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プロフィール
コメント数 176
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/tikusyou2001/
自己紹介 栄華なる映画の夢。

それを愛する俺という人間。
人生の節目で楔を打ってる…それが映画。
人が素通りするような映画でも、泣き笑い。
人生を振り返る刻「あの時はこうだったな」と。

喜怒哀楽を織り交ぜ、時に想い出し…
フットルースを観て、馬鹿な友達らとオールナイトで遊んだ。
何気なくTVで観てたマッドマックス2が一生の映画に。
深夜、遊び疲れて入った映画館…
寝るつもりだったのに、皆で観入ってしまった事も。
そこで観たブレードランナーは最高だったね。

何かの記念日になりそうな予感のする日に…
素晴らしい想いが出来た一日の終わりに映画を…
そして何気ない日にも映画を。

人生を素晴らしくする景色であり、想いなシネマの夢。
観る事で、体感する事で、感じる事で、自分を創ってゆく…
名作・良作・佳作・駄作、全部心から愛してみる。
アレが楽しい、コレも楽しい…それでイイ。

それは新しい映画だったり…
昔、感動した作品だったり…
映画と共に人生を歩んでいけたら幸せです…と思ったり。
皆さんにも良き映画人生を。

…ね?魔法のようでしょ?

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61.  さかなのこ 作品の内容も重要だけど、気にしてる(邦画は特にだけど)ポイントは「1つ」だけ。 それは…「映画のスケール感」だ。 あ、ストーリーのスケールって意味じゃなく、テレビドラマ的なレベルじゃなく、ちゃんと映画っぽいスケールなのか?…そんな、映画の規模を感じさせるのが…なんつーか、うん。 そこは無いと、せっかく「映画館に来てるのに…」って気持ちになっちゃうんだ。 だから「カメラを止めるな!」も(話や構成は良かったけど)あまりハマれなかった……それを想い出したんだ。 今日は平日だからか人が凄く少なくてビックリしたけど…待機しながら考えてるのは「観終わった後の昼飯の事」だが……もう「一蘭」のコクのある豚骨ラーメンにするか、「コメダ珈琲」のボリューミーなサンドウィッチにするか悩みながら。 映画館の中じゃあまり人が居なかったけど…隣りが老夫婦でニコニコと会話しながら鎮座している。 いや、仲良い雰囲気はいいんだけど…始まった予告編の時にも、かなぁぁぁぁぁり大声で喋っとる。 心の中で「こんな人らに怒るのも嫌だしなー…」って、もうヤな予感しかしないけど…始まった映画を観る。 取り敢えず……映画の上映中、俺がずぅぅぅぅっと笑ってた。 監督の「寸止め」演出が素晴らしく、争い場面はユーザーには抑えた演出で展開せず、極力排除されてる。 例えば、言い争いのシーンとかは遠くから見せるけど、言葉でのやり取りでの争いは見せない、みたいな?…ある意味「ああ、この感じが争いの無いさかなクンっぽいなぁ…」と思う演出だったな、と思った。 んで、予告編で思ってた「のんが男を演じる」ってのは…あくまで「男っぽい」だったね。 なんつーか、のんの女の子らしさというか、キュートさは何も隠さないままで…単に男の衣装を着せてる…そこも素晴らしく、例えば喧嘩を止めるシーンとかでも「女がいる!」ではなく「女の子(っぽい男)がいる」ので、殺伐さが(嫌でも)抜けるから、絶対に喧嘩になんかならない。 そこをよく理解してる、監督の優しい演出だった。 映画に感心しながらも、隣りの老夫婦は話をしながら、さも可笑しそうに笑ってる。 妙に、(何故か)それが嫌じゃなかった。 例えるなら、かぁちゃんと一緒にTV観てる感じっつーか…喋ってる内容も映画の内容だったし、この映画自体に「そんな人すらも受け入れる度量のようなもの」も感じてしまった。 まぁ、切なかったのは…周囲でも変わり者扱いを受けている「ギョギョおじさん(さかなクン)」の今後?…アレは想像したら本当に切なくなってきた。 いや、尼崎にも…過去、小学生低学年の時かな…? 凄く楽しい変わり者のホームレスも居てさ?最初は怖かったけど色んな遊びを教えてくれた。 その人を「子供たちは皆で大好きだった」のに、警察や父兄、市役所のオッサンらから強制排除されて、尼崎から消えたって事もあった……それも思い出しちゃった。      *      * そして俺は…凄く釣りが好きなので、過去から「海」も「魚」も好き。 釣りもだけど…小学生か中学の時に、修学旅行で観に行った水族館を想い出した。 階段で囲むような巨大な円柱で、異常ぉぉぉぉぉに大きな水槽に、釣りの対象にしたかった(日本の)魚たちがキラキラいろんな色を放ちつつ泳いでたんだ。 それを下から見上げて、憧れの視線を向けた光景の素晴らしさがあった。 「ああ、俺は水族館に憧れた時期があったな…」――なぁんてのを、ふと想い出した。 俺のお袋もアホなので、姉からお袋の葬式の時に聞いたんだけど…俺が中学卒業したら「働けないかな?」と、勝手に須磨の水族館へと「ウチの子は、ここで就職できませんか?」と話に行ったらしいのも思い出した。 そんな状況なので、隣りの老夫婦の会話や笑い声にムカつくどころか…切ない過去を想起させてくれた事が、有難くて有り難くて…もう。 ストーリーに関しては全部を述べるのはアレだけど、言えるのは…ひとつ。 のん演じるミー坊は、関わった人間を幸せにさせる。 そういう人間って、本当にいいなーなんて考えつつ…「今からでもなれないかな…」と映画を観ながらニヤニヤしてしまった。 そうだ、隣りの老夫婦と同じように…俺も笑っていたんだよな。 映画が終わってライティングされた中、皆が劇場外に出ていく。 俺は、老夫婦の出ていくまで席を立たずに、意味も無く微笑みながら見送った。 うん、上手く言えないけど…幸せな気持ちのままで。 よし、今日の昼は「一蘭」でもなく「コメダ珈琲」でもなく、うん。 家の近くの「回転寿司」にしよう。 今日は、コレでいい。[映画館(邦画)] 8点(2022-10-04 06:28:08)《改行有》

