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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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541.  実録外伝 大阪電撃作戦 何がどう「実録外伝」なのか。『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』に続いて明友会事件を取り上げたから、ということなのかもしれないけれど、『日本暴力~』の方は「すべてフィクション」という断り書きが入っており、内容も特定の事件をフォーカスしたものでもなく。一方の本作は、やはりフィクションだという断り書きは入っているものの実際の事件を基にしていることは認めていて、実際の事件に沿っている部分も多いようです。 作品の特徴は、事件で「敗北する側」を描いたこと、滅びの美学みたいなもの。 最後の晩に乱痴気騒ぎやって、一気にに追い込まれていく姿、しかしその中でしっかりと、今で言うところの「インディー魂」みたいなものを見せつける。 松方弘樹はコワモテの演技が堂に入ってて、さすがと思わせますが、渡瀬恒彦は完全に目が据わっていて、うわー何だかホンモノだなあ、と。ちょっとレベルが違う。けど出演者全員がこのレベルに達してしまうと作品が成立しなくなっちゃう。 敗れ去る者を描くが故の、独特の迫力があります。[インターネット(邦画)] 8点(2021-12-18 20:25:43)《改行有》

542.  新・仁義なき戦い 組長の首 とうとう、これはフィクションです、というテロップが冒頭に登場し、もはや仁義なき戦いでも何でも無くなってしまったのですが、これが意外に面白い。とは言っても、こんなのを面白がってていいのか、という不安は何となくあるんですけど、面白かったんだから仕方がない。 刑務所で過ごした7年間の補償として500万円を要求する、菅原文太の狂犬ぶり。というほど自身で何をするわけではないけれど、それでも「何をやらかすか判らない」という危険な匂いがプンプンと。それ以上に異常な、山崎努の狂人ぶり。それって、いつも通りじゃないの、という話もありますが、兎に角、危険な匂いが充満していて。 若者が呆気なく命を落としていく、という点、仁義なき戦いの世界を感じさせる部分ではありますが、芋クサく泥クサいカーチェイスは実録路線から大きく逸脱していて、意表を突かれます。さらにはひし美ゆり子姉さんの脱ぎっぷりの良さ。確かにこりゃ、フィクションだ。 という、だいぶ変な路線にはなってますが、単純に欲望が突っ走ってる感のある内容が小気味よく、これはこれで、魅力的な作品だと思います。[インターネット(邦画)] 8点(2021-12-14 22:45:23)《改行有》

543.  レッドブル 『48時間』では刑事とタッグを組むのが軟派の極致みたいなエディ・マーフィだったのに対し、この作品はその真逆を狙ったような路線。硬派の極致、というか、こんなのもはや人間じゃないだろ、というソ連製シュワが相棒となります。という時点で、何となく企画としてはイマイチの感、無きにしもあらずですが、そうは言っても、どっかのタイミングでこういう作品を作るなら、「ここしかないだろ」という絶妙の時期では、ありました。実際にはごく一部のシーンであるとは言え、シュワをモスクワに立たせて撮影する、というコト自体のインパクト。 ジェームズ・ホーナーの音楽も、ソ連側とアメリカ側とで音楽を使い分け、映画を盛り上げてますが、やっぱりシュワをイメージする音楽と言えば、『コマンドー』のあのテーマにならざるを得ないのでしょうか? 冒頭のサウナでのハダカの乱闘シーンから、痛みがヒリヒリ伝わるような、はたまたその痛みを鋼鉄の肉体が跳ね返してまるで痛みが伝わらないような、この頃のシュワならではの肉体アクションが展開されます。 クライマックスにおけるバスのアクションも秀逸。これも『48時間』からのバス繋がりなのか、と思わせて、派手さでは遥かに上を行っております。 とか言って、昔は「つまらん。」と思ってたんですけどね。一体、どこがつまんなかったんですかね。素朴で、イイと思うように、いつの間にかなってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-12 14:32:46)《改行有》

