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性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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521.  マルコヴィッチの穴 《ネタバレ》 それなりにおもしろかった。 乗り移られる人間(ホスト)を、穴を通してどうやって特定しているのか、そこんとこがイマイチわからない。なんで一人のホストにわざわざ大勢で乗り込んで人格統合するのかもわからない。あと、15分超えのテクはなんなのかもよくわからい。まあ不条理だから。それでもいいけど。後半マルコヴィッチがジョンキューザックの真似演技をしているところがウケた。 あと、そんなにまでして皆が乗り移りたいと思う対象が「俳優マルコヴィッチ」てところが、ジョークと思った。(腹たるんでるし)[DVD(字幕)] 7点(2006-05-16 22:44:59)《改行有》

522.  クローン・オブ・エイダ 《ネタバレ》 この監督さんのことは全く知らないし、1回目視聴後はエイダがティルダ・スウィントンだということすら気付かなかった。これはもしかして、何回見ても、エイダとの交信が可能になった仕組みはわからないようになっているのでは?ラストで子供にエイダの記憶が移植されていることが判明するが、その理由も。私の貧しい想像では、どうにかしてエイダのDNAを手に入れて、その並列を打ちこんだあげく、自分のDNA情報をなんらかの形で組み合わせたのか?もうそれは他のレビュワーさんにおまかせしたい。 ともかく死んだ人間の情報を集めて「育てゲー」をやってるようなものと思おう。このエイダが次から次へとものすごい哲学的な深いことを言うんだわ。とくに終盤。いちいちポーズにして「今の言葉の意味は…」とかみしめてから、次のセリフに行かないとついていけないくらいだわ。これはたぶんかなりフェミニズムな映画で、エイダを「全く新しい女性像」として描いている。男や子供になんら価値を感じず「他のもの(研究)」に取り付かれている女性。エイダが「名を残す」ことをしきりと希望するのは、逆に「女が名を残せない透明人間のような存在」であったことを言っている。つまりはエイダの生きた時代、女とは子孫製造マシーンであり、歩く「内助の功」であった。エイダは「透明人間」でなく「人間」として成功したかった。男と同じ肉体的時間的条件で研究がしたかった。才能ある女性なら当然思うことだ。でもできなかった。けれどラストで「自分の人生には不満足だけど死んでいく」ことを選ぶ。 「死があるからこそ生きることはすばらしい」この言葉、よくよく考えても分からないほど深い。エイダがもしもこの作品の通りの女性だったとしたなら、生まれるのが100年以上早すぎたということだ。いつの時代も、早く生まれすぎた人間は一生苦しんで生きる。その人生は本人にとっては「悲劇」そのものだが、他人からは「天才」または「変人」と呼ばれる。 ティルダのビクトリア朝的な美しさ、入魂の演技は文句無しだが、主役の女優さんのカギ鼻にどうしてもなじめなかったので彼女に感情移入できなかった。ショートカットにしてからなおさらコワい。魔女顔だと思う。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-16 22:43:27)《改行有》

523.  スーパーサイズ・ミー これは傑作。新種のマイケル・ムーアと思いきや、モーガンというやつは、なかなかいい男なんだ。ルックスもGOODだし、個人的にこの人の英語の発音がとても好きだ。どういう経歴の人か知らないが。こんな内容で、最初から最後までほとんど一人出ずっぱりで抵抗なく見られるのは、モーガンがいい男だから(ムーアならムリ)。 それでまあ、以下の2点のことを感じた。「アメリカ人は何を食べたら体にいいか自分で分からないほどバカなのか」栄養成分表を見ないと、体にいいか悪いかわからないというのは、動物としての本能が退化しておる。犬だって猫だって、「草が必要」と体が要求すれば勝手に食べてる。なおかつ、1日に平均1.6キロしか歩かないとか、「カロリー」の意味を知らないとか、学校のランチの配給とか、恐るべき実態である。古来から日本人にとって、自分の体は自然の一部であった。西洋人にとっては、「神様から借りている乗り物」であるらしいが、前々から自分の体を「モノ扱い」する人々よのう、とは思っていたが。この違いは「畏れ」の有無と思う。 2点目、「ホモサピエンスは放っておけば炭水化物と脂肪ばっかり摂りたがる生き物なのか」2年くらい前、「ナショナルジオグラフィック」で「太りゆく人類」というものすごい題名の特集があった。それによると、人類は過剰なカロリーを摂取するようになったが、その増えた分はほとんど炭水化物と脂肪であるという。まさにこの作品のテーマとかぶっている。タイムリーなテーマとはいえ、マクドナルドを攻撃するという、こんな作品がよく作れたものだ。まさか「新種の広告」ではないだろう。ヘラヘラ笑っているモーガンの態度もいいし、「ロックンロールマクドナルド」などの挿入曲も爆笑。「スーパーサイズ ミー」というネーミングも皮肉で絶妙だ。オリジナルとおぼしきイラストが怖い。彼女がベジタリアンでよかったね。ちなみに私自身はマクドナルドはおいしいと思わない。スナック菓子と糖分の入った飲料はいっさい摂らない。なぜなら体が嫌がっているから。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-16 22:41:00)(良:1票) 《改行有》

