシステムの崩壊の危機を象徴した映画なのだよ、みたいなコトを考えられなくもなさそうですが(テリー・ガー主演の「家族の絆」って映画にも似てます、あれは一応ホラーじゃないですけど)、偏頭痛に悩む私にゃ、深く考えるだけの気力もありゃしないのでした。[DVD(字幕)] 5点(2006-10-14 00:02:18)

487.  あらしのよるに 《ネタバレ》 声優はもっと上手な人達にして欲しかったですねぇ。メイン二人はともかく、脇がひどいや。CGはきちんとマッチさせてなくて動きが不自然な箇所があったり、手描きと合ってなかったり。まあ、でも退屈かなぁ?と思ってましたけど、そうでもなかったです。弱肉強食の世界で異端となってしまったメイとガブが、何よりも友情を大切にする物語。ツッコミどころはあれこれあれど(設定のためのご都合主義的展開のオンパレード)、友情物語に絞られているので二匹のやりとりだけで楽しませて貰えました。自然のルール上、世界そのものを覆す訳にはいきませんから、逃避オチしか選択の余地はないのでしょうけれど(それ以外は悲劇オチですね)。でも、新たな土地でも彼等はあくまで異端であって、お互い以外に受け入れられる事はないのでしょうねぇ。子供向け映画で、そこまでシビアに語る必要はないかな。ガブのキャラクターデザインは類型的でどうなんだろ?って感じましたが、メイは可愛くてイイや。ショタのメイは受に見えて総攻、とか考えるような大人になっちゃダメ。[DVD(邦画)] 5点(2006-10-07 00:50:28)

488.  ディック&ジェーン 復讐は最高! 《ネタバレ》 どうもジム・キャリーの「物語の進行には関係のない芸の見せ場」はジーン・ケリーの「ボクの踊りを見て見て!」に似て、ちょいとジャマくさかったり。デキるサラリーマン役にしちゃあ、リアクションがウザいですよ、って感じ。さて、私がこの映画でいちばん気になったのは、強盗行為に対してのエピソードの回収をしてない部分。いかがわしい店とかコーヒーショップとかはマジで強盗しちゃってるワケで、モロに犯罪者夫婦になってるんですよね。それに対して物語として罰を与えるとまでは行かなくても、ちゃんと後腐れのないオチを与えておいて欲しかったです。クライマックスのややこしい作戦は、あんまりスッキリとせず、もう少し痛快なオチを用意して欲しかったな、と思いました。ジム・キャリーのマンネリな感じよりも、ティア・レオーニの多彩ぶりが楽しめる映画でした。[DVD(字幕)] 5点(2006-10-03 00:32:02)

489.  銀河ヒッチハイク・ガイド(2005) 原作の文庫本を20数年前に読んでいて、ああ、アレの映画化なのね、と思っていたのですが、なんだか頭の中にある物語と異なっていて、れれれ?となってしまいました。一体、ナンの小説と記憶違いしてるんだろう? っていうか、なんでこの物語自体は記憶から抜け落ちているんだろう? さて、そんな記憶のパズルと格闘しながら見たこの映画は、あまり楽しめませんでした。特にコレ!といったキーになる楽しみポイントが見つけられず、最初から最後までずっと退屈なキャラクターなままの主人公アーサーに共感できず。シニカルな笑いのお話ではあるんですけど、その姿勢が心を弾ませる事は最後までありませんでした。潜在的な記憶が、この映画のネタをとうの昔に消化しきっちゃってたのかなぁ? ところでその文庫本は、この間、引越しをした時に本棚に積み重ねた文庫の山の中から出てきて、妹に「レアもんだからネットオークションに出せはいい値段付くかもよ」とあげてしまいましたが、せめてもう一度読み直してからあげれば良かったかなぁ・・・。[DVD(字幕)] 5点(2006-09-27 01:06:47)