544.  拳銃の町 馬車に揺られてとある町にやって来たジョン・ウェイン、しかし彼の雇い主はすでに殺されていてーーーという、ちょっぴりミステリ仕立て。映画後半には「部屋の中には射殺体と、銃を手にしたジョン・ウェインただ一人」という、密室もどきのシチュエーションまで登場(窓が全開なので全然密室じゃないけど)。余談だけどこのシーン、昼間なのにジョン・ウェインが窓の外に出る場面だけ夜になってる? もちろん謎解きを主眼にした作品ではなく、理屈っぽさもありません。逆にそういうのを期待しちゃうと、肩透かし。軽いノリで楽しみましょう。やたら揺れる馬車の中の光景も楽しいし、ポーカー勝負の場面などではちょっとした緊張感も。 ジョン・ウェインもまだこの頃はスマートで、銃の達人かと思わせる風貌ながら、実際はなかなか銃を抜かず、いざ抜いても相手を殴るだけ、ってのが、イイしゃないですか。 こういう西部劇のヒーローは、なぜかジイサンにモテる。いや女性にもモテて、気の強いヒロインとの関係がこれまた、見どころ。 彼女のお供として、コワモテのオジサンがいて、このヒトもポイント高かったりします。特に最後、犯人の顛末を、このオジサンを通して間接的に描くのがまた洒落てるじゃないですか。 なかなか気の利いた佳作だと思うのですが、どうでしょうか。[インターネット(字幕)] 8点(2021-12-05 14:15:31)《改行有》

545.  氷の微笑 《ネタバレ》 映画における濡れ場というものは、個人的には「お金のかからないスペクタクル」だと思っており、こういう大作枠の作品がやるのはズルくないかい?とも思うのですが、別に反対はしません、ハイ。ついでに言うと濡れ場というものは、新人女優がやればご褒美に新人賞の候補になるし、くすぶっている中堅女優がやれば「これで大女優の仲間入り」という自信だけは持つことができる、という利点もあって。そういう意味では、一見似てないとは言え、シャロン・ストーンと川島なお美にはどこか共通点を感じてしまうし、それどころかマイケル・ダグラスと古谷一行に何か近いものを感じてしまうのは、これは一体どうしたことか。 それはともかく。シャロン・ストーンの謎めいた感じは、ズバリ、イイと思います。真相の意外性よりも過程の意外性、それが作品の魅力。 結局、この映画に言わんとしていることは要するに、「人間誰しも、今日はたまたまアイスピックで刺されなかったけど、明日はわからんよ」ということですかね。[インターネット(字幕)] 8点(2021-12-04 14:45:55)《改行有》

546.  関東テキヤ一家 喧嘩仁義 「喧嘩仁義」と書いて、「ごろめんつう」と読むんだそうです。いやあ、難読漢字ですなあ。 例によってユーモアが見られるとは言え、なかなか硬派な作品になってます。そして巧みなストーリー構成。菅原文太演じる主人公と兄弟分の関係、そしてその兄弟分には、ちょっと困った実の弟がいて。 はたまた、主人公の元カノ、と言ってよいのかどうか、演じるは桜町弘子さん。イイねえ。 主人公が岡山で世話になる親分、長門勇の飄々とした感じも忘れがたいし。さらには岡山・西大寺の奇祭、ハダカ祭りの模様もしっかり映画に取り入れられて。ちなみに大茶盛りで有名なのは奈良の西大寺。 これだけ多彩な登場人物とエピソードが盛り込まれると、最早、梅宮辰夫の出番なんて無くなってしまいそうなのですが、少ない出番ながらインパクトをしっかり残すのが、辰兄のスゴいところなのか、それとも脚本がスゴいだけなのか。 文太さんと辰兄が繰り広げる、クライマックスの殴り込みは、若干、トラック野郎魂が注入されつつ(まだ製作されてませんが)、続く殺陣の、凄まじいまでの躍動感。必見です。圧巻です。シビれました。[インターネット(邦画)] 8点(2021-11-29 23:04:15)《改行有》

547.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 日常の中に次第に非現実が浸食してきて、やがてその日常の方の実在性がアヤシくなってくる、一種の幻想譚。一応、「意外なオチ」に相当するものはあるのだけど、そんなに意外じゃない、というか、次第にそのオチの方へとジワジワ寄せて行って、最後は落ち着くべきところへ落ち着いた、という感じ。 まあ、最初の戦場の場面から、敵の姿は見えないし、これって米軍同士が戦っちゃってるんじゃないの?というシーンもあったりするし。 意外性を求め過ぎると、理屈っぽくなるもの。この作品はそれを回避して、しっかり幻想性で我々を魅力しつつ、迷宮の出口たる映画のラストでは、何とも言えない虚しさを感じさせます。 ホラー映画の新たな可能性を指し示した作品、と言ってもよいのでは。[インターネット(字幕)] 8点(2021-11-28 22:13:53)《改行有》

548.  パージ:大統領令 これまでの2作では、この「パージ」というシステムがすでに存在することが前提だったけど、この第3作では大統領選を絡めて、「そのシステムを我々は選択するのか否か」ということを問いかけています。全米ライフル協会についての言及、現体制を支持する宗教団体、対抗する女性候補・・・いかにも共和党vs民主党の構図です。勿論、積極的な殺戮である「パージ」が実世界で行われている訳では無いにせよ、「大きな政府」を目指すのか「小さな政府」を目指すのか。「小さな政府」の行く先には、社会保障の削減、弱者の切り捨てがあり、結局それは、満足な医療を受けられずに命を落としたり生活苦から自殺に追い込まれたりして弱者が抹殺されていく世界が待っているのではないか。そう考える人々にとっては、このシリーズは第3作に至っていよいよ切実な寓話となってるとも言えるのでしょう。 ただ、日本でぬるま湯に浸っている私のような者には、ホントのところはよく分からない・・・。 1作目ほ籠城モノ、2作目はサバイバルでしたが、3作目はまた趣向を変えてきて、両者の中間と言えなくもないけれど、これがなかなかの面白さ。自分の店を守ろうとする市井のオヤジの話と、パージに反対し命を狙われる大統領候補の話とをうまくクロスさせて、巧みに物語を進めます。 万引きを見咎める場面など、非常に魅力的。どういう事態になるのかとハラハラさせつつ、エピソードを通じて登場人物を物語の中に配置してみせる。元スケバンみたいなお姉さんが、イイ顔してるんです。 そしていよいよ、パージの夜が始まる。どこから持ってきたのかギロチンで処刑が行われていて、これが残酷描写そのものよりも、滲むような光の中で描かれているその不気味さの方に、強い印象を受けます。その後も再三登場する、光の中に浮かび上がる惨劇、あるいは教会での儀式。 不気味さとサスペンスと、そしてアクション。ここまでの3作の中では一番面白かったかも。[インターネット(字幕)] 8点(2021-11-28 13:12:45)(良:1票) 《改行有》

549.  フォート・ブロックの決斗 《ネタバレ》 邦題は「~の決斗」となってますけど、別に決闘モノではなく、というより、非常に大雑把に描かれたサクセス・ストーリー、みたいな感じで、物語だけを見ればイマイチ要領を得ない内容になってます。主人公が結婚して、子供が生まれて・・・という時間の経過もざっくり省略、赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるだけの描写。ストーリー進行はわりと適当で雑多な印象。 そういう「物語」自体の細かい部分には多分、作り手もさほど関心がないんでしょう。正直、この主人公自体、大して面白味のあるヤツでもないしなあ。だけどこの作品。、まず、いかにも西部劇らしい雄大な風景が、実にいいじゃないですか。そして、荒馬を乗りこなそうとする場面の、あの危うさなど、ストーリーとは別次元のところで、観る者をハラハラさせてくれる。 ストーリーに頼らなくとも、西部劇らしさ、ってのは、しっかりと感じさせられるんですなあ。 とは言え終盤の、自警団による馬泥棒の捜索、銃撃戦、そしてリンチ、というあたり、物語の上でもちゃんと盛り上がりを準備しているし、そこからラストの、これ決斗とは言えないかもしれないけど一応、対決へと繋がって。 最後はまた、ハッピーエンドと言ってよいのかどうなのか、ちと微妙な終わり方ではありますが(これって一種の正当防衛あたるんですかねえ??)、そういうのも含めて、なかなかユニークな作品でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-11-21 16:41:13)《改行有》

