みんなのシネマレビュー |
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41. ロスト・チルドレン 《ネタバレ》 この奇妙な世界観はかなり人を選ぶと思いますが、自分にはバッチリツボでした。登場人物も造型から性格まで全員が魅力的。もっさりしたバールマンを主人公に据える感性からしてすごい(笑)ミエットは可愛過ぎです。ストーリー的にもうひとひねりあるとよかったかな。[DVD(字幕)] 9点(2009-02-03 19:24:49) 42. アメリカン・ヒストリーX 《ネタバレ》 テンポ良くナレーションや回想が入り、退屈することなく観ることができました。予期せぬエンディングは、ちょっと衝撃でした。気になったのは、他の方も言われているように、弟の改心があっさりし過ぎていることですね。[DVD(吹替)] 7点(2009-02-03 19:20:02) 43. ストリート・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 ちょっとノリが自分には合いませんでした。音楽はうざったかったので、全飛ばし。主人公と、ヒロインのマネージャーみたいな奴が、最後になんでいい感じになっているのかも意味不明。主人公が哀愁漂わせて去っていくのも意味不明。都合の良さばかりが目立ちました。もしかして真面目に見ちゃいけない類いの映画なんですかね、これ。だとしても、やっぱり合わないなあ。『デスペラード』とかは、好きなんですけどね…。[DVD(字幕)] 4点(2009-02-03 19:10:49) 44. アイアン・ジャイアント 《ネタバレ》 ベタベタだけど感動、王道はやっぱり強いです。ただ、最後にロボットが南極かどこかで復活するシーンは個人的には不必要でした。ネジが勝手にどこかに行くシーンで終わっておけばもっとよかった。[DVD(吹替)] 7点(2009-01-31 17:38:13)(良:1票) 45. かもめ食堂 《ネタバレ》 料理がおいしそう!まったりした料理店が、まったりと繁盛していく様子が好きでした。ただ、おにぎりの店という割に、おにぎりがあんまり活躍してなかった印象。[DVD(邦画)] 7点(2009-01-31 17:25:21) 46. アメリカン・ギャングスター 《ネタバレ》 視点がやたら切り替わるので、のめり込むまでに時間がかかってしまいました。中盤がちょっとダラダラ長いかな。警察官より麻薬王に感情移入させる描き方だなと、個人的には感じました。[DVD(吹替)] 6点(2009-01-31 17:22:17) 47. ミスト 《ネタバレ》 展開としては、面白かったと思います。モンスターパニック映画として、ありがちな感じがしながらも、退屈することなく見ることが出来ました。この映画の見所は、なんといってもあのラストですね。この終わり方は、観賞側にいろいろなことを考えさせられると思います。最後の決断前に軍隊が来ていたら、単なるご都合主義的な作品に仕上がっていたかもしれません。それでも自分は、希望のある終わり方の方が好きなのでこの点数です。[DVD(吹替)] 5点(2009-01-31 17:17:58) 48. 狼男アメリカン 《ネタバレ》 コメディとホラーのバランスが絶妙。唐突に流れるエンドクレジットとブルームーンがとくに印象的。あと、狼男を引きで見たらタヌキみたいにもっさりしてたのが笑えました。変身シーンは無駄に格好いいのに。[DVD(字幕)] 7点(2009-01-31 17:16:20) 49. ライフ・イズ・ミラクル 《ネタバレ》 序盤は冗長的で少し眠くなる…。それでも最後には幸せな気分になれました。「ライフ・イズ・ミラクル」という言葉がぴったりの映画。[DVD(吹替)] 9点(2009-01-08 12:16:51) 50. スティング 《ネタバレ》 エンタメの手本のような作品だと思います。導入に仇討ちをもってきて観客を惹き付け、中盤のイカサマポーカーのシーンで観客に手に汗握らせる。そしてラストのどんでん返しでびっくり仰天、ハッピーエンドなので後味もよい素晴らしい作品です。難点は、主人公のキャラが薄いことくらいでしょうか。結果から見れば主人公は、作戦を成功させるためにじつに上手く立ち回っているのですが、あまり活躍したという印象はなかったです。それにしてもラストの何と鮮やかなことか。どうやって相手から大金を騙しとるのだろう、と鑑賞中ずっと疑問に思っていたのですが、ラストのどんでん返しでその疑問が氷解された瞬間は、思わずモニターに向かって拍手を送ってしまったほどです。これが30年前以上の作品ですからね…、すごいの一言です。場面場面で流れる"The Entertainer"もいい味出してますね。前知識がないほど純粋に楽しめる、エンタメの名作です。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-08 12:14:22)(良:1票) 51. クワイエットルームにようこそ 《ネタバレ》 思いのほか、重い映画でした。観賞後にも、なにかどんよりとしたものが胸に残ったので、プラス方向にではないにしても、いい映画ではあると思います。それだけに、コメディ部分が余計だと感じました。笑えるものならまだしも、自分の感覚にはあわなかったので、なおさら鬱陶しく感じました。扱っているテーマがテーマなだけに、不謹慎だとも感じました。惜しいです。[DVD(邦画)] 5点(2009-01-08 11:55:27) 52. ロッキー・ホラー・ショー 《ネタバレ》 はっきり言って物語的には意味不明なミュージカル。正直、この物語を完全に理解できている人間って、制作者くらいのものじゃないでしょうか。なので、物語に整合性を求める人間には、この映画は受け付けられないでしょう。自分もわりとそういうタイプなのですが、この全編に漂うぶっとんだセンスにはやられてしまいました。途中からは「もうストーリーなんてどうでもいいや」と思ったほどです。まず、音楽がどれも最高にいいですね。最初の『SF映画/二本立て』からやられました。歌詞の意味はまったくわかりませんが、凄く耳に残るいい曲です。他にもたくさんの曲が流れるのですが、本当に全部いい曲で、思わずサントラも買ってしまった程です。あとは衣装のセンスですね。みんなペラッペラの安っぽい衣装を着ていて、全然ホラーじゃない(笑)フランクフルターなんて、ヒロインは「きゃーー」って言って怖がってましたが、正直衣装的には単なる変態でしたからね。…でもそれがいいんですよね、なんででしょう?理屈では説明できない、不思議な魅力の詰まった怪作ミュージカルです。[DVD(字幕)] 6点(2009-01-08 11:48:10) 53. 不思議惑星キン・ザ・ザ 《ネタバレ》 シュールなセンス満載の作品。なんといっても、異星人の「クー!」は名言ですね。それしか喋れないのかと思いきや、そうでもないのもまたいいです(笑)鼻鈴やマッチ、ランプ付きヘルメットなんかの小物もすごくいい味を出していました。美女(?)が乗っていた子供のおもちゃのようなデザインの車も、すごく笑えました。バイオリン弾きのとぼけたキャラもいいですね。ゆったりとした物語のテンポも、広大な砂漠の映像とマッチしていて、惑星のなんともいえない雄大な雰囲気を醸し出していたと思います。反面、展開に退屈を感じることも多々あったことは否めないのですが…。最後のシーンは、阿呆らしいのに、なぜかウルッとするのがいいですね。きっと「クー」の阿呆らしさと、再会の感動が、絶妙なギャップを生み出しているのでしょう。こういうの、好きです。[DVD(字幕)] 6点(2009-01-08 11:46:34) 54. ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 生涯、嘘みたいな身の上話ばかり続ける父エドワードと、それをうんざりしながら聞いてきた子ウィルの物語。しかしウィルは、父の死に際に、逆に嘘の話をしてあげます。自分の話で、父が実に安らかに微笑むのを見たとき、父がつき続けてきた嘘が、単なるでまかせの法螺話ではなく、周囲の人々を楽しませるため、ちょっとでも心に残りやすくするための仕掛けだったのだと気付くのです。ウィルの空想の中の、エドワードの死に方は実に感動的でした。そして、実際のエドワードの葬式の風景も、ウィルの話をなぞったように感動的でした。この映画、二回目に見た方がおもしろく感じられました。それはきっと劇中のウィルのように、私自身も、エドワードが話してくれた嘘の意味に気付いたからかもしれません。あと、スペクターの村ではしゃぎ回って踊るブシェミが最高でした。[DVD(吹替)] 8点(2009-01-08 11:39:11) 55. カノン 《ネタバレ》 この主人公は本当にどうしようもない奴ですね。見ているこっちまで暗くなるくらいのこのどうしようもなさっぷりの描写は、ある意味すごいと思います。また、個人的にはモノローグの多用はあまり好きではないのですが、ここまでくると逆に清々しいですね。実際に喋っているシーンは数える程で、あとはもう本当にほぼモノローグ!!ある意味人間という生き物は、頭の中ではどんな腹黒い事を考えているのか分からないぞ、ということを見事に表現しているともいえます。細かいところでは、悪口にやたらと「ホモ」が使用されているのがちょっと笑えました。フランスでは「ホモ」ってそんなに屈辱的な言葉なんですかね。そしてこの作品で特筆すべきなのが、なんといってもあのラスト。正直、あの場面でカノンは反則でしょう(笑)あれだけどんよりした雰囲気で進んできた中で急にあれですからね。ちょっと都合がいいんじゃないの、とも思いましたが、さすがの主人公も本当に愛する人の前では毒が吐けなかったんですね。この作品は見る人によって本当に評価が分かれると思いますが、個人的には、絶望の中にほんのちょっとだけ希望が見える、そういった不思議なインパクトを持った佳作でした。 しかし、邦題は安直過ぎますね…。[DVD(字幕)] 6点(2009-01-07 18:19:55) 56. ALWAYS 三丁目の夕日 《ネタバレ》 ベッタベタの王道ですが、やはりいいものはいいですね。クサいシーンもありますが、全体的には素直に感動する事ができました。主要人物が多く登場しますが、それぞれに分かりやすいキャラがついているのもいいです。それぞれのキャラに、スムーズに感情移入する事ができました。ストーリーのテンポも良く、ほんわかムードで進んでいく割に、あまり退屈するということもありませんでした。CGで再現されたという昭和の町並みも、違和感無く劇中にとけ込めていたと思いました。王道なだけに展開は読めてしまいますが、竜之介の恋が実らなかった(ヒロミが離れていった)ことだけは意外でした。ともかく、深い事を考えずに肩の力を抜いて楽しみたい作品です。…しかし竜之介、子供の作品パクっちゃだめだろ(笑)[DVD(邦画)] 6点(2009-01-07 18:19:11) 57. 椿三十郎(1962) 《ネタバレ》 何と言っても三船敏郎がいいですね。不器用な三十郎のキャラに、見事なまでにぴったりです。テンポの良い展開もいいですね。古い作品ですが、退屈することなく最後まで一気に観る事ができました。相手との駆け引きにおいては、三十郎の頭の良さと言うより、敵の間抜けさが目立っていた印象です。ある意味、現代との違いを見事に描いていると言えるのでしょうか。あんなにホイホイ人の言う事を信じていいものか?と現代人の私としては、いささか疑問を感じてしまいました。どう考えても三十郎が怪しいだろ、っていう場面が多々ありましたし…。ただ、短い時間内で、三十郎という捉えどころのない人間を描ききっているのは、本当にすばらしいなと思いました。あと、「本当にいい刀は鞘におさまっている」という言葉は、名言ですね。とても印象に残りました。[DVD(邦画)] 6点(2009-01-07 18:18:30) 58. ショーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 くだらなくて笑える、ゾンビ愛にあふれた作品。レコードを投げてゾンビを退治したり、ゾンビの真似をしてゾンビの襲撃を避けたりするなど、阿呆らしさ加減が最高です。もちろんゾンビ映画らしく、エグくてグロいシーンも登場しますが、それほど気にはなりませんでした。主人公はショーンですが、本当の主人公は、ニック・フロスト演じるエドでしょう。それくらい印象に残りました。最初は憎たらしくてしょうがなかったのですが、後半は愛おしさすら覚えるほど。極めつけにあのラストです。ゾンビ化してしまって悲しい結末のはずなのに、なぜか微笑ましくなるような不思議なラストでした。肩の力を抜いて見たい、ゾンビコメディの傑作です。[DVD(吹替)] 9点(2009-01-07 18:17:05)(良:1票) 59. クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 アメリカが本気出してパニック映画を撮ったらこうなる、というような作品でした。問題の怪物が現れるまではひどく退屈でしたが、それ以降は退屈することなく見ることが出来ました。これはもう、宣伝を含めた演出の勝利ですね。結論からいえば、ストーリー的にはなんのひねりもないモンスターパニック映画なのですが、それを隠し通した広告の打ち方がまず良かったです。CMも、「なんかわからんけどすごいことが起こってるんだ」と思えましたしね。本編でも、怪物をちょこっとずつ見せていたのが良かったです。チラリズムの応用ですね(笑)最後まで「なんなんだあいつは」と、登場人物と一緒になって驚くことが出来ましたから。ビデオカメラを通した見せ方も、臨場感があって良かったですね。ただ、やっぱり「そこまでしてビデオ撮るか?」というのはちょっと気になってしまいましたね。単なる一般人が、何度殺されかけてもビデオカメラだけは絶対に離さず、ついには殺される瞬間までビデオに収めてしまい、まるで戦場カメラマンばりの使命感を見せてくれました(笑)ただ、映画全体としての出来は良いので、何も考えたくないときに見るには最適でしょう。[DVD(吹替)] 7点(2008-09-05 21:56:18)(良:1票) 60. 機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 『機動警察パトレイバー』の劇場版二作目。前作同様、サスペンスとしての物語展開はすごくうまいなと思いました。ふとしたきっかけで、見慣れた街並が戦場に変わる様子も、うまく描かれていると思います。たとえば、街中を往来する戦車に、通学する子供たちが手を振るシーンなんかは、現実にありそうでちょっと恐怖を感じさせられました。こういうのは、アニメーションだからこそ表現できたのだと思います。日本を舞台に実写でやられると、いかにも嘘くさいですからね。でもその"嘘くさい"と感じてしまうところにこそ、この映画が言わんとしている危惧があるのでしょう。ベイブリッジ爆破のシーンは、モロに9.11を思い起こさせますね。前回のサイバーテロといい、未来を予見したかのような作中の事件には、正直びっくりさせらました。ただ、これが『パトレイバー』の劇場版として成功しているかどうかというと、ちょっと疑問です。私は原作をあまり知らないのですが、前回の活躍度合いや、エンドクレジットの掲載順からいうと主人公は野明って女の子ですよね。その子(と相棒の男)が今回はびっくりするくらい活躍してなかったですね。パトレイバーも、申し訳程度に出ていた感じで、正直原作を活かした脚本だとは思えません。原作の熱狂的ファンはどう感じたんでしょうか…。自分には、ちょっと制作者のメッセージが五月蝿かったですね。それを優先するあまり、原作が二の次になってしまっている印象を受けました。前作共々、サスペンス的なつくりは良いのですが、原作を活かしているかの差で、今作7点、前作7.5点、といった感じです。[DVD(邦画)] 7点(2008-08-05 12:06:15)(良:1票)
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