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61.  黒い司法 0%からの奇跡 《ネタバレ》 「真実が見えなくなる」とか 「良心にしたがう」とか が、こんなに重く、熱く描かれる作品は、なかなかないと思いました。 そして、事実に基づいた話ということで、現実に、このような過去の差別や偏見に対して、法の上の正義のために戦ってる人がいるのだなあと、感動しました。[映画館(字幕)] 8点(2020-04-16 11:53:29)《改行有》

62.  ミッドサマー 《ネタバレ》  まず、音楽と、映像演出がとてつもなく素晴らしかったです。  ホラー映画、スリラー映画は、前衛的な20世紀音楽(主にクラシック系)の宝庫で、曲聴いてるととても斬新で面白いのですが、恐怖の演出のためのおどろおどろしいものという偏見を植え付ける問題があって、1年くらい前? にヨーロッパで抗議のデモがあったりなんかして残念だったりすることも多いのですが、その辺の音楽で個人的に重要と思うのは、神経を逆なでする恐怖的表現以外に、「熱狂」「官能」「途方もなく深い感情表現」等を表す新たな表現手法を確立したことだと思ってて、昨年上映された「ビューティフル・デイ」の曲なんかは、美しく、かつ途方もなくイカれてて素晴らしかった。  それがまあ、本作では、全編にわたって、狂的に美しくもおぞましい、映像と音楽と出来事とに埋め尽くされるという、映像体験としてすさまじく、終始シビれっぱなしでした。個人的には、前衛的音楽映像表現の、現在の極致と言って過言でない、かと。  次に、ストーリーの内容ですが、アメリカ人視点では確かに恐怖の対象で、感情移入して観ると怖くも見えるのですが(主人公側の人間は、かなりベタなアクションをしてて、あらゆる場面がよくよく見るとどこもかしこもベタなのですが)、前世紀の未開の地を冒険する物語だと、よくある展開そのままですじゃん! って割と普通に観てしまいました。  話のエンドについては、話の当初の主人公の動機付け(喪失からの回復)を、やってくれた方が良かったかなあと、そうすれば感動するいい話になったのに、というのがちょっと惜しかった感じです。  個人的に、感動して泣ける話と、ホラーって、感情を揺さぶる点で本質的に非常に近しいと思ってて、この映画は非常にいい線行ってて、とても気に入った感じです。  現場からは以上です。[映画館(字幕)] 9点(2020-02-27 22:49:48)《改行有》

63.  ジョジョ・ラビット 《ネタバレ》  私は、これは映画「やさしい本泥棒(原作:本泥棒)」の男女入替版かなあと思って観て、あれもアメリカ人原作でアメリカナイズされた優しいナチス・ユダヤ人迫害ものでしたが、絶妙に軽くなり過ぎず厳しい場面もありながら、ほんわか優しさにくるんだウィットに富んだ演出が挟まれて、あの本泥棒が、この監督のこのビジュアルで作成されてたら最高だったのに、と羨望を感じてしまいました(あっちも、文章とか絵本のやり取りをするのが独特だったのに、映画化されたら普通のユダヤ人差別ものになってしまい……良い話ではありましたが)。  ほかに想起した他作品としては「ライフイズビューティフル」とか「太陽の帝国」とかがありました。主人公が子供で、戦時中の悲惨な状況が描かれるが、ファンタジックな映像があり、ロマンがある。  監督演じるヒトラーのイマジナリーフレンドとか、スカーレットヨハンソン母親のウィットに富んだやり取りとか(父親演技が最高)、サムロックウェル演じる超奇抜な外見の大尉さんとか(秘かに優しい!)、家宅捜索に来る超長身の眼鏡の人とか、その他もろもろ皆キャラが立ちすぎるくらい立ってて、そこもとても良かったです。  個人的に物足りなく感じたのは、結局、主人公が子供で、もっといろいろ展開があるかと思ったら意外と何もなく、主人公の家とその周辺3か所くらいの場面しかなく、いちおうユダヤ人の女の子とのウィットに富んだやり取りでちょっと心和む善い行いをしたこと以外は、社会的に波及するようなことは何も達成してないという点。  あと、主人公が見せたユダヤ人への偏見とか支配欲も、根本的に正され改められることはないので、最後の和解する場面で本当にあんな風にきれいに和解できるかだろうか?(できなさそう?(降伏後の街の情景も平和すぎる感じだし))という点も。  とはいうものの、良い映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-10 01:12:29)《改行有》