490.  がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン 《ネタバレ》 面白かったんですけど、それはもうオリジナル版の面白さをトレースしただけ、という状態で、この映画独自の面白さとしてはちょっとした小ネタだけ(ユニフォームのスポンサーがオリジナル版と同じになると思わせつつ、もっと酷くなるとか)。しかも全てにおいて劣化してしまっているので、これを見るのだったらほぼ同じ物語、細かいエピソードまで殆ど同じなオリジナル版を見れば十分という状態になっています。チームの民族が更に多様になったとか、子供達の言葉が激しく下品になったとか、時代に合わせた表面的な違いがあるだけですからねぇ。変更箇所も下手にキャラクターの役割を分散させた事で盛り上がるべきところが盛り上がらなくなってしまったり(本来ルパスの役割だったところを車椅子のフーパーに分担させてしまってボヤけてしまいました)。でも、なんと言っても役者の個性が薄くなってしまっていて、愛すべきキャラクターに昇華されてゆかないのがツラいです。なんでアマンダがあんなムチムチなんだ?とか、なんでケリーがただの軽い兄ちゃんなんだ?みたいな見た目の違いもありますが、何より表情をちゃんと捉えてないのがガッカリです。バターメーカー、アマンダ、ケリーそれぞれの悲しみが、オリジナル版ではきちんと捉えられてたのに。まあ、古い映画オタクなおじさんがオリジナル版と比較してやいのやいの言うのはウザいだけかもしれませんね。これはこれで別物として楽しめ、みたいな。だけど、ベアーズが帰ってきた!って喜びが、この映画からはちっとも感じられないんだなぁ・・・。[DVD(字幕)] 5点(2006-09-23 01:01:53)

491.  機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛 《ネタバレ》 映像の乱打状態でワケワカランだった前2作よりは微妙に流れのようなモノは存在していたかと思います。一応、キャラクターの心の中身が伝わって来ましたし。しかーし、元の物語がそもそもぐちゃぐちゃでややこしいために、ダイジェストな映画じゃあ余計にぐちゃぐちゃ。エウーゴ、ティターンズ、アクシズの3派が戦うややこしいハナシ、という認識でしたが、実は更に分裂してたりして滅茶苦茶ややこしい状態だったのですねぇ。本当、「Z」以降の「ガンダム」は物語を見せる能力が欠けて、入り組んだ設定をこねくりまわすばかりになってますわぁ。戦闘の中でいちいちMSから降りて語ったり追いかけっこしたりとか、MSの足や手がもげて退却したりって展開は、「ガンダム」お得意パターンではあるんですけど、あんまり繰り返されると、またですかい、って思ってしまいますねぇ。ニュータイプが主流になるとどんどんヘンな話になっていってしまいますし。「みんなの力をオラに分けてくれ!」な展開は、ファンタジーかいな、って。ドラマが盛り上がるシーンでもBGMが戦闘音楽のまんま、みたいな情感のなさ加減もどうかと。がちゃがちゃ展開した上で、ちゃんと終わってないじゃん!で終わる、そんな印象でした。ひたすらガチャガチャしてパタッと終了する状態じゃあ3作見終わっての感慨、みたいなのが湧きません。でも、退屈はしないで見られたので良しとしますか。それにしてもラストのセンスのない歌はどうなっちゃってんだろ?[DVD(邦画)] 5点(2006-09-22 00:07:29)

492.  THE 有頂天ホテル 《ネタバレ》 笑えないなぁ。つーか長過ぎ。コメディに2時間16分って、どうなんでしょ? まずダメだったのが、楽しめないイライラ系エピソード(延々ウソついてる役所広司とか、政治家佐藤浩市の収賄事件だとか、白塗りのままウロウロし続ける支配人伊東四朗だとか)を引っ張り続ける事。イライラ引っ張られるとね、見てるのツラいのですわ。それから登場人物の職業意識の低さ。ホテル従業員が身勝手な行動から騒動に巻き込まれたりするのを見せられたところで、おかしさを感じたりや感情移入したりするよりも、これまたイライラするだけ。この映画のキャラクターの行動は、バカ映画のソレであって、でもバカに徹してはいない、コメディとギャグの境界線が曖昧な感じがします。更にグランドホテル形式の映画を作りましょう、っていうのがモロに判る題材なのに、わざわざ「グランドホテル」を出してしまう無粋さ。しかも画像だけでも無粋なのに、ご丁寧に台詞に出してまで言っちゃう。そのクセ、それぞれのキャラクターのエピソードが1つの大きなうねりに集約されてゆかないのだから、ナニヤッテンノ?と。多少のリンクはすれど、結局はバラバラなまんまラストシーンを迎えて、散漫な印象で終わるって感じで。宣伝なんかではタイムリミットが存在しているような売り方で、それが映画の芯になっているのかと思いましたが、実際には全然リミットに向かっていくような描写はなくて、あくまでバラけていますし。役所広司のドラマはスッパリ切って、彼だけはひたすら事態の収拾に奔走する存在にした方が芯が通ったと思うのですが。三谷作品は、時間と空間とが限定されてこそ生きるんだと思ってましたけれど、これを見てしまうと、それも怪しいカンジかなぁ。オダギリジョーと唐沢寿明というイイ男にああいう髪型をさせてしまう悪意の、その裏にある監督のコンプレックスを邪推する、みたいな楽しみ方はできますけれど。[DVD(邦画)] 5点(2006-09-17 01:01:24)

