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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 176
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/tikusyou2001/
自己紹介 栄華なる映画の夢。

それを愛する俺という人間。
人生の節目で楔を打ってる…それが映画。
人が素通りするような映画でも、泣き笑い。
人生を振り返る刻「あの時はこうだったな」と。

喜怒哀楽を織り交ぜ、時に想い出し…
フットルースを観て、馬鹿な友達らとオールナイトで遊んだ。
何気なくTVで観てたマッドマックス2が一生の映画に。
深夜、遊び疲れて入った映画館…
寝るつもりだったのに、皆で観入ってしまった事も。
そこで観たブレードランナーは最高だったね。

何かの記念日になりそうな予感のする日に…
素晴らしい想いが出来た一日の終わりに映画を…
そして何気ない日にも映画を。

人生を素晴らしくする景色であり、想いなシネマの夢。
観る事で、体感する事で、感じる事で、自分を創ってゆく…
名作・良作・佳作・駄作、全部心から愛してみる。
アレが楽しい、コレも楽しい…それでイイ。

それは新しい映画だったり…
昔、感動した作品だったり…
映画と共に人生を歩んでいけたら幸せです…と思ったり。
皆さんにも良き映画人生を。

…ね?魔法のようでしょ?

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61.  映像研には手を出すな!   もしかして、俺が一発目? 少し僭越ではあるけど、書かせて貰おうかなーと思います。 結論から言うと、TVと同時に造っだろ、これ…だった。 おまけに(当日、直前に全部見た)TVの30分サイズじゃないから、テンポが掴みにくい。 逆にTVの方が(話の流れが小気味み良く)俺は面白いと思えた次第。 映画の独特な金の掛け方って言えば、ロボットCGくらい。 けど、制作人の皆様方よぉ……日本人は色々見てるよ。 ガンダムを始めとしてさー…更にはトランスフーマーやマーベルのCGを嫌って程に見てる。 そんな俺らに対して強く刺さったり、響くものでもないのだけどねー。 ロボットのデザインじゃなく、演出的ドラマ性がないとダメと思う。 TV版をちゃんと見てなかったからので、観に行く直前にTV版の6話を観た。 余談だけどTV版はクリエイターとして頑張ってた人には響く聖書的な覚書が多い。 (解釈次第だけど)凄く共感できる箇所、後輩にモノを教える時の心構えも想起した。 なので…うーん、映画に対する期待値が高かったのかなーと思ったり。 ストーリー的にも意味不明な箇所も多い。 台風のアレとか(パクリ元は知ってる)”このドラマでの”意味が全然分かんなかったし。 よく「これを最後に●●さん見る事が無くなった」って演出もあるけど、直後に●●さんは出てくる。 いや、1~2回なら面白かったけど、続くと「作った奴アホかな?」と思える。 まぁ、アレです。 日本版の「あの頃、君を追いかけた」も見て思ったけど、齋藤飛鳥って演技が段々上手になって来てるねー。 いや、そんな言い方は遠回りだね、うん。 齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波。 彼女らが可愛かったんで、OKとしときます。 あ、だったらTVで十分だった?w ※※※※※※※※※※※※※※ 再度(2022年12月12日に)観たら面白かった! やっぱり、この3人が(人を巻き込みつつ)絡んでるのが楽しくなってくるね。 齋藤飛鳥の卒業時期だから、余計にそう感じたのかな…俺。[映画館(邦画)] 8点(2022-12-12 15:04:36)《改行有》

62.  ブラックアダム ラインで”本作”を観た人間がネタバレ三昧大放出! ったく…おいおいおい!…いい加減にしろよ! 本当は「マッドゴッド」に行きたかったんだが、ネタバレ作品じゃないだろうし、先にネタバレ厳禁なのを観る事にした。 って事で、昨日は朝から映画に。 ――ブラックアダム(2022) 結論から言うと(俺的には)超面白かった! ただし、以下の項目で共感できる人間ならって意味で。 01:アメコミが(DCやMARVEL別け隔てなく)好き。 02:ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカットが好き。 03:ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結が好き。 04:シャザム!はどっちかと言うと面白かった。 当然(最新映画では)ネタバレが書けない! むしろ俺はネタバレを聞いたんで少しオコ!もう、プンプンだから書く訳にはいかない! だから、本作で思った事を少々書いてみようと思う。 まず…作品的に面白いなと思う箇所が多かった。 本作の舞台となる国家様相が今までのヒーローモノと明らかに違う。 ヒーローがJSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)で組織されていても「問答無用にヒーローが介入できない国家」も存在しているのが新たしい切り口だ。 その複雑な国家関係が、MARVELで絶対守護機関だった「S.H.I.E.L.D.(シールド)」と聊か違っていて、この辺りも捻られてるな、と思った。 その辺りはザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結でも描かれてたが…ワンランク上の表現だったねー。 まぁ、ネタバレが書けない(←シツコイw)んで、少し思った事。      *     *     * コレはあくまで俺の感想だけど… 今までのヒーローと違って今回の(ダーク)ヒーロー「ブラックアダム」は「目力」っつーか、目の演技っつーか表情が上手いな、と思った。 俺の知る限り、闘いの中で「目力を持ったファイター」はブルース・リーだけだ。 屈強なファイターが今や映画界には沢山いる。 過去のジャッキー・チェンもそうだし、イコ・ウワイスやドニー・イェン、そしてトニー・ジャーもそうだ。 けど、目力だけでも攻撃性を感じさせる…ブルース・リーに迫るファイターは居ない。 断言するが…絶対に居ない! まず、これは実際に格闘が強い・弱いの意味ではない。 眼力をちゃんと感じさせるファイター!って意味で。 眼で(も)闘う戦士…いや、リーなんか睨んだだけで相手に(既に)何割か攻撃してるイメージだもんな…マジで。 そんな佇まいを、アレだ。 本作でドウェイン・ジョンソン(ロック様)から感じた。 よく考えりゃ、プロレスの時から「眼の演技」は得意だったもんね。 いや、本当に(俺的には)ドウェイン・ジョンソンはカッコいい戦士だなーと思った。 いや、若干…強引かも知れないけどね。 あと、JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)の構成がいい。 今回は”地球内”ヒーローのカテゴリーだったから、ラインナップは(新規売り出しもあり)仲間内はこんな感じ。 ガキの頃から好きだった「ホークマン」と…あとは名前くらいしか知らない「アルバート・“アル”・ロススタイン」、「サイクロン」らが登場。 そして、特筆は「ドクター・フェイト」だ。 演技力の高さと安定度が堪らなく素敵で、渋い演技を魅せつけられた。 やっぱ、ヒーロー映画に演技派が一人は居ると…やっぱりグーっと作品が締まるね。 んで、ネタバレ厳禁だったので、なるべく情報を頭に入れないまま映画に挑んだんだけど… 映画を「あれ?…ピアース・ブロスナンに似てるなぁ…」と思ってたんだが、「いや、年食い過ぎか?声も老人だし…」と別人過程で観ていた。 だが、エンドクレジットで「おお、ピアース・ブロスナンやんかっ!」とビックら仰天! いい役者になったなぁブロスナン! ソンなコンナでネタバレ無しだったら…この程度になる。 ただ、ブルース・リーに迫るだろうドウェイン・ジョンソンの眼力と…MARVELに迫ってゆくDC映画の追従が楽しみだ。 両社のパワーバランスが(コミックと同じように)均等になったら…アベンジャーズよりも凄いクロスオーバーが生まれると信じている。 よーし、楽しみだ! アメコミの明日はこれから! タランティーノが喚いてもこれからだ! .[映画館(字幕)] 8点(2022-12-08 07:36:07)《改行有》

63.  THE FIRST SLAM DUNK あー…今朝、うん。 起きた時から少し身体の調子が悪かったー…。 なので、いい感想になってるかどうかは分からない。 もう一回観るなら…アレだ。 気分が好い時に観たら感想が変わると思うけど。 さて、観てきた! 本当は「マッドゴッド」にするか迷ったけど、今日は時間のタイミングが合わない感じ。 なので、コレにしたんだわ。 ――THE FIRST SLAM DUNK なんか周囲(マニアさんら)が色々と煩い感じだったけど、俺はコミック準拠モノなので、アニメは全く観てないんだな。 んで、ストーリーっつーか…ネタバレには気を付けたいけど…コミック読んでるんだったらキャラの着眼点以外は、あまり関係ない気もする。 上映前に、過去からのアニメファンが騒いでたのが「声優の変更」だったけど、俺はアニメを観てないので全然、なぁぁぁぁぁぁぁんとも思わなかったし…監督であり、作者の井上雄彦先生の意図した事は何となくだが、理解できる。 多分だが…実写映画っぽくしたかったんじゃないかなーと思うんだ。 要は、キャラの声がアニメに準拠してなかったので、実写映画を観てるような感じを受けた。 ともあれ、愛の力は凄いもんなー…マジで。 アニメ版のスラムダンクに「愛を持ってる人」は悔しかったかもだけど… ずーっと「アニメの●●さんが~!」とか「だよね~」って言い合ってた女子2名が居たが、終わった後で「これはこれで良かったね」と言ってて(俺は全然無関係なのに)少し嬉しくなったな。 クリエイターの意図が組み込まれたようで、さ…。 さて、SLAM DUNKだ。 もう一回観るかどうかは迷うけど、ずっと観てる間は胸がワクワクした作品だった。 漫画で読んでるから、作品の情報が頭の中に入ってるけど、この映画からスタートした人だったら、どういう感想になるんだろう? そこも気になるけど、全体的にカラーが沈んでるのも、少し(俺的に)勿体ないなーと思った。 やっぱりキャラの服装じゃなく…景色だけで春夏秋冬を表現出来てたらいいなーと思う。 しかし、キャラの心理や表情は流石だ。 漫画連載の時から、井上雄彦先生には想ってたけど… 絵の上達速度や、場面やキャラの表現力はやっぱり半端じゃないね。 才能と努力が見事に連結してるんだろう、きっと。 世の中ってのは「見本」は嫌って程にある。 けど、その「見本」をみんなで知らん振り。 勿体ないね、マジで。 特に――俺に。[映画館(邦画)] 9点(2022-12-05 00:13:20)《改行有》

64.  ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー いや、初日でIMAXの3Dで観てきました。 完全なネタバレは主義じゃ無いので、アレです。 ブラックパンサーの彼を思う事にする。 ――そして、受け止める。 主役のチャドウィック・ボーズマンが存在しない事実。 彼は…黒人俳優でも一際笑顔が可愛いイメージがあり、頼れる男の表情をも持っていた。 そして、数少ない主役を張れる男だなーと感じていた。 そう…まさに、ヒーローを演じれる男だったんだなー…と実感。 大好きな役者であり、武道家のブルース・リー。 俺が、その存在をしっかりと把握した時には…悲しくも既に他界していた。 言うまでもなく、リーは強いカリスマを持った男。 更には格闘技以外の面でも指導者であったリーに対して…周囲がリーという「主役のいない中」でも、彼をずっと渇望した姿勢を崩さなかった…。 まるで、また復活して欲しいと願うように。 勿論、俺も同じく渇望していた。 何年も、何年も、リーの軌跡を追うように本を読み、写真を観まくり漁った。 そして…神の摂理で、それは(今のところ)難しいと知りつつも理解する。 彼が復活しない中でも、代わりに愛する者の心に、永遠に消える事のないブルース・リーが刻まれるという事を。 それと同じく、強大なコンテンツとなったMARVELヒーロー。 主役のチャドウィック・ボーズマンが存在しない事実。 惜しまれつつ世を去った者を想う…ただ、想う。 出来るならば、その姿を心に刻み続けたいな…なんて、上映後に考えてしまった。 亡くなった者を殺さない方法。 それは、胸に刻む以外…今の俺は出来ない。 消えたのは、彼ではない。 心から消さないように、俺達がしなきゃならない。 切ないな、マジで。 ワカンダ・フォーエバー。 彼と共に…永遠に。 .[映画館(字幕)] 7点(2022-11-11 17:48:42)《改行有》

65.  ライフ・イズ・ビューティフル 遅ればせながらなんだが「ライフ・イズ・ビューティフル」だ。 この作品…あのダウンタウンのまっちゃんが滅茶苦茶に好きなんだよね。 いや、凄い…観終わった後で恥ずかしながら泣いてしまったね。 この作品は「感動ポルノ」と真逆の映画。 まず、泣かせようと思うシチュエーションをワザワザ作ってない。 音楽もさり気ないし、物の見せ方って意味で滅茶苦茶勉強になった。 話の流れに感動の骨格が出来てるんで、妙なテクニックも使う必要なし……なのに、泣ける。 そして、男の在り方を嫌って程に見せつけられた。 パワーがあって喧嘩に強い…それも確かに男らしさだろう……(注:イメージ)アーノルド・シュワルツェネッガーやシルベスタ・スタローンのように。 姿は冴えず、弱々しい男だけど…グイドを演じるロベルト・ベニーニは映画を観てる時間につれて、ウザい男かた素晴らしくなってゆく。 けど、この物語ではロベルト・ベニーニが明るい優しさで妻を愛し、機転の利くギャグで子供を護る。 その姿を観てると胸が熱くなって来るんだよな…本当に。 このオッサン…喧嘩はきっと弱いし、その方面で人と勝負する事は絶対に無いだろう…いや、それ以前に敵なんか作るタイプじゃないと思う。 周囲すらも明るくしながら、家族を決してドン底に堕としたりはしない……本当に最強のオヤジだなーと思った。 そして、今の自分を思いっきり反省しちゃったんだよな…マジで。 喧嘩の強さってのは…ガキの頃から鍛えれば強くなる。 少なくとも、何もしてない一般人よりは確実に強くなるものだ。 けど、この明るさと機転の良さ、周囲と仲良くしながら護るべきものを護るチカラ…これこそが本当にガキの頃から教育しなきゃならないモノなんじゃないか?なんて考えた。 そして、それを教える大人も、自身を垣間見て…反省と改善で己を高めていかなきゃと思うんだよな…。 ともあれ――映画って何だろう? 俺は映画を「人と同じ価値」とか「最高の景色や場所」と同等に考えてる。 だから不必要に(配慮なき)罵詈雑言は言わないし、どーしても嫌なら心の中で「ヤな映画だなー」と思う。 けど、沈黙ばかりってのも嫌だ…少なくとも、自分の心の中では。 だって「映画が人と同じ」って事は、好みもきっとあるはずだから…ましてや人生に拘りがありゃ、好き嫌いがしっかりとあるはずなんだ。 その景色があるから、この映画に出逢えた。 その拘りがあるから、この映画を好きになれた。 俺は、そう信じている。 ああ、素晴らしき人生よ。 ああ、ライフ・イズ・ビューティフルよ。 人生を愛する人に観て欲しい。[ブルーレイ(吹替)] 9点(2022-11-05 00:10:43)《改行有》