64.  リチャード・ジュエル 《ネタバレ》  これは、難しいなと思ったんですが、結局のところリチャードジュエルが本当にシロかどうかはグレーなまま、しかし、彼が無実であることを信じることにしよう、そして彼の英雄的行動を称えよう! という主旨の映画かと思ったんですけど、彼が生前に映画化されてたなら良かったんですけど、実際にはもう当人が亡くなってしまってて、そうすると、彼が亡くなってもう再犯の危険が全くなくなったのでやっと映画化できたのでは? というあざとさが気になってしまった感じです。  メインの問題として、プロファイリングに当時の偏見が混ざって問題のある判定ではなかったかという疑念がしつこく提示され、かつ当時の価値観で偏見を抱かれやすい主人公の属性が強調される(自制心なく食べてしまうので太ってるとか、黙れと言われても黙ってられないとか、勝手に人の引き出しの中を見てるとか、今でいうとGeekっぽい異様なほどの銃器や警察関係の知識の深さや執着や)んですけど、そこを否定すると、後出しで出てくる共犯が居たのでは? という疑念を否定する根拠がなくなる。  で、「疑わしきは罰せず」で無罪判定になったとしても、実際の犯人が捕まらないと本当の意味で安心できないなと思って、後で犯人が捕まって自白したという情報が出てくるんですけど、映画中のFBIの悪どいやりくちを散々見せられた後だと、その自白も本当に信用できるものなのだろうか? と、操作方法に疑念があると、犯人が捕まったと言われてもまだ安心できず、結局リチャードジュエルが亡くなって、少なくともからが実は犯人だったとしても、その再犯はなくなってやっと安心できるみたいな。  母親の終盤のスピーチとか、リチャードジュエルのFBIへ断固とした主張をする場面とか、弁護士との友情とかは、すごい良い場面だったと思います。  が、リチャードジュエルの主張で言われるところの「自分を犯人に仕立て上げるために手練手管を凝らすよりも、本当の犯人を捕まえ、再犯防止すべき」という話が、この映画製作自体にも刺さってきてるように感じて「主人公を善人に仕立て上げるために手練手管を凝らすよりも、本当の犯人を捕まえ、再犯防止すべき」では? と思ってしまいました。本質的に、この映画の製作で行われてることと、作中のFBIの行ってることって同じじゃんって。  あと、リチャードジュエルが弁護士に黙っているように言われてるにも関わらずしゃべってしまう場面は、作中で主人公に精神的疾患があるのでは? 的話が後でちょろっと出てきますけど、そういう、軽度なので精神病というほどでもないけど、日常生活ができないほど悪化すると病気判定されるような特質かなあ、と思って見てました(ときどき、そういう人が現実に駅とかにいたりして。じっとしなさい、と言われてじっとすることができない子供、とかの話とか)。  そんなところです。[映画館(字幕)] 6点(2020-02-10 00:19:04)《改行有》

