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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 110
性別 女性
ホームページ http://yhlee.org/movies/
年齢 61歳
自己紹介 韓国映画多めです。

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41.  星に想いを 1994年の映画で、メグ・ライアンが主演、さらにこのクサイ邦題、とくれば、見なくても内容はわかりそうなもんである。だが、ティム・ロビンス強化中なので、やっぱり見る。 舞台は1950年代前半で、映像もまた、そのころの映画をほうふつとさせる。ぺったりとなにもかも均等に照らし出す照明、花は咲き乱れ、芝生は緑、プラネタリウム真っ青の星空、まるで書割である。そしてヒロインはブロンドで、世間知らずでキュート。 ティム・ロビンスの立派なオデコについ目を奪われてしまうが、それ以上におもしろかったのが、アインシュタインに扮したウォルター・マッソー。往年の名脇役で、けっこう強面のイメージがあったのだが、この映画では、とぼけた味がとてもいい。実在の人物はアインシュタインだけでなく、アイゼンハワーのそっくりさんまで出てきて、「ソ連に対抗するために、宇宙船の開発を!」とくる。繁栄のただなかにある、能天気なアメリカの50年代は、また冷戦の時代でもあったことを、ちらりと見せるのが隠し味である。 しかし、メグ・ライアンはやっぱり優秀な数学者には見えないよな。頭脳と美貌は両立しない、なんて俗説に毒されてるのかしらん。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:33:44)《改行有》

42.  スクール・オブ・ロック 《ネタバレ》 ジャック・ブラックの暑苦しさ全開。息子たちといっしょに見たのだが、とくに高校生に大うけであった。 ストーリーは予定調和的に進んでいき、予想を裏切る展開はほとんどない。だが、見ていてとても楽しい。いっしょに歌いたくなる。 ロックが好きだというだけがとりえ?で、人格的にも経済的にも破綻寸前という男が、ニセ教師になると、なぜか子供たちの自尊心をきちんと尊重して、ロックバンドという目的のために、クラス全員が夢中になり、自分から動くように、うまく誘導していく。もちろん全員がバンドのメンバーになれるわけはないから、裏方の仕事に回る子供も出てくるのだが、スタッフあってこそのバンド、ということを何度も強調して、それぞれの実力を引き出していく。いくら子供相手とはいえ、これだけ対人関係をコントロールできる人間が、こんなダメダメな境遇にいるわけないだろう、と思うのだが、これはほら、『ギャラクシー・クエスト』のロック版なんだよね。現実的なことにはまったく役に立たないオタクでも、それなりの場を与えれば、ちゃんと人並み以上のことができるんだよ、という。 ジョーン・キューザックの校長先生がキュートだった。[DVD(字幕)] 7点(2007-07-27 18:32:07)(良:1票) 《改行有》

43.  スカーレットレター(2004) 《ネタバレ》 主人公が、美しく才能のあるふたりの女性を妻と愛人に持つ、という設定が、まず納得できない。金持ちでもなく、それほどハンサムでなくても、なんとなく憎めなくて、女性をひきつけてしまう男というのは、確かに存在するだろう。でも、ハン・ソッキュ演じるキフンは、ただ身勝手なだけで、どこにそんな魅力があるのか、いっこうに見えてこなくていらいらしてしまう。ラスト近く、閉じ込めらてからの錯乱の演技はさすがだが、それだけが見所、っていうのでは、あまりにさびしい。 イ・ウンジュ演じるカヒが、キフンの妻であるスヒョン(オム・ジウォン)と学生時代に愛し合っていた、と告白する場面がある。回想の中で、真っ赤なシルクのシーツの上でふたりが抱き合うシーンは実に美しいが、それがただのサービスショットに終わってしまったのが惜しい。こういう設定にするのであれば、カヒもスヒョンも、ほんとうに愛しているのはキフンじゃなく、ただお互いを愛するがあまり、間にはさまったキフンをとりあっていただけ、っていうほうが、よほどすっきりする。カヒのほうは、キフンにぞっこんだし、スヒョンのほうは、最後までほんとうはどちらを愛していたのか、はっきりしないままである。 殺人事件の被害者の妻であるキョンヒ(ソン・ヒョナ)との関係も中途半端。仕事以外のつながりがあまりないし、やはり最後に、カヒを失ってしおれているキフンに、駄目押しをするようにショックな事実を告げて、さらっと去っていく、というような場面がほしい。 要するに、女3人とよろしくやっているつもりが、実は3人それぞれにいいように利用されていただけだった、っていう話でもないと、ハン・ソッキュがこの役をやる理由がよくわかんない。仕事はやめたが、妻とは結局どうなったか説明がないし。人格破壊されるくらいこてんこてんにだまされて、職も妻も愛人もすべて失う、っていうラストなら、後味悪いなりに納得いったと思う。 これが遺作になってしまったイ・ウンジュだが、冒頭のシーンの歌が、けっこうよかった。ピアノのほうは、プロをめざした腕前だというし、何度言ってもしかたないが、つい言ってしまう。ほんとうにもったいない。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:28:45)《改行有》