66.  さかなのこ 作品の内容も重要だけど、気にしてる(邦画は特にだけど)ポイントは「1つ」だけ。 それは…「映画のスケール感」だ。 あ、ストーリーのスケールって意味じゃなく、テレビドラマ的なレベルじゃなく、ちゃんと映画っぽいスケールなのか?…そんな、映画の規模を感じさせるのが…なんつーか、うん。 そこは無いと、せっかく「映画館に来てるのに…」って気持ちになっちゃうんだ。 だから「カメラを止めるな!」も(話や構成は良かったけど)あまりハマれなかった……それを想い出したんだ。 今日は平日だからか人が凄く少なくてビックリしたけど…待機しながら考えてるのは「観終わった後の昼飯の事」だが……もう「一蘭」のコクのある豚骨ラーメンにするか、「コメダ珈琲」のボリューミーなサンドウィッチにするか悩みながら。 映画館の中じゃあまり人が居なかったけど…隣りが老夫婦でニコニコと会話しながら鎮座している。 いや、仲良い雰囲気はいいんだけど…始まった予告編の時にも、かなぁぁぁぁぁり大声で喋っとる。 心の中で「こんな人らに怒るのも嫌だしなー…」って、もうヤな予感しかしないけど…始まった映画を観る。 取り敢えず……映画の上映中、俺がずぅぅぅぅっと笑ってた。 監督の「寸止め」演出が素晴らしく、争い場面はユーザーには抑えた演出で展開せず、極力排除されてる。 例えば、言い争いのシーンとかは遠くから見せるけど、言葉でのやり取りでの争いは見せない、みたいな?…ある意味「ああ、この感じが争いの無いさかなクンっぽいなぁ…」と思う演出だったな、と思った。 んで、予告編で思ってた「のんが男を演じる」ってのは…あくまで「男っぽい」だったね。 なんつーか、のんの女の子らしさというか、キュートさは何も隠さないままで…単に男の衣装を着せてる…そこも素晴らしく、例えば喧嘩を止めるシーンとかでも「女がいる!」ではなく「女の子(っぽい男)がいる」ので、殺伐さが(嫌でも)抜けるから、絶対に喧嘩になんかならない。 そこをよく理解してる、監督の優しい演出だった。 映画に感心しながらも、隣りの老夫婦は話をしながら、さも可笑しそうに笑ってる。 妙に、(何故か)それが嫌じゃなかった。 例えるなら、かぁちゃんと一緒にTV観てる感じっつーか…喋ってる内容も映画の内容だったし、この映画自体に「そんな人すらも受け入れる度量のようなもの」も感じてしまった。 まぁ、切なかったのは…周囲でも変わり者扱いを受けている「ギョギョおじさん(さかなクン)」の今後?…アレは想像したら本当に切なくなってきた。 いや、尼崎にも…過去、小学生低学年の時かな…? 凄く楽しい変わり者のホームレスも居てさ?最初は怖かったけど色んな遊びを教えてくれた。 その人を「子供たちは皆で大好きだった」のに、警察や父兄、市役所のオッサンらから強制排除されて、尼崎から消えたって事もあった……それも思い出しちゃった。      *      * そして俺は…凄く釣りが好きなので、過去から「海」も「魚」も好き。 釣りもだけど…小学生か中学の時に、修学旅行で観に行った水族館を想い出した。 階段で囲むような巨大な円柱で、異常ぉぉぉぉぉに大きな水槽に、釣りの対象にしたかった(日本の)魚たちがキラキラいろんな色を放ちつつ泳いでたんだ。 それを下から見上げて、憧れの視線を向けた光景の素晴らしさがあった。 「ああ、俺は水族館に憧れた時期があったな…」――なぁんてのを、ふと想い出した。 俺のお袋もアホなので、姉からお袋の葬式の時に聞いたんだけど…俺が中学卒業したら「働けないかな?」と、勝手に須磨の水族館へと「ウチの子は、ここで就職できませんか?」と話に行ったらしいのも思い出した。 そんな状況なので、隣りの老夫婦の会話や笑い声にムカつくどころか…切ない過去を想起させてくれた事が、有難くて有り難くて…もう。 ストーリーに関しては全部を述べるのはアレだけど、言えるのは…ひとつ。 のん演じるミー坊は、関わった人間を幸せにさせる。 そういう人間って、本当にいいなーなんて考えつつ…「今からでもなれないかな…」と映画を観ながらニヤニヤしてしまった。 そうだ、隣りの老夫婦と同じように…俺も笑っていたんだよな。 映画が終わってライティングされた中、皆が劇場外に出ていく。 俺は、老夫婦の出ていくまで席を立たずに、意味も無く微笑みながら見送った。 うん、上手く言えないけど…幸せな気持ちのままで。 よし、今日の昼は「一蘭」でもなく「コメダ珈琲」でもなく、うん。 家の近くの「回転寿司」にしよう。 今日は、コレでいい。[映画館(邦画)] 8点(2022-10-04 06:28:08)《改行有》

67.  LAMB/ラム 《ネタバレ》 ずぅぅぅっと気になってたんだよー、この映画。 でも「Blu-rayになったら観りゃいいか…」と考えてたんだが、面倒な事にTwitterでネタバレしている奴がポツポツ出て来やがった……ったく、やめろよ、オイ! あと、Youtubeで「るい/ホラー映画みるひと。」の動画で、レビューをしてたのもあり、もうこれ以上情報を頭に入れる訳にもいかず、急遽行く事にした。 ただ、なぁぁぁぁぁぁぁぁ~んも語れないわ。 どこを切り取って話しても、全部がネタバレに繋がっていく。 なので、簡単な雰囲気と…観ながら想ってた事を、少しだけ書いてみようと思う。 山奥や自然の撮影の仕方とか見てたら「ストップのシーン」も含めて「ツイン・ピークス」を想い出した。 いやー、ツイン・ピークスの映像は好きだったんだよなぁー…あの音楽と共に映し出される「耽美で静寂のあるシーン」の数々…なのに、住人の心には「漆黒の闇」が潜んでるってのが観てると嫌でも分かってくる。 で、この映画も(うまく言えないけど)人の闇を強く感じた。 物語の中で淡々と進む「羊飼い」夫婦の生活が薄ら寒いし、過去に子供(赤ちゃんや流産かも)を失くしてるのが途中で分かってくる。 いや、山に囲まれた中で、あの生活空間……俺ならどんな思いになるだろう? って感じで、映画を…ただただ追った。 かの夫婦が、田舎ではなく都会なら…また違った気持ちになるかも… そんな事を考えた。 ■追記のネタバレありの感想■ SNSなんかのネット記事、そして色んな人のレビューを見たんだが、どうも俺の感想とは少し違う。 そこで、この映画の答えみたいなものを書いてみようと思う。 いや、俺の出した答えだとしたら…世の中ってのは(既に)どうしようもないのかも知れない。 けど、それは…今、「この時代」と「この国」に住んでいる価値観だからってのも念頭に置いて欲しい。 ただ、言える事は…「高貴なる貴族」にも「下衆な悪人」にも…そして「普通の俺ら」にも、それぞれに大事にしてる価値観ってものはある。 故に―――アレだ。 相手をよく知りたかったり、行動の意味を見出したい場合は、相手の全てを理解しなきゃ「答え」に到達しない事が多いと俺は思っている。 さて、この映画の回答で、最も多かったのは「宗教論」だった。 始まりの時期はXmasだったので、そこが余計にキリスト論に例えられたのかも知れない。 その、キリスト教とリンクさせたり、最後に出て来る「羊の獣人」を悪魔に例えてたりと結論を出していたのが殆どだった。 俺の考察は「宗教論」でも「幻想的」でもない。 寧ろ(非科学的だけど)現実論っぽくで考えた…。 過去から(俺自身の)下衆な生活…下衆な仲間か周囲に居ると、罰当たりな「ワード」が出てくる。 ――それは「獣姦」だ。 まず、リンクを貼るので読んで欲しい。 【メス羊とSEX(某国で羊飼いの見習いの時の体験)】 https://www.moedb.net/articles/1610962276    *   *   * 特に「羊との~…」ってのは、かなぁぁぁぁぁり頻繁に、色ぉぉぉぉんな人間が話してる内容だったりする。 事実、昭和時代の芸能人が体験談を述べるパターンも、俺は何度か観てきた。 言えるのは…居住する国や土地が違ってくると、俺たち日本人とは全く違う生活風習ってものがあり…目を覆い、耳を塞ぎたくなるような事が、頻繁に行われてる事実もあるのだ。 本作の「バルディミール・ヨハンソン」監督は、こう言った。 ――「アイスランド人は、羊のすべての部位の恩恵に預かっている」と。 いや、生々しくも残酷…そして、現実の話なのだろう。 この言葉を読んだ時に「ああ、俺は当たってるかもな…」と思った。 結論として、キリスト教の宗教観でも、悪魔の登場でもない。 人が羊を性的に交わり、歪なサークルが人間によって発展したって話。 ただ、これを「どのライン」から否定するのか?ってのもある。 レオポンやライガーのような掛け合って生まれた動物は人造だけじゃなく「自然に発生するパターン」もある。 それは認めてるのに、人間はダメってのも(人間のモラルじゃなく大自然の理的に)少し違う気がしてたり……いや、俺自身は全く興味はないけど難しい。 取り敢えず、もし俺の推理が当たってるとした場合…。 コンプラで映画がドンドン縮小されてる、この時代に「若干のレジスタンス的な行為をする監督だな…」と、俺は若干嬉しくなってしまった。 いや、羊に対しての行為を推奨するって意味じゃなくね?[映画館(字幕)] 7点(2022-09-30 19:43:15)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

68.  マッドマックス 怒りのデス・ロード ――真似の出来ない奴らがいる。 かのブルース・リー、ウルトラマンでの古谷敏さんの体躯。 そして、メルギブソンが演じるマッドマックスだ。 数え上げたらキリが無いほど他にもいるが…そういう人材ってのが居る。 もう神に愛されたっていうか、そういう人間たち。 今回は、自宅で眠ってるBlu-rayを並べ替えてた。 まだ観てないのが優に200本を超えてると思うんだが……いや、自慢でも何でもなくて、俺はアホの墓標だなーと思う。 そこで、アレだ。 今回はマッドマックスが不意に観たくなり、何を観るかをず――――っと考えてたんだが…そんな時に発見したのは「マッドマックス/怒りのデス・ロード」だ。 前に、映画秘宝で紹介していて「こりゃ観るしかない!」と購入したんだけど…ここ数年ずっと忙しかったんで観るのを先延ばしにしてた。 購入したのは「スチールブック」で彩色版とBlack&Chromeの両方が入ってるヤツだけど……コレって、映画館でやってたのかな? スチールブックと言えば、アレだ。 同じスチールブックで「マーヴェリック」のBlu-rayがAmazonで受付してたんで注文しようと思ったら…速攻で売り切れてやんの! また、アホウみたいな値段(つか転売価格)になってるし…転売ヤーらの餌食になってる。 はぁ~…どこに行っても、迷惑をかけまくる奴が多いな…昨今。 さて、ずーっと観たかったBlack&Chromeを閲覧したが…やっぱ、よく出来てる。 ただ、俺的にはオーストラリア臭とバイオレンス、そしてスピードが漂ってた過去の「1」と「2(ロード・ウォリアーズ)」の方が好き。 でも、まぁ…3はアリだけど同じカテゴリーに並べられないっつーか…(関わってないけど)スピルバーグ的な臭いが強いからね。 怒りのデス・ロードで主演を務めてるトム・ハーディーも頑張っては居るけど…走る時にガニ股じゃ駄目な気がするのよ、俺的には。 やっぱりメル・ギブソンの走ってるバランスっつーか、格好良さには叶わないなー、とマジで思う。 あと、この映画って…死ぬほど観てる俺から言わせりゃ、「2(ロード・ウォリアーズ)」のリメイクなのは皆が知ってる通りだけど、2のマックスはフュリオサ大隊長役の「シャーリーズ・セロン」だな、マジで。 これは、どう考えても、2と同じ同じアングルで映ってるシーンもあるんで…(多分)ほぼ間違いないと思う。 さて、白黒で観る感想だが一長一短。 俺が白黒で観直して凄いなーと思ったのは、(2007年)に公開した「ミスト」が、まず頭に浮かぶ。 最初はカラーで観たってインパクトのせいかもしれないけど、バケモノとかは白黒の方が色合いまで想像させられて、もの凄い恐怖感があったし、白黒ってのが濃霧(ミスト)感が溢れてたと思う。 けど、今回の怒りのデス・ロード【Black&Chrome】に関しては車やウォーボーイズ(山海塾みたいな白い戦闘員)のタトゥーのディティールの詳細が際立ってたってのは有るが、俺的にはやっぱりカラーの方がいいと思う。 あのウォーボーイズってのは、原色な健常者に対し「色を失ってるモノトーン感」が重要なので、あの異常さはカラーの方が絶対際立ってると思う。 あ、勿論イモータン・ジョーもその部類だけど。 つか、ジョーって…いま(あの)宗教団体の問題が出てるから、彼の発言を聞いてると…宗教的な本尊っつーか教祖の指示とか…それを受ける側の心の持ちよう、何を喜びとするように教え込まれてきたか?なんかがジンワリと感じられて…「ああー、こんな作品でも、宗教の簡単なメカニズムが解ってくるんだなー…」なんて考えてしまい、怖いなーと思った次第。 さて、「マッドマックス/怒りのデス・ロード」だけど…カラーもモノトーンも含めいい映画ではある。 けど、マッドマックスは俺にとってメル・ギブソンしかない。 スタッフが頑張ってる「いい映画」だけど、マッドマックスとしては「(俺にとっては)違う映画」ってのが感想。 うーん…中学の時に観たあのアクション…スタントにも「絶対にアレ死んでたよな?!と皆でワイワイ話してたシーン。 そして、最高にカッコいいマシーン「V8インタセプター」に痺れて… それが「2の冒頭で全面破壊」っつー、監督の思い切りの良さに超ビビった。 あと、アレだ。 ヨッペから前売り券を貰って「サンダードーム」を観に行ったのも思い出す。 マッドマックスと共に奔ってたなぁ…マジで。 ――暴力とスピード。 やっぱり凄い作品なんだよな…。 男に尊敬と畏怖を感じられてこそ、マッドマックス。 その金字塔は揺らぐ事は無い。 俺の永遠の世界だ。 .[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-09-11 14:49:30)《改行有》

69.  セルビアン・フィルム いやいやいやー…観てきたんだが……ついに。 本作品については、観たい思ってもBlu-rayもDVDも高くて買えず、ずーっと観れてなかった。 作品自体は2010年の制作なんで、再び4kに移行しつつ…新たに公開まで漕ぎつけたのはマジで驚嘆。 いや、スタッフさんらの行動や熱意は「マジで大したものだなー」と思う。 俺は……意外とアレ。 俗に言う「キワモノ」とか「グロい」映画は…かなぁり好きで、よぉぉぉぉぉく観る。 でも、スプラッターが好き!ってんじゃなく(まぁ、表現として有っても良いけど)人間の尊厳などに対して、何かが(特に人間が)凌辱する様に(何故か)神経を揺さぶられるので、そこの有無が大きなポイントとなる。 まず、閲覧に赴く前…少し体調が悪かったので「またにしようかな?」と思ったんだけど…もう、そろそろ上映も終わりそうなので強硬的に出発。 ――そしたら、アレ。 人が多いわ~、大雨が降るわ~で、俺が「渋川剛気(By刃牙)」なら……「むぅ、この先…どんな化け物が待ってるんじゃ…」と躊躇してただろうな…いや、マジで。 その後はTSUTAYAに飛び込みBlu-rayを観ながら(雨でズボンがビッチャビチャだし)時間を潰しつつ…そのまま映画館「ヒューマントラストシネマ渋谷」に向かったんだ。 ここは10年くらい前かな?光宗薫の「女子カメラ(2012)」を観に来た思い出がある場所。 そして、映画の時間が来た! この手の映画を観る際…いつも俺が留意している点は1つ。 映画として「手法が確立してなければ、幾ら話が素晴らしくても評価しない」って事。 そういう意味で語るなら、この作品はしっかりとしたスタッフが揃ってたと思うし…特に「カメラワーク」と「音響」が素晴らしいな、と感じたのを付け加えておく。 ――世界各国で放映禁止をされた映画。 ――見た目の「物理的な不快感」か? ――それとも「心理的なタブー」なのか? そんな感情を胸にして映画館の中に入った…。 ともあれ、今回のバージョンではモザイクなどの画面処理は極力考慮したと聞いたので、そこも期待。 いや、それって絶対大事なんだよね…俺的には。 あの名作「時計仕掛けのオレンジ」なんかでも、そのモザイクのせいでAV感が出ちゃうからね…。 確かに(多少悪趣味ではあるが)恐ろしい…っつーか、胸糞な映画だと思う。 意外だったのは、思った以上にスプラッターなシーンは無かったし、そこを売りにしてる映画でもないんだなーと把握。 ――ただ、考える。 自分にとって大事なものを、誰かの手で「さも面白そうに破壊される」事が恐怖なんだな、と。 その恐怖ってのは、どこの国の人間も持っている事だろうし…少しばかり言い換えれば、そこを人は恐ろしく感じるだなーと思った。 恐ろしい、そして…ただ胸糞悪い。 何でもセルビアという国の成り立ちが、この映画のメタファーだと聞いたので、そこも調べてみようと思う。 だが、だ。 本音を言うと…俺はフツーに観れたんだよな…マジで。 確かに恐ろしいし、胸糞悪さ100%だけど…俺が生きてる「この世界」の方がよっぽど胸糞悪い。 例えば…苦い薬ってのはオブラートに包もうが(その場で)苦さを感じなかったとしても…本来の味は変化することなく体内に飲み込まれてゆく… そう、それは「薬」であろうが「毒」であろうが…オブラートに包んだまま飲まされ続けて、苦みがしないから気づいてないだけなんだ。 要は、全ての物事をリアルに感じて常に想定していれば…世の中ってのは栄光に包まれた素晴らしさの反面…例えようのない胸糞の悪い事なんか、幾らでも溢れて、ゴロゴロと転がっている。 細かい事件とか差異は兎も角として、俺はそういう世の中を生きてるお陰で「ああ、こういう不幸ってのもあるよな…」って、この映画をしっかりと受け止める事が出来た。 恐ろしい…気分が悪い。 そして、胸糞な感覚がこの上ない映画だった。 この―――セルビアン・フィルム。 二度と観たくない! その感情も人の評価だし…そうすりゃいい。 けど、俺は…避けては行かない。 俺は忘れないだろう。 そして、俺の人生でも「あり得る」と思って生きて行くしかない。 もし、同じ目に遭ったら…嫌で嫌で仕方ない。 絶対的に絶望してしまうが…それが世の中だからだ。 ――悲しいか? けど、後悔しないように、と願いながら… 今日も、明日も生きてゆくしかない。 人生ってのはそんなものだ。[映画館(字幕)] 8点(2022-08-04 15:17:34)《改行有》

70.  切腹 ※最高の役者なので呼び捨てにさせてください。 いやー…随分と評価が遅れてしまった…。 んまぁ、遅れた理由ってのは…ちょい体調が悪かったってのと…アレ。 実は…この方を、あまり知らなかった。 ――石浜朗。 調べてみると、いぶし銀の如き役者だった。 日本の映画やドラマを盛り立ててくれた(文字通り)立役者的だ。 けど、俺の学習能力の低さのせいで、あまり詳しくなかった。 本当に申し訳なかったです! なので、今回は所持していた「切腹(1962)」を初観。 いや、相当にカメラアングルっていうか…フレームレイアウトが素晴らしい映画。 黒澤明による数々の過去作もそうだったけど…ある意味で名作コミック並みにカッコいいアングルばっかで(当時を知らない俺は)ただ、ただ驚嘆した。 いや、コレって凄い事なんだよな、マジで。 この作品、メガホンを取ったのは「小林正樹」監督。 作品を観るのは…脚本を担当した「どら平太(2000)」以来かな…? あ、あと「東京裁判(1983)」も、いつか観たいなーと思ってた監督だ。 んで、キャストはまた素晴らしい。 まず、かの「仲代達矢」が主役を張ってる。 いや、語り口調も流石の素晴らし過ぎて「宇宙戦艦ヤマト」の冒頭ナレーションを思い出すわ。 あとは「三国連太郎」と「岩下志麻」(いや、若すぎて最初は気づかんかったんだけどマジ美人やね)も出てた。 あと、好敵手の侍が「丹波哲郎」だったのも見逃せない。 この人、007の時も思ったけど…海外スターのようなオーラがあるな、マジで。 そして、今回素晴らしい演技を見せてくれた「石浜朗」が千々岩求女を演じていた。 武士としての誇りを他者に湾曲されながらも、家族を守ろうと奔走する…その不器用な姿が、ただ涙を誘う。 ともあれ、話の筋は…すっごく簡単だ。 武士は、一人の人間として何を守るのか? 名家を守るために犠牲にするものは何か? そして「誇りある死」とは、一体どこにあるのか? もし興味があれば、ぜひ観て欲しい。 そして、石浜朗のいぶし銀の演技を感じて欲しい。 ――本物を! 本物ってのは、時代が護り続ける。 そして本物は…いつまでも本物だ。 ――そう、永遠に。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2022-08-01 02:13:49)《改行有》

71.  ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 結論から言うと、俺は凄く面白かった。 つか、ストーリーとかだけじゃないんだよな…このシリーズ(のトリ)を語るなら。 スター・ウォーズのシリーズもそうだ。 1作目を初めて観た時…そのタイミングでの周囲の友人や、自分が頑張っていた事…そんな諸々を思い出して、想い出ごと総決算としたい。 だって、だって、だってだぜ? あの「スター・ウォーズ」や、この「ジュラシックシリーズ」の完結まで観る事が出来ないまま亡くなっちゃう人だっているんだからさ。 だったらアレだ。 生きてる俺は、最大限にシリーズを最後まで観る事が出来た喜びを感じたい。 亡くなったツレと一緒に観ているつもりで。 思えば、ジュラシックのシリーズ。 小説は、ほぼ読んでなかったけど素晴らしい映像を(常に)当たり前のように見せてくれたなぁー……と思う。 まぁ、制作陣営はクオリティーの高い作品を創りながらも、ユーザーに「出来て当たり前」と思われてるって、正直嬉しさもあるだろうけど、悔しさも同じ量あるんだろうなーって思いつつ。 マジで感謝してますよ、本当に。 凄ェなぁー…1993年からか。 もう「本物(の恐竜)ちゃうんかー!コレ!」と驚いて30年くらい経ったんだな。 その時代から考えても、恐竜の研究は大きく変化してる…いやいや、マジで時代は進んでるんだ。 過去の想い出……俺が小学3年くらい? 恐竜が大好き過ぎて学研の「恐竜のひみつ」をバイブルに猛勉強してたガキの頃。 んで、暫くして…30歳くらいだったかな? ジュラシックパークの上映時に、また恐竜を勉強し直したんだけど…あまりの変貌ぶりにビックリした。 だって「居なかった事になってる恐竜」とか学説が大きく変わって…中にはポージングとかも全然変化して「昔の面影すらなくなってる恐竜」もたぁぁぁぁぁくさん居た。 そして、想えば…半分冗談で「このテクニックで(恐竜探検隊)ボーンフリーを作ってくれないかな?」なんて思ったが…どんどんジュラシックシリーズの設定が合うように変化してきたなぁ。 今回のを観た時、いや、出来るだろ!…と思ったし。 そんな、あんな光景が…映画のエンドクレジットが流れてる時に頭に駆け巡って、本当に涙が流れてしまった。 強いぜ、想い出や思い込みってヤツは! んで、折角なんで映画の感想をザーッと書いてみると… いやいやいや「Amblin Entertainmentのど真ん中」な映画でした。 つか、スピルバーグ節が全開! かの80~90年代の「インディ・ジョーンズ」のシリーズや「ニューヨーク東八番街の奇跡」とか「ハリーとヘンダスン一家」みたいな?(もっと×2、あるが)…人間の繋がりをしっかりと感じさせる、そんな往年の「スピルバーグ名作映画」の佇まいが満載だった。 世界…地球を支配しているつもりの人間。 この世界の覇権を握ったつもりでいるけど…この恐竜時代と比べても、はるかに短い期間しか未だ滞在できていない。 全てを支配をしている!と錯覚し、増長してる限り…いつか取り返しのつかない事になるのかもな……なんて、考えてしまった。 そんな意味でも、最高のエンターテインメントだったなぁ……映画自体の感想だけじゃなく、周囲の想い出が万感となって押し寄せる。 これが、そう!これが映画の素晴らしさだ。 俺はそう思っている。 トモ君よ…ジュラシック・シリーズが終わったよ。 スター・ウォーズだけじゃなく、こっちもさ。 一緒に観たいな、おい。[映画館(字幕)] 8点(2022-08-01 00:46:40)(良:3票) 《改行有》

72.  哭悲/THE SADNESS この映画は、個人的に馴染みがあまり無い台湾映画。 最近、台湾映画で観たのでは「怪怪怪怪物!」って映画を観た。 あれは完成度は荒々しいけど、俺はかなぁぁ―――り楽しんだ作品だった。 やっぱ、アジア独特の湿気があり、また台湾の雰囲気が昭和の日本のイメージと重なって好きな作品だ。 んで、この哭悲/THE SADNESSなんだけど…ビックリしたのは思ったより劇場に人が多くて、それどころか女子が大挙来場。 ただ、隣りでペチャクチャ喋りながらポップコーン食いまくってて、大きく声を挙げる「女2人組」には退場願いたかった。 いや、驚きの絶叫をするんだが…シーンとリンクしてりゃいいんだけど、何でもないところで「きゃあ!」と叫び声をあげてて、そこに俺がビビる始末! 頼むから帰ってくれ!映画代を払うから……2人分。 んで、だ。 この映画を一言でジャンル分けをするなら、「ウィルスが人の欲望のタガを外し、化け物になり…人々に襲い掛かる」映画だ。 怖いのは、知能は普段の人間と同じ思考能力があるんだけど、欲求が抑えられず、殺戮衝動、暴力、性欲なんかを、事あろうか「喜びを感じながら」実行しているところ。 また、表情的な変化もあり、眼球の白目が無くなり「全部真っ黒」になって…常に笑顔。 もう、そこが俺的には超怖かった!やっぱガ●キチは怖ェーよ! そんな顔をした奴らが、嬉しそうに笑って人を殺めるとか…決して誰も近寄りたくない「ガ●キチ度」が超全開! また、R-18なのもあり、かなりエグイ言葉遣いと暴力&性欲塗れな行動が堪らんかったな…マジで。 何か、ハリウッド系のパニック映画とかと違って、人種が凄く日本人に近いのもあって、恐かったんだろうな…きっと。 何より、一番怖かったのは「子供のような残酷さ」を、化け物に感じれしまった事だ。 子供の虐めって(周囲に止める大人などが居ない場合)「集団で楽しそうに笑いながら実行」するのを、俺は過去から記憶している。 そして、まだ加減を掴んでない常識からか、とことん最後まで残酷にも実行してしまう……そして、それを「何の手助けも出来ない観客という立場」から、強制的に参加させられるってのもある意味で恐怖だった。 いや、その恐さったらないぜ、マジで! この映画は、病み上がりの時に観たら…相当に来るよなー…と思う。 あ、後!思ったより丁寧な特撮処理をしてたので、そこも好感度高い。 やっぱ、ホラー映画で特撮が上手いと「エクソシスト」や「狼男アメリカン」のように、格調が増すなーと思った次第。 監督・脚本・編集はカナダ出身のロブ・ジャバズ。 この路線で映画を作ってくれるなら、また楽しみになってくる人材だなぁ…。 まぁ、キャッチコピーに有ったけど―― ”内臓を抉られる衝撃” ”二度と観たくない傑作” ”史上最も狂暴で邪悪” かも知れない。 あと…絶叫女2人は退場。[映画館(字幕)] 6点(2022-07-06 19:01:31)《改行有》

73.  犬王 西洋や日本を問わず、土俗民族の話が好きだ。 例えば……友人と、山の中を車で走ってて道に迷った…らしい。 そして、急に祭りの提灯が並んでいるのを発見し、人が多そうな明るい方向へ向かう。 けど、その提灯に書いてる文字が、どこの文字なのか分からない異様なモノだった…とか。 他に、H・P・ラヴクラフト原作の「インスマウスの影」とか…ああいうのが堪らない。 迷い込んだ場所が、異様な空間で「自分がいるべき場所ではなかった」という設定。 そこが堪らないんだよな、本当に。      *      * さて、最近は映画によく行くんだが…最近はアレだ。 まず「何の映画にするか?」って動機はあまり考えないようにしている。 ただ、SNSの前評判で「面白かった!」と聞くと、それだけをベースに(何も頭に入れる事なく)観に行く。 っつー感じで、午前中に川崎へ「犬王」を観に。 これは、凄い映画だった……と思う。 芯に触れるには「何度か観ないと分からん」かもしれない。 そして、人には勧めはしないが、俺はきっと「また観る作品」なんだろうな、とも予感した。 若干ボーイズ&ボーイズの雰囲気が匂うが、絵柄のせいでチープじゃなく本物感が漂ってた。 そして、ガキの頃に(早朝から)観てて…脳裏にトラウマ的な思いを刷り込まれた「三日月情話」的っつーか…土俗民族な雰囲気が大好きなんで、制作陣が「それ」を理解して踏まえて作ってる事にも…ただ、ただ、驚嘆した。 いや、本当に凄いなー、このクオリティー。 アニメ業界って大変と聞いてるが、諸々の事も大変だけど「オリジナリティー溢れる雰囲気」を出せてるのを確認すると…クオリティーは安心できそうだ。 そして、先日観た映画「名探偵コナン」の時のように「(脳裏には)事前に情報を入れてない状態」から、ドラマ観ながら情報を脳裏で構築してゆく。 思えば、「フットルース」や「ストリート・オブ・ファイヤー」あと「リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)」(キリが無いので、この辺で)などの、過去から80年代MTV映画が好きだった。 久し振りに「その、リズム感の映画」を観てる事に気付いたんだが、そこについては異様な雰囲気まで醸し出していて、相当驚愕しながら観てしまった。 ああー、ネタバレ無しで書けないわ…もう! ともあれ、すぐに消えていく映画ではないのは事実。 たぶん…きっと、いや、絶対に。 この、時代を怨念と共に「語られぬ者たちの狂騒曲」だ。 んで、アレだ。 映画の客は…大体50人~70人くらい居たと思う。 映画が終了した後、電気が灯って……俺は超焦った! なんと―――男の客は俺だけ! あとは全員女性という異様な空間だった! マジで、あの恐怖感って!超ビビった! 西洋や日本を問わず、土俗民族の話が好きだ。 けど、映画館の中では…そんな気持ちになりたくないなぁ。 もう、全員出ていくまで下を向きながら、スマホを弄ってたし…あー、焦った。 そういう層からも人気なのね…この作品…。 仕方ないからアレだ…Blu-rayが出たら買うか。 うん、それしかない。[映画館(邦画)] 8点(2022-06-30 09:41:31)《改行有》

74.  機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 今日は仕事の打ち合わせがあったんだけど、アレだ。 一瞬で終わったんで一日が暇になった。 んで、場所は川崎だったんで、だったら映画にでも行こうと探したら…今日からやってたのが… ――「ククルス・ドアンの島」 折角なので観に行くことにする。 まぁ、結論から言うと観終わった後で、もう一本観た。 3度目の「シン・ウルトラマン」なんだけども。 何で観に行ったの?って聞かれたなら、まぁ…答えは察してくれ。 んで、「ククルス・ドアンの島」の感想。 正直、ネタバレ的な事は言えないけど…色々と書いてみる。 言っておくと……劇場版の「ガンダム」としては最低。 けど、「映画としては普通に纏まってた」と思う。 そういう訳で、ガンダムへの依存というか…カタルシスを求めてるならガッカリすると思う。 更に言うなら「オリジン」が好きじゃないなら……うん、辞めた方がいいかも知れんね。 実は、俺は「オリジン」自体(漫画は好きだけど)映像では好きじゃない。 なので、一言で語るなら「あのテイストでやっている映画」と思っても良いと思う。 更に言うなら、元々はTV版のククルス・ドアン自体「モビル・スーツの登場も少なかった」ので、オリジンでは好評だったモビルスーツの戦闘も「新しいモビルスーツも出ない」のもあって新規性はゼロだった。 それはそうと…アレだ。 俺は「トムソーヤの冒険」など、世界名作劇場が好き。 ってか、コレ系の作品なら「ガンバの冒険」や「じゃりン子チエ」も超好きだ。 なので、今回「ククルス・ドアンの島」に関しては(俺的カテゴリーだと)同じ雰囲気なので、好意的に観れたんじゃないかなーと思ってる。 でも、Blu-rayが出ても買わんな、きっと。 あ、劇場にあったんだっけ? うーん…買わんかったけど、まぁいいや。 ともあれ、これは映画の尺でやっていい話じゃなかった。 画のクォリティーも、美術的な感じも完成度が高かったけど…ストーリーとか(連邦側の)キャラ配置や構成もあまり好きじゃなかった。 好きなキャラなんで期待してたんだけども…あのスレッガーを出した意味あるんか? 連邦側のアムロ捜索部隊のキャラ達、アレらを滑り込ませて出す意味って、一体どこにあったのか? いやー…終わった後…結構マジで悩んだ。 ってか、文句ばっかりになりそうなんだけど…うん。 好い所と言えば、ククルス・ドアンという男は(俺的に)かなり好きだ。 んーと、それくらい…かな。 けど、安彦さん。 才能は有るんだから…もうファースト・ガンダムは辞めた方がいいと思う。 ファーストに関しては、もう富野さんの世界観の把握と演出じゃないと、色々と腑に落ちない箇所が出て来るから。 例えば、モビルスーツの性能構成とかだけど…安彦さんの頭に入ってない気がするなぁ…マジで。 やってもオリジナルのガンダムとか、全く違った作品が良いと思うよ……いや、やらせて貰えるならさ。 ともあれ、観終わった後… 特に「新しく欲しい(オモチャの)モビルスーツが無かった」という。 うん、コレってのは結構、俺的には破滅的な感想。 少し寂しいなぁ…マジで。 いや、悪い映画じゃないとは思うんだけどね。 ガンダムに魅入られてないなら。 かなり贔屓目だけど。[映画館(邦画)] 6点(2022-06-08 18:56:58)(笑:1票) 《改行有》

75.  ハケンアニメ! 突然、ハケンアニメ!を観る事に。 正直、あまり期待もしてなかったし、吉岡里帆が可愛いからいいかな、くらいの邪な考えもあったんだが… けど、その邪は…確実に間違えてたね…マジで反省。 まず、「この映画での吉岡里帆は可愛くなかった」と記しておく。 過去に仕事で関わった「女子クリエイターの匂い」がしたってのもあるからかな……そんなイメージ。 まぁ、俺の場合「絶対に職場の女の子と恋愛はしない」って決めてるんで、余計に構えてしまってるのかも知れないけど…そういうのもあるのかな…どうやろ? あ!誤解をしないで欲しいんだが、グラビアとかメディアに出てる吉岡里帆ちゃんってば、メェ―――ッチャ可愛いよ、間違いなく! ただ、画像なんかじゃ、あれ程に可愛くてセクスィなのに、この映画では見事に「業界の女性」を演じ切ってるのに焦ったという意味。 困難の中で人と関わり、仕事を覚える度に、彼女の仕草が好印象になってくるとか、そういう描写が好印象だったと付け加えておく。 そして、これで「吉岡里帆の目指してる女優としての方向性」が確りと伝わったし、楽しみになってきた。 ともあれ、原作は読んでないけど、この映画に関しては「よく出来ていた」と評価させて欲しい。 作品的に、かなり作り手のパワーが感じれたし、細かい所でのツッコミは沢山あるけど……まぁ、そこは(敢えて)置いておこう。 設定的には、2つの制作会社が創るアニメは「長期やってたバラエティー」を終わらせて、局の新機軸として始めるアニメ。 一方は伝説のクリエイターの作るアニメ…それに対抗する形で、吉岡里帆演じる「斎藤瞳(ディレクター)」の制作アニメが、真っ向から視聴率を競い合いながら…言わば、アニメで覇権を競う。 それが、タイトル通りの「ハケンアニメ!」って訳なんだね。 制作クリエイターの(裏で人を小バカにする)陰口、上へのイヤミや文句、逃げ癖など……それで苦悩する斎藤瞳Dを見てて…何か凄ぇ嫌ぁーな、モノを思い出したが……やっぱり、「(制作時には何度か来る)やらなきゃいけない時」で作り手の爆発力…そんなレッドゾーンを超える姿勢を見ると、胸が熱い。 そこは、紛れもなく俺の好きなクリエイターの世界だったし、想起しながらも胸に強く突き刺さって…ただワクワクさせて貰った。 ちなみに、2つの会社が作ってるアニメが、それぞれ本当に観たい!と思えるくらいに出来が良かったと思う。 まぁ、「TVじゃ、そのクオリティーは無理やろ!」ってツッコミは置いておいて…いや、これ作るの…結構金が掛かったんだろうなー、なんて考えながら。 そういや、想い出すのは… 同じように原作は読んでないけど「映像研には手を出すな!」もかなりハートに響いたなぁー……アレの場合、活動のターンは「クリエイターになろうとする直前」だったけど。 人生には…「金などの財産」「コネクション」「派閥」みたいな柵や、素直に動けないままに縛られる箇所も多かったりするけど、やっぱり基本は「モノ創りに対してのリスペクト」なんだな、と(今更ながらに)思うんだ。 俺は過去、(名前は出せないけど)デジタルコンテンツの支援をする団体に出向してた時期もあり、そこでの行動は…予め立てたスケジュールや予算の厳密なノルマ(増えるのは勿論、削減も許されない)があったけど、自由に動けた時期だったのもあり(名前は出せないけど)アニメ(やCG)制作会社の、名の通った作り手とよく話をする機会に恵まれた。 中でも、一番為になったのは「経営者」や「各社のトップレベルのクリエイター」と「同時に」、または「別々に」…その1日で話し合えた事だと思ってる。 それが何年も、長期で関われたのもあって、最初は「最悪やな…こんな場所に来ちゃって。」と思ってたけど、後半は「これ、すっごい財産になるぞ、きっと!」って気持ちで頑張る事が出来た。 色々と想い出すなぁ… カオスだけど、皆が夢と生活を掛けて頑張ってるアニメ業界。 それぞれのゴールを探し、闇の中で手探りのまま頑張ってるんだろうなぁ… 辛く藻掻いてたとしても、目指す場所ってのは…「自分だけが知ってればいいよな」なんて思う。 自分は、ゲームを完成させるのも好きだけど…例え、破滅的な状況であろうと「モノ創りをしてる場所」ってのが、死ぬほど好きなんだなーと実感できる。 うーん…観終わった後、胸が…こうね? なんつーか…穴が開いたように切ない。 うん、クリエイターの世界は永遠だな。 だから素晴らしい。 いや、マジで。 .[映画館(邦画)] 8点(2022-06-08 18:53:30)(笑:1票) 《改行有》

76.  ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 昨日はBlu-rayで「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」を観たので、その続編って事で「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」を観た。 さて、まずは昨日観た「黒い魔法使いの誕生」だが、コレって「途中で終わってる感」が満載なんだけど……エエんかな? 取り敢えず、作品的には1作目の「魔法使いの旅」が異っっ常ぉぉぉぉぉに好きなんだよな…マジで最高! あの、ハリーポッターの映画では描ききれなかった「(普通の)人間との関わり方」や「その距離感」…そして「その距離の埋め方」ってのが確りと刻まれたのもあるし、あのエンディングには心が幸せな気持ちになれた。 なので、それに水を差すような「黒い魔法使いの誕生」には、かなり「これは…」というダークな気持ちが湧きたってしまったが…アレだ。 これほどのシリーズを作ってきたスタッフなんで、その決着が(恐らくは)描かれるだろうと、本作に期待。 そう…「とダンブルドアの秘密」を観るしかなわな。 まぁ、劇場でも今週で終わりみたいだったので、何かの縁かなーと思ったのもあって…それを調べに、今日観に行く事にした。 結論から書くけど、めっちゃ上手く纏まってたと思う。 ファンタスティック・ビーストの好き嫌いは(前の)ハリー・ポッターどころじゃないだろうから、一概にすべての人間に「絶対いいよ!」と、お勧めは出来ないけど…もし「1作目が楽しかったー!」と思う人が居たなら、是非お勧めしたい。 って事で、ざっと今までの作品の点数。 点数:ファンタスティック・ビースト歴代評  【95】(2016)魔法使いの旅  【35】(2018)黒い魔法使いの誕生  【93】(2022)ダンブルドアの秘密 ただ、アレだよ、アレ! 今回の作品と繋がってる前提なら、2作目は30点から60点にランクアップする。 それくらいに、今回のは俺的には好きだったんだ。 さて、今回は敵役の「ゲラート・グリンデルバルド」が「ジョニー・デップ」から「マッツ・ミケルセン」にチェンジ。 俺的には007/カジノ・ロワイアルの時から好きな役者なので、全然嫌じゃないけど…オッド・アイとかの設定くらいは引き継いで欲しかった気がする。 ともあれ、あのジョニー・デップの後でも、しっかりと主張できてた演技だったので、彼が今後演じるのでも全然問題はないと思った。 むしろ、同軸スタートなら、このマッツ・ミケルセンに分があるかも知れない。 俺的には、ジョニー・デップのコミック的な演技は好きだけど、アレだ。 作品群として、ハリー・ポッターならジョニー・デップだけど、シリアスな展開を望むならマッツ・ミケルセンかも知れない。 そして、俺はこのファンタスティック・ビーストで一番好きなキャラが分かった。 それは、「ダン・フォグラー」が演じた、魔法使いでもない”ただの人間(のデブ)”「ジェイコブ・コワルスキー」だ。 彼の魅力を、劇中で(若き日の)ダンブルドアが語るシーンがあるけど、俺はリアルに頷いてしまった。 「運命とか、力の差」が歴然としてても、あえて危険に身を投じても…守らなきゃならないモノのために奔走する。 それは、時に「愛する者」の為…時に「信じた友」の為……っつーか、言葉にすると、コッハズカシイ言葉だが、それを四面楚歌の中で無理してでも「自分に言い聞かせている彼」が堪らなくカッコいいなーと思えるんだよな…。 ハリー・ポッターの頃から、あの魔法的空間を旅行させてくれる、この作品。 まだまだ続くってなら…うん。 最後までしっかりと観て行きたい。 今回の評は、こんな感じ。 あ、そうそう! 「グリンデルバルド対ヴォルデモート卿」 そんな映画があったら… 俺は絶対に観に行くよ…マジで! 関係者の方々どうか宜しくお願いします![映画館(吹替)] 9点(2022-06-08 18:48:43)《改行有》

