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41.  ジュラシック・ワールド 《ネタバレ》  はっきり言って全くもって期待を裏切らない。だって恐竜大活躍なんですもん(≧∇≦)。  そして最後に活躍するのがあいつとは☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆  恐竜映画観に行って、変にダラダラした人間ドラマとかみせられたら…、  また口で説明大会の立ち話映画とかみせられたら…、どうしよう(>_<)。  とか思っていたのは全くの杞憂!お子様連れやご夫婦彼氏彼女あるいはお一人でどんどん観ちゃってください。バッチリエンターテインメント^ ^  もちろん多少の素敵な人間ドラマもいい感じです^ ^  あの楽しいジュラシックシリーズが戻ってきました(^O^)/[映画館(吹替)] 8点(2015-08-07 21:16:57)《改行有》

42.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》  すいませんが私ワールドに入りますm(_ _)m  サイモン・ペグ〜〜〜〜〜〜‼️‼️‼️大活躍ではないですか‼️ベンジーベンジーベンジー‼️3でチョイ役もらい、4でまあまあ使ってもらい、なんと5では最初から最後まで出づっぱり‼️やった。なんという喜び(≧∇≦)超大好き俳優^ ^  いやー、普通に戻りますσ(^_^;)トムさん、渋みも出てきていい感じ^ ^  相手役の女優さんキレイで筋肉質で本当にスパイに見えた^ ^  ヴィングもジェレミーレナーもいてとてもいい。前作の登場人物がその個性を残したまま次作にも出るなんて、ミッションインポッシブルシリーズでは考えてなかったので(ほら、みんな死んでいっちゃったから…)なんだかほんわか楽しめました。 アクションもいいのです。で、本当にメンバー固定のおかげでスパイ大作戦って風味が感じられました^ ^  新長官もいい^ ^  文句無しで次回作も期待!  あー、久しぶりにハリウッド映画を映画館で観て得したと思いました(≧∇≦)[映画館(字幕)] 8点(2015-08-07 21:15:35)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

43.  うつせみ 《ネタバレ》  人が消える。消えて消えて育む愛。あの決定的なキスシーンに皆さん、本作を観ながらたどり着いてほしい。ありえない、でも本作ではありえた奇跡の場面。心をつかまれた。 空き家を探す少年と呼ぶには少し大人な感じの主人公。家々に貼り紙をし、破れていない家は人がいないと確認し、迷わずピッキングする。侵入し、料理し、風呂に入り、ベッドでくつろぐ。家の壊れたものを修理する。そんな家の一つにいた女。顔があざだらけの女。夫のDVに耐えていた自己主張のできない女は侵入してきた主人公と行動を共にする。家や死人をも癒す主人公に惹かれる女。愛も。  3番アイアンは見落とせない。  シームレスにやってくる異次元の愛は、私としてはまるで村上春樹の小説のよう。暴力も性描写もあるがここは異次元。全く見たことのない愛の形、また見つけることができた。2人の愛は言葉がいらないようだ。  キムギドク。ここまできたか。[DVD(字幕)] 8点(2015-07-29 22:47:47)《改行有》

44.  息もできない 《ネタバレ》 サンフン。愛されてるじゃん。たくさんの人に愛されてるじゃん。お前の愛はわかりにくくて伝わりにくいんだよ。お前が破滅的な人間なのならもっと早く破滅しないと。多くの人間の心に通うようなマネをしないで。逆に…、家族や仲間との愛に生きることを選んだのなら最後まで愛さないと。息もできなくしてるのはお前自身だけでよかったのに。ヨニの弟への責任も果たせず、暴力が暴力を生み出す構図の頂点にお前がいるよ。 サンフン。孤独な男。雇われヤクザ。今日も暴力ですべてを片付ける。ヨニ。孤独な女子高生。サンフンとの出会いは最低だが、サンフンとヨニは互いの境遇が似ているためか、交流が始まる。そんなサンフンにも姉や甥に対する彼なりの愛情が。刑務所から戻った父を憎みきれず。葛藤する暴力破滅男。原題曰く「糞蝿」。 サンフンのヤクザ事務所に新入りが。ヨニの弟。物語の展開はここから激動する。 主人公のサンフン演じるヤン・イクチョンが監督・脚本・制作・編集。各国で絶賛を受けた本作は本当に殴るし叫ぶし泣く。うるさい。好きな人にはたまらない韓国の傑作。あくまで好きな人にだけたまらない大傑作。[DVD(字幕)] 8点(2015-07-29 22:42:59)《改行有》

45.  悪い女(1998)  残念ながら18禁なものの、多くの人に観てもらいたい。今私が追っている監督、韓国の鬼才キムギドク監督の第3作目。 地方の民宿にて、売春する女。たぶんにして売り飛ばされた感じがあるが、女はその運命を受け入れている感がある。 その旅館を経営する夫婦と娘と息子。娘は女と同じ年の大学生。女を毛嫌いし、ことあるごとにキツくあたる。この民宿は女を買う男たちが来ることによって成り立っている。 私はこの民宿の娘が主役だとしか思えない。娘は丁寧にドラマの過程を踏んで変容する。 相変わらずキムギドク監督の描く人間ってのは最下層の人間なんだなと思いつつ、またしてもその心理描写の的確かつ大胆な描写にやられてしまう。そしてその人間たちは世間一般でいう幸せをつかむのではないが、魂を昇華させていく。鰐も、本作も、嘆きのピエタもそうだった。これから他の作品も観るが、キムギドク監督の映画作品全体がまるで一つの世界の中での群像劇に感じる。これはスティーブンキングのそれとは違う。テーマや人間を描く哲学としてのキムギドクを痛烈に感じるといったところか。  つまり、私は魅了されている。[DVD(字幕)] 8点(2015-07-26 23:45:46)《改行有》

46.  鰐~ワニ~ 天才がこの世に誕生した映画。キムギドク監督処女作。観た人なら絶対に忘れないラストシーン。監督のこだわりの愛の形の原点を思い切り見せつけられた。 鰐と呼ばれる男。汚い川の水の中を自在に泳ぐ。橋から飛び降りた自殺者の財布などを頂戴するホームレス。ともに暮らす少年にガムを街頭売りさせ売り上げをはねる。金はギャンブルと酒に。じいさんも一緒に暮らす。機械に強く、まっとうな感覚を持つじいさん。3人の元に身投げした一人の女が。鰐は女を犯すが、女は少年やじいさんの人となりに感じるものがあったのかともに生活を。 そしてドラマは始まる。 絵・水・亀・手鎖。 キムギドク監督は、今後の作品でも続く「暴力と性愛」表現をこれでもかと詰め込み、究極のラブストーリーを紡ぎ出す。芸術的な映像をはさみながら、物語は平坦に進む。しかし、けっして画面から目を離すことはできなかった。荒削り、それもまたとんでもないまでの魅力に。映画を観る喜びを私に与えてくれた。 鰐は謝ることを覚えた。女は本当の意味での愛と決別を。 少年はこの後いったいどうなるのか。[DVD(字幕)] 8点(2015-07-26 23:43:53)《改行有》

47.  ジャッカルの日 《ネタバレ》  何度観たんだろう。また観ちゃった(笑)。  プロの暗殺者「ジャッカル」と名乗る男がフランス大統領ドゴールを狙撃する仕事を請け負う。そしてそれを追うフランス官憲(特にルベル警視)。  ほぼ(全部?)BGMなし。これがいい。余計なことが入らないでお話はパシパシ進む。アップもあるけど、主人公ジャッカルを演じるエドワード・フォックスを遠景で撮るのがなんともいえない感じでいい。なんだか乾いた感じすらする。無理して心理描写なんかしないよ、勝手にジャッカル探してね!的な。  ジャッカルもゴルゴ13と比べると人間的。ときに完璧なまでの偽装・変装を行い、ときにドキドキするような場面にも遭遇する。魅力的。観たらジャッカルに感情移入する人も多いのでは。  ルベル警視も負けてない。みえない敵ジャッカルを見事に追い詰めていく。  狙撃については割愛。観てほしい(笑)。  でもラストのラストについてだけ。ジャッカルは見事に自分の正体を隠したまま。そしてそこにいるルベル警視。唐突な終わりに感じるが、最後まで余計なものを排除したラスト見事。  原作読みたい! [DVD(字幕)] 8点(2015-07-22 19:44:49)《改行有》

48.  屋敷女 《ネタバレ》  スプラッターなんてもんじゃないフレンチホラー。サスペンス要素もばっちり。凶悪すぎる。近頃観たこの手の映画の中では群を抜いた出来栄え。  妊婦の方がおひとり。旦那さんは事故で他界。お家に一人。そして…。  まさかの○○○シーン!しかも残虐すぎてボカシが!さらに私的にはボカシにサンキュー!!!!そんなの観れません!!!!  薄暗い映像でとにかく一方通行的な展開。そして謎!なんだお前は状態!なんでこんなことになるんだという不条理の連続にすでにパンチドランカー的な私。いつまで?まだこの先映画続くの?ターミネーター1より怖い!  とりたててすごいストーリーがあるわけでもなく、突っ込みどころもあるんですが、映画の持つパワーがすごいすごい。あとね、フレンチのノワール的雰囲気最初だけあります(笑)。途中からもそういう雰囲気あるけどゴア描写がとんでもなくてぶっ飛びます。あと、この映画は独特の効果音が冴えわたります。なんだかハリウッドや日本では使われないような音。いい味出します。  有名な映画なんだろうな。私は全く知らなくて、適当にジャケ観て、「あ、座敷女(マンガ)?」とか思って、このごろ変態村あたりから変な邦題増えたななんて軽く借りて木端微塵にされました(笑)[DVD(字幕)] 8点(2015-07-20 21:32:04)(笑:1票) 《改行有》

49.  蜘蛛女のキス 《ネタバレ》  モリーナを愛することができればこの映画を愛することができる。ウィリアムハート渾身の演技。本当に女性的に見えた。モリーナとヴァレンティンの愛は確認できないくらいかすかなものだったが、モリーナはその愛にかける。  二人の囚人がいる。一人は性犯罪者でゲイのモリーナ。一人は政治犯で革命を考えるヴァレンティン。相いれない二人が、古い、たぶんナチスのプロパガンダ映画についてを話題にし、モリーナには秘密があって…。  戯曲がはまる。でもこの映画は、戯曲からのはみ出し度がイケる。  絶望ってやつはいろんな表現があると思うが、ヴァレンティンのラストは幸せそうで良かった。あくまで幸せそうというだけだが。[DVD(字幕)] 8点(2015-07-08 10:54:28)《改行有》

50.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 《ネタバレ》 何度観たことかm(_ _)mまた観ちゃいました。 1978年の映画ですかー。レベル高すぎです。個人的にはヤマト映画の中でナンバーワンです。他作品はテレビからのツギハギが激しかったり、メロドラマが入りすぎていて…。本作はその辺りのバランスがとても良いように感じています。151分、みっちり観せられるだけの物語もあります。あくまで個人的な感想ですm(_ _)m リアルタイムでは私が幼稚園ぐらいかぁ。もう少し大きくなってからテレビで観たり、さらに大きくなってからレンタルして…。何回観たろう。 佐渡先生、ユキ、山本、加藤…。みんなしんでいきます。その中でも真田さんと斉藤(涙)。あの爆弾仕掛けシーンは永遠の0を超えます(これまた個人的な感想ですm(_ _)m)。最後に古代進。この映画の真骨頂である自己犠牲の嵐に涙が止まらなかったことがあります。 ま、今回は泣きませんでしたけどね(≧∇≦) さて、バリバリ大人の私からみれば故沖田艦長の言葉は怖かった(^_^;)特攻礼賛的な(^_^;)今まで気づかなかったヤマトにまた気付きました(^_^;)[DVD(邦画)] 8点(2015-07-08 10:37:17)《改行有》

51.  愛を読むひと 《ネタバレ》  ケイトウィンスレット、アカデミー主演女優賞受賞おめでとう。納得。レイフファインズ教徒の私は、数多い彼の作品の一つを今日も新しく観ることができて大満足。  少年時のひと夏の関係。序盤は思いのほか性描写が多く戸惑ったが作品の質を低めるようなことなし。彼は小説を朗読し、彼女はそれを聞く。そして関係を持つ。のめりこむ彼。なぜか急に会えなくなる。  数年後彼は法廷で彼女と再会する。彼女はアウシュビッツ看守としての責任を問われた戦争犯罪人としての被告、彼は傍聴人として。そしてとても大切なキーワード「文盲」。  背景であるアウシュビッツなどを含むホロコーストは大事件なのだが、この映画はそこが出すぎずとてもよいバランスを保って二人の人間ドラマを描く。このバランスというか映画としてのまとまりに感服。そこにマイケルとハンナのドラマが主軸として描かれる。熱演。  多分初めは愛ではなかっただろう。少年は体を求め、女はそれにこたえつつも文字や文学に対するコンプレックスと憧れを。でも…最後は愛だと感じた。めちゃめちゃにすれ違った愛。  救いのあるラストもよし(笑)[DVD(字幕)] 8点(2015-06-29 17:09:18)《改行有》

52.  そして父になる 《ネタバレ》 母ではなく父に焦点を絞ってるのがよーくわかりました。母の持つ強さを父が持っていると思ったら大違いだよと。 福山のような父親はたくさんいると思いますし、仕事重視でもいいお父さんの方だと思います。でも福山はおおいに不条理な選択を迫られます。悪いのは子どもを入れ替えた看護師なのに。受け入れがたいことをなんとか受け入れようと努力してます。福山を悪者と思って映画を観ることはできませんでした。リリーフランキーは確かに良い父親です。でも2人の父親を対比するのは福山に悪すぎて…。 私も父親ですが、今となっては子どもに会わせてもらえない父親になってしまいました。離婚。もう最初からえぐられる思いで鑑賞しました。福山ー。私の方が悪い父親だよー。福山ー。がんばれー。福山ー。お前なりによくやってるよー。家族として機能してるじゃん。応援してるよー。林を作ってセミがやってくるまで15年もかかるんだよー。まだまだ大丈夫だよー。いけるよー。私なんてぐちゃぐちゃだったよー。てな感じで観ましたσ(^_^;)  ラストはどうなるんでしょうか?すっごいところで映画終わるなと。  でも、ハッピーだと信じたい。[DVD(邦画)] 8点(2015-06-24 16:39:33)(良:1票) 《改行有》

53.  空気人形 《ネタバレ》  傑作。死を学ぶことの恐ろしさ。生を学ぶよりも厳しい。セックスなんて、はなっから相手にしていない本編はまれにみる鮮烈さで死を際立たせる。生きていることには心は気づくけど、死の概念は誰も教えてくれない。白痴的な美しさのペデュナの殺人がとても美しい。[DVD(邦画)] 8点(2015-06-22 15:03:39)(良:1票)

54.  カリートの道 《ネタバレ》  少し枯れた男が人生を取り戻そうとしている。少しずつ、情けの無くなった慣れない元の街にも溶け込み、周囲には「あの麻薬王も落ちぶれた」と陰口をたたかれながらも筋を通す。筋を通し、ウルトラにまっすぐに昔の女と愛をはぐくむ。夢の成就まであと少し。だがゲイルは言う。「あなたはもうすぐ死ぬのよ。」。鑑賞している私たちも最初から知っている。カリートは死ぬと。周囲に次第に暗雲が立ち込める。旧友の裏切り。台頭してきた若いギャング。反するようにゲイルの妊娠。  カリートの死にざまを観るのこの映画を観た人は、ほぼスカーフェイスも観ているのでは。スカーフェイスの爆裂したパワーは本映画には感じられない。しかしパチーノ演ずるカリートはその後のトニーとしか思えない。カリートも昔やんちゃで、けんかっ早く、自分が望んだかどうかはわからないが殺してきたのだろう。  いやがおうにも緊張感が高まる展開。カリートの夢の実現とそれを阻む人間たちの襲来が同じテンポでやってくる。裏切ったクラインフェルドへも直接ではないが逆の意味で義理を果たす。  そんなカリートが生きてゲイルと逃げのびることをここまで願うとは自分でも思わなかった。死ぬってわかっている。最初にそういうシーンがあるのだから。でもあの映画史に残る銃撃戦(デパルマグッジョブ)を逃げ延びたカリートは撃たれるが、実は生きていたなんて展開にならないかと念じた。  だが…、あの歌が。もっと違う歌なら無理やり違うエンディングの可能性を心に秘めることができたかもしれないが。あの歌がかかると、映画はここでかっちりと終わるのだ、カリートの道はここまでなんだ、と思い知らされた。超逆接的ラブソング。「you are so beautiful」。  カリートの不器用さに憧れて、筋の通し方に心を奪われ、愛に泣けた。[DVD(吹替)] 8点(2015-06-08 11:48:14)(良:1票) 《改行有》

55.  カエル少年失踪殺人事件 《ネタバレ》  まず二つ。  一つ目に、この映画はとても誠実に作られた見応えのある韓国サスペンスドラマである。  二つ目に、実際にあった未解決事件を元に非常によく料理してある映画である。  1991年3月。5人の少年が、カエルをとりにいくと言い残し自宅近くの山で失踪する。のべ30万人もの警察官が動員されたにもかかわらず少年たちの行方は不明。  ここに絡む男が3人。一人は捏造をいとも思わぬ野心家のTVディレクター。一人は地位も信頼もある大学教授。一人は粗野ながらも筋の通していく警察官。  そして絡まれるのは。被害少年の家族たちと、追うべき追いこむべき謎の犯人像。  未解決事件を扱った映画にはディスアドバンテージがある。犯人逮捕という手品でいうところの種明かしができないという点だ。これらの映画はそれぞれに工夫して映画として成立させるためのオチや見どころを作る。たとえばゾディアックや殺人の追憶など。  本映画もドラマ性やサスペンス性にあふれ、登場人物の心情を描き切る。ドキドキすらする。  韓国未解決事件三大映画の一つ。他の作品に劣らないパンチのきいた快作。[DVD(字幕)] 8点(2015-06-01 09:20:34)《改行有》

56.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》  食い殺せ!かぁ。シミタヨ胸に(笑)。  さまざまな生徒の目を通して描きだされるのは「桐島」ではなく、あくまでそれぞれの生徒の視点からの格差あふれる高校生活や恋や部活動への熱い思い。やはり青春群像映画だなと。だからあのラストも違和感なく入ってきました。バンテージポイント的な断片をつむいで一つの事実を割り出す要素、たとえば桐島の人間を探るなんて要素はほぼ少ないのです。原作を元に曜日でそろえて高校生たちのそれぞれの青春を描くという方法は面白いと感じました。学校にものいくつもの階層があって、それぞれの階層の代表者が決して勝ち組負け組というものではなく、葛藤などを滲ませるのはいいなと。各エピソードは決してリンクしているものばかりでもなく、たとえるなら「呪怨」のような作りだなと。エピソードのバラバラ感が嫌いな人や構造が好きな人には物足りなく感じるのもうなずけるなと。でも悪い映画じゃない。十分に高校生活を思い出させてくれましたよ(笑)[DVD(邦画)] 8点(2015-06-01 08:53:11)《改行有》

57.  松ヶ根乱射事件 《ネタバレ》 田舎町での日常が少しずつずれていく。主人公も少しずつずれていく。で、町は全てをただただ受け入れていく。受け入れていくからまたずれる。 観客の読みも少しずつずれていく。そのずれをイヤガオウニモ受け入れざるを得ない。 私も受け入れざるを得なかった。やられたー。 絶妙の間の取り方。ずらしの天才だ。全場面が必要なんだな。ラストまでずらすとは。くそ。完全にやられた。誰もまともに演技しなくてもこの監督の元なら演者になれるのではと思うくらいの自然なずらしからのピーキング。瞬く間にエンドへ。 いいなあ、こんな映画でなら脱げるσ(^_^;)。 監督の山下敦弘さんは私にとって全くのノーマークだった。こんなにレンタルDVD屋さんに通ってるのに気づきもしなかった。せいぜいわかるのは、リンダリンダリンダの監督さんかーってくらい。全く知らなかったなんてとても恥ずかしい。これからこの監督の作品を観まくるんだろうなぁ。 誰が乱射するかすら予想できないずらし地獄。こんな映画を撮れる監督が他にいるのだろうか?似てる作品すら思い浮かばない。ファーゴ?ゆれる?アメリカンビューティー?違う![DVD(邦画)] 8点(2015-05-29 17:23:00)(良:1票) 《改行有》

58.  凶悪 《ネタバレ》  見事な演出と編集で凡作にしてしまった作品。  題名も取り扱っている内容も悪くないし、演じている役者さんもとてもよいし、ノンフィクションの部分の正確さも良いのだが。ご丁寧にも「凶悪とは何か」というテーマのために、記者の山田君のご家庭の破たんまでいれてしまうと冷めてしまうというもの。記者は狂言回し的な存在に徹して、それでも記者を通じて「凶悪な人間」や「凶悪に関わるとダメになっていく人間」や「凶悪でひと山当ててやろう」なんて人間を描くことは可能だったはず。わかりやすく記者や記者の奥さんや記者のお母さん(認知症)なんかを入れちゃうからかえって全体のフィクション感やドラマ感が高まっちゃってよくない。どう考えてもノンフィクション感の方が大切だろうと。無理に主題とか入れるから物語になっちゃうんだなと。すると題名からしても善と悪という構図がどうしてもでてきて…みたいな。ギラギラとどこまでもノンフィクションを忠実に描いただけでも十分傑作になるんではないのかな?  よくできたNHKのドラマみたいに、オブラートに包まれたような凶悪になんの魅力があるのか。何もかもオール80点の映画。だから8点。  こういう映画は構造なんかで勝負しちゃダメだという見本。ところどころ30点でもいいが、どこかに120点を「ぶっこむ」映画じゃないと。[DVD(邦画)] 8点(2015-05-29 11:20:22)(良:1票) 《改行有》

59.  太陽を盗んだ男  これと狂い咲きサンダーロードの二本立てかあ。たまんないなあ(ウィキで調べたばっかりの知識…笑)。北海道にそんな粋な映画館はなかったなあ。スターウォーズ三本立ては狸小路1丁目でやってたけど(笑)  突っ込み所にツッコむなんて野暮なことはやめましょうや。映画と同化して限界の向こう側に行くのが最高でしょ![DVD(邦画)] 8点(2015-05-21 09:58:21)(良:1票) 《改行有》

60.  ブルーバレンタイン 《ネタバレ》  これを恋愛映画というカテゴリーに入れていいのか。人生丸ごと考えさせられる。  デレク・シアンフランス監督は完全に私のお気に入りになってしまった。プレイス・ビヨンド・ザ・バインズがあまりにもよかったので鑑賞。もしよければ私に騙されてこの映画を観る人が増えることを希望。  主人公がウクレレを弾きながら彼女が踊ったり、列車(バス?)の最後尾で彼女を丸抱えする場面などは、ストーリーにかかわらずそこだけでも独立して魅せるショットとなっている。美しい。しかし内容はあまりにもきつい。主人公の人生や家族の崩壊を、時系列を壊し、見事な編集で対比的に観せる。そして崩壊の過程にうならされる(私も実生活で崩壊を経験しているので、もうどうしようもない感が半端なくて…)。  嫌いな人やタイミングの悪い人にとっては爆弾映画。どうしようもなくダメになる愛を、どうしてここまでつたない人生経験のキャラクターだけで表現できるのか。いや、人生につたない人間たちだからこその当然の結果なのか。  主人公は去る。娘は走り寄る。娘を妻に。誰の胸中も計り知れない。選択を求められているのは妻なのだろうか、主人公なのだろうか。  愛の形はいろいろ。[DVD(字幕)] 8点(2015-05-21 09:50:08)《改行有》

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