550.  来る いやこれ、面白かったですよ。まず、ちゃんとコワく作ってるのがいいじゃないですか。私もこの歳になったら、ああやっぱりこの世にオバケなんていなかったんだな、と、あまりコワがることもなくなったんですが、もしこの映画を子供の頃に見てたら、だいぶコワかったんじゃないかと。 映画に出てくる「あれ」ってのが一体何なのか。私にとっては、「生きていく上での不安」という理解で、もう充分。正解なんて、どうでもいい。 だから、と言っていいのかどうか、ともかく、映画に登場する誰も彼もが、何かしらの不安を抱え、「あれ」に苛まれ、犯されていく。最初の主人公たる妻夫木なんておよそ薄っぺらな人物だけど、それでもやっぱり何か暗い過去を引きずっている。ましてや彼に取って代わって主人公になる人物たちは、さらに深刻サを抱えていて。 だから、まーったく何も考えて無さそうでアタマ空っぽな感じの松たか子は「あれ」を寄せ付けることなく、跳ね返し対峙してみせる。その姿はエラく迫力があって、イイなあ、と思うのです。悩み多き現代人にはマネできません。マネしたいとは思わないながらも、ちょっと羨ましい。 結局どういうことなのか、説明しちゃってもいいんだろうけれど、そうすると映画の勢いが止まってしまう。この作品はそうせずに、最後まで突っ走ってみせた。だから何だかよくわからんけど、でもイイなあ、と感じさせるものがあります。スピルバーグの、じゃなかったトビー・フーパーの『ポルターガイスト』なんてのは、もう少しうまくオチをつけているとは言え、やっぱりラストはそれなりにハチャメチャで、でも我々は「最後はそうでなくては」と思って観てるわけ。この『来る』のラストで、ちょっと『ポルターガイスト』を思い出しました。 「生きていく上での不安」というものは、いつの時代にもあって、昔なら、食うに困って・・・というところだったのが、現代において高級マンションに住むようになって衣食住の心配はなくなっても、今度は子育ての不安、さらには児童虐待の問題。 常に存在する、人間の不安に対して、こんなことで解決するのやらどうやら、ではあるのだけど、祈りというか祭りというか、儀式が展開され、そこには風が吹いて炎が揺らめく原初的なイメージが。 まあ、ワケ判んないけど、やっぱり「こうでなくては」、という感じがして、やっぱりコレ、面白かったです、ハイ。[インターネット(邦画)] 8点(2021-11-14 21:56:26)《改行有》

551.  カットスロート・ナイン 一説には『ヘイトフル・エイト』の元ネタとも言われている、いやどう見てもそうに決まってるだろ、という作品ですね。この時点で、曰く付き、要注意のキケンな香りが。実際、これ、ツキヌケまくってる作品です。 雪山を往く幌馬車には、護送される七人の凶悪犯。そして彼らを護送する軍曹と、その娘。とあるトラブルから彼ら九人は馬車を失い、雪山行脚へ。もう一触即発、この先何が起こるか判らない。 くだんの軍曹は妻を殺された身、従って彼の復讐譚かと思いきや、物語は思わぬ方向へ、多分そっちに転がっちゃいけないんじゃないかという方向へ、どんどん転がっていく。もちろんそんな我々の不安が追い付くよりも先に物語は転がっていくので、もう誰にも止められません。 雪山を舞台にしているのがいかにもヘイトフルエイトな感じですが(当然こちらが先)、雪山といえば幻覚がつきもの、ちゃんとそういうシーンもあって雪山感もバッチリです。 そして、やたらムダに残酷な、残酷描写。いや残酷描写なんだから間違っちゃあいないんですけどね。やることもエゲツなければ、その描写もエゲツない。 という訳で、先の読めない、読むことを諦めざるを得ない物語は一体、どこへ辿り着くのか。途中、スプラッターな描写も色々とありましたが、考えようによってはホラー映画以上にホラーなラストが、あなたを待ってます。 やっぱりコレ、ツキヌケてるわー。[インターネット(字幕)] 8点(2021-11-14 13:07:33)《改行有》