65.  キャッツ 《ネタバレ》  「キャッツ」は、この映画が観るの初でした。  基本的に、あの唯一無二の奇天烈なビジュアルが観たくて行って、期待通りで非常に面白かったです。  ファンタジックなビジュアルに、歌ですべてが解決する世界!  数々の名優が独特でコミカルな猫を演じてる!  ストーリーが、話のほぼ9割が猫の紹介で終わるという斬新な構成で、「七人の侍」の前半だけで終わる感じでしょうか。これはこれでアリかなと思いました。メリハリが付いてれば(七人の侍も、前半だけでも十分面白いですし)。  ……で、メリハリの部分が問題で、休まる場面がほぼないまま延々と途切れなく猫の紹介がずっと続くので、観てて息切れしてしまいました。  メインの話が、特にひねりもなくすんなり決まるのは、まあ、そういう話じゃないからということで了承。歌の良さで説得力は出てましたし。  あの独特のファンタジックな映像のダンスもファンタジックなビジュアルで素晴らしいんですけど、同様にメリハリの問題があって、なんというか、劇場の最前列に座って、メインのダンサーが全部アップで自分に直接語り掛けてくる場面がずっと延々続く感じで、作品の大ファンの人がこの場面が好きなんだよっと見せ場ばかり立て続けに編集して見せてくれるみたいな、それだけだと文脈とか拝啓とか全体の構成がわからないので、面白さがつかみづらいというか、よくNHKの舞台とかバレエとかの中継で、演出の都合上、ソロのダンサーをアップで見せるべき場面と、ダンサーの全体のフォーメーション&舞台装置を俯瞰で見せる場面があるんですけど、カメラマンはその演出意図をわかってないので、適切に切り替えて見せてくれないのでTVでみるといまいち面白さがわからない、という事態が良くある(現場で観ると面白さがわかるんだけど)……という問題の映像を、そのまま映画の映像にしてしまった感じでしょうか。  映画なら、ダンスの演出意図がわかってるはずだから、その辺の切り替えは演出家の意図通りきちんと行えるはずなのに、やっちまったかい、と思いました。  序盤にゴキブリの場面があるんですけど、あのビジュアルで「食べる」を描くと、グロテスクでたまらん感じがあって、それがずっと続くとヤバイと戦々恐々としましたが、以後はそういうグロい場面はそれほどなく、大丈夫でした。役者が裸みたい? なのは、そんなに何とも思わなかったです。あの背後から映されたときに腰とかに毛皮のよれが多少目立つことがあって、生きてる猫の体毛ではなく、舞台衣装っぽく見えるのがちょっとどうだろうと思ったくらい。  歌は素晴らしくて、あの有名な曲はそういやキャッツの曲だったか! と思いました。  サントラは欲しいかも。[映画館(字幕)] 6点(2020-02-09 23:48:57)《改行有》

66.  ラストレター(2020) 《ネタバレ》  ちょっと期待しすぎて、ミステリ的サプライズを期待してしまったせいか、私にはあまり刺さりませんでした。  話のたくらみとしては結構面白いことをやってると思うんですけど、オチが薄味でインパクトに欠けるのと(またそれ系オチですか……と、ちょっとガッカリ)、オチの弱さを、おそらく原作小説では、作家を視点人物にすることで強化してたと思われるのが、映画版では岸辺野裕里(松たか子)の視点で見るので「それほどでも……?」となってしまう。  中盤~終盤の幻惑感や、トヨエツ阿藤のトリックスターぶりとか、ところどころハッとする見どころはあるのですが、基本ラインが普通の日常的な話で、いわゆる『良い話』に、味付け程度に幻想的な要素を付け加える程度の塩梅になってて、これがもうちょっとガチなミステリ物として構築されてたら、姉妹は絶対双子トリック的に入れ替わっててほしいとか、過去の場面なのか現在の場面なのか不明な場面が出現して視聴者に解釈をゆだねるみたいな挑戦的試みが入って欲しいとか、いろいろあるんですけど、終わりの「良い話」に収束させるために、中途半端に手を出しただけでそこまで深みにハメる気はない的な、ちょっと浅い感じに終始してるのが物足りませんでした。  結局現在のメインヒロインが最初から最後まで登場しないのが弱いと思うんですけど、小説だと章立てとカチッとした構成の妙でうまく見せていたのではなかろうか、というのが映画だとそこまでキッチリ作るシビアさがやりづらくフワッと処理されるので、より、ヒロイン不在の欠落感が悪い意味で強く出てしまってる? というか。  ……小説版を見て、そのあと映画を観ると良かったのかもしれません。うーむ。  ただ、こういう方向性の話は好きなので、今後、もうちょっと外連味のある尖った、この監督作品が出たら観てみたいなあという感じはあります。[映画館(邦画)] 6点(2020-02-01 08:44:00)《改行有》

67.  テリー・ギリアムのドン・キホーテ 《ネタバレ》  テリー・ギリアム作品は大好きなので必然的に点数が上がるのですが(独断と偏見により)、本作は、アダム・ドライバー演じるサンチョの物語が激熱で、このまま華々しく終わり切ったらテリー・ギリアム史上最高傑作になるのでは! と思ったのが、いつもの「こんだけ盛り上げまくって、それかい(笑)」で、9点とあいなりました(ふう)。  ドン・キホーテ作品としては、基本の名場面は現代風にアレンジしつつ一通りポイントをきっちり押さえてるんですけど、ロスト・イン・ラ・マンチャの巨人の場面が期待通り良かったのに加えて、原作で華々しい場面であるにも限らず後半なので端折られがちな、木馬の場面が、素晴らしい映像・演出に、ギリアム独自の解釈も加わって傑出した場面になっていたと思います。  あと、例によって、衣装や舞台の場所の絢爛豪華さは筆舌を尽くしがたいのですが(費用ががが)、スペインのお祭りやフラメンコなどのスペイン固有の民族文化的事物を積極的に取り入れることで、スペインぽい空気感を醸し出してたのが良いなと思いました。ドン・キホーテってスペインの話なのに、スペインって感じがあんまりわからないことが多かったりしたので。  あと、未来世紀ブラジル主演のジョナサン・プライス演じる、ドン・キホーテも、まさにドン・キホーテという印象で素晴らしく、良かったです。  話がややこしいとかいう件については、そもそも元々ドン・キホーテの話自体が、ドン・キホーテ自身がドン・キホーテの物語に言及したり贋作をこき下ろしたりするメタ的物語の先駆けですので、1600年ごろにそういう話がすでにあって、世界中で読まれてたはずなんだけどなあ、っていうところです(ノД`)・゜・。[映画館(字幕)] 9点(2020-01-31 00:48:43)(良:1票) 《改行有》

68.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》  私は仕事がら、中間管理職であるシェルビー(マット・デイモン)に感情移入して観たのですが、そうすると、この映画ってタイトルに偽りあり! で、フォードvsフェラーリというのはフレーバーに過ぎなくて、本当はフォード vs クリスチャン・ベイル&マット・デイモンなんじゃないかと思いました。  なので、レースの話はおまけで、メインはフォードという、どうしようもなく腐敗した巨大組織の話という認識(レースに勝つ・名誉を得る、という観点で)。  ぶっちゃけ、あのさんざん嫌がらせをしてくるレオ・ビーブって、現代の価値観で言えばパワハラ上司以外の何者でもないのですが、いちおう映画上の言い訳は、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)が技術は素晴らしいがとても独断的で合わない人にはとことん合わない性格で、加えて、レオ・ビーブとの最初の遭遇が最悪の印象になってしまったのを引きずって、あの映画中のような対応ばかりになってしまったのは、巡り合わせと人の相性の問題で仕方ない、という見せ方になってて、今だと明らかにパワハラで労基の監査を入れる案件と思うんですけど(証拠がバリバリあるし)、まあ当時はそういう権力の横暴が放置されてたのでしょうがなかったのかなあと、思えなくはない。  で、この映画で一番のハイライトと思うのはシェルビー(マット・デイモン)が、上が埒が明かないので、会長のフォード氏に直談判したところと思います。  これが、普通のエンタメであれば、上の経営者層の人は、人格者で、しかし常に多忙を極めて主人公側に配慮できてなかったが、直訴で状況改善される、とかになると思うんですが、この話では全然そうならない(笑)。上司がろくでもないパワハラする組織で、なんでそんなひどい上司がまかり通るのかといえば、その上の上の経営者層がろくでなしだからである(ただし、人前に立つ関係で、体裁を取り繕って偽装するのだけはうまい)、という現実の腐敗組織のあるあるがまさに体現されていて、それが毒素のようにじわじわ効いてきて、最終的に悲劇的な終わりになる。  シェルビー(マット・デイモン)も、あまり良い管理者とは言えなくて、自らル・マンに優勝した経験があり、命がけでやる気概のある者でないと勝利できないとわかってるのに、いざ管理職になると、上からの支持を唯々諾々と受け入れて初回のレースではケン・マイルズを外し、最後のレースではやっとケンが仕事に専念できるよう防波堤の役割をするよう、かなり改善するんですけど、最後のいざという決断の時に、自分では何も決断をせずに、上からの支持をケンにすべて伝えた上で、最終決断をケンに丸投げする。  いちおう 「担当者に決断を任せる、という決断をする」 という言い訳をしていて、以前の、担当者に話を聞きもせず決定するのよりは改善しましたが、本来、管理者のやるべき仕事って何かっていうと「決断すること」であり、担当者はその決断に従って全力で問題解決するという役割分担があり、それができない場合はせめて担当者と話し合うべき(特にシェルビーは、どうするのが良いと思うという意見を述べるべき)……ということを何もせずに結局決断を担当に丸投げしていて、現代の価値観だとそういう一番やるべき仕事の決断をせず、丸投げする、仕事しない管理者のことを「土管(俗語)」とか言うんですが、まさに仕事しない無能な上司をやってる。  ただ、当時だとあそこまでの譲歩が限界だったのかな、というのはわからなくもないです(一応後で悔いてはいるし)。  その腐敗しきった組織の中で、記録に残らない最大の功労者のケンの話を掘り起こしたのは、すごいと思って、終わりもあれ以上ないかっちょいい終わりで、良かったです。  いろいろグダグダ書きましたが、組織の話として非常に面白かったということです。[映画館(字幕)] 8点(2020-01-25 05:39:57)(良:1票) 《改行有》

69.  ボーダー 二つの世界 《ネタバレ》 あらゆる面で価値観の揺さぶられる映画です。 すごかった。 視聴済みだと、ぶっちゃけ、あれじゃん! って言いたくなるんですけど、口をつぐむことにします。 本作観て気に入った方には、 ぜひ同脚本家の別作品もお勧めしたいところです。[映画館(字幕)] 7点(2020-01-19 23:48:39)《改行有》

70.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》  韓国映画は久々に観たのですが、数年前と比べて、とてつもなく洗練されて極めて完成度の高い作品となってました。  以前よくあった、泥臭さやグロテスクさも、うまいことするりと見せるなあと感心しきり。  雨の場面が、わりと日本的に、シャレにならなくてえげつなかった。  あいかわらずエンタメに社会性を組み込むのがうまい。  ネットに情報が上がってますが、作中に出てくる韓国の社会的状況とか風物が分かってると、より一層理解が進む感じですね。  話の仕掛けは、すごい! なるほどー!!! と、かなり衝撃的で面白いんですけど、これ系の先行作はいくつかあるなと思って、技巧的には完璧だけど、ちょっとこう、美しさが足らんかなあ、と感じました。  あと、「インディアン」ってどうなのか。  そんなところです。[映画館(字幕)] 8点(2020-01-16 01:28:57)《改行有》

71.  ドクター・スリープ 《ネタバレ》  キューブリックのシャイニングも、Sキング自身監督のシャイニング(ドラマ)も両方観ていた上での感想ですが、Sキング版を観ててSキングも納得したと言えば、そりゃもう当然超能力バトルするに決まってるでしょう!(何を言ってるんだ(笑))、ということで納得の展開で、敵役もイイ感じのおどろおどろしいホラーな敵役でとても良かったし、なんといっても終盤のあれですよね、ラスボス=あの館! ってちょっと凄すぎて、のけぞってしまいました。  あと、シャイニング(キューブリック版)的映像を見ると「曲がり角(先が見えない)」こそが、最も怖いということを如実に表してて、本作でも多用されてて良かったです。  あと、本作のジャック・トランスって、Sキング版の方ですよね?(雰囲気似てるし)って思ったんですが、確認したところ、ドラマ版シャイニングはスティーヴン・ウェバーで、本作はヘンリー・トーマスで、違ってました。[映画館(字幕)] 7点(2020-01-02 02:15:51)《改行有》