44.  われらの歪んだ英雄 寓意がはっきりしすぎて、予定調和的におさまってしまうのがつまらない。2時間というのも長すぎる。チェ・ミンシクはいったいいつ出てくるんだ、と思いつつ、つい最後まで見ちゃったという感じ。 いまではくたびれた中年男の役がよく似合うチェ・ミンシクだが、この映画では、理想に燃えた若い教師役をさっそうと演じている。 子供たちの演技は、ほんとうに自然で、「子役臭さ」がない。『大長今』の子役たちの演技にも驚いたが、この映画もすごい。 『蝿の王』といいたいところだが、40年以上前の田舎の小学校で、子供たちはみないがぐり頭、当時は、男女別クラスだったようで、ほとんど全編小汚い少年たちの勢力争いなので、サル山を見てるような気分になる。まあ、おとなの勢力争いだって、サル山とどう違うんだ、といえばそれまでだけどね。 体罰をする側もされる側も、体罰というものになれきっている様子がありあり。韓国の映画やドラマを見ていると、なにせすぐ手が出るし、男は力だ、といわんばかりのシーンが多くてうんざりするのだが、こういう教育を受けていればそれはそうなるよね。 『八月のクリスマス』『サンドゥ、学校へ行こう』などなどでおなじみのシン・グの無気力教師ぶりは、よかった。つか、ふつうに授業をやっていて、子供の能力もわからない教師っているんだろうか。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:26:17)《改行有》

45.  二重スパイ 《ネタバレ》 主人公は、北から亡命してきた元軍人というか、諜報部員で、韓国の安企部に勤めることになる。だが、亡命は偽装で、韓国に革命を起こすため潜入してきたのだ。彼は、韓国で数年を過ごし、監視付きながらもそれなりに楽しみもある生活を送っている。だが、党への忠誠心はゆるがない。 彼自身はエリートだから、北にいるときだって飢えるようなことはなかっただろうけど、祖国の置かれている経済的な苦境がわからなかったわけがない。実際に目にする南の物量と情報の量を見て、彼の気持ちはほんとうにゆるがなかったのだろうか。1984年ころだと、韓国でも今に比べれば豊かさはそれほどでもなかったろうし、まだ夜間外出禁止令があったころで、民主主義とかいっても、政治的な自由なんて画餅にすぎなかった。だが、北と比べると経済的には大きな差がついていたのも間違いない。映画にはそこがまったく描かれていないので、どうもいまひとつ感情移入できないのだ。 人は、実際に目に入っているものが見えているとは限らない。見たくないものはいろんな理由をつけて、意識的にしろ無意識にしろ、見えないようにしてしまうことだってできる。韓国に生まれ育った主人公の恋人でさえ、革命を信じてスパイとして活動していたのだ。 彼女は主人公を失いたくないという気持ちから党を裏切ったけれども、主人公はなにを信じて、なにを信じられなくなったのか。彼はなにを見ていて、なにを見たくなかったのか。そのへんは、映画で描くのはむずかしいとは思うけど。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:24:35)《改行有》

46.  ホワイト・バレンタイン 映画の内容は、チョン・ジヒョンかわいいね、で終わっちゃう程度のものだった。韓国の地方都市のなつかしいような風景の中で、淡々と話が進み、淡々と終わる。つまんないわけではないけど、盛り上がりもない。 パク・シニャンの酔っ払いシーンの演技があまりにもおおげさで笑えた。それじゃコントだって。オーバーアクションっていうのは、このへんのことなのかな。回想シーンでスーツ姿も披露しているのだが、ほんとに有能なサラリーマンに見えるよ。後のキジュだね。 チョン・ジヒョンが住んでいる建物は、1階が書店で2階が住居になっているのだが、ちょっと不思議な形で、とてもすてきだった。 チョン・ジヒョンに思いを寄せる近所の青年の役でヤン・ドングンが出ていて、最初はっきり顔が映らないうちから「あれ? ヤン・ドングン?」と気づいたのだから、この人もちょっと尋常じゃないオーラが出ている感じがする。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:21:41)《改行有》

47.  ハッピーエンド 韓国版のため字幕無し。 本編が始まって3分もたたないうちに、いきなり激しいセックスシーンで驚く。チョン・ドヨンがなんでここまでやるかなぁ。 情けない夫のチェ・ミンシクに対して、顔よし、体よしのチュ・ジンモのはずなんだが、どうもチュ・ジンモがかっこよく見えない。チェ・ミンシクのほうがずっとセクシーじゃん。という、わたしの好みは偏ってるんだろうね。 ロータリーを囲んで円形に建っているマンションのデザインがおもしろかった。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:19:51)《改行有》

48.  ドリームキャッチャー ホラー映画は劇場で見てこそで、自分ちだと恐さは半減どころか10分の1くらいになっちゃって、恐いシーンだと逆につい笑ってしまう。 原作を読んでいたので、筋立てはわかっているのだが、エイリアンをああいう形で視覚化してこっけいにならないのは、技術の勝利ってやつですか。モーガン・フリーマンがどうも浮いて見える。 本を読んだときも、ジョーンジーとヘンリーというインテリふたりがごちゃごちゃになって困ったんだけど、顔が見える分それはないが、やっぱりふたりの個性の違いがあまり見えない。 金返せってほどではないが、フツーのできでしょう。キングの作品を原作に沿った形で作ると、ローレンス・カスダンといえど、どうしたってこうなっちゃうわね。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:17:26)《改行有》

49.  ペパーミント・キャンディー ソル・ギョングのカメレオンぶりは、評判どおりすごいよ。妻役が、『大長今』でチャングムの師匠、医女長徳役の人だったのでへーという感じ。主人公の年齢設定は、わたしより2歳くらい上で、光州事件など、この時代と青春時代が重なっている人間にとっては、いろんな感慨を禁じえない。大学時代よく歌った「アチミスル(朝露)」という曲も、劇中で使われている。[DVD(字幕)] 8点(2007-07-27 18:13:08)

50.  殺人の追憶 ネットの映画評でもけなしてあるのは見たことないくらい評判のよい映画だが、いやー、やっぱりすごかった。これは映画館で見ないともったいない。CGとかスペクタクル映像がどうのじゃなくて、画面いっぱいに広がるソン・ガンホのアップが見ものなのである。あと、パク・へイルがすごく印象的だった。[映画館(字幕)] 8点(2007-07-27 18:09:37)

51.  猟奇的な彼女 ふつうにおもしろいラブコメディ。ちょっと長くて途中でだれたけど。 映画の中身より、なんでこれがこんなにヒットしたかというところに、興味がある。『痴人の愛』じゃないけど、女のわがままに奉仕することに喜びを見出す、みたいなマゾ的な男って、あまり韓国映画で描かれることがなかったんだろうか。チョン・ジヒョンの「ぶっ殺すからね!」はよかったけど、ヒロインがこのくらいかわいくないと、成り立たない映画だよな。[DVD(字幕)] 6点(2007-07-27 18:08:23)《改行有》

52.  トレジャー・プラネット 思っていたより、人物像が単純じゃなくて、どんぱちやらないあたりは、息子はたいくつしていたようだが、大人のほうはけっこう楽しめた。ディズニーアニメ特有の、あのわざとらしい表情にはちょっと辟易したけど。加藤晴彦は悪くないんだけど、やっぱり若山弦蔵にくわれていたかな。[映画館(吹替)] 5点(2007-07-27 18:07:06)

53.  友へ チング とにかく、登場人物がだれもかれも、ずーっとタバコをふかしている映画。なんだかクローズアップが多くて、映画というより、テレビドラマを見てるようだった。小学生、高校生、大人と、3通りの役者を使うのは、見てるほうが混乱するからやっぱり無理かもしれないけど、大人の役者が演じる高校時代は見てて苦しかった。『ガープの世界』のロビン・ウィリアムスとか『ペギー・スーの結婚』のキャスリン・ターナーを思い出した。韓国でもヤクザはやっぱりパンチパーマなのね、とか、つまんないところばかり見てるし。 女性の出番が少ない映画はあんまり好きじゃないんだよね。決してつまらなくはないんだけど。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:05:20)《改行有》

54.  ザ・ビーチ(2000) 《ネタバレ》 ディカプリオ演じる主人公が、あまりにもアホっぽいので、だいぶひいた。まあ、主人公が利口だとこの話はなりたたないんだけども。2時間程度だから、そんなに長い映画ではないはずなんだけど、とくに導入部がだらだらとしているように感じられた。 彼が見出した楽園には、子供も老人もいない。ほとんどが白人で、有色人種はPC的にまずいからいれとこか、みたいな扱い。苦しみにうめき続けるけが人は、「ほかのメンバーが彼の苦しみを見るのに耐えられない」という理由で、コミュニティから離れた森の中に放置される。南国の美しい風景の中だけに、かえって寒々しいように感じがする。 「文明社会」に定期的に買出しに行かねばならず、そこでメンバーが注文するのは「乾電池」「タンポン」「レトルトのカレー」などなど、工業製品の助け無しには、快適な生活はありえない、ということを、いまさらながらに思い知らされる。不思議なのは、大麻はこの映画の重要なパーツになっているが、アルコールはほとんど出てこない点。酒飲みのわたしから見れば、禁酒が必要なのは楽園とはとてもいえない。 それ以前に、労働の義務が課されているとか、カップル文化をそのままひきずっているところ、などを見ると、これはこれで、別種の日常があるだけ、という気もする。 どんなに中途半端でも、楽園にいることを特権ととらえれば、当然他者は排除されなければならない。悲劇はそこから始まるのだ。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:03:37)《改行有》

55.  エリザベスタウン 決して悪い映画ではなかったが、オーランド・ブルームはキルスティン・ダンストに食われ、さらに出番の少ないスーザン・サランドンがいいところをもってったという感じ。音楽が楽しかった。[DVD(字幕)] 6点(2007-07-27 17:59:54)

56.  カーズ すみからすみまで行き届いていて、ちょっと暑苦しいくらいである。音楽もよかったが、効果音もすばらしく、タイヤがきちんと地面をとらえて走っているように感じた。ネオンをつけると、じじじ、という小さな音がするが、その音まできちんと入れてある。 映像については、言わずもがなだろう。 おとなが積極的に見に行くほどのものではないが、子供につきあっても、うんざりしないですむのは、ありがたい。[映画館(吹替)] 6点(2007-07-27 17:57:06)《改行有》

57.  ピアノを弾く大統領 予定調和としかいいようのないストーリー。しかし、チェ・ジウの表情が生き生きとしてかわいいし、アン・ソンギの洒脱さもいいし、そんなに退屈はしない。 ふたりの関係がスキャンダルになったあとも、ひねくれ娘だったイム・スジョンが、ふたりを信じ、父の恋愛を暖かく見守っている、という展開は、きれいごとすぎるといえばそれまでだが、前半のふてくされぶりとの対比が鮮やかで、案外悪くない。というか、イム・スジョンの演技がうまいのか。 最初と最後の妙なところに出てくる、イ・ボムスに注目。[DVD(字幕)] 6点(2007-07-27 17:54:48)(良:1票) 《改行有》

58.  甘い人生 《ネタバレ》 イ・ビョンホンは、ハンサムなだけでなく、動作の美しい俳優なのだが、この映画では、アクションもなかなかのものである。ストイックさの中にセンチメンタルな内心が透けて見える演技がいいし、まあ、とにかくかっこいいの一言。 シン・ミナは、ヤクザの愛人というイメージからほど遠く、陰惨な暴力の中で、そののびやかな雰囲気が異質であればあるほど、よかったのだと思う。最初に足が写り、顔が写るが髪の毛で隠れていて、初めて顔がはっきり写る瞬間のまなざしが、カチリと音がしそうな感じで印象的。 と、出だしはよかったのだが、ラストに近づくにつれ、「あんたはターミネーターか」と言いたくなるようなイ・ビョンホンの超人ぶりに驚いてしまい、理不尽にすべてをもぎとられた男の哀切さなど、ふっとんでしまった。 神話のエリックがカメオ出演のように出てくるのだが、韓国の観客はおっと思っただろうが、なんのための役なんだか、さっぱりわからなかった。ラストシーンもどうも蛇足のような気がしたし、スタイリッシュな映像ほど、脚本のほうはすっきりいかなかったようで。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 17:52:38)(良:1票) 《改行有》

59.  桑の葉 《ネタバレ》 『情事』『スキャンダル』で、中年女性の美しさを印象づけたイ・ミスクの若き日の作品。 コリアンエロス、という紹介のされ方をすることが多いようだが、セックスシーンはすべて間接描写で、たいした露出もない。じゃあどこがエロスなのかというと、これはイ・ミスクの肉体それ自身につきる。枯れきったような長老様を含めて、彼女を見た男という男が、ハァハァしちゃうようすが、実におかしい。 生まれ持った美貌と、貧しさのゆえに男の欲望の犠牲になって、という面もあるにはあるのだが、それを逆手にとった主人公のしたたかさもかなりのもので、このあたりの人物造形も説得力がある。 近所の人総出の農作業のようすや、川の洗濯場に女たちが集まっておしゃべりに花を咲かせる風景など、むかしの朝鮮の農村の、のんびりムードの中での艶笑譚である。音楽も伝統的な曲が使われている。 舞台は日帝時代で、主人公の夫を日本の憲兵が尾行していて、ばくち打ちということになっているこの男が、実は抗日の志士だということを暗示しているのだが、そのへんは点景にとどめているところも、からっとした印象につながっているようだ。[DVD(字幕)] 6点(2007-07-27 17:50:48)《改行有》

60.  8月のクリスマス(2005) 《ネタバレ》 オリジナルは、何度も繰り返し見た大好きな作品だけに、役者としてはたいしたキャリアのないふたりを主役にすえて、だいじょうぶか? という思いはぬぐえなかった。だが、元の作品への思いをぶちこわすようなことはない、という評が多かったので、勇気を出して見てみた。 主演のふたりの芝居にはまったく違和感なく、これはこれで、よくできた小品であることは間違いない。難病ものというベタな題材を、抑制のきいた美しい恋愛映画に仕上げていると思う。 しかし、やっぱりホ・ジノ版と比べてしまうわけで、セリフ、カット割りまで同じ場面がたくさん出てくるところを見ると、こりゃ、ほとんどホ・ジノの手柄じゃないか、という気もする。 韓国と日本の地方都市の雰囲気というのはよく似ていて、舞台を移してもあまり違和感はないのだが、ただひとつ「おじさん」という言葉の扱いだけは、ちょっと日本語にそのまま移すのは無理だったかな、と思う。韓国版では、シム・ウナがハン・ソッキュを最初「アジョシ(おじさん)、アジョシ」と連呼するのだが、韓国語の「アジョシ」というのは、日本語の「おじさん」という言葉より、「中年男性」という意味が薄いのである。だが、日本では、20代の女性が、30代の男性に向かって「おじさん」とは言わないよね、ふつう。子供じゃあるまいし。 もうひとつ、似ているけど違う点は、ガラスを使ったシーン。オリジナルと同じく、ガラスごし、カメラのファインダーごし、というシーンが多用されているのだが、オリジナルで感じた意味、つまり、生のただ中で輝いている女性と、死により近いところにいる男性との間の透明な壁、という印象はずっと薄い。ラスト近く、遠くに見えるシム・ウナの姿を、彼女にはそれと知られずに、ガラス越しにハン・ソッキュが指でなぞる、という哀切なシーンがなかったからだろうか。 ホ・ジノ版との最大の違いは、音楽だと思う。韓国版のほうが、ずっとセンチメンタルな曲を使っているのだが、こちらは、少しユーモアを感じさせる、軽くやさしいギター曲が使われている。韓国映画では、悲しい話に悲しい曲をつけてもあまり違和感がないのだが、邦画でそれをやったら、安っぽくなってしまう。そのへんのはまり具合は絶妙で、山崎まさよしのセンスには感心した。演技もよかったが、音楽のほうもたいしたものである。 [DVD(邦画)] 5点(2007-07-27 17:48:21)《改行有》

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