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プロフィール
コメント数 914
性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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521.  ムーンウォーカー 実はビデオを持っている。実は彼に対して深く関心を持っており、過去2回の「マイケルジャクソン期」を経てDVD複数を所有して現在に至る。「次に何をやらかしてくれるか」という点で、昔のダイアナ妃より興味がある。それでこれ、SF映画になっている部分、いろいろ問題ありますね。ラトーヤが「自分の虐待された時代を思い出させる」と非難したり。全知全能で子供のアイドルなマイケル、こんなもの臆面もなく公開してしまうところが病んでいる。マイケルの場合、すでに「病んでいる」状態を超越して「個性」で通してしまおうというのもすごい。(別の)映画の主題歌になった「CHILD HOOD」では堂々と「みんな僕が病んでるというけど、非難する前に僕を愛そうと努力してくれよ」なんてこと、もはや仮面と化した顔で歌うし。これかなり怖かったです。ともあれ「ムーン ウォーカー」では、己の稚拙な内面を恥ずかしげもなく映像化して誰もに「病んでいる」ことを分からせてくれたマイケル。ちなみに個人的にはスリラーのころの顔が最も美しいと思っていますが。あのころの顔のまま行った方が、彼の芸能生活は有利になったに違いない。[ビデオ(字幕)] 4点(2006-03-04 23:56:27)

522.  霊 リョン 《ネタバレ》 ストーリー頼みで演出はテキトー。テンポが悪いし、無駄なシーンが多く、撮り方は全体的にTVドラマのようだ。怖いかといったらほとんど怖くない。霊らしきものがあまりにもハッキリと出てきてしまうので、「そうですか、撮影中なんですね」といった感じしかもてぬ。ヒロインは木村佳乃似であるが整形(鼻付近)の感もあり。お母さんはあまりにもハマっていてなかなかのものだった。ストーリーはまあまあなので違う監督さんが撮ったらそれなりになったろうに。[DVD(字幕)] 4点(2006-03-04 22:34:39)

523.  南極日誌 《ネタバレ》 満員電車に乗っていると、サイコになってしまいそうな時がありませんか。私はしばしばあります。すべて動物には、適正な分布密度というものがあるのでしょう。それでこの映画の冒頭。雪原をゆく隊列。6つの人影と赤いボート。彼らのほかには何も無い。これだけで、か弱き人間の姿が愛しく見えてくる。彼らとて、同じはず。他に何もないからこそ、本来はお互いを愛しく思うはずなのだ。そこに異変が起こり、状況はしだいに「イベントホライゾン」と化す。しかしここでは、化け物が直接的な危害をおよぼすことはなく、すべて「何か」を見たり聞いたりした人間の成せる行動によって破滅が進んでいく。古い日誌が見つかったとて、小屋に死体があったとて、それらが直接襲ってきたわけではない。すると、「すべては妄想幻覚」という見方もできることになる。一方で日誌が見つかる以前の平和な状況下でも「異物」の描写場面が挿入されており、「南極には何か(魔物)がいる」という見方を完全に消せるわけでもない。観客に委ねている部分も多いといえる。 隊長の最後の謎の言葉、「お前が俺を止めるべきだったんだ」とは何を意味しているのか。隊長以外の5人のうち、それぞれの役目を考えると、副隊長は補佐、救助のプロ、食料担当、町役場勤務はビデオと機械担当、下っ端のミンジェには定かな役割が設定されていない。つまりミンジェに振られた役割は「息子」の代わりということであろう(隊長にとって)。自分のヘタレさに負けて自殺した(と隊長は思っている)息子を許せず、息子を鍛える代わりに隊員たちに異常なまでのマッチョを求める隊長。その隊長を止めることができるのは、「死んだ息子」の代わりであるミンジェしか居なかった。 ラスト到達不能地点(なのか本当に?)での日没シーンの恐怖といったら、ここの場面を撮るために作った映画といってもよい。圧倒的な「無」、あるのは雪だけで、生き物は自分一人。しかももうすぐ真っ暗になって当分(自分が生きている間中)日は昇らない。なんという「無」の恐怖。「孤独」を「恐怖」と感じさせる描き方は秀逸であった。 「遊星からの物体X」のラストはまだしも「2人」であったので、ここまでの恐怖感は描かれていなかった。ホラー要素は不要という見方もあろうが、「謎」を盛り込んだ内容は私的には好感がもてる。日本人による音楽も秀逸。それにしても韓国映画は資金力があるなあ。[DVD(字幕)] 8点(2006-03-04 13:13:12)(良:3票) 《改行有》

524.  愛は危険な香り これ好きだったんです。もはや埋もれた作品となり果てていることが悲しい。なんでかなあ。カントクが有名じゃないからかな。ともあれ、これはシワひとつないプリプリイケイケ時代のダイアンレインを最も魅力的に撮った映画といえましょう。ショウウィンドーのデコレーターであるダイアンが、自分から精力的に仕事を売り込むうえに、毎回毎回、セクシーでビューティフルなデコレーションを作ってしまう。→ヒロインは「都会に住む自覚的な現代女性」であるところがよいですね。ま、このままいくと、堂々の負け犬へ進みそうだが。そしてまた、体力仕事であるにもかかわらず、ハミ乳すれすれなセクシー衣装で仕事に励んだりする。そんなカッコしているからバスの中で痴漢にあうんだよー。衣装もヘアスタイルもとっかえひっかえ、ダイアンの都会的な魅力をこれでもかと見せまくります。それでまた、住んでる部屋がカッコいいことといったら。とんでもなく広いワンルーム。そんでワードローブがダーッと並べてあってその中に何気にバスタブもあるし!この部屋にあこがれましたよ。日本人のOLで、こういうところに住むには年収どのくらいあればいいワケ。このころ自分は20㎡くらいのところに住んでたし。誰がなんと言おうとやっぱり日本は貧乏だ、と思った瞬間です。女性の一人暮しの描き方も、リアルでした。ほら、セキュリティに外敵の危険を感じた時って、なぜか急にふだんは放ってある掃除とか家事に精を出したりするじゃない?経験あるしよくわかる。これって女の本能なのか、洋の東西を問わなかったのね。これまた、ちまちまと掃除機なんてかけないで、コンクリの床にザーッと水を流してモップでごしごし。カッコいいね。たぶん、男の子も映画の中の主人公の生活スタイルに自分の理想を見つけると思うけど、私の場合はこれなんか強烈でしたね。そんであの猿顔のボーイフレンド。それはないでしょうよ。これだけおしゃれな人生なのにい。しかもブリーフをはくな、白いブリーフをー!(確か白だったと記憶している)あの猿顔としょぼいストーリーは無視して、おしゃれでアートな雰囲気を楽しむ映画です。女性の方必見です。ダイアン・レインは女性に支持されるという稀有な魅力をもつ女優さんです。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-02 21:18:27)

525.  ライディング・ザ・ブレット 《ネタバレ》 冒頭ほんの数分だけどマックス・ヘッドルームのマットが出ている。老けたなあ。それはともかく。キング原作のこの作品は、男の子たちが「死のスリル」と戯れたがることについて描いているようだ。アラン・パーカーというどっかで聞いたような名前の主人公の男の子。彼はお行儀が悪いだけで、普通にヘタレな男の子である。ほとんどすべての男の子はヘタレと決まっているからである。そして男の子は「死のスリル」と戯れがちだ。なぜかというと、橋本治風にいうなら、男の子には生理が来ないからである。下世話な話をしないと説明できないので申し訳ないけれど、これが本当の事だ。生理というのは、本人の意思に関係なく無理やりに訪れる。自分の意思でコントロールすることはできない。男の子の射精と根本的に違うのはここのところだ。生理とは「おまえは生きているぞ。忘れるな。」という「確認を求められる」現象なのだ。「そうか。不本意ながらやっぱり生きているのか。」女の子はほぼ毎月それを繰り返しているのだ。男の子と比べてヘタレなはずがなかろう。女の子が「死のスリル」と戯れる必要がない理由はこれである。男の子はこれがないので、しばしば「自分が本当に生きているのか」について確認する必要があるらしい。この作品はそのことについて言っていると思う。亡霊のジョージが、「彼女をBULLETに誘ったが生理なので断られた」と言うが、これが端的に現している。BULLETに乗ることは「死のスリルを味わう」行為でありすなわち「生の確認」なのであるが、「彼女」は「生理」があるので、そんなもの必要ないのだ。ラストにキングらしい説教くささがあるが、これはどこまでも男の子の話であり、とりあえず「女の子」には必要のない教訓である。[DVD(字幕)] 7点(2006-03-02 21:16:33)