524.  南極日誌 《ネタバレ》 満員電車に乗っていると、サイコになってしまいそうな時がありませんか。私はしばしばあります。すべて動物には、適正な分布密度というものがあるのでしょう。それでこの映画の冒頭。雪原をゆく隊列。6つの人影と赤いボート。彼らのほかには何も無い。これだけで、か弱き人間の姿が愛しく見えてくる。彼らとて、同じはず。他に何もないからこそ、本来はお互いを愛しく思うはずなのだ。そこに異変が起こり、状況はしだいに「イベントホライゾン」と化す。しかしここでは、化け物が直接的な危害をおよぼすことはなく、すべて「何か」を見たり聞いたりした人間の成せる行動によって破滅が進んでいく。古い日誌が見つかったとて、小屋に死体があったとて、それらが直接襲ってきたわけではない。すると、「すべては妄想幻覚」という見方もできることになる。一方で日誌が見つかる以前の平和な状況下でも「異物」の描写場面が挿入されており、「南極には何か(魔物)がいる」という見方を完全に消せるわけでもない。観客に委ねている部分も多いといえる。 隊長の最後の謎の言葉、「お前が俺を止めるべきだったんだ」とは何を意味しているのか。隊長以外の5人のうち、それぞれの役目を考えると、副隊長は補佐、救助のプロ、食料担当、町役場勤務はビデオと機械担当、下っ端のミンジェには定かな役割が設定されていない。つまりミンジェに振られた役割は「息子」の代わりということであろう(隊長にとって)。自分のヘタレさに負けて自殺した(と隊長は思っている)息子を許せず、息子を鍛える代わりに隊員たちに異常なまでのマッチョを求める隊長。その隊長を止めることができるのは、「死んだ息子」の代わりであるミンジェしか居なかった。 ラスト到達不能地点(なのか本当に?)での日没シーンの恐怖といったら、ここの場面を撮るために作った映画といってもよい。圧倒的な「無」、あるのは雪だけで、生き物は自分一人。しかももうすぐ真っ暗になって当分(自分が生きている間中)日は昇らない。なんという「無」の恐怖。「孤独」を「恐怖」と感じさせる描き方は秀逸であった。 「遊星からの物体X」のラストはまだしも「2人」であったので、ここまでの恐怖感は描かれていなかった。ホラー要素は不要という見方もあろうが、「謎」を盛り込んだ内容は私的には好感がもてる。日本人による音楽も秀逸。それにしても韓国映画は資金力があるなあ。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-16 22:38:43)(良:3票) 《改行有》

525.  スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 昔見たときは、やけに感動に乏しいSFとしか思ってなかった。そして現在。やばい。非常にやばい映画じゃないか。原作の事は知らないが、ベトナム戦争への皮肉てんこもり。「死んだ虫だけがいい虫だ」「先に攻めたのは地球らしい」「虫じゃなく人類が未来永劫支配する」って。虫をベトコン、人類や地球をアメリカに置きかえればまんまだ。 この主人公のジョニーてのは、青2才で、家が金持ちで、頭カラッポでフットボールに燃えて、女にやたら弱くて、どう見てもアメリカそのものとしか思えない。きっと「アメリカ」という国を人で現したらこんなふうだろう。そのジョニーが、民主主義が死んだ社会で軍に入隊して(しかも女目当て)さしたる思想もなく「とにかく死ぬまで戦うのじゃ。そこに人類を脅かすものがある限り」て、間単に思いこむし。んで何の疑問もなくバカ全開でノリノリだし。バーホーベンにはアメリカがそう見えているわけね。Bメロ的なテーマとして「女のほうが一枚上手だよね」てのがあると思ったが、現れた怪物はなんと女性器そのものだし。それいじめるし。ああバーホーベンたら。とにかく最初から最後までものすごく金のかかったジョークだ。キャスパーとデニースなんてお人形感のある(人間ぽくない)2人をチョイスしてさ。映像は終始美麗。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-16 22:35:43)(良:2票) 《改行有》

