みんなのシネマレビュー |
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621. 爆心 長崎の空 いかにも原爆映画というようなタイトルだが物語の舞台は現在の長崎、戦争シーンは一切ないし、原爆自体も焼け跡の写真のみ。中心になっているのは被爆2世3世で、母を亡くした女性と娘を亡くした母親、命の重さや親子の絆など、原爆を背景に静かに語られるのも良い。[映画館(邦画)] 6点(2013-07-25 05:45:42) 622. チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~ ヴァイオリンの美しい音色に誘われ鑑賞。コミカルでファンタジックで切ないロマンスもある。最初バラバラだったストーリーが、後半になって繋がっていく過程が良い。[DVD(字幕)] 6点(2013-07-24 07:28:00) 623. インポッシブル 2004年に起きたスマトラ島沖大地震で大津波に遭遇した家族の物語だが、我が国でも近年東日本大震災が起こっただけに深刻さは一入。映画は実在の家族の体験談をもとに、リアルさを徹底的に追求したもの。特に津波がおそってくるシーンや母と長男が流されるシーンは息をのむ。ハリウッドに負けないスケールとナオミ・ワッツの演技は見もの。[映画館(字幕)] 6点(2013-07-23 10:46:29) 624. テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》 ポーカーのゲームが終わっても結婚式の続きがあった。それが終わってもなお・・・。ポール・ニューマンのスティングを思い出させる鮮やかさだった。(こちらの映画が古いのだが) さすがポーカー、だますゲームには違いないのだが、天井知らずの掛け金無制限ルールでは、一番金を持っている者が勝つ決まっているのだが、銀行家が一枚加わったことにより一変してしまう。脚本がすばらしく、おもしろさ抜群。[DVD(字幕)] 9点(2013-07-23 05:55:45) 625. 今のままでいて 《ネタバレ》 いつのまにか女はいなくなっていた。残された男、切なく流れる音楽、これぞまさしくラブストーリーなのだが、この映画の終わり方は何度も予感させるものがあった。母親との別れもたぶんこうだったのだろう。実の父娘かもしれないという不安や疑問は残ったまま、年の差の離れた恋は進行し、最高潮に達したところで突然終わる。何ともロマンティックな映画であり、男と女、年代の相違かもしれなかった。ナスターシャ・キンスキーの美しさは際だっていて、裸体まで拝めるとは・・・。[映画館(字幕)] 6点(2013-07-21 06:55:13) 626. 汚れた顔の天使 私はマフィアやギャング映画が大嫌いだし、まして銃をぶっ放す映画などは・・・。ところがこの映画は違った。どことなく引きつけるものがある。そして大詰めに来て評価がぐんと上がり、忘れることのできない感動のシーンとなる。ほんのちょっと違い(足の速さ)が大きな運命の違いになること、友情とは、真の勇気とはなどいろいろ考えさせてくれる映画だった。[DVD(字幕)] 8点(2013-07-20 03:55:31) 627. プラダを着た悪魔 ファッションには疎い私だが、ついつい最後まで見てしまった。もちろんその方面はチンプンカンプン、だがコメディとして大変おもしろく、メリル・ストリープのカリスマ女編集長がまた実にすばらしい。[地上波(吹替)] 7点(2013-07-19 05:12:09) 628. もっとしなやかに もっとしたたかに 日活ロマンポルノ華やかなりし頃にあって、ドラマ性の高い映画。もちろんパッと脱いだりそれなりのシーンも数多くあるのだけど、役者陣がしっかりしている。そして何と言っても森下愛子の小悪魔的奔放さが良い。[映画館(邦画)] 6点(2013-07-18 16:58:44) 629. 内海の輪 大女優岩下志麻でなければ、ただの不倫ものメロドラマになってしまったかもしれない。彼女の彫りの深い演技により、松本清張独特の男女の愛憎の機微を感じることができる。それでも前半の不倫旅行はやや退屈、両者の共通の知人に出会ったあたりからようやくサスペンスらしくなる。[映画館(邦画)] 5点(2013-07-17 05:43:42) 630. 生きものの記録 米ソ冷戦の時代、両国は広島長崎の数十倍から数百倍の威力をもつ原水爆実験を競い合うように行った。それはもはや地球の全都市を破壊してしまうほどのものであり、死の灰とか黒い雨など放射能汚染の恐怖もさかんに論じられていた。だからこういう映画ができても当然なのだが、いかんせんこの映画ではエゴと狂人に焦点が当てられ、社会派映画にはどうもという感じに思える。三船敏郎の老け役には驚くばかりだが・・・。ところで何でブラジルが安全という理由はないだろう。当時はブラジル移民の数が多かったし、単に新天地開拓と結びつけただけではなかろうか。[DVD(邦画)] 5点(2013-07-16 17:28:42) 631. 旅の重さ NHK朝ドラ「北の家族」で人気を得る前年だから、文字通りの新人女優高橋洋子のデビューである。さしづめ十五才 学校Ⅳの女性版というところか。前半はまだ気楽な旅だが、後半は題名のように旅の重さが増す。多くを語らず、主人公が母に託す手紙で綴られるのが良い。[DVD(邦画)] 6点(2013-07-14 11:34:20) 632. 青の炎 わかりやすいストーリーで物語りに引き込まれる。少年の完全犯罪と聞いていたけど学園ものとしても良い。いいかげんな美術の授業だけど、これがまた物語の重要な要素にもなっている。二宮は好演、人気アイドルとは知らなかった。[DVD(邦画)] 7点(2013-07-14 06:43:03) 633. ガタカ 努力は天分を超えるというメッセージとともに、データに頼り切った文明社会に対する皮肉にも思えた。そもそもイーサン・ホークとジュード・ロウでは外見で一目で違いがわかるのに、遺伝子で判断するなんて・・・。良かったのはラスト、あの医者は早くから違いに気づいていたと思われるのに、主人公をパスさせたこと。[DVD(字幕)] 7点(2013-07-13 21:54:50) 634. 追いつめられて…(1959) ストーリーはたいしたことはないが、何といってもヘイリー・ミルズの熱演が光るし、終盤の緊迫感もまずまず。それにしてもギリーだけでなく、コーチンスキーをかばう人がが多いのはなぜ?[DVD(字幕)] 6点(2013-07-13 18:13:59) 635. 戦火のナージャ 「太陽に灼かれて」の続編ということで大変期待したが、前作よりもかなり落ちるのではなかろうか。戦闘シーンが多く戦争のむごたらしさは出ているけど、肝心の父と娘の物語は希薄、人物描写など深みのある部分が減ってストーリーも切れ切れでわかりにくい。あの大変かわいかったナージャも普通の女性になってしまったように思えて残念、魅力がない。[DVD(字幕)] 4点(2013-07-13 06:02:52) 636. 太陽に灼かれて 前半の村ののどかな情景と後半のスターリン主義による緊迫感の対比が良い。スターリン批判は私の子どもの頃から聞いてはいたがやはり生々しい。ナージャがとてもかわいいく、監督が娘を映画に出したのもわかる。[DVD(字幕)] 7点(2013-07-12 06:18:34) 637. 最強のふたり 何といっても主役二人の性格がユニークで大変おもしろい。そしてまたこの二人の結びつきが邦題が示すように実に最強。ひさしぶりに大変おもしろい映画を見たというのが率直な感想。しかもこの映画のモデルが実在するというのに大変感激。[DVD(字幕)] 7点(2013-07-10 23:45:58) 638. にっぽんぱらだいす たくさんの引っ越し車の行列の中に一台の霊柩車、実に印象的だ。赤線を描いた映画は数多くあれど、おもしろく、おかしく、そしてもの悲しく、表裏をさらりと表現した映画はめずらしい。若く美しい香山美子はもちろん好きだが、喜劇役者としてしか知らなかった益田喜頓の味のある演技も良い。[DVD(邦画)] 8点(2013-07-09 07:04:26) 639. 塀の中の中学校<TVM> 「何も受刑者にここまでしなくても、公のお金はもっと被害者のために使うべきだ」というような意味のことを主人公オダギリが言う。もっともな論理だ。おそらく多くの人も皆そう思うに違いない。しかし公のお金だからこそ、犯罪がいかにしたら減るかに注がれなければならない。「教育」それは人間の本質を形作る最大のものだからである。その意味で考えされるドラマであり、実践だった。[ビデオ(邦画)] 7点(2013-07-08 23:10:38) 640. 潜水服は蝶の夢を見る 重い内容なのだが決して暗くはない。それどころか、自分の思いを伝えようする主人公の意志には敬服するし、周囲の声と本人の思いの違いにはユーモラスささえ覚える。このように明るさが見られるのも、映画が主人公本人の目を通しての表現になっているからだろう。考えさせられる映画であると同時に励まされる映画でもあった。この点「海を飛ぶ夢」と比べてみるのもいいかもしれない。欲を言えば主人公の周りの女性が皆美人過ぎて、 療法士二人と妻それに執筆を助けた女性をまちがえてしまいそうになる。[DVD(字幕)] 8点(2013-07-07 06:42:15)
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