62.  セルビアン・フィルム いやいやいやー…観てきたんだが……ついに。 本作品については、観たい思ってもBlu-rayもDVDも高くて買えず、ずーっと観れてなかった。 作品自体は2010年の制作なんで、再び4kに移行しつつ…新たに公開まで漕ぎつけたのはマジで驚嘆。 いや、スタッフさんらの行動や熱意は「マジで大したものだなー」と思う。 俺は……意外とアレ。 俗に言う「キワモノ」とか「グロい」映画は…かなぁり好きで、よぉぉぉぉぉく観る。 でも、スプラッターが好き!ってんじゃなく(まぁ、表現として有っても良いけど)人間の尊厳などに対して、何かが(特に人間が)凌辱する様に(何故か)神経を揺さぶられるので、そこの有無が大きなポイントとなる。 まず、閲覧に赴く前…少し体調が悪かったので「またにしようかな?」と思ったんだけど…もう、そろそろ上映も終わりそうなので強硬的に出発。 ――そしたら、アレ。 人が多いわ~、大雨が降るわ~で、俺が「渋川剛気(By刃牙)」なら……「むぅ、この先…どんな化け物が待ってるんじゃ…」と躊躇してただろうな…いや、マジで。 その後はTSUTAYAに飛び込みBlu-rayを観ながら(雨でズボンがビッチャビチャだし)時間を潰しつつ…そのまま映画館「ヒューマントラストシネマ渋谷」に向かったんだ。 ここは10年くらい前かな?光宗薫の「女子カメラ(2012)」を観に来た思い出がある場所。 そして、映画の時間が来た! この手の映画を観る際…いつも俺が留意している点は1つ。 映画として「手法が確立してなければ、幾ら話が素晴らしくても評価しない」って事。 そういう意味で語るなら、この作品はしっかりとしたスタッフが揃ってたと思うし…特に「カメラワーク」と「音響」が素晴らしいな、と感じたのを付け加えておく。 ――世界各国で放映禁止をされた映画。 ――見た目の「物理的な不快感」か? ――それとも「心理的なタブー」なのか? そんな感情を胸にして映画館の中に入った…。 ともあれ、今回のバージョンではモザイクなどの画面処理は極力考慮したと聞いたので、そこも期待。 いや、それって絶対大事なんだよね…俺的には。 あの名作「時計仕掛けのオレンジ」なんかでも、そのモザイクのせいでAV感が出ちゃうからね…。 確かに(多少悪趣味ではあるが)恐ろしい…っつーか、胸糞な映画だと思う。 意外だったのは、思った以上にスプラッターなシーンは無かったし、そこを売りにしてる映画でもないんだなーと把握。 ――ただ、考える。 自分にとって大事なものを、誰かの手で「さも面白そうに破壊される」事が恐怖なんだな、と。 その恐怖ってのは、どこの国の人間も持っている事だろうし…少しばかり言い換えれば、そこを人は恐ろしく感じるだなーと思った。 恐ろしい、そして…ただ胸糞悪い。 何でもセルビアという国の成り立ちが、この映画のメタファーだと聞いたので、そこも調べてみようと思う。 だが、だ。 本音を言うと…俺はフツーに観れたんだよな…マジで。 確かに恐ろしいし、胸糞悪さ100%だけど…俺が生きてる「この世界」の方がよっぽど胸糞悪い。 例えば…苦い薬ってのはオブラートに包もうが(その場で)苦さを感じなかったとしても…本来の味は変化することなく体内に飲み込まれてゆく… そう、それは「薬」であろうが「毒」であろうが…オブラートに包んだまま飲まされ続けて、苦みがしないから気づいてないだけなんだ。 要は、全ての物事をリアルに感じて常に想定していれば…世の中ってのは栄光に包まれた素晴らしさの反面…例えようのない胸糞の悪い事なんか、幾らでも溢れて、ゴロゴロと転がっている。 細かい事件とか差異は兎も角として、俺はそういう世の中を生きてるお陰で「ああ、こういう不幸ってのもあるよな…」って、この映画をしっかりと受け止める事が出来た。 恐ろしい…気分が悪い。 そして、胸糞な感覚がこの上ない映画だった。 この―――セルビアン・フィルム。 二度と観たくない! その感情も人の評価だし…そうすりゃいい。 けど、俺は…避けては行かない。 俺は忘れないだろう。 そして、俺の人生でも「あり得る」と思って生きて行くしかない。 もし、同じ目に遭ったら…嫌で嫌で仕方ない。 絶対的に絶望してしまうが…それが世の中だからだ。 ――悲しいか? けど、後悔しないように、と願いながら… 今日も、明日も生きてゆくしかない。 人生ってのはそんなものだ。[映画館(字幕)] 8点(2022-08-04 15:17:34)《改行有》

