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プロフィール
コメント数 313
性別 男性
年齢 63歳
自己紹介 映画は生もの。リアルタイムで見るのが一番だけど、古い名画はどうしようもない。TVでしか観れないのなら、電気を消して電話を切って、誰も来ない夜に、なるべく劇場と同じシチュエーションで見るように努めています。(お酒を飲みながらはありますが)観る側、つまり自分も生ものですので、その時の体調、精神状態では見方も変わります。B級がA級に見えたり、恋愛映画がアクション映画に見えたり、でもそれはそれで面白いと思います。
と、勝手な事をのたまう40才の映画好きな親父です。

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41.  レミーのおいしいレストラン いやあ、困ったです。レイトショーなので、夕食はすませたはずなのに、観賞中お腹が減って減って。だって、あまりにも美味しそうだったから。これがCGなの?と思うくらいシズル感が、匂いが、目に鼻にまとわりついてきます。料理番組でも感じた事のない美味しさという情報が五感にずんずん入ってくるなんて、凄い映画だ。もちろんお話しもピクサーお得意のファンタジー色あふれるもので、見事に、現実では絶対体感できない不思議な面白さをしっかり見せてくれます。主人公がネズミであるため、下水道の水流も大アドベンチャーになり、調理場でも、その大きさの対比からスペクタルシーンに大変身。小さい故の疾走感も重なり、映画的な興奮も思う存分味わえます。料理評論家のエピソードも当たり前といえば当り前なんですが、やっぱ人それぞれ思い出の味っていうのがあって、料理は理屈じゃないんですよね。また、文字や言葉で表現するものでもない。作りたい情熱と愛情を持った人がいて、それをただ純粋に食べたい人がいて、それで成立するものなんだなあ、とあらためて感じる次第。 最新のデジタル技術で最もアナログなことを伝えているピクサーって、やっぱりすごいなあ。[映画館(字幕)] 9点(2007-08-03 18:35:56)(良:1票)

42.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 幸いにもこのシリーズは全て劇場で観賞することが出来ていて、今回の新作も迷いもなく前売りを購入して観に行きました。3作目からもう12年。1作目では、まだふさふさ感のあったマクレーンの頭ももはやスキンヘッド状態。観ているこちらも確かに年はとっているのだが、DVDの普及により、1作目の活躍が昨日のように思えて、まだまだ若い現役のマクレーンが印象強い。しかし、今回の作品は、確かに1作目の素晴らしい脚本には巡り合えてはいないけれども、面白かった。楽しかった。年を重ねた主人公を認識させる最初の娘とのシーン。平気でアップでみせる顔の傷や皺や皮膚のたるみ、同行するハッカーに愚痴る今までの活躍の結果に得た空しささなど、ただの人間としての主人公がよく描かれています。スーパーマンばりのアクションだけど、そこには必死になって、うろたえながらも、しぶとく粘り強く生き抜く姿があって、感動してしまった。悪党との格闘でも決してスマートじゃない。こんにゃろ、死んじまえ、ばかやろうなどの暴言をはきながら(吹き替え版も鑑賞しました。野沢那智さんが声を当てられていました)どうにかこうにかやっつける。クライマックスのトラックと戦闘機のチェイスもありえないだろうの場面だけど、これはサービスと考えました。最後には、自分も撃ちながら敵をやっつけるのだから。究極のアナログ戦法と言えるのでは。サイバーテロという超近代的な事件に対し、鳩時計とさえ言われた主人公の奮闘。その対比。コントラスト。人間の底力をこれでもかと見せつけるマクレーンにただ拍手です。[映画館(字幕)] 9点(2007-07-19 16:18:26)(良:3票)

43.  300 <スリーハンドレッド> 観賞する人を選ぶ作品だとは思います。でも、個人的にはすごく面白かったです。この映画の持つ匂いと言うか、香りというのが、ちょうど東映仁侠映画が上映されていたあの頃の映画館の感じがとてもするのです。最新の技術でもって、古めかしく絵画的なトーンでまとめられた内容がそう思わせるのか。はたまた、出てくる男達の粗野でいて美しく気高い精神にそう思うのか、よくは分りませんが懐かしい熱さを感じました。ハラハラドキドキという感情の起伏以外に、こう腕に力がみなぎるみたいな、健康的にはどうだろうというアドレナリンが体に沸きまくりました。一緒に観賞していた妻も同じような印象を持ったと言っていました。でも、映画の表現方法にはまだまだ道があるのですね。そういう点でも見応えのある作品でした。[映画館(字幕)] 9点(2007-06-25 14:40:55)

