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601.  グラン・トリノ 古き良きアメリカの象徴としてのグラン・トリノ、そしてウォルトもまた古き良き時代のアメリカ人なのだと思う。すごくシンプルな物語、けれど頑固じいさんの生き様を描いた感動作という感じはしませんでした。「とにかく伝えたい」こんなことを感じた。 「ミスティック・リバー」でのデイヴも「チェンジリング」でも守られなかった子供を描いている、しかし本作では最優先に守り教え、信頼関係を築く。 幼い子供、未熟な若者を守り教え、導くこと、それが未来への希望に繋がるというメッセージを感じる。 イーストウッドは神に祈り、赦しを請い、希望をもらうことに期待も意義も持っていないのでしょう、人間の業を受け止め、人間の可能性を信じる人なのかなと。 時代は変わっても変わらない、変えてはいけないものと変えなくてはいけないものを見せられた思いです。床屋と建築現場監督との関係、隣人との交流の行程、男同士のコミュニケーションから女のくどき方も教える、良かったですねぇ。ユーモアを絡めた演出は余裕があり、安心して観ていられる。さすがです。 グラン・トリノはモン族のタオに受け継がれ、白人至上主義のアウトローは消えた。 コレは今までライフルやらマグナムやら撃ちまくり、数々のアウトローを演じたイーストウッドのひとつの結論としての意味もあるのでしょうか、そして「ミスティック・リバー」で描いた怒りと暴力の連鎖も終わらせた。 80歳になるというのにこんなことをやってのけるクリント・イーストウッド、本当に頭の柔らかい人格者、生涯現役、素晴らしい。エンドロールが始まってからなぜかポロポロ泣けた。[DVD(字幕)] 10点(2010-05-18 22:14:09)(良:1票) 《改行有》

602.  人のセックスを笑うな 《ネタバレ》 えーなんかやたら昭和な映画でした、平屋の一軒家、円筒形の石油ストーブ、栓抜きで開けるビン、カブとか。レトロといえばそうなんだけど私の年代だとやっぱり中途半端なレトロで、シミタレ臭さが否めない。ふっとATGを思い出したり。 ところでこのタイトルと内容ってどうなんでしょう、年の差と不倫を周りからとやかく言われるのかなと想像したけどそうでもない。アングルはいつも同じでカメラは人物を追いかけない、どこかで常にあるような情景を切り取って見せる、覗き見的ですね。その徹底ぶりはいいんだけどそのうちどうでもよくなる、飽きちゃう。他人がどうしたこうしたなんてことはすぐに興味なくなっちゃうわね。 で、ゆりちゃんなんですが、これも徹底してますね。スッピン、黒いタイツに白のソックス重ね履き、下着はモロ綿100%のグ○ゼ女児用肌着みたいで幼児体型、もう小学生です。そのくせヘヴィスモーカーときた。そしてリンゴの皮も普通にむけない、特別性格がいいとも思えない。 えんちゃんもしかり、ニット帽をぴっちりかぶりブラブラバタバタと足癖が悪く、「ばっかじゃないの」を連発する、若くはあるけどね。この色気とかセクシーさを徹底的に排除された二人、あるタイプの女から絶大に支持される女だと思う。登場する男たちはそんな女が考える女に都合のいい男だ。彼女たち、いわゆる不思議ちゃんですね ところが一方の40手前のそういう女に20も年下の男と不倫させる、ここがシミったれたおばさん趣味という感じで痛いんです、女として恥ずかしい。 ゆりちゃんのようなああいうギャップのある女を「イイ女、カワイイ女、ミステリアスな女、魅力的な女」のように描く人ってどうなのよ?どうせなら「バカ女」と描いたほうがよっぽど潔いし面白い。笑えないヘンな見栄を感じる。 字を見ただけじゃわかんないけど、監督も原作者も結構いい年した女じゃない?コレッてモテない女の妄想物語です。[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-05-17 21:16:08)(良:1票) 《改行有》

603.  ALI アリ まるでドキュメンタリーのようでした。映画としたら最初から最後まで惹き込まれてしまうような魅力はありません。何か「インサイダー」と似たものを感じた。「インサイダー」は堪能できたんですよ、何が違うんだろう。マイケル・マンはアリという人を結構厳しい目で描いたんじゃないかな、なんてことも思いました。 そういえば観ました、アントニオ猪木との試合。もうその日は日本中が注目したんじゃなかったかなぁ、でも期待だけさせて何もなく終わったのを憶えています、猪木さんはずっとリングに座り込んでいました。 「猪木ボンバイエ」ってアリからきてるんだ、ひとつ物知りになった気分です。 でもウィル・スミスのチャーミングさとアリのインタビューでのウィットに富むコメントはいいですね、そしてマイケル・マンの映画はほんとに音楽がいい。 とにかくやっぱり闘う男はカッコイイ、男の特権だと思うのよ、惚れちゃうもん。 でもこういう男に惚れた女は大変なんですよねぇ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-15 20:41:50)《改行有》

604.  ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト ストーンズの大ファン、ひとすじというわけではないけど、とにかくカッコイイ。 中学生の頃から知っていたけど、ステージでのミック・ジャガーの身のこなしって全然変わらないですね、キース・リチャーズのギターを弾く姿は世界一カッコイイ。 昔から変わらないでいてくれるストーンズ、ほんとにカッコイイ。まさに説明不要の世界最強オヤジたち。 彼らの音楽ってなんとなくジャズ?ブルース?黒人音楽の匂いがする曲が多くないですか?違うのかな?ストーンズの曲はすーっと体に入ってきます。 時々挟み込まれる過去の映像も興味深い、牧師とか法務省のお役人とか4人くらいずらっとならんでミックにインタビューって映像には笑った。過去映像の選び方がまたいいんですよ。 監督のスコセッシも彼らと同じくらいの年齢ですよね、3~4回結婚、離婚を繰り返し、50代で子供作っちゃったんじゃなかったっけ、記憶違いだったかな?? スコセッシもいい勝負ですよね、この人もまた世界最強オヤジだ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-06 20:55:08)《改行有》

605.  ブレイブハート 《ネタバレ》 メル・ギブソンらしい映画ですね、苦手な俳優なので積極的に監督、主演作は観ないほうです。最愛の家族が殺されるとか拷問とかがほんとに好きな人ですね、彼の作品はこういう部分の描写、表現がヘンな想像しちゃうほどマジ過ぎで、ねっとりしつこく濃いのがどうも私にはあいません。 歴史スペクタクルの大娯楽作。だからいいんです、フランスから嫁いだ王女サマとくっついても。娯楽作にはなくてはならないシチュエーションです。痛い痛い痛すぎるシーンばっかり、馬たちが気の毒になるくらい痛いシーンの中で唯一ホッとできるもの。 あんなきれいな王女サマに惚れられたら大抵の男はそれに応えるでしょ、いえいえ、応えなきゃ男じゃないわよ。英雄イロを好むです。しかも敵の嫁さんですよ、男にしたらめちゃくちゃいい気分じゃないですか?違うのかな? 死にかけてる王の耳元で王女が囁く真実。このオチには参りました、してやったりですよ、まったく。予想もつかない方法で復讐してしまいました。 たぶん、メル・ギブソンにとっての理想の男「男たるものこうあるべき」みたいなヒーローを演じたかったんでしょうね、それに共感する男性も多いんでしょうね。 「ラ・ブーム」で日本でもアイドルになったソフィー・マルソー、本作を観てこんなステキな女優になったんだとそれが感動でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-05 20:47:56)《改行有》

606.  地獄の黙示録 何回も観てる、でもコッポラが何をしたかったのかは未だにわからないというのが正直な感想です。聞くところによるとコッポラもマーティン・シーンも撮影中正気じゃなかったみたいです。 アメリカにとってベトナム戦争というのは、どうしようもないくらいの恥部で、後世に語り継がれつづける醜態、失敗の代表だと思うし、戦争ですよ?どうあがいたって芸術作品になどできないのです。だいたい戦争の狂気はわざわざ映画で教えられる必要はないと思うけど。 カーツ大佐とかサーフィンとかプレイメイトとか「ひゃ~何だこれ」っていうのを次から次へとみせてもらいましたが、「だからなんだ」としか思えなかったです。 ベトナムへの言い訳はもううんざりです。原爆ふたつも落とされた国はどうすればいいのさ。[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-05-03 19:50:37)(良:1票) 《改行有》

607.  ラブ・フィールド 劇場未公開だったからか、映画自体知ってる人も少ないと思うけど本作でミシェル・ファイファーがアカデミー主演女優賞にノミネートされたことを知っていたので、衛星で放送された時に録画までして観ましたよ。彼女のファンなら必見だと思う。 性差別、人種差別がどうこうじゃなくそれはあくまでも背景で、そういう差別が今よりはるかに強かった頃に、それまでは「これが幸福、正しい、普通」とされていたことの矛盾に気づき、現状から脱皮するというのがテーマだと思う。これは時代がかわっても女性のみならず普遍的なテーマですよね。 個人的にレネーちゃんの「ベティ・サイズモア」と被るんですよ。ミシェルはかなりの話題、注目作にオファーされていたらしいけどそっちを蹴って本作を選んだと何かで読んだ記憶がある、相手役は最初、デンゼル・ワシントンが候補だったらしいけど「キャラクターが弱い、自分には合わない」とかなんとかで断ったそうです。 まあ、そのおかげでデンゼル・ワシントンに勝るとも劣らないデニス・ヘイスバートという黒人俳優を知ることができました。 コレは女性映画の隠れた佳作と私は思ってます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-01 20:13:53)《改行有》

608.  デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~ 《ネタバレ》 オープニングのおっさん二人の取っ組み合いは最高、予備知識全くなしで観ました。ジュリア・ロバーツが出てればシリアス路線であるはずない、しかし相手役は骨太なクライヴ・オーウェン、取っ組み合いのポール・ジアマッティとトム・ウィルキンソンはコメディもイケるし・・・予測不可能でしたが、観ていくうちに思ったけどコレって主演二人の設定からして完全にギャグでしょ。 ジュリアといえばラブコメ、オーウェンといえばスパイとか犯罪映画が印象的で、そういった映画へのオマージュ、パロディともとれるし、皮肉ったコメディにも思える。なかなかイキな映画だと思った。 脇役も名前は知らなくてもそれぞれキチンと識別できるという個性のある俳優たちで、その点は手抜かりなしという感じだけれども、現在と過去が入り乱れるところなんですが、ちょっと戻る回数が多すぎです。ローマとNYのデパートで同じこと繰り返してるのには混乱気味になりました。 思いもしなかった方向から矢が飛んできたようなオチもいいし、ナゾの新製品はちょっと意地悪く、これもギャグっぽい。 日本もアンチエイジング商品が氾濫し、健康産業界は凄いことになっていると思われる今だからこその映画かな?ところで40代になったとはいえ、ジュリアの顔、表情がなんだか不自然で気になりました、少し年上のクライヴ・オーウェンは気にならなかったのに。 んーやはり、年取ると女は劣化したと言われ、男は渋くなったと言ってもらえるのか・・・なんか悔しいけど羨ましいワ、アンチエイジング、やらないよりやったほうがいいに決まってるわよネ。 監督のトニー・ギルロイの経歴を見た、ジェイソン・ボーンシリーズの脚本を手掛けているじゃないですか!!その他のも「あ~」と納得。本作は「パロディ」と勝手に決めました。ブラック・コメディですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-28 13:38:56)《改行有》

609.  グッド・シェパード 《ネタバレ》 まず次から次へと出てくる多彩なキャスト、その誰もかれもがイイ男なんですよ。ただ、息子のエドワードJRが子役からして完全なミスキャストでした。 しかし両親ともにそれほど変化してないのにいきなりでっかくなった息子が登場した時には度肝を抜かれました、反対に変化しすぎていたジョー・ペシにもびっくりした、声でわかったくらいです。 デキすぎる男の悲劇でしょうか。ハンナとかローラとか、ほんのひと時の癒しさえもぶち壊されるし。なぜそんなにこだわるのかわからなかったあのテープ、他人にはわからない何かを感じたんでしょうね、エドワードに見せたのも偶然じゃないわけで。あの手この手で失脚を狙われる、気の毒すぎです。 あっ!キャストの中で妙に浮いているミスキャストの息子、これは意図的なキャスティングだったのか?不快指数で群を抜いて目立ってたもの。 とにかく時間軸がころころと変わるのでほんのちょっとでも目を離したら何がなんだかわからなくなりそうというのがちょっと不親切かも。 あと、焦点というのか見どころ、決め手に欠ける。CIAを背景にエドワード・ウィルソンの半生を綴ったというわりには、いくら寡黙な人といえどエドワードがモノ言わなさすぎなんです、マット・デイモンがケヴィン・スペイシーみたいに表情筋や目を使った演技が上手ければよかったかな、メガネレンズの厚み変えただけじゃ無理です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-24 21:14:40)《改行有》

610.  結婚しない女 《ネタバレ》 これも観たな~独身だったけれど、いちいちリアルでいちいち納得できてしまう展開でした。これは私が女だからなのか、テーマが普遍的なものだからなのか、なんでしょうかね。 でも監督も脚本も男性というのがびっくりです。 離婚後に現れた男がいろんな面でかなりポイント高く、うまくいっちゃうあたりが映画だなぁ、甘いなぁとは思うけど、あのラストシーンにもっていくには必要不可欠な展開でしょうね。 でっかい額縁を抱えて危なっかしくちょっとよろめきながら人の間をぬうようにして歩いていく、彼女の選んだ人生を象徴している良いラストシーンでした。 一緒に運んでくれる人がいないとか、しょうがないから一人で運んでいるのではない。誰かに手伝ってもらえばラクだけど、それじゃいつまでたっても成長しないしね。 「一人で運べよ」と笑顔でこたえた画家の彼氏もまた成長したといえると思う。この二人って結婚しないからもうおしまいってわけじゃなかったですよね?このままいいパートナーとして続いていくみたいに記憶してるけど、どうだったかしら?ここだけちょっとうろ覚えです。[ビデオ(字幕)] 8点(2010-04-22 18:50:10)《改行有》

611.  スリー・リバーズ 昨夜遅くにたまたま観ました。ブルース主演の本作があったことを初めて知りました。 こんなダメダメハリウッド映画は久しぶりに観ました、まったく情けない映画です。 「ダイ・ハード」でブレイクしてから「パルプフィクション」まで、なんか迷走していたかのようなブルース、これはそんなころの作品なのですね。 誰が犯人でもおかしくないような警官一族、トム・サイズモアは完全にあて馬だったのね。マイケル・マドセンみたいな、いるだけで怖いという悪人顔だ。 意表をついたつもりのいきなりの犯人登場シーンも、はぁ?あんたが「犯人です」って出てこられても困るんだけどと思いっきりシラケてしまった。 とにかく最低の脚本なんだと思うけど、これで映画つくっちゃうんだからやっぱりハリウッドってすごいわね。ラズベリー賞を意識してつくったとか?[CS・衛星(字幕)] 1点(2010-04-21 13:14:26)《改行有》

612.  テス 3回くらい観てる。テスの運命をそのまま受け入れることしかできなく、ただ「かわいそう」としか思えなかった昔。しかしこの年になってやっと自分なりの感想が言えるようになりました。 これは昼下がりのTVドラマ「奥様劇場」みたいな壮大なメロドラマだと思う。映像の素晴らしさはその比ではなく、それだけで叙情詩みたいな風情を醸し出すことは確か。 当時ポランスキーは肉体関係のあったナスターシャ・キンスキーを映画の中ではあるけれどこれでもかと打ちのめした、後にはエマニュエル・セニエにも同じことをした。よってポランスキーは筋金入りのドSなんだと確信した次第です。それに応えた彼女たちもまた筋金入りのドMなんでしょう。 時代とか宗教色もあるにはあるけど、そんなもの人間のというか、この世の全ての有機生命体の本能、欲望の前ではなんの効力もありません、法律だってそうです。もう、わけわかんない、極限状態という状況においてなのかもしれないけどね。 物理的なフェミニズムにはまったく興味ありません、男も女と同じように家事育児しろなんて思いませんが、これこそひたすら男目線で女の生涯を描いた映画といっていいと思う。 ポランスキー作品を全て観てるわけじゃないです、特に最近の作品は未見ですが、私が観た限り、ポランスキーの作品でいたって正常な精神状態で制作した、娯楽として観られるといえる映画は「フランティック」ではないかと今になって感じる次第です[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-20 21:43:38)《改行有》

613.  サイコ(1960) 何回観たかわかりません、でも放送してると終わりかけでもついつい観ちゃいます。 初見は子供だった頃、でも「シャイニング」みたいに怖くないんです。今でも怖いっていう感情は湧かないです、怖いというより興味深い(ちなみに「シャイニング」はオープニングあたりのホテルの厨房からして既にゾ~っとして怖くて怖くて未だに観れません) 子供だった頃はああなった原因がイマイチよくわからなかったです、現実に有り得ないと感じたのかもしれない。 今観ると感じることは、とても知的な映画でありながら、ノーマンは勿論だけど、マリオン姉妹とか探偵とか職質するおまわりさんとか、なんだか粘着でしつっこい人たちがいっぱい出てきて胸苦しさを感じる。しかしあの姉妹は強引で一刻ですなあ(笑) カメラワークとかライティングがいいですね、ベイツモーテルの事務所は鳥でいっぱいだ、剥製とはいえ今にも襲いかかってきそうです。半世紀も前に既にこういった題材のサスペンスがあることがもうすごい。 しかし人間っていうのはどういう生き物なんでしょうかね、余計なものを持ちすぎだと思ってしまう今日この頃です。[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-04-18 00:14:25)《改行有》

614.  赤い航路 《ネタバレ》 これは衛星で何度か放送された時にチラッと何度か観たことはあった。初めて全編通して観ました。 なんかやたらエッチなシーンはあったけど、全然官能的じゃないしエロティシズムなんて感じなかったです、むしろコメディみたいだった。私がおかしいのかもしれません。愛情と憎悪は表裏一体ってことはわかるんですけど、ラスト近くは映画が破たんしてます。ポランスキーは子供時代から悲惨な経験してるしやっぱり情緒不安定な人なのかもしれない。ロリコンみたいだけど、子供には心が許せる人なのかな?ここでもインド人の女の子が癒しの存在みたいに登場してるし。 女の私でもミミは理解不能です、いわゆる不思議ちゃん?不思議ちゃんは苦手です、近づかないほうがいいですね。 誰がいちばん怖い強いってフィオナでしょ、ラストについに示した存在感。夫がミミに惹かれてるなんてことは最初から察知してるんです、女二人のあの緊迫のダンスシーンはどうよ、どこがといわれればこのシーンがいちばんエロい。 あれはある意味フィオナの宣戦布告と私は感じました。そしたら直後にオスカーとミミの決着がついた。 ナイジェルとフィオナ、家に帰れば依然となんら変わらない日常を送ると思います。 それはそうと前に観た時は思わなかったけど、今回はエマニュエル・セニエが最初からデヴィ夫人に見えてしかたなかったです。あと、あの当時流行っていた曲がいっぱい使われてて懐かしかったです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-16 01:54:23)《改行有》

615.  恐怖のメロディ 《ネタバレ》 初見は小学生だったかもしれない。この度20数年ぶりに真面目に再見しました。 イブリンは今まで観た女ストーカーの中で群を抜いてる、何がって怖さよりもねっとりイライラの鬱陶しさ、小賢しさ。ナイフ持って襲いかかる時のあのわけわかんない叫び声はもうホラーです。とにかくその後のストーカー女の原型となったようなイブリン、凄かったですね。 ヤバイ、怖いって思ってるのになんだかんだと相手のペースに巻き込まれ完全に拒絶しないデイヴにもイライラ。警察にも協力的じゃないし危機感もイマイチ薄いし。 これといって対策もとらずにいたらますます相手は暴走。で、最後の最後にやっとげんこつでぶん殴った。たった一発でケリがついちゃった、男の腕力には女はかないません。 ついに敵をぶん殴ったイーストウッド、よくぞここまで我慢したなんてラストシーンで思ったのでした。 まったく初監督とは思えない、安心して観ていられるし今でも充分面白い。バーでの会話、家政婦さんのキャラとかちょこっと出てくる脇役がいい。 ただトビーとの森の中のイチャイチャシーンは長すぎるし、まるで学園青春モノの初体験ラブシーンみたいで辛かったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-12 20:47:10)《改行有》

616.  半落ち 《ネタバレ》 だから邦画はあまり観る気になれない。原作はもちろん読んでいません。あくまでも映画を観ての感想ですが、焦点は妻の殺害、その動機とそこへいきつくまでの経緯。これじゃないんですか? アルツハイマー、臓器移植、警察と検察のウダウダ、事件を追うマスコミ、おまけに犯人は現職警察官ときた。このようにあれもこれも都合良くとってつけたように絡ませて、肝心の妻殺しについての犯人である夫の葛藤とか本音があやふやになってしまっていると感じる。もっともっと複雑であるはずです。 「息子を二度亡くしてしまう」とか「魂をなくしたら命は・・・」だったかな、こういう何か観念的な言葉で誤魔化された感じです。 自首するまでの二日間のことを頑なに語らない、だからよけいに気になるわけで私も興味津々だからラストまで観たのに・・・おもいっきり肩すかしです。 ラストシーンも「はい、ここで泣いてください」な押し付けがましさ。しかし最も興ざめしたのはいきなりのあのエンディングの曲ですね、恐ろしく合ってませんでした。 「半落ち」の意味も検索しました・・・映画自体が半落ちです。[地上波(邦画)] 2点(2010-04-11 23:26:53)(良:1票) 《改行有》

617.  逃亡者(1993) キンブル先生が逃げる逃げる。その逃げ方がそれぞれとてもおもしろかったですね。今見直すとトミー・リー・ジョーンズのジーンズにテーラードのジャケットという組み合わせにクスリとさせられる。93年制作だからこの時すでにこの組み合わせはどちらかといえば古かったんじゃなかろうか。それともベーシックなものとして定着してるの?トミー・リーの走り方もよかったわね。ジュリアン・ムーアがちらっと出てきてますね。彼女はけっこう前から脇役として出ているのが記憶にあるけど、いったいいつから主役をはる女優になったんだろう?私にとっては、気が付いたら主役クラスの大スターになっていた人です。 何年ぶりかでまた観たけどコレやっぱり面白い!トミー・リー・ジョーンズのアタマの柔らかい連邦保安官、部下たちとのやりとりがなんか心地いい。信頼されている上司。そして死刑判決を受けたにも関わらず、昔からキンブル先生を知っている人たちは彼に絶対の信頼を寄せている、これがすごくいいです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-11 17:32:24)《改行有》

618.  しあわせな孤独 《ネタバレ》 コレ女性監督ですよね?それなのに視点とか感覚がとても男性的に感じました。 タイトルの「しあわせな孤独」って直訳なんでしょうか、「しあわせな孤独」を得たのはニルスかな?この映画の中心も最初はセシリかと思ったけどニルスですよね、たぶん。 彼のラストの言葉「僕たちはこうなる運命だったんだ」これってどう解釈したらよいものか・・・どの道、お互い妻とは婚約者とは破局する運命だったってことのように思えてならないんですよ。 ヨアヒムにしても奥さんのマリーにしてもなんだか人となりがね、ちょっと???てとこがあったし。 まさに事故の加害者でありながら他人事のようだし、娘と一緒になって夫を追いつめるし、息子の誕生日祝いの席で「セシリは?同棲?」なんて言いだす娘を制止するどころか一緒になって問うなんてね、コレされちゃ一層戻る気なくすでしょ。 ヨアヒムも突然あんな体になったとしても介護してるあの人の辛く悲しい過去を意地悪く茶化すってどうよ。 思うにこの二人は日常、自分の行動や言動が回りの人間にどう影響するのかってことにあんまり意識がいかない人っていうのかな。 こういう人に限ってひとたび自分にとんでもないことがふりかかると物凄く感情的で攻撃的になるような気がする。傷ついてる苦悩する自分オンリーの人で人の痛みに無頓着な人。不倫関係になった二人より事故の加害者と被害者の二人のほうが私にとっては疑問と不信をおぼえる人たちでした。 (マリー、ヨアヒム)と(ニルス、セシリ)大まかだけど二つのタイプに分かれるんですね、どちらかというと今まで許容、譲歩する役回りだったニルスとセシリ(たぶん)が惹かれ合うのは必然だったかもね。明日は我が身と身にしみるようなとてもとても現実的でキビシイ映画でした。 ところでマッツ・ミケルセンですが、ヴィゴ・モーテンセンに見えてしまいました。セシリ役の女優さんも名前が出てこないけど誰かに似てるんですよ、角度と表情によってですけど、どっかで見たことあるんだよねー。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-11 16:53:42)《改行有》

619.  アイズ ワイド シャット かなり前に途中まで観てつまらなくてやめた、ちょっと前にCSで何回も放送された時になんとか観られました。 ・・・正直びっくりしました。ええ、内容とかテーマの他愛の無さにです。ウィリアムって男はなに??今でいうところの草食系か??? いや~まさかキューブリックという人が夫婦間の再構築に興味があるとは思いませんでした。 こんなどうということない誰でもおぼえのあるようなことを、70歳にもなってなんでここまで面倒なことして表現しようとするのか、そのわけがわからない。結婚して10年過ぎたあたりから、私は結婚制度そのものが(特に一夫一婦制)人間にとって合ってるとは思えなくなってきているのでそう感じたのかも。 本作を観て思ったんですけど、キューブリックはエロスのない人ですね。キューブリックにとっての「ファック」ってなによ?罵り言葉としてのほうがその意味合いが強いんじゃないかとも思ってしまった。 確かに映像はきれいですね、ニューヨーク?そうは見えなかったなぁヨーロッパの街みたいだった。 印象的だったのはニコール・キッドマンの何か淡々とした冷めた演技でした。 あと、トムとニコールはこの後に離婚した、出来すぎだし・・・[CS・衛星(字幕)] 2点(2010-04-09 21:30:53)《改行有》

620.  愛人/ラマン 《ネタバレ》 最後まで少女が華僑の男に対して冷たくそっけないのはやはり人種差別があるのですね。「中国人なんてこっちからは望まないわ、ただお金持ちだからよ」というような態度でした。けれどフランスに帰る船上でピアノの演奏を聴くうち、こらえていたものが一気にふきだし泣き崩れる、なんだかよくわからないけどとにかく無性に哀しいという気持ちというのでしょうか。 10数年ぶりに再見してみたら結構新鮮でした。今回は少女も中国人の男も最後まで名無しだったことに気が付いた。 今までお気楽に女と寝ることくらいしかすることのなかった資産家の32歳の男が初めて女を愛することと、それが受け入れられない成就できない苦しみを知り、苦悩する。早熟ではあるけれどこの男の想いを受け止めるには彼女は幼い。10数年前に観た時よりもレオン・カーファイが魅力的でした。 そしてジェーン・マーチとレオン・カーファイの演技力の差があまりにもありすぎて、ジェーン・マーチが気の毒になってしまいました、雰囲気はあるけどやっぱりヘタなんです、ジェーンちゃんが。でもその演技の差がそのまま映画の中の二人のギャップを表現できたとも言えるかも。そういえばレオン・カーファイが撮影で戸惑ったことは、ジェーン・マーチとのジェネレーション・ギャップだったとインタビューで答えていたっけ。 そのギャップを補う役割みたいなナレーションなんですが、マルグリット・デュラスの「自分大好き、自分賛美」満々みたいな内容がちょっとイヤです。デュラスは映画のデキが商業的すぎると怒ったそうですが、この物欲的な人間ばかり登場する話をどうすれば芸術作品にできるというのか・・・ジャン・ジャック・アノーは大変いい仕事をしたと私は思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-07 22:43:51)(良:1票) 《改行有》

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