493.  マダガスカル 《ネタバレ》 題材的に動物モノという安全パイのように見えながら、実際は作品的にたっぷりと難しい問題を抱え込んでしまっている映画でした。まずニューヨーカーな動物が野生で生きていくということをどう捉えるのかという問題、それから本来草食動物と肉食動物が仲良くしている不自然さをどう考えるのかという問題。その両方の問題を描きながらもちゃんとしたケリを付けずに放り出しちゃったような印象。それぞれの結論は「仲間がいれば大丈夫」と「魚食べりゃいいじゃん」。なんてぇ激甘娯楽映画逃げなんだぁ。アイディアは面白かっただけに、着地点がそんなトコでいいんかい?って感じでした。なんだかハイテンションでウザいキャラばかりだし、ハッとするような美しいCGはあるけれど、リアリズムとデフォルメの調和が取れてない気がするし。どうもドリームワークスブランドのアニメは毎回ピンと来ません。それに、アメリカ産アニメに総じて言えるのですが、今回も世界が狭すぎな感じ。ニューヨークを飛び出して海に出てマダガスカルに辿り着く、という巨大スケールなのに、実際に展開する舞台の範囲はちょぼちょぼ。マダガスカルじゃ、原住生物はおサルとハイエナみたいなヤツだけの社会で、他の動物はちょこっと出てくるだけの、全く蚊帳の外状態ですからねぇ。カワイイキャラがちょこちょこと出てくるたびにガボーっと喰われてしまう、っていうブラックな展開の部分、あそここそが本来のこの映画の本質であるべきなんじゃないかな、とは思うんですが、そりゃ子供向けアニメじゃキツ過ぎですか・・・。[DVD(字幕)] 5点(2006-09-11 00:46:18)(良:2票)

494.  サマータイムマシン・ブルース 《ネタバレ》 んー。作品そのものの閉じ加減はスケールなくても別に全然構わないんですけど、内輪受け的な、判る人には判る「踊る」&本広ネタ、なんてのをこれ見よがしに仕込んであると、ああ、またか、って感じになってしまいますねぇ。リンクしてて面白いでしょ?みたいなのは、正直ウザいです。で、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を筆頭とするタイムトラベルものから生まれる疑問点を盛り込みつつ、結局はこれも『細かいコトは気にするな』というところに落ち着いてしまっているので、パラドックスはほっぽり放し。タイムトラベルものでよく生じてしまう『起源の喪失』(タイムマシンの存在を見てそれを参考にタイムマシンを作る)は、突き詰めるとタイムマシンって理論的に絶対ムリ、という結論に達しちゃうんですよね。そんなコトごちゃごちゃ考える映画じゃないですけどね。バカバカしくてハイテンションなノリは楽しいのですが、登場人物がみんな印象に残らないですね。姿カタチはともかく、愛すべき人間、ってレベルまでは描かれてないので、見終わって映画に対する愛着は湧かず。2人のヒロインが結局傍観する立場だったのが残念かな。男達がハイテンション過ぎました。もう少し突飛な伏線を激しく放り出して、それを怒涛の如く収めてくれてたら良かったかな。[DVD(邦画)] 5点(2006-09-05 00:20:25)(良:1票)