44.  スパイダーマン3 《ネタバレ》 悩み、傷つき、慢心になり、果ては復讐心まで自分の内に沸いてくるという、およそ題材的には暗い部分がメインとなる今回のストーリー。でも、スパイダーマンって、主人公そのものが完成された人間ではなく、まだ成長途上の青年であることから、こうした展開もありだろう。ピーター・パーカー自身の戦いとして、ヒーローらしくない素顔をさらしてのバトルが多いのも、そう考えればうなづける。そのバトルも、大画面の効果も充分考えての大迫力もの。特にハリーとの空中戦は、どちらが上でどちらが下か、もう何が何やらの興奮場面が続く続く。想像力を上回る程の視覚的なインパクトがこれでもかと胸ぐらをつかみまくります。大きなテーマとしては、憎しみや妬み、誰もが持っている心の闇の部分とどう向き合うのか、どう克服するのか。ヒーローである前に人間であるという当たり前の事が、これほど痛切に分るのもこのシリーズの大きな魅力。愛すべき隣人とはよく言ったもので、だからこそ人気があるのだろう。ラスト、やっと理解しあえた友人を亡くしてしまう所では涙が出た。ここにも、救うことのできないものがあること。ヒーローが全知全能ではないこと。MJが言った「スパイダーマンにも助けは必要なのよ」の言葉がグッと来る。CGによる視覚面での宣伝が過剰に行われているがドラマの部分も充分に良いです。静かに終るエンディングで、観ているこちらが救われたという感じです。もう一度みたいです。[映画館(字幕)] 9点(2007-05-08 17:20:44)(良:1票)

45.  ロッキー・ザ・ファイナル 非常にシンプルな映画でした。でも、シンプルであるがゆえに、勇気、努力といったメッセージが何の不純物もなく、観ている者の胸に飛び込んできます。年をとり、エイドリアンを亡くし、実の息子とも離ればなれに暮らしているロッキー。変わって行く街並、時代、人々。その中にあってロッキーだけは変わらない。エイドリアンとの愛で得た幸せを、出会ったこの地で一生大切にしていく老後が、前半のシーンでしっくりと描かれています。ただ悲しいだけじゃない。なぜならエイドリアンはいつもロッキーと一緒だから。ただ、こういう老後が本当の自分なのか、このままの生き方が本当なのか、その確認のため再びリングに立つ後半。映画的な興奮は、ロッキーのテーマと共に最高潮に。本能に訴える映画音楽として、この曲ほどアドレナリンが沸騰するものはない。そして、ラスベガスの試合。殴りあい、血がとびあい、汗が舞う。肉体の激突が語る多くの言葉に観ているこちらも目が潤む。魂は年をとらない。人生ほど重いパンチはない。どんなになっても前に進むんだ。そんな言葉のラッシュに、胸が熱くならない訳がない。過剰な音楽の演出もなく、試合終了後のロッキーの「さあ、帰ろう!」というセリフに涙が出た。そうだよね、エイドリアンのいるあの街に、またエイドリアンと生きていくんだよね。本当の自分をみんなに見せて、そして自分でも確認できて、良かったねロッキー。笑顔が本当に眩しくて、眩しくて。いい映画でした。最終章に相応しい作品でした。[映画館(字幕)] 9点(2007-04-23 10:22:47)(良:7票)

46.  スーパーマン リターンズ 今作を観る前に、ドナー監督の「スーパーマン」をDVDで観ました。あの有名なオープニングタイトルの爽快さを今作でも感じることが出来、その時点で私の評価は高得点域に。しかも、内容はドナー版のクラシカルな作りを意識して、最近の映画に見られるアップテンポな進展ではなく、ひと昔前のハリウッド大作ロマン映画なる香りさえ漂わせています。たとえは乱暴ですが、ミスタードーナツのオールドファッションのような感じですか。今作の監督がドナー版をとても愛しているのがよく分ります。ヒーローがヒーローとして存在すること。それは、単純に世の中の悪い事、また、災害や事件から人々を救う事。スーパーマンが遥か地球の空の上、耳をすまして世界のニュースを聴いている場面では、なぜかうっとりとしてしまいました。特撮部分の出来もすごく、飛行機を救う場面などは、思わず声を上げそうでした。メジャーリーグのグラウンドに降り立ち、皆の声援を浴びる場面ではなぜか涙が。年をとっても、自分の中では、まだヒーローを欲しているんだなと納得。これって、サンタクロースの存在を信じていることと同じ現象なのかな。 とにかく、面白かったです。クリストファー・りーヴが演じて完璧なものとしたこの偉大なヒーローを、もう新しい作品はみることが出来ないだろうと、くじけてた心に見事よみがえってきてくれました。出来るならもう少し大きなスクリーンといい音響装置の中で観たかったです。公開初日なのに、え、なんで、この劇場で?とショックでした。[映画館(字幕)] 9点(2006-08-21 18:52:59)(良:3票) 《改行有》

