みんなのシネマレビュー
かたゆきさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1888
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
818283848586878889909192939495
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
818283848586878889909192939495
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
818283848586878889909192939495

621.  ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 《ネタバレ》 お馬鹿なキャラクターたちが、それぞれの思惑のもとにひたすらナンセンスなどたばた劇が繰り返されるのに、観ていくうちにそのお馬鹿っぷりにどんどんと心惹かれていくから不思議。編集の妙も相俟って、なかなか痛快な作品に仕上がっている。軽く描かれたタランティーノのような作品だが、これはこれで面白い。[DVD(字幕)] 7点(2012-06-03 21:54:10)

622.  プラトーン 《ネタバレ》 初めて観たのは、実は小学生高学年のころ。完璧にトラウマです。足元に銃弾を打ち込まれながらダンスを踊るベトナム人が、最後は銃床で頭蓋骨を割られて脳味噌を撒き散らすなんて、もう絶対に戦争なんかに行かないぞって子供心に思ったものだった。でも、大人になって普通に鑑賞してみると、これは普遍的な青春映画として秀作だった 。誰でも十代の頃は、世の不条理に反発したり順応したりするものだけど、その背景として戦争があるだけで、ここまで殺伐としたものになるのかというとても深いテーマを持った作品。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-27 23:46:58)《改行有》

623.  ナチュラル・ボーン・キラーズ 《ネタバレ》 あんまり評判は良くないみたいだけど、それでもタランティーノとはまた違った世界観を有する映画としてけっこう個人的に好き。取り敢えずアクの強いキャラクターたちが繰り広げるスラップスティックなストーリーは、確かに爽快感は感じさせないけどこれはこれで面白いと思う。特に、主人公カップルのイカレ具合がなかなか見事。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-27 23:28:59)

624.  Uターン 《ネタバレ》 このシニカルな映画は、無駄に豪華なキャストと相俟って、とても贅沢なB級グルメのような味のある映画に仕上がっている。このどうしようもなく閉塞感漂うアメリカ南部の描き方が、悪意に満ちていて好き。そして最後までそこから抜け出ることが出来ないショーン・ペンがなかなか楽しい。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-27 23:21:03)

625.  シックス・センス 《ネタバレ》 まあ、ワンアイデアを徹底的に押し通した映画なんだけど、それでもそれを最後まで維持できた監督の力量は確かに認めざるを得ない。所々の細かい嫌な描写(銃を見せてくれるといった少年の振り返った頭が半分吹き飛んでいたり、少女が突然出てきて嘔吐したり)も群を抜いている。ただ、このオチがなければ成立しない映画だけに、監督、この後が続くんだろうかと思っていたら、今のところやはり残念な結果に……。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-20 21:38:18)

626.  ダウン・イン・ザ・バレー この映画、良い意味で僕の期待を裏切りました。単なる田舎の軽薄な男女の無軌道な青春を描いた映画かと思いきや、後半は演技派俳優ノートンの怒涛の狂気が溢れ出す姿は圧巻の一言。かき鳴らされるギターの音色に酔いしれるかのような、冷たい彼の目がいつまでも忘れられません。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-20 20:58:35)

627.  アウトブレイク 《ネタバレ》 ペーターゼン監督の手腕がいかんなく発揮された社会派パニックムービー。演技派の俳優たちに恵まれて、かなり説得力のある作品に仕上がっていると思います。ちゃんと娯楽作品としての枠を踏み外さず、それでいて多くを救うために多少の犠牲はどこまで許されるのかという重いテーマもほんのりと考えさせて終わっていきます。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-20 20:41:41)

628.  パコと魔法の絵本 《ネタバレ》 中島哲也らしいこだわりの映像美や、独特の世界観はやはり凄い。一癖も二癖もある登場人物たちを、原色系のカラフルなCG映像のなかに描き出す手腕はやはり監督の才能を十分に感じさせる。だが、少し毒が足りないと思うのは自分の好みの問題だろうか。多少、子供向けでもあるということで、中島作品としては少々物足りなさも感じるが、それでも十分に面白い。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-17 01:58:42)

629.  9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~ 《ネタバレ》 ほんとにティム・バートンが好きそうなダークな雰囲気が横溢する人形風アニメ。あの人形たちの造詣は確かに素晴らしい。9人も出てくるのに、ちゃんとそれぞれの個性を描き分けているところも見事。ただ、それだけに脚本が残念だった。最後、もう一回盛り上がりがあればもっと面白くなっていたはず。それでも細部にわたる描写のこだわりは十分に堪能できた。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-01 12:11:04)

630.  アリス・イン・ワンダーランド 《ネタバレ》 お馴染みのバートン&デップの黄金コンビが撮った、もう安定感抜群の娯楽大作。今回はディズニー資本ということで、必ずヒットさせなければならないという制約もあったせいか、バートンお得意のダークファンタジーの要素は少々大人しめ。なのでバートン&デップファンの自分としては、ちょっと物足りなかったけれどそれでも十分に楽しめました。特に白の女王のあのイタい感じが良いですね。[映画館(字幕)] 7点(2012-05-01 12:04:27)

631.  スワロウテイル 《ネタバレ》 バブルが崩壊して、これまでの価値観が根底から崩壊してしまった世相のなかで撮られたまったく新しいお洒落映画。それまでの頑張ってお金稼いで良いマンションに住んでアフターファイブを楽しむといった価値観を、旧世代にしてしまった豪腕は確かに評価に値する。でも、結局スタイリッシュな映像だけを撮りたかったという印象も否定できないが、今でも一見の価値はある。[DVD(邦画)] 7点(2012-04-29 23:04:36)

632.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 最近、かなりシニカルな作風の続いたコーエン兄弟が久々に撮った娯楽作。さすがにキャリアに裏打ちされた演出が、隅々にまで冴え渡っています。特にアル中のカウボーイを演じたジェフ・ブリッジスの演技は白眉です。また、頭の硬い青年を演じたマット・デイモンも着実に演技の幅を広げています。安心して楽しめる映画なんだけど、恐らくこの次はまたシニカルな実験的映画を撮ってしまうのが、コーエン兄弟なんだろうなぁ。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-27 22:02:14)

633.  グリーン・デスティニー 《ネタバレ》 アン・リーって監督はつくづく何を撮っても上品になってしまう監督なんだなぁと改めて思った作品。ワイヤーアクションを多用したカンフー(?)アクション映画なのだけど、雰囲気はとっても女性的で繊細。それがその後の「ハルク」で見事に失敗してしまったのだけれど、この作品ではそれが大きな魅力になっている。アジアの泥臭いアクション映画とは一線を画する美しい作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 23:37:32)

634.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 保守的なアメリカの田舎町で、ゲイであることをひた隠しにして生きる二人の男の深い愛情を切なく描いた作品。特に、ゲイ特有の心理(女性とセックスするのはまったく何とも思わないのに、男とのそれには激しくジェラシーを抱くだとか)はとても興味深く観れました。確かに、家族もいる家で我慢できずに思わず抱擁し男とキスをしてしまう夫だとか、妻視点で見れば遣り切れないだろうとは思うけれど、そんな全てのタブーや社会性から自由になれたのが、あの山での月日だったというのが、やっぱり切ない。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 23:28:18)

635.  アモーレス・ペロス 《ネタバレ》 南米を舞台にした、とても生々しいエピソードで綴られる重厚な群像劇。剥き出しの肌と肌で生きる市井の人々のエネルギーが画面を超えて伝わってきて、なんだかガルシア・マルケスの小説を映像化したような印象を受けた。特に、大きな犬を引き連れたホームレスのおじさんが実は殺し屋だったところなど、マジックリアリズム的。そのぶん、歩けなくなる女優のエピソードが幾分か浮いてしまっているのが残念だった。それでも、この常にうだるような熱気のなかで生きる人々の生命感は見応え十分だった。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 22:53:09)

636.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 猿の惑星シリーズをあまり観ていなかったからか、まったく先入観抜きに鑑賞したら意外に面白かった。あの有名な名作に負けないくらいに面白い映画を作ってやるという監督の熱意が、冒頭の畳み掛けるような演出(主人公とヒロインとの馴れ初めは少々やりすぎな感もあったけど)からビシバシ伝わってくる。猿に感情移入させるというのも面白い設定。ただ、あらかじめラストが決まっているせいか最後にもう一捻りあればもっと良かったのにとも思う。それでも充分に面白かった。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-24 13:24:52)

637.  Smile スマイル(2022) 《ネタバレ》 都会の総合病院で精神的に不安定な患者のカウンセリングを担当する精神科医ローズ。ある日、彼女は救急で搬送されてきた女子大生ローラを診察することに。数日前、目の前で大学教授が自殺する姿を目撃してしまって以来、ローラはずっと不安定で病院へと運び込まれてきた時にはもはや錯乱状態だった。なんとか落ち着かせようと必死に言葉をかけるローズ。だが、ローラはそんな彼女の言葉もむなしく、目の前で自ら首を切って自殺してしまうのだった。しかも何故かその顔には満面の笑みがたたえられていた――。上司から強制的に一週間の休暇を言い渡されたローズ。同棲中の彼氏にも励まされなんとか元の生活を取り戻そうとするのだったが、そんな彼女に不穏な事態が襲い掛かってくる。飼っていた猫が居なくなったり、家の中に得体のしれない気配を感じたり。追い打ちをかけるように、ある患者がローズに暴言を吐きながら襲い掛かってくるのだった。そしてその顔にもまた満面の笑みがたたえられていた……。笑顔をテーマに、ある精神科医が体験する恐怖の一週間を濃密に描いたモダン・ホラー。まあ頑張ってるのは分かるんですが、圧倒的にセンスが不足しているせいでなんとも古臭い印象が否めないホラー映画でしたね、これ。全編通じて怖がらせ演出がとにかく古臭い!なんだか90年代に大量生産されたB級ホラーの総集編を観ているようでした。特に残念ポイントだったのは、こーゆー陰鬱な映画にはどこか息抜きとなる明るいキャラが一人は必要なのに、そんな魅力的なキャラが一人もいないところ。主人公も暗くて陰々滅々としているうえに情緒が不安定過ぎてまったく感情移入出来ません。主人公、まずあんたがカウンセリング受けろよ(笑)。あと、えらいこっちゃな出来事が起きたのに次の瞬間、これは霊が見せた幻覚でしたという反則ギリギリの演出が多発されるのも自分は少しイライラしちゃいました。唯一新しい点は、加害者がみな人を襲うときに張り付いたような満面の笑みを浮かべているところかな。ここはなかなか気持ち悪くて大変グッド。ずっと笑顔でこちらを見つめてくる奴ってやぱ怖いわ。でも残念ながら、そんな魅力的な設定もいまいち上手く使いこなせていません。ここらへん、監督のセンスのあるなしが明確に浮き彫りになりますね。とは言え、ベタな設定ながらも基本に忠実に作られているおかげで最後までそこそこ観ていられる出来にはなってました。人に憑りついた悪霊?が彼らを自殺させながら連鎖してゆくという設定はやはり不気味で怖い。途中までそんな呪いの存在を明らかにさせなかった演出もけっこう効いている。きっとこの監督はホラー映画が大好きなんだろうね。とにかく観客に怖がってもらおうというのは分かるだけに、なんとも惜しい印象でした。でも、これが長編デビュー作だということでそこら辺は次作で改善されるかも?期待を込めて、甘めに6点![インターネット(字幕)] 6点(2024-05-18 10:37:04)

638.  REBEL MOON パート2 傷跡を刻む者 《ネタバレ》 宇宙の隅々まで支配する強大な銀河帝国マザーワールドに狙われ、存続の危機に立たされた辺境のとある小さな村。かつて帝国の忠実な兵士として戦った女剣士コラは、村のためにともに戦ってくれる英雄たちを求めて銀河へと旅立つのだった――。獰猛なグリフィンを手懐けたら解放するという約束を見事果たした奴隷戦士。子供をさらう異形の蜘蛛女と戦っているところをスカウトされた二刀流の女剣士。帝国軍から酷い裏切りを受けいまや酒浸りの荒んだ生活を送っていた元将軍。残虐非道な帝国軍といつ果てるともしれないゲリラ戦を続けているレジスタンスの一兵士。帝国軍に忠実に従うようプログラミングされたにも関わらずいつしか自我に目覚めてしまったアンドロイド。そして、コラとともに苦難の旅を続けてきた平凡な村人である若者……。強大な帝国軍を率いる冷酷無比なノーブル提督を一度は撃破した彼らだったが、クローン技術により復活した提督の魔の手が再び村へと忍び寄る。それまで平穏な暮らしを送っていた村人たちを訓練し、完全武装した帝国軍を迎え撃つ準備を着々と続けてゆくそんな7人の戦士たち。果たして彼らと村の運命は?ザック・スナイダー監督が贈る、『七人の侍』からインスパイアされたという壮大なスペースオペラ完結編。前作同様、独自の世界観を圧倒的な映像技術で表現したアクションシーンはやはり凄かった。何もない丘に一から造ったという村を舞台に繰り広げられる7人の戦士たちの闘いは凄まじい臨場感。ただ……、さすがに荒唐無稽が過ぎる!空中を浮遊する超ハイテク移動マシンを持ってるのに村人たち、稲刈りは人力で鍬ですんのかい。まず稲刈り機を購入しようよ(笑)。対する帝国軍もあんな強大な宇宙艦船を幾つも有していながら、こんなちっぽけな村の些末な穀物に拘るってなんでやねん。まぁ今回から帝国軍のお尋ね者であったコラを捕らえるという真の目的が出来てましたけど、はじめは穀物目当てだったよね。また、今回の見どころである7人の戦士たちのバトルもちょっと消化不良。それぞれの個性を活かした闘いが誰も彼も独自にやっていて、一つの目的のために戦ってるという一体感がいまいち感じられなかった。特にこれまでひたすら謎めいた存在であったアンドロイドのジミーがいまいち活躍しなかったのが残念。ここまで謎キャラで引っ張といて、いざ自らの意思で帝国軍に反旗を翻したのに結局、戦車一台壊しただけであっさり退場ってさすがに拍子抜けでした。もっと無茶苦茶に無双してほしかったぞ。まだ続くんかい!というオチもなんか蛇足感が強くて、もーええわってなっちゃいました。世界観は凄く好みだったし、映像も迫力満点で見応えあったけど、そー言った不満点も多くてなんか惜しい感じ。うーん、前作の方が面白かったかな。[インターネット(字幕)] 6点(2024-05-10 10:03:59)

639.  月の満ち欠け 《ネタバレ》 生まれ変わりをテーマに、愛する人を求めて時を越えて生き続けるある男女を描いたラブストーリー。直木賞を受賞した原作は既読済み。原作を読み終わった自分の率直な感想は、「これって男の気持ち悪~い妄想をなんとも気持ち悪~~く描いた、いい意味で気持ちの悪~~~い小説だな」というものでした。ホント気持ち悪い読後感に包まれながら、でもこの気持ち悪さ、けっこう好きかもなんて思ったり。そう感じたのは自分だけなのかなと後日直木賞の選評を読んでみたら、選考委員の東野圭吾さんが「読みながら自分はずっと気味の悪い話としか思えなかったのだが、作者自身も恐らく気味の悪い小説を書こうとしてこうなったのだから、本作は成功しているのだろう」という趣旨のことを書いておられていたく共感した思い出が。で、そんな気持ちの悪い小説を映画化したという本作。これが原作通りの、男の気持ち悪~い妄想を気持ち悪~~く映像化したいい意味で気持ちの悪~~~い映画でありました。男なら、恋愛絶頂期に誰もが彼女や嫁に言われたことがあるだろうこんなセリフ、「生まれ変わってもまたあなたを探して一緒になるわ」「もし私が死んでもいつまでも私のこと忘れないでね」「あなたとのこの恋は運命だったのかも」。何気なく言っただろう女性のそんな言葉を、男はいつまでもずっと憶えていたりする哀しい生き物。女性からすれば「アホちゃう?冷静に考えたらもっとええ男探すわ」と失笑されそうな、そんな男のナルシズムを前面に押し出した物語はイタさ爆発だけど、ここまで徹底的にやられちゃうともはや究極の純愛に思えてしまう。複雑な時間軸や多岐にわたる人間関係、生まれ変わりという難しいテーマを数々の技巧を駆使してここまで破綻なく描いた情熱は特筆に値します。ただ、この監督、本気でこれを美談だと思って映像化してるんじゃないの?と思えるようなクサいシーンが多すぎて自分はちょっと冷めてしまったのが残念。あと、主役を演じた大泉洋が軽すぎてミスキャストのようにも思う。ここらへんは純粋に好みの問題だけど、まぁ良かったんじゃないでしょうか。以下ネタバレ。最後に再会を果たした明と瑠璃。一見、相思相愛の2人がようやく出会えたハッピーエンドのようだけど、現実は40越えたおっさんと9歳の女の子……。いや、これって完全なる犯罪だよね…(笑)。そこをあくまで幸せな結末のように描いた原作の気持ち悪さは最後まで徹底してました。興味ある方はぜひ御一読を。[DVD(邦画)] 6点(2024-04-06 10:00:29)

640.  ハウス・バウンド 《ネタバレ》 ATM強盗中にへまを犯し、警察に捕まった不良少女カイリー。未成年ということもあり、更生のために実家で数か月の保護観察処分という判決を受けた彼女は、保護観察官と一緒に久しぶりに実家へと帰ってくる。義父とともに静かな余生を送っていた母親は、渋々ながらそんな娘を受け入れることに。いろいろ衝突しながらも久しぶりに家族水入らずの生活を送る親子。だが、しばらくすると不可解な現象が家の中で多発するようになる。家のものがいつの間にか動いていたり、使った覚えがないのに電気代が高騰していたり、地下室から不審な物音が聞こえてきたり……。そしてとうとうカイリーは、地下室で霊と思しき存在を目にしてしまう。そう、ここは過去に凄惨な殺人事件があったいわくつきの家だったのだ――。果たしてこれは全て幽霊の仕業なのか。足首につけられたGPSのせいで家から離れられないカイリーは、怪奇現象オタクだった保護観察官ともに真相を究明しようと動き出す……。かんなり低予算で撮られただろうそんな本作、魅力的な登場人物たちがつむぐテンポの良いストーリーは観やすくてなかなか面白かった。かなりはねっかえり娘だけどどこか憎めない主人公やぐちぐち言いながらも結局娘に引きずられちゃう母親、オカルト大好きないかつい保護観察官。彼らのコミカルなやり取りはベタではあるけれど終始微笑ましくて大変グッド。ただ、ストーリー自体は率直に言ってありがち。序盤ゴリゴリのオカルト押しではじめといて中盤で実は……という展開は途中で読めてしまうし、けっこう突っ込みどころも多い。特に途中で主人公が義父をハサミで刺しちゃう展開は重すぎるし、その後も実家で暮らし続けるとかどんなけ甘々な警察やねん(笑)。そこら辺はもう少し考えてほしかった。ただ、中盤で真相はこういうことだったのかと思わせといてでも実は違いましたという、さらなるどんでん返しを見せる終盤はちょっと新しかったですね。「そうくるか~」って感じで。全てが明らかとなった最後の最後、それでもこの共同生活続けてんのかい!と思わず突っ込んじゃうオチはさすがに笑っちゃったわ。と、そこいらへんのユーモア感覚やところどころのホラー描写にけっこうセンスを感じたのでボチボチ面白かったかな。監督はこの後、ハリウッドでスマッシュヒットを飛ばしたホラー『M3GAN ミーガン』を撮ることになるジェラルド・ジョンストン。自分はそちらは未見なので、本作からどれだけ成長したのか今度期待して観てみようと思います。[DVD(字幕)] 6点(2024-04-03 09:31:35)

010.05%
190.48%
2492.60%
31266.67%
424913.19%
533217.58%
648625.74%
733317.64%
821811.55%
9713.76%
10140.74%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS