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自己紹介 2006年春にレビュワーにしていただきました。よろしくお願いします。

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41.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 これって「素晴らしき哉、人生!」をモチーフにした作品ですよね。クリスマスイヴ、天使、別の世界へのスリップ体験、小さな父(義父だけど)の会社、映画の部品はそっくりです。かといって、単純なリメイクではありません。「素晴らしき哉・・」は人、生に絶望した男が自分のいない世界を見せられて、家族や友だちの大切さを知り再び生きる勇気を取り戻す。こちらは人生の勝者となった覇気満々の独身で精神的には孤独な野望男が、昔別れた恋人と結婚していたらどうなっていたかを見せられて家族や友だちの大切さを知り、と言うお話。こういう作品の場合「オチをどうしてくれるの」と言うのが一番気になるところ。オチ次第では最悪な作品になりかねない。で、私はこの大甘で、ゆるゆるのオチが大好きです。こうじゃなくっちゃね。また、クリスマスに見る映画が一つ増えました。[映画館(吹替)] 8点(2006-06-10 10:29:58)

42.  めぐりあう時間たち わかりにくいとはきいていたので、原作を読んで、2度鑑賞して、「ダロウェイ夫人」を読んで、やっと一つ一つのシーンの意味のいくつかがわかったかな、と言う程度の理解です。なので「これは素晴らしい作品だ」と言い切るだけ自信はありませんが、パズルを解くような楽しさがこの作品にはあるようですね。3人の女優さんの演技は素晴らしいし、ニコール・キッドマンのバージニア・ウルフはアカデミー賞にふさわしい凄みのある演技でした。これならいっそ、ニコール・キッドマン主演でバージニア・ウルフの伝記映画撮ったら良かったかもと密かに思ったりしますが、もうその機会はなくなってしまったんでしょうねえ。3人の中で一番理解しやすいのはローラかな。ヴァージニアウルフはもちろん、クラリッサも普通の女ではなさそうだから理解しにくいですね。それでも、また観たくなる、その時はまたちがった感想を持ちそうな作品です。[DVD(字幕)] 8点(2006-06-10 10:29:10)

43.  赤いアモーレ 《ネタバレ》 最初、現在と回想部分との区別がつきにくいのですが、そこのを乗り越えると物語を追っていけます。恋愛は、その場限りの甘言でもその一言一言、その一瞬一瞬が愛の真実であるのだから、こういうのもありかなと思います。エルザの妊婦姿を見て一瞬半狂乱になるけれどその後は平静。奪うだけじゃなくて、差し出す愛もあるはず。妻エルザの出産のあと、旅先のレストランのテーブルでティモーテオがイタリアに結婚の儀式をしてみせる。その場限りの戯れとわかっていても、イタリアのうれしそうな微笑み。この微笑みが忘れられません。ペネローペ・クルスはサブミッシブで献身的な愛人を好演しています。死後も、エルサとティモーテオの子供のアンジェラの無事を見守りにやって来たのにちがいない。ティモーテオとイタリアはレイプから入って純愛に陥るのだけれど、その過程をもう少し丁寧に描いてもらえたら、このあたりの必然性ももっと理解できると思います。イタリアの気持ちが、全部ではないけれども、よくわかるので8点です。ちなみに、主演のセルジオ・カステリットは「マーサの幸せレシピ」のイタリア人シェフですよね。また見てみたい俳優さんです。[DVD(吹替)] 8点(2006-06-06 22:25:57)

44.  かげろう(2003) 《ネタバレ》 けだるい雰囲気と、停滞しているかのような時間、そして曖昧さ。とってもフランス映画を感じさせる作品。音楽も雰囲気にピッタリです。ストーリーよりも、けだるい時間を主人公たちと共有して楽しむ気になって見るといいかもしれません。オディールのプロファイルは劇中で語られるけれど、イヴァンについては最後まで謎。自信はないけれど、最後のシーンで下を向いて作業していた男性は、自殺したはずのイヴァンでは?そうなら、さらに謎は深まる。[DVD(字幕)] 8点(2006-06-03 19:15:32)