526.  ベント/堕ちた饗宴 《ネタバレ》 これってマトモにシナリオだけ見ちゃったりすると、その場で死んでしまいたくなるような悲惨な話なのよね。ほんとは、誰かと一緒に見たほうがいいくらいに救いのない映画なのよ。 ずっと前に見たんですけど、TVで紹介されてたので。私は女だし、ゲイでないので、「男のゲイ」の人がこれを見てどんな気持ちになるかと思うと、それだけで胸がつぶれるようだわ。とにかく「否定」とにかく「人格破壊」人間性ゼロ。 映画としては、冒頭の自堕落な雰囲気と、逃亡を始めてから転落しつづけるラストまでのコントラストが巧みですね。あのいいかげん生活を見せたからこそ後半の刑務所が生きる。どこまでも人間であろうとするゲイと、どこまでも非人間的に扱うナチ。ああそれにしてもー、いいじゃないか、ゲイだって。キリスト教やユダヤ教やイスラム教の神様はダメと言ってるけどもー、人にメーワクかけなければ、共存したらいいじゃないか何もそこまでしなくても。というのは日本人の理屈であって、「ダメ」となったらもう人間扱いされないのがあちらの世界。二進法。グレーゾーンなし。 実際にはゲイの知り合いはいないわたしだが、ゲイ差別には反対したい。ゲイを差別する世界観とは、独身の女も子供を持たない女も喫煙する自由も認めないものであろうから。そしてそんな窮屈な世の中はイヤだから。すべての「人間性を否定するもの」を否定しよう。それがこの映画の主張と思う。これは最強のゲイ・ムービーであって、これ以上のインパクトのものはもう作れないでしょう。ブッシュがゲイをいじめたら、ホワイトハウスの前でこれを上演してやれ![DVD(字幕)] 8点(2006-05-16 22:33:33)《改行有》

527.  ソウ2 《ネタバレ》 「13ゴースト」ぽいやたらな絶叫シーンつなぎのカット。 「揺らす」カメラワーク。こんなもの使わないと作品にならないなら造らないほうがいい。 前作の中国系の監督さんとの力量の差大。今回は彼は製作に入っているが、脚本も含め「2」はバウズマン作品ということであろう。 主役のマシューズ刑事のわざとらしさ全開ヤサぐれデカ演技ですでに「イカン」と思ったが。(ダーティーハリーあたりを真似たのでしょうが)とりあえず他の出演者のレベルも「低」だったのでつりあっているという妙なあんばい。おっと息子役だけはまあまあのデキ。 特殊メークも安かったなあ。あと、照明が明るすぎる。ジグソーの不気味な表情など、「顔全部」をくっきり写す必要がどこにあるのじゃ。バウズマンはイカン。センスが足らん。[DVD(字幕)] 5点(2006-05-16 22:31:25)《改行有》

528.  ROCK YOU! ロック・ユー! ヘルゲラントって人は売れセンの脚本家なのね。その作品の顔ぶれだけでもそうそうたるものだなあ。(某ゲームに「ヘルブラント」という強力魔法があり、どうしてもトラップ取得できないのでそれを思い出してしまう)しかしこれは。身分社会で成りあがるってテーマは、「バリー・リンドン」の向こうを張ったと思うなあ。しかしバリーと違って女を利用してヒモになるじゃなくて、スポーツ?の実力と偶然の好意で成りあがるのか。有り得ないが。でも「バリー・リンドン」の質には遠く及ばない。これを見たらやっぱりキューブリックの語り口の辛さ、どこまでもシニカルな目線はスゴいものだと思った。「バリー・リンドン」も長かったが、「カットできるとこがない」長さだった。「ロック・ユー」はこの内容で132分は長すぎると思った。カットできない監督さんは監督としては落ちるんじゃないかと思った。ヒース・レジャーはなかなか姿のよい俳優さんだ。[DVD(字幕)] 6点(2006-04-03 20:42:40)

