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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 162
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20048/
ホームページ http://www.geocities.jp/narusetarou/index.html
年齢 61歳
自己紹介 『のんきと笑いは世界を救う!!』
救われて欲しいな、世界も、子供たちも。

今年のキャッチフレーズは、
『LOVE&のんき&PEACE』

優しい地球 残そう子どもたちに
http://genpatsu_shinsai.at.infoseek.co.jp/hirai/pageall.html

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41.  野菊の墓(1981) 《ネタバレ》 日本が世界に誇るカツドウ屋マキノ雅裕の助監督を長らく勤めていた澤井信一郎が満を持してメガホンを取った、輝かしき処女作にして最高傑作。80年代以降に撮られた日本映画としても屈指の名作。でも、公開当時から不当な扱いを受け、あまり観られていないのもまた事実。それでも、松田聖子の白無垢姿は号泣するほどの絶品! 追記:私は別に聖子ファンでも何でもないんですが... ところで、昔、私は死んだばあちゃんに「絶対泣けるから」と言って無理矢理これを観せたことがありました。最初は「なにぃ、たりぃがね」と馬鹿にしながら観ておりましたが、民子がお越し入れするシーンと政夫が学校の運動会を終えてすぐさまそこへ駆けつけるシーンのカットバックあたりから泣き始め、もうほとんどそのまま最後まで泣き通していました。観終わってから着物の裾で涙をぬぐうばあちゃんに「ほらみろ、やっぱり泣いたじゃん」と冷やかすと、「年寄りに恥かかしたら、いかんよ」としかられてしまいました。でも、ちょっとうれしかったな。10点(2003-11-26 20:11:25)(良:5票)

42.  家路(2001) 「映画は、解釈するものでも理解するものでもなく、感じ取るものだ」と私は信じている。現実を、ある距離を置きつつ、只じっと見据える。だが、決して非情なわけではない。むしろ、慈しみと少しばかりのユーモアも交えながら対象を見つめること。「主人公の孤独や悲しみとは、これこれこう言うものですよ」なんて、いちいち説明しなければいけないというのなら、映画なんてものは、何の存在価値もありゃしない。「映し画かれたものから観客に何を感じ取ってもらえるか?(あるいは、観客の側から言えば、何を感じ取れるのか?)」、この問い掛けを、90歳を超えても尚精力的に投げかけてくれるマノエル・ド・オリベイラ監督の存在に、私は大いなる憧憬を抱いている。ブラボー! 10点(2003-11-21 12:20:37)(良:3票)

43.  エル・スール これは、私の理想とする映画の一本かもしれない。「いかにはげしくとも こわいほどしずかで そしてかなしい」映画。でも、観終われば、なぜだか やたらと うれしいのだ。 10点(2003-11-10 13:11:18)(良:1票)

44.  グリーン・デスティニー 『英雄』を観に行けないとグチをこぼしていたら、映画狂の友達に「それよりこっちを先に観ろ」と勧められてビデオで観た。で、観ているそばから「ああこういう作品に出逢えるから映画って止められないよねえ」という悦びと「こういう作品こそ映画館で観たかった」という悔しさとが同時にこみ上げてきてしまった。自分の感情をひたすら押し隠す古風な大人の恋と、一目出逢ったその時から己の感情の赴くままに愛し合う若者の恋を軸に、今まで観たこともない官能的なアクションがファンタジックに展開される。そう、これぞ正に活劇!。特に竹林のシーンは白眉ですな。”あーもうどうにでもして”って感じで、おじさんはTVの前で身悶えておりましたよ、ホンマに。 追記:地上波で観ても面白かったから満点献上ってことで。 10点(2003-10-18 15:15:54)(笑:1票) (良:1票)

45.  座頭市物語 《ネタバレ》 《まことに申し訳ないが、以下、クライマックスシーン完全ネタバレにつき、未見の方はご遠慮ください。》 勝新太郎が演じただけでも座頭市シリーズはTVも含めて数多くあるが、その頂点に君臨するのがこの第1作である。座頭市の凄腕はろうそくや天井に投げつけられた一文銭のエピソードなどによって既に存分に観ることが出来るが、やはり、素晴らしいとしか言い様がないのは、平手造酒を演ずる天知茂である。池で釣りをしながらの市との会話のとぼけた味わいや、胸を患い寺で臥せっているところに、市が出入りに助っ人に行ったと聞かされるやいなやガバッと跳ね起き、小僧が必死に止めるのも聞かず、押っ取り刀で駆けつけるその姿は、それだけでも涙なくしては、観れない! そして、小さな橋の上で市との対決。市は造酒を斬りたくないのに、造酒はそれを許さない(この時の彼の台詞がまた泣けるんよ!)。勝負はもちろん一瞬にして決する。市の背中に覆われて、斬られた造酒の姿は画面からは見えないが、ここで、「勝新、日本一!」と観客席から思わず掛け声が飛ぶ位の一世一代の名演によって、死に行く平手神酒の(決して見えない!)満足げな表情と心の友をこの手で斬った座頭市の深い深い悲しみが、描かれる。嗚呼 10点(2003-10-17 20:52:46)(良:1票) 《改行有》

46.  インディア・ソング 《ネタバレ》 私もこれ、学生時代に日仏学院で観ました。たしか、英語字幕だったような。「何もない空間」で有名な劇演出家のピーター・ブルックが監督した『雨のしのび逢い』をデュラスは気に入らなくて(私は大好きですが)、自らメガホンを取り、その出来栄えは、あのゴダールもたじろいだという逸話を持つ作品だけあって、多少覚悟してはいたんですが、これほどまでに過激とは! とにかく画面に映っている女(椅子に座っている)と男(女の斜めすぐ後ろに立っている)は全くしゃべることも動くこともなく、そこにただ会話らしきものがかぶさるだけ。まさか、このまま終わりまで行く気か?と思っていると、とんでもない! 突然仕掛けられるデュラスならではの”情念の発露”に驚愕し、魂を打ち砕かれる。もうあとは、彼女の思うつぼ、なすがまま。まるで呪縛されたかのように手に汗握って画面にじっと見入る私がそこにいたのであった。お尻痛かったけど。 10点(2003-10-17 20:04:40)

47.  橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督) おお、たぶんこれは、私が初めて涙した映画。小学校に上がるか上がらないかの頃にTVで只一度だけ観ました。その後題名も何も分からず再見もできずで、ずっと心残りだったのですが、たった今なんと、八尾の朝吉さんのコメントによって、全てが明かになりましたよ! 本当にどうも有り難う。 でも、題名はそのまんまなのね。 10点(2003-09-27 16:27:21)

48.  赤い河 《ネタバレ》 葬儀のシーンで、西部劇の神様ジョン・フォードへ敬意を表するかのように、青空にぽっかり浮かぶ白い雲がゆっくりと画面を横切っていきます。でも、堆く積まれた食器が崩れる音で、牛達が大暴走をおっ始めるくだりは、正にハワード・ホークスの面目躍如! 牛の刻印につけられるマーク(ジョン・ウェインの役名Dunsonの頭文字Dと河をあしらった2本の波線)は、その後、『リオ・ブラボー』『エル・ドラド』『リオ・ロボ』で、ジョン・ウェインが締めているベルトのバックルのデザインへと引き継がれていきました。*これって、映画評論家・山田宏一氏の受け売りですが...(;^_^A 10点(2003-09-12 20:47:09)

49.  大砂塵 《ネタバレ》 日本では、『理由なき反抗』に次いで知名度が高いのに、確かにヘンテコリンな作品ではある。 だが、侮ってはいけない。監督ニコラス・レイは、処女作にして不滅の傑作青春フィルム・ノワール『夜の人々』をはじめ、『危険な場所で』、『暗黒街の女』など、透明かつ詩情あふれる傑作を次々とものにしてきた人である。 ところで、私のお気に入りのシーンをひとつ挙げよう。 酒場の女主人ジョーン・クロフォードが夜ひとりピアノを弾いていると、突然そこへマーセデス・マッケンブリッジ他街の面々が大勢どえらい剣幕で押しかけてくる。純白のドレスを身に纏ったクロフォードは、演奏を止め、何事かとその場に起立する。切り返すと、街の面々は、なんと全員黒装束に身を固め、マッケンブリッジを先頭に正三角形の陣形を組んで突っ立て居る。この彼らの異様な緊張感とは裏腹に、観ているこちらは、「オイオイ、これから人間ボーリング(色が逆だけど)でも始めるんですか?」と、思わず聞きたくなるような(フザケた?)シーンを抜け抜けと演出しているのである。実は、こうしたお遊びの様な演出が本作には散見され、「例え商業映画と雖も、ジャンルとしてのお膳立てが揃っていれば、あとはどうにでも自由に撮っていいのだ」と、これを観たヌーベルバーグ以降の後進の映画人達が驚喜し、影響を受けたのではないかと私は推察している。 10点(2003-08-22 18:48:04)(良:2票)

50.  沓掛時次郎 遊侠一匹 《ネタバレ》 これは、『みな殺しの霊歌』や『緋牡丹博徒・お竜参上』など、「愛と死と惨劇の情念世界」を常に“リアル=非情”に描いて独自の映画美学(映画史上類を見ない徹底したローアングルによる厳しくも美しい構図!)を確立した監督・加藤泰が、当時、独特の高く乾いた笑い声により「哀切」を表現させたら並ぶ者のない時代劇役者・中村錦之助と組んで、『瞼の母』に続いて、任侠劇の神様・長谷川伸の作品に挑んだ、「魂を揺さぶる」逸品!(ゼイゼイ) ちょっとだけ付け加えさせてもらえば、ちなみにかのC・イーストウッドは、この映画の大ファンなのである。なぜなら、錦之助演ずる沓掛時次郎が、渥美清演ずる身延の朝吉が単身牛堀一家に乗り込み惨殺されたのを見て怒り狂い、その場にいた一家の者をあっと言う間に皆殺しにしてしまうというシーンは、『許されざる者』において、またラストで、侠客の象徴であるはずの脇差を池に投げ捨て(即ち稼業を棄てて)、敢然と去っていく姿は、『ダーティ・ハリー』において、それぞれオマージュを捧げられているからである。(...ンなわけないか!m(_ _)m ) 10点(2003-08-22 18:45:27)(良:1票)

51.  アタラント号 ただ、ぎゅうっと抱き締めていたい、これは、そんな珠玉の映画。10点(2003-08-09 18:00:03)

52.  人情紙風船 現存する日本映画の最高傑作でありながら、山中貞雄の最高傑作ではない。これは、彼が、あるべき未来を奪われる予感に襲われつつ、それでもなお、映画への並々ならぬ愛情を微笑みと共にフィルムに塗り込めた珠玉の絶品! 10点(2003-08-09 17:58:10)(良:2票)

53.  ベニイ・グッドマン物語 《ネタバレ》 ヴィブラフォンの名手ライオネル・ハンプトンが、食堂のおやじに扮して登場し、主人公たちの目の前で、いきなり、名曲「アバロン」を弾き出す。このゾクゾクする高揚感と存在感こそが、「私の考えるJAZZ」10点(2003-08-09 17:55:11)

54.  裸足の伯爵夫人 《ネタバレ》 何よりも映画的=感動的なのは、踊る素足のクロースアップから登場するエヴァ・ガードナーのテクニ・カラーによる美しさ。(『カサンドラ・クロス』とかでしか彼女を観てないそこのあなた、これは必見ですぞ!)こりゃあ、伯爵ならずといえどもぞっこん入れ込むわな。『めまい』のキム・ノヴァクと同様、あまりにも身勝手な男の思い込みによって、結局女の方が悲劇的な結末を迎えるというのが、逆に男性映画ファン(って、もちろんオイラのことですけど)の琴線をくすぐる。故に、妖艶な魅力により男を破滅に陥れる「運命の女(ファム・ファタル)」と呼ぶには、ちょいと可哀想か。それでも、終始ハード・ボイルドを押し通すボガードの身振りと語りも含めた確信犯的なマンキウィッツの演出は、大胆かつカッコ良く決まっていて、これも、れっきとしたフィルム・ノワールじゃん!とオイラは思うんだな。10点(2003-08-09 17:53:03)

55.  獅子座 師ジャン・ルノワールの『素晴らしき放浪者』へのオマージュか? ヌーベルバーグの盟友であるクロード・シャブロルの遺産相続のエピソードを元に、エリック・ロメールが長編処女作として撮りあげた獅子座生まれの楽天的で呑気な四十男のパリ放浪の物語。かくいう私も獅子座生まれの40男です。 10点(2003-07-13 12:41:41)

56.  グレン・ミラー物語 《ネタバレ》 『五つの銅貨』『ベニィ・グッドマン物語』と並んで、私と映画とJAZZとを結びつけてくれた思い出深き作品。 中学生の頃、級友のM君が朝突然私の所にやってきて「今日の夜テレビで、『グレン・ミラー物語』をやるから必ず見てくれ。君ならきっと気に入る。JAZZを好きになってくれるはず。」と告げた。どういう経緯からそうなったかは、もう忘れてしまったが、その晩、私はとにかく本作の放映を観た。「なんて素晴らしいんだ!映画も音楽もいっぺんで好きになった、夢中になった。」 翌日、私はM君に興奮気味にそう話すと、彼は満面の笑みを返してくれた。  あれから、映画館やビデオ・TVで一体何回くらい観ただろうか。本作は、私のマイ・フェッバリット・ムービーの1本となった。ここには、古き良き時代の、夫婦の愛情や仲間達の友情の素晴らしさ、それらをより一層輝かせているスウィンギーな音楽=JAZZをたっぷりと味わうことができる。  そして、なによりも増して感動的なのは、ラストシーンで妻ジューン・アリソンが茶色の小瓶の耳飾りをかざしながら見せる珠玉の”微笑み”。  「きっといつか、ああいうハスキーボイスで、おでこが広く、笑顔が素敵な女性と結婚しよう!」と真剣に思っていたのだけれど、誠に残念ながら、その夢は、遙か遠くなりにけり。 10点(2003-07-06 11:29:26)(良:2票)

57.  グロリア(1980) 《ネタバレ》 個人的には私も、【るーすさん】の意見↓に賛成します。グロリアが、本当に生きているのかそれとも死んでしまったのかは、この映画を観ている個々人の「想い」が決めるべきでしょう。 私は、カサベテスは常に、コミュニケーションが困難な現代にあって、人と人とがいかに分りあえるかについて、そのための人々の悪戦苦闘を真正面から描いてきた人だと考えています。 思えば、『愛の奇跡』(‘63)では、父と子の、『こわれゆく女』(’75)では、母と子ども達の「再会」が実に感動的に描かれていたではありませんか。本作では、只それがクライマックスになっているのだと思います。ラスト、墓場で、グロリアを見出した少年は、長い長い歓喜の時間を駆け抜けていく。グロリアに飛びつき抱きかかえられた彼は、彼女が身に着けていたカツラを放り投げると同時に、何と!スクリーンを見つめる観客達に向かって満面の笑みを投げかける。その瞬間全ての時間はストップし、映画は終わる。これこそは、作者カサベテスが投げかけた我々観客へのウィンク!(ゆえに、私はこのラストに百万遍でも泣けるのだ。) もちろん、誰もが知っているとおり、現実はこれでハッピー・エンドというわけにはいきません。人生はまだまだ続くのだし、分り合うという状態が常にいつまでも続くわけではないだろうから。だからこそ、カサベテスはその後も映画を撮り続け、最期の時まで観客に向けて新たなウィンクを投げかけようとしていたのではないでしょうか? 10点(2003-07-06 11:25:01)(良:2票)

58.  果てなき船路 辛く苦しく終わりのない船上労働者たちの、暗くて救いのない物語ではありますが、室内(船内)に斜めに差し込む光が、観る者の心にどこか「救い」を感じさせてくれます。  本作では、「映画の神様」ジョン・フォードならではの、ドイツ表現主義とは一線を画した光と影の妙、いわば"一条の光"(どん底の中に生まれ出でる微かな希望)をスクリーンに映し出して秀逸かつ心憎い演出が存分に堪能できますです、ハイ。10点(2003-06-20 23:30:35)

59.  グリード(1924) あらゆる映画のナンバー1『グリード』。  この映画のオリジナルは本当は一体何時間何分あるのだろうか?今観ることのできる最長のバージョンは何時間何分あるのだろうか?  私が観たものは、確か100分にも満たなかったはずである。したがって、「本作を観た」とは正確には言えない。観たのはこの映画の”断片”に過ぎない。  ただ、幸運だったことに、本作(の断片)を観たのは、十数年前に青山にある草月ホールで行われた特別上映会。しかも、故淀川長治氏の解説付き。  本作の魅力については、すでに様々な所で氏から聞かされてはいたが、この日はちょっと違った。氏は、いつにもなく興奮し、大きな身振り手振りで、今から上映するこの映画(の断片)の見処を余すことなく我々観客に伝えてくれようとした。普通の映画なら、もうこれでアウトである。映画の天才語り部・淀川氏の解説が醸し出す映画の魅力が、作品本来の魅力を遥か凌駕してしまうことが度々あるからである。そのおかげで、私はどれくらい割りを喰ってきたことか(笑)。  だが、本作は違った。腐っても鯛、いや相手は映画史上最強の横綱『グリード』(の断片)である。冒頭からすでにスクリーンに投影される映像の途轍もない存在感に圧倒される。物語やキャラクターも強烈だが、何よりも画の迫力が凡百の映画とは訳が違う。耳にタコなほど聞かされていた有名な死の谷のラストシーンも、非常に鮮烈であった。ゆえに上映が終わった後しばし放心状態、汗びっしょり。もう、しばらくは映画観るのは止めようと思ったくらい。  嗚呼、このような体験あればこそ、私は夢見る。『グリード』が観たい!9時間はあると言われている完全版は望むべくもない。現存するならせめて4時間版を、私は是非とも観たい!! 断言してもよい。もし、観ることが叶うのならばのならば、地獄に落ちたって構いやしない。(そうですよねえ、STING大好きさん)10点(2003-06-20 23:28:58)(良:2票)

60.  散り行く花 《ネタバレ》 たぶん、D・W・グリフィスこそが、人間の喜怒哀楽は、一片の微笑みによって現すことができることを私たちに教えてくれた最初の映画人であろう。故に、後世彼は「映画の父」と呼ばれることとなった。  ひとりの少女が、狂暴な父親によって虐待され、ついには死に至る。今でも新聞を連日賑わし、徒に繰り返される遣りきれない出来事が本作でも容赦なく描かれている。  少女を演じるのは、リリアン・ギッシュ。『東への道』『嵐の孤児』『スージーの真心』などグリフィスの代表作のヒロインを演じ続けてきた女優である。これらどの作品においても、ギッシュ嬢の素晴らしくも可憐な表情を捉えた美しいクローズ・アップにお目にかかることができる。  だが、問題は、「微笑み」である。ラストで見せる彼女のか細い2本の指で作り出されるあの微笑み。存在の、運命の哀しみに覆われながらも、死にゆく間際において、なお観る者に向けて、その哀しみから私たちを解き放とうとするかのようなやさしい微笑み。「どうか悲しまないでください。泣くよりも笑ってくださいね。」って、言われているようで、さ。おいらは、どうしたって、涙が止まらねえでやんの! 10点(2003-06-20 23:21:31)(良:3票)

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