45.  ビフォア・サンセット 《ネタバレ》 「恋人までの距離」と同時に見ました。あちらにも書きましたが、セリーヌとほぼ同じ時間で人生を生きてきているので共感できます。前作は完全に偶然の出会いだったけど、今回はジェシーが小説を書いてそれにセリーヌが引き寄せられた、ちょっとだけ仕組まれた出会い。今回も最後の最後まで気持ちよくしゃべる、しゃべる。かの「終着駅」みたいに、ほんと実時間で映画が進行している感じ。観てる方が「飛行機の時間よ」って心配になってくるほど。船から下りてお別れかと思ったら、空港までの自動車に同乗してしゃべるしゃべる。そして車を降りてセリーヌのアパートの前まで送り届けながらもまたおしゃべり。これでおしまいって思ったら、ついに部屋に上がり込んでまだまたおしゃべり。ほんと最後の最後までしゃべり通しで、気持ちのいい続編でした。そのおしゃべりの中で、ちゃんと前作の半年後の約束の結末もわかっちゃうし、二人の現在の状態もよくわかる。まだ次がありそうですね。今現在、ジェシーとセリーヌはどうしているのかなって考えてしまったりする自分がいて、相当はまりこんでます。次回は、2013年ぐらいにお二入にお目にかかれるのを楽しみにしてま~す。[DVD(吹替)] 8点(2006-05-28 11:28:23)

46.  恋人までの距離(ディスタンス) 《ネタバレ》 セリーヌとほぼ同じ時間で人生を生きてきているので共感できます。公開時に見たときは、でも、こんなのあり得ないと思った。今、ビフォア・サンセットと同時に見ると、こんなのもありそうかなと思います。こんなペースでお互いしゃべり続けて半日過ごせば、ほとんど相手のことがわかるでしょ。相性が良ければ恋におちるかも。まあ、私なら住所ぐらい聞いとくけどねって、今の年齢だからいえるのかも。面白いエピソードや会話がたくさんちりばめられて(やっぱ、電話のシーンが最高ですよね)、それらの間にまとまりはないけれど、現実のおしゃべりだってそんなものですよね。これって、最初に列車の中でジェシーが言っていた、ある人の24時間をケーブルテレビで流すってあの企画をそのまま映画にした感じ?この作品を映画でやる必然性があるのか。ラジオドラマでもいいのでは?って考えることもありますが、そこはそれ。おしゃべり大好き。聞くのも大好き。大好きな映画なので良い点つけます。[DVD(吹替)] 8点(2006-05-28 11:27:22)

47.  隣の女 妻子ある男(ドパルデュー)の隣に昔の恋人(アルダン)夫婦が引っ越してきた。アルダンの誘いに、最初ドパルデューは逃げるけれどもついに関係を結ぶ。二人の会話から、以前の二人の関係を次第に明らかにしてゆく手法が面白い。そして今度はアルダンの方が逃げる、ドパルデューが追っかける。ついには衆目の前でドパルデューが大胆な行動に。追えば逃げ、逃げれば追っかける男の姿があまりにもステレオタイプで途中吹き出しそうになりました。アルダンは昔の恋人を手玉に取るたいした小悪魔ちゃんなんだと思っていた。ところが、アルダンも悩んでいた。神経を冒されるぐらいに。こうなると、最後どのように決着つけるのかしら。まさか「お互いに離婚して結ばれる」ではあまりにも凡庸。そして迎えたラストシーンは・・・・・完璧でした。最後の言葉「あなたと一緒だと苦しすぎる。でも、あなたなしでは生きられない」。まさにその通りのエンディングでした。ただ一つ難点を上げれば、アルダンのそういう気持ちを、映像で十分表現できていなかったような気がします。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-27 17:01:42)

48.  あなたが寝てる間に・・・ 《ネタバレ》 この作品って、泣くようなストーリーではないのですが、私は最後のシーンでいつも大泣きしてしまいます。多分ジャックの家族がみんな素敵だからだと思います。明るい陽気なルーシーだから、かえってよけいに孤独の悲しさを感じてしまう。そんなルーシーが、最後になってわっと家族に囲まれる。そういうシーンに涙が出てしまいます。「素晴らしき哉、人生!」と並んで、クリスマスになると見たくなる映画ですね。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-27 10:49:01)

49.  微笑みに出逢う街角 《ネタバレ》 3人の女性のこれまでの人生、決断、そして旅立ち。世代の異なる3人の「生」を100分足らずの間に巧みに描いて見せている作品です。3人の人生は全く触れあうことなく進行してゆきます。このような作品では、独立した3つの人生がどのように接するか(接しないという選択も含めて)が、作品の価値を決めるのでしょう。この作品のラストシーンについては、いろんな評価があると思います。私自身は、このラストシーンをどう評価したらいいのか、現在のところ判断がつきませんが悪くはないと思っています。3つの人生には迫力があり、行動にはリアリティーがある。そして、3つの決断は崇高だと思います。この様な理由で良い点を付けさせていただきました。ちなみに、公園の男性はジェラール・ドパルデューです。[DVD(吹替)] 8点(2006-05-22 21:48:07)

50.  恋におちて 以前にも観たような気がしてましたが、今回が初見でした。恋愛のドキドキ感や恥じらいを二人が好演しています。不倫の設定なのですが、不倫やそれに連なる家庭崩壊への批判やメッセージは感じませんでした。出会いから恋におちて結ばれる(きっと)までの、男女の心の揺れや喜び悲しみ不安を素直に表現した作品だと思います。若者よりも大人の恋の方が、気持ちの揺れは大きいものなのよ。というメッセージかなあ。私の勝手な解釈ですけどね。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-21 17:16:34)

51.  永遠<とわ>の語らい 《ネタバレ》 かなりメッセージ性の高い作品だと思います。DVD_吹き替えと字幕の両方で鑑賞しました。その途中で地図と世界史の教科書を読んで勉強もしました。それぞれの史跡の案内や挿話、ディナーでの会話の一語一語に重要なメッセージが込められているのだと思います。それらのメッセージは、通常の教育を受けた西洋人なら誰でもわかることなのでしょう。残念ながら、私にはそれらに込められたメッセージの一部しかわかりません。ギリシャ神話や聖書、西洋史の知識も乏しいし、オデッセイやベルギリウスといわれても名前ぐらいしか知らないし。こんなメッセージ性の高い作品の全てを理解できるだけの素養がないのが悲しいです。船長が女の子にプレゼントしたのはイスラム女性の人形。その意味は理解できます。乗客が下船する際の通路の壁に掛けてあった宣教師の絵はなんでしょう。殉教者の絵?多分キリスト教圏の人ならすぐにその絵の意味がわかるのでしょうが、わたしにはわかりません。本当に残念で悔しいです。もう少し、西洋文明の知識をつけて再度観てみたい作品です。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-20 23:01:56)(良:1票)

52.  日曜日が待ち遠しい! 《ネタバレ》 シリアスっぽいコメディに仕上がっていて、いい感じの白黒作品です。トランティニャンとアルダンの、掛け合いのテンポもピッタリと決まっていてとってもいいですよ。トリュフォー映画の女性ってみんな強いし行動力あるなあ。男性の掌の上で踊らされてるって言えばそうかもしれないけど、トランティニャンなんか、もくろみははずれるし、事務所でじっとしてヒステリックに文句ばっかり言ってるダメ中年男。アルダンは3回も殴られて、内2回はトランティニャンから。これだけやられて、よく恋が芽生えるなあと思って観ていたら、「私なんて、半年前からバカだったのよ」って台詞で疑問が氷解。惚れた弱みで、一生懸命トランティニャンのために尽くしてたのね。バカにならなきゃ、ああは尽くせませんって。最後はめでたしめでたし。なのに、これがトリュフォー最後の映画というのはほんとうに残念です。トリュフォー最後の作品なので、1点余分に加点させていただきました。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-17 20:07:39)

53.  マーサの幸せレシピ いい雰囲気の作品なんですが、なにか足りないところがあるようです。まるでマーサみたいに(原題のMostly Marthaって、少し何かが欠けているマーサ、みたいな訳でいいのかなあ?)。マーサ、マリオ、リナ。それぞれの性格もちゃんとわかるし、俳優さんもきちんと演技している。マーサ役の女優さんなんて、ほんとに中年にさしかかろうとするキャリアウーマンの行動や、気持ちの動きを見事に表現しています。ストーリーも、良くある展開ですが、悪くはないですよね。上等な食材ばかり揃って、さあ、どう料理するかはシェフ(監督)の腕次第なんですが、力量不足は否めません。演出がストレートすぎるようですね。マーサとマリオが結ばれるシーンも唐突な感じを受けます。もう少しひねりをきかせて、途中に盛り上がりを入れてもらえたら、2人でリナを迎えに行くシーンで大泣きできるのに。ハートウォーミングな作品とキャッチ・コピーにはあるけれど、あまりにも展開が淡々としすぎて、最後があっけなくて、泣くに泣けません。セラピストや階下の建築家の存在意義も乏しいです。それに、マリオのウソ(死んだ母)にほだされて食べたくないパスタを口にする程度の良識は持ち合わせているマーサが、ちょっと料理をけなされたからって、いきなり客を怒鳴ったりテーブルの上をひくっり返すかなあ。王様のレストランの「しずかシェフ」でも、お客様にあそこまではしなかったですよねえ。まあ、だからセラピストのお世話になっているのかしら。料理そのものの映像表現も伊丹十三監督の「たんぽぽ」には、はるかに及びませんねえ。それでも、私はレストランや料理好きなので最後まで飽きずに鑑賞できました。作品のもつテイストも十分伝わってきましたので、佳作といってもいいかと思います。 追加:リメイク版「幸せのレシピ」を見て、オリジナルの素晴らしさ(冬のドイツの重苦しい空気の中で対照的な性格の男女の織りなすストーリー展開の素晴らしさ)を見直して+1点です。[DVD(吹替)] 8点(2006-05-17 20:02:23)

54.  邂逅(めぐりあい)(1939) 1957年版の後にこちらを観ました。57年版はこちらの台詞を完全にとって来てそれに追加した感じです。オリジナルなので、泣けないわけがありません。おばあさんの島のセットも、57年版が同じセットを使ったかと思うほどそっくりです。こちらのおばあさんはとてもにこやかなのですが、「哀愁」でバレー団の意地悪な先生をやった人ですよね。どうもその印象が強くって、少しのれませんでした。あと、シャルル・ボワイエってかなり濃い顔ですよねえ。その点もケーリーグラントの方が好きかなという感じでした。それでも、素晴らしい感動を与えてくれる作品にはちがいありません。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-15 22:19:58)

55.  めぐり逢い(1994) 《ネタバレ》 前2作のめぐり逢いのテイストを壊さないように、上手に作った作品です。現代にあわせるのに、プレイ・ボーイに職業を与えてスポーツ・キャスター。旅客機事故のためにやむなく船旅。元々職業があったので、画家になったわけではなくて、絵は趣味で描いているみたい。設定にやや強引さがあるものの、オリジナルを大切にした演出です。コンサートで再会する場面の、テリーの戸惑いと喜びの混じり合った「ハロー」、マイクの驚きと不機嫌さを隠せない「ハロー」。このハローを3作品並べて鑑賞してみたい気がしました。最後のシーンでは、私はすでにパブロフの犬状態で、マイクがテリーを訪ねてくるあたりから涙ボロボロです。ちなみに、どういう意図か、女性は3作品ともテリー・マッケイですけど、男性はみんな名前が異なるんですよねえ。現代の作品としては、前2作の雰囲気を壊さないように抑えたトーンで仕上げられた佳作です。次は「めぐり逢い2020」位で逢いたいな。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-15 22:19:02)

56.  男と女(1966) 《ネタバレ》 「う~ん」と唸る粋な作品ですよねえ。時代を反映した映像があまり見あたらないせいか、今でも全く古さを感じません。男女の気持ちの揺れを表現した映画だから古さを感じないのかな。40年位では人の気持ちの動き方は変わらないですものね。フランシス・レイの音楽はもちろんいいですしね。最後は車で電車の待ち伏せですものね。あれやられたら、どうでしょう。やっぱりアヌーク・エーメみたいになちゃうのかな。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-14 22:36:16)

57.  終電車 《ネタバレ》 相当によい感じの作品ですよ、と誉めておいて、いろいろけなしたい面もあります。まず、ドヌーヴが地味。ドヌーヴ30代後半の作品ですよね。それにしては華がない(今でもすごく綺麗なのに)。髪を上げて、目元のメイクが地味なせい。戦争中が舞台と言うことを考慮しての演出なのでしょうか。占領時の抑圧感を出して、解放されたとたんにパッと華やかになるのかなあと思ったけど最後まで地味。何でこういう演出になったのか不思議。それと、トリュフォーの脚フェチには閉口。あまりにもドヌーヴの脚ばっかりで、ちょっとマンネリ気味。ルカとベルナールの初対面の時、ルカがベルナールに「妻は君に夢中だ」というまで、私にはマリオンの気持ちがわからなかったです(私が鈍いのかもしれません)。BGMがほとんど無いのは、かえって新鮮な印象を受けました。最後の舞台挨拶シーンで、さりげなくマリオンがルカとベルナールの間に入り込むのは暗示的でさすがにフランス的な演出ですね。とりとめなく、長短取り混ぜて書きましたけど、かなり出来の良い作品なので8点です。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-13 16:56:41)

58.  柔らかい肌 《ネタバレ》 この白黒作品は中年男のラシュネー氏の物語ですね。中年男性の、格好付け、優柔不断さ、身勝手さを余すことなく描いた好作品です。奥さんと別れる際も、決して自分からは言い出さない。奥さんの言い出した提案にこれ幸いと乗っかってる卑怯者。まだ正式に離婚も成立しないのに、新しいアパートなんか勝手に決めちゃって「ここが僕らの部屋」なんていってれば、そりゃあニコルもひくでしょう。唯一この男性が決然としていたのは、ニコルが「時々会ってお食事でもできれば嬉しいけど」と言ったことに対して「ノン」と言い放ったときだけ。この手の男性を、殺しちゃうほど愛している奥さんの気持ちが不可解なぐらいです。トリュフォーは見事にダメ中年男を描ききっていますね。蛇足になりますが、モーテルでニコルが戸外に出したトレーの中の残り物に、ネコが近寄っていくシーンは、アメリカの夜でも使われてましたよね。これが、元のシーンなんだと思って感心しました。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-12 21:30:03)

59.  抱擁(2002) パッケージの解説が気に入って予備知識なしに借りてきた作品です。鑑賞前に、ここのレビューを読んだらいい感じ。レビュー通りの佳作でした。過去の詩人の二人と、現代の研究者の二人が交互に入れ替わるのですが、とても自然な感じです。タイムスリップものではないのですが、ちょっとそういうテイストがあるかなあ。地味だけれどもとっても上品な作品です。こういう映画、もっともっと見たいですね。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-12 21:29:09)

60.  ヴェニスの商人 この映画を「シェイクスピアの戯曲」と関連づけないで観ればとてもいい映画です。原作は喜劇でこの映画は悲劇になってますよね。なので、喜劇として観るとあてはずれ。今、ヴェニスの商人を映画化しようとすればこういう形でしかできないのでしょうね。それでも、映画としては大変良いできですし、台詞も設定も原作とほとんど変わらないのに、配役・演技や音楽・光などの効果で喜劇の戯曲も悲劇に変わってしまうんですね。映画というのはほんとうに奥が深いなあと、原作が有名なだけに感じてしまう作品でした。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-07 17:33:14)(良:1票)

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