526.  クローン・オブ・エイダ 《ネタバレ》 この監督さんのことは全く知らないし、1回目視聴後はエイダがティルダ・スウィントンだということすら気付かなかった。これはもしかして、何回見ても、エイダとの交信が可能になった仕組みはわからないようになっているのでは?ラストで子供にエイダの記憶が移植されていることが判明するが、その理由も。私の貧しい想像では、どうにかしてエイダのDNAを手に入れて、その並列を打ちこんだあげく、自分のDNA情報をなんらかの形で組み合わせたのか?もうそれは他のレビュワーさんにおまかせしたい。 ともかく死んだ人間の情報を集めて「育てゲー」をやってるようなものと思おう。このエイダが次から次へとものすごい哲学的な深いことを言うんだわ。とくに終盤。いちいちポーズにして「今の言葉の意味は…」とかみしめてから、次のセリフに行かないとついていけないくらいだわ。これはたぶんかなりフェミニズムな映画で、エイダを「全く新しい女性像」として描いている。男や子供になんら価値を感じず「他のもの(研究)」に取り付かれている女性。エイダが「名を残す」ことをしきりと希望するのは、逆に「女が名を残せない透明人間のような存在」であったことを言っている。つまりはエイダの生きた時代、女とは子孫製造マシーンであり、歩く「内助の功」であった。エイダは「透明人間」でなく「人間」として成功したかった。男と同じ肉体的時間的条件で研究がしたかった。才能ある女性なら当然思うことだ。でもできなかった。けれどラストで「自分の人生には不満足だけど死んでいく」ことを選ぶ。 「死があるからこそ生きることはすばらしい」この言葉、よくよく考えても分からないほど深い。エイダがもしもこの作品の通りの女性だったとしたなら、生まれるのが100年以上早すぎたということだ。いつの時代も、早く生まれすぎた人間は一生苦しんで生きる。その人生は本人にとっては「悲劇」そのものだが、他人からは「天才」または「変人」と呼ばれる。 ティルダのビクトリア朝的な美しさ、入魂の演技は文句無しだが、主役の女優さんのカギ鼻にどうしてもなじめなかったので彼女に感情移入できなかった。ショートカットにしてからなおさらコワい。魔女顔だと思う。[DVD(字幕)] 8点(2006-03-02 21:14:52)《改行有》

527.  ドラキュリアIII 鮮血の十字架 《ネタバレ》 ああなんてこと。あのストイックなユフィジ神父がああ。あんな変な女のためにー。あまりにもしょぼい3部作のラスト。この金のかけなさは、女優さんの容貌の微妙さによく現れている。あんなのジェイソンの相手役にするな。私が許さん。そんでまた、力いっぱいのジェイソンの演技が悲しくなるほどしょぼい脚本演出撮影音声編集。 私はジェイソン・スコット・リーは現在この世で最も美しいアジア人男性と認定しているのに。百歩譲ってあのラストで行くならばー、あの女優さんではダメだってば。京都の寺とかでビデオを片手に持っていそうなフツーの白人女性じゃないかあ。ダメダメダメー。[DVD(字幕)] 5点(2006-03-02 21:12:25)《改行有》

528.  ラストエンペラー 頂点から底辺まで転げ落ちたその転落の距離のあまりの深さに、誰もがふいをつかれ頭を垂れてしまう、そんな作品。これをぜひとも見せたかったその人は、昭和天皇、というならあまりに残酷でしょうか。でも存在しなかったもう一人のあなたかもしれないのです。[DVD(字幕)] 7点(2006-02-27 21:55:22)

529.  シェルタリング・スカイ 《ネタバレ》 音楽がストーリーと合ってない。もっと客観的でさめた感じでいいし、もっといえばあんまり無い方がいい。ことさらに人物の心情を音楽ばっかりで盛り上げすぎ。 ポートが映画の最初から人生に疲れていること(働きもしないのに)、何かを恐れていること、定住したくないこと、無計画なこと、これにはなにか原因があるのだろう。明らかにおかしいのは夫の方で、キットが「自分は夫のお荷物」と言うのは思っていたのと逆のことを言ってしまったので、ポートこそがキットのお荷物になっている。これは下世話に考えると「ポートはEDである」というのが自然なのだが。ベルトリッチの言う「カミュの読みすぎ」よりも「健康なのにEDになった」→「寝室を別にした」→「妻が他の男と寝ないか不安かつスリリング」というのが自然だが。 ポートがやたらに「僕にとって愛とは君に対する愛」だの「君の為に生きてきた」だの歯の浮くようなことを結婚10年の妻に向かってしつこく語るが、男性がこういう行動に出るのは肉体的な満足を与えられないからとしか思えないが。しかしサイクリングの野外Hシーンでそれも打ち消されたかに思えるが、その最中のキットの冷静さはいったいなんなのか。現地の男とのHの時とは全然違うんだけど。「EDになった」→「肉体の衰えを感じた」→「死が近づいたと感じる」→「神様を信じられないので、死んだら無になってしまうと思うと怖くてしかたない」→「防護壁である空の向こうは無である」? キャラバンに合流した以降のキットは、まさに「愛するお荷物」から解き放たれたように思える。文字通り小さなトランク以外の「お荷物」は捨ててきたし。健康なうちから「死の恐怖」に取り付かれていた夫は、愛していても「お荷物」だったんだと思う。お金の心配も仕事のストレスも家族関係のストレスも戦争の心配も病気も設定されていないのに「死の恐怖」に取り付かれるポート、私はこの夫の「鬱」のそもそもの原因はED以外にはあり得ないと考える。 しかしあの下品な白人のおばさんが言うように、夫婦の中でどんなに複雑な事情があったとて、この二人はハタから見たら「あのステキなご夫婦」に違いないのである。このセリフこそが最大の皮肉であり、観客を現実世界に引き戻すカギだ。[DVD(字幕)] 7点(2006-02-26 20:23:25)(良:1票) 《改行有》

530.  スーパーサイズ・ミー これは傑作。新種のマイケル・ムーアと思いきや、モーガンというやつは、なかなかいい男なんだ。ルックスもGOODだし、個人的にこの人の英語の発音がとても好きだ。どういう経歴の人か知らないが。こんな内容で、最初から最後までほとんど一人出ずっぱりで抵抗なく見られるのは、モーガンがいい男だから(ムーアならムリ)。 それでまあ、以下の2点のことを感じた。「アメリカ人は何を食べたら体にいいか自分で分からないほどバカなのか」栄養成分表を見ないと、体にいいか悪いかわからないというのは、動物としての本能が退化しておる。犬だって猫だって、「草が必要」と体が要求すれば勝手に食べてる。なおかつ、1日に平均1.6キロしか歩かないとか、「カロリー」の意味を知らないとか、学校のランチの配給とか、恐るべき実態である。古来から日本人にとって、自分の体は自然の一部であった。西洋人にとっては、「神様から借りている乗り物」であるらしいが、前々から自分の体を「モノ扱い」する人々よのう、とは思っていたが。この違いは「畏れ」の有無と思う。 2点目、「ホモサピエンスは放っておけば炭水化物と脂肪ばっかり摂りたがる生き物なのか」2年くらい前、「ナショナルジオグラフィック」で「太りゆく人類」というものすごい題名の特集があった。それによると、人類は過剰なカロリーを摂取するようになったが、その増えた分はほとんど炭水化物と脂肪であるという。まさにこの作品のテーマとかぶっている。タイムリーなテーマとはいえ、マクドナルドを攻撃するという、こんな作品がよく作れたものだ。まさか「新種の広告」ではないだろう。ヘラヘラ笑っているモーガンの態度もいいし、「ロックンロールマクドナルド」などの挿入曲も爆笑。「スーパーサイズ ミー」というネーミングも皮肉で絶妙だ。オリジナルとおぼしきイラストが怖い。彼女がベジタリアンでよかったね。ちなみに私自身はマクドナルドはおいしいと思わない。スナック菓子と糖分の入った飲料はいっさい摂らない。なぜなら体が嫌がっているから。[DVD(字幕)] 8点(2006-02-26 12:31:22)(良:1票) 《改行有》

531.  コーチ・カーター 《ネタバレ》 「プライド 栄光への絆」「僕はラジオ」などのスポ根実話ものを見てきたが、「人間として」評価するならばこのケン・カーター本人こそが最もすばらしい。(映画としてのインパクトは「プライド」が勝るが、そこは監督ピーター・バーグの力量と思う)「プライド」のコーチは「男性性」を教え、「僕はラジオ」のコーチは「社会性(弱者との共存)」を教えたが、カーターはバスケットのコーチなのに、「バスケばっかりやってるんじゃない。勉強しろ」とか言う。「んん?バスケ映画じゃなかったの」そう、これは大変に政治的なテーマを描いた作品なのだった。もっといえば、「階層社会における底辺の若者を啓蒙する」目的があると思われる。もっといえば、「貧乏な黒人の少年よ、這い上がりたければ勉強して大学に行け」なのだった。もっといえば、「お前らのような貧乏人の子供は、犯罪者になりたくなければ、勉強するしか幸福へのキップはないのだぞ」なのだった。ケン・カーターは、おせっかいながら全くもって、まともなことを言っているだけなのだ。それが通用しないリッチモンドの地域社会のほうが当然におかしい。おかしいけど、「正しい」と思って主張しつづけたケン・カーター、その人がすごい。「父性」という意味ではこれ以上のものはないだろう。「バスケが終わったその後の人生全般」を視野に入れているのだ。カーターは、それを教えるために、「マチズモ」でもなく「愛」でもなく「契約(自己責任)」を用いた。「契約」とは「白か黒」。「やる」か「やらないか」。「契約」には「あいまい」などはない。これは「2進法(YES・NO)」であり「一神教」の文化であるから、日本にはもともと無いものだ。高校生のガキに対して強引にそれを用いたところが興味深い。映画としては冗長な部分が多くもっと短くできたと思う。ヒップな音楽は私にはうるさくて不要であった(テーマともあまり関係ないし)。[DVD(字幕)] 6点(2006-02-25 19:14:35)(良:2票)

532.  ビューティフル(2000) 《ネタバレ》 監督さんが、フォレストガンプのおかーさんなんですね。これまでのところ、監督さんが自画自賛している場合は、かなり割り引いて考えたほうが正解のようです。ミニードライバーがミスアメリカ、かなり微妙だ。歌は鳥肌もんですごかったが。彼女の自分中心ぶりが、すごいんだけど、大笑いするような作りではないのね。かなりシニカルに描いているように感じた。ミニードライバー自身は、かなり性格の悪い女と見た。その意味でははまり役だが、ストーリーがユルいのが残念。子連れでミスアメリカ、あり得ない。話がまとまらずグダグダで終わっている。あそこはやっぱり、失格で終わらせるべき。日本では二兎を追うもの一兎をも得ずという。[DVD(字幕)] 6点(2006-02-24 22:22:38)

533.  dot the i ドット・ジ・アイ 《ネタバレ》 バーナビーがキットの部屋に生きて現れた時に、観客がどぎもを抜かれなければ、ほかにこれといったみどころはないので、「失敗作」ということになる。ところが作り手が思っているほどびっくりしなかったんだよなあ。なぜだろ。そのうえ、現れたバーナビーはダラダラダラダラしゃべりまくって、ここの場面も説明が多すぎる。その後の復讐劇は、見せ方が長すぎた。あんなに説明チックに見せれば見せるほどシラッとしてくるばかり。もっと後半の説明を削れば、謎めいた佳作になったかもしれんのに。大ブレイクのガエル君は、なんにしても身長が足りなすぎる。トムクルーズ以下ではないだろうか。シークレットシューズをはいて、上半身の筋肉増強を勧めたい。主役の女優さんは、驚異の化粧映え女でおどろいた。ちょっとケイトウィンスレット似。それにしても、「エターナルサンシャイン」といい、こういう壊れた女を珍重する傾向って、いったいなんなのか、女の私には理解できぬ。こういう女たちに対してはなんの共感もない。若い子でマネしちゃう女の子、いるだろうなあ。やめなさい。[DVD(字幕)] 5点(2006-02-24 22:11:06)(良:1票)

534.  プリティ・ブライド 前々から疑問に思っていることがある。なぜハリウッド映画には、「好きな男につっぱっていた女が心を入れ替えて自分をさらけ出してダラダラとコンプレックスを告白してなおかつ求愛して男がそれを受け入れハッピーエンド」なるパターンの話が多いのか?どこらへんにどんな需要があるのか?ドラマとしてはちっとも興味を持てないのだが。タカビーな美人をへこませてやりたいという製作男性陣の復讐心なのか?それとも女から求愛しないといかんというお約束でもあるのか?いいかげんにしてくれないか?ラスト近くでこのテの告白場面が始まると、またかよー、と心の底からうんざりして早送りに励むのであった。[ビデオ(字幕)] 4点(2006-02-22 22:56:17)

535.  ヴァンパイアVS.ゾンビ いやいやいやいやー。これはお金とって見せたらいけないでしょー。即見たことを忘れようと努力するしかない。これ一本だけ見て寝る日の気分の悪さよ。だいたいなんで意味もなく急に生理になる。ピッチブラックのようなオチもないのに。そんで意味もなくレズるな。それにスプラッタが汚い。許せん。私はクリムゾン・キングさんのように心が広くないので誰かに責任とってもらいたくなるこのひどさ。高校の文化祭の自主製作。[DVD(字幕)] 0点(2006-02-22 22:36:52)