529.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 ストーリーよく考えましたね。「バックトウーザフューチャー」のパクリとは思わない。しかししかーし、萩尾望都のパクリじゃーん。萩尾ファンなら納得ですね。ちょっと古いけど「銀の三角」。もつれた糸をほどこうとして、正体不明のラグトーリンが時を遡っては何度もやり直しをしてみるあの話。アメちゃんが萩尾望都読んでるとは思えないけどなー。だけどおんなじだよ。思えばシュワちゃんの「シックスデイズ」は「A-A´」のパクリだったし。?アシュトンはなぜにヒゲ。いわゆる「汚なづくり」?似合わないけど。萩尾望都のパクリと思いつつも充分楽しめました。でもストーリーは萩尾のほうが美しくてせつない。まんがだけど。ヒロイン役はなかなか○。セクハラ父役の人、なんか別ので印象残ってますが何に出てたかおもいだせない。[DVD(吹替)] 9点(2006-03-15 23:03:35)

530.  ダーク・プレイス<TVM>(2003) 《ネタバレ》 不覚にもウルウルしてしまった。実話ものだから、これといったヒネリはない。事故が起こって、何人かの仲間が死んで、最後に助け出されるという、シンプルすぎるくらいシンプルなドラマである。この間に、掘削器を通して地上との通信や物資の差し入れという異色な展開があり、ただの救助ものとの相違が見られる。が、ほんとーうにシンプルな映画で、妻子との家族愛とか、善良な町の人々とか、善意あふれる記者とか、地上チームの奮闘ぶりとか、みんながみんないい人。鉱場長も自分が引き起こした事故のくせに、多少の嫌味はあるものの、結局は助けたい気持ちに変わりないようだ。ほとんどドキュメンタリーといっていいような気がする。こんなシンプルな映画を作るところ、まじめだ。ドイツ人は日本人と似ているとよく言われるが、確かに、みんなまじめでいい人。これがフランスで起こった事故なら、もっと臭みのある展開になったかも。いい意味で面白みのない話とも言える。が、昨今自殺サイトを利用したり練炭を焚いてしまうような若い子たちには、是非見て欲しいものだ。案外簡単に転向するかも。[DVD(字幕)] 7点(2006-03-13 22:25:17)

531.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 美しいモンタナの自然に兄弟の生い立ちにレッドフォードの抑えた演出。これに登場人物の死ときたら、ウルッときそうなものだが。ところがどっこい、なんかこう、不発弾という言葉が浮かぶ。なぜでしょう。それは、この原作じたいが、兄の「言い訳」のために書かれたからじゃないかしら。「賢く美しい弟が居たけれど、若くして殺された」ていうだけの話だが。それを自伝に書いてしまうのはもう、「罪滅ぼし」としか思えないんだな。この弟っていうのは、依存症体質で、もはや自力ではやめることができないほど酒とギャンブルにのめりこんでたわけで(正規の仕事に就いているのに昼間から酒飲んで原稿書き)、兄貴はそれをわかってたはずだ。アル中もギャンブル中も、もうこうなると入院するとか隔離しないと更正できないんだわ。それでこの兄貴の腰の引けていることといったら。弟のために何をしたというのか。「何もしていない」「ほっといたら死んじゃった」このことに対する、壮大な「言い訳」として書かれたとしか思えないこの原作、これでは泣き所もなければ「心に残る名シーン」もないはずだ。主人公が自分で書いてるんだから、自分に都合の悪いことは全部カットしているだろう。本当は、もっと弟が死ぬまでに色々あったはずだ。死んだあとも、兄は一生「弟が転落していくのを傍観していたこと」の罪の意識に苦しんだはすだ。だから、あんなきれいな終わり方じゃなく、「苦しむ兄」とか、「弟の真実を知る兄」とかを入れないと、ドラマとしては「不発」なのだ。第三者でなく兄本人が書いた原作であることが、映画としての「限界」だったと思う。ブラピは「スパイ・ゲーム」の時と全く同じ演技だった。弟体質の彼はいいとして、なぜ兄がクレイグ・シェーファーじゃないといけないのか分からなかった。太ってるし、ストーカー顔だし。[DVD(字幕)] 6点(2006-03-12 21:56:31)

