みんなのシネマレビュー
映画の奴隷さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 176
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/tikusyou2001/
自己紹介 栄華なる映画の夢。

それを愛する俺という人間。
人生の節目で楔を打ってる…それが映画。
人が素通りするような映画でも、泣き笑い。
人生を振り返る刻「あの時はこうだったな」と。

喜怒哀楽を織り交ぜ、時に想い出し…
フットルースを観て、馬鹿な友達らとオールナイトで遊んだ。
何気なくTVで観てたマッドマックス2が一生の映画に。
深夜、遊び疲れて入った映画館…
寝るつもりだったのに、皆で観入ってしまった事も。
そこで観たブレードランナーは最高だったね。

何かの記念日になりそうな予感のする日に…
素晴らしい想いが出来た一日の終わりに映画を…
そして何気ない日にも映画を。

人生を素晴らしくする景色であり、想いなシネマの夢。
観る事で、体感する事で、感じる事で、自分を創ってゆく…
名作・良作・佳作・駄作、全部心から愛してみる。
アレが楽しい、コレも楽しい…それでイイ。

それは新しい映画だったり…
昔、感動した作品だったり…
映画と共に人生を歩んでいけたら幸せです…と思ったり。
皆さんにも良き映画人生を。

…ね?魔法のようでしょ?

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順123456789
投稿日付順123456789
変更日付順123456789

41.  インディ・ジョーンズと運命のダイヤル   今朝は6時に起きて、待ち合わせの映画館に。 観た映画はコレ! ――インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年) いやぁー、愉しみ過ぎて昨日の夜から寝られなかった。 俺にとって特別なキャラの一人である「インディ・ジョーンズ」のラスト作。 この映画に合わせて、全部のシリーズを観直して脳の準備も万全だ。 そして…そのまま「運命のダイヤル」を観る。 映画のネタバレは書かないし、もしかしたら…俺だけの感想かも知れない。 けど泣いた! 自分で眼に涙が溢れて、少し触れたら「うっわ!泣いてるぅぅぅぅぅっ!」と思うくらい泣いてしまった。 いや、もうマスクが涙でビッチョビチョになるくらい。 沢山の想い出と、観たばっかのシリーズ前編の想いが交差し、フラッシュバックしてる。 これは今でも…うん、そうなんだ。 ただ、インディは……やっぱ自分にとって特別なんだなーと自覚した。 そして…後日……つまり、今日(懲りずに)行ったのは、この作品。 ――インディ・ジョーンズと運命のダイヤル/吹き替え版(2023年) 昨日観たまま…脳裏に焼き付いてるうちに、訳の誤差を愉しもう。 そして、インディの声は「村井國夫」さん。 友人に聞いたが…Youtubeでの舞台挨拶とか観てると泣けてくるね。 興奮しながらも2回目ってのもあり、若干の余裕があるのか…過去の想い出が巡る。 想えば――何十年前。 10代の後半時、俺が映画に本格的にハマったのは「スレイダース/失われたアーク/聖櫃」と「ブレードランナー」からだ。 同じキャストってのも意識しないくらいだった俺と…あの時代があった。 SF的な煌めきもない…言わば西部劇っぽいスタイルのインディアナ・ジョーンズから始まった…俺の本格映画参入。 見た目やスタイルじゃなく…キャラの動きと勇気ある活動で、あの魅力を理解したんだよな……マジで。 いつも戦いに巻き込まれてしまうインディ…潜水艦に乗り移ったりした時、俺も嬉しかったなぁ…。 冒険中も、あの苦痛そうな表情と動きが助けてあげたい気持ちがあって、そんな中で彼を好きになってゆく。 苦痛を感じつつも、決して諦めない…そんなインディが本当に好きだった。 うーん書き方が難しいな…。 ただ、愛しくて愛しくて…インディーも、アンブリンもルーカスも。 過去の想い出もあるし、観てきた映画のリスペクトも含めて…ただ愛しくて。 想像したんだ…「もう終わりなんだな。」って。 映画を観始めた時を回想すると…仲間の中で、もう逝ってしまった人間も居る。 彼らとも、同じ時間を刻んできたのも俺は忘れない。 有難う、インディー…左様なら、インディー。 そして…また会おう、インディー。 大事な想い出と共にスクリーンで。 俺はインディが大好きだ。 .[映画館(邦画)] 8点(2023-07-09 23:36:05)《改行有》

42.  スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 《ネタバレ》   ザ・フラッシュを観た後、どうしようかな?と思って、もう帰るか、それとも飯を食うかで考えていたんだが、次の映画のラインナップを見ていたら…Goodタイミン!いやGoodなのか? 更に、控えてるのが「吹き替え版」らしく残り時間が3分!いや、だったら…行くっしょ、コレ?! ――スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023) んもうねー…内容の密度が濃かった。 そして以前よりも話が纏まってるし、スケールもアップしてる……なので、そこに関しては本作品をプッシュしたい。 まぁ、色々と意見もあるだろうけど、全編を思い返せば「編集で縮めれるモノでもないなー」と思うので、長さは(きっと)適切なのだろう。 そして、またアニメーションとして「質の高い作品」を観せられたなーと…ただただ感心した。 ただ、俺も知らなかったが…やっぱ、これも途中で終わる前編・後編の作品なのな! ああ~…何か嫌だなーと思いつつも、此処まで内容が濃いと仕方ないかなーと思ってしまうし……まぁ、いいか。 ただ、ミッション:インポッシブルの新作なんか、最初から「PART ONE」と銘打ってる男らしさ! いや、頼むよ配給会社さん…ワイルド・スピード/ファイヤーブーストの時も書いたけどさー…マジで頼むわぃ!ワシゃあスッキリ出来んのですわぃ!(←仁義なき戦いの菅原文太の声で) 観てる最中にガッカリとかより良いと思うんだけどなぁ…… まぁ、これは俺の考え方だけどさ。 .[映画館(吹替)] 8点(2023-06-17 09:37:05)《改行有》

43.  ザ・フラッシュ 《ネタバレ》   昨日は、調子に乗って2本のヒーロー映画を続けて観たんだ。 いや、あまり良くない方向に脳と感性が働いてしまったね。 結論から言うと、2本とも面白かったと個人的に思う。 ――ザ・フラッシュ(2023年) これに関しては「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」を観て、超感心したのを記憶している。 MARVELとはまた違った設定の中、フラッシュに関しては、もっともーっと活躍を見たいと思ってたので楽しみだった。 それよりも…アレだ! 何よりも、あのマイケル・キートン版バットマンの完全復活に身体が震える! いや、コレって…予告とかを全く知らなかったら「俺はどうなっちゃうんだろう?!」と考えるくらい痺れた! もう、僕チン…それだけで嬉しかったし、お腹いっぱい! さて、一番早く観れるのが吹き替え版だった。 まぁ、円盤は間違いなく買うだろうと予測で来てたし(多分)嫌って程見るだろうから今回は吹き替え版にしてみた。 大好きなスターにフォーカスされた作品でもない限り、俺は吹き替え版は好きだったりする。 あと、社会派ドラマに関しても、必要以上に文字を追いかけたり、微妙なニュアンスを訳せていモノも沢山見てきた。 いや、1991年のオリバー・ストーン「JFK」とかは何度も巻き戻したりと…思い出せば、なかなかにラヴクラフトの小説くらい脳で処理するのは難関だったなぁ。 ともあれ、海外のアニメ版となれば俺は日本語吹き替え版にしたいな、なんて最近は思う。 ただ、アレだ! ああー!マイケル・キートンの「アイム・バットマン!」の声は聞きたかったなー…と、そこだけが心残り。 さて、ネタバレなんか絶対に書けないフラッシュだが…映画に詳しかったりするとニヤニヤできるシーンも多かったんじゃないだろうか? もう書きたくて書きたくて仕方ないけど、(今は)語るまい。 * * 【2度目】 今回は、あの「I’m Batman」を(マイケル・キートンの声で)聞きたくて…今回は吹き替えじゃなく観た。 いや、もうマイケル・キートンの声って、何度も何度も何度も何度もバットマンを観て来たが故に、確りと脳裏に焼き付いてる。 なので、初登場のシーンから「ああ、マイケル・キートンの声だなー…」と嬉しくなった。 そして、シナリオの意味も再吟味。 分かりやすく言うと「運命の理不尽さ」や、「諦める事への勇気」など…もう色々と作中の「多重世界での不安定な状況」の中、止むに止まれず悔いを残さざるを得ない展開があるんだが、その描写が…ただただ切なく、そして素晴らしかった。 うん、色んな意味で俺的には面白かった作品だ、と思う。 ただ、アレ! スーパーガールに今回は注目してたが、あの子は「日本人も好きなキャラ」だと思う…それも相当に!アニメ的な感覚なら100点だね。 まず、戦闘力は桁違いなのに…あの身長、あの髪形、あの佇まい、あのスタイル…マントの棚引き、飛行のポーズも含め、新しいスーパーマン眷属を観れたのが最高だった。 ゾッドと闘う際の…急速に沸き上がる怒りの沸点…カル・エルを知ってれば余計に共感できるしね。 うん、熱い女だったなぁ…。 いや、僕チンはダイアナの方が好きだけど。笑 ダイアナの登場音楽を響くと…もう堪らんっ! 可愛いのに綺麗!そしてカッコ良く強い!好き好き、ああ―――っ!もうヤだ―――ぁ!(←バカw) けどけど、シャザム!/神々の怒りの時からだけど……僕チン、ガル・ガドットが足りんぞ!DCさんよー! .[映画館(吹替)] 8点(2023-06-17 09:34:53)《改行有》

44.  ワイルド・スピード/ファイヤーブースト 《ネタバレ》   一昨日は、起きた瞬間から映画に向かった。 観に行った映画は(懲りずに)コレ…なんだけども。 ――ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023) いや、もうね?…この作品に関してはアレ! 固定概念とか、全部捨てて楽しめるシリーズになったと思ってるんだ。 思えば、自分の創る物語やゲームなんかの作品でも「設定」を人一倍に気にしてしまう俺。 だけど、アレ!このシリーズに関しては別! 最初から「このシリーズ作」を観直したり、よくよく考え直すと…スタッフの脳裏に描くシリーズ的なビジョンってのは相当に困難だったんだろうな、と思う。 そんな中、「ファミリー」って概念を見出し、上手く絡めて此処までの長いシリーズ作にしたのが素晴らしい。 いやー「シリーズ物」ってのは…言わば(見せ場均一じゃない007は別として)ザーッとBlu-rayとかを並べてみると…大体、順番が合うようになるモノなんだけど、もうワイルド・スピードのシリーズになると最早、何が何やら分からんようになってる。 きっと、スタッフや制作陣らが意見をアーだコーだ言い合って協議し、その時々”完成系”を出し合って決めちゃってるせいもあるんだろうね。 ともあれ信用度は高いのは、このシリーズに対して結果的な評価。 なので、何のネタバレも頭に入れずに、今回も観た……んだが、その前に! 頼みがあるンスわぁ!配給会社各種さん! まず、2021作品の「DUNEデューン/砂の惑星」もだったんだけど…1と2とかに区切る場合は、ちゃんと「前後で続きますよ」と、ポスターなり告知なりで告げた方が良いじゃないか?と思うンスけどー!!これ、知らずに見てたら「ええーっ!ここで終わり?!」ってガッカリする人が多くないっすか?!もしかして知らなかったのは俺だけ?…ねぇ、ネタバレで情報を入れなかった俺だけなの?!ねぇってばっ!その区切りって作品の質に大きく影響する訳じゃないと思うし、単に(次を待ってる間の)心持ちの区切りとしてさー! そういや、過去で言うなら…バック・トゥ・ザフューチャーの「パート2&3」とかの場合を想い出して欲しい。 アレって(時代の違いもあるだろうけど)前後作になるんだぞ!と、いい感じに広まって告知されてた記憶がある。 あの時って「続きの公開まで待とう!」って気分が高鳴った覚えがあるんだけど…皆的にはどうやろ?      *      * あと、予告編でも楽しかったけど…これからは色ぉぉぉぉぉんな映画のラッシュが! いやいやいや!滅茶苦茶に楽しみなんだけど、マジで! 「ザ・フラッシュ(6月16日公開)」 「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(6月30日公開)」 「クリード(5月26日公開)」 「ミッション:インポッシブル/PART ONE」(7月21日公開)」これは”PART ONE”ってのが、最高に清々しいっす!大作感もあるし! いや、理屈抜き!痛快無比!神話復活! そして、まさに夢は日常! こんなにも楽しく…胸が高鳴って躍る! それが自分にあるってのは… きっと人生の幸せだ。 で、だ。 君の映画の幸せは此処に有るか? .[映画館(字幕)] 8点(2023-05-23 09:15:48)《改行有》

45.  劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ   その日は2本目の映画を観た。 まず1本は――推しが武道館にいってくれたら死ぬ(2023) AKB48や、いま…乃木坂46が活躍している坂道グループ。 最近は(コロナのせいもあり)大人しくなっちゃったんだけども、昔はヲタ活を良くしてたし、何よりも握手会には頻繁に通ってた。 この映画では、その当時の「熱気」や「行動」、そして「人種たち」を確りと再確認させて貰い、観ながらニヤニヤしたり、声を出して笑ってしまってた…うん、楽しかった。 主人公の松村沙友里は、乃木坂46の1期生。 やっぱり、好きなメンバーへの査定って「人それぞれ」だけど…俺はやっぱり「彼女が」好きだ…つか、「彼女も」の方が正解かもだけど…DD(←誰でも大好きの略)だから。 ただ、乃木坂での活躍期間では……不倫疑惑とか、路上でのイチャイチャとか散々言われてたね。 その事実があった・無かった…とは、問わない…まぁ、不倫を知ってた・知らなかったってのはあるかもだけど。 けど、俺が彼女を「凄いなー…」と思ったのは「そこからの復活」と、彼女の周りが「それでも彼女と付き合おうとしていた」ところだ。 本人の頑張りと、周囲の友達の支え…これって、人間を計る時に参考にしてる事だし 俺の場合は姉が水商売をしてたり、(勿論、女性全員ではないが)女は騙してくるものだよな…ってのが、考えの根幹にあるので、そこを越えた人間性とか、不意に観せてくれる優しさ…など、そこに女性の魅力を感じている。 こっちが(色んな理由で)追い詰められてしまう事ってのは、人生で何度かあるんだけど…そんな時に、逃げずに横に居てくれる女ってもの、この世には居るんだよ…マジで。 それ故に、いやー…彼女は偉いと思うよ? それからは、自分がスターになる事よりも「人の気持ち」や「集団の中で何をしなきゃならないか?」を常に考え…その事件後に考えや立場をシフトしたと思う。 勿論、素晴らしいメンバーが揃っていた1期生の中で叱咤激励されて、変わったってのもあるだろうけど…ただ、そういう「メンバー間の輪」が素敵過ぎて、俺の気持ちが彼女らから離れない根幹となっている。 さて、ネタバレもクソも無いねこの映画では…マジで。 ただ観て「理解と共感があるか?」か「俺には全く関係ない」と思うか?…単に、基準がそういう映画。 いやー「えっ?たったそれだけ?」と思うか?…うん。 ただ、そういうモノなんだよアイドルってのは…。 つまり「何とも思わない人間」には…それだけのモノでしかない。 けど、好きな人間には「心の奥に刻まれる永遠の光」となり得るモノ。 それが…尊くて、儚くて、そして愛しい。 まぁ「ガチ恋」って感じで、本気で好きになる男達も知ってる。 俺は、その気持ちになった事は、残念ながら…まだない。 彼女らのヒストリーを、常に「ライブ」と「メイキング」を同時に観ながらも…高見に上り詰めてゆくのを…ずっと見て居たい。 って感じで、体感としては10点。 他と並ぶって意味での映画としては8点。 ダークな気持ちに一切ならず「頑張れ!」って思えた映画。 てか、この映画……また続くな、きっと。 でも、何年、何十年経った後…この映画の評価はどうなってるのだろう? それは分からないし、興味もない。 けど、俺の中では…永遠の光を放つページのひとつ。 他人の評価は知らないし、余り拘らない。 ただ、言える事。 自分にとって素晴らしい光…それがアイドルだ。 好きなモノを好きと言える…そんな人生。 それが生きてる証だ。 .[映画館(邦画)] 8点(2023-05-19 03:19:58)《改行有》