536.  ソルジャー(1998) けっこう好きなんです。もっと評価されてもいいと思うけどなあ。カート・ラッセルでは一番の出来ではないだろうか。このもの悲しさよ。愛を知らない男トッド。その瞳に心打たれます。人間兵器だと恐れられ、人を助けても誤解されてしまうせつない男。セリフが少ないことが、悲しい瞳を際立たせます。せつない男代表の「ターミネーター」のビーン以上にせつない。訓練所のシーンも迫力あり。少年期とか怖すぎる。カート・ラッセルのエラの張りおよび悲しい瞳。これにつきます。記憶に残る悲しい瞳№1.[ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-19 22:25:48)(良:1票)

537.  インテリア たぶん去年見た。とにかくしゃべる。そしてもめる。もめてもめてもめまくる。ああうっとうしい。常に誰かが気分を害し、もめまくるのだ。世の中は利害関係に満ちている。たとえ家族であっても。みんながこんなに自己主張しなくてもちょっとだまってればいいじゃないかあ。彼らはわが国のように「隠す」ことを美徳とする文化がないのであろう。日本人の私の感覚でいうと、家族とすらこんなにもめまくる人生は疲れすぎる。体力負け(肉食にはかなわん)。[DVD(字幕)] 7点(2006-02-18 23:29:26)

538.  オープン・ウォーター 《ネタバレ》 んん?「オチなし」「生還者なし」「説明なし」「何の教訓もなし」「やたらな怖がらせ」「ドキュメンタリー風」ってこりゃ、何かに似ているな。そう、「ブレアウィッチ」ですな。 冒頭の夫婦の関係部分とかけっこうシビアで期待してたのに。映画…とはいえない。もちろんドキュメンタリーでもないので…笑えないコント? 「ブレアウィッチ」と違って「助かる」と「死ぬ」以外の結末は選べないので、あとは「無事に救出されて浜辺でカクテルでも飲んでたらそれは実は夢だった」という「ジェイコブ」オチしかないし。しかし視聴後の「船酔い」には苦しめられる。[DVD(字幕)] 3点(2006-02-18 22:32:17)《改行有》

539.  電脳ネットワーク23/マックス・ヘッドルーム<TVM> もしかしてコアなファンの方がいるのかしら。私のようなよそ者がしょっぱなで申し訳無いが、何気に見てみたら、けっこう気に入ったので。この雰囲気好きですねー。弱小TV局のピンクのバスもいいですね。ギョロ目ロン毛の殺し屋も怪しいし。なんでこんなに短いのか残念だ。せめて90分くらいには。それと、「エディスンは死んじまって、画面の中だけで活躍する」てな展開を期待していたのでかなり肩透かし。ぜひとも死んでほしかった(ひどい)。ラストのまとめ方も強引な感じでちょっとさびしい。「マックス」のしゃべりをもっと見たかった。などなど欲求不満状態を呼ぶ作品。リメイクして膨らました展開にならないかな。でもハリウッドはやめて。[DVD(字幕)] 7点(2006-02-18 01:01:06)

540.  アイ,ロボット はっきり言って、大人向けに作られた作品ではない。ターゲットはずばりティーンエイジャー。アシモフの作った「3原則」というジレンマも、主題としなければ話が成り立たないのに「脇役」扱いされているし。それに、過去の色々な作品からのパクリのつぎはぎが目立つ。「しゃべる大看板」は「ブレードランナー」、「サニー」は「A.I.」(特別に丁寧に作られた男の子)、「お菓子をつくるばあさん」は「マトリックス」、「ヴィキ」は「JM」からなどなどなど。ベースはもちろん「アンクルトムの小屋」。こういう言い方もどうかと思うが、黒人であるウィルスミスが「トム」から出世して「差別する側(ロボットに対して主人階級)」に立つ主役を演じるのは皮肉だ。「アンクルトムの小屋」の逆は「アラビアのロレンス」「ダンスウィズウルブス」「ラストサムライ」であり、「新奇なストーリー展開」は誠に得がたいようで手垢のついた話を繰り返していることであるなあ。どうしても見なければならない作品でもないが、ウィルスミスの立派な体を鑑賞するには適した作品。彼の今後の課題は「軽さ」を克服して「深み」を出すこと。 サニーの顔面造型の可憐さは誉めておく。[DVD(字幕)] 5点(2006-02-18 00:41:15)

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