47.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 劇場の深い椅子に座る。場内が暗くなる。TVでよくみたCMや次回公開の予告編がいくつもながれる。そして照明がさらに落ちて、スクリーンがワイドに拡がる。う~ん、このはじまりのワクワク感はやはり映画館ならでは。そして20世紀フォックスのマーク。あの音楽。黒バックに青く浮かび上がるいつもの決まり文句。そして、そしてバーンと壮大なテーマ曲とともにSTAR WARSの文字が宇宙に流れていく。不覚にも涙が出てしまった。この作品が最後。もう新作をみることはない。そんなことが頭をよぎり、中学生時代に出会えたこの映画が、高校生、社会人、そして結婚して妻と一緒に観て来たこの映画が、これで終わる、これで最後を迎える、その事実にしばらく涙が止まらず。横の妻も同じく涙目で画面を観ていました。何だかんだ言って、6作品ともすべてリアルタイムに、映画館で観れてきた事はやはり幸せな出来事。旧三部作とか新三部作とか比べることはもう止めにして、自分の感情の赴くままに画面に身をまかせることを約束。そしてあれよあれよの2時間30分。物語は悲劇へ、これ以上はない悲劇へとまっしぐらに。ダ-スベイダ-の誕生をもってクライマックスへ。そして、最後の最後。惑星タトゥーインにおいて、ふたつの太陽を観る二人のシルエット。ここでも涙。これが、このシーンがエピソード4のルークの旅立ちを決意させるシーンにリンクする。ああ、本当にサーがが始まり、そして終わったんだとしばし放心状態。どんな形でも、ジョージ・ルーカスは答を出しました。9部作になるといってても、結局は6部作に落ち着いたけれども、答を出し切ったという感じです。辛口なレビューをしてきた自分でも、この壮大な輪の中に参加できたこと、そしてやっと見届ける事ができたんだという安堵感はかけがえのないもの。映画の力というものを充分に思い知った作品です。[映画館(字幕)] 9点(2005-07-19 19:46:04)(良:1票)

48.  スパイダーマン2 《ネタバレ》 感動しました。あまりにも面白くて。アメコミヒーローの世界観を見事に映像で見せ切っているところに。漫画と言えばそれまでですが、コマ割の中で見せるアクションの数々も構図や色彩でカッコイイものですが、映画ではそれ以上の迫力ある表現が成されていて、何度も画面を見ては唸ってしまいました。摩天楼を舞台にしたアクションでは、あの浮遊感、あの爽快感はもう他の作品では味わう事の出来ない迫力。さらに、アクションだけでなく、今作のテーマもいいです。ヒーローであるが故の悩み、ヒーローであるが故の孤独をトビー・マグワイアが好演。どこにでもいる普通の青年役を普通に演じて、よりスパイダーマンを魅力ある存在に見せています。(劇中、スパイダーマンを辞めて自由を満喫するシーンで『雨にぬれても』がかかります。大きいスクリーンで聞く事はもう無いだろうと思っていたのに、なんと嬉しい事でしょう!今作のスタッフはセンスがいい!)そんな、主人公が再びマスクを手にスパイダーマンになり、戦う決意の元、暴走する列車を止めるシーンでは涙が溢れました。自らマスクを剥ぎ取り、先頭車両に立ち、必死で止める様は、まさしく本作のクライマックス。やっと止まった列車から落ちそうになったスパイダーマンを乗客の手が支えます。黒人の手もあれば、白人の手もあり、様々な人種の手がスパイダーマンを運び入れます。「まだ子供じゃないか」の声にポロリ。子供達の「お帰りなさい」にポロリ。悪役がそこをどけと言っても 「俺を倒していけ」という乗客一人一人のスパイダーマンを守る姿勢に涙がドドドドッ。心突き動かされました。こんな描写があるからこそ、ヒーローが戦うべき理由があるのですね。最後、MJにも正体がばれますが(この時のMJの表情もいいですね。「あなただったの?」分りかけてはいたけれど、はっきり確信したときのなんとも言えない表情がたまらなくいいです。)とにかく、スカッとして爽快。それでいて、ググッとくる感動。娯楽大作としての見応えもたっぷりある本作品。あと2回は見るでしょう。こんなに身近に感じられるヒーローなんて、滅多にあえないですから。9点(2004-07-12 12:18:29)(良:3票) 《改行有》