72.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》  EP4劇場上映からずっと観てるファンですが、というか、映画ってこんなに面白いんだ! と、あんまり面白くていきなり2週観ましたが(当時入替制でなかったので)、その長大なシリーズがようやく無事完結して感無量というところです。  話としてはEP8のあれこれがバッサリなかったことにされて(酷)、EP9で元通りのベタな王道ストーリに戻ったということで、いつものスターウォーズのノリだとEP9の前半をEP8でやって、EP9の後半がEP9になるのではないか、というように思ったりしました(EP8は、あれはあれで好きですけれども)。  例のキスシーンについては、劇場では悲鳴が上がってましたが(笑)、いや、展開上これまでの親密度と展開から言ってそう行くしかないかなあ、ということで個人的には納得。しかし亡くなってしまうのは、よくある「女性向け物語で、都合よく死んだり別れる女性にとって都合の良いだけの色男」的で、どうなんだろうとちょっと思いました。予言が成就されるが実はそれこそが真のハッピーエンドなのだ! 的オチを一瞬夢想しました。  あと、個人的に、暗黒面レイが、アクションとかビジュアルが超絶かっこ良くて! もっと本格的に戦うシーンが見たかったなあと思いました(最終戦の心の中の戦いとかで(スピンオフまだ!?))。  そんなところです。[映画館(字幕)] 8点(2020-01-01 22:55:23)《改行有》

73.  ヒックとドラゴン 聖地への冒険 《ネタバレ》 ヒックとドラゴン3部作の完結編ということで、非常に良かったです。 第1作の最大の懸念がようやく解消されましたし。 なんか、今年は主人公キャラの背景を掘り下げる系の話がやけに多くて何なんだて感じなのですが、ドラゴンの多様な生態系を独自に創作したこのヒックとドラゴンこそ、ぴったりのテーマだったなあと、あの目くるめく美しい世界が見られただけで眼福でした。正直、ドラゴンの生態と、多彩で美しい世界が見られればストーリは割と何でもいいかなっていう話と認識してるので(何となくハッピーに終わってれば)、まったく期待してなかったのですけど、3部作の結末としてきっちり〆てきたので、ちょっと、おおおお! ってなりました。 メインの話は、悪役が薄いっていうか、いや、設定だけ見てると結構ハードで極悪な敵だったと思うんですけど、因縁のある一番の相手がドラゴン(しかも、本作の設定では知性レベルが現実のペットくらいな感じ)なので、深い話を展開する余地がなくて、かといって悪役側から因縁の暗い話をネチネチやるのも作品の明るい傾向と合わんしで、結局薄く描かざるを得ないという感じでした。いちおう大艦隊でスケール感を出そうとはしてましたが…… トゥースの求愛ダンスとか、その辺の生態が詳細に描かれてたのは非常に面白かったです(トゥースが人間世界に慣れ過ぎて、ドラゴンのそういう決まった踊り方なりアプローチの仕方が全然分からなくて困るのを、人間のヒックがどういうわけかフォロー(笑)するところとか)。[映画館(吹替)] 8点(2019-12-28 10:03:55)《改行有》