532.  リアリティ・バイツ ほのかな期待をズタズタにされて金返せと叫ぶク○映画。「90年代のアメリカの若者の実態」を描く?それなら「お行儀が悪くて自己中心的で自分だけが頭がいいと思いこんでてだから自分は社会的にいい思いができるはずだと思いあがってて努力とか勤勉という言葉を知らない親がかりのお子様」ってことなんですね。それならそれでそういう姿を描いてくれてもいいが、もっと厳しい目で描く必要があるでしょう。「どうだ、こいつら甘ちゃんだろ」ってさ。ところが、傍若無人な彼らになんの罰が下ったか?何もない。この作品は彼らに現実の厳しさなんてひとつも教えてない。こんなものを「悩める若者の姿」とか言うな。まあ、カントクが自ら出演して喜んでるような若造なので、むべなるかな。こんなもの賛美するならば、努力と勤勉と辛抱を重んじる日本人としては0点をつけるしかない。[DVD(字幕)] 0点(2006-03-12 15:52:09)

533.  ドラキュリアIII 鮮血の十字架 《ネタバレ》 ああなんてこと。あのストイックなユフィジ神父がああ。あんな変な女のためにー。あまりにもしょぼい3部作のラスト。この金のかけなさは、女優さんの容貌の微妙さによく現れている。あんなのジェイソンの相手役にするな。私が許さん。そんでまた、力いっぱいのジェイソンの演技が悲しくなるほどしょぼい脚本演出撮影音声編集。 私はジェイソン・スコット・リーは現在この世で最も美しいアジア人男性と認定しているのに。百歩譲ってあのラストで行くならばー、あの女優さんではダメだってば。京都の寺とかでビデオを片手に持っていそうなフツーの白人女性じゃないかあ。ダメダメダメー。[DVD(字幕)] 5点(2006-03-08 18:34:26)《改行有》

534.  未来惑星ザルドス ショーン・コネリーがふんどしいっちょで走り回る、それだけでもう笑ってしまう。娘のジェニファーは、父の赤ふん姿を見て何を思ったであろう。それにしてもなんて濃ゆい顔なんだ。なんか舞台ぽい演出には辟易した。グラディエーターの仮面はこれと似ているなと思った。あとストーリーは途中からどうでもよくなった。もともと好きじゃないランプリングは無視して(胸が貧弱すぎる)、やっぱ「獣」扱いされてロクにしゃべらず赤ふん姿で動き回るショーン・コネリー、これが見どころだった。(セリフ回しがやけに朗々としているとこが変だけど)[DVD(字幕)] 5点(2006-03-08 18:27:49)

535.  21グラム 《ネタバレ》 結論からいうとこれは「人の生死は神の領域」もしくは「人の操るところにあらず」を描いた作品である。言葉でいうとそっけなくなってしまうが、このことを映画は重苦しい雰囲気と音楽の中、数人の「無神論者」である登場人物を通して描いてゆく。ジャック、神を信じてまだ2年しか経たないのに、クジで車が当たったことを「自分の信仰心に神が応えた」と思いこんでいる。神の業とは人間の都合に合わせたものではないはずなので、彼は傲慢になっているだけで、本当に「神を信じている人間」とはいえない。その妻は、「神様に関係なく人生は続く」と言い切る現実主義の無神論者。クリスティーナ、これは普通の主婦であるが、おそらく「不妊治療」によって娘を2人もうけたことを自慢たらしく思っている「無神論者」である。ポール、これは数学の教授で、彼にとっては数学こそが神であり、過去に女を口説く時にも数学が活躍したと思われる、もちろん無神論者。彼の教え子だったらしきその妻メアリーは、堕胎はするわ、もちろんのこと無神論者である。この無神論者たちのやらかすことが、臓器移植であり、不妊治療、人工授精、ひき逃げ、隠蔽工作。とくにジャックは神に対して自分の都合のいい解釈を勝手にしておきながら「裏切られた」と言っている。ここにいるのはすべて「傲慢な人間」である。製作者は、傲慢な人間(神様から見た場合の)を描き、「神の業は人間ごときの想定を超えたところにある」と言っている。ラストのポールの死が、何よりもそれをあらわしている。なぜかといえば、ポールは「自殺」したのではなく、「元の位置に戻る」ことを望んで頭部でなく胸を撃ったからだ。「元の位置」とは、「死の待合室」で順番を待っていたころの自分である。ジャックを殺すことができず、移植した心臓もダメになり、無神論者のポールは「人知を超えた」「人の生死」を悟った。しょせん人が人の生死を左右することはムリがあると。ポールを自ら「元の位置」に戻したことにより、製作者は「命にかかわる臓器移植」を否定し、クリスティーナの想定外の妊娠により、「不妊治療」と「人工授精」を否定する。「それらはすべて人間の担当するところではない」と言いきっている。これはカトリックであり、新種の宗教映画とも思う。ナオミワッツはがんばっているが、通俗的な演技で浮いている。ショーンペンは姿のいい俳優さんだと改めて感じた。[DVD(字幕)] 7点(2006-03-08 00:16:46)(良:1票)

536.  ヒトラー 最期の12日間 エバ・ブラウンはなぜあんなにオバサンなのか?すごく若いのではなかったか?調査不足ではあり得ない意図的な設定と思われるのでこの点が興味深い。ゲッベルス役の人の顔が人間離れしていて怖い。腹話術の人形のようだ。ゲッベルス夫人役の女優さんがすばらしい。アカデミー賞をあげたいと思う。首相夫人としての威厳を最後まで保った彼女を演じきった。以下ヒトラーとナチス時代のドイツ「人」について思ったこと。ヒトラー、ブルーノ・ガンツの演じる彼を見ていて、「ああ、この人ってもしかして、子供の頃におもちゃをあんまり買ってもらえなかったのではないかなあ」と、ごく自然に感じた。私にはヒトラーが、「欲求不満のまま大きくなった男の子」に見えた。それだけならよかったけれど、たまたま彼には人並みはずれたIQと、弁舌の才と、小心者ゆえの人の裏切りにするどい嗅覚があったためにこんなことになったのではないかなあ。案外そんなところじゃないかしら。どんな権力を手にした人間も、それが「男性」であれば、問題の根っこはくだらないところにある、というのが私の長年の研究結果である。ベルリンは、彼が造った最も高価なおもちゃであって、他人に盗られるくらいならその前に壊してしまえ、という幼稚な感情が伝わってくる。本当に幼稚園児の発想だよねえ。IQ高そうだけど。ドイツ「人」について。彼らはなぜヒトラーを選んだのか。「先の大戦」の敗戦により屈辱と苦難を強いられたこと、これは民族のトラウマとなっている。「降伏は二度とごめんだ」という言葉にも現れている。国内事情が良くない時、日本は「国の外」にしわよせすることで切り抜けようとしたが、ドイツでは、「国内の敵」にしわよせしようとしたんだな、きっと。特定の民族や、障害者の地位を下げるということは、「そうでない人」が相対的にグレードアップすることに他ならない。「そうでない人」のドイツ人がこれを「よし」としたのは、損得勘定からいえば自然なことだ。良心をワキに追いやれば。(このごろの日本もこれに近づいているな)「あいつはとんでもない悪魔だから非難していればいい」と、ヒトラーとナチス・ドイツの時代に蓋をするのではなく、その時代を生きた自分と同じような市井の人々の心情に想像力をめぐらすことこそが、「知性」の使い道と思う。私の場合はそのために実話もの映画を見ることが多い。(司馬遼太郎のうけうり)[DVD(字幕)] 7点(2006-03-08 00:01:22)(良:2票)

537.  ルール 封印された都市伝説<OV> ちょっと前にDVDで見たんですが、あまりのひどさに早送り全開になってしまいました。「デッド オブ ザ レイク」といい勝負だ。あれよりはマシ?ほんとうにペットセメタリーのカントクさんなんでしょうか。まともなのは冒頭の数分のみ。ニートになってる黒人のおばさんの生活費はどうなっているのか、乗ってなさそうなミニバンのバッテリーはなぜすぐに動くのかなど、余計な事を考えてヒマをつぶすしかありません。このダメダメズルズル感、カントクさんの自画自賛ぶりが悲しみを誘う。[DVD(字幕)] 3点(2006-03-04 22:51:49)

538.  霊 リョン 《ネタバレ》 ストーリー頼みで演出はテキトー。テンポが悪いし、無駄なシーンが多く、撮り方は全体的にTVドラマのようだ。怖いかといったらほとんど怖くない。霊らしきものがあまりにもハッキリと出てきてしまうので、「そうですか、撮影中なんですね」といった感じしかもてぬ。ヒロインは木村佳乃似であるが整形(鼻付近)の感もあり。お母さんはあまりにもハマっていてなかなかのものだった。ストーリーはまあまあなので違う監督さんが撮ったらそれなりになったろうに。[DVD(字幕)] 4点(2006-03-04 22:34:39)

