みんなのシネマレビュー |
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541. カルマ レスリー・チャンの遺作だと思いながら見ていると、ビルの上から飛び降りようとするシーンに色々な思いが入り込んでしまいます。映画はよくある心理描写を交えたゴーストストーリーだけど、前記の理由が頭から離れませんでした。ちょっと人を小馬鹿にしたような自信のありげなレスリーの表情が好きでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-22 03:02:20) 542. 華やかな魔女たち パゾリーニのだけだったら8点です。このヴァージョンで安っぽくカラフルにかざりつけられた部屋中で子供のように男を待つ女。ちあきなおみの歌「ねぇあんた」やアンドリュー・ヴァクスの「ブルーベル」にも通じる薄幸美。おかげで他のヴァージョンがかすんでしまいました。パゾリーニはホモというよりオカマだなあと(誉め言葉です)納得してしまいました。[映画館(字幕)] 6点(2005-12-20 09:35:14) 543. デッドマン(1995) どこを切り取っても画になる画像。朽ちた森の中の死んだ子鹿。宇宙船のように開くインディアンの住居。地獄だという終着駅の町。時代も場所もいろいろな混ざり方をしていて不思議な雰囲気。短い場面転換もいい感じです。こんな淡々とした分かりづらい役柄をさりげなくこなすジョニー・デップはいい俳優だなあと改めて実感。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-20 09:14:01) 544. ケス ケン・ローチの描く英国の労働者階級の世界はリアルでドキュメンタリーみたいです。それと、しょうもない親と自分なりの生き方をしなければならない子供との関係。SWEET SIXTEENもそうだったけど、ケスでも母親と子供の関係は残酷だと思った。今まで映画で見た子供の中で、この映画の少年が一番、自分の知っている世界に近かった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-20 09:04:17) 545. もういちど(2000) 《ネタバレ》 過去と現在の似たシーンをを織り交ぜてあるのですが、最初は若いときのシーンはきれいなのに、現在の老人としてのセックスには抵抗を感じました。ところが見ているうちに老いらくの恋もいいなあと思い始めました。「また初恋の人に恋をした。今度は辛くない」「死が近づくと愛はより本物に見える」「君の存在が死を受け入れさせてくれる」などひとつひとつの台詞がいい感じ残ります。70歳を過ぎるまで奥さんを顧みなかった旦那が、奥さんが初恋の男と会って一夜を明かしたと知ったあとの言葉「人生の最後にこんなのは嫌だ」というのも納得する言葉ですが、熟年離婚の増加する日本では、こういう旦那さんは増えていくのでしょうね。奥さんは最後は初恋の男の引くピアノの荘厳な音につられて踊るようにして静かに倒れて、そのまま死んでいくのですが、こういうのは幸せかもしれないと思ってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-19 10:11:39) 546. 家庭 面白いキャラクターの楽しく気のいい人たち、愉快なエピソード、テンポのあるストーリー。下町人情風の風俗と会話。どれも面白いはずなのに余り面白く感じられませんでした。登場人物に対する感情が伝わってこなかったからかも知れないです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-19 10:00:02) 547. NOEL ノエル(2004) 《ネタバレ》 クリスマスストーリーらしい心温まる話です。ストーリー的にはありがちかなと思いました。アラン・アーキンがでているのが、とても嬉しかったです。話がすすむにつれて、どんどんいい男、もしくはいい女に感じてくる俳優女優がいます。逆にいい男、いい女なのに、見ているうちに飽きてしまう俳優女優もいます。ポール・ウォーカーは後者だなといつも思ってしまいます。[試写会(字幕)] 6点(2005-12-16 04:41:08) 548. 父、帰る 《ネタバレ》 雨と雨上がりの空が交互に訪れるのが印象的でした。全編が自然の音も、ストーリーの根本を貫く謎もストレートでいいと思います。死んだ父親をのせた船が海(湖?)に静かに沈んでいく映像、ピアノレッスンのピアノと同じくらい印象的でした。結果的にイワンのせいで父親が死ぬことになったけれど、ひとことも責めないアンドレイが、とても愛しく思えました。それにしてもイワンは、なんてわがままなんだろう。でも何故いじけてしまうのかが分かりすぎるほど分かる。まるで子供の頃の自分を見ているようでした。家族を置いて何十年も余所へ行って、そのまま新しい家庭まで作ってしまった家の父親も沈んでいけばいいのにと関係ないことを思ってしまった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-16 04:36:59)(良:1票) 549. エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事 ミシェル・ファイファー、どうしたのでしょう。年とともに色を加える女優だと思っていたのに、外見がキャサリン・ヘップバーン、それも後半になっても綺麗に変わる訳でも、やつれた色気を出すでもなく疲れた感じだけ残りました。キャサリーン・ヘップバーンはすごい美人ではないのに年をとっても華があったのに・・。ダニエル・デ・ルイスも彼にしては良い方の演技とは思えませんでした。途中に流れるエンヤの曲にほれぼれしました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-06 02:52:42) 550. ぼくセザール 10歳半 1m39cm 《ネタバレ》 すごく等身大の子供をみたような気がした映画でした。適度に遊びもあって、適度も痛みをあって、でもなにか物足りないのは、親が牢屋に入ったと思っていたので、学校中の子供に憧れの女の子、校長先生まで同情してしまうところや、父親がどこへ行くのか何故隠していたのか意味不明なところなど、納得いかない部分が多々ありました。