77.  ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 今回、観たのは…ドクター・ストレンジの続編で「マルチバース・オブ・マッドネス」だ。 ぶっちゃけ、観てないんだけど…あの「エターナルズ」ってどうだったんだろ? なんか壮大な感じがしてるし、ブランドイメージ的に面白いんだろうなーとは思うんだけど…雰囲気的に(見た目の)楽しそう感があまり漂ってなかった。 なので、まだ観てないんで、あれはBlu-rayで観る感じかな。 んで、今回の「マルチバース・オブ・マッドネス」は…結論から言うと、やっぱ監督のサム・ライミ。 死霊のはらわたでホラーに新風を吹かせたサム・ライミ。 スパイダーマンで最高に湧き立ててくれたサム・ライミ。 そして、3作目で可哀想な目に遭ってたサム・ライミ。 基本的に大好きで、個性が際立ってる監督だけど、ライミがどんな風にドクター・ストレンジを彩るのか? また、「マルチバース」という新機軸をどんなふうに見せてくれるのか? 更にはライミがライミらしく、ちゃんとサム・ライミしてるのだろうか? その辺に興味が湧きたって、観てきたんだけど……ってかネタバレはナッシングなんだよね、今のタイミングじゃ。 その上で言うなら…めっちゃライミの映画になってましたわ。 例えるなら「前作のドクター・ストレンジ(5点)」「死霊のはらわた(3点)」そして「スペル(2点)」で、合計した感じが「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」だと思う。 分かり難いかもだけど、上記の映画を知ってるなら、共感はして貰えると思うんだけど……どうやろ? 俺はワクワクしながら観てたけど「これ、MARVELで大丈夫なんかな?」と、勝手に心配になったくらい自由な作品だった。 ううーん、書きたい事満載だけど…うん。 ただ、今回のような個性的な作品にしてくれた方が「これ…誰が造ったん?」的な映画より、絶対に嬉しいと思う。 いやー、作家の魂を前面に出した監督サム・ライミ監督。 そろそろ…スパイダーマンも復活して欲しいと思うんだけど、どうやろ? 思うに「マルチバース」って映画の世界観だけじゃなく、作る作家陣のバリエーションを広げるために使えると思うんだけども…それが狙いだよね。 だったらいいなぁ…マジで。 実はサム・ライミのスパイダーマンとか観たいし…何よりもヴェノムって、絶対にライミが監督して欲しいんだよなぁ…マジで。 いや、書きたい事は幾らでもあるし、想いも沢山あるんだけど…アレだ。 めっちゃ眠いんで…寝ます。 ライミの映画、最高だわ。 これから観直そうかな…色々と。 .[映画館(字幕)] 8点(2022-06-02 10:24:02)《改行有》

78.  トップガン マーヴェリック おはようございます。 コメントが書き上がるのは1時間後くらいだけど… とりあえず、おはようございます。 2度目の観賞は、マーヴェリック(吹き替え版)だ。 あ、全部個人的な見解なので「違うなー」と思っても生暖かく見守ってください。 ただ、映画の感想なんで100人居たら100の感想が当たり前だし、それが自然と思うし。 更に言えば…映画の感想に、間違ってる・間違ってないは存在せず「なんか感覚が違うなー」程度に考えるのが吉だと思います、はい。 しかし、映画館で「同じ映画」を観るのは何年ぶりだろ? 今までも、何度か思う事はあったけど…その気持ちより「だったら、新しい映画にしよ」ってなってしまうのに…。 でも、その意味は”あえて”問わず「まぁ、ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスも観るし、いいか…。」って感じで、強引に映画館に向かった。 まぁ、映画評でコメントをするなら、ひとつ。 トム・クルーズ声に強い執着が無いなら「日本語版の方が映画の内容が掴みやすかった」と思う。 吹き替えが嫌じゃないなら、是非観て欲しい。 さて、何故この映画に俺のハートはこれ程に惹かれたか? そう、俺は…何故これほどに「この映画」に惹かれてるのかが、痛感できた それは、観てる最中に理解し、身体が震えたんだ! 結論から言うと…「(俺の人生の)80年代があった!」と。 少し前に観た名作、「ゴーストバスターズ/アフターライフ」も、とてつもなく素晴らしかったし、最高に面白かったど…あの作品は80年代を強く取り入れていない「現代の映画」と思ってる。 けど、マーベリックは最新の技術で撮影しながらも、作品として「映画のど真ん中」を突っ走ってる。 そう、爆走していた! 80年代という「狂いつつも真摯な王道」を…笑う者なんか存在しなかった時代というハイウェイのど真ん中を! その”ど真ん中”ってのはアレだ…全体的な「シナリオ」構成も要素のひとつだろう。 まず「キャラの動向」だったり「ご都合主義な設定」だったり「見せ場を用意する感じ」だったり…もう、そんなのがグルングルンに渦巻いてる。 それを恥ずかしげもなく、今の時代や観客に「どうだ!これがエンターテインメントだ!」とスタッフらが、トム・クルーズが見せつけている。 俺がスタッフだったら「どうだ、小僧!これが80年代のパワーだ!小賢しい事なんかどうでもいい!ただ、カッコ良くて、ただ、ハートがワクワクして、恋心も揺すられる!そして、女に愛情、男にゃ友情だ!バッキャロー!(←死語)」って言いたくなる作品だ。 それを最新技術で、当時のカラーが失せないように作りあげる…そして「80年代男の去り際」も…優しく仄かに見せつけて。 ああ、この素晴らしさよ! 観ないと後悔するぜ、絶対に! ダメな箇所も俺的に2点ほどある! あるけど…そんなの、どぉぉぉぉでもいいんだ!! 例えるなら、アレだ! 本気で惚れた女がいる場合、細かな欠点で減点なんかしないで、それごと愛してしてやりゃ良いんだ! チンタラとアホウな事を言ってると、愛が逃げるぞ! んで、テメーの熱いハートが腐っちまうわ! それよりは「愛してる!」と抱きしめりゃいいんだ! それが、俺の…80年代の生き方だろう……いや、多分。 最期に「トニー・スコット監督」への賛歌が聞こえる。 オープニングのライティング……ビバリーヒルズコップ2のオープニングもだけど、肌を優しく包むような朝焼け。 やっぱ、これがカッコ良かったね…全部を思い出した。 うん。 そりゃ泣くわ…マジで。 けど、走れ! 泣きながらでも良いから走れ! 夕焼けの中…ただ走れ! .[映画館(吹替)] 9点(2022-06-02 10:17:59)《改行有》

79.  シン・ウルトラマン 暇なので、2回ばかり観てきた。 んで、ネタバレは無しの方向で書いてみようと思う。 ――シン・ウルトラマン。 今回は「ネタバレ」じゃなく、逆に「お勧め」として評したい。 要はネタバレせずに、これを意識したら面白くなるんじゃないか?と。 なので、未見なら…是非読んで欲しい。 そして、あの男を「先入観抜き」で意識して欲しいのだ。 そう――ウルトラマンだ。 みんな名前は知ってる、もしくは知ってるつもりのウルトラマン。 彼は、神の如き力を持った超人と捉える人が多数だろう。 恐らくは、そういう評価を皆は持ってる。 だが、こう考えてみた。 彼を超人や神ではなく、一人の「人間」として考える。 苦痛も痛みも、孤独感もある…独りの人間として。 自らの任務よりも…人類の幸せを願っている、彼。 ただ、ただ、人間の世界を…その幸せを願っている。 神永新二を巻き込み、無念にも彼の命が奪われてしまった。 その悲しみもあり、人を知ろうとする。 任務でこの惑星に来たのに、今では人を理解しようとしている。 地球という名の異国でただ一人…孤独の中で。 彼は、身体を張って…人々のために戦う事を誓う。 だが、攻められれば傷つき、体力を消費し…疲弊する。 そんな中で、全身を満身創痍になりながらも戦い続ける…それがウルトラマンだ。 ――超人ではない。 あのハートは孤独な、たった一人の人間なのだ。 考えて欲しいんだ。 神永新二という男…いや、正確にはウルトラマンと一体化した神永新二を。 少しばかり人間らしくない性質の彼…あまり感情を表に出さない男だ。 故に、彼の想いが伝わり難いかも知れないが…彼ほど人間らしく、覚悟を持った男も居ない。 凄い格闘家だって、武道家だって殴られりゃ痛い。 格闘技の観戦をしてても対戦者の痛みは、およそ伝わってない。 そんな中でも、周囲に言いたい事を言われても、恐れずに戦いに赴く…それがファイターだ。 そして、ウルトラマンも、たった一人の孤独なファイター。 故に戦い続ける。 自分の想い…人の幸せと、この星の未来の為に…。 それが、ウルトラマンだ。 ウルトラマンは――戦う。 けど、悲しみもあるし…傷つきもする。 ただ…人の為に戦い続ける男。 それが、ウルトラマンだ。 誰か、彼の代わりに動けるか? それが出来ないなら刮目せよ。 そして、せめて応援してあげて欲しい。 たった独りの男の戦いを。[映画館(邦画)] 7点(2022-05-16 21:13:28)《改行有》

80.  あなたの番です 劇場版 うわー、誰も書き込んでない。 みんな、マトリックスとか、キングスマンとか、ヴェノムとか、仮面ライダーとか行ってんのかな。 んで、あまり期待せずに観て来ました。 あ、感想は、また時間が経ったら書き込みます。 ともあれ、余裕がある人はちゃんとTV版を(未見なら)観ましょう。 観ないまま映画に挑むと、とんでもなく「どうでも良いドラマ」になると思います。 取り敢えず、今回はここまでですが基準の点数。 ●TVドラマちゃんと観た人は…7点 ●TVドラマを観てない人は…3点 ●なぁちゃんが好きな人…8点 てことー。(ヘライザー)[映画館(邦画)] 8点(2021-12-27 01:16:17)《改行有》

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