539.  愛は危険な香り これ好きだったんです。もはや埋もれた作品となり果てていることが悲しい。なんでかなあ。カントクが有名じゃないからかな。ともあれ、これはシワひとつないプリプリイケイケ時代のダイアンレインを最も魅力的に撮った映画といえましょう。ショウウィンドーのデコレーターであるダイアンが、自分から精力的に仕事を売り込むうえに、毎回毎回、セクシーでビューティフルなデコレーションを作ってしまう。→ヒロインは「都会に住む自覚的な現代女性」であるところがよいですね。ま、このままいくと、堂々の負け犬へ進みそうだが。そしてまた、体力仕事であるにもかかわらず、ハミ乳すれすれなセクシー衣装で仕事に励んだりする。そんなカッコしているからバスの中で痴漢にあうんだよー。衣装もヘアスタイルもとっかえひっかえ、ダイアンの都会的な魅力をこれでもかと見せまくります。それでまた、住んでる部屋がカッコいいことといったら。とんでもなく広いワンルーム。そんでワードローブがダーッと並べてあってその中に何気にバスタブもあるし!この部屋にあこがれましたよ。日本人のOLで、こういうところに住むには年収どのくらいあればいいワケ。このころ自分は20㎡くらいのところに住んでたし。誰がなんと言おうとやっぱり日本は貧乏だ、と思った瞬間です。女性の一人暮しの描き方も、リアルでした。ほら、セキュリティに外敵の危険を感じた時って、なぜか急にふだんは放ってある掃除とか家事に精を出したりするじゃない?経験あるしよくわかる。これって女の本能なのか、洋の東西を問わなかったのね。これまた、ちまちまと掃除機なんてかけないで、コンクリの床にザーッと水を流してモップでごしごし。カッコいいね。たぶん、男の子も映画の中の主人公の生活スタイルに自分の理想を見つけると思うけど、私の場合はこれなんか強烈でしたね。そんであの猿顔のボーイフレンド。それはないでしょうよ。これだけおしゃれな人生なのにい。しかもブリーフをはくな、白いブリーフをー!(確か白だったと記憶している)あの猿顔としょぼいストーリーは無視して、おしゃれでアートな雰囲気を楽しむ映画です。女性の方必見です。ダイアン・レインは女性に支持されるという稀有な魅力をもつ女優さんです。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-02 21:18:27)

540.  ライディング・ザ・ブレット 《ネタバレ》 冒頭ほんの数分だけどマックス・ヘッドルームのマットが出ている。老けたなあ。それはともかく。キング原作のこの作品は、男の子たちが「死のスリル」と戯れたがることについて描いているようだ。アラン・パーカーというどっかで聞いたような名前の主人公の男の子。彼はお行儀が悪いだけで、普通にヘタレな男の子である。ほとんどすべての男の子はヘタレと決まっているからである。そして男の子は「死のスリル」と戯れがちだ。なぜかというと、橋本治風にいうなら、男の子には生理が来ないからである。下世話な話をしないと説明できないので申し訳ないけれど、これが本当の事だ。生理というのは、本人の意思に関係なく無理やりに訪れる。自分の意思でコントロールすることはできない。男の子の射精と根本的に違うのはここのところだ。生理とは「おまえは生きているぞ。忘れるな。」という「確認を求められる」現象なのだ。「そうか。不本意ながらやっぱり生きているのか。」女の子はほぼ毎月それを繰り返しているのだ。男の子と比べてヘタレなはずがなかろう。女の子が「死のスリル」と戯れる必要がない理由はこれである。男の子はこれがないので、しばしば「自分が本当に生きているのか」について確認する必要があるらしい。この作品はそのことについて言っていると思う。亡霊のジョージが、「彼女をBULLETに誘ったが生理なので断られた」と言うが、これが端的に現している。BULLETに乗ることは「死のスリルを味わう」行為でありすなわち「生の確認」なのであるが、「彼女」は「生理」があるので、そんなもの必要ないのだ。ラストにキングらしい説教くささがあるが、これはどこまでも男の子の話であり、とりあえず「女の子」には必要のない教訓である。[DVD(字幕)] 7点(2006-03-02 21:16:33)

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