みんなのシネマレビュー |
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41. ファーゴ グロで残酷なのに見終わった後に暖かい気分になる映画なんて滅多にない。傑作だと思う。9点(2003-06-03 04:06:27) 42. 霧の中の風景 抽象画のような映像に思い切り酔ってしまいます。少し生々しいところが気になって-1です。痛々しいだけで生々しくしなくても、いいのにと思ってしまいました。9点(2003-06-03 03:29:20) 43. セントラル・ステーション 以前見て感動して、また見て感動しました。滅多にないです。こういう映画。ドーラのどうしようもないところが、人間くさくてほほえましく感じてくるし、ジョズエの生意気なところも愛しくなってくる。後半うまくまとめた感じがしますが、親しい人にだけ教えたい映画です。9点(2003-06-03 02:41:52) 44. ムーンライト 《ネタバレ》 ネグレクトの母親に育てられ学校ではいじめられている黒人少年が主人公。 ありきたりの設定だし、親しい友人と呼べる人もいない話しかけてくるのは物好きな少年だけ。 あるとき、その少年と成り行きでキスをしてしまう。 少年 をゲイとして描く必要があったのかなと思いながら見ていましたが、その後、少年が大人になったときにその重さが伝わってきた。 ヤクの売人になって子供時代とは別人のようになった彼がラストにポツリと言う言葉。 それまでの少年の人生が見えたようで感動しました。[地上波(字幕)] 8点(2020-03-16 21:44:37)《改行有》 45. 洲崎パラダイス 赤信号 古い映画には当時は評価されていたのだろうけど時代とともに評価が落ちるものも多い。逆に時代に色あせないものや時代とともに魅力が増してくるものもある。この映画はまさに後者。 蓮っ葉なのに上品さのある新珠三千代もダメな男の愛しさ満開の三橋達也もほれぼれしてしまう。 ぽっちゃり体形になってからしか知らない轟夕起子も「青春怪談」と同じくらいのいじらしさ。 でもやはり主役は洲崎パラダイスと街の風景。 知らないはず時代の知らない風景なのに不思議な郷愁に誘われて気が付くと当時を知っているような懐かしさを感じてしまった。 50年以上前の映像なのに勝鬨橋も万世橋の欄干の石の表示板も今も健在。 映画の中から現在を探してしまった。そんな愛しさのある映画です。[映画館(邦画)] 8点(2019-10-20 08:35:37)(良:1票) 《改行有》 46. 甘い生活 《ネタバレ》 何十年も前に見た時になんでこの映画評価されているんだろう、噴水のシーンはきれいだけどそれだけの映画だと思って不思議に思っていました。よくわからない映画だけど、もう一度そのうち見てみるかもと思うくらいの映画でした。 その後「インテルビスタ」で、マストロヤンニとアニタ・エグバーグが噴水のシールを感慨深げに見るシーンをみてから見直そうと思って、あたらめて見ていたらアヌーク・エーメやマガリ・ノエルなど好きな女優さんたちが出てたんだとびっくり。 そんな風に見ていてお馴染みの噴水のシーンになっていくわけですが、アニタ・エグバーグが子猫を拾い上げて頭に乗せて歩き出すあたりから、フェリーニマジックにどっぷりつかってしまいました。 「アマルコルド」で作り物の大型客船が通り過ぎるだけなのに、どうして感動してしまうんだろうみたいな感じでした。 1度見ていたはずの、この数分のシーンだけで忘れられない映画になりました。[DVD(字幕)] 8点(2019-10-20 05:32:37)《改行有》 47. 月の輝く夜に 《ネタバレ》 イタリア人の気質なのか滅茶苦茶な展開かもしれないけど好きな映画です。 月にまつわるいつくかのエピソードも好きです。 終盤、マザコンの婚約者に婚約解消され怒り狂った直後、婚約者の弟に結婚しようと言われて幸せそうに豹変してにっこり微笑むシェールが素敵です。 見ているうちに主人公たちに幸せになってほしいと感じる映画はいいものです。[DVD(字幕)] 8点(2019-10-20 05:08:08)《改行有》 48. ぼくのエリ/200歳の少女 萩尾望都の「ポーの一族」でエドガーがアランに「きみもおいでよ。ひとりだとさみしすぎる」というシーンがあったのを思い出しました。 日本の映画タイトルがミスリードを誘い、そのせいで見る気のなかった映画でした。 残酷なシーンもたくさんあります。見ていて嫌になるようないじめのシーンも。 リメイクされた「モールス」も見ましたが、オスカーとエリの、その後の関係が、 幾つかのシーンから途中で死んでしまったエリの父親とエリの関係と オスカーとエリとの関係が違うように感じられて 見終わったあとに、どこかホッとするような後味の残る映画でした。 モールス信号が生きています。 北欧の映画らしい独特の空気感も気に入りました。[インターネット(字幕)] 8点(2017-07-02 12:47:44)《改行有》 49. セッション 《ネタバレ》 ドラマ「クローザ―」でブレンダにタジタジになっていたJ・K・シモンズが生徒を鬱にされて自殺させてしまうような恐ろしい指揮官を演じて、他の役柄を忘れさせてしまうくらい面白かったです。 役者ってうまく演じてるなあと思ってしまう人もいれば、そんなことさえ考えることなく見せてくれる人もいます。 この場合はもちろん後者です。 数多の音楽映画とストーリーは相違ないのに、どんどん引き込まれてしまいました。演出の力大きいです。 ドラムをたたいているだけのシーンに目が離さなくなってしまいました。[インターネット(字幕)] 8点(2017-03-04 04:52:33)《改行有》 50. 宇能鴻一郎の濡れて打つ 宇能鴻一郎の小説のコミカルさをそのままに描いていて、これをポルノだからという理由で見ない人はもったいないと思います。 ひろみが落ち込んで自殺しようとしたときに元気づけるのはあれしかないというベタさが楽しい。 宇能鴻一郎の濡れて騎るでもそうだけど、「本当にそれでよくなるのかしら」と思いながら素直に受け入れてしまう主人公。悪意がないところが楽しすぎます。落ち込んでる時に見ると復活できる映画の一つです。[映画館(邦画)] 8点(2017-03-02 20:40:06)《改行有》 51. アナと雪の女王 何で世界中でこんなに大ヒットしたのは不思議でした。 「レリゴー」もあまり流れ過ぎていたので、聴きたくないしメロディもありきたりなのにと思っていたけど、映画で流れるシーンで不覚にも感動してしまった自分にびっくりしました。 映画が終わって鼻水が流れてる自分にまたびっくり。 ベロニカ・マーズのクリスティン・ベル、はまり役です。 遅ればせながらでも見て良かったです。[DVD(字幕)] 8点(2017-01-09 15:08:52)《改行有》 52. ル・アーヴルの靴みがき 《ネタバレ》 現実の厳しさの中にあるおとぎ話を見ているような映画でした。 小津安二郎が好きなんだなあとリスペクトを感じる映像も多くてほろりとしてにやりとします。 おとぎ話ですから最後は、しあわせにくらしましたで終わるのを確信していましたが、そうなって良かったです。 めでたし、めでたし。[インターネット(字幕)] 8点(2017-01-08 16:27:30)《改行有》 53. 女は女である アンナ・カリーナを見ててコケティッシュって言葉を思い出しました。すごくかわいかったです。 ブリアリの仏頂面も負けず劣らずかわいくて見とれてしまいました。 街並みやアパルトメント、ファッションだけじゃなくカフェのジュークボックスなどがいい感じで、のちの「アメリ」のような映画に流れていくんだなあと思いながら見ていました。[インターネット(字幕)] 8点(2017-01-02 13:20:25)《改行有》 54. X-MEN:アポカリプス X-menシリーズは本当に裏切らないなあと改めて思いました。 他の方同様に映画館を出るシーンで「三部作は最後が一番微妙なんだ」てセリフで「ファイナルデシジョン」を連想しました。 ブライアン・シンガーのダークなX-menから監督が代わるのに心配した「ファイナルデシジョン」が思った以上に楽しめたので、これも他の方同様、それを言うなと苦笑しました。 ブライアン・シンガーにしてはダークさが薄い気もしましたが楽しめました。 やっぱりミスティークはアグリーベティのレベッカ・ローミンの方がいいなあ。[インターネット(字幕)] 8点(2016-12-15 04:33:41)《改行有》 55. デュエット(2000) 《ネタバレ》 ポール・ジアマッティの体当たりの壊れた演技、どの映画でも印象的です。 今回もマイレージが使えないと怒りまくっていますが、ヨーロッパに往復できるくらい貯めたマイレージが航空会社の合併で無効になったことがあるので気持ちはよくわかります。 本業が歌手のヒューイルイスよりも上手な人がたくさんいるのにびっくり。メインキャストも個性的ですがモブキャラが生きています。 だるまのような体系でコパカバーナを歌うお兄さん、「生活は楽よ。かっぱらいでくらしてるから」と元教え子に自慢するおばあさん。 ポール・ジアマッティをキュートと言って薬を飲ませるお姉さん、みんな良い味を出しています。 エンドロールに歌った人の名前がみんなはいっているのが、なんともいい感じです。 ほんのちょっとだけ歌を歌うシーンで、やけにいい声だと思った人がいたんでチェックしたらデビューする3年以上も前のマイケル・ブーブレでした。 群像劇「ナッシュビル」も最後は銃でしたが、この映画は死はいらなかった気がします。[地上波(吹替)] 8点(2016-02-03 02:09:23)(良:1票) 《改行有》 56. 4分間のピアニスト 《ネタバレ》 雪の映像。ピアノの音に凍りそうな空気感が感じられて好きな映画でした。ラストの総立ち拍手にはあれっと言う感じもしたけど、アメリカ映画にありがちなベタさとは異質なので、あれでもいいかなと思いました。ジェニーに殴られ怪我をしたのにラストでトラウデの頼みをきいてジェニー逃亡の手助けをする看守。彼とトラウデの会話のシーンは、どれもさりげなくいいシーンだと思います。演奏が終わるまで待っていた警官たちの描き方、ラストの映像の静止の仕方。そういうところも好きです。[地上波(字幕)] 8点(2010-01-03 12:45:54) 57. ウォーク・トゥ・リメンバー 《ネタバレ》 人生投げた感じの不良少年が起こした罰で更生するため、ずっとバカにしていた神を信じるダサイ少女と演劇をすることになり、恋に落ちるというありがちな展開です。演劇でドレスアップしたらダサイ少女がきれいになってしまうのも、両思いになり幸せになるはずなのに、実は少女は白血病で余命がいくばくもなかった云々・・どこまでも、ベタベタの典型みたいなストーリーなのですが素直に感動してしまった自分にビックリしてしまいました。[ビデオ(字幕)] 8点(2009-04-14 23:26:49)(笑:1票) 58. 潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ 《ネタバレ》 優しくてほのぼのとしていて一抹の寂しさを感じさせるひげそりのシーン。心に残りました。窓の外の青さと部屋のオレンジの絵画のようなコントラストも秀逸です。ロバート・デュヴァルとリチャード・ハリスが「マグノリアの花たち」のシャーリー・マックレーンとオリンピア・デュカキスのようで楽しかったです。シャーリー・マクレーン、 サンドラ・ブロックも人間味があふれていたし、つんとしたパイパー・ローリーも素敵でした。ただ、お年寄りたちが主人公なので最後に死で終わらなければいいなあと思っていたのですが・・・。楽しかった夏休みが終わるのを淋しがる子供のように、近づく人生の終わりを名残惜しんでいるような映画でした。辛い人生を楽しく生き抜き、こんな風に逝けたら幸せなのかもしれないと思いました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-11-24 20:32:22)(良:1票) 《改行有》 59. 8 1/2 《ネタバレ》 30年以上前に見たときは大団円の華やかさに圧倒されましたが孤独を感じることはありませんでした。いま見て「人生は祭りだ」と言い切ってしまうことの寂しさと開き直った明るさにシンクロしました。死んでしまってもいいさ、どうせ祭りは終わるもの。そんなことを考えてしまいました。ラスト近くでの崩壊寸前の夫婦の会話で生きるということを垣間見た気がしました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-10-18 14:15:27)(良:1票) 60. 天然コケッコー 《ネタバレ》 後味の良い映画でした。教室に別れを告げるシーンに郷愁があふれていて感動しました。さっちゃんが橋で人がたっているいうシーンや、姉に気を使うおしゃまな弟のシーンなど、さりげないシーンも好きです。夏帆はキャラにぴったりでした。他の方も書いていますがくるりの音楽はいらない気がします。[CS・衛星(吹替)] 8点(2008-09-22 23:49:16)
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