552.  008 皇帝ミッション 謎の一味に狙われているワガママ皇帝のみを守るべく、ポンコツ発明家が奮闘する。という、何だか分かったような分からないようなオハナシですが、見たら分かる通り、何だかよく分からないオハナシです。ハイ。 パロディの連続、デタラメの連続。あまりにデタラメな展開に、もはやついていくのは不可能かと思ったら、そこにちゃんとオチがつく。素晴らしい。です。 と、あまりのナンセンスぶりに感心させられつつ、圧倒されつつ、呆れまくってしまうのですが、そうは言っても、この主人公の夫婦ほど素敵なカップル、映画でもなかなかお目にかからないです。素敵です。[インターネット(字幕)] 8点(2021-10-19 22:17:19)《改行有》

553.  月の輝く夜に 恋愛だの結婚だのというのは、それなりに罪作りなもんであって、しかし、恋愛、結婚、の先には、何らかの形で「家族」というものがあるわけで、やっぱり家族ってのは、いいもんだよねえ、と。 異論をお持ちの方もいらっしゃるかも知れませんが、ここは、イタリア系の濃い血縁のイメージ(これも一種の偏見かも知れないけれど)で、あくまで明るく笑い飛ばして。 ほぼ、いや予想以上に、予想通りの展開の作品ですけれども、オペラ鑑賞なんていう、言わば「余所行き」の雰囲気を絡めてくるのが、物語に起伏を与えていて、大事件は起きなくとも惹きつけるものがあります。 心憎い小品、といった感じ。[インターネット(字幕)] 8点(2021-10-02 10:18:41)《改行有》

554.  緋牡丹博徒 一宿一飯 前作の熊虎親分と何がどう違うと言われても困るけれど、でも、相当ヘンテコになってます。しかしこれこそが鈴木則文監督の思い描いた熊虎親分そのもの、なんですかね。ここから先は、脇役には収まり切らないので、主演作『シルクハットの大親分』で、どうぞ(これがカッコいいんだ。アホだけど)。 今回、藤純子演じる主人公を支えるのが鶴田浩二。彼らの前に立ち塞がる敵の凄腕が、菅原文太。こうやってみると、このヒト、悪役の方が似合ってそうな。鶴田浩二vs菅原文太、シビれますな。 白木マリと西村晃のサブストーリーも印象的だし、クライマックスにおける製糸工場での死闘も目を引きます。 充実してます。[インターネット(邦画)] 8点(2021-09-28 19:41:30)《改行有》

555.  地獄への逆襲 《ネタバレ》 前作のラスト、ジェシー・ジェイムズが背後から撃たれる場面が、本作品のオープニング。まさしく文句なしの続編です。 前作でもジェイムズ兄弟の犯罪行為を、鉄道会社の悪辣行為に対する復讐として位置付けていましたが、この続編ではより直接的に、弟殺害の下手人を兄が追うという復讐譚になっていて、いわば個人的な戦い。見てても盛り上がりますわなあ。一種の、人間狩り。 主人公の怒りが映画前半でよく表れているのが、あの舞台の場面。自分達のことがネタにされてる舞台をわざわざ見に行って、わざわざ立腹して見せるというのも、いささかオトナ気が無いんですけれども(黙って立ち去る手もあるだろうけれど)、客席に仁王立ちになって舞台を見下ろし、睨みつける姿には、やはりシビレます。 いや実際、そのくらいの事をやってこそバランスが取れるんであって、実はこの作品において、ヘンリー・フォンダ演じる主人公のフランクは、自らは相手に対して手を下さないんですよね。銃撃戦にはなるけれど、相手が足を滑らせて転落死する。相手を追い詰めた時には、先に受けた銃弾のためすでに相手は死んでいる。。。主人公が強盗を働く場面では巻き添えで死人もでるけれど、これは追っ手の流れ弾にあたったもの。 復讐自体は完遂されたと言えるのかわからないけれど、それを他の緊迫感あるシーンが充分に補ってバランスを取っています。 一方では作品にユーモアも感じられて、あの陽気な黒人のオッチャンの存在もそうだし、後半の裁判シーンなども北部vs南部の対立などを交えながらユーモラスに描いています。 裁判の直後、主人公は一気に駆け出そうとするけれど、そこから一転して、銃を片手にゆっくりと仇敵に迫っていく姿が、印象的です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-19 11:33:16)《改行有》

