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性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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741.  ヴィデオドローム 《ネタバレ》 クローネンバーグの真骨頂ともいえそうなカルト映画。 主人公が危険なものに魅了され、やがて日常が侵されていく様が見事。 この不条理さと気味の悪さは他の映画ではないと思う。 独創的で奥深く、官能的でダーティーでもある。 この映画のテーマにもなっているが、この映画自体が”映像体験”といえる。 ビデオカセットの質感が強く出ているので、 ビデオカセットに慣れ親しんだことのない人にはそれがどう伝わるか分からない。 ビデオドロームは物語の中で生きているとしか思えず、 観賞者である自分もまたビデオドロームに侵されそうで怖い。 お腹の穴はモザイクをかけなくてもいいのかな。 クローネンバーグここ数年忘れてたけど、これみるとやっぱ天才だなと思う。 久々に「裸のランチ」も見てみたくなった。[DVD(字幕)] 8点(2007-12-23 06:03:07)(良:1票) 《改行有》

742.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 普通に面白かった。 暴力シーンとへヴィロック、メタルとの組み合わせがとてもかっこいいです。 とにかく戦闘シーンが良くできていたんじゃないですかね? テンポがよく、力を抜いて観れたように思う。 面白く感じたのは小説を読んでから観たせいか。 こんな作品の小説を読んでから映画を観る人なんてあんまいないのかな。 こういうホラー映画って、アメリカのパンクロック的なティーンエイジャーの雰囲気がとてもいい。この作品は「パラサイト」程じゃないけどね。 結局「ジェイソン」と「フレディ」、二人とも仲が良いんですね。 「スクリームvsハロウィン」とか「悪魔のいけにえVS死霊のはらわた」とか、「遊星vs深海」とか、「バットマンvsクロウ」とか、「サイレントヒルvsバイオハザード(ゲームでもいいや)」とか!このシリーズまだまだイケるんじゃないですかね。 でも「悪と悪」じゃツマンナイからさ!「スーパーマンVSレザーフェイス」とか 「スパイダーマンvsザフライ」とかそういうありえない組み合わせでどんどんキャラクターの世界観を広げていけばいいと思う。 「ⅩメンVSストリートファイター」はどうでしょうか?これは両方とも、実写版で映画化されているので、当時のキャストがそのまま出演して対決させるのです! (ベガがバルログだったりするのは、そのままでいきましょう) そして最後は、全部のヒーローや悪役がゴチャゴチャになって共演して、そのキャラクターが持つ威厳や雰囲気が失われて、全く面白みもない超Z級クソ作品になればいいと思う。 [DVD(吹替)] 6点(2007-12-23 05:57:11)《改行有》

743.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 超々超大作!戦争の凄惨さを見事に描いた作品だと思う。 少女の赤い洋服にアクセントが置かれていて、シンドラーはその少女を再度目にする。 蝋燭の灯りもそうだけど、そのアクセントの置き方に監督の並外れたセンスを感じた。 とにかくその少女の存在感は神秘的な妖精のようで、戦争はその少女の命まで奪ってしまうのか!という怒りというか悲しみがこみ上げてきた。 少女はメッセージだったのだと思う。少女は言葉では語られることは無いが、 戦場に咲く小さな「花」のような存在(その小さな命がそこで一生懸命に生き延びようとしたメッセージ)。 アウシュビッツ収容所の煙突から煙が出ている場面は観ていてとても不安な気持ちになった。そこに連れて行かれる人たちに恐怖に怯えた表情がとても印象的だった。 シンドラーは偉大だったと思う。それでも「もっと救えたのに、、、」と嘆く。 あと10人、あと2人救えたのに、、、と泣き崩れるその想い。 (自分が11000人も救った!とは言っていない) 12000人を超えるユダヤ人を救ったとあるが(凄い)、 実際に惨殺された人数は60000人以上(たぶん)だとか、、、戦争の凄惨さはとても想像すらできないほど恐ろしく酷く悲しいものだったのだろう、と無知な僕でさえ思う。 最後にシンドラーの墓を見たときには、とても悲しい気分になった。 物語の最後にお墓をもってこられると淋しくなります。 [DVD(字幕)] 9点(2007-12-23 05:50:03)(良:1票) 《改行有》

744.  小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 これは何度観ても色褪せないです。 ノスタルジックな町並み、ミュージック、子供の楽園、、、 僕が子供のころに見た夢がそこにあるように思った。 「少年」から見た「少女」はとても不思議で神秘的な生き物であり、それが学園の中でとても不気味に存在している(少女は神秘的なパワーを放つ存在)。 「少年」と「少女」との「世界の違い(故郷の違い)」というものが、見事に描かれているが、しかし学園の中ではそれらが同じくらいのエネルギーでもって渦巻いている。 「中性的」な主人公の少年「ダニー」は、その「少年の世界」と「少女の世界」との間をさ迷うのである。 だから「ダニー」の存在は中間に位置する。 「少年達の遊び」と「少女達の遊び」を覗き見て、中性的な存在の「ダニー」はどちらか迷う。 迷っているからこそ、隠れてオドオドしながら覗き見しているのだと思います。 「ダニー」は少年達が爆弾を作る「遊び」を覗き見る。 「ダニー」はお墓での少女達の「遊び」を覗き見る。 「少年の世界」と、「少女の世界」を見事に対比させていると思う。 「少年」と「少女」はお互いに別々の集団を形成し、その間は目に見えない確かな境界線で仕切られている。 また、それと同時に、「子どもの世界」と「大人の世界」をも対比させている。 「子供の世界」が楽園で永遠であるかのようなのに対して、 「大人の世界」が醜く下品に描かれていると僕は思うのです。 主人公「ダニー」は「悪ガキのトム」と、「恋する少女メロディ」との間を行き来する。 「トム」と、「メロディ」も、また上手く対比されていると思います。(「ダニー」と「トム」との関係が同性愛っぽく見えたのは僕だけかな?) 「メロディとのデート」と「トムとのデート?」これまた対比!? この映画、相反するものどうしを対比させまくりだ。 でも、それよりも少女という神秘的な生物を見事に描き出している。 「お墓での戯れ」もそうだが、「バレエの授業」を覗き見た時の少女の妖精のような姿、校舎を歩く少女達の奇麗な生脚!とてもエロティックで神秘的だ! 食堂でダニーが「隣に座っていいかい?」と少女メロディに尋ねるシーンは、とても恥ずかしくて見られない! この映画は爽やかなハッピーエンドですが、その裏にあるどこか陰(毒?怪しさ?性?)があり、それがとても魅力的な雰囲気を放っている。でもやっぱ「純粋」だぁ! [DVD(字幕)] 9点(2007-12-23 05:46:10)(良:2票) 《改行有》

745.  フラガール 《ネタバレ》 この作品の魅力であるべき「フラダンス!」がもっと圧倒的な「エネルギー」というか「魔力」「妖艶な美しさ」「存在感」を放っていたなら、この作品はもっと僕の中に印象に残ったでしょう。 ストーリーどころか雰囲気も印象に残らない作品。 とても完成されているので、「もう一度観たいとは思わない」系の作品かも? 感動したけど。。。 ストーブを集めるのには感動。[DVD(邦画)] 6点(2007-12-23 05:35:29)(良:1票) 《改行有》

746.  オペラ座の怪人(2004) 《ネタバレ》 「オペラ座の怪人」。ゴス風な幻想性に満ちた題材ですが、 この作品からは怪奇的な雰囲気をあまり感じられないのが残念です、、、、 ナルシスティックな変態ファンタジーになってしまってます。 最初の物語が始まる場面は素晴らしいです。 古い写真からモノクロフィルムに、そして当時の記憶が甦るかのようにカラー映像になる場面は素晴らしいです。 命を吹き返したかのようにシャンデリアの灯りが次々に灯される場面で美的なテンションが最大になります。 オペラ座の建築や装飾、貴族の服装など美術的な面はとても優雅で良いです。 また、舞台裏の仕組みを見ることができるのは楽しいです。 「オペラ座の怪人」の音楽はとても良いです。「ジャ~ン♪ジャジャジャジャ~ン♪」とても重厚感があって優雅でシビれます。 そのメロディーに歌も入りますが女性の歌声が奇麗です。 大きなシャンデリアが落ちてくる場面はCG映像でなければ出来ないようなゴージャスで派手な美しさがあります。先にも書きましたが、主要登場人物がナルシストで変態な感じです。 ロマンチック過ぎてゴージャスなので、本来ある影の部分が掻き消されています。 地下の水牢も明るくて色鮮やかですが怪奇映画の暗さはどこへやら。 ファンタジーとしては美しいです。 魔法にかかったようにファンタジックで、怪しげな石像が色鮮やかに照らし出される光景は凄く奇麗です。 燭台を握った手の彫刻が蝋燭の火で道を形成して、それがどんどんと閉じてゆくところは綺麗でうっとりなファンタジー。 でもそれらは怪奇な幻想世界ではなく、ディズニーのファンタジーからの拝借ものだと思います。 怪人はイケメン過ぎてあまりに本来の姿を偽ってます。 仮面を取った時に醜いはずの顔があまり醜くないのはそれだけ偽ってます。 女性が怪人の仮面に手を触れたときの怪人の怒り様はカッコ良かったですけど。 昔からオペラ座に怪人が潜んでいるなんて、とても幻想的な話。 それをゴージャスさで偽ったために本来ある魅力が失われた感じはしますが、 ファンタジーとして美しい世界だったのでまぁ 良いのでしょうか。[DVD(字幕)] 5点(2007-12-23 05:29:53)《改行有》

747.  パッション(2004) 《ネタバレ》 キリストの受難が痛々しく描かれている。 民衆に慕われてきた彼が、民衆の見る前で鞭打たれ、ボロボロになった体を「見せしめ」のように民衆の前に出されて罵倒される苦痛はいかばかりであっただろう。 十字架から下ろされたキリストはボロ雑巾のようにぐったりとしていた。 血の量は彼の苦しみを物語っている。 そうです、この作品は何を伝えたいのでしょうか?(よくわからない) その苦しみが、痛々しさが、血が、キリストの残したメッセージなのだと思いました。 でも違うのかもね。 もしそうなら、とても辛くて痛々しいメッセージだ。 超サディスティック!痛い!痛い!あ~痛い! 痛々しい、、、リアルに痛々しいのはダメ、、、肋骨が、、、これを伝えたいのですか? キリストの磔刑は思っていた以上に凄惨だった、、、、。 痛々しくて、、、このハラワタが煮えくり返るような感情は何だろう、、、? 僕がキリストなら死んでたな。 (苦痛を与えたり、ムチ打ったり、十字架に貼り付けたり、SMなどの毒々しいエロティシズムの潜在的なイメージはここから来ているのかもしれませんね) もう2度と観れません、、、 「パッション」ってタイトルも、キリストじゃなくて別の人物を連想しちゃうからあまり良くないと思う。 でも音楽が超いいよ。 [DVD(字幕)] 4点(2007-12-23 05:22:51)《改行有》

748.  ファイナルファンタジー 《ネタバレ》 当時の有頂天になっていたスクエアが世界に放った、勘違いだらけの超失敗大作! CG技術にいかに自惚れていたか、CG技術が全てではないことをこの失敗が教えてくれているが、 昨今のTVゲーム「ファイナルファンタジー」はこの「失敗」から何を学ぶのか?この失敗にもっと正面から向き合うべきであろう。(これをゲーム化すれば結構、面白いんじゃないの!)スクエニ様、この作品を「なかった事」にしてはいけません! これはあなた達のものです。 「ファイナルファンタジー」の熱烈なファンである僕は高校生のころ、発売日に張り切って「スピリチュアルボックス(?)」という超豪華版を買ってしまいました。ワーストランキングの上位にランクインしておいて、なにが「スピリチュアル」だ! サントラCDの帯にも「生命あるすべてのものに捧げる(だっけ)」みたいな壮大な綴り、、、なんという自惚れでしょう! 勘違いもはなはだしい!全世界規模でスベったね。あちゃ~。 エンディングテーマは、女性の声が美しく優しく母性的で暖かく、広大な大地を思わせる曲は「スピリチュアル」で包容力があり、作品の内容の何十倍もの感動を与えてくれる。 ラルクアンシェルの曲も、とても「ゴシック風」な哀愁があって良い、美しい情景を連想させる名曲。 ある雑誌でこの作品の広告を見て、洗練されたメカデザイン、ビルの廃墟、不思議な形の岩、広大な台地に立つ一人の美女、どこか「サイエンス」っぽい雰囲気、ファイナルファンタジーとは少し違った幻想世界で神秘的なものを感じたので期待したが、作品は表面的過ぎた。 CGは美しいがそれは一瞬だけ、それはあくまで一枚の絵として見た場合だ。 2時間(3時間?)もかけて観たいとは思わない。 CGがいかに表面的、外面的、見せかけで、中身が無くて、人間味の無い冷たいものなのかをこの作品自らが教えてくれる。 CG技術の限界を見事なCG技術で見せ付けた駄作。 CG技術を完全否定しているわけじゃないんだよ! だってCGも部分部分で効果的に使われていれば素晴らしい物になる。 大部分がCGでもたとえば「トイストーリ」のように素晴らしい作品もあります。 ただ僕は「ファイナルファンタジー」という「物語」(世界観、ゲームの音楽やキャラクター、幻獣、天野喜孝のイラストも含めて、そういう雰囲気)の大ファンです。 [DVD(字幕)] 1点(2007-12-23 05:01:24)(良:1票) 《改行有》

749.  死霊のはらわたII 《ネタバレ》 結構笑えた。「悪魔のいけにえ2」もそうだけど、声に出して笑えたホラー! 「悪魔のいけにえ」と「死霊のはらわた」は(個人的にだよ!)似ていると思う。 しかし、「悪魔のいけにえ」の方が独特のリアリティがあり、好きである(個人的にね!)。 でも「死霊のはらわた」は大好き。 「死霊のはらわた」には、どこかファンタジー要素が感じられる。 2作目である本作品ではファンタジー要素が前作よりも強い。(3作目はもうファンタジー) そしてハイテンション!怖くは無いがおもしろい! 一作目のオドロオドロしい雰囲気から開き直っちゃって、死霊に対してもマイナス観念が無く、肯定的で開放的だ。 ストーリーが前作と同じと聞いていたのだが、最初のほうでアッシュが吹っ飛ばされまくっていてビビッた! もう「なんで!」の連発。 あれ?あるべき場所にチェーンソーが無いぞ、、、って「なんでやねん!」 主人公アッシュが死霊(超笑顔)になった時のハイテンション!その死霊アッシュが急に表れるときのハイテンション!そして血の量もハイテンション! 死霊に変身したアッシュはもう最強!って感じ。死霊アッシュがスゴい笑顔で嬉しそうにみえる。(「マスク」に似ていませんか?)アッシュ、、、あなたって本当は変態だったのね、、、。 まさに!ハイテンション、ハイテンションの、ジェットコースター級のハイテンショングラインドゴアブルータルデススプラッター(アンダーグラウンド度は控え目よ)ホラーの決定版!?(ブルータリティと後半の疾走感ではブレインデッドよりも控えめかな?) 最後の中世ヨーロッパにタイムスリップするところなんて、一作目が好きな人にしたらどれだけガッカリしたことだろう。。。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-19 03:28:35)《改行有》

750.  死霊のはらわた(1981) 《ネタバレ》 やはり「悪魔のいけにえ」は超えられないなと(個人的に!)思った。 「悪魔のいけにえ」のズバ抜けた完璧なまでのリアリズムなのに対して、 「死霊のはらわた」はファンタジー要素が少し感じられ、それがリアリティを下げている。(しかし極悪っぷりには磨きがかかっている) 「悪魔のいけにえ」は「猟奇事件」であり、「死霊のはらわた」は「霊現象」によるものだ。 でもそのファンタジー要素が故に、どこか神秘的な雰囲気を漂わせる。 それがこの作品の魅力であり、だから僕は「死霊のはらわた」がとても大好きだ。 また、急に「バーン!」って脅かすシーンが、臆病な僕の心臓にはとても悪い。 「ネクロノミコン」に描かれている文字や絵がダサいのも雰囲気を下げているので残念。 でも、死霊が取り憑いたときの人間離れした極悪な様子は見事だ。本当っぽい! 悪霊の極悪っぷりに圧倒されっぱなしでした。 また、「柱時計」と「丸い鏡」がなんか変でヤバい。 次元の歪みというか、空間のズレというか、別世界との繋がりというか、 上手く言えないが、そういう危険な感じが表れているような気がして、とても怖い。 アニメーションを駆使した最後の死霊の腐敗の場面、 「気持ち悪りぃ~」てのよりも「汚ねぇ~」って感じ。(オカユ?おじや?) ゴキブリは勘弁です!ゴキブリってのは悪の根源で死霊よりも極悪すから。 ファンタジー要素は以後、続編を重ねるごとに確かなものになってゆく。 しかし「死霊のはらわた」「悪魔のいけにえ」この双方の作品はシチュエーションというか存在感が似通っていますよね。 また、「ホラー=チェーンソー」というイメージを植えつけたのも、この2作品ではないでしょうか?(ぜんぜん詳しくありませんが、、、) この2作の存在が堂々の地位と存在感で、B級スプラッターホラーの土台を支えているのかもしれません。 (詳しくありませんが) 「スプラッター」という定義がまだはっきりとしない時期だったと思うので、 この2作品はとても型破りでエネルギッシュで面白いのです。 スプラッターの定義がはっきりしてしまい、ホラーがスプラッターの「型」にはまって落ち着いてしまった今、この2作品を越える作品が生まれてくるはずがありません。 CGを使うと神秘的な雰囲気や面白みが半減するということがこの作品でもそれが証明されている。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-19 03:12:38)(良:1票) 《改行有》

751.  ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版 《ネタバレ》 ゾンビ映画の頂点、その名も「ゾンビ」! 冒頭の真っ赤な絨毯のような壁の色から印象に残った。 昂揚感があるのは「ゴブリン」の音楽によるものか。 ショッピングセンターっていうのが良い。 「ゴブリン」の音楽がシュールなのと、デパートの無機質な雰囲気がマッチしてとても良い雰囲気を出していた。 買い物を楽しむシーンが見ものだ。楽しそう! ゾンビのうろつくデパートでちゃんと生活しているのが凄い! 脱出というよりもそこで生活し、ゾンビと共存(?)しているのが面白い。 ゾンビというものを見事に描きだしている(そりゃそうだ)。 仏教のお坊さんのようなゾンビの存在感が強烈で、中ボスのような存在感を放っていた。 でも他にもデブゾンビや子供ゾンビ、看護婦(師)ゾンビとバリエーションに富んでいる。 ゾンビ映画の中では驚異的なリアリズムとオリジナリティを誇る。 ゾンビって、喋らない、表情が無い、心が無い、棒立ちの状態、 つまり人間から「個性」を逸脱したものだと思います。 しかしこの作品のゾンビ達は服装や髪型などがとても個性的であり、 生前の彼らの生活観が自然に表れているようでそれが面白い。 (脳は「個人」としてではなくなり、「ゾンビ」という「全体」になってしまったわけで、そういった怖さも、服装などの外見的な個性により強調されると思います。) ゾンビ一匹一匹に「存在する意味」というか「重さ」というか「メッセージ性」が感じられる。 ゾンビの背景(たとえばテレビ局とか、ハンターとか)もリアルに描かれているのが、ゾンビという存在に真実味を与えていると思う。 スプラッター映画であるがあまり「血」や「内蔵」に頼らずに独自の表現方法により、 ゾンビがそこに存在する意味というか、ゾンビという現象を見事に描いている。 そこはまるでゾンビの楽園の様でもあってシュールだ。 ゾンビ映画って「空間」が無いのが多いじゃないですか。 この作品は屋外でゾンビが点々としていて、それがどこか淋しげで哀愁が漂っていて良い。 女性は映る角度によりとても美人に見える。 でもでも「盗賊」の彼は、危険を冒してまで血圧を測りたかったのでしょうか? 最後に決着を決めたピーターは偉い! 「バイオハザード」以上に、この「ゾンビ」は「バイオハザード」らしい作品。 ゾンビ三部作でもこれが一番好きなんです、奥さん! [DVD(字幕)] 9点(2007-12-19 02:58:05)《改行有》

752.  ホーム・アローン 《ネタバレ》 クリスマス映画の傑作。 クリスマスが近づくとついつい観たくなる作品のうちの一つです。 この作品はとても賑やかなので孤独になった時に観ると良いと思う。 家々はクリスマスのイルミネーションで彩られ、家族の賑わいは温かく、 こういう映画を見ると向こうの国はクリスマスを大切にしてるんだなと思う。 こういうクリスマスの雰囲気が大好き。 それにちょっと昔のアメリカ映画の良さもあっていい。 この作品の音楽はクリスマスっぽいしファンタジーさも盛り上げてていいと思う。 なにより少年ケビンが天使のように可愛い。 怖いバズ兄ちゃんも最後には優しくなるのは劇場版ドラえもんのジャイアンみたいで観ていて嬉しい。 マリーじいさんの不気味な存在感が子供の視点で描かれていて面白い。 泥棒の凸凹コンビの愛嬌は何度見ても微笑ましい。やっぱ吹き替えで見てる。 大家族の末っ子ケビンにとって誰もいなくなった家というのは今までとは違う自由空間であり そこはまるでクリスマスの非現実的なムードをまとったファンタジーだ。 同時に危険も潜んでいて、地下室やバズの部屋には子供にとっての未知の魔空間や危険も存在します。 地下室にはストーブ・モンスターがいるし、バズの部屋には毒蜘蛛がいるし、武器もあったりで、 なにより「プレイボーイ」なんて子供にとって未知なる冒険だ。 悪魔か死神のようなマリーおじさんはお伽噺めいている。 ケビンはまるで家族が留守の間だけファンタジーを体験しているよう。 「家族なんかいなくなればいいのに」と念じたケビンは 一人きりになることで家族の大切さに気づく。 家族愛(とくに母子愛)を描いた作品であり、仲違いした者を許すことの素晴らしさを描いている。。 一人さみしかったケビンが最後で家族(とくに母)の温かさに包まれるのは感動的。 その後に「ケビーン!!」と怒鳴られるシーンはお約束。でもやさしいんだよね。 とても愉快で温かいファンタジーな気分になるクリスマス・ファミリー映画の傑作。 大好きなのでDVD買って毎年見てる。 [DVD(吹替)] 8点(2007-12-19 02:13:02)(良:1票) 《改行有》

753.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 カメラ越しにレンズを通してみる世界は独特の雰囲気がある。 実際に目で見るのとは少し違った独特の見え方。 (人々が籠の中のハムスターみたい) 傍観者的な見方というか、第三者的な関わり方というか、独特の距離感があってなんか変な感じ! 物語のなかで、「向こう側」で起こっている関係と、「こちら側」で起こっている関係は違う。 しかし、その違う関係どうしがお互いに交錯し始める。 また人それぞれの私生活が見事に可笑しく描かれている。 それぞれの部屋の様子などでその住人がどういう趣味で性格で、、、というのが想像できて面白い。 レンズを通してみた人々の暮らしは、まるでミニチュアの世界を見ているようなどこか不思議な感じがした。 でも最後はホントに怖かったです。。。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 03:19:51)《改行有》

754.  エル・スール 《ネタバレ》 個人的に主演の少女は、(ミツバチのに比べて)アナトレントには及ばないとは思いました。 しかし良い映画だと思った。 父親は何か神秘的なパワーを持っていたのでしょうか。気になります。 ホテルのカフェでポツリと一人寂しく座っている父親がとても小さくてみえて印象に残りました。 映画の中で寂しい人を見ると悲しくなっちゃいますねぇ。。。 父親の孤独感がとても伝わって来たように思います。 全体の雰囲気が良かったと思います。 映画館の雰囲気とか、凄く良かったです。 「エルニド」とか「エルスール」とか、「ミツバチのささやき(原題に『エル』がついていたと記憶している)とか、、、(まったく別物では『エルトポ』とか『エルシド』)とか、、、 「エル」シリーズ(?)。この「エル」はどういう意味なのか、ちょっとだけ気になります。 また今度観よっと![DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 03:11:43)《改行有》

755.  未来世紀ブラジル 《ネタバレ》 社会のおかしな部分、それが怖いくらいとてもユニークに表されている。 またタイミングが絶妙に決まっているので神業的な感じがする。 明らかに何かがおかしいことが普通に進行している感じがまた奇妙だ。 最もよく思うのは、修理の際の手続きの運びの悪さ、イライラします。 空想の未来というのは恐ろしさを秘める。 何処か歪んでいる風に思う。 人間への敵意を強く感じる。 見えないものに支配されている感じがとくに怖い。 描かれる未来の世界は全てが胡散臭くて惑わされっぱなし。 正気を失った常識がある。 全く正体の見えない怪物がいる。 SFのテーマとしてよくありますがこの監督の映画は独特。 「毒」の部分がユニークで強烈。 それが的確すぎるため、そのイメージが脳内を深く傷つける。 洗脳のようだ。 これは性までもどこかおかしい。 ヒーローも変だ。 全ての概念がおかしいなかで、歪んだものだけが確かなおかしな世界。 夢の中の巨大な鎧武者が不気味すぎて強烈だった。[DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 03:08:42)《改行有》

756.  ざくろの色 《ネタバレ》 なぜこの作品がこんなにも平均点が高いのでしょうか。 僕にはとても難しくて全く内容が理解できませんでした。 パッケージを見てアニメーション作品だと思ったら全然違った。 僕はもっとメルヘンチックでシュールなおとぎ話で少女の出てくるような作品を期待していたのだが。 映像が美しくて、雰囲気も好きです。 そしてその崇高さ。世俗作品とは距離を感じます。 その過剰なまでの宗教的雰囲気がゆえに「ホドロフスキー」を連想してしまいました。 全然違いますが。。。 長さもちょうどいいと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 03:04:48)《改行有》

757.  サクリファイス 《ネタバレ》 まだ今の僕には難しい作品。 女の人が恐怖で我を忘れて叫んでいる場面がうるさくてイヤだ。 最後の家が燃え盛る場面がきれいだ。 この監督は炎をきれいに描く。 また、ガラスや水、陶器などの冷たい繊細なものをきれいに描く。 炎も、なんだか冷たい感じがするのは僕だけだろうか。 映像が切り替わったときの妙な静けさも印象的だ。 目の前に、家のミニチュアが現れる場面は、「あれ!?」ってくらい不思議な感じがした。 とても不思議な感覚を味わう。 ガラスが触れ合うときの音もきれいだよね。とても繊細な感じ。 瓶が割れてミルクが飛び散る場面(あのミルクの破壊力!)はとても印象的。 瓶から水を注ぎ、奇麗な水で手の泥をおとす場面、その奇麗な水が泥で濁るところ、それと四角い石鹸もとても印象に残る。 レオナルドの絵が、ガラスで木陰が反射されているところも、なんだか綺麗で印象的だ。 この監督の作品、途中で流れるクラシック?音楽が荘厳に聴こえる。 普通に家のオーディオで聴いても、こんな陶酔感はあじわえないだろう。 そういったところがこの監督の魔力なのだろうか。 僕は外面的なことしか語れませんが、この作品は語りつくせないほど深い深い、、、 [DVD(字幕)] 9点(2007-12-04 02:59:52)《改行有》

758.  惑星ソラリス 《ネタバレ》 この作品は深い「静寂感」がとても心地よい。 音楽もとても美しい。 あと、この作品で描かれる「生命」はとても巨大で神秘的なものだと僕個人は感じた。 冒頭での、水中で「藻」が動いている場面はとても神秘的。 「緑」全体に命が宿っているみたい。 未来の「真っ白」でとても「無機質」な混沌とした雰囲気はとても好き。 この「サイエンス」な雰囲気は、なんだかとても神秘的で(誤った言い方かもしれないが)どこか「ユートピア」のような雰囲気を感じないでしょうか。 未来的な空間はとても冷たくて真っ白な清潔感があって、研究所みたいな場所で「科学者達が不思議な映像を上映している」場面なんてとてもシュールだと思う。 「ソラリスの研究所」の雰囲気が好き。 自分の中では「白」と「青」の色が強く印象に残って、それがとても清潔感があって奇麗だと思った。 でも、自分の意思が物質化するっていうのはとても面白いと思う。 また、この研究所がどこか憂鬱な空気が漂っていてそれが好き。 「くだらん」と言って本を投げる場面が好き。 あの仕草は美しい(天才っぽい)。 本を投げるな。 なんだか 天才って憂鬱なんですね。 部屋が無重力になる場面はとても美しい。 手から「燭台」がフワぁっと離れる。 本がゆっくり浮いたり、シャンデリアのガラス同士がぶつかり合う音がとても奇麗で繊細だ。 「液体酸素?」を飲んだ女性が、「ダリ」の絵画みたいに歪んでみえるのはとてもビックリした! 誰が観てもあの場面だけはインパクトあり過ぎだろうね。 「海が生命を持っている」というのにとても神秘的な印象を受ける。 とても巨大感がある。 この作品は巨大感のあるとてつもない作品で、SFの傑作というのは「心象風景」とか「神」とか、そっちの領域までいってしまっているように思う。 この作品を理解できているわけではないが、「そっちの世界」に僕を連れて行ってくれる。 わかんないけど、いや~深い深い、、、 [DVD(字幕)] 9点(2007-12-04 02:52:55)(良:1票) 《改行有》

759.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 ブルースリーの演技が文句無しにかっこいい。 彼の鍛え抜かれた肉体、素早い動き、奇声、人間離れしています。 人間を超えた彼はやはり天才です。 彼の妹が悪党に追い詰められる場面が、とてもエロティックな印象として残っている(あれはチュンリーの原形ですか、、、違いますよね)。 東洋の雰囲気ってやっぱ良いわ。 夕食パーティーでは、竜宮城のようなどこか混沌とした、様々な文化が交じり合ってとても幻想的であるが「相撲」はひどい。なんだアレ!日本の文化をバカにしていると思う。 娘達が同じ衣服を身にまとっていて、後宮を思わせる。 「中国の後宮」って、僕にとって物凄くエロティックなニュアンスを感じるのです。 ストーリーが分かりやすいのも取っ付きやすくて良いと思った。 ストーリーは分かりやすくてシンプルなものほど優れていると、僕個人としては思う。 しっかりと場面が描かれている。 それぞれのキャラクターも個性が生きている。 敵役も個性豊か。強そうで怖い。。。(超マッチョの筋肉ムキムキ男がとても怖いんです) ブルースリーが相手を踏みつけ、骨を踏みしだく時のあの悲しげな表情! 素晴らしい! ブルースリーは、最後のほうで様々な武器を持ち替えて、その武器のカッコ良さを見せてくれて、彼のサービス精神の良さが伺えた(やれって言われただけ?)。 地下室はとても怖い。閉鎖的で暗い雰囲気。でもリアリティがある。 孤島の要塞の雰囲気がユートピアっぽくてよかった。 物語の中の独裁者がつくる国って、とても独特の雰囲気というか秩序が全体に行き届いていて、そういう雰囲気が好き(あくまでフィクションとして)。 「鏡の部屋」も「爪」も印象的で良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 02:48:09)(良:2票) 《改行有》

760.  ノスタルジア 《ネタバレ》 タイトルが魅力的なこの作品。 タルコフスキーの作品は、全ての内容を完璧に理解することはとてもできないけれど、 しかし、その映像の美しさは心の奥で印象に残る。 その美しさのひとつは「水」や「炎」「風」「緑」といったエレメントを 生き生きと描き出しているからかだと思います。 それらがまるで生きているかの様に不思議な力を放っている。 特に、水の透明さが素晴らしく、その向こうに見える藻や石像などがとても奇麗で神秘的に映し出されている。 石畳の建物(そこに様々な形をした窓や階段など)がとてもいい雰囲気を出している。 ガラスの繊細さも奇麗に描かれていて、 水の入った色とりどりのビンが所々に配置されていて奇麗だ。 水浸しの建物で、その水面を背景にして、 本が燃えているシーンなんて、とても不思議な美しさがあると思う。 温泉も印象に残る。「温泉のお湯」は、「冷たい水」とは少し違ったものとして表現されていてそれが面白いと思いました。 「水」は透き通っていて透明感があるけど、 「お湯」には臭いがあり、湯気が立ちのぼり、不透明に濁っていて、しかしとても暖かさがある。また、この「湯気」が独特の生命感をはなっている。 演説を聞いている人々は静止していて、バラバラに配置されているみたいだけど、 それが何故か全体的にバランスが保たれていて統一感がある。それが独特の静かな雰囲気を放っている。これがまた美しい。 最後の巨大な教会(あれはどうなってるの?)も、圧倒されるほどの神々しさだった。 この巨大感、この世離れした雰囲気、この崇高さ、 大袈裟過ぎかもしれませんが、(この場面の一瞬だけ)もう人知を超越しているように思う。 [DVD(字幕)] 9点(2007-12-04 02:42:52)《改行有》

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