63.  ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 結論から言うと、俺は凄く面白かった。 つか、ストーリーとかだけじゃないんだよな…このシリーズ(のトリ)を語るなら。 スター・ウォーズのシリーズもそうだ。 1作目を初めて観た時…そのタイミングでの周囲の友人や、自分が頑張っていた事…そんな諸々を思い出して、想い出ごと総決算としたい。 だって、だって、だってだぜ? あの「スター・ウォーズ」や、この「ジュラシックシリーズ」の完結まで観る事が出来ないまま亡くなっちゃう人だっているんだからさ。 だったらアレだ。 生きてる俺は、最大限にシリーズを最後まで観る事が出来た喜びを感じたい。 亡くなったツレと一緒に観ているつもりで。 思えば、ジュラシックのシリーズ。 小説は、ほぼ読んでなかったけど素晴らしい映像を(常に)当たり前のように見せてくれたなぁー……と思う。 まぁ、制作陣営はクオリティーの高い作品を創りながらも、ユーザーに「出来て当たり前」と思われてるって、正直嬉しさもあるだろうけど、悔しさも同じ量あるんだろうなーって思いつつ。 マジで感謝してますよ、本当に。 凄ェなぁー…1993年からか。 もう「本物(の恐竜)ちゃうんかー!コレ!」と驚いて30年くらい経ったんだな。 その時代から考えても、恐竜の研究は大きく変化してる…いやいや、マジで時代は進んでるんだ。 過去の想い出……俺が小学3年くらい? 恐竜が大好き過ぎて学研の「恐竜のひみつ」をバイブルに猛勉強してたガキの頃。 んで、暫くして…30歳くらいだったかな? ジュラシックパークの上映時に、また恐竜を勉強し直したんだけど…あまりの変貌ぶりにビックリした。 だって「居なかった事になってる恐竜」とか学説が大きく変わって…中にはポージングとかも全然変化して「昔の面影すらなくなってる恐竜」もたぁぁぁぁぁくさん居た。 そして、想えば…半分冗談で「このテクニックで(恐竜探検隊)ボーンフリーを作ってくれないかな?」なんて思ったが…どんどんジュラシックシリーズの設定が合うように変化してきたなぁ。 今回のを観た時、いや、出来るだろ!…と思ったし。 そんな、あんな光景が…映画のエンドクレジットが流れてる時に頭に駆け巡って、本当に涙が流れてしまった。 強いぜ、想い出や思い込みってヤツは! んで、折角なんで映画の感想をザーッと書いてみると… いやいやいや「Amblin Entertainmentのど真ん中」な映画でした。 つか、スピルバーグ節が全開! かの80~90年代の「インディ・ジョーンズ」のシリーズや「ニューヨーク東八番街の奇跡」とか「ハリーとヘンダスン一家」みたいな?(もっと×2、あるが)…人間の繋がりをしっかりと感じさせる、そんな往年の「スピルバーグ名作映画」の佇まいが満載だった。 世界…地球を支配しているつもりの人間。 この世界の覇権を握ったつもりでいるけど…この恐竜時代と比べても、はるかに短い期間しか未だ滞在できていない。 全てを支配をしている!と錯覚し、増長してる限り…いつか取り返しのつかない事になるのかもな……なんて、考えてしまった。 そんな意味でも、最高のエンターテインメントだったなぁ……映画自体の感想だけじゃなく、周囲の想い出が万感となって押し寄せる。 これが、そう!これが映画の素晴らしさだ。 俺はそう思っている。 トモ君よ…ジュラシック・シリーズが終わったよ。 スター・ウォーズだけじゃなく、こっちもさ。 一緒に観たいな、おい。[映画館(字幕)] 8点(2022-08-01 00:46:40)(良:3票) 《改行有》

64.  犬王 西洋や日本を問わず、土俗民族の話が好きだ。 例えば……友人と、山の中を車で走ってて道に迷った…らしい。 そして、急に祭りの提灯が並んでいるのを発見し、人が多そうな明るい方向へ向かう。 けど、その提灯に書いてる文字が、どこの文字なのか分からない異様なモノだった…とか。 他に、H・P・ラヴクラフト原作の「インスマウスの影」とか…ああいうのが堪らない。 迷い込んだ場所が、異様な空間で「自分がいるべき場所ではなかった」という設定。 そこが堪らないんだよな、本当に。      *      * さて、最近は映画によく行くんだが…最近はアレだ。 まず「何の映画にするか?」って動機はあまり考えないようにしている。 ただ、SNSの前評判で「面白かった!」と聞くと、それだけをベースに(何も頭に入れる事なく)観に行く。 っつー感じで、午前中に川崎へ「犬王」を観に。 これは、凄い映画だった……と思う。 芯に触れるには「何度か観ないと分からん」かもしれない。 そして、人には勧めはしないが、俺はきっと「また観る作品」なんだろうな、とも予感した。 若干ボーイズ&ボーイズの雰囲気が匂うが、絵柄のせいでチープじゃなく本物感が漂ってた。 そして、ガキの頃に(早朝から)観てて…脳裏にトラウマ的な思いを刷り込まれた「三日月情話」的っつーか…土俗民族な雰囲気が大好きなんで、制作陣が「それ」を理解して踏まえて作ってる事にも…ただ、ただ、驚嘆した。 いや、本当に凄いなー、このクオリティー。 アニメ業界って大変と聞いてるが、諸々の事も大変だけど「オリジナリティー溢れる雰囲気」を出せてるのを確認すると…クオリティーは安心できそうだ。 そして、先日観た映画「名探偵コナン」の時のように「(脳裏には)事前に情報を入れてない状態」から、ドラマ観ながら情報を脳裏で構築してゆく。 思えば、「フットルース」や「ストリート・オブ・ファイヤー」あと「リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)」(キリが無いので、この辺で)などの、過去から80年代MTV映画が好きだった。 久し振りに「その、リズム感の映画」を観てる事に気付いたんだが、そこについては異様な雰囲気まで醸し出していて、相当驚愕しながら観てしまった。 ああー、ネタバレ無しで書けないわ…もう! ともあれ、すぐに消えていく映画ではないのは事実。 たぶん…きっと、いや、絶対に。 この、時代を怨念と共に「語られぬ者たちの狂騒曲」だ。 んで、アレだ。 映画の客は…大体50人~70人くらい居たと思う。 映画が終了した後、電気が灯って……俺は超焦った! なんと―――男の客は俺だけ! あとは全員女性という異様な空間だった! マジで、あの恐怖感って!超ビビった! 西洋や日本を問わず、土俗民族の話が好きだ。 けど、映画館の中では…そんな気持ちになりたくないなぁ。 もう、全員出ていくまで下を向きながら、スマホを弄ってたし…あー、焦った。 そういう層からも人気なのね…この作品…。 仕方ないからアレだ…Blu-rayが出たら買うか。 うん、それしかない。[映画館(邦画)] 8点(2022-06-30 09:41:31)《改行有》

65.  ハケンアニメ! 突然、ハケンアニメ!を観る事に。 正直、あまり期待もしてなかったし、吉岡里帆が可愛いからいいかな、くらいの邪な考えもあったんだが… けど、その邪は…確実に間違えてたね…マジで反省。 まず、「この映画での吉岡里帆は可愛くなかった」と記しておく。 過去に仕事で関わった「女子クリエイターの匂い」がしたってのもあるからかな……そんなイメージ。 まぁ、俺の場合「絶対に職場の女の子と恋愛はしない」って決めてるんで、余計に構えてしまってるのかも知れないけど…そういうのもあるのかな…どうやろ? あ!誤解をしないで欲しいんだが、グラビアとかメディアに出てる吉岡里帆ちゃんってば、メェ―――ッチャ可愛いよ、間違いなく! ただ、画像なんかじゃ、あれ程に可愛くてセクスィなのに、この映画では見事に「業界の女性」を演じ切ってるのに焦ったという意味。 困難の中で人と関わり、仕事を覚える度に、彼女の仕草が好印象になってくるとか、そういう描写が好印象だったと付け加えておく。 そして、これで「吉岡里帆の目指してる女優としての方向性」が確りと伝わったし、楽しみになってきた。 ともあれ、原作は読んでないけど、この映画に関しては「よく出来ていた」と評価させて欲しい。 作品的に、かなり作り手のパワーが感じれたし、細かい所でのツッコミは沢山あるけど……まぁ、そこは(敢えて)置いておこう。 設定的には、2つの制作会社が創るアニメは「長期やってたバラエティー」を終わらせて、局の新機軸として始めるアニメ。 一方は伝説のクリエイターの作るアニメ…それに対抗する形で、吉岡里帆演じる「斎藤瞳(ディレクター)」の制作アニメが、真っ向から視聴率を競い合いながら…言わば、アニメで覇権を競う。 それが、タイトル通りの「ハケンアニメ!」って訳なんだね。 制作クリエイターの(裏で人を小バカにする)陰口、上へのイヤミや文句、逃げ癖など……それで苦悩する斎藤瞳Dを見てて…何か凄ぇ嫌ぁーな、モノを思い出したが……やっぱり、「(制作時には何度か来る)やらなきゃいけない時」で作り手の爆発力…そんなレッドゾーンを超える姿勢を見ると、胸が熱い。 そこは、紛れもなく俺の好きなクリエイターの世界だったし、想起しながらも胸に強く突き刺さって…ただワクワクさせて貰った。 ちなみに、2つの会社が作ってるアニメが、それぞれ本当に観たい!と思えるくらいに出来が良かったと思う。 まぁ、「TVじゃ、そのクオリティーは無理やろ!」ってツッコミは置いておいて…いや、これ作るの…結構金が掛かったんだろうなー、なんて考えながら。 そういや、想い出すのは… 同じように原作は読んでないけど「映像研には手を出すな!」もかなりハートに響いたなぁー……アレの場合、活動のターンは「クリエイターになろうとする直前」だったけど。 人生には…「金などの財産」「コネクション」「派閥」みたいな柵や、素直に動けないままに縛られる箇所も多かったりするけど、やっぱり基本は「モノ創りに対してのリスペクト」なんだな、と(今更ながらに)思うんだ。 俺は過去、(名前は出せないけど)デジタルコンテンツの支援をする団体に出向してた時期もあり、そこでの行動は…予め立てたスケジュールや予算の厳密なノルマ(増えるのは勿論、削減も許されない)があったけど、自由に動けた時期だったのもあり(名前は出せないけど)アニメ(やCG)制作会社の、名の通った作り手とよく話をする機会に恵まれた。 中でも、一番為になったのは「経営者」や「各社のトップレベルのクリエイター」と「同時に」、または「別々に」…その1日で話し合えた事だと思ってる。 それが何年も、長期で関われたのもあって、最初は「最悪やな…こんな場所に来ちゃって。」と思ってたけど、後半は「これ、すっごい財産になるぞ、きっと!」って気持ちで頑張る事が出来た。 色々と想い出すなぁ… カオスだけど、皆が夢と生活を掛けて頑張ってるアニメ業界。 それぞれのゴールを探し、闇の中で手探りのまま頑張ってるんだろうなぁ… 辛く藻掻いてたとしても、目指す場所ってのは…「自分だけが知ってればいいよな」なんて思う。 自分は、ゲームを完成させるのも好きだけど…例え、破滅的な状況であろうと「モノ創りをしてる場所」ってのが、死ぬほど好きなんだなーと実感できる。 うーん…観終わった後、胸が…こうね? なんつーか…穴が開いたように切ない。 うん、クリエイターの世界は永遠だな。 だから素晴らしい。 いや、マジで。 .[映画館(邦画)] 8点(2022-06-08 18:53:30)(笑:1票) 《改行有》

66.  ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 今回、観たのは…ドクター・ストレンジの続編で「マルチバース・オブ・マッドネス」だ。 ぶっちゃけ、観てないんだけど…あの「エターナルズ」ってどうだったんだろ? なんか壮大な感じがしてるし、ブランドイメージ的に面白いんだろうなーとは思うんだけど…雰囲気的に(見た目の)楽しそう感があまり漂ってなかった。 なので、まだ観てないんで、あれはBlu-rayで観る感じかな。 んで、今回の「マルチバース・オブ・マッドネス」は…結論から言うと、やっぱ監督のサム・ライミ。 死霊のはらわたでホラーに新風を吹かせたサム・ライミ。 スパイダーマンで最高に湧き立ててくれたサム・ライミ。 そして、3作目で可哀想な目に遭ってたサム・ライミ。 基本的に大好きで、個性が際立ってる監督だけど、ライミがどんな風にドクター・ストレンジを彩るのか? また、「マルチバース」という新機軸をどんなふうに見せてくれるのか? 更にはライミがライミらしく、ちゃんとサム・ライミしてるのだろうか? その辺に興味が湧きたって、観てきたんだけど……ってかネタバレはナッシングなんだよね、今のタイミングじゃ。 その上で言うなら…めっちゃライミの映画になってましたわ。 例えるなら「前作のドクター・ストレンジ(5点)」「死霊のはらわた(3点)」そして「スペル(2点)」で、合計した感じが「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」だと思う。 分かり難いかもだけど、上記の映画を知ってるなら、共感はして貰えると思うんだけど……どうやろ? 俺はワクワクしながら観てたけど「これ、MARVELで大丈夫なんかな?」と、勝手に心配になったくらい自由な作品だった。 ううーん、書きたい事満載だけど…うん。 ただ、今回のような個性的な作品にしてくれた方が「これ…誰が造ったん?」的な映画より、絶対に嬉しいと思う。 いやー、作家の魂を前面に出した監督サム・ライミ監督。 そろそろ…スパイダーマンも復活して欲しいと思うんだけど、どうやろ? 思うに「マルチバース」って映画の世界観だけじゃなく、作る作家陣のバリエーションを広げるために使えると思うんだけども…それが狙いだよね。 だったらいいなぁ…マジで。 実はサム・ライミのスパイダーマンとか観たいし…何よりもヴェノムって、絶対にライミが監督して欲しいんだよなぁ…マジで。 いや、書きたい事は幾らでもあるし、想いも沢山あるんだけど…アレだ。 めっちゃ眠いんで…寝ます。 ライミの映画、最高だわ。 これから観直そうかな…色々と。 .[映画館(字幕)] 8点(2022-06-02 10:24:02)《改行有》

67.  あなたの番です 劇場版 うわー、誰も書き込んでない。 みんな、マトリックスとか、キングスマンとか、ヴェノムとか、仮面ライダーとか行ってんのかな。 んで、あまり期待せずに観て来ました。 あ、感想は、また時間が経ったら書き込みます。 ともあれ、余裕がある人はちゃんとTV版を(未見なら)観ましょう。 観ないまま映画に挑むと、とんでもなく「どうでも良いドラマ」になると思います。 取り敢えず、今回はここまでですが基準の点数。 ●TVドラマちゃんと観た人は…7点 ●TVドラマを観てない人は…3点 ●なぁちゃんが好きな人…8点 てことー。(ヘライザー)[映画館(邦画)] 8点(2021-12-27 00:56:01)《改行有》

68.  ハリーとヘンダスン一家   今、「ハリーとヘンダスン一家」を久しぶりに観終わった。 20年ぶりだけど、すっげぇ楽しかった! 久し振りに観たけどワクワクしたわ。 やー、ここ最近… 最新作を観たくて劇場なんかに行くけど、アレ。 Blu-rayで(吹き替え版を特に)過去好きだった作品を観直してる。 今回はー、うん…ストーリーじゃなく… ハリーを作ってる「スタッフの心情や製作事情」を考えてみた。 どう伝えよう? 何よりねぇ…「優しい」んですよ、この作品。 E.T.から、脈々と続いてた、この作風形式のAmblin Entertainment(以降はアンブリン) 思い起こすと「グレムリン」やら「グーニーズ」、 そして「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「インナースペース」… あ、「ニューヨーク東8番街の奇跡」もそう。 まぁ、盛大に端折ってるんで書ききれないけど…こんな感じの作品群。 何か、形式美的なものが、分かりやすく確立してる作品群ではある。 そんなアンブリンに俺は、何十年も感化されてきたんだなーって実感する。 そこには、上記で書いた「優しさ」が詰まってるんだよなー。 さて、ハリーとヘンダスン一家だけど… 作品的には(興業的・広報的に)報われてないってイメージがある。 そこについても考えちゃったが… 間違いなく良い作品で、過去から(俺の)胸に刺さってるのです。 キャストがまず、好きなぁ。 あの家族構成も大好きだが、ジョン・リスゴーって役者の雰囲気と佇まいがいいね。 あの「2010年(2001年宇宙の旅の続編)」でもいい味出してた。 あと「ガープの世界」のオカマ役も。 そして、あのハリー(ビッグフット)だけど、それも最高。 演じるのは、プレデターをも演じたケヴィン・ピーター・ホール ※格闘シーンはヴァンダムだけど背が低いため通常時のプレデターは彼で動きが可愛い。 そして、メイクアップはリック・ベイカー。 まず「特技スタッフ」のネーミングが何故、この時代に必要だったのか? そしてCG全盛のこの時代だから、分かり難いかも知れない。 …いや、この時代だからこそ必要ではないのか?と思えるんだ。 やっぱ「職」に命を与えるのは、人間の思いと技術なんだなぁーと実感する。 恐ろしいモンスターであるはずのビッグフットなのに、リックベイカーが計算して作り上げた、あのハリーの優しい表情に胸が熱くなる。 あと、うん。 ウイリアム・ディア監督… 色々と調べるけど、これ以降あまり活躍をしたイメージがない。 少し悲しいし、寂しい印象になる。 良いモノを作っても、歴史の波に流されちゃう人がいるのは辛いな。 けど、俺の胸にはしっかりと刺さってますからね。 まぁ、アレだ。 大人ぶったり、映画ツウを気取らず、ただただ童心に帰って見て欲しい作品です。 ほぼほぼリアルタイムで観れた俺は…幸せと思う次第。 ”アンブリン・エンターティンメント”って、素晴らしいね。 あんなふうに夢を量産できる団体って心の底から憧れる。 本当に素晴らしく、そして羨ましい。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-01-30 04:37:31)(良:1票) 《改行有》

69.  ワンダーウーマン 1984 《ネタバレ》   結論から言うと…すっごく楽しかったんだけど何個か思った事。 結果が少し空回りしてるかもだけど、ちゃんとマーベルとの差別化を考えてるんだなーと、制作サイドの気持ちで観ると、その辺は把握できる。 同じ感じで「アクアマン」も好きだったし、今後のD.Cにに強い期待を持ちたい。 けど、強烈な1点。 敵と戦ってるときより、現用兵器なんかと、彼女が戦うところが(個人的に)大好きだんだよなー。 これに関しては、マーベルのハルクも同じ。 彼女は「ライバルキャラ(モンスター)」と戦うより、巨大戦艦とか戦車、戦闘(空爆)機などと戦う方が絶対に絵になる。 俺だったら、あの新アーマーの黄金翼を生かすために、空中戦(空爆機内)にしてた。 特に翼をもーっと際立たせたいしね。 そして戦闘時に想うのは「リアル・アラレちゃん」ってフレーズ。 1でも燃えたけど、戦地で敵と戦う距離まで何か月も掛かったりするのに…意を決して飛び跳ねる彼女と言ったら……もうアラレちゃんっしょ? いやー、更に今後の暴れっぷりを期待したい。 まぁ、アレだ。 俺はガル・ガドットが…異っ常ぉぉぉっに好き! ビューティーのくせにキュートなところがあるって反則。 あー、結婚して欲しいなぁー……子供2人いるけど、俺w あ、追記。 一緒に観に行った17~18の女の子ららがめっちゃ楽しいって言ってた。 飛行機やら、色々と「こういうデートをしたい」ってモンが盛沢山だった……らしいよ? うーん…男には分からん感覚かねー。 まぁ、映画は男だけのモンじゃないしね。[映画館(字幕)] 8点(2020-12-22 01:29:12)(良:2票) 《改行有》

70.  魔女見習いをさがして   元々”おジャ魔女どれみ”は名前くらいしか知らん。 ほぼ観てなかった作品です。 いわゆる「男の目線」で生きてきた俺。 なので(記憶違いじゃなきゃ)ライダーとか戦隊とかの流れって感じで、チラ見する程度だった…かな。 んで、観るキッカケは、Youtube。 そこで、声優で出演してる松井玲奈のインタビューを観た。 彼女が語る作品に対しての愛情や”どれみを通じて育った子供時代”を語ってた。 喧嘩した友達に「どれみで培ったやり取りで仲直りした」とか……うん、ライダーやウルトラマンで育った俺には(作品は違うが)通じるものがある。 何よりも、涙を流してまで作品を語る気持ちは胸に通ずるものがあった……これは(恥ずいけど)行くしか! って事で、おジャ魔女のファンじゃない俺だけど… 切なくも楽しく見れた。 映画としてや、演出、そして好みはあるだろうけど、俺は純粋に感動したかなぁー…。 おジャ魔女でも、ヒーローでも… 子供の頃「何か」に憧れたなら、きっと届くだろうエンディングだろう。 「う、うわ…俺…俺、おジャ魔女どれみを観て泣くんかぁぁ!!」 アレに涙するのを… うん、恥ずかしいと思わず生きていきたいものです。 また観に行こう。[映画館(邦画)] 8点(2020-11-27 10:23:13)(良:1票) 《改行有》

71.  異端の鳥 《ネタバレ》   悲惨な感じであれば「炎628」という映画がある。 同系統な悪夢として対を成せる程の映画ではないだろうか? 本作はモノトーンの悪夢が凄まじくクリアな画面を構成していた。 そして、演出が抑えられてるから意外とあっさりと感じてしまうのも異質。 これをネチッこく演出してたら、相当なトラウマが残るの必至だな、と思った次第。 たしかあの主人公って原作じゃ「耳が聞こえなくなってた」とか聞いたけど、違うんだっけ? まさに身体を削るように感情を失って、最後の最後には発言すらもしなくなった。 色んな人間と出会い、嘲られ、翻弄されたがゆえに、ただただ地獄を征く。 本人は「ただ生きている」と意識してるだけのままに。 それは、老人に彩色されて、天空に飛び立ち… 同胞から迫害を受けて、死んでいった鳥のようでもある。 最後、バスの中で自分の名前を、少年は綴った… それは正しき道への帰還を意味するのか? それとも、あれこそが鳥が彩られたのと同じなのか? 異端の鳥の最期をあれこれ考えてしまう。     *     *     * 炎628と合流して「異端の炎~やってやるぜ!~」って映画にしてくれたら神! スタローン&ショワルツェネッガーのように。 あ、真面目な人怒っちゃダメですよ♪(てへぺろ★)[映画館(字幕)] 8点(2020-11-18 17:42:21)《改行有》

72.  映像研には手を出すな!   もしかして、俺が一発目? 少し僭越ではあるけど、書かせて貰おうかなーと思います。 結論から言うと、TVと同時に造っだろ、これ…だった。 おまけに(当日、直前に全部見た)TVの30分サイズじゃないから、テンポが掴みにくい。 逆にTVの方が(話の流れが小気味み良く)俺は面白いと思えた次第。 映画の独特な金の掛け方って言えば、ロボットCGくらい。 けど、制作人の皆様方よぉ……日本人は色々見てるよ。 ガンダムを始めとしてさー…更にはトランスフーマーやマーベルのCGを嫌って程に見てる。 そんな俺らに対して強く刺さったり、響くものでもないのだけどねー。 ロボットのデザインじゃなく、演出的ドラマ性がないとダメと思う。 TV版をちゃんと見てなかったからので、観に行く直前にTV版の6話を観た。 余談だけどTV版はクリエイターとして頑張ってた人には響く聖書的な覚書が多い。 (解釈次第だけど)凄く共感できる箇所、後輩にモノを教える時の心構えも想起した。 なので…うーん、映画に対する期待値が高かったのかなーと思ったり。 ストーリー的にも意味不明な箇所も多い。 台風のアレとか(パクリ元は知ってる)”このドラマでの”意味が全然分かんなかったし。 よく「これを最後に●●さん見る事が無くなった」って演出もあるけど、直後に●●さんは出てくる。 いや、1~2回なら面白かったけど、続くと「作った奴アホかな?」と思える。 まぁ、アレです。 日本版の「あの頃、君を追いかけた」も見て思ったけど、齋藤飛鳥って演技が段々上手になって来てるねー。 いや、そんな言い方は遠回りだね、うん。 齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波。 彼女らが可愛かったんで、OKとしときます。 あ、だったらTVで十分だった?w ※※※※※※※※※※※※※※ 再度(2022年12月12日に)観たら面白かった! やっぱり、この3人が(人を巻き込みつつ)絡んでるのが楽しくなってくるね。 齋藤飛鳥の卒業時期だから、余計にそう感じたのかな…俺。[映画館(邦画)] 8点(2020-09-26 00:39:46)《改行有》

73.  ランボー/ラスト・ブラッド   ――君は、ジョン・J・ランボーという男を知ってるか? 初めて観たのは…LDだった。 30年以上前だったかな…懐かしい。 寂しそうで苦しそうで…彼に対して「守ってあげたい」って気持ちにもなった。 何よりも、あの曲やBGMも胸に沁みて、今も時おり聴きたくなる。 さて、今回のラストブラッド…だが。 舞台は…戦場ではない一般社会。 ハッと思ったのは…「ミッション・インポッシブル」とか「007」などと… 近年の近代世界のでバトルアクションと、どのように差別化をするのか?だった。 あのリーアム兄ぃの「96時間」みたいな感じになるんかな…などと観る前に色々と思案した。 ただ、その差別化への考慮は無意味だった。 ――彼の名は、ジョン・J・ランボー。 その佇まい、そして行動がランボーなのだ。 そう、彼の怒りが爆発し…敵に対してオーバーキルなのがランボーだったのだ。 ホラー映画やスプラッタ、アクションやSFなど…たくさん観てきたはずの俺だが… ガキの頃に衝撃を受けた「北斗の拳」を想起させる悪即滅殺なのだ。 ――そう、彼の名は、ジョン・J・ランボーなのだ。 映画が終わりそうな瞬間…ふっと思った。 出会った時の気持ち…「ひとつの時代の終焉」とでも言おうか…。 何かこれで終わりになるんか……と思ったら寂しくなる。 そして、ここからは余談っぽい蛇足…。 ラスト・ブラッド観た後、家に帰り…今月号の映画秘宝を読みつつ… シリーズの1から4までを一気に観てみた。 そして、こう考えた。 「このランボーが物語のキャラではなく、本当に彼が居たとしたら…」と。 こんな男が本当に居たら…そう考えると涙が止まらない。 爽快な瞬間もあるが、ランボーの怒り…そして悲しみ、苦悩の推移。 それはシリーズ通して何ひとつ払拭できず、誰にも解決して貰えないまま。 2では、現地人のコー・バオとの愛も、想いも結ばれる事はなかった。 更に今回の結末に、俺は例えようのない悲しさを覚えてしまい…今も胸が痛い。 そして、思い出すのは、シリーズ1の最期… あのトラウトマン大佐との会話。 彼の青春は何だったのか? 戦争の中で結ばれた仲間と共に過ごした時が… そう、彼にとって一番幸せだったのじゃないか?…と。 いつも傷つき、いつも苦悩し… いつも誰かのために戦った男が居る。 ――その名は――ジョン・J・ランボー。 誰が何を言おうが、うん。 俺の心にしっかりと名を刻んだ男だ。 俺は決して彼を忘れないだろう。 いや、忘れてはならない。[映画館(字幕)] 8点(2020-07-05 21:34:35)(良:1票) 《改行有》

74.  ヘルボーイ(2019) へぇー…ヘルボーイかぁ。 随分久しぶりだなー……と思ってたら、ゴールデンアーミーから随分と日が経ってたのね。 俺的には過去のヘルボーイも「少し前の作品なのになー」と思ったら、な、な、なんと10年以上も経過してるし! 自分の年齢を重ねたせいもあるかも知れないけど(最近の作品には過去作との境界で)「ああ、リメイクとかそんな感じなのね…」とビックリする事もシバシバ。 そんなわけで今回のヘルボーイ…。 まず、漫画は読んだことはないです。 けど、過去の作品は全部観てます。 その上で、過去の作品も凄く好きです。 特に、あの魔人たちの恐ろしい外観の割りに、子供みたいな性格やら悩みがいい感じでした。 久し振りに観ようかなーと思ってたら、この新しいヘルボーイの告知を映画秘宝で知ったので、まずは「前作の続き」なのか「リメイク」なのかをしっかりと認識した上で(忙しくて行けなかったけど)Blu-rayを購入。 結論から言うと面白かったです。 過去作と比べて随分(14歳以上)とダークでしたが、アレです。 雰囲気も絵作りもしっかりしてたし(俺的には、ですいが)ずいぶん好きな作品になってました。 漫画は読んでないので、知らないと分からない箇所があるのかなーと思いつつ、次作もあるようなので愉しみですな。 ただ、前作のような可愛気はあまりないかも知れませんが…はい。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2020-03-15 02:15:12)《改行有》

75.  gift(2014)   もし、これからこの映画を観られる人がいるなら… この作品のポスターの画像を見てください。 主演の2人が眩しそうにしている、そして少し寂しい表情… それを一度、脳裏の隅にでも置いてください。 報われなくもあり… ”それで”人生が救われたのか”と考えてしまいます。 けど、いいのです。 愛を贈りたかったのだから。 大好きな俳優が2人も出ている大好きな映画です。 是非、この映画に出会ってください。[ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-08-07 05:42:28)《改行有》

76.  響 HIBIKI   原作は見てません…その上で。 平穏の日常世界。 銃声も硝煙の匂いも… エイリアンも、アンドロイドも出現しない世界。 そこに現れた少女は全てが異端。 映画を物語と捉えるか? それとも… 心に影響を与える現実の一部として捉えるのか? それで、この映画の評価は大幅に変わるだろう。 もし、現実と捉えるならば、だ。 我々は、決して鮎喰響という異端を失ってはならない。 このくだらない無菌室を作り上げた世界の希望。 それが鮎喰響なのだ。 もし、文学というものが単なる文字列の世界ではなく、 人の心の深淵や喜怒哀楽を表すものならば… まさに人間の魂、命を燃やすものであるならば、だ… 文学の天才である彼女は、人の魂の形を汲み取る異端者。 と、同時に人と人の心の繋がり方に、一石を投じた天才でもある。 彼女の異端の軌跡に刮目せよ。 彼女が静かに怒る時… 彼女が子供のような笑顔で喜ぶ時… 彼女と関わった人達は、どの様に変化していったか、を。 それを見逃すと、この映画の真価を見誤り、鮎喰響を見失うだろう。 もう一度言う。 鮎喰響という異端を失ってはならない。  [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-06-28 07:19:37)《改行有》

77.  DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る 《ネタバレ》   AKB48とは”少女らが傷つきながらも夢に向かう「人間劇場」である”…それが、この映画に捧げる評です。 正直、自分はAKBが好きです。だから客観的じゃない事や、マニアにしか分からない評価も多分に有ると思う。けど、そういった見方をするのも間違いではないと考えるようになった。 …エンターティンメントとして受け皿の大きい映画もあれば、一部のマニアにしか分からない映画も嫌と言うほど有る。 例えるならSF映画として作るのに「誰でも楽しめ(理解でき)る映画」を必須のコンセプトにする必要はない。 SFマニアにしか分からない映画は、それで意味があると思うから。 ただ、前回よりも初見の人でもそれなりに楽しめるのではないだろうか? 理由として2つ。 1つめの理由として、単純に去年よりも(好き嫌いは別として)AKBの知名度が上がったため「この人ら誰?」とはならない抜群の知名度が完成している。 言うなれば「覚える気がなくても覚えてしまう」と、これを体現できてるアイドルは現代の情報過多時代において他に類を見ないだろう。 2つ目の理由…それは今回は「震災復興」、そして「スキャンダルを起こしたメンバー」の両軸、そして国民から注目を浴びたAKB総選挙の視点で、普通のTVメディアでの”綺麗ごと”を排除し、如何に栄光(復興)に向かってもがき、立ち上がるかを描いているところ。 復興の手段においては、専門家や興味のない人間にとって稚拙に映るかもしれないし、確かにもっといい戦略はあるかもしれない。 けども、確実に嘘ではない熱を持って立ち向かっている事に胸を打ち、何らかのメッセージを感じ取れると思うので、食わず嫌いの見地からでも観てほしい。 故にAKB好きの人間にしか分からない映画にした事に大いなる意味を感じ、今回のレビューとしたい。 個人的に総選挙2位になり、バックステージで泣いていた大島優子が胸を打った。 AKB全体を考え、1位の前田敦子を心から祝福したのも本当の彼女。 けど、はやり芸能で生きる者として悔しくない訳がない。 1位に返り咲いた前田敦子にメンバーの祝福が集まる中… そんな大島優子に無言で笑顔を見せる篠田麻里子と小嶋陽菜。 2人を見た瞬間…初めて大声で子供のように号泣する優子。 そら、俺も泣くわ。(汗)[映画館(邦画)] 8点(2012-02-14 01:03:45)《改行有》