ラストの風船のシーンがとってもきれいで大好きです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-06 02:46:56) 551. モンスター(2003) やりきれない映画でした。細部のどこまでが実話に忠実かはわからないけど自分のために犯した罪に服する人に対して、最期までだまし続けて生を全うさせた方が幸せか、生きる望みを無くさせて、生に対する未練を断ち切らせた方がいいか、宗教的なことを考えてしまいました。このところ、恋人の片割れが死ぬお涙ちょうだい的な映画のヒット多いけど、この映画はひとつのはっきりした現実的な愛の映画でした。でも好きになれない映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-30 03:13:52) 552. イン・ハー・シューズ シャーリー・マックレーンはいくつになってもかわいいなあと、ほれぼれと見てしまいました。ストーリー的には少し安直かなと思った部分も多かったけど、こういう映画は好きです。気楽に楽しめました。[試写会(字幕)] 6点(2005-11-30 03:06:45) 553. 蝶の舌 《ネタバレ》 前に小説(とても短い)を読んだ後に見て、いろいろとエピソードを足したなあと7点をつけました。今回、なんとなく見返して、その時に見た以上に胸に染みました。前回見たときには散漫に感じた散りばめられた数々のエピソードをラストにつなげて考えてしまっていたので、少しまとまりがないなあと思っていました。今回、見ていて人はそれぞれの人間がそれぞれに生きていて、それぞれの生活と思いがあるけれど、そんなこと関係なしに巻き込まれてしまうことってあるんだなあと、「ファーゴ」を見た時と同じ印象を受けました。ラストで罵声を浴びせるしか愛情表現を伝えられない、そんな時代の悲しさがやりきれなかった。 大切にしたい映画です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-26 17:47:55) 554. 柔らかい肌 《ネタバレ》 地位も名誉もあり家庭でもうまくいっている中年男性が、魅力的な女性に出あって受動的な行動ではありますが、すべてを捨ててしまう決心をする。不倫映画なんですがトリュフォーらしいドキドキさせるシーンも多く楽しめます。今見るとあまりにもストーリーが短絡的な気がしますが、当時としては納得がいくのではと思います。今の時代、不倫=悪というイメージが必ずしもないので、古さは否めないのですが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-26 17:19:09) 555. ドメスティック・フィアー たぶん次にタイトルを見たときに、どんな映画だったか思い出せなくなりそうなので記録をかねて評価。頭に来るほどの映画ではないけど、あまりにもありきたりのストーリーなので。。。[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-10-22 08:25:30) 556. こうのとり、たちずさんで アンゲロプロスらしい詩的な映像、長回し、ミステリアスな味付け。どれをとっても文句の無いはずなのに、もの足りませんでした。普遍的なテーマであるが故に、もう少し感情移入できる部分が欲しかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-22 08:13:05) 557. ベジャール、バレエ、リュミエール モーリス・ベジャールのドキュメンタリー映画です。バレエに詳しくない自分でも充分楽しめました。見ているうちに身体がむずむずしてきて気がつくと手のひらをくるくるまわして今した。映画館で見なくて良かった。真摯な作品なのに踊り出したくなる映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-22 08:05:49) 558. いつか、きっと 《ネタバレ》 自分の意志とは裏腹にはみ出してしまう人。人生を選べない人。それでも一生懸命に生きていくしかない人生。シンクロしてしまいました。人を刺し殺したり、娼婦をしたり、一歩間違えばただのドロドロ話になるところですが、監督、俳優の力で人生を考えてしまう映画になってます。世の中は意外に何も考えないで生きている人が多いことに最近気がついてしまいました。イザベル・ユベール、モード・フォルジェともに、とても良かったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-06 05:46:30) 559. 蜂の旅人 《ネタバレ》 大好きなアンゲロプロスですが、この映画は入れませんでした。彼の映画にたびたび出てくるテーマ、損失と自分探しがわかりやすい作品です。自分的にはマストロヤンニがなぜ彼女にそこまで執着するのかがわからなかったです。車で店につっこむシーンの暴力的なところも何故?という感じでした。他のアンゲロプロスの作品と違って淋しさに同調できませんでした。こういう人間嫌いです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-27 20:54:28) 560. 月とキャベツ 《ネタバレ》 山崎まさよし大好きです。映画を見るより先に「One more time~」の曲を知っていたので、曲を聴く度に映画を思い出すことにならずにホッとしました。大好きな曲なのでイメージがつくと淋しいですから。このテーマ曲の歌詞はストーリーとミスマッチです。お話は大島弓子的で火花が出てきたときに、来たなとオチが見えてしまいました。音楽に合わせて踊るシーンきれいでしたが、急に音楽が聞こえると反射的に踊ってしまう、いなかっぺ大将の大左ェ門を思い出してしまい、音楽が始まる→踊るぞって感じで、真剣に見られなくなりました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-09-27 20:48:47)
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