49.  となりのトトロ 《ネタバレ》 数ある宮崎監督作品の中でもこれは好きです。田舎の描写も綺麗ですし、風や草の匂いが画面から伝わってきます。トトロという架空のもののけの設定も得体の知れない可愛さをよく出しており、特に雨の森の中、ねこバスを待つシーンなどは絶品!不思議な心地よさを感じます。雨粒に喜ぶトトロは、アニメならではの表現なのでしょうが、思わず微笑んでしまいます。声優さんもよく、お父さん役の糸井重里氏にはびっくり。雰囲気のある「声」をもっているんですね。主題歌は覚えやすくて、耳にも優しく誰もが口ずさめるもので、CDも購入しました。ほんと、純粋に見れる、楽しめる、いい作品です。9点(2004-05-20 17:44:23)

50.  ザッツ・エンタテインメント 《ネタバレ》 親父が1人で観に行ってゴキゲンになって帰って来た映画です。「くやしい」気持ちで自分も劇場に行くと、まず、お客さんの層の広いことにびっくり。親父の年代はもちろん、その上をいく人も、おっと若い人も交じってるやないの。と横を見れば小さな子供がちょこんと席についてて。お客さんの顔を眺めているだけで、上映前にもかかわらずこの映画の良さが伝わってくるようなそんな気がしました。さて、本編。「雨に唄えば」や「巨星ジーグフェルド」「オズの魔法使」「風と共に去りぬ」など、MGM映画の名場面が続くこと続くこと。G・ケリー、F・アステア、J・ガーランドなどの名優達の踊りと歌のうまいことといったら。ああ、リアルタイムで観られるわけもなく、噂とスチール写真でしか拝見出来なかったものが、今目の前で「動いている」幸せ。なんなんでしよう。この至福は。圧巻なのは水着の女王、E・ウィリアムズ。ため息というか、何と言うか。スペクタクルの極みといった印象を受けました。1場面でこんなんだから、本編なんか観たら気絶するんちゃうかな。これはもう文化遺産です。古いとか新しいとか関係なく、映画が成し得た、また映画でしか成し得なかった貴重な貴重な記録の産物です。良いものは良い。劇場を出た後、パンフレットを擦り切れるほど読みました。眺めました。大画面で観れて本当に幸せでした。9点(2004-03-25 16:17:04)(良:2票)

51.  チャンス(1979) 《ネタバレ》 人がいかに先入観で物をみているか、肩書きだけで判別をつけるかを猛烈に皮肉り風刺した見事な作品。ただの庭師の言葉に、それも単純な言葉に、影響を受けありがたいアドバイスだと本気で思う人間のなんと愚かなこと。「冬は必ず春になる」なんて、誰もが知っている事実。改めて格式のある人物(だと思い込んでいる)から発せられると何とも含蓄のある台詞にきこえる不思議。純粋で世間のことを何もしらない庭師をピーター・セラーズが好演。見るとはまってしまういい映画です。9点(2004-03-25 13:18:21)

52.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 イマジネーションの勝利というか、外人さんの思考はさすがに日本人とは違うのだなあと大きく頷く映画です。悲鳴をエネルギーにするなんて、しかも数多くのモンスターが社員としてそのために成績を争っているなんて、その発想にまず脱帽。全編CGで描かれた世界は、目を見張る程滑らかで美しく、映像技術の新しい面をまざまざと見せつけてくれます。一番驚いたのは、あの無数のドアが、扉が並んでいるシーン。自分の想像力などを遥かに凌駕するあの場面だけでも、この映画を観る価値があるというもの。 凄い。劇場であの描写に何故だか圧倒されて泣いてしまいました。ストーリーも分かりやすく、素直に子供との交流が表現されていて、いいですね。ピクサーの映画は最新技術の表現なれど、感動部分はアナログ的な単純明解な「涙」を届けてくれます。家族全員で見るとすごくハッピーになれる映画です。9点(2004-03-25 11:02:06)(良:1票) 《改行有》

53.  アイアン・ジャイアント 《ネタバレ》 TVで洪水のように溢れているアニメや見慣れている宮崎アニメとは画風も造りも少し違う点が、新鮮な発見でした。話の展開は映画「E.T.」を彷佛とさせるものでしたが、そのアピールするスタンスの違いに、映画の世界は広いものだと非常に感心したものでした。ここで描かれるロボットは兵器として登場します。(冷戦が背景にあるため)しかしある事故から自分の任務を忘れ少年と心通わすことに。そこで学んだのは「成りたい自分になること」。大人に染まっていない少年だからこその教えですね。そしてロボットは目覚めます。成りたい自分になる事を。少年の国を救います。スーパーマンになって。なんて素敵なんでしょう。ロボットでさえ変化しようとする、自分の道を求めようとする。それに比べて人間は、他国との戦争を繰り返し、本当に成りたい自分になっているのか?と思います。純粋な気持ちに触れた、そのうれしさに「涙」が溢れてくる本当にあたたかな映画です。9点(2004-03-24 12:26:24)

54.  DEAD OR ALIVE 犯罪者 《ネタバレ》 日本映画のパワーヒッターと言いましょうか、三池監督の会心作。ヤクザと警察の対立を描いた作品で(銃撃戦、裏切り、復讐といった定番所はちゃんと押さえつつ)かなりの見応えがあります。まずはオープニング。短いカットで繋がれていく場面描写は物凄くスピード感あふれ、音楽もいい。見せている内容もエロ・グロ間際の映像で、腹からラーメンが出て来るか?の疑問符も吹っ飛ぶくらいの迫力。中盤は中盤で、ここは一体どこの国と思わせる描写のオンパレード。無国籍すぎるくらいの「場」の撮り方が異様な高揚感を誘います。そして問題のラスト。今まで映画の中で作り上げてきた緊張感を全て「無」にするといってもいいくらいのはじけっぷりに唖然。これを予測できてた人は世界中に誰もいないのでは。ショックでした。暫くは。でもその後、大笑いしてしまいました。ここまでできるなんて。映画の常識以前に人間の思考としての在り方に、新しい脳の使い方を観たような気がしました。自分の中では「傑作である」の言葉しか浮かんできません。9点(2004-03-22 10:40:54)

55.  奇跡の人(1962) 《ネタバレ》 モノクロの画面からほとばしるほどの「愛」。人が人を変えるという現場を目の当りにする映画。三重苦の人間を「病人」ではなく人間として再生させるために、これでもかというくらいの先生と生徒の心の格闘を描いています。光も音も感じられないヘレンが心動かされ、人間であることに目覚めるラストの水のシーンは 鳥肌が立つ程の感動。「ウォーター」と叫ぶ場面の迫力は言葉では到底言い表せません。「愛」でしか成し得ないこと。「愛」でしか起こせなかった奇跡。理屈じゃない素晴らしい「教え」がここにはあります。9点(2004-03-22 10:05:14)《改行有》

56.  許されざる者(1992) 《ネタバレ》 人生の黄昏時の男を美しくも切なく描いた西部劇です。昔はアウトローだった主人公。今では飼っている豚の体調を気にしている始末。それも泥だらけになりながら。子供もいる。生活もそんなに楽じゃない。かと言って這い上がる道もない。そこに、舞い込む金儲けの話。賞金首を討つという、手を洗った世界に再び身を投じることに。若くなく、射撃の腕前も馬に乗る事も軽快にはいかない。人生の残り火を絶やさないように生きて来た男が、その火をまた大きくする賭けに出ます。仲間を集め、目的を果す為に町に乗り込む・・・。この映画は西部劇という形をとった男の再生物語にも見えます。古い仲間との友情、若造との世代間のギャップ、さらに何が「悪」で何が「正義」なのかという葛藤。 人を殺す、その行為の重さ、主人公が壮絶なガンファイトを見せるラストには痛々しい感情が沸き起こります。それはまた「銃」の怖さも感じさせ、まっとうな社会を歩いてこなかった主人公のガンマンとしての終焉を描いています。人生の再生を謳い、男としての生き方を謳い、気高くもはかない存在の主人公。ラスト、夕景の中たたずむ寂しげなシルエットは、様々な事を観ている者に考えさせてくれます。イーストウッドでしか撮ることの出来ない素晴らしい映画です。9点(2004-03-15 10:00:06)《改行有》

57.  北北西に進路を取れ サスペンスが娯楽となって、誰にも分かりやすく伝わる上級クラスの映画。ヒチコック監督の手慣れたマジックを観ているかのようにあれよ、あれよと観客も巻き込まれていく。どうなるのか、先の読めない展開で、話は視覚的にもビルから列車へホテルから畑へ、山荘から彫像の山へ、めまぐるしく変化します。まるで「謎」を旅行鞄に詰めて、彷徨うように。ここらへんの突き放し加減が面白く、視覚伝達のうまさも加わり、ハラハラのバランスも丁度に。映画の教科書があるなら、こんな本なんだろうな、の作品です。特に、カメラやカット割、構図などは非常に勉強になります。まあ、そんなこと考えるのも2回目以降で、最初はやっぱり夢中になります。9点(2004-03-10 16:38:57)

58.  駅馬車(1939) 故淀川長治先生が「西部劇の傑作!私の命のような映画」とおっしゃっておられて、これは是が非でも観なければならん。観なければ映画好きを自負できないとまで、追い詰められた忘れられない映画です。ジョン・フォードの映画は、それまでTVでよくやっていまして西部劇の巨匠として認知はしていました。しかし、この作品を観まして、西部劇の神様になりました。人物描写もさることながら、街の情景、荒れ地など、確かにモノクロなのに色のついているように見えてしまうのです。ついでに砂の匂いとか、飲んだくれ医者の酒の匂いとか。感覚とでも言うのでしょうか。そこにあるみたいな。手で触れられるみたいな。それだけ画面に映る物すべてに存在感があり、理由があるからなのでしょう。ただの西部劇とはちがうぞ。こんな作品を自分が生まれる遥か前に(まだ、空気みたいな頃に[淀川先生がよく使ってらっしゃった])作っていたなんて。今観ても充分面白いですし、退屈などしません。名画として輝き続ける1本です。9点(2004-03-10 12:34:54)(良:1票)

59.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 パニック映画といえばこれと「タワーリング・インフェルノ」でしょう。DVDで何度も観たいと思ったのはこの2作品だけ。それだけドラマがきっちり出来ているし、生き残る為に何が必要なのかをしっかり説いているところが感動します。この作品も、豪華客船が転覆して、上下逆さまの船内でいかに生き延びて救援を待つか。その為に、一番鉄板の薄いスクリュー近くまで、どのように行くか。ポイントの絞られ方が観ていて分りやすいのもいいです。ジーン・ハックマン扮する牧師が、最後に皆を助ける為に1人犠牲になるシーンで「神よ、何故こうも邪魔をする。助けてくれとはいわない。我々を行かせてくれ。その為に私は喜んで犠牲になろう」みたいな事を言いながら死んでいくのですが、「助けてくれ!」を言わないことにまずびっくり。信仰の厚さとでもいうのでしょうか。自分で生きる。他力本願じゃない逞しさに心打たれます。強いなあ。この人。この人自身が神なんだろうな。きっと。と、いらぬ所にまで感心する、いい映画です。9点(2004-03-10 11:59:05)

60.  フェイス/オフ 《ネタバレ》 さすがと言うか。なんちゅうか。スローモーション、二丁拳銃、鳩が舞う。ジョン・ウ-の全エネルギー開放の映画。これだけやってくれた方が、むしろ清々しい気さえします。ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジの絡みだけでも見応えあり。しかもアクション俳優らしからぬ、この2人の起用。意外性の面白さは、顔をすり替える要素も考えてか。この荒唐無稽さも、ジョン・ウ-にかかれば、ありに思えてくる不思議。役者も演じていて気分よかろの(やりがいに)ハイテンション。アクションはどれもが見せ場。壊す、爆発するは当り前。スタイリッシュとまでは行かないが、ハリウッドでは観られなかった斬新さの追究。「オーバー・ザ・レインボー」をバックに血みどろの銃撃戦。アートみたいな撮り方にただただ見とれる。もちろん情も忘れていない。最後の最後、子供を引き取り、家族に迎えるとこまでもきちっと描いて争いの後の平和、家族の平和を讃える素晴らしい出来。うなりましたよ。この映画。面白いです。9点(2004-03-10 11:20:47)

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