78.  暴力脱獄 《ネタバレ》 ふと、自分と同じ歳のワインを所持するように自分が生まれた1967年の映画をざっと探してブルーレイを購入した。 「スティング」や「明日に向って撃て」など好きなポールニューマンだ。 評判も良好なのでいつか観ようと思っていた映画だ。 タイトルの「暴力脱獄」がバイオレンス性を感じるし反骨の象徴映画として挙げられているが全く違った印象を感じた。 主人公ルークは自分の資質の活かし方が判らず、目的を持てずに生きているだけの男としか映らなかった。 彼は「人並み外れた根性」と「人に好かれるカリスマ性」その2つは間違いなく持っている。 だが、それに見合った地位も職にも就いていないし、そうなる術も知らない。 それもあり、戦争で挫折を感じた後も現状にイライラし、行き場を探してるようにも見える。 そして映画の冒頭で無意味な事を(無意識の中で何かの象徴を切り落としたのかも知れないが)して刑に服する事になる。 新しい環境では、暫くは持ってる高いポテンシャルを発揮するのだろう。 というか、生き生きしてるように見える。 きっと軍隊も最初は大活躍をしたに違いない事は、勲章を3度も受けて曹長になり、この刑務所でもあっという間に人気者になってゆくのがそれを示している。 しかし、暫くすると現状に飽きるのか…もしくは彼の「行き場を探す足掻き」がそうさせるのか… 軍隊でも除隊時には二等兵に戻り、刑務所でも行き詰まりにも似た閉鎖感の中、恐らくは母の死がトリガーとなり、唐突に脱走という行動に出る。 それは反骨でも、何かの使命を帯びた脱獄とは思えない。 脱走の目的は、強いて言うと自由だ。 ただ、人間の尊厳を得るための自由ではなく…籠の中で飼われて暮らしていけるのに外へと飛び去る小鳥…そう俺には映った。 閉鎖感と虚空、そして知性を持つが故に「巻き込み式の犯罪を起こす事が出来ない男」の「なんとなく」の行動。 生まれてきた意味を頭や言論ではなく無意識の中で体現した男… それがルークなんだと思う。 また、原題は彼自身を表すモノではない気がする。 刑務所の仲間たち廻りの人間が、彼の苦悩を理解出来ずに自分たちの願望を託した称号。 そう思えたら最後まで彼は誰にも理解して貰えずに… いや、最後に理解して欲しかったのが神だったのかと思え、凄く悲しかった。 そういえばルークの笑顔は素晴らしいが、いつもどこか悲しい。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2009-06-07 05:57:21)《改行有》

79.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 リアル&残虐版マリオカートでした。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2009-04-28 01:20:47)

80.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 映画好きを自他共に認める(と、自分で思っている)俺様ちゃんにとって、ランボーとロッキー=スタローンは特別。 今の彼はさて置き、好きで好きで堪らなかった時期があり、映画に溺れた80~90年代にいつも彼の作品があった。 さて、そんなスタローンのランボーなのだが最後の作品とやらで感慨深い。 作品のストーリーは見てのお楽しみにとして…ランボーもロッキーにしても思いの他評価が高くファンだったから凄く嬉しい。 好きだったスターの晩年が惨めだと凄く居た堪れない気持ちになっちゃうんで。 作品の雰囲気は好きだが年齢を重ねたランボーが普段から少し攻撃的になってたのが少し残念だ。 この映画の名台詞となる「無駄に生きるか~」と傭兵に矢を向けるシーン以前は、人と眼を合わせる事もなくボソッと呟くだけの素朴な感じがランボーなハズ。 あ、海賊にハンドガンを撃つ所も「ランボーがマシンガンじゃなくハンドガン撃つって初めて見た」と何故か違和感。 そしてこれこそが今回象徴的なシーンと思った。 今までの「スカッと爽快!」から「ドロっとな残虐!」に変わったっつーか…。 そういう意味で今まのでランボーにあった「爽快感」を「残虐なリアリティー」を出す為の対価として意図的に削除したのは容易に察した。 だって2やら3なら最後のボスキャラをこれでもか!とカタルシス満々にスッキリ爽快に殺してたはず。 少年を犯すのが好きなヤツの股間辺りにナイフを刺して…いや、爆弾つきの矢を撃ってチンコを木っ端微塵にしていたハズだ!俺様ちゃん知ってんだ♪ しかし、好評価のまま本作の幕は閉じたワケだが、今回の作品が決まる前には色んな敵が候補に上がってたなー… 「日本の捕鯨団体」やら「フセイン暗殺」、ビックリしたのは「宇宙人」まで候補に挙がってたと聞くが、どうなのよ? ああ、ヤギのヘドでも食う男の最終章……また逢えたら良いなー。 それと日本の配給会社。「最後の~」やら「~ファイナル」とか付けるのはイイけど、スタローンに確認を取れよ? ロッキーもランボーも原題は名前のままだし、終わりと言ってない。 信じちゃうと「ロッキー5 最後のドラマ」⇒「ロッキー・ザ・ファイナル」みたいになるぞ。(笑) 初心者がレンタルビデオ屋で困るでしょが…ただでさえ「ランボー者」とかも横に並んでるのに。(汗)[ブルーレイ(字幕)] 8点(2009-02-05 03:34:42)《改行有》

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