556.  オンリー・ザ・ブレイブ 昔は、消防士は英語でファイアマンだ、と習ったもんですが、すると「華氏451」にはその言葉通り、火を消すのでは無く火を点けるのが役割のファイアマンが登場したりして。 一方でこの森林火災の消防士もまた、必ずしも今燃えてる火を消すのが仕事とは限らず、木を切ったり、それこそ、逆に火を点けたりしてて、とにかく燃えるものを無くし延焼を防ぐのが、彼らのミッション。 建物消火以上に、我々にとっては馴染みが薄く、それ故に、映画の題材としてはそれだけで興味深いものとなります。冒頭、いきなり家の上空にヘリが現れ、プールの水をホースで吸い上げていく、なんてのもなかなか意表を突きますが、消防士なのに描かれる訓練が、我々の想像する「消防士っぽい」ものでないことに興味を引かれます。 それはどちらかというと、まるで野戦に備える兵士のような。 シカが駆ける野山の光景、と思いきや、カメラアングルが移動すると、すぐ向こうは山火事。燃え上がる「大惨事の光景」と、燃えていない「日常の光景」とが、その境界ではっきりと区切られていて。その大惨事が、じわじわとその領分を広げ、日常を浸食する。 この浸食さえなければ、まさに対岸の火事、であって、その光景に消防士たちが歓声をあげたりもするけれど、猛然とその浸食が襲いかかってきたら、もはや為す術がない。 実話に基づいている作品ではありますが、あえてストーリーの軸を隊員の一部のみにおいていて、スペクタクルの面では確かに火災シーンがクライマックスだけど、ドラマとしてはその後の学校のシーンにこそクライマックスがあって。 劇中でさりげなく描かれていた、その他の隊員たちの姿が、ラストにおいて、実際のモデルとなった人物と重なり、胸を打ちます。[インターネット(字幕)] 8点(2021-09-04 18:02:01)(良:1票) 《改行有》

557.  愛の新世界 題材が題材なもんで、いきなりSMシーンが登場したりして、いささか露悪的なんですけれども。そして鈴木砂羽と片岡礼子の無軌道ぶりにはハラハラさせられもするのですけれど。それでも、何だか、サワヤカな気持ちになってしまう。それが、よいことなのかどうかはさておき。 ヒトによって好みは様々、性癖も様々。となれば、それに応えるアヤしい「お仕事」があって、それに従事するヒトたちがいる。そういうヒトたちを何となく「アチラ側の人々」などと考えてしまうのは、それはそれで幻想であったりもして、「お仕事」が終われば、そこにはその人の日常がある。そのどちらも、当事者にとっては間違いなく、自分自身そのもの。 SMの女王様だって、24時間、女王様という訳ではなく(とも限らないかも知れないけど)、日常もあろうし、夢もあろうというもの。夢と言うとちょっと胡散臭ければ、情熱を傾けられる、何か。 勿論、彼女たちばかりではなく、客にもイロイロある訳ですが。 社会のウラ側を感じさせる題材にはどうしても暗い印象が伴うけど、それだけに2人が街を走り続けるシーンが妙に健康的で、肯定感に溢れてます。 しばしば挿入される写真は、今の「素の姿」、だけではなくて、過去の姿、つまりそこには、子供時代からの人生、というものもあって。誰にでも背負ってきた人生がある、ということ。もちろんSMの女王様にだって。などと言うことを言い過ぎると、営業妨害だと怒られそうな気もしつつ。 この作品に欠けているものがあるとするなら、過去があって現在の日常があって、では将来はどうなんだろう、と。誰しも後悔無しでは、生きられない。[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-29 14:16:39)(良:1票) 《改行有》

558.  ディスクロージャー 《ネタバレ》 例によって例のごとくいかにもエグゼクティブなマイケル・ダグラスが、デミ・ムーアに言い寄られて危うく貞操を奪われそうになる(今さら?)のを、柄にも無く自制心を働かせてしまったもんで、今度は彼女にセクハラで訴えられてしまう。という訳で以下、ひと頃のクリントン大統領みたいな情けない状況に置かれちゃう。 結局は何だかんだと偶然が続いて、彼は命拾いをし、彼女に一矢報いたりもするのですが(しかし彼女には社外にちゃんとポストがある、というなかなかの皮肉)、この作品を見てると要するに、こんな目にあったら、確かにこれだけ偶然が続きでもしない限り、まず助からんよなあ、と。そういう意味ではなかなか怖いオハナシです。 携帯電話持っただけで浮かれてるダグラス親父の前には未知のVR空間が広がり、このヒト、今回は何とかなったものの、早晩、時代に取り残されるんだろうなあ、と思わせられ、アナログ世代の最後のひと足掻き、みたいな感じが、これまたマイケル・ダグラスというヒトからは絶妙に染み出しているのでした。[インターネット(字幕)] 8点(2021-08-23 22:36:01)《改行有》

559.  ラストサマー2 《ネタバレ》 ブラジルの首都がリオで、カナダの首都がトロント?モントリオール?で、オーストラリアの首都がシドニー?メルボルン?で、スリランカの首都はコロンボである。そんな常識問題に正解しただけでバハマ旅行に行けちゃうなんて、羨まし過ぎるではないか、と思うところですが、そこは怒るところではありません。だって、誰がどう考えても「そこで惨劇が発生する」映画、なワケですから。 と言うわけで、今回は「海の孤島」モノ。そのまんまですね。陸の孤島とか、雪の山荘とかはよく聞きますが。しかしこの殺人鬼、夏になると現れるかつてのTUBE方式ですから、なかなかタイミングよく雪は降ってくれない(しかしTUBEだって紅白歌合戦に出たくらいだから、冬に殺人鬼が出てもおかしくないのです)。 それはともかく。まず一行が到着したら、高級リゾート地らしいのに客はいないし、従業員もあまりいない上にやたら愛想が悪い、ってのが上々の滑り出し。愛想が悪いか、キモチ悪いかのどちらか。自腹でこんなところ行ったら、ショックで寝込みます。このヤな感じが、ホラーの基本。 例の鉤爪殺人鬼も、チラチラと姿を垣間見せるチラリズムで存在をそこはかとなくアピール。若干、戦闘能力に欠けると思われた鉤爪も、ここでは様々な殺傷方法でその威力を見せつけ、こういうのもホラーの見せ場の一つです。 この作品、ストーリーに意外性がどこまであるかはさておき、クライマックスで見せる、いい意味でのしつこさには、サービス精神が大いに感じられ、そこが一番の意外性、でした。[インターネット(字幕)] 8点(2021-08-22 08:25:59)(良:1票) 《改行有》

560.  ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭 このシリーズからはすでに何人かの出演者が去っているとは言え、ついに主役の清水宏次朗までが逃亡! そもそもこのシリーズは超いい加減で、作品変われば、同じ役を別の人が演じたりするばかりではなく、同じ人が別の役を演じてたりもするので(どうせ不良ばかりで誰が誰やら見分けもつかないので、何の違和感も感じさせない、というシステム?)、ヒロシ役も、誰かヒマそうで命知らずの役者を見つけてきて変更してもよかったんじゃないの、と個人的には思うけど、あくまで個人の感想です。 と言うわけで、物語の中心には仲村トオルが一人。ただしその周りには不良オールスターズがわんさか登場し、ひたすら抗争に次ぐ抗争。主役が売れた2作目以降、やや迫力を欠きつつあったこのシリーズに、活力が戻って、まさに原点回帰。 ポリスストーリーでジャッキーが繰り広げた百貨店での死闘、あれを臆面もなくパクってるんですけど、要するに、日頃の鍛錬もテクニックもなく、根性だけで同じことをやらせようという、これぞビーバップ魂。だもんで、似ても似つかぬカオスになっちゃってます。いやはや痛快。一種の奇跡。 まだ死人が出てないのも、奇跡と言えば奇跡。え、出てないよね?[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-21 11:41:51)《改行有》

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