みんなのシネマレビュー
sayzinさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
自己紹介

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120

521.  MASAI/マサイ マサイの伝説を元にした脚本を、マサイ族自身が演じた史上初の「劇映画」(「メインキャスト:マサイの戦士」という表記はちょっと違うんじゃないの?)。雨乞いの為に伝説の獅子のタテガミを求めて旅立つ若き戦士達(原題は「マサイ/雨の戦士たち」)には、それぞれ作劇上のオーソドックスなキャラクター設定が施され、演出も通常の映画と変わりありません。しかし、演技の概念が無い彼らには役柄の演じ分けが難しかったのか、それらの設定を活かしたドラマは余り生まれず、最後まで淡々とした行軍が続くので、期待したほど話は楽しめませんでした。また、外見上の見分けも私には難しかった。唯、アフリカのサバンナに映える彼らの神々しい立ち姿は問答無用で美しい。そんなことで、「マサイ初」という意義に5点献上。[試写会(字幕)] 5点(2005-12-17 00:05:12)

522.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 親達の秘密を知ってしまった少年の、友情と勇気の物語(このタイトルは主人公だけでなく、ラストのフィリッポのことも指している)。話自体は比較的オーソドックスながら、映像の力は圧倒的。どこまでも続く黄金色の大地と紺碧の大空。埋もれてしまうほどに実った広大な麦畑の中を、少年達の目線で、彼らが駆け回るのと同じスピードで追い続けるカメラ。これが本作の魅力の80%は占めてると思う。私的には大人の消えた村でのガキ大将の一言、「これを待ってたんだ」に一番共感しました。人の子供は誘拐しても、自分の息子が殴られたと知れば半狂乱になる母。自分の息子を傷つけてしまうと、おたおたと泣きわめく父。主犯格の男の最大の失敗は、子を持つ親を仲間にしてしまったことですね、6点献上。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-17 00:04:50)

523.  僕のスウィング 音楽に取り付かれ、プレイヤーに憧れ、女の子に恋心を抱く。そんな普通の少年の目を通して、本作では観客にも素直にロマ文化の魅力が伝わってきます。基本ストーリーは確かにオーソドックスですけど、その周りに散りばめられたディティールとジプシー音楽がホントに魅力的。貧しくとも、人が集えば直ぐに即興の演奏会になる彼らの暮らしを、私も少年と同じ様にとても羨ましく感じました。ボーイッシュなスウィングの魅力も相当貢献してますが、この映画の一番の成功は「部外者」を主人公に据えて、押し付けがましさを排除したことだと思います。そういったことで、6点献上。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-17 00:04:02)(良:1票)

524.  氷海の伝説 「イヌイットが先祖代々語り継いできたアタナグユアト(原題。足の速い人の意)の伝説に基づく一大叙事詩」とゆー触れ込みで、邦題も当たらずも遠からずなんですけど、話の中身は凄く下世話。可愛らしい顔をした性悪女に簡単にたぶらかされる男の物語です。定住した地域や育んだ文化は違えど、男という生き物の軽薄さに違いは無いってことですかね。「足の速い人」というのも、韋駄天走りで一族の危機を救うとかゆーのではなく、単に逃げ足が速かっただけ。伝説にしては少し情けないと思いました(上映時間も長すぎる)。そんなことで、「イヌイット初」という意義に5点献上。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-17 00:03:39)

525.  ベンゴ オープニングのパーティ・シーンの迫力あるフラメンコ音楽(+中東音楽?)には引き込まれたものの、そこから始まる物語は、人物の相関関係も判り辛くて退屈。何かというと歌や演奏や踊りのシーンが登場するので、トニー・ガトリフとしては当然ジプシー音楽自体に主眼があったんだと思う。でも、スケールの小さなヤクザの抗争(でいいのか?)という背景とフラメンコの繋がりも良く判らず、【永遠】さんご指摘の通り、私も古臭いヤクザ映画みたいな印象を受けました。音楽シーンが無ければ最後まで観られなかったでしょう。そういうことで、本物のフラメンコに+1点して、4点献上。[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-12-17 00:03:16)

526.  ビヨンド・サイレンス 身障者を描く視点に於いては、我が国と欧米諸国との格差を思い知らされることも度々ですけど、ドイツ製の本作も例外ではありません。この映画では聴覚障害者を取り巻く状況と彼らの心情が丁寧に、そして忌憚なく描かれてます。主人公の環境は、両親の障害が明らかに負担になってます。しかし彼女の「負担」は、商店の子供が学校の終わった後に店の手伝いをさせられる様なもんで、全く大したことじゃありません。進路を巡る親子の対立なんて珍しくもない話。そして父親と実家の確執も、親を誤解し兄弟に嫉妬するという至極ありふれた関係。ここには身障者と健常者の違いは見当たりません。だったら身障者を登場させる意味が無い様な気もしますが、本作では何より、この「普通さ」が素晴らしいのです、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-17 00:02:51)(良:1票)

527.  キング・ソロモン(1950) 映画の冒頭(最後だったかな?)、撮影に協力したアフリカ各国への謝辞が出るんですけど、正に「国」を挙げての協力体制がこのロケを可能にしたんだなぁと納得。雄大なアフリカの風景を捉えた総天然色が美しく、撮影の安全性と動物保護の観点から、現在では到底撮影不可能だと思われる危険なシーンが満載。この迫力は「ジュマンジ」なんかの比じゃありません。CG映画では味わえないスリルを存分に満喫できます。この作品では、大して活躍しないアラン・クォーターメインもデボラ・カーの美貌も脇役。「本物」を捉えた映像こそが主役です。冒険映画かくあるべし、7点献上。[地上波(字幕)] 7点(2005-12-17 00:01:15)

528.  1980(イチキューハチマル) 私にはノスタルジーも勢いも、そして面白さも感じられなかった。商品名等を台詞の端々にちょっと登場させたり、YMOの音楽という記号をちょっと使用しただけで、映画の中に1980年という時代を構築できていたとはとても言えないし、そもそもこの話が1980年である必然性が全く感じられない。それに、いくら狙いがシュール系の馬鹿映画だったとしても、ほとんど物語に関係ないメガネ君に導入部を任せる等、脚本構成もグダグダ過ぎて笑えない。同じ様な中身でも、舞台で生の勢いを体験すれば楽しめるのかもしれませんが、ケラリーノ・サンドロビッチ(今回初めて知りました)という人に「映画演出」の勢いはありませんでした。唯一、少女の様な可愛らしさと大人の女の妖艶さを演じ分けたともさかりえに+1点の、4点献上。[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-12-07 00:12:13)

529.  ミスター・ルーキー 《ネタバレ》 確かに出来の良い作品じゃない。既にミスター・ルーキーが活躍してる所から始まるので、覆面リリーフ登場のカタルシスや突き抜けた馬鹿馬鹿しさを映画から排除してしまってる。また、折角甲子園球場をエキストラで埋めたのに、試合シーンをテレビ中継と同じカメラ・ワークで表現するという勿体無さ。それでも、何故か私は楽しめました。そもそもがファンタジー映画ですから、バースの登場は大いに納得。阪神ファンでもないのに、私も劇中の田淵と一緒に応援してしまいました。ところで「東京ガリバーズ」というチーム名に、邦画界同様の日本野球機構の貧しさを感じずにはおれません(それもこれも渡辺何たらとかいう、老害を撒き散らすだけしか能が無く、経営に失敗したくせに偉そうな、棺桶に両足を突っ込んでる重度の認知症患者の所為か?)。大リーグを舞台にした映画で、例えば“New York Younkers”なんてチーム名はありえませんよ、6点献上。[地上波(字幕)] 6点(2005-12-07 00:08:57)

530.  ジャンプ 基本的にはオランダ映画「ザ・バニシング/消失」と同じで、忽然と失踪した恋人の軌跡を辿るミステリーよりも、「真実を知りたい」欲求に取り付かれた男の精神状態をテーマにしている。しかしこちらの失踪には事件性がないので、原田泰造主演ということもあり、映画はサスペンスやミステリーではなく地味なドラマといった仕上がり。この物語は「別れた元カノを諦める過程」を陰喩してるとも言えますが、いつの時点で諦めがついたのかが有耶無耶な感じだったのと、観た人が最も知りたかった筈の失踪理由が弱いので、映画全体の印象も弱くなってしまったと思います、5点献上。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-07 00:04:15)

531.  ふくろう 見た目は、一幕一場ものの非常にシンプルな舞台劇。中盤までの繰り返しが少しクドいのと、どうしても映画的ダイナミズムに欠けてしまうのがマイナスですけど、それでも充分面白い。タイトル・バックのゾンビ演出がとにかくキャッチー(いきなり何が始まるのかと思った)。大竹しのぶとの二人芝居を強いられた伊藤歩には酷な感じもしましたが、超ベテラン監督はそんな彼女にも抜かり無く見せ場を用意していた。それが、物語上は全く必要ない彼女のオール・ヌード。もちろん観客へのサービスですけど、これは同時に伊藤歩本人へのサービスでもある。23歳の裸体の輝きが、大女優の名演技に匹敵する程の存在感を彼女に与え、映画にもバランスを与えた。これぞ名演出! この方、まだ終わってなかったんですね、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-07 00:03:50)(良:1票)

532.  アイデン&ティティ みうらじゅんが悪いのか、クドカンが悪いのか、田口トモロヲが悪いのか…。「理想と現実の狭間でもがき苦しむ青春」というテーマを語るのに格好の題材であるにも関わらず、悶々とした現実ばかりが綴られる脚本。「プロジェクトX」のナレーションの如く淡々とした演出。もちろん予算も無いから当時の風俗を充分に再現することも出来ない。一応はメジャー・デヴューして1曲は売れたバンドなんだから、その華やかな部分と現実とのギャップを主人公のジレンマとして、私はヴィジュアルで見せて貰いたかったです。ボブ・デュランも出し過ぎ。ま、つまらなくはなかったので、5点献上。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-07 00:03:29)

533.  ロボコン 【2円・南】さんのお書きの如く、ガンツ先生からお叱りを受けるのは間違いない出来。「高専」と「ロボコン」という魅力的な題材を与えられたにも関わらず、この古厩智之という人は全くそこに踏み込んで行こうとしない。これでは、実態を知る者が絶対的少数派である筈の高等専門学校が一体どういう所で、彼等はどういう学生達なのかがさっぱり判らない。ストーリーラインやキャラクター配置は陳腐極まりないのに、そこに何の工夫もせず、淡々と演出することを由とする邦画の悪癖に準ずるだけの無能さ(少しは「スウィングガールズ」を見習え)。主人公がロボコンに巻き込まれる過程も一瞬の会話だけで済ます手抜き振り。旬のアイドル女優を魅力的に撮影する位の気さえ遣えない。従ってガンツ先生に成り代わり、3点献上。[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-12-07 00:02:43)

534.  Laundry ランドリー 知的障害者が周囲の人間を癒していくファンタジック・ストーリーってのはハリウッドの十八番ですけど、日本製のこの手のジャンルとしては珍しく、ハリウッドの作劇に匹敵する完成度だと思いました。最小限で的確な人物配置と丁寧な演出。ファンタジーとリアリティの程好いブレンド(本作ではセックスを排除したことが奏功してます)。ラスト・シーンは、タイトル通り心洗われる爽やかさです。確かに窪塚洋介の演技は代わり映えしませんが、適役と言えば適役。また、がたいがでかく、キリッとした美人の小雪がミスキャストっぽい感じもしましたが、明らかに窪塚より外見的に大人で、しっかりしてそうに見えることがこのヒロインの必須条件。そう考えれば彼女もこの上ない適役でした(何よりスクリーン映えしますしね)、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-07 00:01:54)

535.  仄暗い水の底から ホラー色はこちらが少々上回ってるものの、贅沢でハイセンスな映像は当然として、脚本構成上も圧倒的に「ダーク・ウォーター」の方が出来が良いです(従って、これから観ようという方にはこちらではなく「ダーク~」をお薦めします)。妄想と現実を描かず、最初から一本調子にホラーとして話が進んでは却って退屈。ホラー映画も一種のファンタジー映画なんですから、現実的なディティールや現実との接点をもう少し大事にして欲しいと思いました。それにしてもクライマックスは、こんな小さな子に容赦なく大量の水を浴びせて大丈夫かと心配しちゃいました。そんな訳で、4点献上。[地上波(字幕)] 4点(2005-12-07 00:01:28)

536.  溺れる魚 シリアス描写からコメディ映画へ、馬鹿映画からマジ演技へと、全く掴み所の無いまま進んでいく。最後はおちゃらけて終わり。新旧で言えば新しい映画とも言えますが、狙い所が極端に狭いと思う。真剣に観ようとすると肩透かしを食らい、笑おうとするとツボを外され、私はとても着いてけませんでした。馬鹿映画とふざけた映画は違うとも思うし…。この堤幸彦という人、もしこんなことを続けていくのであれば特異な映像作家として、一生に1本位は知る人ぞ知るカルト作品を完成させることが出来るかもしれません。でも、映画監督としては一生メジャーになれないでしょう、3点献上。[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-12-07 00:01:03)