74.  羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来 《ネタバレ》 上映館付近にちょうど行く機会があって観られました。 中国の本格クンフー的アクション(+仙術)に、ドラゴンボールやFGOレベルのアニメアクションを潤沢な資金で足したらそりゃもう、最高のアクション・アニメができるでしょう!!! という度肝を抜かれる超絶アクションてんこ盛りで、主人公が猫(妖精)でメチャメチャ可愛い(可愛すぎてもだえしねるほど)、周りのキャラクターも敵味方すべて個性があり、魅力的で(という言葉で足りないくらい魅力たっぷりで)、とにかくあらゆる素晴らしいものがこれでもかと詰め込まれまくった極上のエンタメと言って過言でない、と思いました(はあはあ)。あと、妖精の使う術がいちいち五行(土火木金水)の特性を生かして、とにかくハイスピードで超かっこよく演出されまくってたまらない。 個人的には、妖精が自然の象徴みたいな扱いになってて、要するに「現代文明と自然の共存」という、日本では風の谷のナウシカなどに代表されるテーマを、実に王道的にしっかり描いている(今の中国にとっては、まさに現代の問題である一方、あちらでは表現規制が厳しいので、とても挑戦的表現でもある)のが、過去に日本で描かれ続けてきた「精神」が、まさに現代の中国作品に引き継がれて、胸が熱くなる思いがしました。 また、妖精は人間と比べると少数派で隠れて暮らしているという「差別/偏見」の問題も扱っており、これはXメンなどでもたびたび取りざたされてる問題ですが、この作品では、人間の町では人間が多数派で、妖精は差別されるという環境にあるのが、妖精の町では逆に人間が少数派になる「逆差別」まで多少なりとも触れてるのは慧眼だなあと(これも、今まさにホットなネタですが)。 というわけで、新しい時代の、最新映像技術を駆使した途轍もなく先駆的作品で、まさに今観るべき映画の一つと思うのですが、上映館がとても少ない! のが残念なところです(しかし、観に来てる人らはとても多くてほとんど満席に近い状況だったのは希望の持てるところであります) そんなところで[映画館(字幕)] 10点(2019-12-16 21:44:33)(良:1票) 《改行有》

75.  T-34 レジェンド・オブ・ウォー 《ネタバレ》 コテコテの戦車アクションで、本物の戦車に乗って操縦したとかで、ものすごい迫力があります。 そして、T-34たった1台で、ドイツ戦車部隊とガチバトルするという、暑苦しいにもほどがある展開で、敵もめがねをした超インテリとか、顔に大きな傷を負った戦車式の超有能プロフェッショナルとか、いちいちかっこよい。 個人的には、我らが同士ヴォルチョクが大好きです(ヴォルチョク! ヴォルチョク! あと、装甲ヒットの「ガツーン!」て感じが戦ってる感じで好きですた。 それから、砲台の回答は手で回してるから超時間がかかるんだ!!!(しかしそこに命がかかっている!!!!!!) という、お約束ということで。[映画館(字幕)] 9点(2019-12-14 01:00:35)《改行有》

76.  シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 《ネタバレ》 終始笑いの絶えない上映で、とても楽しく観られました。 エンドのGet Wildへの入りも完璧。 エロチックなギャグがフランス映画テイストで妖艶なのも良し。 個人的に一番爆笑したのは、ミッション完了直前でその曲流すか!!!!!! てところです。 笑いじぬかと思った。 いちおう、いじったネタのフォローもちゃんとあって安心して観られます。 唯一減点は、動物ネタはあかんやろう、というくらいですた。[映画館(吹替)] 8点(2019-12-14 00:50:21)《改行有》

77.  アナと雪の女王2 《ネタバレ》 映像はとにかく美しく最高で、前作で決着のついてなかったエルサが本来の自分のあるべき姿を獲得していく過程は、映像としてとても感動的で素晴らしかったです。 しかし、断片的イメージは技術の粋を尽くした素晴らしいものであるものの、話のつながりとしては結構弱くて何となく旅してる感がぬぐえず、エルサとまともにコミュニケーションする相手が基本的にアナしかいないので、人間関係が薄いなあって感じがあり(この二人の関係も今回はあまり起伏がなく)、アナとクリストフの関係も序盤中盤上手く行かせないためのすれ違いやり取りがあからさまで結構イライラするのと(クリストフの歌もコメディとしてスベってるのをさらに助長する感じで乗り切れず)、自然主義的オチも、ダム大国日本の感覚からするとかなり安直だしスケールも小ぶりだし微妙なところよのう、て感じでした。 売りの音楽・曲については前作ほどのキャッチーな曲はないものの、北欧&ネイティブアメリカン? の土俗歌をベースにしたあるあるな感じの曲で結構好きでしたが、ストーリー上最も重要な「北から聞こえてくる声」が、歌なのか、悲鳴なのか、中途半端なヒステリックな声に聞こえてしまって、あれさえ、美しい、何らかの情感を強く掻き立てる声としてきっちり聞こえてたらまだ話の推進力として説得力が付けられたのではないか(そういう話は結構好き)というところに、惜しいなあ、と思いました。[映画館(吹替)] 6点(2019-11-30 14:09:33)(良:2票) 《改行有》

78.  映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ 《ネタバレ》 基本的には子供向けの話と言っていいと思います。 なので過大な期待を寄せすぎるとそれほど何にもないよって感じです。 話は(一見)ごく単純で、要するに、すみっコたちというはぐれものが、すみっこにいると心が落ち着く。それぞれがすみっこにいるのにはそれぞれの事情がある~というのをダラーっと前半描いて、後半事件が起こるというそれだけの話なんです。前半で心温まる感情移入をとっぷりさせた上で、事件を起こすと、それだけでとても刺さるという基本に極めて忠実な王道的作品かと。すごいベタなんだけど、ベタとわかってても泣けるというか、劇場では鼻をすする音がそこかしこから聞こえたりしました。 メルヘンとか、ファンタジー好きとしては、あの「はてしない物語」の、後半部分オマージュの、見事な着地アイデアじゃないですか!(バンバンバン!!!)という感じで、良いものを観せていただいたなあって感じでした。[映画館(邦画)] 7点(2019-11-25 09:01:38)《改行有》

79.  マレフィセント2 《ネタバレ》  ディズニーの、明るく華やかな絵面のおかげで、話のダークさと噛み合って稀有なダーク・メルヘン・ファンタジーが絶妙なバランスで成立しててとても好みな感じなんですけど(エル・ファニングはずいぶん能動的に演技できるようになってて好感持てるし、アンジェリーナ・ジョリーは衣装のせいかあまり動かないんですけど、あの人間離れした病的美しさが素晴らしいとか、ミシェル・ファイファーの王妃様の悪役ぶりも良し)、話の要素がとにかく詰め込み過ぎで、終わりのハッピーエンドも限りなく無理やり感あふれてて、なんとも評価しづらい感じではあります。  しかし、ファンタジーとしては、ストーリーとか割とどうでもいいので、とにかく幻想的で美しかったりおぞましかったり恐ろしかったりするイメージがとにかく山盛り詰め込まれてれば、そういう点では十二分に素晴らしい出来かと。マレフィセントの出自とか、いや、設定を見せたかっただけだろうと、そう突っ込みたくなりますが、それが良い(偏見  個人的に気になったのは、前作からのテーマで「真実の愛のキス」というのがあって、前作ではおとぎ話の中での女性同士のキスを「母娘の愛(疑似)」ということで違和感なく昇華してたのですが、本作は男性同士のキスということで、本当は王子に、王様にキスさせようというプロットを考えてたのではなかろうか、という節が各所にあるんですけど、結局様々なジェンダーのしがらみを乗り越えて多方面に受け入れられる作品を次々発し続けてるディズニーでも、さすがにまだそのタブーは乗り越えられなかったか? というあたりがちょっと惜しい感じがしました。私のただの妄想かもしれません(笑(保証せず  そんな感じです[映画館(字幕)] 7点(2019-11-18 22:57:11)《改行有》

80.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》  日本では今やありふれた枠組みの、女性ばかりバリバリ活躍するアクション(通常男性キャラがやっていたものを置き換えた)を、米国の価値観でやろうとすると、そんなしがらみがあったんかい! というのがわりと目から鱗で、映画トゥモロー・ワールドの衝撃のさらにその先を描いたみたいで、個人的にはかなり好きでした(いろいろつじつま合わせのため言い訳がましいとか、そのためにあっさり死なせてしまうんかいとかいう突っ込みどころは各種ありますが)。  なにより、自分が戦うのだ! という辺がとても好きです。  なので、この路線でさらに突き進んだ先を観てみたい感じでいっぱいなのですが、興行収入的に続編は厳しい感じなんでしょうかね? だとしたら非常に残念です。[映画館(字幕)] 7点(2019-11-18 22:42:51)《改行有》

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