495.  ラヴァーズ・キス 《ネタバレ》 最初は何も伝わってこない中身なさそうな会話とエピソードに「あー最悪だ、こりゃツマラん」と思いましたが、2つめのエピソード以降、フツーではない展開が繰り広げられてからは面白くなってきました。何しろひたすらに同性の片想い状態ですからねぇ。もっとも、市川実日子嬢という個人的な拠りどころがなければ見てるのツラかったかな。物語はいいのですが、それを映画のカタチにしてゆく部分であまりにひっかかりが多かったですし。類型的で汚らしい描き方しかできてない「コソコソ話の女子高生」なんか、冷めますって。それにどうも役者の顔よりもカメラワークと画面の色調の方が大切だと思ってるような感じで、技術面がウザいったらありゃしないです。何故そこでカメラが動くのか、その具体的理由を明らかにせよ!みたいな無意味な移動ショットが多いですし、せっかくのロケーションを、ベタベタと人工の色に染めて、その色調が役者の顔をオバケ状態にしちゃってちゃ世話ないです。アップにし過ぎなショットも悪趣味ですし。でも吉田秋生のイメージを排除して見れば、まあまあ退屈はしなかったかなと。どうせ今の邦画にマンガのイメージを上手に再現できる能力などないですからね・・・。[DVD(邦画)] 5点(2006-08-23 00:49:43)

496.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 ラストに至って「あああ!そう来たか!ちょっと感動しちゃったぞ!」って感じだった(ファンタジーだと思わせておいて、SFでした!)んですが、冷静に考えると終わり良ければ全て良しなのかぁ?って。だって全体の90パーセントは、私、だれだれ~んと見てましたもんね。なんていうか、ラストの大きなオチのために、あまりに強引で無理矢理な展開をさせるじゃないですか。死人が甦ったのにそれを当然の如く受け入れてしまったり、記憶喪失だってのに医者に行くでもなく、外界から一切遮断された状態で過ごして、って。それはラストで理由が明かされはするんですけど、ラストまではひたすらヘンなモノを見せられ続けてる感じとしか言い様がありませんでした。もし実は記憶喪失の別人だったらホラーにだって転じちゃいますよね。記憶がないのをいい事に若い女性を自宅に軟禁状態にする親子。キャー! そういう不信感がずーっとつきまとって、ラストでなるほど!ポン!と膝を叩いて、って、じゃあこれはラスト数分間のためにある映画なのかい、と思うと、いい映画だったのかどうか、ちょいと頭をヒネらざるを得ないのですわぁ。怒涛のラストで感動しました~!って裏で、実はパラドックスが生じちゃってたりしてますし。どうして時間いじり系映画はみーんな「細かいコトは気にするな」になっているのでしょう? むー。心で見ずにアタマで見たのが敗因かな・・・。[DVD(邦画)] 5点(2006-08-02 01:44:51)

497.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 最近とんと映画に疎くなってる私はこの映画をタイトルから「カオス理論のバタフライ効果について実験的症例の如く物事を対比させて描く、ちょっと硬派な科学的映画」なんてイメージを勝手に抱いてました。そしたらぜーんぜん違うの。もうびっくり。「記憶が飛ぶって『タイムリープ』かぁ、いや違う、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(特にPART2)の『タイムマシン』の『オーロラの彼方へ』で結局『時をかける少女』だあ!」と。これがバタフライ・エフェクトって言われたら、んー、そうかなぁ?どちらかっていうとパラドックス&平行宇宙でないの?と。現実にはどう考えたって理論的にあり得ない、ファンタジーな物語でございました、って点でもう私の見当違いも甚だしい状態。そういう映画ならそういう映画だ、って最初から割り切って見てれば面白かったのにねぇ。まあ、設定に「えええ?」って箇所もあり(基本が変化構造なのに一部に円環構造が混在していて、一本の映画内に『ターミネーター』と『T2』の矛盾が放置されている状態)、そういうのはどうしたってツッコミ入れざるを得ない訳ですけども。だけど時間操り系の映画はドクが言ってたように「細かい事は気にするな」って見方がいちばんいいんです。牛丼食べようと思って間違えて茶道教室に入っちゃったよーな私が悪いんです。ええ。[DVD(字幕)] 5点(2006-07-27 00:57:45)

498.  M:i:III 《ネタバレ》 悪いヤツがどんだけ悪いのか、どんだけ凄い存在なのか、ちぃとも判らなくて、ハント側だけが大騒ぎしているような印象。それで、多分、映画がほぼ完成した時点で「悪役の存在弱すぎ」って事に気付いたのでしょう。だからクライマックスシーンをメインタイトル前に持ってきて、なんとか悪のイメージを引っ張ろうとした、と。これで実際にはそんなに悪いとかナンとかっていうレベルまで描けてなかった悪役を、とても悪いヤツに思わせて引っ張る事に成功・・・したかに思えたものの、橋のところの対ヘリコプターのサスペンスが、オープニングの存在によって全くサスペンスとして成立しないというチョンボを生み出してしまったのでした(悪役が逃走する事が最初に予告されている以上、ハントがヘリを落とせない事は約束されちゃってる)。脚本の弱さを見せ場と編集でフォローしているようですが、フォローしきれていない気がします。物語を転がしてこそのアクションシーンだと思うんですけどねぇ。それにしても、あんなにすぐ泣いたりキレたりするハント君は、エージェントとして正しい資質を持ってるんでしょうかねぇ?[映画館(字幕)] 5点(2006-06-24 20:08:38)(良:1票)

499.  サンダーバード(2004) やだいやだい!アランは関根勤じゃなきゃやだい! ってな事はともかくとして、サンダーバードの燃えポイントってのは、やっぱりあのメロディと共にカッコイイメカが活躍するシーンにあったりするワケで、基地セットなんぞ与えられた日にゃ、今でもメロディを口ずさみながらキューン、ドドーン、ってな調子で一日中遊べる自信があったりするワケで(それは自信とは言わない)、そこをあんまり大切にしてくれてない点では大チョンボな映画ではあると思うんですよ。あのメロディ自体も鳴ってくれて嬉しい!と思ったけど、なんか微妙に音痴だし。でも、メインタイトルを始めとしてモダンアート風なトーンで飾られた世界はオシャレで、ガチガチのVFXでハードなSFにしちゃうよりは、ちょっと遊びのあるデザインの方が相応しい感じがするので、その点では意外にイイかも。内部メカやコントロールルームあたりは現代的過ぎでハンパなので、もっと全体をモダンアートで統一してくれたら最高だったんですけどね。物語は基地が奪われて取り返す展開がモタモタし過ぎていてじれったく、そんなコトは後半にでもまとめてもらって、前半は発進シーンと国際救助隊の活躍を延々と見せてくれればそれで良かったんですけどねぇ。せめて1号のレール上の横移動見せてくれて、2号のコンテナをばーん!って海に浮かべてくれたら、それだけでも1点上がったんだけどなぁ。[DVD(字幕)] 5点(2006-06-23 00:46:31)

500.  オーメン(2006) 《ネタバレ》 前作は面白いとは思いませんでしたが、一流のスタッフとキャストの仕事ぶりもあって大作の風格を漂わせていました。大したアレンジもされずにリメイクされた今作は、前作のシネスコからビスタへと狭まったのに合わせたように演出も雰囲気も演技も音楽も萎んでB級の空気が漂い、なんだか軽くなったモンだなぁ、と。しかし、これで本来の「オーメン」って映画に相応しいレベルになったと思ってしまったりもして。元々結構ヘンな設定じゃないですか。ワンワンの子供だったり、世界を支配しようとしてるワリに悪魔一派の行動がセコくて一貫性がなかったり。その点、大マジメにベテランが仕事するだけの題材かなぁ?みたいな疑問は、今回抱かなくて済みましたからね(一部のベテラン俳優も元から仕事選ばない人だったりしますし)。この監督さんの作品にある、疑問ありなカメラワークは今回も健在でしたし、安直スプラッタに走ったりもしてますけど、B級ホラーとして割り切って見る分にはアリでしょう。前作に比べてクライマックスがあまりにあっけなかったり、かと思うと前作の表現をそのまま頂いてたり、っていうのはちょっと不満でしたが。それと、現実の出来事とヨハネの黙示録を結びつけて、それを悪魔の仕業にしてしまうのはよろしくないかな。ヨハネの黙示録をよーく読めば、悪魔のせいにしちゃえば済む預言じゃない事は判るハズですからね・・・。[映画館(字幕)] 5点(2006-06-11 23:37:32)

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