537.  ロード・オブ・ウォー 実在の武器商人をモデルにしたという、シニカルな「ブロウ」風の実録ドラマ。モノローグが多すぎるのと、序盤の事業拡大がとんとん拍子に進みすぎる(一体「仕入れ」の元手はどっから来たんだ?)のが玉に瑕ですけど、各登場人物が要所要所で喋る台詞も一々考えさせるものがありますし、国際情勢と武器拡散の非情な現実を巧みに娯楽映画に仕上げてあると思います。特に、生産・流通した武器がどういう結果をもたらすのかを、一発の銃弾の視点で追った「チャーリーとチョコレート工場」も真っ青のタイトル・バックが素晴らしい。ラストで主人公は、自分の商売を「必要悪」だと言いますが、悪を必要としなければならない社会システムを憂えずにはおれません。しかし、我々は正にこういう世界に生きているのです、7点献上。[試写会(字幕)] 7点(2005-12-02 00:14:56)

538.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 巻頭はまるでゴシック・ホラー。お馴染みのテーマ曲も使われず、全体的に雰囲気も映像も暗くなって、既に子供向けじゃなくなってる気が…。しかし本作は、「アズガバンの囚人」レベルには(ファン以外の)大人を楽しませることも出来ないと思う。次から次へと駆け足でイベントだけは消化していきますが、「秘密の部屋」程じゃないにしろ、私は結構退屈してしまいました。CMで強調してた「恋愛パート」もほんの一瞬(エマ・ワトソンちゃんも10人並のルックスになっちゃったし)。とにかく、この映画の芯を一本通す様な本筋が全然見えてこない。これまでは全て物語のキーとなる物(者)がタイトルを飾ってきましたが、今回の「炎のゴブレット」は完全に脇のアイテム。このことが物語上の元々の欠陥を端的に表してると思う、4点献上。[映画館(字幕)] 4点(2005-12-02 00:11:42)

539.  愛と精霊の家 結構なオールスター・キャストで激動の歴史を描く大河ドラマというのは好みのジャンルですけど、私も期待程は楽しめませんでした。主要キャストを英米人にしてチリの歴史を描く、デンマーク人が監督・脚本の英語作品という、良く言えば国際的な、しかし悪く言えば趣旨の良く判らない作品プロフィールそのままに、物語の趣旨も良く判らないまま終了してしまいました。基本的にはジェレミー・アイアンズの一代記で間違いないんでしょうけど、「精霊の家」というタイトルにしてる位ですから、元々のメリル・ストリープの役はもっと重要だったんじゃないでしょうか。その他の家族のエピソードが有りがちな分、たぶん彼女の役割が最も重要な物語上のポイントだった筈。何か肝心な部分を飛ばされてしまった様な印象です、4点献上。[ビデオ(字幕)] 4点(2005-12-02 00:06:06)

540.  ザ・コーポレーション (長々と失礼します) 「法人」とは、法律の規定により「人」としての権利能力を付与された団体を言う。ならば、人としての権利能力を持った法人である「企業」の「人格」を分析してみたら…というのがこのドキュメンタリーの趣旨。様々なケース・スタディと有識者へのインタヴューで綴られる本作は、凄く真面目な「ザ・ビッグ・ワン」(本編中でもマイケル・ムーアのインタヴューと共に引用されてます)かハイセンスな「NHKスペシャル」といった印象。2時間半近くを飽きずに観せてくれる力作だとは思いましたが、FBIのプロファイラーに「サイコパス」と断じられるグローバル企業の人格を形成するファクターとして、本作にはコンシューマーの影響力が決定的に欠けている。この映画でのコンシューマーは搾取される被害者か、マーケティングで簡単に洗脳される白痴。しかし企業活動のほとんどは、オーナー(株主)のオーダー以上にカスタマーのニーズに沿って行われているのです。従って、企業が精神病質者であるならば、それは我々一人々々が精神病質者であるということに他なりません。構造計算書偽造事件でも判る通り、その更生治療には安くないコストが伴いますが、果たして我々は、身銭を切ってそれを払う覚悟があるのでしょうか? 6点献上。[試写会(字幕)] 6点(2005-12-02 00:04:14)

040.17%
1351.46%
2793.30%
326911.24%
438015.87%
553122.18%
664126.78%
733814.12%
8823.43%
9241.00%
10110.46%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS