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541.  マトリックス リローデッド 前半のザイオンのシーンで「なんだこれは??」状態に陥り絶望しかけたところを、カーチェイスとアーキテクトの登場で救われました。『マトリックス』でも薄々感じていたことですが、ウォシャウスキーBrosは、人間ドラマめいた部分を撮らせると鑑賞に堪えられないほどベタベタになってしまって、1作だけならスタイリッシュなアクションってことで気にならなかったけれど、3部作化したことで、それが致命傷になってしまったようです。でもこのシリーズの謎解きめいた部分は好きです。5点(2004-03-12 18:31:21)

542.  ターミネーター3 《ネタバレ》 ラストはよかったと思います。ただ、それにしたって、T-Xが弱すぎた・・。最後、あんなにあっさりやられちゃうなんて・・。「ターミネーター」シリーズは、死んでも死なずにどこまでも追っかけてくる怖さが売りの、B級アクション映画の血統を大事にしてほしかった。5点(2004-03-12 01:23:28)

543.  スナッチ スタイリッシュな映像と音楽。確かにかっこいい。でも、オリジナリティを感じないのはなぜでしょう? タランティーノの映画には、偏執狂的な「愛」を感じるんですが、この映画はそのへんが物足りないのか。うまいとは思うんだけど。5点(2004-03-10 03:44:39)

544.  マイノリティ・リポート 未来世界のディテールに引っ張られすぎて、サスペンスが中途半端になっちゃいましたね。個人的には誰よりもサマンサ・モートン! 特に前半は、全身タイツ(!)で浮かんでるだけなのに、その表情がものすごく印象に残りました。今後注目したい女優さんです。5点(2004-03-08 11:26:27)

545.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 アクションは迫力があって、エンターテインメントとして楽しめました。ただ、「大村」が(特に後半)ただの薄っぺらい「悪役」になっちゃったのは減点。あの時代に「近代化」という夢にとりつかれた日本人としてちゃんと描ければ、「サムライ」との対比も単なる「善玉・悪玉」じゃなくて、一つの時代の価値観の対立として、もっと深みがでてきたと思うのですが・・・。「大村」をちゃんと描けない点に(彼には、アメリカ人はエキゾチックな魅力を感じないんでしょう)、ハリウッド映画の限界が見えちゃった気がしました。5点(2004-03-04 10:58:39)(笑:1票) (良:2票)

546.  Winny 《ネタバレ》 裁判ものとして議論の場面には引き込まれるし、その背後にあった人間ドラマも丁寧に描いてあったと思う。それでも、やっぱり本作のアプローチはいろいろ残念でした。 自分もWinny事件は同時代の出来事として経験してました(Mac使用者だったので、Win中心のWinny現象自体は横目で見てましたが)。その視点から見てみると、あの時代の空気感のようなものを本作が掴み損ねているように思える。この事件の少し前、同じP2P技術を用いた音楽ファイル交換ソフトのNapsterが、文字通りの「革命」を起こそうとしていた。Napsterもまた裁判で負けてビジネスとしては失敗したものの、CDというモノを売る音楽ビジネスのモデルの限界が示唆されるようになり、いまの配信やサブスクで音楽を聴くモデルへの一大転換点となりました(その渦中、日本では音質に問題があるコピーコントロールCD(CCCD)という珍品まで出現しました)。その時代の波のなかに、Winny事件もあったはずです。Winny事件を起こしたのは時代の変化に対する人々の不安でした。金子勇氏は、既得権益を守りたい「業界」と新たなネット社会への不安のスケープゴートとして、拘留され、法廷に立たされ、開発者としての、そして自身の身体的な生命も絶たれたのだと思っています。 CD販売店やビデオレンタル店が街から姿を消し、サブスクで映画や音楽を楽しむのが当たり前になった今の時代にWinny事件を描くのであれば、その時代の空気をどれだけ描けるかが焦点になったはずです。しかし、本作では、なぜ警察があれだけ金子氏を立件しようと躍起になったのかという問いも、警察の隠ぺい体質や自白強要といった昔ながらの捜査・立件手法の問題として描くのみで、まったくその時代の不安を描けていない。また、皆川猿時さんが演じる旧世代と、三浦貴大さん演じる新世代の弁護士のあいだの溝は、弁護団のなかにも、金子氏がやっていること、そして金子氏という人物を本当に信じていいのかをめぐる、もっと根源的な対立として描けた筈なのに、残念ながら単なる世代間の温度差として処理されてしまう。金子氏が起こした「革命」は、彼を陥れたい警察側のストーリーとしてのみ存在し、弁護側視点(そして本作の製作者も)からは開発者のオタク的な「純粋さ」の物語に収束してしまう。 しかも警察司法の問題を描きたかったのであれば、焦点は最終的に無罪を勝ち取った最高裁判決になるはずなのに、それは最後に字幕で知らされるだけで、法的にもこの事件の何が問題だったのかもわからない。愛媛県警のエピソードも、Winny事件を描くために絶対に必要なものだったのか、よくわからない(Winnyはいい側面もあるとか、警察にとって都合が悪いから目の敵にされたとか? どっちにしても表面的な矮小化だ)。90年代生まれの若い松本優作監督がこの映画に託したかったメッセージがなんだったのか、どうにもよくわからなかった。[インターネット(邦画)] 4点(2024-05-19 10:20:45)《改行有》

547.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 アカデミー賞効果で平日朝9時上映の回なのに劇場はほぼ満員。観客も春休み中の学生さんたちからシニアまで幅広い。公開半年過ぎても熱気というか活気がある映画館というのはやっぱりいい。 そして、それなりに日本映画を見てきた自分としては、オスカー受賞の特殊効果はやっぱり映画館で見て良かった。冒頭のジュラシック・パークもどきに「大丈夫か?」と心配になるも、巨大化した後の「見上げるショット」がものすごく効果的で、そして満を持しての「熱線」炸裂、そしてその爆風。かつて何度「ハリウッド顔負け」といううたい文句の日本製VFXにがっかりさせられてきたか。それが、今回はなんとオスカー視覚効果賞ですよ。なんと痛快なことか。 ただ、懸念だったドラマ部分はやっぱり自分はダメでした。「しゃべりすぎ」は山崎監督作品なので、やっぱりといったところでしたが、今作の主要人物「死ななさすぎ」はかなり気になりました。「生きろ」が本作のメッセージなんだとしても、「生きろ」と願った人は「死なない」というのは本末転倒というか。人ってほんとうに簡単に死んじゃうんです。びっくりするくらい簡単に。それを学んだのが戦時中の日本だったと思うし、震災を何度も経験した今の日本もそうでしょう。なのに、今作の主要人物は「死なない」。島で海で目の前でゴジラに遭遇しても、電車で宙づりになって落下しても、爆風に吹き飛ばされても、放射能を大量に浴びても、死なない。死ぬのは名無しのモブキャラばっかり。そんな設定のなかで「生きろ」って言われたって・・・・。主人公もその仲間もモブキャラも、みんな等しく生きて死ぬんです。その緊張感を欠いたまま、言葉ばかりが上滑りのまま語られる「命」の物語のどこに感動しろというのか。 あと連合軍占領期という時代設定がまったく生きていないのが残念。「国家主権がない」ってどういうことか。じゃあ「民間でやればいい」という単純な話ではないはず。でも「核」に頼らない「わだつみ」作戦のアイデアは評価したい。[映画館(邦画)] 4点(2024-03-19 16:38:13)(良:1票) 《改行有》

548.  ヴィレッジ(2023) 《ネタバレ》 多くの人が抱くであろう「思ってたのと違う」という感想は、M・ナイト・シャマランの作品と同タイトルであることから仕方がないのでしょう。しかもあっちは、閉鎖的な共同体を奇抜な方法ながらも真正面から描いていたので、同じようなモチーフを藤井監督がどう描くのか、そんな期待で見始めた人も少なくないはず。ただ、結果としては新しさも深さも感じない、表面的な描写に終始した一作でした。思わせぶりな能のシーンや祭りはあるものの、本編にうまく絡んでいるともいえず、結局は「ボス一家と搾取される若者たち」という都会のヤクザものでも描かれるような人間関係のほうに焦点は当たってしまう。終わってみれば「村」は主役というよりは舞台設定に過ぎず、そこで先が簡単に読めてしまう安直なドロドロ劇が展開しているだけの映画でした。ゴミ処理場が「SDGs時代の人気観光地」っぽくなったり、朴訥と解説するだけのイケメンがローカルヒーローになる展開は、「習俗」「伝奇」的な共同体ものというよりは、某民放番組の「ダーツの旅」が描くような「素朴で明るい」田舎観といったほうがいいのかも。でもその表層性を批判的に掘り下げるわけでもなく、物語上「ありえた未来」のように描かれてしまうのもいかがなものか。藤井道人監督作品、毎回興味深い題材を選んでくる眼は確かだと思うのですが、人間関係観(とくに男女観・家族観)もメディア観も微妙に古く、テーマも上っ面を走るのみで脚本が練り上げられてるように思えないのが残念。人気監督となって企画も満載で忙しいのだと思いますが、ここらでじっくり取り組んだ一作を観てみたいと思ってしまいます。[インターネット(邦画)] 4点(2023-06-18 09:00:10)(良:1票)

549.  機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 《ネタバレ》 『閃光のハサウェイ』が新世代のガンダム的でとても出来がよかったので、あのTVシリーズの1エピソードをどんなふうに広げて/深めているのか、期待高めで見たけど、それが裏目だったようです。安彦さんの「オリジン」はコミック版を愛読しているので、どちらかといえば連邦軍、ジオン軍、ホワイトベースのそれぞれの思惑が「ククルス・ドアンの島」で交差するような政治劇・サスペンスドラマ部分での掘り下げを期待してしまったのですが、残念ながらそっちはTVシリーズ版からあまり発展は見られず、物語的にはスパイス程度でした。むしろメインは、ドアン、島の子どもたち、アムロの交流。ただ、この点では正直言って定型以上のものは一切なく、予定調和的に流れていくだけでした。一人一人に個性をもたせる子ども描写はハウス名作劇場というよりは『約束のネバーランド』的で、それが映画全体でうまく活かされている感じはしない。終盤にガンダムで敵兵士を踏み潰す描写は、ドアンや子どもたちとの交流を通して、アムロが「兵士」としての覚悟を示す(彼らの世界と決別する)描写にもできたと思うけど、そうゆう雰囲気もあまりない。見所は最新技術で動くファーストガンダムと懐かしいBGM! ただ絵として一番ケレン味があって印象に残ったのが、山羊vsホワイトベースの面々というのがなんとも・・・。[インターネット(邦画)] 4点(2022-10-08 09:29:09)

550.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 大傑作ドラマ『True Detective』(シーズン1)の監督を務めたキャリー・ジョージ・フクナガ監督が007映画を!というのは、期待半分・不安半分でした。あのドラマで展開された乾いたスタイリッシュな映像、計算されたアクション、複雑な人間ドラマは、サム・メンデス版を引き継ぐにはベストに近い人選とは思いますが、メンデス版に感じていた違和感(あの、楽しい007がいつの間にかシリアスで湿っぽい映画になってしまった・・・)をいっそう加速させるような気がしたからです。そして、満を持しての鑑賞・・・でしたが、やっぱりその予感はあたっていたようです。それもどちらかといえば悪い方に・・・。 よかった点。バキバキした映像の美しさ、冒頭のちょいホラーっぽい演出や長回しなど新鮮なアクション演出、007のバカバカしい世界観(とくに『007は二度死ぬ』的なオリエンタル趣味)を真面目に描いている点、女性も男性もキャラ1人1人がみんなとにかく格好いい。とくにレア・セドゥは素晴らしかった。 残念な点。長い。ラミ・マレク登場あたりからドラマが一変してしまう。中盤の謎かけのような会話が続くのはフクナガ作品っぽさではあるが007では冗長。娘の登場からは完全に別映画になってしまう。これだったらボンド映画である必要はないような・・・とずっと違和感を持ち続けた先のラストシーンで完全に冷めきってしまった。「こんなのはボンドじゃない」以前に、私はもう自己犠牲ラストが本当に好きではないのです。タイタニックからダークナイトからアベンジャーズまで、とにかく主人公が命をかけて守る・・でまとめてしまうのは(それで「感動のラスト」とかいうのも)もっとも安易だと思う。とにかく、最後まで生きようともがいてほしい。そういうのとは無縁だと思っていた007が、その手の「闇落ち」してしまったショックはめちゃめちゃ大きい。 もちろん、永遠のマンネリを終わらせることは勇気のあることで、フクナガ監督はその蛮勇を買って出るだけの力量があるのは間違いない。その難行をきわめて高いクオリティでまとめたこともよくわかる。けれど、ぼくはやっぱりこの映画は「嫌い」です。[インターネット(字幕)] 4点(2022-07-09 08:28:36)《改行有》

551.  タイトル、拒絶 《ネタバレ》 主人公のカノウは、いったんは風俗嬢になったものの、その仕事がどうしても受け入れられず、いまは使い走りのアルバイトをしている。だからカノウは「自分にはできなかった仕事」を淡々とこなす他の風俗嬢たちに対して、軽蔑だけでなく尊敬に近いような、複雑な感情を持っている。つまり、カノウの視線は、男性目線のファンタジーでも、性産業への蔑視でもない、独特の風景を見せてくれる可能性があった。そこに伊藤沙莉を持ってきたキャスティング、女性監督による風俗映画として期待大でした。しかし、残念ながら本作はそのカノウ=伊藤の絶妙な配置をほとんど活かせないまま。「いつも(目以外は)笑顔のナンバー1」「ヒステリーな元ナンバー1」「根暗な文系女」「尽くす系の重い女」「バカな新人」「暴力・暴言まみれの店長」「ありがちな秘密を抱えるイケメン店員」などなど、店員も風俗嬢たちもステレオタイプだらけの登場人物なので、それぞれの群像劇はどれも魅力を感じない。唯一、描き込まれるマヒルも演技面ではがんばってはいるが、役者さんの力不足感は否めず。前半はそれぞれのステレオタイプを一つずつ消費する展開だったので、後半はそこから意外な展開や描写が見られるのかと思ったけど、暴力店長は店員を殴り、ヒステリー女は人を刺し、マヒルは自暴自棄になる、という結局は最初の予想どおりの流れでした。見終わって感じたのは、これ結局、監督や脚本が「風俗業」そのものには関心がないというか、むしろ明らかに見下しているように思えること。冒頭以外には仕事のシーンはあえて入れなかったのだと思うが、そのため「お仕事モノ」としての魅力も皆無で、ひたすら「底辺」「底辺」と連呼される。期待しすぎたのかもしれないが、結局はありがちで面白みのないエピソードを積み重ねたフツーのB級ドラマでした。[インターネット(邦画)] 4点(2021-05-08 14:28:54)

552.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 テレビシリーズ、旧劇場版はリアルタイムから数年の周回遅れで鑑賞済だけれど、新劇場版は「序」を地上波で見て以来は仕事だ子育てだでまだ見てなかった・・・程度のエヴァ歴です。今回、新型コロナウィルスの感染防止のため外出自粛のさなかにYoutubeにて新劇場版シリーズ無料配信ということで、時間もあるしだったら久々に見てみるか、というわけで「序」から鑑賞。「序」は基本テレビシリーズどおりだったので、新しい映像技術で昔のエヴァを見るつもりで「破」を見てみたらびっくり。アスカは登場したと思ったら、あれよあれよと死んじゃう(?)し、レイが食事会を企画・・・!?と、どんどん予想外の展開に戸惑う。あ、「破」から完全新ストーリーなのね、とやっと気づいたくらいで終わってしまった。面白かったといえば面白かったけど、エヴァってこんな感じだったっけ、という戸惑いのほうが実は大きい。あと、合唱歌二連発は演出としてはかなりいただけない・・・。シーンに合わないBGMを流すのもエヴァ流といえばそうでしょうが、ああいうのは1作に1回限りでしょう。しかも二回目がクライマックスなので、あそこで気持ちがスーーっと作品から引いてしまったのが、本当に残念。[インターネット(邦画)] 4点(2020-04-27 08:43:55)

553.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 おそらくスターウォーズ史上最大の冒頭の字幕説明の第1段落でのビッグ・サプライズ。思わず、「えーーーっ」と映画館で声を出してしまいました(北米なので、冒頭でいきなり「オーマイガ」と言う声も聞こえてきた)。前作のレビューで「J・J・エイブラムズが広げた風呂敷をビリビリに破って捨てた」映画と評したのですが、まさか今作が、その破った風呂敷を集めてつなぎ合わせた映画になるとは予想していませんでした。とにかく、前作で「失敗」とされた設定やエピソードを全部「undo」しまくる展開にちょっと笑ってしまうほど。でも、レイの出自はあのままであってほしかったし、ローズには新しい活躍の場を用意してほしかったし、なにより退場した旧世代のスターたちの見世物興行は終わりにして新世代の冒険活劇を観たかった・・・。さらにいえば、元ストームトルーパーというフィンの秀逸な設定もほとんど活かされないし、ポーについては逆に今作になってやっと取って付けたようなエピソード(それもたいして魅力的ではない)が押し込まれるし・・・。結局、そうした新しいスターウォーズへの希望は、開始1分で見事に打ち砕かれ、新世代の登場人物が次々と旧世界の設定や物語に絡め取られていき、アガるはずの反乱軍大集合は「あ、これもうアベンジャーズで見たな」という思いがよぎって盛り上がれず・・・。そんな酷い状況でも、それなりに楽しんで見られたのは、すべて、デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザックなどの新世代の俳優たちに魅力があったから。このひどい制作陣の混乱のなかで、それなりに説得力のある「絵」を残してくれたことには感謝です。[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2019-12-28 10:37:59)

554.  マーダー・ミステリー 《ネタバレ》 まあ、細かいことを言ってはいけない作品なのは間違いない。自分としてもお気楽作品をNetflixでサーフィンして巡りあった一本。時間も90分ちょいと長すぎず。お節介でセレブ願望ありのジェニファー・アニストンと妻の尻に引かれるテキトーな警官アダム・サンドラーの夫婦は、それぞれ18番な役どころなので、二人の掛け合いは楽しいし、最初の殺人のときの不謹慎ギャグなどつい笑ってしまった箇所もいくつかある。南仏〜モナコをめぐる観光気分も悪くない。忽那汐里さんがハリウッドで元気にしてる姿を見るのもいい。とはいえ、肝心のプロットがダメ過ぎる。中盤以降のどんでん返しの連続は、犯人が誰かなんてどうでもよくなるという意味で明らかに逆効果だし、中途半端なカーチェイス(しかも中年女性がF1ドライバーを追うという無茶な展開)がこの映画に必要なのかもわからない。ある意味、自分のように90年代に『フレンズ』とかアダム・サンドラーのコメディ映画が好きだった方限定で、何の期待もせずに見れば、それなりに楽しい時間は過ごせるか・・・。それ以外の人は手を出さない方がいい気がする。[インターネット(字幕)] 4点(2019-09-14 03:12:52)(良:1票)

555.  ライオン・キング(2019) 《ネタバレ》 娘がアニメ版を歌も台詞全部覚えるくらい見てて大好きなので、現地での公開直後に家族で鑑賞。人間が登場せず、おそらくCGで精密に描かれた動物たちが主役のこの映画が「実写」なのか?という疑問は大いにあるのですが、それはさておき、IMAXの映像と音響で見れば、冒頭のプライドロックのシーンからおなじみのタイトルまでの流れは、やっぱり鳥肌ものでした。ただ、IMAX効果も実写効果の感動も長続きはせず、徐々にクエスチョン・マークのほうが大きくなっていく・・・。疑問その1は、あまりにアニメ版に忠実な絵と物語・・・。もともとストーリーは父の死からの定番の成長物語なので、あまりいじる必要がなかったし、いじるリスクのほうが大きかっただろう。けれども、25年ぶりのリメイクなのに、ほとんど何の「再解釈」もなく、ただ同じ話を見せられるのは思ったよりも辛かった。疑問その2は、アニメ版にあったダイナミックな絵の魅力は実写によってむしろ減じているということ。とくに、「I just can't wait to be a king」の歌のシーン。アニメ版では奇想天外な絵が繰り広げられるのですが、実写では残念ながらその豊かなイマジネーションがまったく活かされていない。アニメ版の絵をそのまま再現することは不可能だからこそ、ここは実写班の腕の見せ所だったと思うのですが、残念ながら数少ない実写独自の描写がうまくいっているようには見えない。疑問その3は豪華すぎる声優陣の使い方。ドナルド・グローバー(チャイルディッシュ・ガンビーノ)とビヨンセという今もっとも影響力がある黒人シンガー2人を主役キャストに配しながら、その魅力がまったく活きていない。キウェテル・イジョフォーもジェレミー・アイアンズの真似の部分のほうが目立つ。キャスティングが発表されたときは、『ブラック・パンサー』級の新世代のブラック・ムービーとして生まれ変わるのか!?と期待MAXだっただけに、あまりにおとなしい声優陣と、ちょっと気を遣った風に挿入されるビヨンセの新曲・・・。結局、敗因はアニメ版に対する制作陣の敬意が大きすぎたこと、だったのだと思う。この手の映画だったら普段は盛り上がる映画館も、今回は終わっても反応がほとんどなかったので、そう感じたのは私だけではないんだろう。[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2019-07-24 00:09:11)(良:1票)

556.  ダンボ(2019) 《ネタバレ》 イースターの連休に子連れで映画館にて鑑賞。観客の入りは子連れ中心でまあまあ。序盤のサーカス描写やキャスティングを除けば、全体としてはティム・バートンのカラーは薄め。そのへんはディズニー・クラシックだからなあと思っていたら、後半には明らかにウォルト・ディズニーとディズニーランドへの風刺を込めた展開に。ではそれが痛快なのかというとそういうわけでもなく、なんだか微妙に腰が引けているというか、やりきってない感じ。ラストで動物をサーカスから解放しましたという場面の直後に馬に乗って現れる主人公・・・が象徴的。一方で、風刺を盛り込んだせいか、物語のエンタメ的なテンポや盛り上がりにも欠け、全体として夜が主体の暗い場面も多いので、誰に見てほしい映画なのかがよくわからない、ちぐはぐな一作となっていました。なによりもダンボの「飛翔」が目玉のはずなんだけど、「飛ぶ」といってもテントのなかをぐるぐるするだけなので、明らかに爽快感に欠けたのは残念でした。[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2019-05-07 01:23:16)

557.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 ほぼ期待ゼロで見たせいか、思ったより楽しかった(という人、多いですね)。フツーに冒険映画として映像的見所も多く、騙しダマされな後半もそれなりに楽しい。ただ、『スターウォーズ』のサイドストーリーとしての魅力・・といわれると大いに肩すかし。そもそも主人公がハン・ソロには見えないし、キャラもあまり立っていない。ヒロインのエミリア・クラークは影があってよかったけど『ゲーム・オブ・スローンズ』のイメージを引きずっているだけのようにも思える。『ローグワン』でも気になったドロイドの「狙いすぎ」なキャラ設定は私は否定派。前半はあちこち金かかっていたのに、後半地味で単調なアクションに終始しちゃったのはスケジュールの関係? そして、ラストのあいつ。アニメのことなんて知らないよ。一瞬これって「エピソード1」の前日譚だっけ、でもだったら「エピソード4」のハン・ソロって何歳?などと余計な混乱で頭を抱えての終幕。ついでにいえば、あそこって『クローンウォーズ』見てた人にとっては「キターーーー!」ってアがるところなのか聞いてみたい。最後に、ロン・ハワードに監督させるんだったら、もう少し時間あげようよ(クリスマス公開でよかったのに)。『レゴ・ムービー』コンビの「やり過ぎ」路線を軌道修正するためだけにロン・ハワードを連れてくるっていうのは贅沢過ぎるけど、彼のキャリアに対する敬意が足りん(「レゴ」コンビに対しても!)。ディズニー版SWは経営陣なのかプロデューサーなのか、マネジメント面の問題が目立ち過ぎで、その雑音のせいで素直に楽しめないのも本当に本当にマイナス。[映画館(字幕)] 4点(2018-08-16 17:18:33)(良:2票)

558.  渇き。(2014) 《ネタバレ》 絶え間なく切り替わるカットやシーンの意味が少しずつわかってくる最初30分は「面白いかも」と思ったけれど、同じテンションでダラダラとバイオレンスやショック描写が続くので、1時間を過ぎるころには飽きてしまい、1時間半ごろにはもういいから早く終われとだけ思ってた。「クソ」を連発する役所広司は「S...」や「F...」を連発するアメリカ映画のパロディなのかもしれませんが、新鮮なのは最初だけ。妻夫木君、オダギリジョー、中谷美紀などのスター俳優なみなさんも、それぞれに10分程度ずつ「演技派でしょ」な感じの見せ場を用意する芸能界的バランス感覚しか印象に残らない。あの大富豪なおっさんが、某IT企業の会長風だったのだけ、クスリと笑えた。小松菜奈さんは、その声とルックスには説得力あったけど、あの「キャハハハ〜」な笑い声だけは完全に演技力不足。そればっかり繰り返されたせいで新人感が拭えず残念でした。二階堂ふみ、橋本愛、森川葵などの「映画好き」が好きそうな若手女優のキャスティングも悪くなかったけど、二階堂さん、橋本さんについてはちょっともったいない使い方だった。よかったのは、清水尋也君。この後演じた『ソロモンの偽証』の不良や『ちはやふる』のSキャラとは全く正反対の「いじめられっ子」演技は、若手演技派としての実力を示したと思う。不謹慎な内容をオールスターキャストで本気でやる、ことには意味があるのかもしれないけれど、この手の作品には本来「最悪でサイコー」なドラッグ的な面白さ、吸い込まれたら抜けだせない感というのは必要なんだと思う。でも、この映画は見れば見るほど冷めていく、ドラッギーとは正反対な方向性で(ラストの雪山で完全に冷め切る)、監督が何をしたいのか、どう見ればいいのか、さっぱりわからない1本でした。[CS・衛星(邦画)] 4点(2018-07-15 11:23:42)

559.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 3つの時間軸、3つの現場から描くダンケルク撤退戦。戦況に関する解説も最低限なので、限定されたシチュエーションのなかで展開する脱出劇として見るべきなのかな。個人的には、『ゼロ・グラビティ』系の映画と期待しての鑑賞。でも、それにしては、物語のなかのぐっとくるポイントが背景知識に頼ってる部分が大きい。脱出できる兵士の数、チャーチルの演説、民間船長の愛国心、帰還兵への市民の対応など、その感動は物語に内在したものというよりはイギリスの第二次世界大戦史の知識があってこそ増幅するもののようにも思えるし、その内容は人間性の根源に迫るというよりは、愛国心やらそっち系に振れていて、あまり深みを感じない。台詞や背景説明を極力廃して、シーンの描写だけで描いてきた物語の感動ポイントが、結局は背景知識がないと盛り上がれない、というのは単に戦略として失敗しているのではないか。その点、同様に台詞や背景知識ではなく、ほぼ映像描写だけで感動まで持っていった『ゼロ・グラビティ』は凄かったと再確認できる。あと、サスペンス自体の単調さもマイナス。敵軍に襲われて水没しそうになって壁やドアをドンドンする展開の繰り返しは、実際の戦闘がそうであったとしても、この凝ったシチュエーション映画としては、もうひと工夫できたのではないかと思える。異なった時間軸の交錯は面白い試みではあったと思うけど、時間軸が気になると映画への没入感を損なってしまう側面もあり、この映画ではあまり成功しているとは言えない。戦争なのに妙にキレイな映像も含め、映画のテーマ・素材とノーラン監督の得意分野が合っていなかったように思えます。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2018-01-12 11:42:25)(良:1票)

560.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 いつもながらやり過ぎなトム・クルーズはもちろんですが、アマネットを演じるソフィア・ブテラのエキゾチック美女ぶりがとてもよかった。あと、相棒のヴェイルもいい。そこにラッセル・クロウまで加わっているわけで、俳優陣はそれなりに魅力的なのに、なぜここまで面白くない出来になってしまったのかが不思議な映画。結局は、登場人物が何を考えていて、いま何が物語を動かしているのかが、いまいちつかめないまま、話が進んでいくので、それになりお金を掛けたアクション・シーンの緊張感や魅力も半減してしまった、ということで、やっぱり脚本と演出の問題なのだろう。あと、トムは、彼自身の努力はリスペクトするけど、この役をやるには、やっぱり歳を取り過ぎてる気が・・・。ちょっと後先考えずに好奇心で突き進んでしまうとか、そういう役をやるには、彼自身貫禄がありすぎる。なんともバランスが悪くて居心地が悪い映画です。[映画館(字幕)] 4点(2017-11-12 09:24:09)

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