46.  ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り この映画は絶対に観ねばならなかった。 面白いか?面白くないのか? …いや、そこは正直に言うなら、さして重要ではないのだ。 ―――ダンジョンズ&ドラゴンズ(2023年) サブタイトルが「アウトローたちの誇り」…訳すと「盗賊の名誉」になるのかな…。 この「ダンジョンズ&ドラゴンズ」って作品は元々テーブルトークのRPGゲーム。 で、俺が知ったのは17歳くらいの時。 ゲームはストーリーを進行する「マスター」が存在し、その手引きでキャラクターを扱う「プレイヤー」がダンジョン(迷宮)を中心に、中世っぽい幻想世界で冒険を繰り広げてゆく…そんなゲームだ。 思えば、当時のPCやコンシュマーのゲームは、今ほどの発展的なビジュアルやシステムじゃなかったが故に、プレイヤーは脳裏に自分だけの想像…そう、「ファンタジー」世界を駆使していた。 けど、コンピューターゲームよりはるか前に、アメリカなどを中心にテーブルトークのRPGが存在し…巡り巡って、俺と出会えたって訳だ。 いや、このテーブルトークRPGは最高に楽しかった。 自分の駆け巡る脳裏の思いや、深く深く潜行してゆく想像力を駆使する。 故に、正直その時に考えたモノを超える映像を見たことはない。 まぁ、「D&D(以降はダンジョンズ&ドラゴンズ)」を体験したみんな、その想いは一緒だろうけど…うん。 それくらい俺にとっては「ファンタジーゲーム」の始祖であり、基本概念であり…ゲームに於ける幻想…そう、ファンタジーなんだ。 いや、ファンタジーと言っても色々あって、どこまでを範囲にするか?ってのはあると思うんだけど…アレだ。 一応、「RPGなどのゲーム」を連想させるモノを羅列。 なので「コナン・ザ・グレート」や「ハイランダー」はハードなヒーローと定義して、今回は入れてない。 ■個人的に大好きなファンタジー映画■  (1963年)アルゴ探検隊  (1974年)シンドバッドの冒険  (2001~)ハリー・ポッターシリーズ  (2001~)ロード・オブ・ザ・リングシリーズ  (2005~)ナルニア物語シリーズ  (2010~)タイタンの戦いシリーズ  (2010~)パーシー・ジャクソンシリーズ やっぱ、ファンタジー映画だと大好きなレイ・ハリーハウゼンの影響が強い。 CG全盛の時代だけど、今もハリーハウゼンの雰囲気って大好きなんだよね…クレイアニメが!っていう意味じゃなく、あのクラシカルなセンスっつーか、雰囲気が。 そして、映画の感想なんだけども……アレ! 始まった時に衝撃! な、な、な、なんと! あのプロモーション無責任時代に跋扈し、世間に多大な幻想と妄想を与えて、もうブイブイ言わせていた秘密結社!(注:秘密ではない)の「TOWA」文字が見えた!俺は心の中で「ギャア!」と絶叫!凍り付いた心が思わず戦慄! でもでもでも!アレ! その後に「パラマウント映画」の表記が出たんで、かなぁぁぁぁぁり安堵したが…いや、ヒヤッとしたぜ。 ともあれ、ギアを下げた”明るい”ハリーポッターって感じ。 ニュアンス的には(アニメだけど)”ルパン三世”を観る感じで気持ちを構えるのが丁度いいかも知れない。 ただ、この作品で感じたのは「脚本」なのか「監督」なのか、「プロデューサー」なのか分からんけど、相当「頭を使って創ってるなー」ってのは伝わった。 ドラゴンの観せ方ってのは予想の範囲だったけど、ダンジョンの観せ方に「なるほど!そう来たか!」と思えた。 これは見せ場のバレになっちゃうのもアレなんで、深くは言えないけどね。 ともあれ興味があったら観て欲しい。 んで、自分と同じようにD&Dに若干でも想い出があるならば是非! 10代の過去… ゲームや玩具を貪ってた時期に出逢ったD&D。 それが――「ダンジョンズ&ドラゴンズ」だ。 毎週、土曜日は朝まで友達と遊んでいたなぁ…。 ただ、人間同士で遊ぶから、アレだ。 マスターをする人間の知的レベルが低いと面白くないけど。 けど、皆で白熱して遊んでいたのを想い出す。 憧れて憧れて、ただ憧れた世界。 そのせいで、映画が好きな俺なのに、80~90年代は「ファンタジー映画」をなかなか受け付けられなかったけど。 ただ、緩やかにファンタジーはSF映画よりも遅く進化している。 俺が脳裏に描いたファンタジーの映画。 それが現れるのは、何時になるだろう? やれやれ…まだまだ待つしかない。 実は嬉しいんだけどね。 いや、マジで。 .[映画館(字幕)] 8点(2023-04-08 17:33:03)(良:2票) 《改行有》

47.  シャザム!~神々の怒り~ 《ネタバレ》     ああ、フィラデルフィア。 ロッキーシリーズで有名になった街。 ああ、フィラデルフィア。 同性愛を考えさせられた映画のタイトル。 ああ、フィラデルフィア。 マネキンで「フィラデルフィアの火付け男」と呼ばれた主人公。 そして、今回のフィラデルフィアは… その名も「フィラデルフィアの恥」と呼ばれたヒーローら。 ――シャザム!~神々の怒り~(2023) いや、めっちゃ最悪の呼称ですやんっ!彼らは、世界を護るヒーローやで――っ?! って感じで、いや、どんな感じなのかアレだけど… 1作目はBlu-rayで、何となぁーく観た感じだったが、懐かしい気分を想起させられる面白さだった。 その懐かしさとは……なんか、藤子不二雄ライクな感じに好感度を感じたんだよね。 前作から面白かったので、この内容の良さが、ちゃぁぁぁぁぁんと観てる人らに伝わって欲しい想いがある。 何故そう思ったか? 勿論、作品の質が(俺的には良かったので)人に勧めたいってもあるけど…DCがMARVELと比べて、あまり評価されてない気がする。 んで、今日は朝から観に行ったんだが…この回は(午前中ってのもあり)客が俺だけ! こんなに面白い映画なのに、勿体ない!って気持ちが湧いて来る。 思えばアレだ…本当に、映画のセールスって難しいなーと考えてしまったな…。 ちょっとだけ、ずーっと過去の「東宝東和(昔Ver.)」の過剰なプロモーション…あの壮絶なプッシュの素晴らしさっつーか、頼もしさ(?)を実感。 まぁ、ゲームでもそうなんだけど…「良品=売れる」ではない。 これって「当り前」と考えて仕事してるけど、本音を言うと……悲しいなーと思ってしまうんだよね。 さて、現在DCコミック原作の実写映画は変革期のターンを迎えている。 大好きな「ワンダーウーマン3」の制作中止…何より、カッコ良かったスーパーマンのヘンリー・カヴィルの降板…そして「ザ・フラッシュ」のエズラ・ミラーによる素行問題で「もう勘弁しろや!」などの問題が山積み! 更には、会社合併に伴う路線変更や、お金に纏わる事など…もはやトラブル続きのDCU。 そこに、ジェームズ・ガン監督がDCスタジオのトップに就任したってHappyな情報もあり、新生DCユニバースとして生まれ変わろうとしているんだが…いや、ガンも好きだけど…俺的にはザック・スナイダーが帰還してくれたら、更に最高なんだけども![映画館(吹替)] 8点(2023-04-04 14:29:26)《改行有》

48.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》   俺的な感想としては…滅茶苦茶に面白かった。 ただ、Twitterを観たら否定の意見が目立ってたのが気になる。 俺が思うに、作品を観るうえでの資質があると思う。  01:昭和ライダーを知っててワクワクした。  02:当時のマンガなども観て包括的に好き。  03:首に赤いタオルを巻いてトキメイた事がある。  04:夕陽の中でロンリー仮面ライダーを歌った。 まぁ、意外とそんな経験が大事だし…4、50代以上がベストのマッチングかも知れない映画。 俺はシン・ウルトラマンの時よりもトキメイてたんで「ああ、仮面ライダーの方が好きなんだな、俺…」と自覚した。 けど、余韻を楽しみつつ帰宅電車の中で、Twitterでの否定意見を閲覧する。 いや、好いんだよ? 映画の感想なんて…俺と同じじゃなくとも。 ただ、考え方のロジックがダメだと思うし、そもそも「感想を言える資質」についても、少しくらい考えて欲しいなーと思った。 そして、否定の理由は「SNSの弊害」なんだな、と…よく分かる。 自分の「足場」や「資質」についての勘違いが圧倒的に多いし、何より「映画に寄る姿勢」が全然出来てない。 まず…どんなに低い知性や経験値の状況でも、面白く感じる映画なんかある訳ない。 ましてや昭和ライダーを、ちゃぁ―――んと観てなかったり、当時のワクワク感を得てないならシンドイと思う。 なので、昭和ライダーを観てないのに、語ってるんじゃないだろうね?…なんて意地悪い感想を持つボクちゃん。 イタリアンマフィアや、当時の政治事情を知らないまま「ゴッドファーザー」を批判してんのと同じ。 いや「分からない」とか「難しい」ってなら良いんだよ? けど「面白くない!」とか、代案なしで言い切れるのが俺には全然分からないんだわ、マジで。 まぁ、そんな事情をより深く理解した上で、自分なりの思いを告げてみよう。 想い出して欲しいのが…過去作。 10年以上前だけど「仮面ライダー/THE FIRST(2005年)」があった。 あの時も、今回と同じテンション感で観に行ったが…見事に裏切られた。 それを想い出しながら拝見したが…今回は全く違う、納得の完成度だ。 勿論、時代による技術などの問題もあるとは思うが、庵野監督は確りと「仮面ライダーの世界に浸ってライダーを作ってる」って事。 いわば、「なんちゃってライダー」とか「ライダー風味の映画」じゃない。 そこに在ったのは…純然たる「仮面ライダー」なのだ。 そんな訳で、今回は庵野監督が「ライダーをどれくらい好き」で、自身が感化されてきたのか?がキーワードだと感じた。 例として―――アレだ。 漫画「美味しんぼ」でこういうエピソードがあった。 山岡士郎と海原雄山で「鍋料理の対決」があった まずは、鍋料理における日本各地で好みの幅の広さに驚愕する。 鍋料理の懐の深さに「これは難しいか?」と困惑する審査員たち……主人公の士郎もそうだ。 だが、雄山は言い放つ。 「私は、誰もが納得し喜んでくれる至高の鍋料理を作る自身がある」…と。 そんな中、勝負は始まるのだが…士郎は困惑する。 そして、辿り着いた結論のようなものは…鍋の好みを1つに絞る困難さに苦悩し、ついには「鍋の自由だ!」って発想に考えを切り替え、作った鍋は「沢山の具材」そして「沢山のタレ」を用意した「万鍋(よろずなべ)」を完成させる。 一方の、海原雄山はどうか? 誰にでも合わせた、誰にでも食える料理を作るより、「一点豪華な鍋」を5種類用意した。 季節がら用意出来ないモノもあったが素晴らしい「至高の五大鍋」。 まず、「スッポン鍋」、「ふぐちり鍋」、「アワビのしゃぶしゃぶ」、「鱧と松茸の鍋」…そして「カニ鍋」の5つだ。 一言でいうなら、己が美味しいと思った最高の鍋を5つ用意した。 そこには、一切の妥協は無く、食す人間への媚びも一切無い。 お判り頂けただろうか? 今回の「シン・仮面ライダー」は、庵野さんの吟味によるライダー。 いわば「分かったフリをしてる人間」や「ライダーの知識が追い付いてない人間」に面白さが伝わる訳がない。 つか…アレだ!! お前ら、仮面ライダーを舐めんな! 知識が付くまでライダーの最初から観直せや! まず、ロンリー仮面ライダーだ! あの歌えるようになってから文句を言え! 話はそれからだ! ガキの頃… 本郷と一文字に憧れた俺へ。 裏切らない時代と映画があった。 いや、マジで! 赤いマフラーに懸けて! .[映画館(邦画)] 8点(2023-03-17 23:42:18)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

49.  イン・ザ・ヒーロー 《ネタバレ》 東映という会社は、本当に凄いなーと最近思う。 この勢いで、本格的に日本映画を席捲して欲しい。 観たのは――イン・ザ・ヒーロー。 ずっと前にBlu-rayを買ってたが、全然観ないままだった。 厳密に言うと…アレだ。 前の会社で、隣で知り合いが観てたのを斜め見したけど…それで「観た!」とは言えんしね。 まず、感想としては「キャスティングが最高!」と思った。 それも、日本映画じゃ最高級に素晴らしいと思う配置。 いや、最高なのは「豪華」な俳優陣って意味じゃなくて…言わば「役柄がバッチリとフィットしてる」俳優陣って意味。 それと、ヒーロードラマの創り方や、制作の仕組みが分かり易く、解説されてたのも興味深い。 四苦八苦するスタッフを観ながらも「こういう感じで撮ってんのだね…」と、軽ぅぅぅぅく知ってはいた撮影風景だったけど、久しぶりに再確認できた。 そして、アレだ。 彼らの仕事っぷりから、昔から仲良くしていた人達を想い出す…。 当時、モーション・キャプチャーをして貰いながら「スタントマン」や、「アクション指導」をしていた方々だ……まぁ、何かの迷惑になると嫌なので、敢えて名前は出さないようにするけど……あの人らは日々すっごく鍛えている日々を送っている。 年齢を感じさせない動きが本当に素晴らしかったし、それを彷彿させた映像の数々。 いやー、創ってた「北斗の拳」を想い出すなぁ…。 そして、何より…この映画は「ヒーローを製作するドラマ」ではあるが…業種は違うと言えど、自分の働いてるゲーム業界にも通ずるものが確りとあった。 年齢も50代を迎えて、人生を振り返って生きてるなら…また、挫折したり、人生でショックな出来事が、少なからず有るならば、残酷にもガンガンに突き刺さるだろう…業種を問わずに。 ――人生の出来事を後悔するか? ――それとも死ぬまで突き進むか? そこは人それぞれだけど…時おり胸に刺さっただろうタイミングを想い起こせると思う。 この作品で残酷にも、ただ美しかった「こんな事があったなぁ…」って想い出がさ。 さて、素晴らしきキャスティングについて。 中でも、唐沢寿明が演ずる本条渉が、福士蒼汰演ずる一ノ瀬リョウに述べた言葉に強く共感する。 仕事ってのは、アレだ。 例え、部分的な担当だったとしても「全体を掴む事で、全てが理解できて完成度が向上する。」……それってのは俺の大事にしてる強き持論。 殆どの人間はそれを効率や、時間的な不都合で避けているが、俺は絶対に徹底したいと常に考えてる。 あ、ただ……その考えがあっても、上には教えて貰えない場合が(不幸にも)多分にある。 更には、「秘密保持」とか「仕事の優先順位が激しい人」も居るだろうけど…。 そして、その想いを体現するキャストが本当に「いい味」を出してたし、愛しき熱を持った面々だった。 主人公の唐沢寿明は勿論の事、リーを彷彿するあの動きと佇まい。 更には、仮面ライダーフォーゼでも素晴らしい身体能力を見せてくれた福士蒼汰も。 寺島進の出現シーンも(笑ったけど)納得できたし、黒谷友香の張り切り度合いも素晴らしかった。 松方弘樹も久しぶりに観たけど、やっぱ場が締まるねぇ…凄い貫禄だな、と改めて驚嘆した。 あと、アレ!過去、最高に好きだった和久井映見が(個人的に)心をメチャクチャに引っ張られる配役だったし、何よりも素晴らしい演技。 そして、釣りキチ三平に続いて、小宮孝泰が好い味を出してた。 いや、想えばアレ! これは映画クリエイター版「蒲田行進曲」だね。 ただ、本物の蒲田行進曲と同じで「完成された映画の評価」が出てこないのが若干切なかったりした……まぁ、自分も一応クリエイターなんで、そこが気になったのかな…と思ったりすんだけどね。 俺的には、アメリカン・グラフティのように、軽く各自の「その後」のヒストリーが出る方が好きかな……と思うが、此処に関しては人それぞれだろう。 ともあれ、胸に刺さった。 そして、仕事人の心意気も観せて貰った。 この仕事こそ、まさに最高の仕事だった…と思う。 さて、作品でヒーローが胸に入った。 キッチリと胸に刻まれた。 そして、今週の金曜日に、シン・仮面ライダーの券も入手! なら、次は新しいヒーローを胸に入れるだけだ。 俺の胸にイン・ザ・ヒーロー。 それが一番大事だ。 .[ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-03-15 14:19:39)《改行有》

50.  マイ・プライベート・アイダホ 《ネタバレ》 いやー、景色が美しく、時間の進むのが早い映画だった。 何より(好みは別として)撮影手法が生々しくも素晴らしい。 そして、思い起こす…胸の奥の奥にある記憶。 それが事実としてあったのか?それとも俺の妄想か? 多感な時期故に、何かが胸に突き刺さり、ズキズキと痛くなる。 この作品は…そうだ、一言でいうならば。 青年になってから味わう(かも知れない)「スタンドバイミー」って印象。 いや、それについては人それぞれだろう。 けど、味わった人は「本当の大人」になれるんじゃないか?と思う。 そう「本当の大人」だ。 もちろん、年齢だけの事じゃない。 表現するなら「人の気持ちが分かって同情できる人間」だ。 この作品は例えるなら…少年が、射精を覚えてから青年にるまでの時期。 微妙かつ、これから大人になる時に、影響を与えるだろう慎重なタイミングだ。 感化され易く、そして影響を受けやすい時期…。 ――朱に交われば赤くなる。 まさに多感かつ、末端に広がってゆく心を持った者にとって世界とは……(例として)赤き世界。 狂った「赤き世の中」でも、狂った人間にならないように防護壁を作り…ただただ自分を護る。 そして、狂わなかったが故に「何の存在意味もなくなった大人」になってゆく。 そんな悲しい場所が、我々の済んでいる……この世界だ。 青く産まれようが、緑の癒しを持とうが…赤き世界で生きるのは過酷だ。 ならば――「朱に交わり赤くなれ」と大人や偉い人は問う。 それがこの狂った世界で…赤き人らの創るルールだ。 ああ、その世界の異常さよ。 個人の突出などは、何の意味もない。 赤き世界の目線で「狂ってない人間」を量産するため、生産を促す。 永遠の命などは決して無い。 なのに、誰がそんな世界で永らえたいのか? 人はそこまで長生きできない。 狂ってる世界だからこそ…寿命すらも全う出来ない人間も出てくる。 やれやれだ…心の底から、赤き世界に失望する。      *      * ん―――で、だ。 この映画はガス・ヴァン・サントの特異な演出で進んでゆく。 想えば、過去…1989年、マット・ディロンの「ドラッグストア・カウボーイ」で知った職人監督だった。 その後も「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」や、1998年版の「サイコ」とか あ、そうそう!ショーン・コネリーの「小説家を見つけたら」などもあった。 作品のバリエーションも素晴らしく、その多彩さに感銘を受けたのを想い出す。 編集とか録音とか…かなり細部に拘る監督なのかな、と推察してる…作品を観てると、かなり細かい配慮がされてるしね。 しかし、なんと言っても主役の2人が素敵だ。 今は亡き「リバー・フェニックス」が「居眠り病」という奇異な難病持ちのマイクを好演。 そして「キアヌ・リーヴス」が演じるスコット…その2人の関係が「過去の何か」を想い出させて、個人的に胸に来た。 映画は…男娼、同性愛、ドラッグ、近親相姦、ナルコレプシー(居眠り病)などの人間が故の業(カルマ)を扱いつつも、若者の心情を鋭く描く事に挑戦している。 なんでも、聞いた話によると…アレ。 ウィリアム・シェイクスピアによる「ヘンリー四世/第1部」と「ヘンリー四世/第2部」、そして「ヘンリー五世」の三戯曲を原作としているらしい。 若者としての多感さ、そして繊細さを持ちつつ…互いに傷つけ合うのを恐れても、寄り添い合う2人が悲しくも切ない。 そして…結果が残酷過ぎた…俺には。 そして、この作品が上映されてから30年以上前だ…早いな。 キアヌとリバーの友情の話は、今も…胸に衝動を与え続けている。 今も、リバーに貰った靴(にテーピングをしながらも)履き続けているキアヌ・リーブス。 中には「あれはポーズ」とか言う奴も居るけど、そんな事を言う奴にとっては……うん、それでいいと思う。 ただ、本当の友情を知る奴にとっては、当たり前の光景でしかない。 有るはずのモノが見えない……悲しい人生だな、と同情する。 そして、永遠の友情を生きている姿って、本当に素晴らしいんだな、と思う。 映画のラスト…アレはアレで残酷だけど自然だった。 想うのは…人間の繋がりって、自分だけじゃなく周囲からも伸びている。 この狂った赤い世界であろうが、うん。 そこを、見失ってはいけない。 そして、大切な人を彷徨わせてもいけない。 ああ、美しい景色よ。 ああ、流れる雲の早さよ ああ、残酷な日々よ…。 Have a Nice Day .[ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-03-09 19:55:54)《改行有》

51.  ロビン・フッド(2010) モーニンっす。 昨日は持ってるBlu-rayを物色していたんだ。 そこで、観た事が無かったので…今回初めて観る1本。 ――ロビン・フッド(2010) そう、リドリー・スコット版のやーつー。 でも「何で、この作品を観なかった?」と回想してたんだが… ううーん…観たい映画がラッシュしてたってのも勿論あるんだけど、一番の理由は「グラディエーター」のせいだな。 あれって最高映画の1本だけど…監督(リドリー・スコット)と主演(ラッセル・クロウ)がロビン・フッドと重なってるし、またジャンルも中性っぽいってのもある。 故に(俺的には)一瞬観るのを躊躇してしまったんだろうね… まぁ、よくよく考えりゃ時代背景も全く違うけど…「ミッション:インポッシブル」シリーズとか「男はつらいよ」の寅さんシリーズとかみたいに習慣化したなら別として、違う作品だと、なるべく回避して欲しいなーって思う次第なんだが……他の人はどうなんだろ? 俺的に、ジャッキー・チェンの映画っぽいと思うんだよな、マジで。 ――さて、ロビン・フッドだ。 ただ観るだけじゃ詰まらないので英雄として捕らえ、その「ロビン・フッド」の系譜を学習したくなった。 なので、自宅の下にあるBookoffに行って持ってない「ロビン・フッド」を関する作品を全部揃えてみた。 まず、2日間で観たんだが…頭の中がもう大変だわ。 だって、作品の其々がシーンをフォローし合って「脳内で一本の映画」っぽくなってしまいやがんの。 こういうの滅多にないけど(別監督で)たくさん出てる作品……例えば、キングコングなら出来そうな気がするね。 ソぉーンなコぉーンな的に、難関を乗り越えて途中で他の映画も挟まず…うん、全部観終わった。 んで、この作品に関しては… 設定は流石だし、観てて重厚感が感じられるのは流石リドリー・スコット監督って感じだ。 簡単に言うと、(皆の知っている)ロビン・フッドが出来上がるまで!…って感じだったが、その導入も凄く上手いな、と思った。 ただ、ケビン・コスナーのロビンを観てると、そこまでの流れを期待しちゃうのは好いのか?・悪いのか?の判断は難しい所ではあるけど。 ただ、テーマとして…今回は指導者…つまり、「王」と言う権力者についてテーマの一つとして語られてたのが面白かった。 そして、「王が創った法」が気に入らなければ…もはや闘うしかないのだ! 例えアウトローと冠されようとも…。 そして、ロビン・フッドについて調べたが… 彼は、実際に居たのか?それとも居なかったのか? そして、もし居たとしても「複数の人間を集合させていた」説が主流で濃厚らしい。 いや、事の真偽は置いて置いて… ただ「集合説」はヒーローの誕生として面白い発想だ。 例えば、何かのドラマを考える時に、新しい作品を派生させたい場合は「Aというキャラ」と「Bというキャラ」を足してしまうのも(俺の)考えのひとつ。 複数のキャラを足して1つにする時って、普通は外見が多いけど…スキル的な技だけじゃなく、性格なんかを足してみるのも良いかも知れない。 今回のロビン・フッドの件で「これは面白い入り口だぞ…」と気持ちが昂ったね。 なーなんて考えてたら…うん、色々と夢が広がってゆきそうだ。 想えば、アレだ。 ――英雄とは遺産だ。 いや、英雄って強さの伝承だけじゃない。 このように「新しさ」を産み出すための遺産でもある。 そして、新しい英雄が…また生まれる。 涯てなどなく…今も生まれる。 まるで輪となって…生まれる。 ああ、その素晴らしさよ。 ああ、時代と英雄たちよ。 .[ブルーレイ(吹替)] 8点(2023-02-24 07:25:46)《改行有》

52.  アントマン&ワスプ:クアントマニア 今朝まで仕事してたら…アレだ。 アホな奴がネタバレを噛まし出したので怒髪天。 急遽調べたら、今日から上映らしいので川崎の109シネマに。 この映画の感想をネタバレに成らん程度に書く。 結論から言うと、俺は好きな創りだし面白かった。 ただ、IMAXレーザー3Dで観たのだが… 前に観たアバター:ウェイ・オブ・ウォーターの影響か、あまり画作りがショッキングではなかった。 好い物の後は、そこで驚くよりも劣化したモノで、前作の偉大さに気付く。 なので3Dって意味でアバター~は相当に凄い3D作品なのだな、と分かった次第。 そして今回、アベンジャーズ終了後に勢いが低下している中で「どうやって決着を付けるのか?」と、ずっと気になってる俺のクリエイター目線だったり。 まず――1つ目【強敵編】 あのサノスよりも凄い敵ってどう表現するんだろ? いや、原作には化け物の「ギャラクタス」とか色々と居るけど…映像とかハッタリって意味じゃ難しそうだ。 更に――2つ目【異界編】 俺個人としてはハッタリの利いた画が好きなので、もうそろそろ「エターナルズ」や「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」的な小規模なのは飽きてきている。 なので、アベンジャーズ以降であれば、ワクワクしたのは「ソー:ラブ&サンダー」くらいかも知れない。 結論から言うと、【強敵編】に関しては俺なりに納得できる”凄い敵”キャラだった。 ここはネタバレに直結するのでスルーするが、ジャンプの強敵みたいにインフレ化するイメージじゃなくマルチバース(いわゆる多次元宇宙論)とリンクしていて怖い作りだったな、と思う。 恐いのは、絶対的な帝王か? それとも、権力者の連結か? そして【異界編】に関しても、量子世界を舞台にしてるので、見た事のない世界が見事に展開されていた。 若干、行き過ぎなきがするが……まぁ、あの話の流れであれば仕方ない気もする。 けど、展開されてたのは間違いなく(最初の方は特に)未見の世界だったと思う…多分。 何より、俺はアントマンが凄く好きなんだよな…1作目からずぅぅぅぅぅぅっと! ドロップアウトした人間に対してのメッセージみたいなのが確りと描かれてるし、他の人にはどうかは分からないけど…俺の胸には2も、そして今回の作品でも刺さった。 父親としての意地…そして人としての約束に奔るスコット・ラング…そう、アントマンには燃えた。 そして、観終わった後で考えた。 80年代、そして90年代以降に生きてる映画人にとって、避けて通れない俳優2人。 それは―― マイケル・ダグラスとミシェール・ファイファー。 マイケルであれば、「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」や「ウォール街」そして「ブラック・レイン」…もう数え上げたらキリがないけど…数々の名作かつ素晴らしい演技を見せてくれた。 そして、ミシェール…おお、ミシェールよ。 彼女であれば「スカーフェイス」と「恋の行方/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」…そして「バットマン リターンズ」で心を射抜かれた。 俺って奴は、本来的に「セクシー系が好き」なので、彼女のようなスレンダーな人には「全く興味を持てない」はずの俺なのに、だ。 その後も、年齢を積み重ねつつ強い佇まいを放って2017年には「マザー!」で恐ろしい醜女を演じててドキッとしたモンだ。 だから、今回はちゃんとミシェールらしくてホッと一安心。 俺的には、この2大俳優が(2から続いて)観れただけで満足。 ともあれ、また動き出したMARVEL作品。 どのメンバーが揃えば、今回のアベンジャーズなのか…まだピーンと来てないのが現実の俺けど。 まだまだ楽しませる余裕があると信じたい。 いや、大丈夫だろう。 映画はともかく、MARVELの原作は無限の世界だ。 DCも他の映画も負けるなよ。 この鬩ぎ合こそ…映画者の夢だ。 .[映画館(字幕)] 8点(2023-02-17 14:07:17)《改行有》

53.  カリートの道 《ネタバレ》 ブライアン・デ・パルマという監督を知っているか? いや、今日は久しぶりに本作を観た。 人は生きてると、追いつめられる事がある… そんな時こそ、これを観て欲しいと思う映画だ。 仕事でもそうなんだ。 ――「こんなはずじゃなかった…」 ――「あの時、ああなったから…」 ――「アイツが居なきゃ…」 時間が経過すりゃ反省する事もあるが、こんな思いになる事があるだろう。 俺も、多分…過去はそうだったと思う。 けど、早いうちに、俺は最悪と共に「その考え」を変える事が出来た。 それは、過去…癌に掛かった時だ。 癌に掛かると逃げ場のないエリアに追い込まれる。 散々、癌の時にも上記の事を散々考えた。 けど、どうにもならず…頭に描かれたのは信長公の言葉。 ――是非に及ばず。 要は、仕方ない…そう考える事だ。 そりゃ、文句や言い訳もあった…無限に。 けど、考えて考えて考えて…何度も何度も思考は辿るが、結局のところ自分なのだ。 結局は、人は変えられないが自分は変えられる。 この思いを含めて更に考えてみる。 世の中には自分しか居ない訳じゃない。 そして、天候が変われば晴れや雨にもなるのが道理。 素晴らしい世界がたくさんある代わりに、想うように進まない事が殆どと知るべきだ。 けど、諦めるって意味じゃなく、どこを基本に置くか?の問題。 そう――是非に及ばず、だ。 人生は、考えていた基本形で物事は進まず…色んな事件が付加したり、様々な人間が絡んでくる。 その突発的な出来事すらも絡めて、物事を進めていく…それが人生であり”道”なのだ、と思う…。 さて、カリートの道。 尊敬する監督…ブライアン・デ・パルマの逸品だ。 監督の作品を辿れば…ヒッチコックに導かれたような数々の名作を知り、ジャンル問わず時代を駈け廻っていたと知る。 いや、様々な娯楽映画を創りながらも中でも、俺は「スカーフェイス」や「アンタッチャブル」が大好きで堪らない。 険しく切ない…男の道。 そして…時に現れる怨敵と困難の世界。 回避すべき世界を壮絶に観せて男が葛藤する…それが名将がデ・パルマ監督の作品だ。 デ・パルマの世界に触れるだけで俺は震える。 言わば、アレだ。 人生経験よりも時には得るものが多い。 俺にとって、だけど…そんな名画を創る監督だ。 さて、簡潔にカリート・ブリガンテの人生を辿りたい。 元麻薬王のカリートは友人弁護士の力で出所し、自力での更生を誓う。 正しく生きる為、周囲の誘いも断り…悪しき道に通ずる関係を断ち切ろうとした。 けど、現れる困難。 殺しの現場、悪意への誘い…その度にカリートは思う。 「この困難は、先に進む為に仕方ないことなんだ…」と。 だが、人としての義理、己の信念を果たそうとすれば、周囲や状況はそれを許さない。 一体、彼の進む道は…どこに向かうのか。 そして、彼の進みたかった道は何なのか? ただ、一生懸命に道を歩きたかった…カリート。 ――更生後の素晴らしい世界。 ――愛する者と一緒に居る世界。 人を裏切らずに暮らそうとする彼が…疑念で敵に追われる様が…観ていて、ただ苦しかった。 きっと「これは俺の道じゃない…」と思いながら藻掻くカリート。 逃走せずに、己の道を探す彼…そこが「カリートの道」なのだろう。 想えば、カリートの道も、スカーフェイスもそんな映画だった。 例えようのない困難、人による鬩ぎ合の中で巻き込まれてゆく…そんな不条理の嵐…その嵐に立ち向かって生きてゆく。 けど、一方のアンタッチャブルはどうか? 財務官のエリオット・ネスは出向先の警察に散々裏切られ苦汁を飲む。 けど、そんな中でも彼は決心する。 己のプライドを捨てて、敢えて警官の中に飛び込んだ。 そして、マローン、マローン、そしてストーンら仲間を得て、命を賭して…暗黒街の王アル・カポネを追い詰めたのだ。 この突発的な出来事も人生だ。 受け入れる。 困難も祝福も、すべてすべて受け入れる。 そして時に振り返り、こうつぶやくのだ。 これが俺の道だ、と。 そう――是非に及ばず。 .[ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-02-15 12:23:47)《改行有》

54.  戦場のメリークリスマス 【4K修復版で鑑賞。】 チネチッタは最近…メェ――ッチャ好みだ。 観たかった映画が。これでもかとリバイバルされてる。 2001年宇宙の旅も、七人の侍も全部面白かったなー。 つー事で、今回は古い映画に。 何でも4K修復されてるとの事で気分がグングンと入ってくる。 ――戦場のメリークリスマス(1983年) この映画は、既に何度か観ているんだが…痛感した事。 それは、観ている映画でも「(一定以上の)時間を経過」させると印象がガラリと変わる。 別に自分の事を偉く言うつもりは無いが、きっと「観なかった期間の、人間的な成長」がそれを感じさせるのだろう。 今まで、それを強く感じたのは映画版の「機動戦士ガンダム」だ。 最初は赤い彗星シャア・アズナブルのカッコ良さに惹かれ、凄く好きになる。 けど、大人になって「下の者を引っ張る立場」になれば、ランバ・ラルの責任感と、実直かつ老獪な仕事への取組みに惹かれ… そして、「さり気なく難関な仕事を熟す」マ・クベに対して(嫉妬も半分含め)素晴らしい男だなー、なんて考える。 何より、結婚したり、子供が出来ると余計に胸に来るシーンは、ブライトとアムロの母のシーンだ。 息子であるアムロを預かり、彼の母に対して「息子さんをお預かりします!」と凛々しい言葉を残すのが、20歳を超えてない青年ってのが、否が応でも「戦争の悲惨さと非情さ」を表現している。 さて、その――「戦争の悲惨さと非情さ」だ。 本作、戦場のメリークリスマスは相当に訴えていた。 設定の秀逸さも素晴らしいが、戦争映画とセットになりがちな流血沙汰はあまりなく、それよりも「精神的に追い込まれてゆく様」の描写が凄まじい。 では、追い込まれてるのは誰なのか? それは「捕虜」たちだけではなく「日本軍の者も」だ。 人間的な好き・嫌いはあるだろうが…観た人、観る機会がある人は考えて欲しい。 作品の日本兵は誰もが軍務に忠実なのだ。 俺の持論ではあるが、「自由とはサボる権利を有してる事」と思っている。 この映画では、誰もサボる事なく任務に就き…それ故に悲惨な状況が次々に発生する。 そんな中で、常に現場的に対処して苦悩するが故に、日本兵が悲惨さを引き起こすトリガーと成ってしまう。 この体系を作った上の人間は、この悲惨さを知っているのだろうか? 劇中でデヴィッド・ボウイの幼少時代が描かれている。 子供の頃から、歌う事が好きな弟を護って来た彼なのに…弟が自分の通う高校に入って来た時に新人歓迎の”イビり”に遭遇する。 服を脱がされ、無理に歌わされ…弟はそれ以降、歌う事が無くなった。 勿論、それ以上の悲惨な光景はなかったが、それ以降は弟ととの距離が出来てしまい苦悩する。 助ける事が出来なかった…いや、助けなかった彼は、ずっと自分の行為を悔いている。 今は捕虜にされてる戦場だというのに。 人はそれぞれ、そんな悔いと共に生きているはず。 それは敵対するイギリス兵だけじゃなく、日本兵もみんな同じだろう。 そして、それが「戦争という括りの中」で、平等に与えられる人間の所業だ。 誰もが苦悩し、苦しむ…なのに、それを引き起こすのも人間。 たけしが演じる「ハラ軍曹」が見せるラスト。 「メリークリスマス!Mrローレンス!」 明日、処刑されるのに笑顔のハラ軍曹。 狂気なのか?後悔なのか? それは、まだ…今の俺には分からない…未熟だ、俺は…。 けど、祝うべきクリスマスを創ったのも戦争を起こす人間なのは解る。 戦争を起こすのは人間。 終戦後、強引に敗戦国を裁くのも人間。 忠実に軍務に励もうが…関係ない。 反論させない為には命を奪って処刑するしかない。 だが、デヴィッド・ボウイが見せた坂本龍一へのキス。 憎しみと醜悪の戦場の中、愛のキスを彼に示した事…。 それこそが、あの映画のテーマなのかも知れない。 そして――あの映画音楽。 この美しい調べの中に…うん。 人間が向かうべき場所が示されているのかも知れない。 また、何年かした後… 俺は、その場所をこの作品で探したい。 見つかると信じて。      *      * Blue Jean(Official Video)を聴きながら。 .[映画館(字幕)] 8点(2023-01-18 23:23:32)《改行有》

55.  ドラゴンへの道/最後のブルース・リー ――多角的な確認で、より正確な立体的に。 これは俺の生きる上での哲学。 いや、数学的な意味だけじゃなく、どんな物事に対しても。 森羅万象の中では、非常に重要と俺は思ってる。 まず、心の持ち方だ。 大体の人にとって「物事の把握」ってのは、自分の捕ら方から決まる。 心持ち、いわゆる愛情に似た執着から確定される。 例えるなら、アレだ。 家族が造った映像は「斜め見」したりせずに、しっかりと把握しようと吟味する。 それは、愛情ある人間に対しては誰でも同じだろう。 でも、それが出来るってのは… 変則的なモノの観方の才能がある事、他ならない。 で、その変則的なモノの観方で、だ。 今回は「ブルース・リーが友達だ」、という概念で観てみた。 ――ドラゴンへの道/最後のブルース・リー(1972年) いやぁ―――――ぁ…やっぱ愛しいねー…タン・ロン。 笑顔や挙動、頑張り、照れなども含めて全てが愛しくなる。 大体の人は、本作を観た時、ブルース・リーに「カッコイイ」や「強い」を意識するだろうし、俺もそうだった。 ただ、別の側面から彼を観る事により、より深くブルース・リーを知れる気がしたんだ。 ――多角的な確認のように。 でも、「多角的な確認」ってリーや映画の話だけじゃない。 人間に対してもそうだ。 例として…正面から観たらただの円形。 これは「球体」なのか「円錐」もしくは「円柱」なのか…決められない。 けど、横から観る事で、より正しい形が解ってくる。 物体への距離もそうだ。 それに近寄らないままの把握は更に正確さから遠ざかる。 物でも、そうなんだ…日々変化する人間なら更にそうだろう。 距離を詰めるどころか、逃げながら…時には、噂話から把握してないか? 自分から足を使って話をしたか?すら疑問だ。 いや、良いんだよ? 嫌いなら嫌いで、好きなら好きで。 だが、嫌うのは自分の判断だが、嫌うにも嫌う資格が居る。 殺人者が泥棒を批判できないように。 長年、相手をバカだと思ってたり、尤もらしく怨んでたり… そんな相手は、アナタの一方的な挙動ではないか? 勿論、自分にも言えると念を押して。 お袋に言われた言葉を想い出す。 ――「嫌いな人間より好きな人間が多い方がいい」 ――「喧嘩しても、謝ってきたら許してあげなアカン」 いや、身内褒めって寒いけど…うん。 やっぱ、俺の母ちゃんは、この歳になっても尊敬。 「怒り」は力に成る。 「恨み」は自分を闇に堕とす。 実践は難しいが頑張らなきゃな。 きっと、タン・ロンなら出来るのだろう。 あれ程の怨敵に対しても、追い込み過ぎない。 そして、ゴードン先生を倒した時の…ただ悲しそうな顔。 自身の心境より…相手をよく見て、考える姿勢だね。 尊敬できる人間は現実じゃなくても良い。 漫画や映画… 自身の心の中の人物でも。 俺はそう思うんだ。 thank you!タンロン。 .[ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-01-12 16:34:41)《改行有》

56.  砂の器 そういや、今日は成人式か…。 早朝から時間があったんでBlu-rayの映画を探索。 けど、エンターテインメント系の気分じゃなかったんでコレに。 ――砂の器(1974年) いやー、前から観ようとは思ってたんだけど…うん。 実は20年以上も、ずーっと観ないままだった。 でも、アレだアレ! この作品は名作だから情報だけは嫌でも入って来る。 映画の本を検索しても評価が高いってのが「う~ん」と思って観る気を後回しにしてた。 昔、レーザーディスクを集めてた時も、表紙を見て「どういう話なんだろう?」と頭の中で勝手に物語を描いてた。 そして、今回観たことで、パッケージの「旅をする2人」の意味も、ようやく理解できた。 ちょっと脇道的だけど、長年謎だった事がひとつ紐解けて、何故か嬉しい。 しかし、日本映画には本当に疎い…俺。 でも、この作品は超絶に素晴らしい。 人間模様を克明に描いているのは理解できた。 ――監督は、野村芳太郎。 若干、本作は「鬼畜」に内容が似てるのは、まぁ…うん。 同じ、原作者の松本清張だし、監督も一緒なので仕方ないかも知れん。 さて、大量の映画を創ってた野村監督。 調べると、色々と強烈なフックの映画ばっかだね…。 1977年には「八甲田山」とか「八つ墓村」…後に強烈にインパクトのあった(ある意味”裏:砂の器”)1978年の「鬼畜」…1980年には「震える舌」でのトラウマ級の戦慄を家庭内で見せてくれた。 事件の舞台は、いま俺が棲んでいる「蒲田」だったり。 否が応でも今の蒲田と見比べて、全然違う風景(当たり前)に軽い衝撃を受ける。 そりゃそうだ…この作品が1874年だもんなぁ。 砂の器は、何度かTVドラマ化もしてるけど「いつか映画で観るだろう」と思ってスルーしてた。 けど、「モノ創りの方法」も自分なりに分かって来て、更に「年を喰った」り、「それなりの人生経験」をしなきゃ分からない箇所も多い気がする。 原作が松本清張の作品って、そういうのが多い気がするね。 映画のテーマは「親と子の愛」…そして「宿命」だ。 俺的には、本作は当時の風景が素晴らしく描かれてるため「旅」の気分を味わった。 ある意味、映画でそれらの経験を得るってのも嬉しいし、貴重だろう。    *   *   * さぁーて、成人を迎えた者よ。 君らが「新しい領域」に向かう時、きっと親や大人たちは祝福するだろう。 それは、二度と戻らない時間だし凄く素晴らしい。 ただ、成功とは「新しい領域」と、外に向かう事だけじゃない。 俺は君たちに、「親への愛と足元の幸せ」を自覚して欲しい。 例えるなら「世界を知りたい!」と思って海外に行くのではなく、日本の素晴らしい場所を自身に刻んで欲しいのだ。 それは、家の近隣の街でも構わない。 例えば……俺は兵庫県に住んでいた。 色んな海外を観て経験を得て来たが…実は、京都や奈良を旅した事は、ほぼ無いと言っていい。 ――夢に出る前に、己をよく知る。 己の目的も、出来る事や出来ない事、したくない事、など。 それを知ってから旅立っても、俺は遅くないと思う。 己を愛せ。 そして、己の宿命に気付け。 旅立ちは、それからでも遅くない。 心と想いを充実させれば…うん。 君らの身体は砂の器じゃない。 漆喰を塗ったように強くなる。 .[ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-01-09 15:40:17)《改行有》

57.  あの頃、君を追いかけた(2018) この映画を観ると、アレだ。 きっと…胸の奥にある想いに気付く。 それは現実に好きだった人。 ――そして…齋藤飛鳥。 彼女の卒業を考えて切なくなった。 んで、久しぶりに観たんだけど… やっぱり胸が痛ってぇ―――っ! ああ、早瀬真愛(齋藤飛鳥)の可愛さよ…。 そして、世の中の理不尽さよ。 それ故に不自然な世界…取り戻せない時間。 掛け間違えたボタン… そして、その連鎖で世界が構築されてゆく。 だから、愛しいのかも知れない…きっと。 人にはきっと恋愛がある…もしくは、あった筈。 劇中で浩介が、真愛に言う「パラレルワールド」も。 人を好きになっても、上手く行かない事がある。 悲惨な事になって、ただ傷つけあう事も…。 でも、傷付いても…何故か人を好きになってしまう。 好きだった恋愛があった。 そして、今も彼女の笑顔が頭に浮かぶ。 ――元気だろうか? ――笑顔だろうか? ――幸せになってるだろうか? 自分より彼女の事ばかりを考える。 真夜中に外を走ってて、ふと彼女の家の近くと気付く。 そのまま家に行き、窓を見て笑顔になった。 「もう、寝たかな?」 今の時代なら、間違いなくストーカーと言われるかも知れない事も、あの時代はしていた。 ただ、自分だけの為じゃない。 理由は彼女が好きで好きで仕方なかったからだ。 道で逢って話をする時にはカッコつけてた俺だけど、心の中では、ずっと微笑んでいた。 嬉しくて嬉しくて、もう仕方なかった。 中学を卒業し…逢わなくなった。 アホウな連れと遊び、女を追いかけて過ごした日々… でも、どんな女と絡んでも、常に君の事ばかり考えてた。 そして、自分の夢の道に進もうとした。 東京に向かった切っ掛けは、電車で君と会った時。 笑顔で話して、可愛いままの君。 けど、時間が進み…色んな経験があって、その君になったのだろう。 俺は東京に行く事をその時に決めた。 勝手にフラレて、勝手に前を見たつもりになった。 あれから何10年経っただろう…? 君の事を、こんなオッサンになっても思う。 ――元気だろうか? ――笑顔だろうか? ――幸せになってくれてるだろうか? 今も、彼女の事を考える。 パラレルワールドがあったら。 いや、それは必ずある…少なくとも俺の中に。 別の方向にお互いの人生が進み… もう、俺の勝手な想いだけど…胸には君は居る。 ただ、分かった事はある。 あの時は楽しかったし、日々は幸せだった。 君が笑ってくれるなら…と、俺は何にでも成れた。 愛した人は幸せになって欲しい。 あの頃、君を追いかけた… 本当に追いかけた。      *      * ああ、アカン。 何度観ても、この映画は泣いてしまう。 映画を通じて自分への共感だな、こりゃ。 でも、それでも良いわ。 .[ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-01-05 13:01:21)《改行有》

58.  マリグナント 狂暴な悪夢 つか、怖かった!前半はモんノ凄ぅんごく! ――さて、ジェームズのワン監督! もう、ガキの頃に観たホラーのドキドキ感を想い出させて貰えた。 まず、カメラワークとアングルが(個人的に)素晴らしいと思った。 ともかく、ホラー映画としては聊か「こんなのホラーじゃない!嫌だ!」と思う人間もいるかもしれないが俺は好き。 引いた目で見ると、テーマも確りしてたしね。 後半は「ジャンルが変化した創り」だったので楽しく観れたのも嬉しかった。 まるで「80年映画の同窓会」だったね…この映画は。 いや、最初はホラー突貫の監督かなーと思ってたら…実は、ヒーロー映画どころか何でもやれる監督。 あと、死霊館のシリーズは折角、全部揃えてるし、一気に全部ぶっ続けざまに観てみるかな…なんて考えてしまった。 けど、流石ヒーロー映画をも造ってるだけあって、なかなかの展開だった。 結論から言うと…この作品こそ80年代映画の集合体の色目強く!ホラーだけじゃなく、モンスターとかアクション映画も含めてって意味で。 だから、観てて(怖かったけど)、色々想い出しちゃって凄く楽しかったなぁ…。 もし興味があったら、アレ。 是非とも観て欲しい感じです。 観終わると懐かしい気持ちが出るよ。 いや、マジで。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2023-01-03 17:58:31)《改行有》

59.  Dr.コトー診療所 朝8時に起床しながら考える。 朝か…もう年末だなー…とか。 いや、1年ってのは本当に早いわ、マジで。 何かに切迫されたりしないから、こんな心境になってるんかな…とか、考えるけど。 今回、そこに対しての答えを持つ貰った映画だった。 急に行きたくなって観てきたのは… ――Dr.コトー診療所(2022年) 日曜日に集まりがあって映画を観るので、ジャンルの系統が違うこっちにした。 ストーリーは書かないけど、こんな感じ。 いや、包括的言うと面白かったんだよ? けど、コレは2時間で収める話じゃない気がするなぁ…マジで。 後は仕方ない事だけどTV版のハイビジョン映像が好きだったんだよな…まぁ、本当にこれは仕方ない。 あ!そうそう! 嬉しかったのはキャストについてだったりする! 主人公コトーを演じる吉岡秀隆も白髪交じりでいい味を出してたし、2019年の「男はつらいよ/お帰り 寅さん」 以来だけど…「人を泣かせるのが本当に上手な俳優」になってるな、と思った。 オメデタになってた柴咲コウも存分に奇麗さを観せてくれてたし、時任三郎や筧利夫、小林薫もいい味を出してた。 後、アレだ。 ムードメーカーな泉谷しげる、そして(個人的趣味だけど)好きな船木誠勝さんも出ててニコニコしてしまったねー。 いや、本作は元々観に行くつもりだったから情報を入れていなかったんで「もしかして、出ないかなー…」なんて勝手に解釈してた。 この漁師連中が好きなんだよな。 集まってニコニコしてたり、騒いでるのを観ると、俺の田舎…和歌山に漁師町の親せき宅を想い出す。 んーで、生田絵梨花ちゃん。 もうゲスト的な役割かな、と思ってたらガッツリと出てたねー。 そして乃木坂46を卒業した彼女が、ちゃんと自分の道を進んでる、と思ったら…もっと×2、好きになった。 頑張ってたアイドルを翳さず、寧ろ役者へと自分を差し出しながら日々闘ってる。 俺は遠くからでも好いから―――それを観ていこう。 あ、思うんだが…映画って「起承転結」や「喜怒哀楽」が」必ずあるけど、俺的なモノの見方で言えば、徹底しなくてもいいと考えるし、「面白い・面白くない」は人によって別々だと思うので、「観てて楽しい」と思う人間が多いのであればそれで好い気もした。 いや、簡潔に言うと「上記の2つを詰め込み過ぎてた」ってのが、今回の映画だと思うんで。 過去からずーっと続いてる「サザエさん」なんかも、ある意味での答えのひとつかも知れんね…本当に。 あ!そうそう! 上でも書いたけど、映画を観てて嬉しかったワードもあった。 ――「人生を長く感じるには”待つ事”を刻む」 これって…凄く納得したし…アレだ。 この台詞を聞いた時は「中2の時…土曜の昼下がりの入道雲の青空」を想い出した。 あの景色に「人生の無限の可能性」と、それを選別する「自分の自由」を感じていたんだ。 それは過去だけじゃない…きっと、今からでも出来る事と思う。 それを感じれたのは幸せだった。 そう――自分の人生を俯瞰で観た。 銀の龍の背に乗って。 .[映画館(邦画)] 8点(2022-12-17 20:42:17)《改行有》

60.  ブラックアダム ラインで”本作”を観た人間がネタバレ三昧大放出! ったく…おいおいおい!…いい加減にしろよ! 本当は「マッドゴッド」に行きたかったんだが、ネタバレ作品じゃないだろうし、先にネタバレ厳禁なのを観る事にした。 って事で、昨日は朝から映画に。 ――ブラックアダム(2022) 結論から言うと(俺的には)超面白かった! ただし、以下の項目で共感できる人間ならって意味で。 01:アメコミが(DCやMARVEL別け隔てなく)好き。 02:ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカットが好き。 03:ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結が好き。 04:シャザム!はどっちかと言うと面白かった。 当然(最新映画では)ネタバレが書けない! むしろ俺はネタバレを聞いたんで少しオコ!もう、プンプンだから書く訳にはいかない! だから、本作で思った事を少々書いてみようと思う。 まず…作品的に面白いなと思う箇所が多かった。 本作の舞台となる国家様相が今までのヒーローモノと明らかに違う。 ヒーローがJSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)で組織されていても「問答無用にヒーローが介入できない国家」も存在しているのが新たしい切り口だ。 その複雑な国家関係が、MARVELで絶対守護機関だった「S.H.I.E.L.D.(シールド)」と聊か違っていて、この辺りも捻られてるな、と思った。 その辺りはザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結でも描かれてたが…ワンランク上の表現だったねー。 まぁ、ネタバレが書けない(←シツコイw)んで、少し思った事。      *     *     * コレはあくまで俺の感想だけど… 今までのヒーローと違って今回の(ダーク)ヒーロー「ブラックアダム」は「目力」っつーか、目の演技っつーか表情が上手いな、と思った。 俺の知る限り、闘いの中で「目力を持ったファイター」はブルース・リーだけだ。 屈強なファイターが今や映画界には沢山いる。 過去のジャッキー・チェンもそうだし、イコ・ウワイスやドニー・イェン、そしてトニー・ジャーもそうだ。 けど、目力だけでも攻撃性を感じさせる…ブルース・リーに迫るファイターは居ない。 断言するが…絶対に居ない! まず、これは実際に格闘が強い・弱いの意味ではない。 眼力をちゃんと感じさせるファイター!って意味で。 眼で(も)闘う戦士…いや、リーなんか睨んだだけで相手に(既に)何割か攻撃してるイメージだもんな…マジで。 そんな佇まいを、アレだ。 本作でドウェイン・ジョンソン(ロック様)から感じた。 よく考えりゃ、プロレスの時から「眼の演技」は得意だったもんね。 いや、本当に(俺的には)ドウェイン・ジョンソンはカッコいい戦士だなーと思った。 いや、若干…強引かも知れないけどね。 あと、JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)の構成がいい。 今回は”地球内”ヒーローのカテゴリーだったから、ラインナップは(新規売り出しもあり)仲間内はこんな感じ。 ガキの頃から好きだった「ホークマン」と…あとは名前くらいしか知らない「アルバート・“アル”・ロススタイン」、「サイクロン」らが登場。 そして、特筆は「ドクター・フェイト」だ。 演技力の高さと安定度が堪らなく素敵で、渋い演技を魅せつけられた。 やっぱ、ヒーロー映画に演技派が一人は居ると…やっぱりグーっと作品が締まるね。 んで、ネタバレ厳禁だったので、なるべく情報を頭に入れないまま映画に挑んだんだけど… 映画を「あれ?…ピアース・ブロスナンに似てるなぁ…」と思ってたんだが、「いや、年食い過ぎか?声も老人だし…」と別人過程で観ていた。 だが、エンドクレジットで「おお、ピアース・ブロスナンやんかっ!」とビックら仰天! いい役者になったなぁブロスナン! ソンなコンナでネタバレ無しだったら…この程度になる。 ただ、ブルース・リーに迫るだろうドウェイン・ジョンソンの眼力と…MARVELに迫ってゆくDC映画の追従が楽しみだ。 両社のパワーバランスが(コミックと同じように)均等になったら…アベンジャーズよりも凄いクロスオーバーが生まれると信じている。 よーし、楽しみだ! アメコミの明日はこれから! タランティーノが喚いてもこれからだ! .[映画館(字幕)] 8点(2022-12-08 07:36:07)《改行有》

000.00%
100.00%
200.00%
310.57%
452.84%
584.55%
6158.52%
75028.41%
86436.36%
91810.23%
10158.52%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS